◆画像説明
1.第31回チラシ表
2.第31回チラシ裏
3.プラカード1・2
4.プラカード3・4
5.本日の空
みなさま
毎度お騒がせいたします。
第31回広島2人デモのご報告をいたします。
今日の参加者は6人
哲野、網野、Kさん、Kさんの娘さん、じゃけえさん、シュウトさんでした。
そして時々言わねば。
いつもスピーカーを貸して応援してくださる
久野さん、ピースリンクの皆様、本当にありがとうございます。
今日は昼に粉雪が降り、水もカチカチに氷ったままになるほど寒い日でした。
先週よりまた少し明るくなっています。
集合場所に行って待っていると自転車の女性が信号待ちでプラカードをじっと見ます。
会釈してくれます。
そういえばこの方、以前にもお会いしたことある。
たしか、福島出身の方だったような。
以前も、デモ前に声をかけて来てくれ、少し立ち話をした記憶があります。
哲野がお読みになりますか?とチラシを出したら
受け取ってたたんでカバンに入れて、先を急ぐように自転車で立ち去りました。
私の記憶に間違いがなければお子さんを迎えに行くところだと思います。
しばらくすると、警察の方が。
警察「こんにちは、お久しぶりです、今日は私が担当になります」
今日の担当の方は昨年8月以来のお久しぶりの顔。
哲野「夏の一番暑い時に来てもらって、今度は冬の一番寒い時にきてもらって・・・」
極端ですよね。
指令書の確認をして、チラシをお渡ししました。
じゃけえさん、Kさんと娘さんが登場。
じゃけえさんは「用事があって15分ほどしか参加できません・・・」
ということでスピーチのトップバッターはじゃけえさん。
音楽が鳴りました。
出発です。
本日のチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130118.pdf
A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130118-A4.pdf
本日のプラカード
△上の画像をご覧ください。
スピーチ開始です。
じゃけえ「原発がどれくらい危険か皆さんご存知ですか?
テレビで言ってないから大丈夫。そんな重要なことならテレビで言ってるはずでしょ?と思われているようですが、そうではありません。
テレビで流れないのはそれを知られると都合が悪いと思う人がいるからです。
本当の事は知ろうとしなければ知れません。
皆さん、想像してみてください、もし、自分が福島で生まれていたら。
自分が、あるいは自分の大事な人が原発の作業員だったら。
想像してみなければ福島の方々を思いやる事は出来ないのではないでしょうか。
声をあげる事で原発の稼動・新設の抑止力になります。
声をあげる事を考えてみてください。よろしくお願いします。」
じゃけえさんがスピーチしているとき
澄んだ若い女性の声の素直なスピーチが響くのか
やはり視線が集まりました。
それから哲野にマイクが渡ります。
じゃけえさんはプラカード持って先頭を歩いてくれます。
先週同様、左に娘さん、右にじゃけえさんで網野は両手に華です。
(2人とも雪割草の花のようにかわいらしい方なので、網野はちょっといい気分なのです)
哲野のスピーチ中、「おお、こんにちは・・」と声が聞こえます。
あれ、知り会いがいたのかなと思ったら
じゃけえさんに「変わりましょう」と声をかけてプラカードを変わりに持ってくれたのはシュウトさんでした。
たぶん仕事帰りです。
哲野のスピーチは以下の通りでした。
哲野「東京電力が原子力規制委員会に定期的に提出している報告書と規制委員会の評価を読むと
東電福島原発は収束してないどころか、むしろ深刻な事態になっているようです。
現場の作業員の奮闘でなんとか最悪の事態を防いでいるのが実情だと思います。
東電福島からは、もう事故から2年も経とうとしているのに平均1時間あたり1000万ベクレル(ヨウ素131換算)もの
放射能を放出しています。
止める手立ては今のところありません。
水で冷やして急速な核崩壊を止めているのが実態です。
環境に、私たちの生活空間にこれ以上余分な人工放射能を加えるべきではありません。
これが、大飯原発再稼働に反対する理由です。
原発・核施設は正常運転でも放射能を出します。
規制当局は上限値(管理値)を設けて一定の放射能の放出を許しています。
原発がどの程度の放射能を出しているかは、不正確ですが、原子力施設管理年報という
報告に記載されています。
それによると、四国電力伊方発電所は2010年1年間で1万7000ベクレルのヨウ素131を放出していました。
東電福島原発は、たった今でも1時間に1000万ベクレルの放射能を出しています。
事故前であれば、新聞の1面トップをにぎわすニュースです。
しかし、このことは今、ニュースですらありません。
なぜ私たちは平然とこうやって本通りを歩き、無警戒に食品を食べ、何事もなかったように過ごせるのでしょうか?
それは、私たちが「放射能安全神話」を信じているからだと思います。
放射能安全神話は低レベルの放射能であれば、健康に害がない、或いは健康に害があるという科学的な証拠がないと
私たちに繰り返し繰り返し刷り込みます。
しかし、これは事実ではありません。
内部被曝では人によってはごくわずかな放射能でも病気になります。
ウクライナのケースで言えば、死亡原因の半数は心臓疾患です。
第二位が呼吸器系疾患です。
放射能はがんを発症する、事実ですが、がんのみを発症するわけではありません。・・・」
というような内容を繰り返しました。
プラカードは、チラチラ見てくれます。
目の前の女性は振り返りながら見てくれました。
ですが、やはり自分の関心とかけ離れているのか、反応はあまりよくありません。
むしろ、おじさんや年配の方の反応が多かったように思います。
今日気になったのは、客引きホスト男の子たちの顔ぶれが最近変わっていることです。
昨年の冬くらいからだったと思います。
私たちのデモを物珍しそうに、そして通りを塞ぐように5~6人が見ているのです。
そしてじろじろみて、近づくと、ギリギリすれ違うほどによける。
つまりあまり避けたくない感じでした。
今日も同じようにすれ違うほどの位置になるかなと思ったら
デモが近づいたのをみてゆっくり移動して程よい距離で間をあけてくれました。
次にKさんにマイクが渡りました。
Kさん「みなさん、こんばんは。
福島の小中学校の子どもたち14人が、年間1ミリシーベルトの被曝線量内で生活したいと
裁判を起こしています。
しかし、このことは報道されません・・・」
この時、ちょうど金座街に差し掛かっていたのですが、
周りの会社帰りの人たち、本屋で立ち読みしている人たち、
店舗前で待ち合わせしている風情のサラリーマンの視線が集まりました。
「え?子どもが裁判おこしてるの?」という表情です。
Kさん「みなさんは小中学校のころ、どんな事を考えていましたか?
少なくとも、放射能で自分や家族がかんや色々な病気にかかるんじゃないか、
そんな心配はしていなかったと思います。
フクシマ事故や放射能の影響で今の子どもたちは
放射能を心配し、怯えて暮して行かなければなりません。
本当の事を知ろうと思えばインターネットで知ることができます。
みなさん、原発のこと、福島のこと、
本当の事を知ろうとお考えくださいませんか。
よろしくお願いします。」
哲野がじ~~っとプラカードを見ている中年の女性がいたので
チラシを渡しにいくと、その女性は
「結構です。私はあなたがたの主張に反対です。」
時間もなかったので話をしたかったんですが哲野は頭を下げてまた元の場所に戻りました。
私たちは原発反対の立場ですが、真面目に考えて原発賛成の人も多い。
こういう人たちとお互いに事実と主張を持ち寄ってしっかり話をしてみなければなりません。
(原発推進に誘導しようと思っている人たちには別な対応になりますが
原発賛成の人と冷静な話し合いを持たねばならないと思います。)
そしてまた哲野にマイクが渡ります。
前と同じ内容のスピーチです。
本通りに入ると、行きと帰りと印象が違います。
ほとんどの方の関心を引きませんでした。
ふとみるとシュウトさんの手にスピーチ原稿が見えます。
ということで哲野にいいところで変わるように伝え、バトンタッチ。
シュウトさんのスピーチは最初
前回の大歳さんのスピーチ原稿を引用読み上げでした。
シュウト「自民安倍政権が発足し原子力規制委員会および各電力会社のトップ連中は
急に原発の再稼働に色めき立ちました。
どうも懲りない人たちです。
我々広島に住む人間とっての脅威は四国伊方原発、島根原発3号機の再稼働と
山口上関原発の新規建設になります。
安倍晋三氏は以前より上関原発の建設を強 く望んでいましたが、
とりあえず今は様子見になっています。
しかしこれはいつまで続くはわかりません。警戒いたしましょう。
政治家が国民の言うこ とを聞くのは選挙中だけなのです。
あとはどんどんなし崩しにしていこうとするでしょう。
最近、産経新聞などの原発を推進するメディアで流される原発再稼働するための詭弁にはこんなものがあります。
「核オプションのアピールと して原発は必要である」という意見です。
これはどういう意味かというと、原発を維持していくことは、他国に対してやろうと思えば核開発できる、
核武装できるのだということを暗にアピールできるという意味です。抑止力として意味があると言いたいのです。
もしこんなことを中東、アフリ カなどの親米でない国の指導者が言おうものなら、
最低でも経済制裁、最悪は暗殺されるでしょう。
米国も詭弁であることが分かっているから放置するのです。
なぜこれが詭弁であるかというと、日本の核産業つまり原子力マフィアたちは
このまま原発の再稼働がうまく 進まずにいくことも考慮して、
ますます原発の輸出を進めていこうと計画しているからです。
「核オプションのアピールとして原発は必要である」とい う意見と、
原発の輸出は明らかに矛盾があります。
相手の国にも「核オプションのアピール」が可能となってくるからです。
本音は金儲けしたいだけで すから、こんな子供騙しには騙されないようにしましょう。
なぜこんな子供騙しな意見を持ち出さないといけないかというと電力不足の嘘や、
火力はコスト高だからこれに依存すると電気料金が高騰するという 嘘が、
どんどん国民にバレてきているからなのです。苦し紛れにいっているだけです。」
ここまでは一緒でした。
しかし面白いことに通りすぎるサラリーマンの様子が変わりました。
意識して聞いているのがわかりますし視線があります。
シュウト「あの忌野清志郎さんも、生前、原発反対の歌を歌っていました。
サマータイムブルースという曲です。
その中でもうたっていますが、日本の電力エネルギーは実はあまっています。
原発がなくても、日本は今まで通りの生活ができるのです。
関係者が、自分達の利益を守るために、隠しているのです。
事故が起こってから、デモをしても意味がありません。
自分の大切な人が、亡くなってから、デモをやっても意味がありません。
何かが起こる前に、1つ残らず、撤去したいのです! 」
そしてマイクは哲野に変わり、本通り電停のところまで帰ってくると
ちょうど「さよなら原発ヒロシマ」さんのデモが、本通りアーケードに入るところでした。
哲野「みなさん、私たちは大飯原発に反対して歩いてるデモです。
今、電車通りを歩いている人たちは、私たちとは別なデモ市民グループです。
やはり、原発の反対を訴えて歩いています。
今、この時間、日本中で多くの市民がデモをして原発反対を訴えています。
私たちだけではありません。
東京、大阪、北海道、九州、四国・・・100以上のグループがデモをしています。
みんな普通の市民です。
みなさん、目の前を歩いているデモグループは、原発反対のデモグループです・・・」
と説明スピーチを行いました。
いつもはここでチラシが売れるところですが今日はさっぱりでした。
なぜでしょうか?
たぶん、デモをしている、というだけではアピール力がなくなってきているのかもしれません。
私たちもここで一工夫も二工夫も必要になってきていると思います。
Kさんの感想
「チラシを差し出すと、うさんくさそうに見て来る人、目をそらす人、プラカードの裏まで読んでいたのに断る人、
断る人の隣から手を差しだしてくれる人、違う人に差しだそうとしたのを受け取ってくれる人、自分から取りに来てくれる人、・・・ 」
元安橋まで帰ってデモ終了。
恒例の立ち話ですが、Kさんは実は娘さんの調子が悪いのですぐに帰られました。
あと、シュウトさんと哲野と網野で小一時間も寒い中で立ち話。
話は面白かったのですが、超長い報告なのでカット。
中身は、ベクレルと、シーベルトと、等価線量と実効線量と、ICRPの放射線防護三原則の話でした。
このテーマになると、哲野はとまりません。
ですが、シュウトさんも止まりませんでした。
というのも、シュウトさんが知りたかったことだったのです。
シュウトさんが理解が早いのには驚きました。
北海道のデモを考えれば寒い寒いと文句はいえないのですが
しかし寒かったです。
以上ご報告いたします。