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第13回伊方原発の再稼働を止めよう! 2月23日報告

ファイル 102-1.jpgファイル 102-2.jpgファイル 102-3.jpgファイル 102-4.jpgファイル 102-5.jpg

◆画像説明
1.第13回伊方チラシ1-4P
2.第13回伊方チラシ2-3P
3.プラカード1・2
4.プラカード3・4
5.出発前の写真・・・猫

みなさま

「第13回四国電力伊方原発の再稼働を止めよう!」 2月23日の報告をいたします。
主催の原田さんから報告が上がりました。
応援参加しましたので私からもあとで補足報告いたします。

▽まず、原田様の報告です。転載します。
============================
原田です。

2月23日の第13回目の 元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース 伊方原発再稼働反対ウォークの報告です。

2月23日(土)15:00に5人でスタート。途中で加わってくださった方が1人ありました。

今回のチラシは、次をご覧ください。
 ↓
http://inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130223.pdf

先日、北朝鮮が第3回目の核実験を行いました。
この核実験で使用されたプルトニウム239は、約4㎏くらいだと推定されています。
ところが、伊方原発3号機では、ウラン235とともに
プルトニウム239を燃料として使用することになっています。
伊方原発3号機の格納容器の中には、500㎏近いプルトニウム239が存在している計算になります。
広島市から100キロの伊方原発に、北朝鮮の核実験で使用されたものの
100倍以上の量のプルトニウム239が存在しているということになります。
放射性物質による汚染の危険性という点では、原発は原爆よりもはるかに危険です。

島根から来てくださった廃炉マトリョーシカさんにもスピーチをお願いしました。
廃炉マトリョーシカさんは、島根原発事故を想定して行われた避難訓練が、
いかにナンセンスなものだったか、ということを話してくださいました。
島根原発で過酷事故が起こったら、現実的には、住民を避難させることはまず不可能、ということでしょう。

Kさんにもスピーチをお願いしました。
Kさんは、広島県の学校給食の検査が、どのようなものであるかを話してくださいました。
「子どもたちが食べた後の給食を、1週間分まとめて検査する。
これでは、たとえ放射性物質が検出されても、その食べ物はすでに子どもたちの身体に入った後です…」

岩国基地に、近々核攻撃部隊である第5空母航空団がやってくるとことも含めて、
広島は4つの「核」に包囲されることになる、ということも話しました。

「核実験」「核攻撃部隊」ととっつきにくい話で、街の人たちの反応はどうだろうか、とも思いましたが、
意外なことにチラシのはけは良く、用意した85枚はすべてなくなってしまいました。

次回は、次の土曜日3月2日(土)15:00~、同じコースで歩く予定です。

===========================

網野です。
以下補足報告いたします。

集合場所の元安橋に行って待ってると
廃炉マトリョーシカさん、Kさんが来てくれました。

警察の方も来て時間まで待ちます。

花時計に猫がいることに気が付きます。
みんな一斉に「おいで~」「チチチ・・・(猫寄せ)」、しかし我関せずの猫。

Kさん、手をワキワキさせて「もふりたい!!」
網野「・・・わかる。」
哲野「もしかして参加者全員猫好き?」
警備の警察さん含め全員猫好きと判定。
右からにょっこり、オスも出てきました。
Kさん「・・・春だ」

猫が日向ぼっこするほど、天気もよく、風もなく、暖かな日でした。

警察「3時になりましたよ。どうぞ」
原田「では行きましょうか!」

プラカードを網野とマトリョーシカさんが持ち、
チラシ配りにKさんと哲野が回ります。

▽本日のプラカード
1-2
3-4

原田さんのスピーチがはじまります。
原田さんのスピーチは上述報告の通りです。

しばらくして哲野にマイクが渡ります。
哲野「どうしたんですか?今日は早いですね。」
原田「うーん、ちょっと調子がでない。」
哲野「ようがす。変わりましょう」
(網野:えらい昔の広島弁ですな!)

哲野「原子力規制委員会ってみなさんご存知でしょうか?
    原発の再稼働の新安全基準を決めている委員会です。
    言ってみれば、原発再稼働委員会です。
    しかし、旧安全・保安院時代と決定的な違いがあります。
    以前は『原発は過酷事故を起こさない』ことを前提に基準を作っていましたが
    原子力規制委員会は『原発は過酷事故を起こす』という国際基準を全面的に取り入れて
    『新安全基準』を今、作成中です。
    原発は過酷事故を起こす、ことを前提にしていますから
    以前に比べると相当に厳しいハードルの高い、基準になることは確実です。
    しかし、原発再稼働のための委員会であることには違いがありません。
    その新基準は1月末に骨子が専門家会合から提出され
    2月6日の第7回原子力規制委員会で了承されました。
    骨子を見ると、細かい事はすっ飛ばして
    容積の大きい加圧水型原子炉が容積の小さい沸騰水型に比べて
    圧倒的に規制がゆるい事がわかります。
    容積の小さいほうが、事故時格納容器爆発の危険が高いからです。
    次に、沸騰水型も加圧水型もベント装置をつけることが義務付けられています。
    というのは、炉内で事故が起こって圧力容器が破裂しそうになったときに
    ベント装置で放射能を大量に含んだ蒸気を外に出すと
    破壊を免れるという主旨です。
    専門家会合の議事録を読んでいますと次のようなくだりがあります。
    『破裂をして中の放射能が飛び出すリスクよりもベントで放射能を放出し
    破裂を免れるほうがリスクは1/10から1/100低くなる。
    だからベント装置は絶対に必須』
    このベント装置には一応、放射性物質を除去するフィルターがついているのですが
    もちろん、放出される蒸気には大量の放射能を含んでいます。
    こんなフィルターで放射能がとれるはずがありません。
    ですから、放射能が100がいいのか、10がいいのか、1がいいのか
    という議論をしているわけです。
    随分ふざけた話だと思います。
    そんな危険が想定できるんであれば、はじめから原発なぞやめればいいと思うのですが。
 
    この圧力容器の破壊は、容積の大きい加圧水型原子炉はよりリスクがすくないということで
    ベント装置をつけるのには、猶予期間が与えられます。
    沸騰水型は猶予期間なしです。
    次に大きな問題は、仮に過酷事故が起こった時
    事故収束のセンターとなる建物が地震や津波あるいは通信手段の途切れない設備に
    なっていること。すなわち、免震重要棟の整備です。
    さらに移動電源装置の整備であるとか、様々な条件がありますが
    こうした条件を日本全体の原発にあてはめてみると
    なんと、広島から一番近い原発、わずか100kmしか離れていない原発
    四国電力の伊方原発がほぼ、今のままで7月以降の再稼働申請が出来る見込みです。

(2月24日の朝日新聞大阪本社版がこの問題を取り上げており
 7月以降再稼働できる原発はないことが朝日新聞の調べでわかったと書いています。
 あれ?加圧水型のベント装置整備には猶予期間が与えられていることは見逃しているのかな?
 と思ってよく読むと、ちゃんと記事中に書いてありました。
 もうひとつこの特集で不思議な事は、全国の原発を見開き2Pに渡って取り上げながら
 また各原子炉の稼働年数も取り上げながら、
 肝心の沸騰水型か加圧水型かの区別をまったく書いていませんでした。
 総合して判断すると、朝日新聞は「すぐに再稼働できる原発はないからみなさん安心して
 この問題を忘れておいてください」と言いたいようです。
 いつも思うのですが、タチの悪い悪質な新聞です。
「朝日エセ紳士、毎日マヤカシ、読売ヨタモン」が昔からの新聞業界の定評ですが
 朝日のエセ紳士ぶりもここにきていっそうの磨きがかかっているようです。)

    それでは3つある原子炉のうち、どれが再稼働なのかというと
    間違いなく、一番新しい3号機でしょう。
    あとの2つは30年以上経過しており、相当ガタがきています。
    ところが、この3号機はとんでもないことにプルトニウム燃料を使ったプルサーマル炉なのです。
    プルトニウム燃料の危険はチラシに書いておきましたので、ご覧ください。
    広島市民にとっては、最悪の事態です。
    政府は法改正を重ね、また、省令や政令を乱発して
    現状をガチガチに正当化していますから、7月以降この危険極まりない伊方3号機が
    稼働することはほぼ確実と覚悟しておかねばなりません。
    これを止める手立てはいまのところありません。
    ですが、たったひとつだけ、止める手立てがあります。
    それは100万広島市民が、50万松山市民とともに、
    伊方原発再稼働を認めない、とはっきり政治意思表示をすることです。
    これが残されたたったひとつの手立てです。
    安倍さんには、100万広島市民、50万松山市民の意思に逆らって
    伊方原発の再稼働を政治判断する度胸はどうみてもありません。」

それからKさんにマイクが渡ります。

Kさん「いつもお騒がせしております。
    伊方原発の再稼働に反対して歩いています。

    みなさんに知って欲しいことがあります。
    福島で今起きていることです。
    福島県郡山市の小中学生が
    「年間1mSv以下の安全な場所で教育を受けられるように」と裁判を起こしました。
    TV・新聞などの大手メディアはこの裁判を報道しません。
    政府・東電・東電の株主である企業がスポンサーだからです。
    スポンサーに都合の悪いことは報道しないんです。
    震災以前、子どもの甲状腺異常は1%未満でした。
    しかし、2012年4月に発表された甲状腺検査の結果、
    福島の13市町村3万8千人の子どもの35%、
    そして福島市の4万2千人の43%に嚢胞が見つかっています。
    最近では甲状腺ガンが見つかった子が2人もいます。
    通常ならば子どもの甲状腺ガンは100万人に1人なのにもかかわらずです。

    手抜き除染がニュースになっていましたが、国や県が中間貯蔵施設が決まらないまま、
    ただ除染を進めた結果、汚染土壌はあちこちに野積みされたままです。
    汚染土壌をかき集めてホットスポットを作っているようなものです。

    友人は宮城に住んでいます。
    津波で家を失いました。
    その友人の住んでいる仮設住宅の近くの一般廃棄物焼却施設で、家庭ゴミに放射能で汚染された
    牧草を混ぜて燃やされたそうです。
    牧草についた放射能は燃やされることで灰にも濃縮され、気化して空気中にも放出されます。

    東北・関東の人々は、福島原発から今も放出され続けている放射能、汚染された食品・水、
    汚染物質を燃やした煙、それらで毎日ひばくし続けているんです。
    福島県鮫川村で稼働を停止していた堆肥センターを再稼働させるそうです。
    汚染された原料で作った堆肥に、放射性物質は凝縮され濃度が高まります。
    そしてその堆肥を使った畑は汚染され、汚染された農作物が作られます。
    汚染された畑で作られた作物、その作物を食べて育った家畜の肉。

    広島は福島から遠いから大丈夫。そう思ってはいませんか?
    広島市が子ども達に学校や保育園で食べさせる給食が、放射能で汚染されていないかを
    どのように検査しているかご存じですか?
    給食を作る前に食材を調べるのではなく、食べ終わった一週間分の給食をまとめて検査しているんです。
    汚染された食材が混じっていた事がわかる時には、子ども達が食べた後なんです。
    汚染された堆肥を使えば、西日本で作られた野菜であっても汚染されています。
    西日本で育てている家畜でも、エサが汚染されていれば、同じように汚染されるんです。
    自分たちが食べている野菜・肉が汚染されていないとは言い切れないんです。

    中国からの大気汚染がニュースになっていますが、北九州では毎日震災がれきが燃やされ、
    風にのってダイオキシン・アスベストそして放射能がここ広島にも届いているんです。
    事故のあった福島原発から遠く離れていても、広島も安全とは言えないんです。
    今の福島で起きている事を知ってください。
    今福島で起きている事は、原発に囲まれているここ広島でも起きるんです。
    どうか本当に原発が必要か考えてみてください。
    食事の度に放射能の心配をする。
    地震の度に原発の心配をする。
    これをこれから先もずっと死ぬまで、そして自分が死んだ後も
    ずっと子ども・孫にも続けさせるのはおかしいと思います。
    TVや新聞は本当に大切な事を言いません。
    自分で情報を探して、そして考えてみてください。
    よろしくお願いします。」

次に廃炉マトリョーシカさんにマイクが渡ります。

シカ「広島市民の皆さん。
   シカは、今日もまた島根県から中国山地を越え、訴えにやって来ました。
   島根原発の再稼働を許してはなりません。
   建設中の3号機の運転を許してはなりません。
   「ならぬものは、ならぬのです」。

   何故、広島で訴えるのか?
   3次被ばく医療機関が、ここ広島大学にあるからです。
   西日本の最終的な被ばく医療機関が、ここ広島にあるからです。
   もし、島根原発で何らかの被ばく事故があった時には、
   最終的に、ここ広島に搬送されることになるからです。
   そんなことがあってはなりません。
   「ならぬものは、ならぬのです」。

   去る1月26日。
   島根県は、避難訓練を、原発事故の避難訓練を行いました。

(原子力規制委員会の新基準は過酷事故を想定した基準ですからその一環として
原発立地地方自治体に過酷事故時の防災計画、その中心は避難計画ですが
島根県は他県に先駆けてこの防災計画を独自に策定しました。)

   本当に嗤うような訓練でした。
   訓練にもならないような避難訓練でした。
   30キロ圏を挟んで出雲市から同じ出雲市へ。
   安来市から同じ安来市へ。
   200人足らずをバスで避難させました。
   意味が解りません。
   訳が分かりません。
   44万人の避難訓練の実態がこれです。

   今、島根では、
   「何としても3号炉の稼働を阻止したい!」
   http://sayonara.daynight.jp/shimanegenpatsu/3goro/
   と裁判による闘いが始まろうとしています。
   ぜひ皆さん、御支援ならびに御協力を宜しく御願い致します。
   「ならぬものは、ならぬのです」。

   これ以上原発を稼働させ、
   放射性廃棄物を、核のゴミを、
   子供たちやこれから先の世代に押しつけてはいけないのです。
   被ばくによって〔未来〕を傷つけてはいけないのです。

   伊方原発の稼働を許してはいけません。
   上関原発の建設を許してはいけません。
   島根原発を許してはいけません。
   「皆さん一緒に声を上げてください」。」

ふと見ると、Sさんが参加してくれて、チラシまきを手伝ってくれました。
これで合計6人です。

そしてあとはずっと原田さんがスピーチして、元安橋まで帰りました。

警察にお礼言ってお別れし立ち話に。
今日の反応はどうだったんだろうか。

Kさん「パチンコ店の警備員さん、いっつも見てるので
    チラシを渡すと受け取ってくれましたよ。
    それから、金座街のオープンテラスになっているカフェのお客さんが
    プラカードを凝視しているのでチラシを持っていくと
    すぐに受け取ってくれた。」
哲野「ほら、Kさん、金座街のところでお店の中からじっとこちらを見てるよ、と教えてくれたじゃない?
    若い男女のお店の人だったけど。
    Kさんが教えてくれたんで、ぼくズカズカ入って行って『配達です』と言って渡したら
    頭を下げて受け取ってくれた。
    昨日の2人デモでもそうだったけど、本通りのお店の人たちの反応が
    明らかに違ってきてるよね。」
Kさん「伊方デモは休日の土曜日で15時からだから本通りには家族連れも多く、
    ゆっくり歩いている人が多いですよね。
   高校生や中学生くらいの子が熱心にプラカードを見てくれて、
    チラシを受け取ってくれる子も多かったです。
    自分から受け取りに来てくれた男子高校生もいて、
    すれ違った後に「原発はいらないよ」って声に出してる男の子達もいましたよ。」
哲野「そうそう、僕のところにも一人取りに来たなぁ。
    チラシ、ちょうだいよ!ってつっけんどんな言い方でびっくりしたけど、
    話をしてみると、ずーっとチラシをくれといってるのに僕が気が付かなくて
    ついつっけんどんになったんだそうだ。」
網野「ニブいねえ・・・」
哲野「そうは言うけどさ、すぐ左後ろにつかれて小さい声で言われたってわかんないよ。」
網野「気を配ってないからよ。」
哲野「・・・・・」
網野「老人であることをもう少し意識して気を配った方がいいよ。いつまでも若くないんだから」
Kさん「もともと、年配の方達が受け取ってくれる方が多いんですけど
    今年に入ってから、子ども達が受け取ってくれるようになりましたよね」

これにはみんな同感。
特に伊方のチラシはそうです。
中高生がよくチラシを受け取ります。

シカ「僕はチラシ配りが下手なんだけど、今日はチラシ配りの面白さを知ったかな?って感じですね。」

シカさんのスピーチにもありましたが、
「中国電力・島根原子力発電所3号機運転をやめさせる訴訟の会」が結成され、3号機稼働差し止め訴訟を起こす予定です。
http://sayonara.daynight.jp/shimanegenpatsu/3goro/
シカさんも原告団の一人だそうです。
また報告してもらいましょう。

他に色々話題はあるのですが
今日これにて。

以上補足報告いたします。

第36回広島2人デモ 2月22日報告

ファイル 101-1.jpgファイル 101-2.jpgファイル 101-3.jpgファイル 101-4.jpgファイル 101-5.jpg

◆画像説明
1.第36回チラシP1-4
2.第36回チラシP2-3
3.プラカード1・2
4.プラカード3・4
※なお、写真には広島原爆612発分の上に(1~3号機)とかかれていますがミスでした。
1~4号機の炉内及び使用済み核燃料プールが正解です。
5.本日のプラカードの写真(猫まみれ)

みなさま

毎度お騒がせしております。
第36回広島2人デモの報告を致します。

今日の参加者は5人でした。
哲野、網野、シュウトさん、じゃけえさん、そして飛び入り参加、アメリカ人のカメラマン、パリ(Pari)さん。

だいぶ明るい元安橋です。
プラカード

今日は2月22日、ニャンニャンニャンの日ということで
マスコットキャラ「被曝なき猫」を多めにしました。裏も表も猫だらけ。

集合場所で待っていると、「だめよ!そっちいっちゃだめ!」と声が聞こえます。
見ると超ミニチュアのかわいい犬がちょこちょこと目の前を歩いていきます。
しゃがみこんで「おいで~」というと、すぐによってきました。
「イイ子だね~」といいつつ、頭をなでて落ち着いたところで犬の服をがっしと掴み「確保!」

「すいません、この子人懐っこくて・・」と飼い主の女性が来ました。
どうも散歩がおわって自転車に乗せてたらしいのですが(ノーリードだったので)
かごから飛び降りてこっちに寄ってきたみたいなのです。

哲野「この人(網野)は犬に好かれるから。すぐに手玉にとるんですよ。」
女性「そうなんですか?」
哲野「どんな犬でもすぐ仲良くなっちゃうんです」
生まれた時から犬と暮らしてりゃそうなります。

哲野「僕たちこれをやるんですよ」
とプラカードを差します。
女性に反原発のデモをやるんだと説明して
「良かったらチラシ受け取ってもらえません?」といって差し出すと、躊躇されています。
哲野「僕たち、どこの団体でもないし組織の人間でもないんですよ。普通の市民です。
    テレビや新聞があんまりにも報道しないんでね。」
網野「政府や東電のホームページにはちゃんと私たちに必要な情報が載ってるんですけど、
    テレビや新聞は報道しないんです」
女性「お二人でですか?え?・・・(チラシを見て)2人デモ?ふたり!?」
哲野「2人です。全く個人でやってます」
女性「それにしても詳しいですね。」
哲野「僕はwebジャーナリストなんです。」
網野「私が仕事でチラシなんか作ってるもんですから、形を作るのは私で。
    2人で勉強しながら相談して作ってるんです。主にあちらが調べるんですが。」
ここいらへんから、女性が完全に、警戒感(政党・労働組合・宗教団体の回し者ではないか?という警戒感)
を解きはじめ、口が滑らかになってきました。
福島第一にむき出しになった核物質が300tあるという説明をすると目を丸くしていました。
女性「こんどはいつされるんですか?」
網野「毎週金曜日、夕方6時からです。よかったらチラシだけでも見てくれると嬉しいです」

そしてしばらくすると写真を撮る外国人の女性がいたので哲野が話しかけます。
プラカードを撮影しているのかと思ったら、どうも花時計のモニュメントを撮っていたようです。
「私は日本語がほんの少し。プラカード読めないんです。なんて書いてあるんですか?」
「福島原発事故のことなんですが、まだまだむき出しの核燃料が相当ある、
 福島事故は今現状維持がやっとという状態の意味合いのことを書いてます。」
「じゃいまから、デモですか?」
「そうです。」
「どこ歩くんですか?」
「そこですよ、その繁華街。突き当ったら折り返してまた戻ってくるんですよ」
「じゃあ、私も参加しようかしら。」
「いや、それはありがとうございます。なにしろこの人数ですからね。人手は多い方がありがたいです」
で、みんなに紹介しました。
話を聞いてみると、イラン生まれでテヘランの
日本の某大手新聞のテヘラン支局で契約カメラマンをやって
アメリカに行って市民権を取って今はテキサス州のダラスに住んでいるそうです。
生まれはイラン・イラクの国境地帯で、例のイラン・イラク戦争の時に故郷を離れたそうです。
みんな一人一人、凄まじいストーリーを持っています。

そんな話をしている間に、シュウトさん、じゃけえさんも登場。
それぞれパリさんと自己紹介します。

警察の方が登場。
指令書の確認をし、チラシを渡し
警察「では今日も安全に気を付けてまいりましょう。宜しくお願いします。」

ゴング代わりの6時の音楽「花車」が流れます。
スタートです。

今日のチラシ
※告知版から修正がかかっています。
http://inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130222.pdf

▽今日のプラカード
1-2
3-4

シュウトさんとパリさんがチラシ撒き、じゃけえさんと私がプラカードです。
いつも参加してくれている大歳さんはついに『年度末地獄』に突入しました。
3月末の会計年度末まで現場、現場で張り付いて夜は報告書作りという悲惨な生活に毎年のことながら入ってしまったようです。
それで、身体は参加できないが、心が参加している、ということで、
スピーチ原稿をあらかじめ送ってきてくれています。
それから先にご紹介します。(いつもは大歳さんがトップバッターですから)

大歳「私を含め、人間とは熱しやすく冷めやすい、古いニュースより新しいニュースにより強い関心を持つものみたいです。
    これはおそらく人間の習性のようなものだと思います。だからこれに関して悪いとか良いとか言っても仕方ないのかも知れません。
    その一方で、現実は冷酷なほど進行していくものです。
    もちろん福島第一原発のことを言っています。
    尖閣竹島などの領土問題、中国海軍のレーダー照射の問題、はたまたアベノミクスの是非、
    テレビではこういったことを中心に報道が行われています。
    もちろんこれらがつまらない問題というつもりはありません。
    ただしこれらはテレビにとって報道しやすい、もしくはテレビスポンサーにとって無害、
    むしろ有利なニュースであることは間違いありません。
    常にテレビというメディアにはこういったフィルターが張られています。

    自ら作ったタブーに触れてないようにし、
    政府と大企業に利益が誘導されるような報道だけを伝えるようにできているのが現在、いやはるか以前からのテレビの姿です。
    私は中国から飛んでくるPM2.5やその他の化学物質にも警戒しておりますが、
    そういった報道をするのであれば福島原発から2年前からダダ漏れになっている放射線物質と
    その影響について今でも報道すべきであると思います。
    発生日時の遅い早いという問題ではありません。
    私たちに及ぼす危機について正確な情報を提供するのがメディアの役目です。
    「PM2.5は粒子が細かくマスクをしても通り抜けてくる。」
    そして中国大陸と日本列島が分かる地図上で「何月何日の何時ごろに大量の汚染物質が飛来する。」
    とテレビもなかなかいい報道をしていますが、なぜこれと同じことが福島事故の時はできなかったのでしょう。
    相手が東電や政府の時と、中国の時とで対応の仕方が違うのはきわめて奇妙に感じます。

    そんな私も最近では、原発の話をしようものなら
    「お前、まだそんなこと言っているのか?今は尖閣だろ」と知人から言われたりもします。
    実はこれこそがテレビの力なのです。
    テレビは一方的に優先順位を決めて視聴者に与えます。
    また以前によく報道されていて今はされていない問題などは
    「今ではうまく収まっているのだろう」という気にさせられます。

    明らかに報道には何らかのバイアスがかかっています。
    トレンドもあります。
    しかしながら、福島原発では処理を待つ汚染水が処理できず溢れている、
    収束活動する労働者が不足している、
    その過酷な労働を強いられている人にまともな賃金が与えられていない、
    東北だけでなく関東圏でも子供の甲状腺異常が増えている、
    甲状線癌になった例も新たに二人見つかるなど、今でも日本は非常事態なのです。

    ロシアに落ちた巨大隕石は確かにびっくりしますが、
    その裏で安倍総理がTPP交渉参加表明を決意したり、
    憲法改正の準備を進めていることはあまり報道されていません。

    しかし情報が隠されているわけでもありません。
    インターネットでその気になって調べればいくらでも正確な情報は見つけることができます。
    軽水型原子炉の新基準は原子力規制委員会のHPにありますし、
    憲法改正草案は自民党HPにあります。情報はちゃんと公開されています。
    これが戦前の大政翼賛体制との違いです。
    大事なことがすべて隠されていた戦前と違い現在では重要な情報のほとんど公開されていますが、
    大手メディアが伝えないので、ほとんどの人はわざわざ堅苦しい文章を自分から探してまで読まないのです。
    というよりも情報公開されていること自体も知らされていません。
    権力側は情報公開し、メディアは取り上げない。
    これこそが両者のアリバイ作りです。
    であるからこそ市民相互の情報の共有が大切になります。」

次に哲野のスピーチです。

哲野「毎度毎週お騒がせします。金曜日夕方恒例の広島2人デモです。
    現在ただいま、5人で歩いています。
    今日は、飛び入りでイラン生まれのアメリカ人カメラマン、パリさんが参加してくれています。
    チラシまきをしている人がそうです。

    福島事故からそろそろ2年が経ちます。
    原子力規制委員会の監視の中に、福島原発が入ることになってポロポロその実態の輪郭が
    ようやく見えてきました。
    最大の問題は全く手が付けられていません。
    ほとんどむき出し状態になった危険な核燃料はようやく水に漬けて現状維持を継続しています。
    最大の問題は東京電力がわらかないことをわからないと言ってくれないことです。
    大事なことがわからないのに、なんでもかんでもわかったような顔をして
    中長期の廃炉措置計画を作って内閣の災害対策本部や経産省がそれを認め
    新聞やテレビがその計画が実行性があるかのように私たちに伝えていること、
    これが最大の問題です。

    私たちには、現在の本当の危機状態がわかりません。
    警戒感も生まれてきません。
    詳しくはお配りしているチラシを見ていただきたいのですが
    福島第一の危機的状況は全然去っていません。
    次の問題は東電の姿勢です。
    東電は目の先の危険回避に汲々としていて、大局観を失っています。
    もう一度大きな地震がきたら、もう一回津波がきたら、夏から秋口にかけてやってくる台風が
    とてつもなくデカかったら、大火事が起こったら、誰かのちょっとしたミスで取り返しのつかない事態になったら、
    考えてみるともう一度放射能の大放出が起こり得る危険は大きいわけですが
    東電はこうしたことまで頭が回っていません。
    東電の計画を読んでみると、これから何十年もの間、何事もないことを前提にして
    計画を作っています。
    東電には余裕が失われています。
    目先のことに汲々としています。
    にもかかわらず、政府、政治はこの東電の姿勢を正しいものとして認めているかのように見えます。
    これがもしかすると、最大の危険なのかもしれません。

    次の問題ですが東電福島敷地内では現在、とてつもなく危険な事故鎮圧作業をやっています。
    いつ何があってもおかしくないような鎮圧作業です。
    鎮圧の人員の人たちは仕方がないとして、住民の人たちはまず周辺から避難しておかねばなりません。
    ところが現地では福島第一の危険は去った、放射能のレベルも相当下がった、除染も進行中だ
    こういういわばおとぎ話を広めてすでに避難している人たちに帰還を促しさえしています。
    全く逆です。
    見ていると、原発の評判をこれ以上落とさないために
    福島の人たちが戻って被曝をしてもやむを得ないと見切っていると感じます。
    復興どころではありません。
    今は復興よりまず避難です。」

次にじゃけえさんにマイクが渡ります。

じゃけえ「お騒がせします、広島2人デモです。
    2人デモですが今は5人で歩いています。
    なんでこうして歩いているのかというと、国が命に関わる大事な事実を大々的に発表してくれないからです。
    国民を守ってくれないから、私達はこれからも生きていたいです、
    危険な原発はやめてくださいと訴えています。
    今の日本は危険だと知ってしまったから。
    知ってしまったからには訴えていかないと、周りに知らせていかないといけない。
    一番考えなくてはいけない最重要問題です。命に関わる問題です。
    しかも、何世代にもわたってこれから先、何十年、何百年と。
    原発事故はそれほど取り返しのつかない事故なのです。

    難しいことなんて考えたくない。不安になる事をあえて知ろうなんてしたくない。
    でも、全て命あってのことです。
    生きてなきゃ、考える事も不安になる事も、まして楽しく暮らす事なんてできないんです。
    何の心配もなく、映画を見て、音楽を聴いて、本を読んで、
    友人と何の不安もなく一緒に食事をして暮らしていたかった。
    でも、それは今の日本では叶わないと気付いてしまった。
    イヤなものはイヤだ、死にたくない、不安でたまらないと、訴えていこうと決めました。
    生き物が死にたくないと抗い、抵抗することはおかしいことでしょうか?
    生き物なら当たり前なのではないでしょうか?
    当然ですが、人間も生き物です。
    今、人間として当たり前の権利を主張して訴えています。

    私は便利な物より、安全なものが欲しいです。
    ぜいたくな生活より、健やかな生活がしたいです。
    10年後も生きていたい。大好きな人には長生きしてもらいたい。
    今、人類が持てる技術では原発維持は適いません。

    今回のチラシには今の福島第一原発の現状が書かれています。
    原発事故は収束していません。
    今現在も危険な放射能が漏れ続けています。
    収束どころか現状は悪化しています。
    原子炉建屋の中は放射線量が高く人が近づけません。
    そのため状況把握もできず、収束させたくてもできない状態です。

    どうすれば安全な生活がおくれるのか?
    一人ひとりが考え、意識していけば未来は変えられます。
    大事なことは知ろうとしなければ知れません。
    どうか、体に異変が起きる前に知ろうとしてください、事実を知ってください。
    私からは以上です、ありがとうございました。」

次にまた哲野にマイクが渡り、間をつないでシュウトさんにマイクが渡ります。

シュウト「ICRP (国際放射線防護委員会)ってご存知でしょうか。
     そのICRPの勧告の影響は絶大で、日本の法律やIAEA の基本安全基準にもなっています。
     日本以外にも、主要国は法律のモトとしています。
     いわば世界基準なんです。

     一般市民の線量限度は1mSv/年というのは、ICRPの勧告です。
     ちなみにシーベルトというのも、ICRPが定義した単位です。
     一年に浴びていい量の何分の一だから安心してください。
     という類の文章は、全てICRP の勧告に基づいていたわけです。
     しかしこのICRP の勧告にも欠陥があるかも知れません。

     最近でもアメリカが湾岸戦争やイラク戦争で劣化ウラン弾を用いました。
     この原爆以来の残虐非道な爆弾を落とすことを正当化たらしめたのはICRP の勧告です。
     もちろんアメリカはICRP の重要なスポンサーです。
     何が欠陥なのかは、琉球大学の矢ケ崎教授の報告書「内部被爆についての考察」に詳しく載っています。
     僕も素人なのですが、簡単に言うと、内部被曝と外部被曝が、ごちゃ混ぜになっているのが問題です。
     実際に放射性物質が、内部被曝によりα線を放出した場合α線が例えば半径40マイクロメートルまで飛びます。
     この間に420万eV(電子ボルト) ものエネルギーを放出していくのですから、
  細胞は極小範囲でものすごい影響を受けます。
     一方で、ICRP モデルでは局所的な影響を認めていません。
     必ず臓器、組織単位になります。
     ですから、α線が一ヶ所に強い影響を及ぼしたとしても、
ICRP モデルでは1Kg中にどれだけの線量が出たか、しか考えません。
     これはエックス線のような放射線を一様に照射する場合には適用できますが、
     内部被曝のα線の場合では1Kg の臓器で同じ量のエネルギーを受けた場合、
     質量あたりのエネルギーeV /kgを比べると、ICRP モデルより現実の被曝モデルの方が、なんと10億倍も高くなります。
     現実とICRPのモデルでは、被曝による線量は変わりませんが、被曝の密度が変わる事が分かりました。
     放射線の影響は主にイオン化(※電離化とも言う)です。
     放射線が分子にエネルギーを与え、イオン化を促すのです。
     このイオン化作用はDNA を傷つけます。
     傷つけられたDNA は、生物学的、物理学的に修復されます。
     放射線はゆっくり浴びれば問題ないとたびたびテレビでいってますが、これはDNA 修復作用を考えての事でしょう。
     では局所的に、あるいは急速に大量の放射線を浴びたら、どうなるのか?DNA は高密度で損傷を受けます。
     そしてDNA の修復が起きるのですが、人体はこのような緊急事態に対応しきれません。
     このとき同様に傷つけられたDNA とくっついて、異常なDNA が発生する危険性があります。
     このDNA が増殖した場合、ガンのモトとなることがあるのです。

     貴方はきっと大量に被曝すると危ないんだなと思ったでしょう。
     これはある意味で正しく、ある意味で正しくありません。
     少量の被曝だからこそ悪影響を及ぼす場合があるからです。
     被曝し、分子を傷つけられた細胞は、二通りの反応を起こします。
     損傷が小さい場合は先ほどのように修復する事で生き延びようとします。
     一方で大量の放射能で著しく損傷した場合、細胞はアポトーシス(細胞死)を起こします。
     ガンに成るくらいなら死んでしまえ、という細胞の自殺です。
     少量の被曝では異常再結合が起こり、発ガンを引き起こすのです。
     さて、微弱にα粒子を放出し続ける放射性物質には、劣化ウランがあります。
     先ほどアメリカで劣化ウラン弾が用いられたといいました。
     気になるのはWHO の発言です。
     劣化ウランはほんの弱い放射能だから、大量の劣化ウランのホコリを吸い込まないならば、
     肺癌の危険は高まらないだろうとWHO は見解をしめし、劣化ウラン弾の使用を正当としました。
     これはICRP の基準を根拠とした意見です。

     しかし現実はどうでしょうか?現地では奇形児、白血病などの発症が増加し、発ガン率が10倍にもなったのです。
     何より恐ろしいのは、全てのメディア、そして国、東電がICRP の勧告を元に安全基準を語っている事なんです。
     考えてみれば、どのテレビでも口を揃えて同じことを言います。
     エックス線より小さいから…一年に浴びていい値より小さいから…
だから安心しろと言うわけですけど、これらの大元は全てICRP だったんです。
     あるニュースサイトでアメリカの教授までもが日本の専門家と全く同じ回答をしているのには驚きました。
     政府が口封じしている、というよりはICRP の影響が絶大なのが理由だったのかも知れません。

     ではICRP の勧告が間違っていたら…?と考えるととても恐ろしい事です。
     この不完全なICRP の勧告にもっとも忠実な国はどこでしょうか?
     クリーンな爆弾として原爆を落とし、方々を劣化ウラン弾で汚染したアメリカでしょうか?
     福島原発事故まで原発回帰の流れの強かったヨーロッパでしょうか?
     答えは全く逆で、原爆を落とされた日本の方なんです。
     日本はICRP の最優等生と国際的に評価されているんです。

     全く馬鹿げた皮肉な話だと思いませんか?
     じゃあなぜ私達は従うのか、それは従うしかないからです、
  だって分かりませんもの、科学者じゃないし、目の前で被曝したわけじゃないし。
     そうです、今スピーチしてる僕だって本当の事なんて分かりません、一般人ですから。
     でも、もし、日ごろ当たり前だと思っている事、若しくは信じているモノが間違っていたらとても怖いことですよね。
     ICRP は世界の基準になっている組織ですから、学校で言えば校長先生です、
  校長先生がいってる事が間違っているとしたらと考えるとゾッとしますよね。
     戦時中の思想と現在の思想は違いますよね、天皇の為に死ねるのなら嬉しいとさえ思っていたのですから。
     もちろん僕は戦後生まれなのでその感覚は理解できませんが、
要するに、「常識」というものは必ずしも「真実」とは言えないという事です。」

その後、網野にマイクが渡ります。

網野「お騒がせしております。毎週金曜恒例の広島2人デモです。
    商店街の皆様、いつもお騒がせしてすみません。
    
    私たちは大飯原発再稼働に反対・抗議して歩いる普通の市民です。
    政党や組織とはなんら関わりもありません。
    このままじゃいけないと思ってマスコミが伝えないことを調べてお知らせしようと思います。
    チラシをご覧ください。

    原発に賛成の人も反対の人も、いらっしゃると思います。
    しかし、今は普通の時ではありません。
    まず大飯原発を停めて福島原発事故の解決、克服に日本を挙げて全力で取り組むべき時です。
    日本は絶対起こしてはいけない原発の過酷事故を起こしました。
    普通の事故とは訳が違います。
    通常であれば、放射能が敷地外に漏れた時点で避難です。
    ところが、政府は福島原発事故以降、政令、省令、法改正を連発し
    福島の人たちだけではなく、私たち全体に被曝の強制を正当化・合理化しています。

    これは憲法違反です。
    とりわけ憲法第25条生存権への違反です。
    読み上げます。
    「日本国第25条、すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
     国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」
    みなさんご存知なかったかもしれませんが、自民党はこの憲法もどこをどう変えるか準備をしています。
    前回の衆議院選挙の選挙公約にもはっきり書かれています。
    新聞やテレビが伝えてくれると思ったら大間違いです。
    都合の悪い事は流しません。
    みなさんの目には触れなかったかもしれませんが、自民党のホームページに発表した
    選挙公約や、詳細な憲法改正案が掲載されています。
    どうぞご覧になってください。

    福島原発は今、現状把握ができないまま、むき出しになった放射性物質を
    ただただ水で冷やしている状態です。
    大きな地震がきたら、台風がきたら、津波がきたら、ヒューマンエラーが起こったら
    というリスク想定もなく、したがってその対策も取られていません。

    もうこれ以上の最悪の事態になることは許されません。
    二度目は許されないのです。
    その視点に立って東電も、政府も、原子力規制委員会も全力をあげて取り組んでいません。
    わからないところは黙っているのです。
    わからないところがある、誰かこれを調べてくれ、担当してくれ、考えてくれ、
    鎮圧技術がまだまだ不足、だれか誰か技術開発を担当してくれ
    助けてくれ、と言わなければならないのです。

    福島原発の敷地内に人が入れなくなったら終わりです。
    核崩壊からもしかすると核暴走、あるいは再臨界もありえます。
    そうなったら3.11とは比べ物にならない大量の放射能が世界中に放出されます。
    少なくとも東日本は人が住めるところではなくなります。
    その危険は去っていません。

    みなさん、福島第一原発の危険は去っていません。
    政府も東電も事故前のような感覚で対応しており、ことの問題の大きさ、深刻さがわかってないとしか思えません。
    調べたことをチラシにしています。
    どうかご覧ください。
    そして自分で調べ、考え、福島の問題を一度真剣に考えてください。
    一見、関係がないように見えるかもしれませんが、
    福島第一の問題は、私たちの生活、健康、命に直結した問題なんです。」

元安橋まで帰り、デモ終了。
警察にお礼を言ってお別れし、さて今日の町の反応はどうだったんでしょうか。

デモ後のじゃけえさんのツイッターをご紹介します
「最初はプラカード(猫多め!)を持って歩いていましたがスピーチ後はチラシ配りに回り、4枚配りました。
4人中、お一人は積極的に貰いに来てくださったマダムです。
他の3人の方も関心がおありなのか差し出すと「どうも」とすぐ受け取ってくださいました。おじ様、奥様方でした。」

哲野の感想は
「やっぱり福島は話が遠いのか、僕は反応がイマイチだったと感じるね。」
網野「プラカードはよく見てくれて、最初歩き始めたころ、回り込むようにプラカードを見た女性が、
    内容を把握したのか、チラシをわざわざパリさんのところに取りに来ていたのを見たよ。
    哲野は最近、点が辛いんじゃないか?」
哲野「いやそんなことはないけど・・・今のままじゃとてもじゃないけど100万広島市民は動かないよね」
網野「いや、それそれ。はじめたころは理解を持ってくれるひとが一人でも増えればいいということだったのに
    反応がよくなるとだんだん欲が深くなって
    広島100万市民を動かそうと考え始めたから反応がイマイチだと感じるんじゃない?」
哲野「・・・・・・・・・・」
網野「今日は本当にプラカードはよく見てくれたよ。」
哲野「チラシは相当残ったろう?」
網野「結局1枚も残ってないよ。」
哲野「おかしいなぁ。僕は1枚も渡してないけどな」

調べてみると、パリさんが一人でほとんど撒いちゃったようです。
(じゃけえさんは4枚。哲野もシュウトさんもチラシまきは苦手なようです)
はっきりしていることが一つだけあります。
本通り商店街の人たちの反応です。
積極的に通りに出て私たちの話に耳を傾けてくる人がめっきり増えたことは、これは確実です。

以上報告いたします。
長々と失礼しました。

広島2人デモ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/