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日本記者クラブ主催 小泉純一郎氏記者会見 ポイント発言テキスト起こし


11月12日13:30~ (東京・内幸町)
日本記者クラブ主催 小泉純一郎氏記者会見(事実上の講演会)
ポイント発言テキスト起こし

現在の「格差社会」の張本人、また、首相在任中は原発推進を行い、日本に本格的に「新自由主義経済」を政策導入した元首相、小泉純一郎氏は日本記者クラブの求めに応じて11月12日に講演を行いました。以下のテキスト起こしは小泉氏の講演内容の要約ではありません。同氏の発言中、ポイントと思われる部分を抜き出してテキスト起こししたものです。ポイント部分には、検索用の小見出しを「 」の中に入れておきました。小泉氏は「原発即ゼロ」を主張していますので、段階的解消論、すなわち「脱原発」ではなく「反原発」と解釈することができます。一般に小泉氏はフィンランド・オンカロ処理場視察で原発をやめることを決めた、と言われていますが、この講演を聴く限りそうではないようです。「毎日新聞山田記者」の項で『ずっともう、あの3.11の事故が起こってから似たような話をしていたんですよ。』と述べており、小泉氏は3.11直後から反原発の決意を持っていたとみることが出来るからです。小泉氏は靖国神社参拝問題、尖閣列島問題、普天間基地移転問題などについても興味深い発言をしていましたが、割愛します。
なお、表示タイムコードは、You Tubeにアップされている動画(URL:http://youtu.be/QOXsnZiTjwk)のタイムコードです。原画参照用にお使いください。以下ポイントテキスト起こし本文です。
(現段階では誤字脱字があるかもしれません。発見次第、訂正します。)


0:03:57 「毎日新聞山田記者」

特に毎日新聞の山田記者が、8月でしたかね、私のオンカロ視察のあと私の話をコラムで取り上げてくれました。
短い文章なんですが、これが実に上手く要点を取り上げていましたね。あれからですよ。一斉にマスメディアが私に注目しだしたのは。ずっともう、あの3.11の事故が起こってから似たような話をしていたんですよ。
私はいままで一切、私の話に対して記者を入れてくれとか色々な事を一言も言った事はありません。主催者に全て任してるんです。そこに記者が来て何を書こうが勝手だったんですよ。それまでは、毎日の山田記者が書く前は、それはみんな無視してたんですね。あの毎日の山田記者のコラムが出てから、これはもう、色んな方からインタビューの申し込みがあって、もう、お断りするのも大変だなと思ってたところが倉重さんから、もうどうせここでお話するなら取材受けなくていいじゃないですかと。


0:06:09 「読売新聞批判に対する反論」

ま、最初に原発問題ですが、先月ですか、読売新聞が出した「小泉原発ゼロ発言を批判する」っていうね記事がありましたね。社説で私のゼロ発言を批判しておりましたから。この社説からあの批判に対して私がどういう意見を持ってるかということから始めたいと思います。

10月8日の読売社説、2~3、主な批判があるんですけども、一つにはですね、小泉の原発ゼロ発言、ゼロにした後、どういう代案があるのかと。代案を出さないでゼロ発言するのは、これは無責任である、あまりにも楽観的すぎるという批判ですね。

しかしね、この原発問題は、広くて大きくて深い問題ですよ。国会議員だけで代案だそうったって出せるもんじゃありません。まして私一人がね、ゼロと言う代案を出せなんて、それは不可能ですよ。だから、政治で一番大事な事は方針を示すことだと。原発ゼロという方針を政治が出せば、必ず知恵ある人がいい案を作ってくれるというのが私の考えなんですよ。内閣に原発ゼロに賛同する専門家、経産省、文科省、環境省等、官僚も含めてですね、識者を集めてゼロになった場合に、何年かけてゼロにするのか、その他の再生可能エネルギー、どういう風に促進し奨励していくのか。あるいは原発を廃炉にする場合だって40年50年かかるんですよ。廃炉にするためにも専門家が必要だ。そういう技術者というのをどういう風に確保していくか。それに原発ゼロでなくなったあと地域発展をどう考えるのか。原発ゼロのあと、再生エネルギー、様々な雇用問題、原発に従事していた雇用問題をどうするか、そういう広範囲な問題が残っているわけですよ。こういう問題をね、国会議員、一政党一議員だけで出せるわけないじゃないですか。だから、専門家の知恵を借りてその結論を尊重して進めていくべきだっていうのが私の考えなんです。

またもう一つの批判はですね、原発ゼロにすれば火力発電とか様々な電源、この(燃料)調達のために輸入量が多くなって電気料金が上がると。CO2の排出量も多くなる、こういう批判ですね。しかしね、日本の技術は時代の変化を読むのに非常に敏感ですよ。


0:09:43 「燃料電池車、LED」

つい最近も新日石の社長をしていた、JXホールディングスと名前を変えましたか、社長をされた渡さんね。今経団連の副会長をされているんですか。渡さんとお会いしてお話したらね、もう数年以内に燃料電池車が実用化されると。うちはもうエネオスのスタンド、これをガソリンスタンドだけじゃなくて水素供給スタンドを用意すると。電気自動車よりも早く燃料電池車が実用化されるんではないか。自信を持って話されていましたね。

そうすればもう燃料電池車は、水素と酸素、水ですから。CO2出さないんですよ。またトヨタにしてもホンダにしても日産にしても外国の自動車会社とハイブリッド車を必死に開発してるでしょ。夜中に寝てるうちに充電できる。ガソリンでもいい、あるいは電気でもいい。様々な出来るだけCO2を出さないような自動車の開発が進んでますよ企業も。

LEDだってそうでしょ。省エネ技術。ここはLED使ってないと思うんですがね。設置費が多少高くても電力省エネ観点からLEDがいいという。このLEDを使う家庭が今白熱電灯を使う家庭よりトップになってるでしょ。日本の国民っていうのは実に環境に協力的ですよ。企業も。国民も。


0:15:19 「三菱重工 CO2フリー技術」

先日ですが日経新聞に出てましたね。三菱重工が石炭火力発電所の建設をする際に大気汚染、この大気汚染を防止する技術を開発したっていう記事が出てましたね。だから今後ね、原発ゼロにする、そして様々な再生エネルギー、水力でも、あるいは太陽光でも風力でも地熱でも、原発建設に向けた費用をそっちに振り向けていけばね、様々な代替エネルギーの開発が進んでいくと思いますよ。その技術を日本企業は持っていると思いますね。またそういう企業にね、日本国民は協力しますよ。多少高くてもね。


0:20:00 「核廃棄物」

もうひとつ、これが一番の原発ゼロ批判の中心だと思うんですけども、どう言っているかと言うと、原発必要論者・推進論者はゴミの処分法は…いわゆる核の廃棄物ですね。ま、ゴミと言いましょう、通称。核廃棄物の処分法は技術的に決着してるんだと。問題は処分場が見つからないことなんだと。ここまでは私と一緒なんです。

こっからが必要論者と私の持論、違うところなんです。ここから必要論者はどう言っているか。処分場の目処がつかないという、それは、目処をつけるのが政治の責任ではないか。つけないのがいけないんだ、これが必要論者の、私は中心だと思うんです。私は、結論から言うと、これから日本においてですよ、核のゴミの最終処分場、目処を付けれると思う方が楽観的で無責任すぎると思いますよ。すでに10年以上前から最終処分場の問題は技術的に決着してるんです。それがなぜ10年以上もかかって一つも見つけることができないのか。事故の前からですよ。政治の責任で進めようと思ったけども出来なかったんじゃないですか。それを、事故の後、これから政治の責任で見つけなさいっていうのが必要論者の主張ですよ。このほうがよっぽど、私は楽観的で無責任だと思いますよ。


0:22:02 「フィンランド オンカロ」

フィンランドのオンカロ行きましたよ私は。世界で唯一、原発から出る核の廃棄物を処分する場所ですよ。オンカロというのはフィンランド語で“洞窟”とか“隠れ家”とか色々あるようですけど、ともかく核廃棄物を最終処分するために作られた地下ですよ。それもフィンランドというのはね、岩盤で出来ている国ですよ。もう道路通るとわかりますね。地下掘らなくても。もうトンネルが岩盤ですよ。岩盤をくりぬいてトンネル作ってる。オンカロに着くまでに、首都ヘルシンキから飛行機で5~60分乗っていくんですよ。200km以上あるんですからね。5~60分かけて飛行機に乗って、飛行場から今度は海岸に出て、海岸から船で10分か20分、島に着く。その島の中に高レベル放射能の最終処分場を作っている。それを“オンカロ”と今言っているんです。オンカロと言えば核の最終処分場の事になっています。そこに行ってきたんですよ。私は簡単にヘルシンキの近くで見れるのかと思ったら大違いでしたね。認識が甘かったですね。

そして2時間くらいかけて、ヘルシンキから。そこで防護服、ヘルメット、装備をして400m地下に降りていくわけです。もう入口から岩盤です。中に入っていくのにね、エレベーターじゃないです。エレベーターはあるんだけど、あれにどうして乗っていけないのかなと思ったら、あれは物資用のエレベーターで人間は乗らないんだと。やっぱり車で行くんです。車で人数制限、運転手入れると10人くらいしか乗れないので、7人までしか乗れないって言って、視察団は7人に制限されて、ジグザクにマイクロバスでこう下りていく。

約400m地下ですね。400m地下に縦横2kmの広場を作ってるわけです。縦横2km。その広場に円筒形の筒を作って、核のゴミを入れて埋め込むわけです。何千本かわからないけど。400mの地下に2km四方の広場にね、これを全部埋めるって言うんだけども、この核のゴミも、2基分しか容量がないって言ってるんですよ。フィンランドは今4基、原発を持っている。そしてこのオンカロ施設は2基分しか核のゴミを処分できないんだけども、あと2基分の核のゴミの場所はまだ場所が決まってないって言ってます。住民の反対で。しかも国会でこのオンカロの建設の認められてるのは、いかなる国の核のゴミも受け入れないという前提で今このオンカロを作ってるんだと。地震がない、そういう国ですから。しかも岩盤で。

これでもう決まっているのか?いやいやまだ最終審査が残っているんだと。なんだ?最終審査っていうのはね、岩盤で、ところどころ水が漏れているところがあるんですよ。ほら、あそこに水が漏れてるでしょ?(聞き取れない)…なんです。ああ、あれが水か。水が漏れているか漏れてないかをまだ完全に調べなきゃいけないんだと。10万年持つかどうか調べなきゃいかんと。400m掘ればほとんど水って出てきますよね。ですが岩盤ですから。そんなには出ないだろうと。

振り返って日本を考えてみてくださいよ。400m掘らないうちに水なんか出てきますよ。温泉出てきますよ、中には。しかもね、2基分のゴミだけでも2km四方の広場ですよ。54基、もっとも現在、4基は廃炉にするの決まってますから。福島県の5・6号も廃炉処分にするんですか?それにしても10基以上。最終処分場、どれだけ作らなくてはいけないんですか?しかも10万年後の安全まで。

もう一つ考えなきゃいけないことがあるんです。なんだ?放射能って言うのは危険なんだけども、近寄っちゃいけないんだけども、色がない。においがない。近づいてもこれが、放射性物質がわからない。それを、10万年後の人間がオンカロに来て、こりゃなんだ?と思って、果たしてほっといてくれるかなと。そっとしておいてくれるかなと。人間って言うのは好奇心が強い。必ず、わからないものになると掘り出そうとすると。これを、絶対掘り出してはいけないというように、どういう文字を使ったらいいか、今考えているんだと。10万年後の文字って言ったらね、我々今4~500年の日本語だって読めないですね。古文。考古学者はね、ピラミッド発掘してもね、あの出てくる文字読めないですよ。2000年、3000年前。それをね、1万年2万年じゃないですよ。10万年後にここに近づいてはいけない、掘り出してはいけないという文字をね、何語にしようかと。国連が使っている英語、その他、フィンランド語…しかし文字は変わりますからね。日本語だってちょっと私たちついて行けない若者たちの言葉がありますよ。


0:30:36 「総理大臣の権力」

総理大臣って言うのは確かに権力強いですよ。しかしね、総理にはいかに権力が強くてもね、使える権力、使っても実現できない権力、そういう権力もあるはずだと思うんです。私は、今、総理がね、決断すれば出来る権力、それが原発ゼロの決断ですよ。こんなに恵まれた環境、ないですよ。総理大臣として。私、総理大臣在任中、郵政民営化、あの時よりはるかに環境良いですよ。総理大臣が権力を行使しようとする場合は。


0:36:00 「反原発はいい環境にある」

それに比べればいま、どういう状況ですか、原発。野党は全部原発ゼロに賛成ですよ。原発ゼロ、反対じゃないの自民党だけじゃないですか。しかし、本音を探れば自民党の議員で賛否どうかと言われれば、私は半々だと思ってますね。ゼロ賛成と、必要、半々くらいじゃないか。しかしここでもし、安倍総理が、原発ゼロに全て、自然を資源にする国家を作る方針を決めればね、反対派はね、もうできませんよ、反対。ここで必要論を唱えているマスコミの人もね、意見変わるかと思いますよ。総理がゼロに方針を決めれば。

反対するのが居ても、自民党の中でね、正面切ってあくまでも必要だって、原発ゼロはダメだっていう議員は極限られた者ですよね。非常に今、安倍総理として、いかに国民から与えられた権力を、望ましい、あるべき姿に向かって使うか。こんな運のいい総理いないですよ。使おうと思えば使えるんですよ。総理が決断すればね、今の原発ゼロ反対論者も黙っちゃいますよ。自民党の中でも。今言っている人たち。ま、顔が浮かびますけども。

安倍総理がゼロにしたら、そりゃ立てつく議員はほんの一握りの人たちでしょうね。出来るんですよ。しかも国家の目標として。ほとんどの国民が協力できる体制が出来るんですよ。国会、自民党がもしゼロにすると言う方針を立てれば、野党はみんな賛成なんですから、全政党が賛成ですよ。提案だって野党から色々出てきますよ。識者から知恵がたくさん出てきますよ。これに向かって進むことが出来るんですよ。このチャンスを生かす、政治って大事だと思いますよ。

これとは逆に、どうしても政治の責任で最終処分場をつくるんだと住民の反対を押し切れますか?住民の反対を押し切って権力を使うよりは、久しぶりに珍しく、国民が、国民の多数が総理の指示に協力しようという体制が出来る。こういう状況はね、滅多にないですよ。しかも壮大な事業じゃないですか。夢のある事業じゃないですか。


<ここから質疑回答>

1:07:45 「石破幹事長の方向が随分違ってきた」
(毎日新聞:倉重篤郎の質問に答えて)

今日の新聞ですけどね、石破幹事長の談話が載ってました。それはね、小泉さんの方向と違わないって発言なんですよ。ずいぶん違ってきたなと思うんです。方向性は同じだと。確かにね、あの自民党の参議院選挙の公約見ると、再生可能エネルギーに最大限努力していくと。原発依存度できるだけ減らしていく。だから自民党これからね、石破幹事長が音頭を取ってね、これからのエネルギー政策、原発含めてね、議論しようという、党内ですればね賛否両論出ますよ。そして賛否両論、これを総理に上げていけばいいんですよ。必要論者とゼロ論者、両論併記。総理どちらに判断しますかと。安倍さんが判断しやすいような環境をね、幹事長が作っていけばね、そんな難しいことじゃない。もう自民党の議員の中にも本心はゼロにした方が望ましいなと思ってる議員かなりいますから。正に今話にあったようにね、総理の力は絶大ですから。総理がゼロにしようと言えばね、そんな反対出ませんね。そういう環境をね、作っていくことによって、政治的にはね安倍総理の在任中にこの方向を出した方が良いんじゃないかと思ってます。


1:07:56 「国民の声を聴かざるを得ない」
(フジテレビ・スーパーニュース 安藤優子の質問に答えて)

最終的にはね国民ですね。世論っていうのは軽視できないですね。世論に抗してやらなきゃならないこともある。しかし大きな底流となってる、根強い世論というのは、どう読むかっていうのもやっぱり政治家として大事だと思うんですね。国会だけで決めて、あの郵政民営化は廃案にした。しかし、選挙で国民が知ると国会議員も変わっちゃうんですよ。最終的に総理の権力ってのは国民から与えられてるんですから。その国民の声というものはね、総理も聞かざるを得ない時期が来ると思います。


1:08:56 「あきらめちゃいけない」

あきらめちゃいけないんですよ。私は今色々な人から新党を考えたらどうかとかね、原発ゼロ論、展開してる人も他にいるんだから、よく連携したらどうじゃないかっていうことを言われるんですが、それはね、それぞれの立場でやった方が良いんじゃないかと。そして、主張を展開する時にはね、誰が賛成してるから、誰が反対してるからというよりも、やっぱりね、「やむにやまれぬ」気持がないとね、公に自分の主張を展開できないですよ。一人でもやるという気持ちでやんないとだめだよと。そう連携を呼びかけてる人には言ってるんです。政党にしてもね、個人にしても、あの人は反対だからそう考えないで、他は全部自分の意見と違っても、自分はほんとにこう思うんだということを展開していかないと、なかなか世の中ってのは動かないよと。

ですから、国民がほんとに原発ゼロの社会を望むんだったら、国民の皆さんもそういう気持ちをもって運動していくなら必ず政権に届くはずですよ。自由民主党ってのはね、国民・世論にかなり敏感な政党ですよ。だから政権を長く担当したんですよ。一部の支持があれば当選できるっていう政党じゃないんですよ、議員も。国民の過半数の支持がないと議員になれない。過半数の支持を得ないと政権を担当出来ないんだっていうことをよく分かってる政党が自民党だと思うんです。だから国民の声が、ほんとに原発ゼロが望ましいなというのがだんだんだんだん政権に届いていけば、総理だって気付いてくれると思うんですよ。長いようで、それが民主主義として必要じゃないんでしょうか。


1:12:14 「即ゼロがいい」
(読売新聞:遠藤弦論の質問に答えて)

私は、即ゼロの方がいいと思いますね。その方が企業も国民も様々な専門家も準備が出来る。安全なものを再稼働させると言ってますけどね、再稼働をするにしてもそんなに多く再稼働できないですよ。そしたら代替エネルギーで出来ると思いますね。しかも、再稼働すればまた核のゴミが増えていくわけですよ。再稼働をさせるといったって最終処分場見つかんないんでしょ。だったらすぐゼロにした方がいいと思いますよ。そして原発に代わる代替エネルギーに対して、原発、当てた費用を回した方が、日本の企業ならそういうね、原発に代わるエネルギー源は、発明し開発していきますよ。だから、早い方がいいと思いますよ。もう、今ゼロなんですから。これをずっと再稼働も中止すると。早く。ゼロにすると。しかし何年かかって廃炉も実現するか、これも難しいですから。そういう点は将来ゼロにするという方向でやった方が、中間貯蔵施設を作るにしても理解を得やすい。だから私は早い方がいいと思います。今もゼロですから。

【遠藤記者】
それはもちろん核燃料サイクルも含めて。

【小泉氏】
もちろん。核燃サイクルも含めてです。その手当てするのも早い方がいいでしょう。進んでいって止めろというよりも、どうせ将来止めるんだったら今止めた方がいいでしょ。