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第12回 広島2人デモ 9月7日 報告

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【画像説明】
1.第12回チラシ表面
2.第12回チラシ裏面
3.プラカード1表面
4.プラカード2表面
5.プラカード1・2裏面

みなさま

毎度毎週すみません。
広島2人デモのご報告をさせていただきます。

(報告は毎回、広島2人デモサイトに掲載していますので最初にご案内しておきます。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/

今回の参加者は5人
哲野、網野と原田さん、弓場さん、大歳さんでした。

東京から広島に来ていた方が来ようとしてくださっていたようです。
お気持ちだけ参加ということで!ありがとうございました。
(なんでも宮島口で事故があり交通が止まっていたようです。)

そして毎回スピーカーを貸して応援くださるピースリンク様、久野様、ありがとうございます。

お気持ちだけ参加は、前回参加のKさんもです。
事前に応援を頂きました。

ついでに・・・今まで東京の方や、どこにお住まいかもわからない方、
三次の徳岡さんをはじめ広島各地の色んな方から、
「行けないけど気持ちは一緒に歩く!」と
応援を今までいただいておりました。

これまでご紹介もせずにすみません。
ここでお礼を一言。いつもありがとうございます。

チラシはこちら
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20120907.pdf

今回のプラカードです
※プラカードは上の画像をご覧ください。

毎回はプラカード作成は最低3時間くらいかかるのですが
今回は半日かかりました・・・。
プラカード作成中、原田さんから「今日行きます。では後で」とお電話がありました。
気合の理由はスピーチでわかりました。

集合場所に行くと最初に現れたのが大歳さん。
哲野が早速チラシを渡し、今回のデータの説明をします。
大歳さんはさすが、理解が早い。そしてよく勉強されていらっしゃいます。

その様子を見ながら石垣に座っていると「赤旗の記者ですが・・・」と名刺を出す男性が。
受け取らず、どうしようかなぁと思案してしまいました。
正直、消極的容認姿勢の「原発ゼロ」で誤魔化す共産は信頼してないんです。
もっとも311の前に、オバマ人気にあやかろうとして
オバマのプラハ演説も読まず「核兵器廃絶のオバマ」イメージキャンペーンに乗った時点で共産は見限ったんですが。
良く勉強されて頑張っている議員もいるのですが政党としては信頼感ゼロ。

「哲野~!赤旗さん来たけど、どうする~?」
「赤旗は50%だから、まぁ、いいんじゃないか?」
※50%というのは半分は本気で勉強して脱ではなく反原発になる可能性があるということ。

というわけで顔写真は駄目ということで協力しました。
(しかし取材にはなっていませんけど)

記者「共産はずっと原発反対ですから」
などいうものですから、
哲野「昨年6月に発表した原子力政策を読むと、即廃棄ではなかったですね。
    即廃棄でなければ反原発ではありません。
    原発問題はエネルギー問題ではないんですから。
    だから共産党が一貫して原発に反対してきたというのはどうでしょうかね?」

そしてその後党政策や歴史について哲野が説教するという事態に。
哲野の方が原子力に関する党政策をよく読みこんでいます。

記者「将来の廃棄と反原発はほぼ同じ意味ではないですか?」
哲野「即廃棄、即封印するかしないか、これが分かれ目です。
    将来の廃棄はいつまでも的を射ぬかない・・・。
    原発問題はエネルギー問題ではなく、我々の健康問題、
    生存権問題で即廃棄以外にはありえません。」

そのあと瓦礫(正確には震災廃棄物)の話になりました。

大歳「共産党は瓦礫問題では私は納得いってないんです。」
記者「いや実はいろんな意見があるんですよ
    私が瓦礫広域処理は多くの市民が反対している、と書くと
    必ず削られますからね。」
哲野「あれは瓦礫じゃない。環境省の文書では瓦礫と言う言葉を使っていません。」
    震災廃棄物です。正確な言い方です。何でも含みますけどね。
    これをマスコミは「がれき」に言い換える。ここにごまかしがあるんです。
    多くが原発の放射能に汚染された「低レベル放射性廃棄物」です。
    低レベル放射性廃棄物は隔離管理しなければならない、シロモノですよ?
    今度から「低レベル放射性廃棄物」と書いたらどうですか?
    そしたら上も削らないでしょ?」
大歳「瓦礫問題について言えば赤旗もフリーランスのジャーナリストに抜かれてますよね」

大歳さんも結構言う。

内心手を叩いていると、警備の警察の方が。
恒例の指令書の確認を済ませたところで原田さん登場。
記者さん含め5人でわいわい話をしていると、
「こんにちは!良かった!来たかったんです~!」と弓場さんが登場。

いつもは遅くまでお仕事されているそうですが
広島2人デモに参加してみたかったとずっと思っててくださっていたとのことで、
今日は珍しく早く仕事が済んだので、職場から直行で駆けつけてくれたそうです。

また弓場さんによると、この時間帯は動くのが難しいので
参加したいけど出来ないと思っている人が他にもいらっしゃると知りました。
そうですよね、子どもを抱えた主婦ならなおさらです。

さてここで音楽が鳴りました。

出発前に、今日は前回の反省も含めてデモ行動の注意事項を説明しました。
プラカード部隊(網野と大歳さん)先頭で
なるべく離れないように歩くこと、
チラシは基本取りに来てもらえる人に渡す、
受け取ってもらえる人に渡すこと、ということで
原田さんと弓場さんにチラシ配りをお願いしました。

「皆さん、お騒がせします。毎週金曜日恒例の大飯原発再稼働に反対して歩く市民のデモ隊です・・・」

赤旗の記者はついて来ていないようでした。
最初だけ写真撮ったら帰ったようです。

哲野はのっけから関電・経済界のための再稼働だったとスピーチを始めました。
チラシの内容をほぼ網羅する形でスピーチしていきました。
そして・・・

「みなさんの中には、原発ビジネスで生活をたてている人も多いと思います。
 売り上げが足りませんから、原発が再稼働してほしい、
 そう思っている人も或いはいらっしゃるかもしれません。
 しかし、20年、30年、50年のスパンで見てみれば
 原発再稼働は間違っています。
 原発事故に怯え、放射能に怯えている社会に未来はありません。
 また、経済繁栄もありません。
 なぜなら、健康な身体、綺麗な水、土、空気、そして健康な家庭
 これらが経済繁栄の基盤中の基盤だからです」

・・街は人が多い、というほどではありませんでした。

しかし、ネクタイを締めた勤め人風の人は
哲野によれば、よくプラカードを見ていたそうです。
あまり気が付かないのは、顔を向けないで、目でプラカードを追っていたからです。
今日は哲野がじっくり観察したそうです。

関電の経営データは、ほんの序の口ではありましたが
彼らの興味を引いたようです。

観光旅行に来ていたと思われる3人の外国人に本通りの信号待ちで写真を撮られました。
(多分ラテンアメリカ系)

また哲野は今回も、露店の方にチラシを渡しておいてもらうようお願いしていました。

印象に残った方は、折り返しを過ぎてまた本通りに差し掛かったとき
一人のサラリーマン男性がじっとプラカードを見ていることに気が付きました。
50歳代前半、会社帰りのようでした。
歩く速度も落として、プラカードの内容を把握しようとしているようでした。
誰も気が付いていなかったようなので振り向いて
哲野に「あの方にチラシを渡してあげて」と頼みました。
哲野がチラシを渡しに行くと、受け取ってくれました。
「裏に関電の経営データが載っていますので」と哲野が示しながら少し説明しました。
その方はチラシをよく見てくださっていて、最後に丁寧にチラシを折ってカバンに入れようとされていらっしゃいました。

今回は哲野の後、大歳さん、弓場さん、原田さんの順にマイクを回してスピーチしていきました。

大歳さんは、喋る内容を紙に書いて、準備してきてくれていました。
作られた電力不足であること。
関電は原発を動かすことによって利益を上げていること。
大飯原発再稼働は関電経済界のための再稼働であること
そもそもCO2温暖化原因説も、原子力ルネッサンスのために作られた誤った説の可能性があること
等を具体的に話していました。

追記2012.9.8
大歳さんが用意してくださったスピーチ原稿を送ってくださいました。
以下抜粋します。

============
みなさんの中にも火力に比べ、原子力の方が近代的で合理的な発電方法であると、今なお信じておられる方もいらっしゃるかもわかりません。
または火力にばかり頼っているとCO2が削減できないのではないかと心配されている方もいらっしゃるはずです。
原発というものは巨大湯沸かし器にすぎず、これほど長期間、膨大な量の廃熱を出し続ける原発が地球の温暖化防止に効果があるわけありませんし、そもそもCO2温暖化説自体が、原発推進者たちによってでっち上げられ、マスコミによってばらまかれた大デマなのです。

では、なぜ、このようなデタラメかつ有害な原発という代物が、この断層だらけ、地震だらけの日本列島に54基も作られたのでしょう。また、なぜ、火力にだけ頼っていると電気代を上げなければならないという電力会社の脅しに屈しなければならないのでしょう?

これらの疑問に答えるには、日本の電気料金がどのように決められているかを知らなければなりません。
日本の電気代は総括原価方式によって決められています。総括原価方式というのは電力会社の固定資産に3%上乗せさせた金額を電気料金の算出に用いることができるというものです。このため、電力会社は電気が足りていようが足りていまいが原発資産を多く所有しようとしますし、また火力発電の燃料も相場よりずっと高い値段で仕入れようとします。一説によりますと、電力会社は米相場の約9倍の価格で、火力の燃料を大手商社から調達していると言われています。  

これを一般の企業で考えてみるとどうでしょう。例えば自分の会社で必要となる材料や資材を仕切り価格の9倍で買ってあげるという人はいらっしゃるでしょうか?またそれだけ高い材料を使ってコスト高となった商品やサービスを自分の顧客に売りつけたり、お客として買ってあげたいと思うでしょうか?

いかに常識はずれなのがわかりますが、実際にこれをやっているのが電力会社なのです。電力会社がまともな経営努力をすれば原発を止めても、電気料金を上げられることはありません。

哲野はCO2温暖化原因説が原子力産業のために作られたストーリーである
という大歳さんのスピーチを聞いて、
「よぉ~~勉強しとんなぁ、あいつ!」と感心していました。
哲野好みの若者のようです。

次に弓場さん。
「みなさん!こんにちは。
福島では今でも放射能が出続けています。
避難したくても避難できない人たちが大勢います。
広島も他人事ではありません。伊方原発、島根原発があります。
再稼働を許してはなりません。
・・私には子どもが3人います。
原発は許せない、その気持ちで歩いています・・」

もっとたくさんお話になったと思うのですが・・概略こんな内容でした。

次に原田さんです。
今回原田さんは怒りに震えた声(に聞こえました)でスピーチしました。
「大飯原発の再稼働は、私たちの生活のためではありませんでした。
 関電や経済界のためでした。
 関電の純資産は1兆5298億(連結ベース)しかなく、原発が廃炉になれば債務超過、
 関電の株はたちまち紙屑になります。
 そうさせないために、原発を再稼働しました。
 再稼働は是非やめさせなければなりません
 大飯の再稼働は次の再稼働に繋がります
 四国電力の伊方発電所、中国電力の島根発電所、北海道電力の泊発電所
 これらの再稼働を阻止するには、大飯原発を止めることです。
 大飯原発の再稼働を中止させましょう」

元安橋東詰に帰ってきたときは、とっぷりと暮れておりました。
「秋の日はつるべ落とし」です。

警備の警察の方に、
「毎回チラシを作られていますが、第何回とか書かれているのに、
 前回はすみません。だいぶ残してしまわれたようで・・・」
と気遣いの言葉をかけてもらいました。
「お気遣いありがとうございます。いいですいいです。
 前回は、あれは、別デモとはいえ、仕方ないですから」

本来チラシ配りは自由です。
ですがデモでは警察は「チラシ配りは止めてほしい、とお願い」しているだけのことです。
チラシ配りが目的ではなく、申請上はデモが目的。
ちゃんと「隊列を乱さず、信号には従って・・」と指令書にもあります。

警察がいう様に、「事故になっていたらデモが続けられない・・・」というのも事実です。
それに警察があの場できちんと指導しないのも職務上怠慢になり良くないことです。

みんな自分の仕事をしているわけですからね。

警察も我々の主旨もよくよく、わかっていてくれています。
「変な政治意思行動じゃない」こと。
チラシを余らせたことで気をもんでくれていたようで、一言お詫びがありました。

「それで、今後はどのような予定で?考えられていますか?」と聞くので
「はい、14日以降のデモは、月曜日か火曜日、申請にいきます。また電話します。」
と伝えて、お礼を言って警察とはお別れしました。

で。その後5人で長~い立ち話になりました。
瓦礫の話、福島で避難したくても避難出来ない人の話、
エートス・プロジェクトの話、食品汚染の状況、今の状況、
国際的視野で福島原発事故とその対応を見なければならないこと等々・・・・
話が面白いので惜しいけどと言いつつ、原田さんが最初に帰りました。

いやさすが、大歳さんと弓場さんは
職場でも中堅クラスだとわかります。
話の理解の速さと勉強量、使う言葉が違う。
質問もポンポン出る。

いつか、勉強と議論を兼ね、
今の状況を俯瞰的・客観的に把握するために
そして各自が戦略を練るために
おしゃべり会でも設定したいものです。

以上ご報告いたします。

網野沙羅

第12回 広島2人デモ 9月7日 告知

みなさま

毎度毎度、しつこくてすみません。
広島2人デモ、明日も懲りずに歩きます。

9月7日(金)18時~広島平和公園元安橋東詰スタートです。
だいぶ涼しくなりました。虫の音が聞こえています。
歩くのにはちょうど良い季節になりました。

チラシができましたのでお目通しください。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20120907.pdf

広島2人デモのwebサイトにもアップしました。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/
(いままでの報告や告知、チラシや検証記事も含めご覧いただけます。)

「チラシどうしようか?もうネタがつきてきたなぁ」と哲野に言われ

「有価証券報告書から主要な株主出そうよ!
 結局関電を動かしているのは経済界でしょう。
 大手で働く人間ならわかるけど多くの人は知らない。
 会社四季報だってそう見る人はいない。
 ましてや有価証券報告書なんて見る人はいない。
 そろそろ敵本体を出そう」と言うと

「よっしゃ」

ということでチラシを作りました。

私も実際、金融関係の会社名を聞いて「こういう会社だ」とすぐわかりませんが
さすが元企業分析経済記者、哲野の解説を見ると関電がいかに原発を動かさなければならなかったかわかります。
合点がいきます。

明日はこれをサラリーマン狙いで配布して歩きます。

結局我々はあらゆるところで経済界に操作されているわけですから
それらを明らかにし
「こういう企業は社会から追放しないといかん」のです。
大手だからと胸を張るようなことはしていない。
結局人としても一企業としても恥ずかしい、
金のためなら命を犠牲にしても良いという
ところまできてしまっているわけです。

会社が倒れても人は死にませんし再生だってできますが
原発が事故を起こせばフクシマの通り、何万人もの人が人間としての尊厳を奪われ
故郷なくし、自殺者も出し、多くの人が健康被害と死に向かい合う羽目になります。
何十年にもわたってです。

彼らにその恥ずかしさを味わってもらいたいものです。

網野沙羅