みなさま
毎度毎週お騒がせしております。
第62回広島2人デモ、8月23日のご報告をいたします。
今日は3人、哲野、網野、Kさんでした。
今回チラシは30部。
というのも前日のチラシ制作の際にプリンターのトナー切れが来てしまいました。
知り合いの印刷業者に事情を話し、頼んでプリンター出力をお借りしました。
お仕事のお邪魔にならないように30部。
3人で集合場所に行くと、じゃけえさんとタケダさんが来ました。
差し入れの珈琲をいただきました。
今日、じゃけえさんとタケダさんは、横川シネマにいくとのことで
それでもデモ前に来てくれました。
チラシの内容を立ち話していると警察の方が来て指令書の確認をします。
欄干に出発直前、明かりがともりました。
警察の方としみじみ2回目の秋を実感しました。
音楽が鳴り、じゃけえさんタケダさんとお別れしてデモスタート。
A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130823_A4.pdf
A3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130823.pdf
アーケードは雨上がり直後なので、割と人が多かったです。外国人観光客も。
スピーチは哲野からはじまります。
哲野はチラシの内容を、説明する形でスピーチしました。
そして第1事故よりももっと過酷な第2事故が起る危険が高まっていること
東電の当事者能力は失われ、能力をもっている原子力災害対策本部が全く動いていないこと
海外の人たちのほうが汚染水漏れの重大さを理解し、
日本の市民の我々が実態をあまりわかっていないことを訴えました。
3人なのでゆっくりゆっくり歩き、途中金座街で網野にマイクが渡ります。
網野もチラシの内容をご覧ください、とスピーチしました。
それから伊方原発にも少し触れました。
その次にKさんにマイクが渡ります。
Kさん「高濃度で汚染されている水がタンクから漏れて土にしみこんだりしています。
普通に考えて土にしみこんだ水はそのまま動かなくなるわけではなく
蒸発して空気に混ざります。
そして漏れた放射能と一緒にどんどん土にしみこんでいったとき地下水に合流するでしょう。
海も汚れているはずなんです。
時々ですが福島や茨城県沖で捕れた魚が放射能で汚染されているというニュースが流れます。
そういう魚が急に汚染されるわけはないんです。
福島県沖の海や土地や、川の水、それらが放射能に汚染されているからそうなるんです。」
その後哲野にまたマイクが渡り、
1.福島原発事故は収束していないどころか、危険を増している
2.東電は当事者能力を失っている、原子力災害対策本部は無関心、無反応、全く何も手を打っていない
危険な福島第一原発は誰も責任をもって収束に当たろうとしていない
3.福島原発敷地内は放射性濃度が高まっており敷地内は言ってみれば、放射性物質のゴミ捨て場と化している。
こういう危険な環境の中で長期持久戦を闘うことが難しくなっている。
つまり、第1事故を上回る、苛酷な第2事故が起る可能性が高くなっていて
このことに責任を持った立場の人が誰も本気で心配をしてない
とスピーチしました。
元安橋に帰ってデモ終了。
チラシは27部売れました。
反応は、Kさんによると、胡町通りで手に辞書のような書類を抱えた白髪の初老の紳士が
チラシを受け取ってくれ、「大変な事になったね」と言葉を返してくれたそうです。
哲野とKさんの観察によると、40歳以上の男性の関心が非常に高かったそうです。
プラカードをよく見ていました。
チラシを差し出したら受け取ったと思う人が多かったようです。
ただ、3人なので、チラシを撒いている間がありませんでした。
Kさん「チラシ、数人で本気で撒いたらもっと売れてたね」との感想もありました。
この年代層の人は、広島では多く原発賛成派、あるいは消極的容認派の人たちが圧倒的に多いのですが
やはり、福島第一原発敷地内で起こっていること、そしてそれが日本の将来に暗い影を落としていることに
懸念を抱き始めたことを今日ははっきり確認できました。
特にこの年代層の人は広島という土地を考えれば、海外との取引に携わっている人が多く
海外からの反応にはひときわ敏感なんだと思います。
また、本通りに出て客引きをしているホストの男の子たちが、いつもは無視したりするのですが
今回初めて、一人の男の子がチラシを受け取ってくれたそうです。
以上ご報告いたします。
◆以下全文スピーチです。
※尚、網野のスピーチは哲野の発言内容とかぶるため、記載を見送ります。
◆哲野
大飯原発の再稼働に反対して毎週この時間帯に歩いております、広島2人デモです。
3人で歩いております。
福島原発事故から2年5か月経つと思います。
福島第一原発は今なおかつ1000tの原子力燃料がそのまま貯蔵されております。
その燃料はほぼむき出しの状態で、事故前より危険な状態です。
核燃料を冷やすために水を注入しますけど、正常な水の循環機能は失われておりますので
高度な放射能汚染水となって出てきます。
現在そうした高濃度の汚染水からセシウムだけを除いて保管しています。
毎日400tの水が新たに発生します。
この400tの水は原発敷地内に貯蔵されます。
この汚染水のタンクは、約1000tの水を貯蔵できます。
おおざっぱに言って2日半に一個、貯蔵タンクが必要になります。
通常タンクは溶接しなければなりませんけども
大量にタンクが必要になるため、一部貼り合わせ方式、フランジ接合型と呼ばれるタンクを使っています。
このタンクのつなぎ目からは今まで何度も水漏れの報告がありました。
東京電力はこのフランジ接合型タンクの寿命が5年と言っていますがそんな話を信じる専門家はいません。
一年もたたないうちにつなぎ目から汚染水が漏れているのは今まで何度も確認されています。
今月の19日から20日にかけて心配されていたこの汚染タンクから大量の水が漏れました。
大量の水といっても、これは放射能汚染水です。
一リットルあたり8000万ベクレルという大量の放射能を含んだ汚染水です。
いまこのタイプのタンクが350基、設置されています。
H4エリアの5番目のタンクから300tの汚染水が漏れました。
毎度毎週お騒がせします。
大飯原発の稼働と全ての核施設に反対して歩いております、広島2人デモです。
みなさんに原発など核施設の危険と放射能の危険をお知らせしながら歩いております。
専門家でもなんでもありません、普通の市民です。
福島原発事故から2年半経ちます。
福島原発敷地内には2000tの放射性物質があります。
そのうち約1000トンはほぼむき出しの状態です。
原子力規制員会のある委員の言葉を借りれば
『私たちは放射能を皮一枚で保存していることを忘れてはならない』
その通りだと思います。
福島原発事故前よりもはるかに危険な状態がずっと続いています。
新聞がこのことをあまり伝えないので、みなさんあまりピンと来ないかもしれませんが
1000tの放射性物質がほぼむき出しの状態にあるということは、
ちょっと想像できないくらいの危険と私たちは毎日向き合って暮らしていることになります。
この1000トンの放射性物質はどう管理されているか、いま水で冷やしている状態です。
冷やさないと、核燃料が自らの核崩壊熱で核燃料をさらに危険な状態にする
だから水をかけて冷やす。
水は比熱1です。この地球上でこれほど優秀な冷却材はありません。
ただ水をかけて核崩壊熱を防ぎこれ以上の事態の悪化をなんとかこれまで防いでいるというのが現実です。
かけた水は、放射性物質を含みますので、高濃度放射性汚染水ということになります。
地下水からの水も混ざってますので、こうした水が毎日400t発生しています。
この400tはセシウムだけを取り除いて、敷地内のタンクに保存しています。
縦11メートル、直径12メートルの円筒形の貯蔵タンクに置いています。
汚染水とは言いますが、1リットルあたり8000万ベクレル、放射能そのものと言ってもかまいません。
ですからこの放射能汚染水がタンクの外に漏れる、敷地内に出る、ましてや海に流れ出るみたいな状態になると
もうこれは、新たな事故と呼んでもかまいません。
現実に18日から20日の間に発生しました。
H4エリアの5番タンクが300tの水を漏洩させました。
その300tの水がいったいどこにいったのか。
原子力規制委員会の汚染水WGの議論を聞いていますとどうも地下に潜ったらしい
一部が堰を超えて敷地内にあふれ、側溝を通って海に流れたらしい
敷地内で汚染することと、敷地外で汚染することとは全く別なことになりますので
世界中のメディアがこれを書きました。
イギリスのBBC放送は20日のワールドニュースでエジプトの軍事クーデターと同時に
この福島の汚染水問題を取り上げました。
ロイター通信が詳しく取り上げ、このロイター通信を引用する形で世界中のメディアが取り上げました。
中国政府は特別に声明を発表し、強い懸念を表明しました。
これはある意味当然のことです。
放射能を管理し環境を汚染させないようにするのは日本政府の仕事です。
それが太平洋に漏れ出たということになると、これは日本政府の信用にも関わります。
世界の人たちの捉え方は『これはけっこう大事件だ』というんで報道しました。
おかしなことに日本の新聞やテレビは報道はしましたけれども大事件だ、という報道の仕方ではなかった。
原子力規制委員会の議論を伝えずに、東電の一方的な発表を伝えた。
『漏れたけども安全だ』『漏れたけども一般には影響がない』という伝え方をしました。
どうも私たち日本の市民は福島原発事故問題に言えば、完全につんぼ桟敷に置かれている。
世界の人たちが知っているようなことを、私たちが知らないような状況が今、だんだん作られています。
原子力規制委員会は放射能放出事故を原子力事象評価尺度の3と判定しました。
しかしINESは原発事故を起こしていない時に与えられる尺度で
原発事故の中でまた新たな事故が起こっても、事象評価尺度を当てるのはおかしなことです。
ただ、敷地外に漏れ出た放射能の量でいえば実は大変な事故が起っているわけです。
しかし本通りをこうやってあるいているみなさんは大量の放射能が放出されたということにあまりお気づきになっていない
むしろ日本の外の人がよく知っている、日本の市民がよくわかっていないという極めておかしなことが起っています。
福島原発敷地内には2000tの放射性物質がある。
広島原爆ではわずか60kgでした。
核爆発を起こしたのは約1kg弱。その他は放射性物質として散らばりました。
放射能の量ということになると全く別な種類の全く別な危険ということになります。
そのうち1000tはほぼむき出しの状態、壊れた原子炉の中であったり、使用済み核燃料プールの中であったりしますが
人が近寄れない状態が続いています。
私が何を申し上げたいかというと、福島事故は収束していないばかりか
2年5か月経ったいまでも続いているということです。
第1事故より大きな第2事故が起こる可能性があるということです。
第2事故の徴候をリストにしてまとめてありますので興味のある方はご覧ください。
◆2回目
1つ目
ある意味事故前よりも危険な状態が2年半以上も続いている。
1000トンもの放射能がほぼむき出しの状態
2点目
東電は法律上、体制上、福島原発を収束廃炉まで持っていく義務を負っていますが
その能力はありません。
これだけ複雑、多様に、ダイナミックに、危険が毎日毎日日替わりで変化している状況に
東京電力というコスト優先の私企業は全く対応できていません。
本来、安倍首相を本部長とする原子力災害対策本部がこの福島事故の鎮圧、収束に当たるべきですが
みなさんご存知のように、安倍政権はこの問題にほとんど動いていません。
つまり東京電力には当事者の能力は失われている
その能力のある国、政府は見て見ぬふり、知らん顔をしている。
福島原発は極めて誰も管理していない、誰も責任を持っていない
危険な状況にある、
3点目
第1次事故を上回る、第2事故の可能性がどんどん高まっている。
その兆候は、特に今年にはいっていろんな所で現れている。
8月には放射能に対して最も防護能力も持つべき免震重要棟の中でダストアラームの警報が鳴り、
免震重要棟の中でマスクを付けて作業しなければならない日が、もう2日も出ました。
福島第一原発敷地そのものが放射能環境の悪化によって非常に鎮圧に難しい状況がどんどんつくられている。
1.福島原発事故は収束していないどころか、危険を増している
2.東電は当事者能力を失っている、原子力災害対策本部は無関心、無反応、全く何も手を打っていない
危険な福島第一原発は誰も責任をもって収束に当たろうとしていない
3.福島原発敷地内は放射性濃度が高まっており敷地内は言ってみれば、放射性物質のゴミ捨て場と化している。
こういう危険な環境の中で長期持久戦を闘うことが難しくなっている。
つまり、第1事故を上回る、苛酷な第2事故が起る可能性が高くなっていて
このことに責任を持った立場の人が誰も本気で心配をしてない、
この3点をみなさんにお伝えしたいと思います。
◆Kさん
いつもお騒がせしております。
金曜2人デモです。
原発の再稼働に反対して歩いております。
みなさんに考えてほしい事があります。
原発がどういうものなのか
そして放射能がどういうものなのか、
目に見えず、においもなく、息苦しさもなく
食べて口に入れたとしてもわからないものです。
みなさんが考える放射能、それはアメリカやソ連が持っている武器にであり
平和利用と言う名目で発電のひとつの方法になっています。
例えば刃物は人を殺すためにも使えるけれど、料理するためには必要、
だからそれと同じように放射能も人間が知恵を出しあえば
安全に使いこなせることができると考えている人もいっぱいいると思います。
ですが、いくら平和利用といっても、放射能はもともと有害な毒なんです。
包丁は持っていても動かさなければ怪我はしませんが
放射能はそこにあるだけで、周りの空気や、近くにいる人や動植物、
全てに対して悪い影響を与えます。
東海村で放射性物質が漏れた時に換気してしまった事故がありましたが
平和利用だからと放射能が目にみえないのをいいことに
毒性について考えないことにして、
いますぐ自分の身体に悪影響はないと思い込み
そうやって自分を騙しながら放射能をつかってきていたのに
いざ漏れた時に恐ろしくなって換気してしまったんだと思います。
人間はミスをします。
高濃度で汚染されている水がタンクから漏れて土にしみこんだりしています。
普通に考えて土にしみこんだ水はそのまま動かなくなるわけではなく
蒸発して空気に混ざります。
そして漏れた放射能と一緒にどんどん土にしみこんでいったとき地下水に合流するでしょう。
海も汚れているはずなんです。
時々ですが福島や茨城県沖で捕れた魚が放射能で汚染されているというニュースが流れます。
そういう魚が急に汚染されるわけはないんです。
福島県沖の海や土地や、川の水、それらが放射能に汚染されているからそうなるんです。
人間はミスをします。
ミスをしたときに取り返しがつかないものになるのが放射能です。
土地も汚れ、海も汚れ、空気も汚れ、
放射能に汚染された食べ物しかなくなっても
普通に健康に生きていきたい、放射能は気にしない、大丈夫といいながら、
そんな風に暮らしつづけることが出来ると思いますか?
今福島で起きていることを知ってください。
今福島で起きていることは原発に囲まれている、ここ広島でも起こるんです。
広島から海で隔てた四国にある伊方原発の再稼働が有力になっています。
南海地震が起きた時に、伊方原発が福島原発並みの事故が起きた時に
ここ広島は人が住めなくなってしまうんです。
テレビや新聞は本当に大切なことを言いません。
それでも隠しきれずに情報を少しづつ出しています。
テレビ局の女子アナが何人も留学しました。
彼女たちは報道されない沢山の情報を知っているはずです。
芸能人の病気や訃報が多いと思いませんか。
20歳、30歳代の突然死、そういうことがニュースになっていると思いませんか?
沢山の人がいろんな病気になっていることを現しているんだと思います。
福島の子どもたちは甲状腺がんが見つかっています。
放射能に色はありません。
においもなく味もしない、息苦しさもない
それでも確実に体は蝕まれていきます。
症状が現れたときには間に合わないんです。
食事のたびに放射能の心配をする、地震のたびに原発の心配をする
それを死ぬまで、自分たちが死んだ後も、子ども、孫、これから生まれてくる子どもたちに
ずっと続けさせるのはおかしいと思います。
どうか本当に原発が必要かどうかよく考えてください。
色んなことを調べてよく考えてみてください。
宜しくお願いします。