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第60回広島2人デモ 8月9日報告

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みなさま

だいぶご無沙汰しております。
広島2人デモ、続いております。
第58回、59回は報告が網野、哲野の仕事が忙しく出来ませんでした。
予定では8月2日に第60回を行う予定でしたが
ついにデモを中止せざるを得ませんでした。

8月9日、ちょうど長崎原爆の日に第60回を行いました。

第60回広島2人デモのご報告をいたします。
参加者は6人。
哲野、網野、じゃけえさん、Kさん、Kさんの娘さん、原田さんでした。

大歳さんはスピーチのみの参加になります。

この日、街は、8月6日前に比べると、観光客は長崎に移動したのか、だいぶ人が引けておりました。
とはいえ、外国人も岩国からの海兵隊と見られる若者も多く歩いておりました。
夏休みなので若い方も多く歩いておりました。

網野「今日何部用意しようか?」
Kさん「50枚!余ったらいただきます!」
ということで余るだろうと思って用意したチラシ50枚は終わる前に全てなくなりました。

子ども連れの若いお父さんがチラシを受け取ってくれたり
中学生らしき子もチラシを受け取ってくれたりしていたようでした。

今回のチラシは広島原爆、長崎原爆を例にとり、原爆などの核爆発と原子力事故などの被害要素の違いに焦点を合わせました。
広島原爆、長崎原爆が最大の悲劇という風に受け止めている向きが多いのですが、
放射能の被害、特に核爆発の一次放射線による被害ではなく
放射性降下物による内部被曝の被害という点ではフクシマ放射能危機は
広島・長崎原爆など足元にも及ばない深刻な被害をもたらす点を強調したチラシとなっております。

集合場所に行って待っていると警察の方が来ました。
指令書の確認をして、チラシをお渡しします。
毎回チラシが違うので「今回のテーマは?」と質問があって、大筋を説明します。
ちょうどいい世間話のネタになっております。

話をしているうちに、音楽が鳴りました。
出発です。

出発直後、原田さん参加。
5人で出発になりました。

▼今回のチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130809_A4.pdf

原田さんからスピーチ開始です。

原田さんは7月末から「結・広島」を立ち上げ、伊方原発再稼働反対署名運動を開始されました。
http://hiroshima-net.org/yui/

原田さんは伊方原発が広島から一番近い原発であること、
広島100万市民は避難しなくてはならないというシミュレーションが出ていることをスピーチしました。

原田さんのスピーチ中にじゃけえさん参加。
6人です。

次に哲野にマイクが渡ります。
哲野は、チラシの内容を説明しました。
詳細は哲野の全文スピーチをご覧ください。
特に重要なのは
広島原爆・長崎原爆と、福島原発から放排出され、今もなおかつ出続けている放射能は比較にならない、
そして、内部被曝が全く闇の中の状態の広島・長崎原爆の被害は
福島原発事故による健康損傷を推し量る参考には全くならない点を強調しました。

次にKさんにマイクが渡ります。

Kさんはいつものように、福島で起こっていることを知って欲しい
それは広島でも起こり得る、と訴えました。

次にマイクが渡ったのがじゃけえさんです。

じゃけえさんは伊方原発で福島並みの事故が起ったら
広島は避難しなくてならないことを知っていましたか?と語りかけ
原発のこと、被曝のことを知ってくださいと訴えました。

再度哲野にマイクがわたり、その後網野にマイクが渡りました。

網野は今現在、福島の人々を苦しめているのは、広島・長崎の外部被曝データだ、と訴えました。
そしてヒロシマ・ナガサキが次のヒバクシャを生み出すのに利用されている、と訴えました。

元安橋に帰って警察にお礼を言ってお別れし
その後しばらく立ち話して解散しました。

哲野は反応が良くないという印象を持ったようですが、チラシ自体はデモが終わる前に全てなくなりました。

以上ご報告いたします。

◆以下全文スピーチ◆

※原田さんのスピーチは結・広島サイトをご覧ください。
http://hiroshima-net.org/yui/

◆大歳

今日は8月9日、大変暑い日が続いています。
しかし、こんなに暑くても電気は余裕で足りています。
無理をなさらず熱いと思ったらクーラーをつけて過ごしてください。熱中症には気を付けましょう。

そんな暑い、暑い週末8月9日金曜日、今週のトピックスです。
福島第一原発の高濃度の汚染水が止まりません。東京新聞の報道では、

「東京電力福島第1原発から汚染水が海に流出している問題で、政府の原子力災害対策本部は7日、
流出量は1日約300トンに上るとの試算を初めて明らかにした。
地下水が敷地内で汚染されて流出しているのが原因で完全に防ぐのは困難とみられる。」

ということです。そして福島原発敷地内観測用井戸からは7月はじめより、
ストロンチウムとトリチウムの高い汚染濃度が検出されていましたが、
今週の発表では、7/31日のトリチウム濃度28000Bq/Lから1週間後の8月6日で45000 Bq/Lと、1週間で1.6倍の上昇となっています。

このように地下水の汚染状況がどんどん悪化していく中で、その地下水が海洋流出している量が
1日約300トンということですから、これはとんでもないことです。
本来なら関東から三陸北部沿岸においては、漁業はもちろんのこと
海水浴も規制をかけなければならないはずです。
福島沿岸の漁業については規制されていますが、海水浴も含めそれ以外の規制はされていません。

なぜこの夏に入り、地下水の汚染濃度が上昇したのか?
また、なぜ今までと比べ桁外れに高い空間線量が観測されたのか?
メルトダウンした核燃料が再臨界している可能性が大いにあると思います。
いや、それ以外の理由がどこにあるでしょうか。

非常に残念なことですが、この状態がこれから先、何年か何十年かわかりませんが続くことになるでしょう。
メルトダウンした核燃料の状態によって周囲の空間線量は、下がったり、上がったりするでしょうが、
ほぼ今のような状態が続くでしょう。地下の汚染水の濃度も今よりさらに上がっていくことでしょう。
メルトダウンした核燃料の状態によって運が悪ければ、汚染の速度は急加速するかもわかりません。
今の状態だけ見ても1日300トンも海に流れ出ている汚染水を遮水壁などで止めることはできません。
もしかすると福一を収束するなど、今の技術では到底不可能かもしれません。
今これ私たちが直面している状況というのは、こうした救いのないような状況です。
こうしたなか政府はやっと国費で汚染水の対策に乗り出す方針を決めました。
どうしてもっと早くその決断ができなかったものか、という思いはありますがとりあえず国がフクイチの収束に乗り出すようです。
しかしだからと言って事態が好転するというものでもありません。フクイチは底なしの地獄の中にあります。
ただでさえこの熱い時期に、防護服を着て、分厚いマスクをつけて、決して高くもない報酬で、
地獄のような環境で働いていらっしゃる方々がいます。
本来ならそこに人がいてはならない環境です。
人類がかつて経験したことがないほどの海洋汚染が目の前にあります。
そして、この地獄の終わりは全く見えてもいません。この先何十年も続きます。

◆哲野

毎週金曜日お邪魔しております。
四国電力伊方原発の再稼働と全ての核施設に反対して歩いております。
2人デモですが現在6人です。

今日は8月9日です。
68年前の今日、長崎にプルトニウム型の原子爆弾が1個落とされました。

熱線と爆風と放射線のために45年12月までに約7万人の人が亡くなりました。
本日慰霊祭が行われましたがこれまで長崎原爆で亡くなった方は約23万人ということでございます。
8月6日、みなさんよく御存じのように、広島原爆が落とされました。

原発と原爆はいったいどこが違うのか。
明らかな違いは原爆は核爆発を伴いますが、原発は核爆発は伴いません。

核爆発の被害の源泉は、熱線、爆風、そして放射線でした。
広島原爆では約64kgのウラン235を中心とした兵器級燃料が使われました。
わずか64kgです。

64kgのうち核爆発を起こしたのはわずか800gでした。
1kgに足りません。

放射性物質の核爆発の威力というのは凄いものがあります。
ただし広島型の原爆は今日から考えれば、極めて小型の戦術核兵器。
極めて小さい核兵器にすぎません。

歴史上一番大きな核爆発をしたのは旧ソ連で設計されたツアリボンバという熱核融合爆弾で
http://bit.ly/13swjHu
TNT火薬換算で5000万トン、衝撃波は地球を3回まわったと伝えられております。

今日の核兵器に比べれば、広島原爆はまだ本当にヨチヨチ歩きの極めて技術的にも劣った原爆でした。
詳しい事はお配りしているチラシにございます。

今私たちが考えなくてはならないのは、広島原爆の実態ということです。
実は広島原爆も長崎原爆も、特に低線量内部被曝の実態は全く明らかになっていません。
68年経ったいまでも低線量内部被曝の実態は明らかになっていません。

理由は、当時のアメリカ軍部の方針にあります。

アメリカ軍部は放射線被害のうち、内部被曝の影響の宣伝をされることを非常に嫌がりました。
そのため、今なおかつ広島原爆、長崎原爆の影響は主として一次放射線の外部被曝による損傷しか扱っていません。
内部被曝の損傷については、ほとんど何もわかっていないというのが実態です。

広島原爆の内部被曝の実態がわかっていないということは
福島原発事故に対して大きな大きな意味を持ちます。

福島原発事故以降の健康損傷はほとんどが内部被曝、
しかも非常に低線量の内部被曝の健康損傷だということは誰の目にも明らかです。
特に1mSv以下の被曝のことを低線量のなかでもさらに低いという意味で極低線量被曝と言っておりますが
この極低線量被曝の実態は全くわかっていない。
唯一私たちが参照するのはチェルノブイリで起こった事の研究、いわゆるチェルノブイリ研究です。

その意味では福島原発事故による内部被曝健康損傷のこれからの展開は
広島も長崎も全く経験しなかった、未知の世界
全くわかっていない世界に突入しているんだということが言えると思います。

もう一つ、広島長崎の原爆と、福島原発はまったく質的に異なっているという証拠は
放射性物質の量です。

広島原爆ではわずか64kg
福島原発事故ではすでに116トンから117トンの放射性物質が
ガス、或いは液体の形で放出されました。
64kgと116トン。全く被害の深さも規模も、大きさも違う被曝になるということは明らかです。

福島原発事故による放射能、健康損傷のことを私はフクシマ放射能危機と呼んでいますが
広島でも長崎でも経験しなかった全く新しい未知の世界に足を踏み入れたことを意味します。

広島、長崎で起こった事はフクシマ放射能危機では全く参考になりません。

ひとつは広島・長崎の内部被曝健康損傷が明らかになっていない
もうひとつは元になる放射能量が全然違う

先日私はタクシーにのって運転手さんと話をしました。
その運転手さんは被爆者だそうです。
その運転手さんは
『福島原発事故なんかたいしたことないよ。
 わしらはヒバクした年にキャベツを植えて、翌年にモリモリ食うとった。
 なんでもなかった』
こんな風に運転手さんは私にいいました。
しかしこれは完全に誤っています。

広島原爆では本当にわずか64kgの放射性物質しか使われませんでした。
ほとんどがフォールアウト、放射性降下物となって広島の町に降り注いだわけですが
その放射性物質も45年9月に襲った枕崎台風でほとんど吹き飛ばされました。
我々が当面する放射能の量ということになると
広島原爆や長崎原爆とは全くくらべものにならない
規模もケタも、影響の大きさも違うものだ、
このことを理解しておいていただきたいと思います。

広島や長崎の方には「原爆こそ最大の被害だ」と思い込んでいる人が多く
福島原発事故による影響を過小評価する傾向にあります。
それは全く無根拠な話です。
放射能の量がぜんぜん違います。
福島原発敷地内には今なおかつ約2000トンの放射性物質、
ウラン235、プルトニウム239、ウラン238などといった、極めて危険な放射線核種が
今もなおかつ、敷地内に寝ている。
その2000トンのうち、半分1000トン以上はほぼむき出しのまま置かれている。
これがどれだけ危険な状態か
今、徐々に明らかになっております。

お配りしているチラシに書いてありますが
6月以降、6.7.8、この2か月半の間で福島原発敷地内では
様々は危ない事件が起こっております。

福島原発が正常な機能を失っている
原発として持つべき機能を失っていることに原因があります。

もう一つは福島原発敷地内が放射能だらけだ、このことに原因があります。

新聞でお読みになったかもしれませんが
安倍首相を本部長とする原子力災害対策本部は
約300トンの汚染水が太平洋に流れ込んでいることを認めざるを得ませんでした。

この時点で認めなければならない事情があったからです。
そればかりではありません。
福島原発の放射能、核燃料集合体と言いますけども水で冷やしているだけです。
申し上げたように正常な循環機能は失われておりますので
冷やした水は回収して、またある程度濾過して冷却水に使うわけですが
全部が全部冷却水に使えるわけではありません。
1日およそ300トンの汚染水が溜まっていく。

お配りしているチラシにこの半年、福島原発を上空から見た写真を入れております。
まるで様変わりしております。
緑で削って汚染タンクを並べていく。

その変わり様はわずか6か月のことです。
遅かれ早かれ福島原発敷地内に汚染水を溜めておくことは不可能になります。

甘利経産相は一定の基準以下の水は流してしまおうと言っていますが
これ以上汚染水を溜めることが出来なくなっている一つの現れです。

問題をさらに大きくとらえるならば
福島原発敷地内は高レベル、中レベル、低レベルの放射性廃棄物の仮置き場となっています。

草木を刈り取っても福島原発敷地内の外に持って行けません。
草木そのものが放射性廃棄物だからです。
敷地内に高濃度汚染水があふれ、冷やした水が高濃度汚染水に変わっていくその状態、
これは福島第2事故の徴候をすでに現しています。
安倍自民党政権は全く無関心です。
プラカードにも書いていますが、安倍政権は無関心であるどころか
無為、無策、無能です。
すべて東京電力一社に任せて処理に当たらせていますが
東電のこれまでの2年半を考えると、ことごとく裏目に出ました。

止水壁を作った、もうすでに止水壁を超えて水が流れ出してきています。
一番手を打たなければならないところを、後回し、後回しにしてきました。
これは東京電力からすればコスト最優先で対応しなければならないからです。
しかし私たちにとって福島原発は最優先の課題です。
もし何かのきっかけで第2事故が起ればもう東日本に人は住めなくなります。
今なおかつ世界40か国、厳密に数えると80か国はまだ日本の食品を輸入制限、輸入禁止にされています。
我々日本は放射能に汚染された国だと世界にはみなされています。
またそれは事実です。
今の放射能はたいしたことはないと思い込んでいるのは、
日本語のテレビや新聞を読んでいる日本人だけで
世界の認識は放射能に汚染された国、これが現実です。
これ以上、放射能に汚染されれば、私たちは生きていけません。
お配りしているチラシをご覧いただきたいと思います。
福島第2事故の可能性は刻々と高まっています。

今国をあげて最優先の課題として福島原発の鎮圧と収束に当たらなければなりません。

◆Kさん

いつもお騒がせしております。
広島2人デモです。
原発の再稼働に反対して歩いております。

みなさんに知っておいて欲しいことがあります。
今福島で起きていることです。
福島県郡山市の小中学生が、年間1mSv以下の安全な場所で教育を受けられるようにと裁判を起こしました。
テレビや新聞などの大手メディアは、この裁判を報道しません。
政府、東電、東電の株主である企業がスポンサーだからです。
スポンサーにとって都合の悪い事は報道しないんです。
震災以前、子どもの甲状腺異常は1%未満でした。
しかし2012年4月に発表された甲状腺検査の結果、福島の13市町村3万8千人の子どもの35%、そして福島市の4万2千人の43%に嚢胞が見 つかっています。
甲状腺がんが見つかった子、急性白血病になった子、そういう子もいます。
通常ならば子どもの甲状腺がんは100万人に一人の割合にも関わらずです。

子どもたちは被曝線量を計るための機械を首から下げさせられています。
これは記録を取るためのものであって子どもや周りの大人に危険を知らせるものではありません。
汚染されているとわかっている福島産のコメを、給食で食べさせられています。

手抜き除染がニュースになっていましたが
国や県が中間貯施設を決めないまま、ただ除染を進めた結果、汚染土壌はあちこちに野積みされたままです。
汚染土壌を積み上げてホットスポットを作っているようなものです。
家を除染しても庭に袋に詰めた汚染土壌を置いていたら、そこから放射能は出続けています。
友人は宮城に住んでいます。
津波で家を失いました。
その友人の住んでいる仮設住宅の近くの一般廃棄物焼却施設で、
家庭ゴミに放射能で汚染された牧草を混ぜて燃やされたそうです。
牧草についた放射能は燃やされることで灰にも濃縮され、気化して空気中にも放出されます。
先月お父さんが心臓病で入院、お母さんは転んだだけで骨折したそうです。
明らかに放射能の影響が身体に出てきているんです。

東北・関東の人々は、福島原発から今も放出され続けている放射能、
汚染された食品、水、汚染物質を燃やした煙、それらで毎日被曝し続けています。
ここ広島は福島から離れているから大丈夫、そう思っていませんか?
広島市が子どもたちに学校で食べさせている給食が、放射能で汚染されていないかをどのように検査しているかご存知ですか?
給食を作る前に食材を調べるのではなく、食べ終わった分を検査しているんです。
そして去年1年間検査した結果、汚染されたものは含まれていなかったので今年はもう検査をやめるそうです。

福島県鮫川村では堆肥工場を再稼働させました。
福島原発から出る水で、海も汚染されています。
畑の肥料には海で捕れた魚を粉にして使っています。
汚染された材料で作った堆肥に放射性物質は濃縮され濃度が高まります。
そしてその堆肥を使った畑は汚染され、汚染された農作物が育ちます。
汚染された畑で育った作物、その作物を食べて育った家畜の肉。
汚染された堆肥を使えば西日本の野菜であっても汚染されてしまいます。
家畜も同じです。
自分たちが食べている、野菜、肉が西日本で作られたものであっても汚染されていないとは限らないんです。

テレビや新聞は本当に大切なことを言いません。
それでも隠しきれずに色んな情報を出してきています。
東京では眼科の手術が数年待ちの状態になっているそうです。
スポーツ選手の怪我、芸能人の病気や訃報、テレビ局の女子アナが何人も続けて留学。
放射能とは言いませんが、そういう小さなニュースで少しづつ、色んなことが考えられます。
ニュースにはならない他の沢山の人々が病気になっていることが想像されませんか?

色もにおいもなく、味もしない、息苦しさもない、それでも確実に体は蝕まれていくんです。
症状が現れた時にはもう間に合わないんです。
食事のたびに放射能の心配をする、地震のたびに原発の心配をする、それをこれから先死ぬまで、そして自分が死んだ後も子ども孫、これから生まれて くる子どもたちみんなに続けさせるのはおかしいと思います。
どうか本当に原発が必要か考えてみてください。
どうか情報を探して、そして考えて下さい。宜しくお願いします。

◆じゃけえさん

毎度お騒がせしております。
広島2人デモです。
原発に反対したい一心で毎週金曜日アーケードを往復して歩いております。

みなさんに知っていただきたいことをスピーチしながら歩いております。
少しでも耳に入れていただけると幸いです。

広島から一番近い原子力発電所、四国にある愛媛の伊方発電所が再稼働最有力候補となっております。
このままだと再稼働される可能性が非常に高いです。
もし伊方原発で福島原発並みの苛酷事故が起これば広島は人が住めなくなってしまいます。

日本の原子力発電所はいまままで事故を起こさないということで動いてきましたが
福島で人類史上最悪の原発事故が起ってしまいました。
その事故が起ってから日本にある原発はいま2基しか動いていません。
福島の苛酷事故を受けて原発を再稼働させるための新しい基準が作られました。
その新しい基準はいままでの「日本の原子力発電所は事故を起こさない」という前提を覆して
「日本の原子力発電所は福島のような事故を起こすものである」という前提で作られた基準です
ですからこの基準に適合している原発は事故を起こす可能性は十分にあるということです。
つまり私たちの住む広島から一番近い原子力発電所が稼働し、
福島並みの苛酷事故が起れば、それは仕方のない事だとされているのです。
事故が起これば避難してください、と言われているのです。
事故が起ることが前提にあるのなら、原子力発電所は稼働しないほうが道理に合っているのではないでしょうか。
放射能は人間を命の危険にさらします。
日本の原子力発電所の事故はチェルノブイリを超えました。
チェルノブイリによる健康被害に苦しんでいる人たちが大勢いることを知れば
原子力発電所は世界に必要にないということは、明らかではないでしょうか。

広島から一番近い原子力発電所、四国にある愛媛の伊方発電所が再稼働最有力候補となっております。
このままだと再稼働される可能性が非常に高いです。
もし伊方原発で福島原発並みの苛酷事故が起これば広島は人が住めなくなってしまいます。
みなさん、そのことはご存知でしたでしょうか?
知っていたらやめてほしいと考えるのが普通ではないでしょうか?

四国電力伊方原子力発電所の再稼働を止める決議を出してもらうための
署名活動を行っております。

署名に強制力はありませんが、多くの市民が伊方原発再稼働に反対しているという抑止力にはなります。

ここでやめてくださいと声を挙げなければ
このまま再稼働されてしまうことでしょう。
これからの生活を思うのでしたら、原発問題について少し考えてみてください。
被曝問題について少し考えてみてください。
日本の被曝の基準が引き上げられている理由を是非考えてみてください。
東電が、日本政府が、放射能による健康被害の補償をしきれないから
そのことを隠して基準を高くして、これまでどうりの生活をさせようとしているのです。

貴方の命をまもるために、被曝問題について是非考えてみてください。
福島で原子力発電所の苛酷事故が起きました。
そのことだけでも原発に反対するという理由にはとても充分なことではないでしょうか。

広島から一番近い原子力発電所、四国にある愛媛の伊方発電所が再稼働最有力候補となっております。
もし伊方原発で福島原発並みの苛酷事故が起これば広島は人が住めなくなってしまいます。
日本の原子力発電所はいまままで事故を起こさないということで動いてきましたが
福島の事故から原子力発電所は事故を起こすことが前提で再稼働されます。
再稼働をやめてくれ、と言わなければそのまま強引に推し進められてしまうことでしょう。

是非原発問題について考えてみてください。
内部被曝について是非知ってください。

◆網野

前略

原発や被曝の問題に無関心でいることはできません。
税金の形で、あるいは電気料金の形で私たちはしっかり原発に関わっています。
私たちの生活の問題だからです。

私たちがなぜ原発に反対するのか。
私は原発事故が起る前までは感心がありませんでした。
放射能を調べて行くうち、放射能が実は通常原発からでていること
被曝の影響、それぞれの核種の影響、それらが身体に入った時どうなるのかという
チェルノブイリから起こった医科学的研究
これらを勉強していくうちに、とても恐ろしくなりました。

私の身内には被爆者がいますが
身内や近所の人たちがなぜ死んでいったか
なぜ脳内出血で死ぬ人が多かったか
なぜ心臓で倒れるひとが多かったか
これらの辻褄が全て合ったからです。

調べていくと実は広島長崎の原爆で一次放射線の研究しか行われておらず
核爆発時に飛散した、放射性物質による内部被曝の影響、これらは全く研究が進んでいないということもわかりました。
そして5年後から調べ始めた原爆傷害者寿命調査、これが元になって
世界の、そして日本の、そして福島で手当されている国際放射線防護委員会の勧告、リスクモデル
これらがつくられていることがわかりました。

つまり内部被曝のことを何も研究していない、正しく評価もできないうちに
仮定として内部被曝と外部被曝は同じだと無理やり仮定の結論をおき
科学的根拠もないのにそれらをいま強いられているのです。

いま、福島を苦しめているのはヒロシマ・ナガサキの外部被曝のデータです。

私たちには全く関わりはないとは言えません。
被爆者のデータが次の被曝者を生む。
そんなものに利用されていることを、調べていくうちにわかりました。

みなさんどうか被曝のこと、原発のこと調べてみてください。

今お配りしているチラシには、マスコミはあまり報道しませんが
原子力規制委員会の資料をまとめて今福島原発敷地内がどうなっているかをわかりやすく提示してあります。

どうかご参考になさってみてください。
そして出来ればご自身の目で調べてみてください。
その助けが出来ればと思って、私たちはデモでスピーチし、調べたことをチラシにしてお配りして歩いております。

私たちが正しい判断をしなければ、私たち自身、みんなの命、この故郷を守ることはできません。
テレビや新聞から正しい情報が得られないとわかったいま、
私たちは今自分で調べるしかないのだということに気がつき
こうやってデモをし、歩いております。

よかったらチラシをご参考になさってみてください。

広島原爆と長崎原爆、それから福島原発から出た放射能、これらは全く参考になりません。
広島原爆はたった64kgのウラン、しかし福島原発から出た放射能は116トンです。
まだ2000トンくらいの放射性物質があります。
そしてまだ福島原発事故は収束していません。
また核暴走を起こす、そういう危険もあり得るのです。
そういう危険がまだ続いているのだということをみなさん、どうか忘れないでいてください。

そしてどうか、ご自身の目で東電や原子力規制委員会のホームページを見て、お調べになってみてください。
私たちは調べようと思えばいくらでも調べられ、データも公開されています。
何も隠してはおりません。
私たちが知ろうとする権利は今のところ守られ、もう政府は準備しています。
ただし、マスコミやテレビは言いません。
アテにしないでください。
それは知らなかった方が悪いということにして、事がどんどん進んでいます。
国民の知る権利は今のところ守られております。
あとは我々がその権利を行使し、知ろうとするかどうか、
正しい判断を得ようとするための努力をするかどうか、
実はここのところの姿勢がかなり問われております。
いろんな問題、原発だけの問題ではありません。

原発だけの問題ではありません。
どうかみなさん、私たち自身、家族や私たちの大事な故郷を守るために
調べようとしてみてください、知ろうとしてみてください。
宜しくお願いします。