◆画像説明
1.第21回チラシ表
2.第21回チラシ裏
3.プラカード1・2(表裏)
4.プラカード3・4(表裏)
みなさま
毎度お騒がせしております、チリ紙こうか・・・ではなく広島2人デモの報告です。
今日の参加者は6人でした。
哲野、網野、大歳さん、原田さん、Kさん、Kさんの娘さんでした。
プラカード作りに手間取り、仕事場を飛び出したのは17時半過ぎておりました。
17時50分に現場到着。
ちょうど大歳さんも同時でした。
大歳さんが「ここに来るまでに、これ、配られたんですよ」
なんだ?と見ると
「来たる!橋下徹」がどーんと書かれた街頭演説会のチラシ。
哲野「街頭でスピーチとかしてた?ぶつかるかな?」
大歳「ビラ配ってただけなんで大丈夫だと思います」
「来なくていいのに・・・」と大歳さんがポツリ。
大歳さんにチラシを渡します。
▽本日のチラシはこちら
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121109.pdf
大歳「地すべりか、活断層か、わからないということらしいですね。」
哲野「朝日新聞にそう書いてあったねえ。
でも4人の専門家のプレゼンを読むと誰ひとりとして地すべりという事を言った人はいなかった。
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/ooi_hasaitai/
要するに活断層かどうか判断つかない、ということだ。」
大歳「じゃ、地すべりってどっから出たんでしょうか?」
哲野「僕の想像だけど、原子力規制委員会の記者会見で官僚がその言葉を使ったんだろうね。
資料は手元にみんな配られていたはずだ。
新聞記者は資料を読まないからね。
発表を鵜呑みにして書く。
たぶんそんなところだろうよ。
地すべりか、活断層か官僚が言いそうなことだよね。
論点を逸らしてる。
ポイントは、活断層かどうかであって、活断層以外は全く焦点になっていない。
資料をしっかり読まなきゃいけないよね。」
網野「本当にねえ・・・あの時だってそうだったもんねえ。
原発事故の直後から出された原子力災害対策本部の資料が
刻々と出されているのに、全く読んでいない。
http://www.inaco.co.jp/isaac/kanren/11_genpatu.html
で、何か月も後になって「今わかった!」と報道する。
そんなこと、もう原子力災害対策本部の資料に書いてあったのに。
マスコミにはホントシラけさせられた」
哲野「発表報道にもう、慣れきってしまっているからねえ。操作しやすいよね。」
そんな話をしているところに、警察の方が2名登場。
南側からでした・・他に何かあったのでしょうか。
(中央警察署は本通りより、北にあります。だからいつも北からお見えになるのですが・・)
指令書の確認をして、チラシをお渡しします。
網野「哲野、チラシの説明をして。」
哲野「今回はこれにつきます!」
と言って、チラシ背面の渡辺教授の見解を指差します。
哲野「渡辺教授は活断層はあると言い切っているんです。
専門家は4人なんですけど、視点が全然ちがう。
渡辺教授以外は『活断層がある証拠』を見つけようとした。
渡辺教授は『活断層でない証拠』を見つけようとした。」
警察「?」
哲野「要するにどちらが安全サイドに立った視点かですよね。
『ある証拠』を見つけようとすると、もし証拠が出なかった場合、活断層であるとは言い切れない、となりますよね。
そうすると再稼働は継続、という結論になりかねません。
渡辺教授はそうじゃない。『活断層でない証拠』を見つけようとした。
証拠が出ない場合は活断層でない、と言い切れない。これは『活断層があるとみなす』、という視点になります。
この結論は活断層でない証拠が見つかるまで、原発の再稼働は停止、という結論になります。
ちょっとした違いみたいですけど、決定的な違いですよね。
どちらが本当に市民の安全サイドに立った、スタンスの科学者なのか。
もう明白ですよね。
ホラ、ここにこう書いてあります。
『これは暢気(のんき)な学術調査ではない。”ない”ことを理屈づける調査は不要である。
原子力発電所をすぐに停止し、すべてを調べなおす覚悟で調査すべきである。』
そしてこうまとめています。
『大飯原子力発電所の最重要施設の直下に活断層は存在する。
F-6以外にも活断層が敷地に存在する。』
ここが偉いですよね。他の3人はF-6にしか注目しなかった。
渡辺教授は安全サイドに立つから、F-6以外の断層破砕帯にも注目した。
そして、F-6以外にも活断層が存在すると結論している。
他の3人はF-6しか調べていない。それが依頼事項でしたからね。
渡辺教授は徹底的に安全サイドに立っている。
警察だってそうでしょ?』
警察「?」
哲野「ほら、あの花火大会の警備で将棋倒しになって死人や怪我人が出た事件があったじゃないですか」
警察「ええ、あの裁判の争点は、警察が事故を予測すべきだったのにしなかった、このことが争われていますよね」
哲野「そうそう。最悪を予測すべきなんです。最悪を予測すればあの裁判はなかった。同じことじゃないですかね」
警察「警察とすれば、常に事故を想定し、危険を想定し、それに対して対処する、これが基本姿勢です。
例えばこうやって私たちがデモについているのも、事故や危険、妨害や事件を未然に防ぐためです。
事故や危険はありうると、想定するからこうやってついているわけですからね。」
哲野「それと全くおんなじじゃないですか?ましてや原発過酷事故の話ですからね。」
説明をしているうちに音楽が鳴りました。
大歳さん、哲野と網野で出発です。
※本日のプラカードは上の画像をご覧ください。
最初は大歳さんのスピーチでした。
原稿を頂いているので以下転載します。
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大飯原発の再稼働に反対してデモを行なっています。3.11福島原発人災事故から現在に至るまで全国各地で大小様々な反原発デモ、再稼働に反対す るデモ、汚染瓦礫拡散に反対するデモ、原発の新規建設に反対するデモなどが行われています。しかし、私たちの住むこの広島を含めた西日本、特に関 西より西の地域に住む人たちは、危機感が足りないということがよく言われます。これは、今のところ重大な健康被害が周囲に見られないためかもしれ ません。しかし福島では子供の43%が結節、のう胞などの甲状腺異常が確認されています。これは昨年の調査では35%でした。この一年間で8%も 甲状腺の異常を持つ子供が増えています。なかでも女の子の甲状腺異常は55%を超えています。また関東の一部でも甲状腺異常を持つ子供の割合が高 くなっているとも言われています。海外の研究者では今のまま対策を立てずに放置すれば今後5年から15年の間に100万人を超える子供に重大な健 康被害が生じるとコメントしている方もいます。
私は疫学の専門家ではありませんから、100万人という数字が過大評価なのか過小評価なのかはわかりません。しかしかなりこれを重く受け止めなけ ればならないと思います。東北や関東に住む方々、特にお子さんを持つ親御さん方が、気が気でないということを我々西日本に住む人間もしっかり意識 しなければなりません。私を含め、多くの日本人はかなり目前まで危機が迫らなければその危機による恐怖をしっかり認識できないという困ったところ があります。これはよく分かります。しかし、人がバタバタ倒れてからオロオロするようではあまりに知恵がなさすぎます。そうしたことのないように 正確な情報の共有と拡散に努めてなければなりません。ここで、気を付けなければならないのは大手メディアや中央省庁から発せられる情報を鵜呑みに してはならないということです。
よくスーパーマーケット等で配布されている厚生労働省作成のチラシには基準値以下の食べ物であればいくら食べても大丈夫などと書いてあります が、当然大丈夫なわけありません。基準値イコール安全値ではありませんし、内部被爆はそんなに単純ではありません。
またセシウムからの放射線よりも天然のカリウムからの放射線の方がはるかに多いから、大したことはないというのも嘘です。確かにありとあらゆる食 べ物の中には天然のカリウムが存在します。しかし天然のカリウムの場合、一切人体に溜め込まれることなく排出されるのに対し、セシウムはわずかに 蓄積します。仮に100分の1ずつでも排出されず蓄積されていけば、健康へのリスクはそれだけ高くなりますから、基準値以下であればいくら食べて も大丈夫というのは悪質な嘘です。食べて応援なんてしている場合ではありません。
厚生労働省にしても原子力規制委員会にしても国の機関は一貫して放射線リスクを過小評価することで、現在の原発依存体制を維持しようと考えま す。ICRPも同様です。
残念ながらフクシマ原発事故で日本重が汚染されてしまったので、今までどおり安心して食べ物を食べることはもはや不可能です。放射線の人体影響 に安全値や閾値がないということはできるだけ汚染度の低いものを選ぶ以外にないということです。ではどのようにしてそれをやっていくのかが今後の 課題になりますが、話を一度福島に戻します。
福島県とその周辺では今も線量の高い地域にたくさんの人が住んでいらっしゃいます。本来、国の基準では年間1mSvが被爆の上限なので、基準値 が20mSvまで引き上げられた現在、そうした地域に暮らす人たちは本来避難させるべき人たちです。たしかにここには倫理的な問題が数多くありま す。それでもせめて子供だけでも疎開をさせてあげなければなりません。これは緊急の問題です。これをやろうとすれば、国の財政が苦しくなるのは分 かりますが、それでもやらなければなりません。できなければ、国家というものがもう国家の体をなしていない、つまり税金を取ったりする資格もない ということです。今でも、政府が復興支援の予算を全く関係ないことに使っていることが問題になっていて、今度はベトナムにおける日本企業の原発建 設にまで復興支援の予算を使う計画が飛び出している始末です。今の政府は最悪です。
もし、福島の子供の疎開が迅速にできないようであれば、さらなる医療費の増大、賠償費の増大、国を二分するような激しい怨みが残るでしょう。も ちろんそうなるのはゴメンです。では私たちはどうすればよいでしょう。もう、民主党政権がもらないことは誰の目にも明らかです。次の衆議院選挙で はかなり大幅に議席を減らすことになるでしょう。ただ困るのが、これで棚ぼた的に自民党が返り咲くことです。自民党総裁の安倍晋三氏は今でもバリ バリの反省なき強力な原発推進派です。安倍氏はかつて総理だった時期、福島原発の安全性について野党から厳しい質問を受けていましたが、「原発は 安全なので、対策をとる必要なない」として、必要な対策を怠りました。
現在自民党の衆議院議員の中には、脱原発はたったの三人しかいません。経団連が、自民党に擦り寄っているのはこうした理由からです。今の自民党内 には原発推進派や、過激な新自由主義にブレーキをかけてくれるようなうるさ型の古株はほとんど残っていません。維新の会にもどうも期待が持てそう にありません。自民党にいた最も過激な市場原理主義者たちが特別顧問として実権を握っているからです。
ではどの議員が脱原発を進めてくれるのか、福島の子供の疎開を進めてくれるのか、これを調べるにはインターネット、ソーシャルネットワークサービ スが中心となります。テレビ、新聞はほとんど役に立たないでしょう。全国の市民団体が脱原発議員リストの作成を手がけているので、ヤフーやグーグ ルで、「脱原発」「議員」「リスト」というように検索すれば、いろいろ見つけることができます。自分の住む選挙区の議員が原発に関してどういうス タンスなのかを知ることができます。非常に簡単なので是非やってみていただきたいと思います。私からは以上です。ありがとうございました。
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いや、今回もなかなか聞かせるスピーチでした。
実はデモの後に、「本当は選挙の事を言いたかったんですけど・・・」と大歳さんがつぶやきました。
哲野「いや、あれくらいでいいですよ。あまり選挙のことは持ち出さないほうがいい。
みなさんもおわかりでしょう、デモと聞くと広島では「どこかの政党のまわしものか」「社民か」「共産か?」と疑われる。
どこかに誘導されるんじゃあないか?と警戒される。
広島の人達は特にそこは敏感ですからね。
あまり出すと、説得力がなくなる。」
網野「それに、やっぱり大歳さんが最後にいうように
みなさんは、自分で問題を考え、情報に当たって調べてください、
自分たちのためになると判断したところに票をいれてくださいと
はっきり言った方が、聞いている方も安心することがわかりました。
今まで私たちは、「あそこがいい。ここがいい、あの政党は駄目だ」と
宣伝文句や相手の蹴落とすような言葉ばかり聞かされて本当にうんざりしている。
自分たちで調べましょう、変えていきましょう、という声は聴いたことがなかった。
それは本当に私たちの伝えたいことでもあるけど
そう、はっきりいう事はある意味、みんなの信頼を得られるのかもしれない。」
というやりとりがありました。
さて
本通りは「えべっさん(えびす大祭)」のお祭り飾りがつけられ、年末色です。
人通りも多く、ウキウキした感じの中に、帰宅や飲み会へ足を向けるサラリーマンが大勢います。
そこへプラカードを掲げ、「毎度毎週お騒がせします・・金曜恒例の広島2人デモです。関西電力の大飯原発再稼働に抗議して歩いています・・・」と やってくるわけです。
反応が薄いかも?と思っていましたが、結構、注目されました。
声で気が付き、プラカードをじっと見る人が多かったです。
特にやはり一番注目をあび興味を引いたのは「放射線被曝に安全量はない」です。
やはりこの基本的な見解が知られていない。
サラリーマン、若い遊びに来た男の子、カップルの女子、おじさん、おばさん、もう年齢層は幅広かったです。
ふりかえりながらもじっと見るのです。
多かったです、本当に。
あと注目されたのが100ミリシーベルトの避難基準のプラカード。
これも目を引きました。
チラシは受け取りに来た人にだけ渡す方針にしたようです。
(たぶんチラシを興味を示した人に差し出したら相当撒けたとは思います。)
それでも10人ほど「ください」と取りに来たようです。
哲野はいつもの商店街のオーナーにチラシを渡しにいきました。
オーナーは「まぁまぁ、毎回ありがとう・・・」と言ってくれたそうです。快い対応で受け取ってくださっていました。
あと私どもが通るときに、呼び込み営業の一部の方々が
じっとみながら通りすぎるのを待っているのです。
今は声を出しても無駄・・・と思っていらっしゃるのかと思っていましたら
どうもそうではなく、興味を持って聞いてくださって
応援してくださっているようなのです。
私どもが通り過ぎる前、少し離れているところにいても
じっとこちらをみて目の前の商店街を行きかう人に声をかけていないのです。
わからないほどの無言の応援、だと思いました。
(飲食店さんらしいので、たぶん放射能問題は切実なんだと思います)
それからいつも立っているホストの男の子たちが、わりとじっと見てくれます。
声が聞こえ始めると、通り過ぎるまで邪魔にならない位置に移動してくださっているのだと思います。
邪魔だな、という気は感じません。じっとプラカードを見てくれる人も居ます。
そういう人たちは、6月から歩いている私たちをずっと見て来て、知っている人たちです。
深読みしすぎで、ただ「こいつらが通りすぎるまで待ってよう」ということかもしれません。わかりません。
新しい人や、その日限りのバイトの人、新しいお店の女の子などは
気にも留めず仕事に夢中で前を塞いだりされてしまいます。
それで気が付いたのです。最初、歩き始めたときこの人たちもそうだったな、と。
たった2~3人、多くて4~5人のデモです。
縦列で2人の幅しか占めていないのです。そんなに気を配るほどのデモではありません。
真横を気にも留めない通行人が通り過ぎるくらい、邪魔にもならず威圧感すらないのです。
やはり、心配りを感じずにいられません。
本通りの中ほどに来たとき、大歳さんからマイクが哲野にスイッチされます。
哲野はチラシの内容をスピーチしました。
特に渡辺教授の話、7日間で100ミリシーベルトの避難基準の話、それらがIAEAの安全基準のコピーで作られ
現行法の「年間1ミリシーベルトの被曝線量」を全く無視していること。
チェルノブイリよりも、フクシマよりももっと過酷な被曝を強制しようとしていること。
7日間で100ミリシーベルトにならないところは「避難しなくてよろしい」=「避難させない」、
要は勝手に避難してもいいけど責任とらないよ、と言い切っているということをスピーチして歩きました。
この「官僚的ものいい」はなかなか一般人にはわかりません。
そうしてスピーチしていると、原田さんが駆けつけて来てくださいました。
原田さんがチラシ配りに回り、大歳さんがプラカードを持って先頭に並びます。
大歳「実はチラシ配り、あまり得意じゃない・・」
網野「実は私も。」すみません、これでも人見知りが激しいのです。
金座街も結構注目されていました。
サラリーマンが遠目からちらと見て、足を止め、少しスピーチを聞き、プラカードをみて
用事のあった方向へ行かれます。
八丁堀オフィスから丁度出てきたサラリーマンの流れが金座街に入ります。
チラチラと見る人もいれば、プラカードをじっと見る人もいます。
立ち止まってじっと見ている人も居ます。
金座街でもお店の人が外にでて、私たちの方をずっと見ていた方がいました。
途中から原田さんにマイクがスイッチされます。
原田さんはわかりやすいたとえ話でスピーチをされました。
「ブレーキの利かない車を走らせてはいけません。
ブレーキが利かないかもしれないなら、ブレーキが利くと証明されるまで車を走らせてはいけません。
原発も活断層がない、と証明されるまで、動かしてはいけません」
その通りです。
デモが終わって警察の方にごあいさつし、
恒例の立ち話になりました。
と、そこへKさん親子が登場。
Kさん「JRが事故で遅れた・・・」最近多いですね、事故。
でも娘さんも、一緒に来てくださってありがとうございます。
色々話をしましたが早々に原田さんがご帰宅に。
原田さんは11月11日の四国電力前の伊方原発再稼働反対デモに現地参加されるそうです。
頑張ってください。
残った5人で色んな話をしました。
哲野「渡辺教授が潰されるかもしれない・・・
こういう気骨のある学者は我々が守っていかなければいけない。」
と言いました。
5人ともうなづいていました。
渡辺教授を守るためにも、彼の調査報告内容は
多くの人の目に触れさせなければなりません。
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/ooi_hasaitai/data/0003_02.pdf
※3番目が渡辺教授の資料です。
単独資料はこちらから取れます。(11月4日有識者会合資料)
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/ooi_hasaitai/data/0002_14.pdf
特にKさんからの報告は悲痛なものでした。
「復興の邪魔になるから、そういうことは言わないでくれ」
「瓦礫は安全なんだ」
「風評被害が出ると困る」と福島現地の友人からメッセージが来るそうです。
Kさんは
「風評って、風評だと本当に思ってるの?私たちはいいけど子どもの命はどうするの?
瓦礫だって遺体があるかもしれないのに、分別作業もせず
ただ一気に燃やしているじゃないか。」
友人は言葉を詰まらせたそうです。
わかっているけど現実を直視できない、安全と言われると嘘とわかっていてもすがってしまうのだそうです。
哲野がぴしゃりと言いました。
「復興プロセスとは、原状回復、復旧を経て、復興になる。
前提となる原状回復は出来ないんです。
そのことはみんな(国も現地も)わかっている。
だから復興、復興と言ってあおりたて幻想を抱かせている。
誰も原状回復という言葉を使わないでしょう。復旧も。出来ないとわかっているからです。
そして移住コストを抑えるために、被曝地に縛り付けようとしている。
それが復興の幻想です。
エートスプロジェクトそのものですね。」
それに「風評」というのは根も葉もない、噂のことです。
言っておきますが、根も葉もあるなんてもんじゃありません。
国がデマを流しているんです。
ICRPの科学者たちも言っています。「放射線被曝に安全量はない」これはすべての科学者が認めています。
これをこともあろうに「基準値以内は安全」と厚生労働省は言い切りました。
全く科学的裏付けのない、デマです。
食品安全委員会に呼ばれた専門家が口を酸っぱくして「安全と言い切れない」と釘をさしたのに、です。
福島の人はもっと怒っていい。
高飛車な彼らを土下座させ、責任を取らせる権利は現地の人たちにしかないんです。
私たちにはないんです。
彼らを助けるためにも、本当の意味での福島事故からの復興をさせるためにも
私たち国民の側に権力を取り返さなくてはいけません。
そのためには私たち一人一人が、学び
今いったいどういう中に私たちが置かれているのか
正しく俯瞰して眺めることが必要だと思います。
5人で色々話しているうちに40分も経っていました・・・
来週も懲りずに歩いて参ります。
◆追伸
私は仕事で行けませんが
11月11日の愛媛・四国電力 伊方原発再稼働反対デモ参加のみなさん、広島から応援しています。
四国電力の嘘と高慢さを明らかにしてきてください。
風邪など召さぬよう暖かくして、乾燥にも気を付けてください。