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第51回広島2人デモ 5月31日報告

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みなさま

毎度毎週お騒がせしております。
第51回広島2人デモのご報告をいたします。

今日の参加者は6人
哲野、網野、大歳さん、じゃけえさん、Kさん、ツナさんでした。
そして情報交換会にはお仕事終わってから原田さん、そしてKさんの娘さんが駆けつけました。

集合場所に行く途中で大歳さんと合流。
早速哲野とICRPの実効線量(シーベルト)のごまかしについて議論をはじめています。

哲野「おい、駐車場に車がほとんどないぞ」
網野「ほんとだ、こりゃ今日の街は人が少なそうだ。」

網野は今日の報告用にと周りを撮影してました。
気が付くと空に珍しい雲の形が。
撮影してるところへ警察の方が。
網野「珍しい雲なのでつい撮ってました」
警察「ほんと珍しい雲ですね。そういえば低気圧が来てるみたいですよ…」
と携帯で衛星からの雲の様子を見せてくれました。
南側に低気圧。
衛星にもしっかり見ている雲が出ています。当然と言えば当然ですが。

そこへじゃけえさん登場。
指令書の確認をして雑談していると、しばらくして音楽が鳴りました。
出発です。

本日のチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130531_A4.pdf

いつものように各人の全文スピーチ内容は末尾にまとめてあります。

哲野「今日は寝不足なんで大歳さんの次、じゃけえさんお願いしますね」

大歳さんからはじまりました。

大歳さんは朝日新聞をはじめとするマスコミが
核推進の一機関である国連科学委員会の報告を取り上げ、
上位機関である国連人権理事会が福島原発事故後の対応について
人権侵害であると日本政府を批判していることを
取り上げもせず報じないことをスピーチしてくれました。
また、安倍首相がアフリカに札束をチラつかせて営業に行っていることにも触れました。
(自民党や大企業が稼いだ金ではない、私たちの血税ですが)
そして騙されないためにと今までの原発に関する流れをおおざっぱにまとめました。

大歳「ひとつ覚えていただきたいのは、火力発電は原発よりも何倍もコストが安いのです。
    電気料金の値上がりは無謀なアベノミクスによる円安によって引き起こされました。
    以上が電力会社がついてきた嘘です。
    次に自民党がついてきた嘘を述べたいと思います。
    昨年12月の衆議院選挙において東北から出た自民党の候補者たちは、これ以上の再稼働は認めないと公言しておりました。
    今彼らは何をしているのでしょう。
    原発だけではなく、TPPに関しても自民党議員の約半数はTPPへの参加を反対していましたが、
    安倍首相がTPP参加表明したあと、誰一人離党した議員はおりません。
    安倍首相は7月の参議院選までにみんな忘れてくれるはずとおしゃっているらしいです。
    有権者は完全にバカにされています。」

また、もんじゅの話に触れたあと、

大歳「…これで金食い虫でごく潰しのもんじゅを止めてくれて、
    原子力規制委員会はよくやったと言っている方もいらっしゃいますが
    JAEAには新たな金食い虫研究がなされております。
    私も知りませんでしたし、騙されるところでした。
    核融合研究開発は昨年の予算は110億円でしたが、
    震災復興特別会計から48億円がここに加わり、
    核融合研究開発の予算はトータルで367億円まで跳ね上がっています。
    原発も制御できないこの国が、核融合をできるという保証はどこにあるのでしょう。」

それ以前に震災復興特別会計からなんでこんなものに金が行くのかわかりません。
次にじゃけえさんにマイクが渡りました。

じゃけえ「・・・・福島の事故から2年経ちました。
     今になって放射能の被害はたいしたことはないと言っているのは何故でしょう。
     健康被害が現れてきている証拠ではないでしょうか。
     病気になったり突然死したり体調がずっとよくなかったり
     もしかしたら放射能のせいかもしれないと不安になった人に
     放射能の被害はたいしたことはない、病気も突然死も、
     慢性的な病気も放射能のせいではないですよと言いたいのかもしれません。

     みなさん放射能を気にしていますか?
     気にしていないのはなぜですか?
     周りの人たちが気にしていないからですか?
     テレビでは言っていないからですか?
     政府が安全だと言っているからですか?
     多数派だからですか?
     では多数派なら正しいのですか?
     テレビや政府が言っていることがなぜ正しいと思うのですか?
     あなたが信じるものの根拠は一体なんですか?
     自分の命を他人任せにするのはなぜですか?
     自分の命がかかってます。
     自分が納得いくまで調べて、考えて判断してください。
     貴方の判断は自己責任です。
     政府は責任を取ってくれません。
     是非自分で調べて考えてみてください。
     食べて応援はしないでください。」

と訴えました。
次に哲野にマイクが渡ります。
哲野は福島県浪江町の約1万人の和解仲介手続きの話をしました。

哲野「月10万円の根拠は交通事故の自賠責で入院した時に支払われるお金が月12万円なんだそうです。
    その12万円が根拠になって月10万円と政府の指針で決められたそうです。
    原発の放射能のために長年自分の住んでいたところを追われ、着の身着のままで逃げてもう2年以上も経つ。
    これでは生活ができない。
    でも福島の人は、政府が復興しましょう、早く復旧しましょうという掛け声にのってじっと耐えてきました。
    かつては現状回復、復興と言っていた人たちが、今は被害回復と言っています。
    そして浪江町の人々の訴えを読んでみれば、いったん原発事故が起ってみればいかに過酷な生活が待っているか。
    命があったとしても、自分の家を失い、故郷を失い、繋がりを失い、家庭の絆を失い、
    全てを失ってまるで流浪の民のように、あちらこちらで避難生活を続けている。
    報告を読むと、もう10回以上も避難所を変えた人がいるそうです。
    この人たちに月10万円の精神的慰謝料が高いのか安いのか私にはわかりません。
    ただ、1か月に10万円貰っても100万円貰っても(原発は)ごめん被ります。
    というのは、こうやって何の気なしに送っている日常。
    安全な家庭、空気、自然、これらはお金に変えられないものだからです。
    私たちは今安全だと信じて空気を吸っています。
    この空気にお金で値段はつけられません。
    毎日飲んでいる水、瀬戸内海の自然、こうしたものにもお金で価格をつけることはできません。
    失ってみて初めて浪江町の人たちは自分が失ったものの大きさに気が付きました。
    そしてお金の問題ではなく、被害回復が一番大事なんだと、2年経ってようやく行動を起こしました。」

とスピーチして折り返し地点の金座街に行くと、維新の会が街宣しています。
網野「どこの政党?」
大歳「維新ですよ。橋下さんの写真を裏返している」

哲野が気が付いて一言マイクで
哲野「橋下さんの写真が見えませんけど・・?」
と言うと、街宣のスピーチがぴたっと止まりました。
哲野が小声で「ま、いいか、イヤミ言うのよそうか」
橋下もグルですからね、大飯原発再稼働させたのは。
ここでKさんが参加しました。
5人になりました。

というわけで哲野スピーチが続きました。
その後は国連人権理事会の説明及びマスコミ批判のスピーチに。
そして最後に
哲野「私たちは大飯原発3号機4号機の稼働に反対して歩いています。
    原発問題は被曝問題、被曝問題は生存権問題だからです。
    私たちの生存権を根本から侵すので、私たちは反対して歩いています。
    原発問題はエネルギー問題ではありません。
    原発問題は被曝問題であり、健康問題であり、人権問題であり生存権問題であり
    それは私たちの基本的人権の問題です。
    そうした問題を国連人権理事会が第23回総会で初めて取り上げます。
    原発問題は被曝問題です。
    被曝問題は健康問題です。
    健康問題は人権問題です。
    特に基本的人権の3つの柱の大きな1つ、憲法25条の生存権の問題です。
    みなさん、原発の再稼働に反対しましょう。
    そして唯一稼働している大飯原発の稼働継続に反対しましょう。」

哲野のスピーチ中、ツナさんが参加。
哲野「(忙しいだろうに)よく来れたね!」
ということで早速ツナさんにマイクが渡ります。

ツナ「放射能は迷惑です。
    さあ、今日も明日から出来る原発反対運動、覚えて帰ってください。
    ①貯金しない
    ②食べて応援しない
    ③政治は徹底的に監視をし文句を言い続けよう!!
   みなさん貯金をしてはいけません。銀行は原発の株主です。
   銀行にお金を貸すということは、原発にお金を貸すということです。
   原発にお金を貸しても、高い電気代でむしり取られるだけです。
   放射能で返済される利子なんてまっぴらごめんです。
   ちょっと名前をあげると、三菱東京UFJと三井住友は最悪です。
   私も広島銀行から全部おろしました(一桁ですが)。

   ・・・そんな私も政治が大嫌いです。政治家が大嫌いです。だからはっきり言います。
    選挙なんて行く価値ありません。無いんです。
    ニュースで散々民主主義のためにとか国民の声をとか義務がどうのとか言いますが、選挙なんて行く価値ないんです。
    だって投票する価値のある候補者がいないんですから。
    じゃあどうしようか?このまま絶望して政治家の勝手にしてもらいましょうか?
    いやいや、それは困りますね。
    皆さん、絶望してください。大いに絶望してください。
    そしてその絶望を胸に、是非投票へ行ってください。
    その時あなたは、全く投票する価値のない候補者、私たちのことも、次の世代のことも、
    世界中のことも考えない自分のことだけが気がかりな連中の名前を目にするでしょう。
    怒ってください。イカってください。
    あなたのその怒りが、この世界を変える唯一の原動力です。
    そして政治家に文句を言い続けてください。
    誰が当選しようと、そいつがストレスでどうかなるくらいに言い続けてください。
    あなた自身が政治家になる必要はありません。
    あなたは一人のこの国に住む人間として、それを代表している政治家に文句を言えばいいのです。
    そして、その行動を監視してください。それこそが私たちの義務です。
    政治家を決めることだけでなく、政治家に政治をさせること、またもな政治をさせることが私たちの義務です。

    ・・・まともな政党はありません。繰り返します。まともな政党はありません。
    それでも、おかしいところがひとつでも少ない候補者に投票してください。
    そして、そのおかしいところを徹底的におかしいと文句を言い続けてください。
    政治家が泣くまで、泣いても言い続けてください。応援なんてしてはいけません。
    勘違いさせるもとです。とにかく「おかしい」「間違ってる」「それは悪意だ」言い続けてください。
    そうすれば、世界は少しずつでも変えられます。あなたがその一端を担ってます。
    分かってください。原発を止められるのはあなたです。
    原発を動かし続けられるのもあなたです。あなたにはその両方があります。
    だから、あなたが明日どうするかで、原発が明日どうなるかが決まるのです。
    世界を変えられないと思わないでください。
    あなたがそう思うことで、世界は一人分変わらない方へ流れます。
    世界が変わらなければ、私たちはもっと沢山の、この中和も治療も出来ない毒、放射能を持ってしまいます。
    世界が変わらなければ何も、私たちは次の世代が笑顔になるようなものを残せないんです。」

ツナさんのスピーチはちょうど本通り電停交差点を通る形になったのでボリュームを上げてスピーチを流しました。
終わったとたん「お見事!」と声を掛けました。
原発問題は日本の民主化問題でもあります。
大歳さんといい、ツナさんといい、参院選に向けて大事な事を言ってくれます。
哲野が一言。
哲野「ほんとだよね。選挙に行かなくて投票率が下がって喜ぶのは自民党だからね。
    この手で去年の衆議院選挙は28%の得票率で70%の議席を取ったんだからね」

次にKさんにマイクが渡ります。
いつものように福島集団疎開裁判の話に触れ
福島の子どもたちが被曝させられ続けていると訴えました。

Kさん「日本は縦に長い国です。
    震災に遭ったのは東北で、原発被害にあったのは福島だ、
    そんな風に思っておられませんか?
    風向きによっては広島に届いているかもしれないんです。
    (※広島に届いていることは確実。原子力施設運転管理年報平成24年度版参照のこと)
    チェルノブイリの時の大きな事故、世界中に拡がった放射能
    福島は事故自体チェルノブイリほどでなかったにしろ
    放射能は2年経った今でも出続けています。

    海は汚染され、空気中には放射能が放出され続けています。
    何百キロ離れていようと、風にのって放射能が届いていないとは限らないんです。
    この広島で自分たちが食べているもの、飲んでいる水、吸っている空気
    福島から離れているから安全だと思ってはいませんか?

    政府は何もしていません。
    東電も何もしていません。
    本当にやらなきゃいけないことをするためには
    莫大なお金と莫大な人の手が必要です。

    けれど政府は東電だけにその対応を任せて何もしていません。
    そして終わったかのように見せかけの報道だけを繰り返し
    原発の再稼働までしようとしています。」

と、福島だけの問題ではないと訴えました。

最後に網野にマイクが渡りましたが、元安橋に帰ってきてしまいましたので
一言「原発を止めましょう!」と言って終わりました。
哲野「なんじゃそりゃ!」
と言われましたが仕方ありません。
網野は言いたいことがすっかりぶっとんでしまいました。

警察の方にお礼を言ってお別れし、
情報交換会になりました。

まず最初に今日の反応から。
チラシは40部用意していたのですが、10部くらい余ったようです。
というのも最近みなさん、反応のある人とか渡したい人、取りに来た人しか渡さなくなっているのでそのせいもあります。
哲野「警察の方が肩をたたくので振り返ると、ずっとチラシくださいと話しかけてた女性がいたらしい。
    僕気が付かなかったよ。
    あとで警察にお礼を言っておいた」
哲野は前にもありました。後ろから話しかけられると気が付かないようです。
じゃけえ「チラシを交換しましょうと言われて交換しました」
見ると、核兵器廃絶に関する中国新聞の記事のコピーだったようです。
網野「プラカードをサラリーマンがよく見てたのはわかった」
サラリーマンのほぼ8割が見てました。
Kさん「チラシはとらなかったけどね。」
Kさんの感触はよかったようです。チラシを渡していたところも見ました。
Kさん「渡したチラシをじ~~と見ながらずっと向こうまで歩いている人がいましたよ。
    思わずどこまでチラシを見るのか、ついていきたくなった」

それから通りの中ほどでデモを追い抜いた高校生男子2人が
「原発は・・・」と話題にしていたのを見かけました。
話の内容が聞けなくて残念です。

哲野「今日もツナさんが食べて応援をやめよう、と言ってたけど本当だ。
    食べて応援しようという人たちの頭の中には、
    放射能汚染食品は基準値以下であれば安全という誤解が刷り込まれている。
    現実はそうではない。
    チェルノブイリ事故で汚染食品摂取の内部被曝のケースを見てみると
    セシウム137の話だけど、1kgあたり数ベクレルの食品を毎日摂取して
    50~60ベクレルの蓄積になったところで様々な病気を発症している。
    (12歳以下のベラルーシの子どものケース)
    食べて応援は結局放射線被曝の強制になってしまう。
   風評被害がもしあるならば、それは東電や政府が補償すべきだ。
   わずかな放射能でも十分に内部被曝の危険がある。
   つまり政府や東電は自ら責任がある補償を、
   風評被害、食べて応援という掛け声で私たちに押し付け、被害補償を安く買いたたいている。
   どこの国でもそうだけど、一般庶民というのは善意の塊だ。
   困っている人があれば助けてあげたい、と思うのが普通だ。
   この善意と、充分な放射線被曝についての情報を与えず
   いわば無知につけこんで食べて応援と掛け声をかけて
   結局被曝強制をしたうえ、補償を安く値切っている。
   ツナさんは正解だね。」
網野「そうだね。
    善意の人が福島の人は可哀そうじゃないか、と
    私たちを酷い人間扱いするのも政府は計算ずくなんだろうね。」

長くなるのでこの辺で終わります。
情報交換会は2時間越えになりました。
色々話し合ったのですが長くなるので割愛します。

ツナさんがツイートでこんな言葉をつぶやいていました。
「ずいぶん私はキャッチーなスピーチをしたと思ってます。
 声にならない声が多いことは、差別問題を見れば明白です。
 世界を少しずつ変えると言っても、その少しには途方もない時間と労力を伴います。
 それでも私は原発が嫌いなので、諦めたくはありません。 」

以上ご報告いたします。
ちなみに来週6月7日は広島恒例の祭り、「とうかさん」があります。
いつの間にか、とうかさんが浴衣の着初めイベントとなった観があります。
それで、私たちも浴衣でデモする予定です。

=====以下各人のスピーチ全文です。======
◆大歳
日本の大手のメディアは橋下徹氏の発言問題と、オリンピックにおけるレスリングを種目から外すかどうかという問題、そして東京都のオリンピック誘 致の問題などを盛んに報じておりますが、その一方で国連人権理事会のグローバー報告における日本政府への原発事故後の対応に対する激しい批判に関 しては、一切無視するという態度を取りつづけております。
確かに橋下徹氏の発言は論外なのですが、橋下氏をあそこまで増長させてきた責任はメディアにもあります。メディアというものは、国民が関心を持つ かどうかだけではなく、重要なことを伝えていくこともその役割になります。
その橋下氏を激しく追及している朝日新聞は、5月27日の一面トップに、福島事故はチェルノブイリの30分の1であるというUNSCEARの報告 書を取り上げました。
UNSCEAR(国連科学委員会)とは国連人権理事会と同じく国連に属する組織です。
(※しかし国連人権理事会は総会の直下の下部組織、UNSCEARより遙かに上位の組織です。)
正しくは「原子放射線の影響に関する国連科学委員会」の略とのことですが、核推進勢力であるIAEAやICRPの国連版のような組織です。
こうした権威の衣をまとった原発推進勢力は、福島の事故は実はたいしたことはない、というデマのキャンペーンを流し、その勢力を維持しようと必死 になって務めています。
それに喜んで手を貸しているのが朝日新聞ということになります。
プロメテウスの罠のような原発問題の闇をあぶりだす一方で原発推進に加担する一貫性を欠いたスタンスを続けており、朝日新聞はエセ紳士と言われて も仕方のない新聞社です。
なぜこのような国際的な原発推進勢力は福島の事故は実はたいしたことはない、というデマを世界中に刷りこもうとしているのか。
それは世界中の新興国に原発を売り込みたいからです。
安倍首相は今日からアフリカ各国の首脳とリレー会談を開始していくとのことですが、ベトナム、インド、サウジアラビアなどの国々に対して原発の セールスを行ってきたのと同様に、『日本の世界一安全な原発はいかがですか』と日銀に刷らせた札束をチラつかせて話を持ちかけるかもしれません。
冷却水の確保が難しい国に、無責任にも事故を起こした日本の原発を輸出する、恐らく安倍首相の思考回路にはそういったことは恥ずかしいことだとい う概念が存在しないのだと思います。
暴走したファシスト政権が今から始めていくことは、国内は原発の再稼働ラッシュであり、国外においては原発の輸出ラッシュです。そうしたことを進 めながら人々の記憶の中からフクシマを忘却させていく、そういったことを大手メディアと大手広告代理店を通じてやっていきたいと考えているのが ファシスト政権自民党であり、財界と官僚、そして米国です。

これ以上彼らに騙されないために、本日は私たちがいったいどれだけ騙され続けてきたかという総点検をしたいと思います。

2011年3月11日、巨大な地震と津波が福島を中心に東北地方東部沿岸を襲いました。
そして福島第一原発は破壊され、同時に日本の原発は壊れないという原発安全神話も壊れました。
ではそれ以前、原発に関してどのようなコマーシャルが流れていたでしょう。
原子力発電は地球の温暖化の原因であるCO2の排出が少ない、エコでクリーンな発電方法です、というコマーシャルがテレビやラジオで繰り返し放送 されていました。
これに出演していた有名人や文化人は高額なギャラが支払われてきましたが、これらの広告代の源泉は当然、私たちが支払ってきた電気料金です。
原発事故が起ったあと、さすがにそのような嘘はつけなくなりましたが、次に考え出されてきたのが、原発を止めてしまうと電気が足りなくなるという キャンペーンでした。
東京電力管内では計画停電が行われましたが、こんなことは必要なかったということがすぐにばれてしまいました。
今稼働している原発は大飯原発の3号機と4号機だけであり、これを止めても一切電力不足は起こらないことがわかっております。
つまり、大飯原発再稼働の理由は関西電力の経営上の理由だけのことです。
そして、苦しくなった電力会社が次に考え出したことは、「火力発電はコストが高い、これに頼っていると電気料金を上げなければならなくなる」とい う嘘でした。
これも実は電力会社が大手商社から通常の何倍も高い値段で火力燃料を仕入れていることがわかりました。
このことは今でも新聞テレビでは報じられていないために、今でも火力燃料が高いと信じているひとが少なくありません。
ですから今日、ひとつ覚えていただきたいのは、火力発電は原発よりも何倍もコストが安いのです。
電気料金の値上がりは無謀なアベノミクスによる円安によって引き起こされました。
以上が電力会社がついてきた嘘です。
次に自民党がついてきた嘘を述べたいと思います。
昨年12月の衆議院選挙において東北から出た自民党の候補者たちは、これ以上の再稼働は認めないと公言しておりました。
今彼らは何をしているのでしょう。
原発だけではなく、TPPに関しても自民党議員の約半数はTPPへの参加を反対していましたが、安倍首相がTPP参加表明したあと、誰一人離党し た議員はおりません。
安倍首相は7月の参議院選までにみんな忘れてくれるはずとおっしゃっているらしいです。
有権者は完全にバカにされています。
そしてその有権者をバカにしている自民党から7月の参議院選挙で広島から立候補するのが溝手顕正さんになります。溝手さんに票を入れてしまうと脱 原発は出来なくなってしまいます。
どうかみなさん、これ以上騙されることなく、責任あるご判断をされることをお願いしたいと思います。
私から最後にひとつ、騙されないためのニュースをお知らせしたいと思います。
このたび原子力規制委員会はJAEAに対して高速増殖炉もんじゅの運転再開だけではなく、運転再開のための準備作業も認めない方針を明らかにしま した。
これで金食い虫でごく潰しのもんじゅを止めてくれて、原子力規制委員会はよくやったと言っている方もいらっしゃいますがJAEAには新たな金食い 虫研究がなされております。
私も知りませんでしたし、騙されるところでした。
核融合研究開発は昨年の予算は110億円でしたが、震災復興特別会計から48億円がここに加わり、核融合研究開発の予算はトータルで367億円ま で跳ね上がっています。
原発も制御できないこの国が、核融合をできるという保証はどこにあるのでしょう。
この聞きなれない核融合研究に関してはまたの機会にしたいと思います。

◆じゃけえ

毎度お騒がせしております。
広島2人デモです。
原発に抵抗して歩いております。
みなさんに知っていただきたいことをスピーチしながら歩いております。

私たちは専門家ではありません。
団体でもありません。ましてや宗教でもありません。
一般の市民が原発に抵抗するために集まって歩いております。

毎回チラシを作っております。
よろしかったら是非読んでみてください。

国連人権理事会が日本政府のICRP勧告に基づく放射能への対応を、厳しく批判しました。
ICRP勧告のデータには誤りが多く、事実と反しています。
放射能被害を過小評価しています。
放射能が人に及ぼす健康被害は何代にもわたります。
放射能が環境に対する放射能汚染は何万年にもわたります。
チェルノブイリ原発事故から27年経った今でも住民の被害が深刻であることから
ICRPの見解をあてにしてはいけないことがわかります。
つまり、ICRPの言っていることは嘘です。
そのICRPにならい、模範的に実践しているのは日本政府です。
国民の不必要な被曝を容認しています。
放射能による健康被害を日本政府は容認しています。
放射能汚染拡大を日本政府は進めています。
国連人権理事会が日本政府の放射能汚染対応を厳しく批判したことを日本のマスコミは報道していません。
その代り、放射能の健康被害はたいしたことないです、と報道しました。
主要メンバーがICRPと変わらないUNSCEARの報告を元に報道しています。
福島の事故から2年経ちました。
今になって放射能の被害はたいしたことはないと言っているのは何故でしょう。
健康被害が現れてきている証拠ではないでしょうか。
病気になったり突然死したり体調がずっとよくなかったり
もしかしたら放射能のせいかもしれないと不安になった人に
放射能の被害はたいしたことはない、病気も突然死も、慢性的な病気も放射能のせいではないですよと言いたいのかもしれません。
みなさん放射能を気にしていますか?
気にしていないのはなぜですか?
周りの人たちが気にしていないからですか?
テレビでは言っていないからですか?
政府が安全だと言っているからですか?
多数派だからですか?
では多数派なら正しいのですか?
テレビや政府が言っていることがなぜ正しいと思うのですか?
あなたが信じるものの根拠は一体なんですか?
自分の命を他人任せにするのはなぜですか?
自分の命がかかってます。
自分が納得いくまで調べて、考えて判断してください。
貴方の判断は自己責任です。
政府は責任を取ってくれません。
是非自分で調べて考えてみてください。
食べて応援はしないでください。
宜しくお願いします。

◆哲野

毎度毎週金曜日お邪魔しております。
今唯一稼働している原発、関西電力の大飯原発3・4号機に反対して歩いています。
2人デモですが、現在4人で歩いております。

5月27日、福島原発事故のために、まだ避難生活を強いられている福島県浪江町住民が約2万1千人いるそうですが、そのうち半分の1万1千人が日 本原発賠償仲裁機構、いわゆる原発ADRに仲裁申立てしました。
精神的賠償は今月額10万円だそうですけど、これを月額35万円にしてくれという、こういう申立てをしました。
月10万円の根拠は交通事故の自賠責で入院した時に支払われるお金が月12万円なんだそうです。

その12万円が根拠になって月10万円と政府の指針で決められたそうです。
原発の放射能のために長年自分の住んでいたところを追われ、着の身着のままで逃げてもう2年以上も経つ。
月10万円ですから年間120万貰っている計算になります。
これでは生活ができない。
でも福島の人は、政府が復興しましょう、早く復旧しましょうという掛け声にのってじっと耐えてきました。
しかし2年以上も経ち、これ以上は我慢できない。
かつては現状回復、復興と言っていた人たちが、今は被害回復と言っています。
そして浪江町の人々の訴えを読んでみれば、いったん原発事故が起ってみればいかに過酷な生活が待っているか。
命があったとしても、自分の家を失い、故郷を失い、繋がりを失い、家庭の絆を失い、全てを失ってまるで流浪の民のように、あちらこちらで避難生活 を続けている。
報告を読むと、もう10回以上も避難所を変えた人がいるそうです。
この人たちに月10万円の精神的慰謝料が高いのか安いのか私にはわかりません。
ただ、1か月に10万円貰っても100万円貰ってもごめん被ります。
というのは、こうやって何の気なしに送っている日常。
安全な家庭、空気、自然、これらはお金に変えられないものだからです。
私たちは今安全だと信じて空気を吸っています。
この空気にお金で値段はつけられません。
毎日飲んでいる水、瀬戸内海の自然、こうしたものにもお金で価格をつけることはできません。
失ってみて初めて浪江町の人たちは自分が失ったものの大きさに気が付く。
そしてお金の問題ではなく、被害回復が一番大事なんだと、2年経ってようやく行動を起こしました。

私たち広島は福島から相当離れています。
原発事故の悲惨の実感はありません。
そして失礼ながら、歩いておられる方の多くは恐らくは自分に関係がないこと、と無関心でいらっしゃると思います。
しかし、自分の身近で起こればそれは無関心時ではありません。
福島で起こっていることが自分の身近で起こっていることと感じられるかどうか、福島で起こっていることは自分の問題と感じられるかどうか、これが 問題だと思います。
残念ながら多くの広島の人達は、まだまだ他人事です。
しかし5年以内にこれが他人事でない時代がやってきます。
それは低線量放射線被曝による健康損傷です。
チェルノブイリ事故の例を見てみれば多くの場合心臓の病気で死んでいく
死因の第一が心臓の病気、その兆候は日本各地に現れていると思います。
あと2年、3年もすると覆いようのない、隠しようのない現実として私たちの目の前に見えてくるのだと思います。

浪江町の人たちが集団申立てをした背景にはそうした原発の苛酷事故の現実があります。

(ここで維新の会が街頭宣伝してたの見て)
橋下さんの写真が見えませんけど!
まあいいか、イヤミ言うのよそうか。

スイスのジュネーブで5月27日から6月14日の日程で
国際連合人権理事会が開かれます。
年に1回開かれる、国際連合人権理事会の総会がはじまります。
27日からですからもう始まっていますね。
この総会の大きなテーマの一つが福島原発事故です。
福島原発事故は人権侵害ではないか、人々の健康を守るという観点からは、福島原発事故は人権侵害ではないか、こういう観点から議論します。
議論のための報告書はもう出ております。
インターネットで読むことも出来ます。
日本語になっていないのですが読むことは出来ます。
その内容をお配りしているチラシに簡単にまとめています。
一言で言うと、事故後の日本政府の対応は、人間の健康を侵している、つまり人権侵害だ、これが第一です。
第二は日本の政府が放射線防護政策で依拠しているICRP国際放射線防護委員会、このリスクモデル、この防護勧告は誤っている。
人間の健康をリスク対経済効果…リスク対経済効果と言うのはICRPの放射線防護の3原則の重要な柱ですが
つまり健康よりも経済的利益が優先である、これが放射線防護政策の柱としてICRPは打ちたてていますが
その考え方は人権を守る、一人一人の人権を守るという枠組みからは外れていると報告しています。
国連関係者からICRPの考え方を明確に否定したコメントで私たちとしては非常に注目すべき内容でした。
その他にも色んな意見を述べています。
放射線被曝に安全量はない、このことは世界中の常識になっているんですが
この常識を通用させない日本政府、日本の官僚を厳しく批判しております。
日本政府は100mSv以下では安全であるかのような宣伝を行っておるが、これは間違いである。誤った考え方を日本の市民に持たせる恐れがある。 こういう教育は、こういうパンフレットはやめるべきである。
むしろ子どものときから放射線に対し正しい知識を持つように教育しなさい。こういう勧告をしております。
非常に真っ当な意見です。
国連の沢山ある理事会のひとつですが、その理事会の中の報告がはじめて真っ当な報告を述べました。
しかしこの国連人権理事会の報告は、ほとんど報道されませんでした。
朝日新聞が1段8行くらいの記事で、しかもこの人権理事会報告の中身を全く外したような紹介記事を書いていたのが目につく程度でした。
みなさんが国連人権理事会で日本の福島原発事故による放射能危機が国際的な人権問題として取り上げられている、人間の生存権問題として取り上げら れている、このことをご存知の方はほとんどいないと思います。
しかし皆さんがご存知であろうがなかろうが、みなさんが関心を持とうが持つまいが、国連人権理事会が指摘するとおり、福島原発事故による放射線被 曝、低線量被曝による健康被害は人権問題、特に基本的人権の3つの柱の一つである生存権に関わる問題、このことは間違いありません。
みなさんが知ろうが知るまいが、関心を持とうが持つまいが、生存権問題は事実としてそこに存在します。
報告は日本の憲法第25条にも触れていました。
これは我々国民の健康で最低限の生活をおくる生存権基底の問題として有名です。
国連人権理事会の報告書は日本にはこうした法的枠組みがあるのだから、この法的枠組みをしっかり守るように日本政府に強く勧告しています。
全く同じ時期ですが、5月27日、朝日新聞大阪本社版のトップはこの国連人権理事会の報告ではありませんでした。
なんとトップは国連科学委員会。
国連科学委員会も今月末からジュネーブで第60回総会を開くんですが、ここに対する報告書案を報告していました。
この報告書案は一言で言えば、福島原発事故はチェルノブイリに比べて3分の1から4分の1である、発症する病気は甲状腺がんのみである、甲状腺が んの発症は被曝線量を考えると恐らくチェルノブイリの30分の1から10分の1であろうと推測しています。
それでは、チェルノブイリ事故は甲状腺がんの発症はいくらだったか。
国連科学委員会の報告は約6000人だったとしています。
6000人の甲状腺がん以外は、チェルノブイリ事故では被害はなかった、健康損傷はなかった、健康損傷であることの因果関係は見つけられる病気は なかったと報告しています。
従って、チェルノブイリ事故を例にとれば、福島原発事故の健康被害は甲状腺がんが10分の1から30分の1。
普通の一般の市民で、この朝日新聞の記事を内容を含めて正確に理解できるだけの知識を持った人はほとんどいないと思います。
朝日新聞の記事も実効線量と等価線量の区別も全くつけず、単にシーベルト、シーベルトというだけで、書いている自分が何を書いているかわかってい るかどうか、もわかりません。
ただ、印象としては日本の福島原発事故の放射線による健康被害はたいしたことはないということを強く印象つける内容になっていました。
2000年に入って、特に2005年以降、チェルノブイリ事故のおびただしい研究成果が日本に入ってきています。
ほとんどがインターネットで読めます。
中には日本語に直されているものを多いです。
研究機関だけではなく、ウクライナ政府がかなり赤裸々な放射線による被害の報告を書いてます。
つまり私たちは、チェルノブイリ事故の放射線被害の現状を知ることが出来るわけです。
みなさんがそれを知りたいと思っているかどうかは私はわかりません。
私は知りたい。だから一生懸命読みました、調べました。一生懸命勉強しました。
そうすると死者だけでも20年間にウクライナ1か国で約650万人。
今現在ウクライナ政府が登録している患者・被害者の数は約220万人。
全ヨーロッパに広げると恐らく数千万人の人がチェルノブイリ事故で被害を受けました。
がんばかりではありません。
がんはむしろ少ない。
本当に多いのは心臓、呼吸器系の疾患。
これは一言で言えば人間の身体が老いていく、老化していく。英語では「non specific ageing」
非特異的老化と言いますが、つまり放射線の人体に対する影響は全般的な老化をもたらす、
自然老化ではなくて、理由のはっきりしない老化をもたらす、
ですから心臓もおかしくなれば、呼吸器系もおかしくなる。
生殖器系も泌尿器系も循環器系も感覚器官も筋骨格系もすべてがおかしくなる。
これらの報告を総合して表現した内容です。
この時代がすぐにやってきます。もうすでに兆候が現れているのかもしれません。
心臓病で突然亡くなる、30歳代40歳代の人が突然亡くなる、これは99%、直接間接的に放射能が関係していると言えます。

私たちは大飯原発3号機4号機の稼働に反対して歩いています。
原発問題は被曝問題、被曝問題は生存権問題だからです。
私たちの生存権を根本から侵すので、私たちは反対して歩いています。
原発問題はエネルギー問題ではありません。
原発問題は被曝問題であり、健康問題であり、人権問題であり生存権問題であり
それは私たちの基本的人権の問題です。

そうした問題をはじめて国連人権理事会が第23回総会で初めて取り上げます。

原発問題は被曝問題です。
被曝問題は健康問題です。
健康問題は人権問題です。
特に基本的人権の3つの柱の大きな1つ、憲法25条の問題です。

みなさん、原発の再稼働に反対しましょう。
そして唯一稼働している大飯原発の稼働継続に反対しましょう。

◆ツナさん

皆さん、毎度お騒がせしております。静かな静かな放射能と、ウルサイウルサイ私たち。どちらが皆さんにとって迷惑だろうと考えることがあります。 そして、今日も確信を持ってここに参りました。
放射能は迷惑です。
さあ、今日も明日から出来る原発反対運動、覚えて帰ってください。
①貯金しない
②食べて応援しない
③政治は徹底的に監視をし文句を言い続けよう!!
みなさん貯金をしてはいけません。銀行は原発の株主です。銀行にお金を貸すということは、原発にお金を貸すということです。原発にお金を貸して も、高い電気代でむしり取られるだけです。
放射能で返済される利子なんてまっぴらごめんです。
なお、郵貯銀行や一部の信金に電力会社の株を持ってないものもあります。
そこをどう利用なさるかは私は申し上げませんが、金融市場というものが原発と同じような体質で一部の人間が弱いものから力を吸い上げるように出来 てるものだということを蛇足ながら申し上げておきます。
ちょっと名前をあげると、三菱東京UFJと三井住友は最悪です。私も広島銀行から全部おろしました(一桁ですが)。
それから皆さん、食べて応援してませんか?被曝してませんか?放射能にやられて鼻血出してませんか?放射能、もう少し気にしてください。放射能が あるから原発事故はヤバイのです。そして何より放射能がヤバイのです。そこの所よろしくお願いします。
特定の地域の物を避けるのは心が痛いです。そんなことしたくないのは私も同じです。しかしそうは言ってられない。なぜならば、私たちが「仕方な い」と思って浴びている放射能は本来もっと閉じ込めて避けるかとが出来る物なんです。私たち「面倒だからあいつらのことは諦めよう」って放射能浴 びせられてるんです。そこの所よく知っておいて下さい。
さあ今日は夏の参院選が少しずつテレビでも取り上げられてくるでしょうタイミングで、少し政治のお話をしたいと思います。
皆さんは支持政党はありますか?おうちの壁に公明党のポスターが貼ってあるとか、祖父は昔赤狩りに遭い投獄されてましたとか、勤務先の病院で岸田 外務大臣を外来のロビーで総出でお出迎えしましたとか、皆さん何らかの政治に関するしがらみをお持ちでないかと思います。そして、あるいは政治が 嫌いなんじゃないかと思います。
私もそうです。私も政治のしがらみがあります。あれは総理大臣になる少し前の麻生太郎のパーティーで今の岸田外務大臣が一所懸命に太鼓を持ってい たのを知っています。そんな私も政治が大嫌いです。政治家が大嫌いです。だからはっきり言います。
選挙なんて行く価値ありません。無いんです。ニュースで散々民主主義のためにとか国民の声をとか義務がどうのとか言いますが、選挙なんて行く価値 ないんです。だって投票する価値のある候補者がいないんですから。
じゃあどうしようか?このまま絶望して政治家の勝手にしてもらいましょうか?
いやいや、それは困りますね。
皆さん、絶望してください。大いに絶望してください。そしてその絶望を胸に、是非投票へ行ってください。
その時あなたは、全く投票する価値のない候補者、私たちのことも、次の世代のことも、世界中のことも考えない自分のことだけが気がかりな連中の名 前を目にするでしょう。
怒ってください。怒ってください。
あなたのその怒りが、この世界を変える唯一の原動力です。
そして政治家に文句を言い続けてください。誰が当選しようと、そいつがストレスでどうかなるくらいに言い続けてください。あなた自身が政治家にな る必要はありません。
あなたは一人のこの国に住む人間として、それを代表している政治家に文句を言えばいいのです。
そして、その行動を監視してください。それこそが私たちの義務です。
政治家を決めることだけでなく、政治家に政治をさせること、またもな政治をさせることが私たちの義務です。
人間というのは力を持てば使いたくなります。
だから人間はとうとう核爆弾というものまで作ってしまいました。
そんな力、権力を持った政治家は私たちがきちんと監視して私たちが制御しないといけないんです。
それを怠ったから、原発が爆発するまで私たちは一瞬でも原発を全て止めることが出来なかったんです。
そして未だに原発を止められないんです。
皆さん、まずは少しでも原発を嫌いな候補者に投票してください。そんな奴はいないかも知れません。残念ながら現実です。では、どうやってこの悪ど い政治を握りつぶしてやりましょうか?
政党で見れば、自民党は再稼働ゴーゴーな政党です。民主党は原発0を維持する意志を持たなかった政党です。公明党は日和見です。論外です。維新の 会は大飯再稼働を阻止するふりをして容認した再稼働お助けマンな政党です。社民は地方選で自民や民主と連立して候補者を推薦することがある保身の 党です。生活の党はトリチウムという非常に厄介な放射能を出す核融合という技術を推進しています。みんなの党は絆の震災瓦礫広域処理に賛成した党 です。あれで日本中が放射性廃棄物処分場になる布石が出来ました。共産党も同じくです。あの党は新しいことを知りません。はっきり言います。まと もな政党はありません。繰り返します。まともな政党はありません。
それでも、おかしいところがひとつでも少ない候補者に投票してください投票してください。
そして、そのおかしいところを徹底的におかしいと文句を言い続けてください。政治家が泣くまで、泣いても言い続けてください。応援なんてしてはい けません。勘違いさせるもとです。とにかく「おかしい」「間違ってる」「それは悪意だ」言い続けてください。
そうすれば、世界は少しずつでも変えられます。あなたがその一端を担ってます。
分かってください。原発を止められるのはあなたです。原発を動かし続けられるのもあなたです。あなたにはその両方があります。
だから、あなたが明日どうするかで、原発が明日どうなるかが決まるのです。
世界を変えられないと思わないでください。あなたがそう思うことで、世界は一人分変わらない方へ流れます。世界が変わらなければ、私たちはもっと 沢山の、この中和も治療も出来ない毒、放射能を持ってしまいます。世界が変わらなければ何も、私たちは次の世代が笑顔になるようなものを残せない んです。
どうか原発のことを嫌いになってください。私たちも、私たちの次の世代も不幸にする原発を、どうか嫌いになってください。お願いします。

◆Kさん

いつもお騒がせしております。
広島2人デモです。
原発の再稼働に反対して歩いております。

みなさんに知って欲しいことがあります。
今福島で起きていることです。
福島県郡山市の小中学生が、年間1mSv以下の安全な場所で教育を受けられるようにと裁判を起こしました。
テレビや新聞などの大手メディアは、この裁判を報道しません。
政府、東電、東電の株主である企業がスポンサーだからです。
スポンサーに都合の悪い事は報道しないんです。
震災以前、子どもの甲状腺異常は1%未満でした。
しかし2012年4月に発表された甲状腺検査の結果、福島の13市町村3万8千人の子どもの35%、そして福島市の4万2千人の43%に嚢胞が見 つかっています。
甲状腺がんが見つかった子もいます。
通常ならば子どもの甲状腺がんは100万人に一人の割合にも関わらずです。

子どもたちは被曝線量を計るためのものを首から下げさせられています。
これは記録を取るためのものであって、子どもたちや親に危険を知らせるものではありません。
汚染されているとわかっている福島産のコメを、給食で食べさせられ被曝させられ続けています。

日本は縦に長い国です。
震災に遭ったのは東北で、原発被害にあったのは福島だ、
そんな風に思っておられませんか?

風向きによっては広島に届いているかもしれないんです。
チェルノブイリの時の大きな事故、世界中に拡がった放射能
福島は事故自体チェルノブイリほどでなかったにしろ
放射能は2年経った今でも出続けています。

海は汚染され、空気中には放射能が放出され続けています。
何百キロ離れていようと、風にのって放射能が届いていないとは限らないんです。
この広島で自分たちが食べているもの、飲んでいる水、吸っている空気
福島から離れているから安全だと思ってはいませんか?

政府は何もしていません。
東電も何もしていません。
本当にやらなきゃいけないことをするためには
莫大なお金と莫大な人の手が必要です。

けれど政府は東電だけにその対応を任せて何もしていません。
そして終わったかのように見せかけの報道だけを繰り返し
原発の再稼働をしようとまでしています。

放射能は色もにおいもなく、味もしない、息苦しさもない。
目で見ることも出来ません。
それでも確実に体は蝕まれていくんです。
どうか本当に原発が必要か考えてみてください。
食事のたびに放射能の心配をする、地震のたびに原発の心配をする、それをこれから先死ぬまでずっと、
そして自分が死んだ後も、子どもや孫、これから生まれてくる子どもたちに続けさせるのはおかしいと思います。
どうか本当に原発が必要か考えてみてください。
自分で情報を探して、そして考えて下さい。宜しくお願いします。

第51回広島2人デモ 5月31日告知

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▽本日のチラシ(A4)
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130531_A4.pdf

以下告知

みなさま

おはようございます。
毎度毎週すみません。
第51回広島2人デモの告知です。

チラシが出来ましたのでご覧ください。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130531_A4.pdf

今回は
◆国連人権理事会グローバー報告に見る″フクシマ放射能危機”の人権問題
◆ここまで腐っているとは思わなかった日本のマスコミ-国連科学委員会“フクシマ”報告
◆福島県浪江町、「被害回復」をめざして、ついに1万人の集団申し立て
の3本です。

今日も18時~
平和公園の元安橋東詰出発して歩きます。
宜しければご参加ください。

終わってから情報交換会をします。
現状分析や議論になります。

雨が降らなければ元安橋にあるカフェ・ポンテの裏側(南側)に
屋外ベンチがありますので、そこで茶をしばきつつ話をする予定です。

では歩いて参ります。

第50回広島2人デモ 5月24日報告

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みなさま

毎度毎週お騒がせいたします。
第50回広島2人デモのご報告をいたします。

今日は順番を変えて、デモの結果と分析から始めます。

第50回広島2人デモは惨憺たる結果でした。
そして、同時にたくさんの人にチラシを読んでいただいた、
という意味で、大成功でした。

デモ後の分析。

網野「今日はとても反応が悪かった。
   どうしてだと思う?
   人通りがいつも以上に少なかったのもあるとは思うが…」

30部限定のチラシも、10部以上余らせてしまいました。
積極的に渡そうとしなかったという事情もあります。

ツナ「プラカードをじっと見ているので、チラシを差し向けると
   身体を避けて、受け取り拒否された」
哲野「チラシの企画を立てるとき、皆が知りたいことと
   みんなに知って欲しいことの2つを中心に話題を考えるのだが
   今日はみんなに知って欲しいことが中心で
   広島の一般市民にとってなかなか話題になりそうなテーマがなかった。
   これは一つ大きな理由だと思う。
   みんなが知りたいことを中心に組み立てれば、例えば
   どの食べ物が放射能が少ないとか、これは安全でこれはダメだとか、
   そんな話もできたろうけども、これは全く本質に触れない話。
   こんな事知っても役には立たない。」

(全員うなづいた)

大歳「僕のスピーチもこれだけ長くてじっと聞いてなくちゃいけない内容だと
   歩いて喋るには適さないなとはいつも思っているんだけど…」
哲野「わかりやすくスピーチするということは大切だと思うけど
   大歳君のスピーチは僕はそのままでいいと思う。
   僕たちの視野には本通りを歩いている人だけが対象ではない。
   やっぱり、webサイトと連動させて全国に発信しているという意識がある。
   アクセス解析をしてみると、やっぱり大歳君のスピーチは評価が高い。
   だから、webサイトを意識したスピーチということで
   僕はそのままでいいと思う。」

後でのじゃけえさん、ツナさんのツイートでの感想。

じゃけえ「今日のデモは暑かった。人は多い。注目度はあんまり。チラシもあんまり。
     私が配ったのは二枚。プラカードを見てたご婦人とケーキ屋さん。
     取りに来てくれる人も私のところには今回0。
     反応がいい時は数人来る。
     よくない反応もあって、全体的にあんまりな感じ。暑いせいか大らかムードが感じられない。
     今回の広島2人デモのチラシは今までの総括って感じで、
     ぜひ皆に読んでほしぃ~。チラシの内容をスピーチしよう!
     と思ったけど欲張り過ぎたせいか、全然まとまらなかった…」

ツナ「今日の広島二人デモは逆風でした。元々そんなんでしたが、
   ここのところ自分達の訴えに少し手応えを感じる瞬間もあったので、内心ショックなんです。
   このままでは再稼働されてしまう。
   みんなに原発を嫌いになってほしい、という思いで、
   頼むから少しは何とかしようぜという思いで、歩きながら喋ったりしました。
   本通りの通行人が一段と冷ややかだった。
   テーマも原因だろうが、もしかするとサラリーマンの給料日というのも関係してたかも」

網野も後で思いました。
ゴールデンウィークの影響で、お金がなくて街に出ている人が少ないのではないか。
関心が生活面に集中して、原発問題に関心がいかないのではないか、と思いました。

後での哲野の感想

哲野「今回は50回ということで、僕としては区切りをつけたかった。
   チラシで訴える内容も、是非知って欲しい内容を中心に組み立てた。
   ただ、今の広島はまだこの内容を理解し共鳴するレベルに行っていないのではないか?
   しかし全国レベルでは特に東京以北ではかなり共鳴されるのではないか?と思っている。
   チラシの組み立ては以下の通り。

   1.フクシマから出ている放射能の量。チェルノブイリから出た放射能量との比較。
   2.フクシマの放射能放出とチェルノブイリの放射能放出の違い。
     (要するに、フクシマからはまだ相当量の放射能が出ており、全国に拡散していること)
   3.放射能の量と出方は私たちの未来を占うバロメーターであること
   4.私たちの未来を予測し、それに対処するにはチェルノブイリから学ぶことが大切
   5.チェルノブイリから学ぼうとすると、全く相反した影響評価があり戸惑うこと
   6.チェルノブイリを「大したことない」と評価するグループには特徴がある
   7.その特徴は原理原則から評価し、現実に何が起こっているかほとんど調べた形跡がないこと
   8.このグループは例外なしにその原理原則をICRPのリスクモデルと勧告に依拠していること
   9.ICRPのリスクモデルは被曝強制のリスクモデルであり、
     低線量被曝、特に内部被曝を極端に過小評価していること
  10.そのICRPのリスクモデルは、ほとんど全面的に軍事研究としてスタートした
     ABCCのLSS(Life Span Study)に依存していること。
  11.しかもICRPのリスクモデルは、どの特徴を取ってみても、世界的に核推進をしようとしている
     勢力にとって極めて都合が良いこと
  12.一方、チェルノブイリで何が起こったか、また何が進行中なのか、を
     現実に即して調べた人たちの報告は私たちを驚愕させるものであること
     そしてこれが、現実に起こっていることであり、
     このままでは私たちの未来は非常に暗いものになること
  13.私たちはいま、何をすべきか、ウクライナやベラルーシの二の舞をせず、
     彼らから深く学べば何をしなければならないか
  14.そして私たちが何をしてはいけないのか
     (原発の輸出=被曝の輸出。原発の輸出は放射能に対する無知を前提に成立する。)
  15.逆に私たちは反被曝の文化をつくり、それを国際的に広める使命を負っていること。

   という内容で構成されている。
   この内容が広島の本通りを歩いている普通の一般の市民になかなか理解されず
   共感を得にくい、ということはある程度予想していたけれども
   やはり50回目としては、これを訴えるべきだ、と考えた。
   その意味では今回のチラシは自分たちのために作った、ということだろう。

   広島(フクシマの影響がまだ実感できない大阪以西の地域)とフクシマの影響を身体で感じている
   関東地方以北の人ではフクシマ放射能危機に対する危機感が全然違う。
   まだ広島はフクシマは人ごとであり、せいぜい善意の人々もフクシマを支援しよう
   困っている人たちを助けよう、というレベルだ。
   自分たちの目の前に迫った危機としてはなかなかピンと来ていない。
   その意味では今回の反応は私たちの活動もまだまだ第一段階から抜け出せていない、
   ということにはなるだろう。
   このチラシの内容に大きな反響が出た時に”ヒロシマ”もやっと
   全体として動き出す、ということではないか。まだまだ時間がかかる。
   しかし、動き出した時には多くの犠牲者が出ているという状況が一番恐れる状況だ。」

哲野の見通しが当たっているかどうか、チラシをアップロードした5月24日(金)の
webサイトのアクセス状況に注目をしていました。
翌日にならないとアクセス結果はわからないので、昨日土曜日に確認しました。
すると、哲野の予測は当たっていたようです。
全国的には大きな反響でした。(2人デモのサイトレベルですが)
アクセス状況は、「哲野イサクの地方見聞録」全体のページビューが7467ビュー、
第一位が「原子力運転管理年報平成24年度版」で2663ビュー。
実はこれも2人デモで取り上げたテーマと大いに関係しているのです。
この管理年報ではフクシマ放出のヨウ素131が全国レベルで拡散し続けていることがデータで裏付けられています。
第二位が「広島2人デモ」のサイトで1412ビュー。
第三位が50回当日チラシで773ビューでした。
当日告知チラシが773と言うのは群を抜いて過去最高です。
チラシ自体が1日ビュー1400はありましたが、これは報告時点です。
告知チラシを上げたとたんに、700以上というのはこれまでありませんでした。
このことは、全国レベルではこのチラシで取り上げたテーマに関心が高いことを示しています。
と同時に、広島の反被曝に対する危機感、意識レベルがまだまだ低い事も示しています。
なお、ヒット件数全体は1万5240でした。
残念ながら、ページごとのヒットの内訳はわかりません。
(使ってる解析ソフトが安物なので)

ですから第50回広島2人デモは惨憺たる結果であり
大成功、という評価になりました。

◆以上結果と分析でした◆

では今日の報告です。

今日の参加者は6人
哲野、網野、じゃけえさん、大歳さん、ツナさん、ツナさんのお子さんでした。

元安橋に行って待っていると自転車に乗ったおじさんが
プラカードをじっと見てうなづいていました。

でしばらくすると大歳さんも来ました。
警察の方も来てチラシを渡します。
今日は8ページ。さすがにめくってみてくれました。

ゴング代わりの音楽が鳴りました。
警察「今日は3人ですか?」
50回なんで警察としては人が多いかもと想像されたのかもしれません。
網野「たぶんいつもの人が途中から参加すると思います。」
でも見えなくてもいつも一緒に歩いている人はいます。
私たちは声を出せないひとたちの「代わり」でもあるのです。

▽本日のチラシA4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130524_A4.pdf

大歳さんのスピーチからはじまりました。
(いつものように全文は末尾にまとめて掲載しております)

大歳さんは『もんじゅ』の話に触れ、いつも通り、自民党に票を入れないようにしましょうと訴えました。

大歳さんのスピーチの間に、じゃけえさんとツナさんが参加しました。
いつも参加のKさんは仕事が長引いて参加できないと連絡がありました。

このスピーチの間、参加したじゃけえさんが
じゃけえ「動画中継したいんですが、撮影していいですか?」
と参加できないKさんのために動画中継していました。

次に哲野にマイクが渡ります。
哲野は先に箇条書きで記述したような内容でスピーチしました。

哲野の次はツナさんです。
ツナさんは前回に続いて「明日から出来る3つの反原発運動」をスピーチしましたが
今回は特に2つ目の食べて応援しない、について力点を置きました。

大歳「ツナさん凄いなぁ、すごいわかりやすいし
    本質突いてますよね」

じゃけえさんにマイクが渡ります。
じゃけえさんはチラシの要約をスピーチしました。

網野に話しかける哲野。
哲野「あの内容を要約するというのは、相当大変だと思う。
    じゃけえさんも良く理解してるよなぁ、自分の言葉にしてるもんな」

次に網野です。
哲野から「原発輸出の話を触れておいてくれ」と注文があり
原発輸出は被曝輸出、死のビジネスだとスピーチしました。

元安橋に戻りかけたところで、向こう側のカフェから男女2人の外国人が
こちらをじっと見ています。
男性のほうが哲野を見ながら、指を1本立ててます。
あ、チラシをくれ、ということだな、と哲野が信号が変わるとまっすぐその外国人にチラシを渡しに行きました。
たまたまプラカードを持っていたので、その男性がプラカードをよく見せてくれ、と頼み
目の前にプラカードを突きだしたところ、ちょっとたどたどしく声にだして読みました。
ええい、ついでだと裏返して見せたところ
また、声に出して読みました。
哲野「日本語読めるんですね?」
男性「ええ、まぁこの程度だと読めます。チラシも読めます。
    事故の時にね、私、つくばにいたんですよ。
    旅行の予定だったんですけど、全部キャンセル。
    つくばだって相当な線量出ましたよ。
    福島だけじゃない、あれは。
    それで私はつくばからこちらへ逃げてきたわけですよね。
    相当大きな放射線被害を受けてますよ、日本は。」
哲野「どちらからいらっしゃったんですか?」
男性「ワシントンD.C.です。」
哲野「いやその、日本全体が放射能の問題に楽観的なもので
    私たち心配でこうやって危ないですよ、危険ですよと
    歩いているんですけどね。」
男性「そりゃ、しっかりやってもらわんといかんですね。」
    (いつの間にか、日本語の会話から英語の会話になってました)

戻ってきた哲野に網野が
網野「あの人、どんな人?」
哲野「蝶ネクタイでしょ。聴きもしなかったけど、ありゃ学者か研究者だね。」

警察に御礼を言ってお別れし、
全員でこのあと、チラシのハケも反応も悪かった分析や感想などを立ち話して終わりました。
以上ご報告します。

====以下各人スピーチ全文=====

◆大歳

 先週に引き続き、高速増殖炉もんじゅについてスピーチさせていただきたいと思います。
まず高速増殖炉とはなにか?から説明させていただき、その問題点を今まで起きた事故やスキャンダルに触れながら話を進めていこうと思います。

 高速増殖炉という言葉が大変言いにくいので、これ以降もんじゅとさせてもらいますが、もんじゅとはいったい何か?
普通の原発何が違うのか?というと、通常の軽水炉と異なりウランではなくウランとプルトニウムの酸化物の混合物であるMOX燃料というものを燃料 に用います。
プルトニウム239とウラン238に高速で中性子をぶつけることで、核分裂反応を起こし、その核反応から新たに生成されたプルトニウム239とウ ラン238がそのまま燃料になっていくことで高速で増殖し、その反応熱によって今までにない高い発電効率を得られるというのがもんじゅの発電原理 となります。
「そんなことが本当に可能なのか?」「実現可能としても制御することができるのか?」と誰しも疑問に思うでしょうし、当然これまでも議論されてき ました。
ひとつはっきりしていることは、100年先とか相当先の未来においてさえ実現は困難であるとされているということです。
そのため米国やフランスのような原発先進国でさえ、この技術から撤退をしています。

 そのような実用化がほぼ不可能であるにも関わらず、担当する原子力研究開発機構全体にはに昨年1665億円算が注ぎ込まれましたし、(政府資金 ほぼ100%)
今年は復興予算の一部がここに回されるという“焼け太り”が加わるため、年間予算は概算要求で2100億円です。
もんじゅ自体は1983年スタート当時の当初予算5933億円でしたが、実際にはこれまでトータル1兆1000億円の金が注ぎ込まれています。

これまで極めて重大な事故を最低2度起こし、さらに昨年は9679箇所の機器の「点検時期超過事案」が発覚しています。
もんじゅを運営している組織はかつて動燃と呼ばれ、現在では統合して独立行政法人 日本原子力研究開発機構(JAEA)とよばれています。
もんじゅで過去に起きた重大事故とは1995年のナトリウム漏洩事故と2010年炉内中継装置の原子炉容器への落下事故です。
このふたつの事故に関して、それぞれ動燃の職員が自殺するという事件が起きています。
そのうち1995年のナトリウム漏洩事故の事故調査担当者であった総務部次長の西村成生(しげお)さんの自殺に関しては、
自殺とは考えにくい点が数多くあることから他殺ではないかとの声もかなりあります。
どういう点が不自然かと言えば、8階から飛び降りたとされているにもかかわらず骨折箇所が全くないであるとか、
当時科学技術庁長官だった中川秀直氏が通夜でもないのに弔問(ちょうもん)に訪ねてきて遺体の顔をのぞき込んだなどのことが挙げられます。
当然、口封じされたのではないかと考えることができます。

これだけの大事故とスキャンダルとサボタージュをおこしたJAEA、かつて動燃と呼ばれた組織がなぜ存続できるのかと言えば、この組織が純然たる 独立行政法人(国策組織)だからです。
もんじゅとは、日本人の知恵と技術を結集させても実用化できない途方もない無用の長物であり、この国の強欲と愚かさと思い上がりの象徴です。
このたび原子力規制委員会はこのもんじゅの無期限活動停止命令と敦賀原発の再稼働を認めない方針を打ち出しました。
これは極めて現実的な方針ですが、原子力委員会が国民一般の味方なのかといえばそうではなくて、
自ら作り出した新規制基準をクリアーすれば再稼働させる、そうでなければ再稼働を認めないと言っているに過ぎません。
そしてその新規制基準の中身もまた問題と矛盾を含んだもので決して民主的なものではありません。
原子力規制委員会は、今回の件に関して言えば評価できますが基本的には原子力推進委員会です。ご注意ください。

スピーチの最後に私からのお願いがございます。この地震だらけの日本において54基もの原発を作ってしまったのですが、
一体どこの政党がこれを推進してきたかというとこれは自由民主党です。
正力松太郎原子力委員会初代委員長や中曽根康弘元首相を筆頭に自民党のほとんどの議員は原発を推進してきました。
自民党こそが原発A級戦犯政党であり、現在ではベトナム、インド、サウジ、トルコに必死に原発輸出しようとしている現在進行形の犯罪的な組織で す。
だから脱原発をするのにまず何をしてはいけないかというと、これは自民党に票を入れてはいけないということになります。
そしてこの7月に参議院選挙がありますがこの広島の選挙区において自民党から出るのはだれかといえば、溝手顕正さんになります。
溝手さんに票を入れてしまうと脱原発はできなくなります。
アベノミクスとか何とかで自民党の支持率が上がっているとマスコミはでっち上げていますが、こんなのも全部ウソです。
所得の増加が伴わないインフレなどむしり取られているに等しいのです。
さらにいえば、アベノミクスなどなんの裏付けもない人為的な金融バブルに過ぎず危なっかしいこと、この上ありません。
実際に日本国債の価格は下がってきています。
最近のニュースではやたらと待機児童の解消と保育所を増やす計画を宣伝していますが、これらは選挙対策用の自民党の点数稼ぎです。
いくらイメージを作り上げようとしても安倍晋三ファシスト政権の子育て支援のその先には、徴兵制と国防軍が待っています。
自民党と同様、悪質な世論の誘導を行なう大手のマスコミからの決別もいたしましょう。

◆哲野

毎度毎週お騒がせしております。
関西電力大飯原発の再稼働に反対抗議して歩いております
広島2人デモです。
現在は子どもさんをいれて6人で歩いています。

福島原発事故から26か月経ちます。
福島原発からはいったいどれくらいの放射能が出たんでしょうか
私たちが福島原発から出た放射能量を気にするわけは、私たちの未来をある程度決めてしまうからです。
放射能の放出量によってある程度未来が見えてくるからです。
お配りしてるチラシにもデータを書いていますが70京ベクレル・・・
70京と言われてもわかりませんよね。1兆の一万倍です。
途方もない量です。
チェルノブイリ事故と比較することができますが、チェルノブイリ事故の放出量もこれもよくわかっていない。
しかし最新データを比較してみると、そろそろ福島原発の放出量がチェルノブイリ原発の放出量に近づいている、
少なくとも5分の1とか7分の1とかいうレベルではない、かなり近くなっていると言えます。
フクシマからはいまだに放射能が出続けている。
チェルノブイリは10日間でほぼ出尽くしました。
フクシマは出たほうがまだまだ少ない。
今まで出た量の10倍以上の放射能がまだ1号炉から3号炉の中にあります。
燃料プールを含めれば軽くそのさらに2倍以上の放射能が福島原発敷地内にあります。
この放射性物質が放射能をいまだに出し続けているわけです。

原子力基盤機構というところが原子力運転管理年報という報告を出していますが
このデータを見ると2011年度、フクシマ事故が起こって丸1年の年に日本全国の原発でそれぞれ
いままで検出されていなかった放射性ヨウ素(気体)が次々と検出されています。
ヨウ素131は半減期が8日ですから原発事故初期に出た放射能を観測しているのではなく
今も出続けているヨウ素131を観測しているということになります。
九州電力の川内原発まで観測されています。
このことはいまさら言うまでもないですが、フクシマ原発から放射能が出続けている
止まる、止める手立てがない、このことを意味しています。
これがチェルノブイリ事故との決定的違いです。

私たちの未来はどうなるんでしょうか?

政府や学者がいうように、今のレベルでは影響が全くないのでしょうか?
これは本当でしょうか?
東電の推計では毎時間1千万ベクレル(放射性セシウム)が出ています。
ヨウ素については様々な計測がありますが、
北海道から九州までヨウ素131が計測されている、ゆっくりと拡散している、
このことは疑いようのない事実です。

私たちはどのようになっていくのか、心配でたまりません。
しかし私たちの未来がどうなっていくのか、見通すことも必要です。

そのためには、チェルノブイリで何が起こったのかをしっかり学んでみる必要があります。
チェルノブイリ事故で少なくともウクライナ、ベラルーシ、この2か国は対応を誤りました。
誤っていたことを認めて、修正をかけています。
では、何の対応を誤ったのか。
国際的な放射線防護基準、リスクモデルを採用してそれに沿った対策を取ったことです。
わかりやすく乱暴に言ってしまえば放射能汚染食品を野放しにしたせいです。
この両国がロシアも含めて放射能汚染食品の本格的規制に入ったのは事故後10年以上も経ってからでした。
ウクライナはチェルノブイリ事故の影響のため650万人の人命が失われたと報告に書いています。
事故が起こって27年も経つのに健康な子どもの割合は年ごとに減っている
慢性疾患を持った子どもの割合がどんどん増えています。
なぜこんなことが起こるんだろうか?
初期のような大量放射能放出はありません。
しかし、10年、20年と経つにつれて健康な子どもの割合は減っている。
今の子どもは当然事故が起って10年以上経って生まれた子どもたちです。
その子どもたちになぜ慢性疾患が増えているのか。
健康な子どもの割合がなぜ減っているのか、まだよくわかっていません。
ただし、セシウム137、ストロンチウム90による内部被曝であろう
そしてそれらを媒介しているのは食品であろう
その食品も1kgあたり数ベクレル、コンマ1ベクレル以下の食品を毎日食べ続けることによって
内部被曝を起こしている、このことた確かなことです。

もし私たちがウクライナやベラルーシと同じ過ちを犯さないとすれば
今すぐできることは子どもたちに完全にクリーンな食品を提供することです。
子どもが特に危険というわけではありません。
大人も危険です。
ウクライナの死亡原因の89%は心臓・血管系の疾患です。
そしてがんや白血病以外の様々な疾患が起こっている。

どちらにせよ、私たちが福島原発から放出されている放射能にどう対処すべきか
ウクライナやベラルーシに深く学んでみる以外になさそうです。
ましてやこれ以上の放射能を付け加えるべきではありません。
これが私たちが原発の再稼働に反対する、一番大きな理由です。
原発は事故を起こさないと放射能を出さないのではありません。
原発の運転は放射能を出します。これは毎年統計データが取れています。
我々が知らないだけです。
インターネットでもちゃんと読めます。
原発は事故を起こさなくても放射能を出しています。
これ以上、私たち日本の生活空間に放射能を付け加えるべきではありません。
福島原発から放射能は出続けています。
止めるめどすら立っていません。
今やっていることは水で冷やしてこれ以上の核崩壊熱が生じないように
これ以上の大量の放射能放出を抑えている、そういう状況です。
ウクライナ・ベラルーシに学んでみれば
私たちは今手を打たなければなりません。

◆ツナさん

皆さん、毎度お騒がせして、大変申し訳ございません。
申し訳ございませんではすまないくらい悪いな~って思ってます。原発にも謝ってほしいですね。広島二人デモです。今日もよろしくお願いいたしま す。

皆さん、そろそろ覚えていただきましたか?明日から出来る原発反対運動。
1貯金しない!!
2食べて応援しない
3政治は徹底的に監視して文句を言おう!!

先週は貯金しないについてお話ししました。
貯金をするということは銀行にお金を貸すということ、銀行にお金を貸すということは原発にお金を貸すということ、原発がお金を返してくれるか?一 応返してくれます。
しかし、返してもらったお金は高い電気代で奪われ、代わりに私たちは放射能をいっぱい頂きます。
バカにしてますね。私たち、バカにされてます。今日は二つ目のバカにされてるお話したいと思います。
いっぱい頂く放射能、どうやって頂いているのか?

皆さん、改めて申し上げます。2011年3月11日東日本大平洋沖を震源とする巨大地震がありました。覚えてますね?
その地震とその後の津波により福島第一原子力発電所は原子炉に致命的な損傷を負い、
2年以上たった今も放射能を小出しに小出しにしています。
そして時々ガバッと漏らします。あるいは見えないところでとんでもない量漏らしたりしています。

地震の後、津波の後、途方に暮れている被災者の方々の上にも、放射能は残酷に降り注ぎました。
そして、生活を再建しようと立ち上がる彼らの足元には、取り返しのつかない量の放射能が降り積もっています。
誠に残念ですが、被災地が元の生活を取り戻すことはないでしょう。
そこには放射能という人類が中和も治療もできないとても有害な毒があるからです。
彼らが今後その土地で生きていかなければならないなら、それは放射能との壮絶な戦いです。
しかし、考えてみてください。
被災者の方々がなぜ放射能と戦わなければならないのでしょうか?
どこにそんな道理があるんでしょうか?そんな道理はありません。
本当に放射能と戦わなければならないとしたら、それは電力会社ではないでしょうか?
原発を推進してきた自民党や日本政府ではないでしょうか?

地震の後1ヶ月とたたす、絆だ!!食べて応援だ!!というのがありました。
テレビを見ながらぽぽぽぽーんとか子宮頸ガンとかこだまでしょうか?
そんなものに気をとられている間に、原発を収束する目処はたってないのに、
漏れ出た放射能をどうごまかすかはあっという間に決まってしまったんです。

放射能は毒です。
その毒が福島第一原子力発電所から漏れています。
その毒は微量でも遠くカナダでも観測されました。
ということは日本中には間違いなくどんどん降り注いでいます。
実際この中国山地の山間にも25ベクレル程度の放射能が降り注いだというシミュレーションがあります。
私たちの水源が汚染されたというシミュレーションです。
それを全て面倒臭いから無かったことにしよう、東電が倒産したら金融が困るから無かったことにしよう、
というのが「放射能は安全です。だから食べて応援しよう」という某広告代理店が巨額の金で請け負ったであろう食べて応援プロジェクトです。
皆さんの中にも親切心で東北の食べ物を食べている方がいらっしゃるかも知れません。
特に気にしていない方もいらっしゃるでしょう。本当にそれでいいのでしょうか?

放射線がDNAに当たると、DNAが不安定な状態になります。
不安定な状態のDNAは安定になろうとします。
そして放射線が当たる前とは違う形で安定になってしまうことがあります。
放射能の直接的な被害のひとつです。
これにより形を変えたDNAはそれ以降の細胞分裂で今までとは違う細胞を作ってしまいます。
また、放射能が引き起こす核崩壊というものによって、全然違うものに細胞の中の物質が変わってしまいます。
これらが放射能が引き起こす健康被害です。
放射能が安全か危険か?これは科学的に証明されてない、というのが今の一般論です。
しかし、放射能がDNAを壊し、細胞をおかしくさせてしまうのは事実です。
そんな放射能を食べてあなたは一体誰を応援しますか?
私には誰も幸せにならないようにしか思えません。
食べて応援、もしくは放射能を気にしない食生活を送っていれば、
あなたは汚染された食べ物をどんどん買ってしまいます。
汚染された食べ物でも売れるんだからと、どんどん流通します。
そしたら、被災者の方々へ本来行われるべき補償は必要ないことにされてしまいます。

そして覚えていてください。
原発事故の被害とは、放射能の被害です。

放射能の被害がないことにされると、福島第一原子力発電所の事故はなかったことにされてしまいます。
まだ放射能は漏れているのに、放射能の被害はないことにされてしまうので、
原発事故は終わったことにされてしまいます。
では猛毒の地帯に人が住んで病気になって死んでもそれは偶然のことにされてしまうのでしょうか?
食べて応援した日本中の人々が体を壊しても、その次の世代に影響が及んでも、
それは運が悪かったということになるのでしょうか?

食べて応援とは不条理を許すことなんです。許さないでください。
東北を応援するのは結構です。しかし、東北はそんなことでは再生されません。
本当に困っている人を助けたいのなら、不条理に荷担しないで下さい。

まず漏れ出ている放射能を止める。これ以上放射能のゴミを出す原発を全て止める。
放射能は閉じ込め厳重に管理する。
不条理な搾取を行った原発を管理する者、導入した者、それに手を貸した者、それらを全て否定して下さい。
それが本当に、あの震災の時、帰る場所を無くし、生活の糧を無くし、
大切な人を無くした方々の未来の力になることではないでしょうか?

皆さん、原発のことを嫌いになって下さい。
これだけ沢山の人を不幸にした原発を嫌いになって下さい。
お願いします。

◆じゃけえさん

毎度お騒がせして申し訳ございません。
毎週金曜日18時から本通り・金座街を歩いております広島2人デモです。
本日で50回になりました。

日本では福島第一原発の現状をあまり報道しません。
関心も薄れているかもしれませんが、福島第一原発は収束していません。
放射能は今も漏れ続けています。

放出された放射能の量やその挙動がよくわかっていないに、大丈夫だとか安全だとか私たちに言うおかしなことです。
少なくとも科学的ではありません。
チェルノブイリ事故の時は10日間で放出はほぼ止まりましたが
福島第一原発は2年も経ってまだ放射能を放出し続けています。

1時間10億ベクレルレベルの放出が事故後3か月間も続き、8月になって1時間2億ベクレルレベルの放出もあり、
1時間1億ベクレルの放出になったのはやっと年が変わった2012年になってからです。
福島第一原発からは今も1時間1千万ベクレルレベル(1~3号炉だけの放射性セシウム)の放出量が続いています。
福島原発からの放射能は止まっていません。
そしてそれは全国に拡がりつつあります。
日本全国の原発では放射性ヨウ素131を計測しています。
事故後気体性ヨウ素131を検出していました。
福島原発の放射能が全国で計測されているのです。
ヨウ素131だけが出続けているわけではありませんから
他の恐ろしい核種も出続けていることは確実でしょう。
福島原発から放出する放射能は正確には推測できていませんが
チェルノブイリ事故での放出量にすでに匹敵するかもしれません。
放出はとまっていないばかりか、全国に拡散しつつあります。
しかも止まる目処はたっていません。
チェルノブイリ事故の放射能影響評価について相反する2つの評価が存在します。
一方の評価は大事故だったが放射能の影響はたいしたことなかった
一番危険だったのはヨウ素131によるがん発生だった、
これも発生件数は数千件程度で死者は数十人程度だったという類の報告です。
しかし実際には違っています。
1986年に起きたチェルノブイリ事故による被害者は2010年現在時点でウクライナ政府に登録されているだけで220万人います。
うち子どもは50万人近く占めています。
ウクライナ国民全体の健康状態はむしろ悪化の一途をたどっています。
ウクライナ政府はこの報告書の中で、チェルノブイリ事故のため約650万人の人命を失ったと述べています。
事故の影響を過小評価する人たちはICRPリスクモデルに従っているのです。
ICRPは実効線量100ミリシーベルト以下の被爆では人体に害があるという科学的根拠はないとしています。
実際はICRPの定義する実効線量100ミリシーベルト以下どころか
その2万5000分の1の4マイクロシーベルトでも健康傷害が生じているのですが
ICRPは絶対に認めません。

先に100ミリシーベルト以下では健康に害がないという原理をたてておいて
被曝線量を調べ推定する、そしてほとんどが100ミリシーベルト以下の被曝だから
健康影響はないとしています。
これは福島県民健康管理調査でも使われています。
県民の被曝線量を推定して100ミリシーベルト以上の被曝をしている人はいなかった、
だから福島原発事故による放射能被害はごく少数を省けばなかった、ということにしてしまいます。
ICRPのリスクモデルは、外部被曝も内部被曝もリスクは同じ
1ミリシーベルトの影響は内部も外部も同じとするものです。
これは明らかに事実に反しています。
細胞に関する研究の発展で内部被曝と外部被曝は全く異なったものだということが明らかになっています。
そういう研究が発表されているなかで、ICRPの学者のいい方も微妙に変わってきました。
『低線量内部被曝に関してはわかっていないことが多い』
わからないといいかながらフクシマ放射能危機に対するリスク対策を続けています。
チラシの8P目をそのまま朗読させていただきます。

(チラシ8P目「私たちは何をなすべきか、または何をなしてはならないか」を参照のこと)

◆網野

みなさま、大変お騒がせしております。
毎週金曜日原発反対で歩かせていただいております広島2人デモです。
商店街でで働いている皆様、毎週毎週この1時間、お騒がせして本当に申し訳ありません。
色々ご配慮いただいている点も見えてますんで、ありがたいなと思っております。本当に感謝しております。
私たちは原発反対で歩いております。
今回で50回目になります。

先だって安倍首相が原発輸出のセールスに海外に回ったと聞き
私どもは恥ずかしく思いました。
原発輸出とは一言でいって被曝の輸出です。
原発ビジネスはフクシマを経験して思いましたが、これは『死のビジネス』だと思います。
その『死のビジネス』に首相が自ら海外に売りに歩くと言うそんな恥ずかしいことをしている
そういう恥ずかしい首相がこの日本にいるということに日本国民としては大変恥ずかしい思いをいたしました。

フクシマの問題はまだ解決しておりません。
東北、関東で苦しまれている方
避難したくても出来ない方、
おかしいと思って声を挙げても色んな圧力で声を潰されてしまう方
補償を求めても門前払いされる方
まだまだ課題は山積みです。
福島原発からはセシウムだけで1時間に1千万ベクレルが出ています。
他の放射性核種も出ていますが公表されていません。
本来原発はこれだけのセシウムを1時間に放出するということはあり得ません。
本来出てはならない放射能が1時間にこれだけ出ています。
私たちは原発は電力のためにつくられたものではないということもよくわかりました。
原発は搾取のシステムだということも私たちは学びました。
ある意味国民からの収奪のシステムです。
というのもたかだか100万キロワットで1基約5000億もかかってしまう。
こんなバカ高い建設費を掛けた上に安全コスト、維持コストが膨大にかかってしまう。
火力発電、石炭であれば140万kW出力のものが2000億で出来ます。
(神鋼神戸石炭火力発電所のケース。環境基準もクリアしています)
建設期間も短縮してできます。(建設期間は合計2年間)
維持コストもそんなにかかりません。
私たちはこういう安い方法を取ることもできるんですが、というか
安いものを選択すべきなのに、わざわざしないということもわかりました。

絶対にしてはならないことだと思います。
それが原発の輸出です。

(8P目「被曝輸出政策をやめること」を朗読)

福島の被爆、チェルノブイリの被曝を推し進めてしまったのは
広島・長崎の原爆被爆者の寿命調査であるということをお伝えしたいと思います。

5年後以降放射線の被害が出ると言う方がいますが事実に反しております。
実際は福島でもチェルノブイリでも広島でも長崎でも経験しておりますが
5年以内でも低線量被曝の被害がでております。
ところが日本の規制当局、ICRPなど核を推進する人々、その息のかかった学者・研究者が
5年後以降から低線量被曝健康傷害が出ると言うのかというと、
原爆が落ちて約5年後の1950年1月1日時点で生きている人を対象に寿命調査が行われています。
これがだんだん5年後以降に健康被害が出るという言い方にすり替わって私たちに伝えられています。
詳しくはお配りしているチラシをご覧ください。

えー広島2人デモです。
大飯原発再稼働に反対して去年の6月23日から歩き始めて50回目
まさかこんなに歩かされるとは思いませんでした。
マスコミや関電が言うには、夏の電力需給がひっ迫するからという理由で原発再稼働したはずなんですが
秋口になっても止まらず、冬になっても止まりません。
発表される需給データを調べてわかりましたが、原発など動かさなくても夏場も冬場も電力が足りていたという事がわかりました。
電力不足が再稼働の理由ではないことは、データを調べて理解できました。
要は電力会社の経営の問題だということがわかってまいりました。
残念です。こういったことをテレビ新聞では調べて報道してくれません。
残念ながら私たちが自分で調べるしかありませんでした。

第50回広島2人デモ 5月24日告知

ファイル 146-1.jpgファイル 146-2.jpgファイル 146-3.jpgファイル 146-4.jpg

◆チラシの画像をアップしていますが
A3印刷仕様ですのでページが続いておりません。

AA4版が一番見やすいと思います。

▽本日のチラシA4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130524_A4.pdf

▽A3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130524.pdf

◆以下告知文◆

みなさま
(いくつかの方々にお送りいたします)

おはようございます。
第50回広島2人デモの告知をさせていただきます。
本日24日、18時~広島平和公園元安橋東詰(花時計前)集合
本通りと金座街を小1時間かけて往復します。

チラシができましたので良かったら見てください。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130524_A4.pdf

50回記念特別版で8P立てにしました。
印刷は30部限定で配布します。

では今日も歩いて参ります。

※なお5月31日のデモ後、情報交換会を予定しています。
 情報交換というより、色んな問題を議論・検討する場になります。

第49回広島2人デモ 5月17日報告

ファイル 144-1.jpgファイル 144-2.jpgファイル 144-3.jpgファイル 144-4.jpg

みなさま

毎度毎週お騒がせして申し訳ありません。
第49回広島2人デモのご報告を致します。

今回飛び入り含め9人。
哲野、網野、大歳さん、Kさん、じゃけえさん、ツナさん、ツナさんのお子さん
そして哲野・網野の顔見知りの「白ちゃんのパパ」
飛び入り参加のオーストラリアからちょうど旅行に来ていたジェーンさん

まず、出発前に知人から電話があり
「あの人覚えてる?」
網野「ああ!あの人!?いや最近あんまり見ないので心配してた」
「顔見にデモに行こうかって言ってるよ、ちょっと代わるね」
と電話に出たのが今までいろんなところで鉢合わせして妙にお知り合いになった方。
場所を教えて来てくれることになりました。
それが「白ちゃんのパパ」
東北大震災の時には仕事場からペットを救うために救援物資を送るなどした
弱い命を大事にされる方です。
ちなみに白ちゃんは溺愛した真っ白なオカメインコです。

集合場所にいくとすでに大歳さんが来てました。
しばらくするとKさんが。
そして警察の方も。
指令書を確認してチラシを渡します。
そこへ白ちゃんのパパが来ました。
白パパ「お久しぶりです!」
哲野・網野「おお~~お久しぶりです!」
聞けばお身体を悪くされて仕事も退職されていたとのこと。
スピーチは今回無理だけど一緒に歩いてくれることになりました。
途中までということだったのに結局最後まで歩いてくれました。
白パパ「僕は初めてなので、ちょっと腰が引けてます。この人数で歩くんですか?」
哲野「そうよ。今日なんか多いほうじゃないかなぁ。そういや最初は勇気が要ったよなぁ」
白パパ「僕は今日は、後ろからついて歩きますよ。」
それでいいのだ!反対の意思表示をすることがまず大切なのだ。

ということでいつものメンバーに白パパを紹介しているとゴング代わりの音楽が鳴りました。
5人で出発です。

▽チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130517_A4.pdf

トップバッター大歳さんからスタートです。

いつものように各人の全文スピーチは末尾にまとめてあります。

大歳「チェルノブイリ事故の後の民間団体、非ICRP系の研究者たちによる調査結果を参考にしてみると、
    ICRPの学説では全く説明できない調査結果を数多く見つけることができます。
    例えば、ウクライナやベラルーシで事故の後、最も増加し疾病は心臓系の疾病です。
    次に呼吸器系と消化器系の疾病が増加しました。
    ICRP学派の学者たちは今でもこれらの疾病と放射線被曝との関係を
    科学的根拠がないとして否定していますが、
    ICRPの学説を反証する研究や調査結果は他にも数多く存在し、これからもさらに発展、多様化していくでしょう。
    こうした研究や調査から私たちがはっきり判断できることは
    ICRPの学説があまりに放射線影響に関して楽観的であり、過小評価していることがです。
    こうした放射線影響を少なく見積もっている学説が
    この日本の被曝に関する法律のベースになっていることにもとても問題があります。」

    「例えば今回、大阪における放射能汚染ガレキ広域処理差し止め裁判のような訴訟を例にとってみると、
     焼却場からどれくらいの放射線物質が排出され、近辺に住む方々がどれぐらい被爆したのか、
     また将来にわたって被爆するのかを数字を上げて立証しなければならなくなります。
     しかし出てきた数字に対してそれが人体に対してどう影響するのかを測る基準が
     厳しいか甘いかによって裁判官の判断は大きく異なります。
     裁判官が放射線影響を過小評価しているICRPの学説を判断基準にしたとき、
     「その程度の被曝では健康被害は証明できない」と判断されてしまいます。
     先日の残念ながら却下された福島の子供の集団疎開を求める裁判では、
     判決において「ICRPは放射能影響を過小評価している」という批判を一部引用し認めました。
     今回の大阪の裁判においても、こうしたICRP以外の学説や調査が取り上げられるかどうかが注目のポイントになります。」

そして最後に自民党に票を入れないようにしましょう、と訴えました。
街の雰囲気は通常モード。サラリーマンがよく帰るところが見られ多くもなく少なくもない状態でした。
しかしプラカードを凝視するサラリーマンがよく見受けられました。若い子から中高年層まで幅広いです。

大歳さんのスピーチ中にじゃけえさんと
目に入れても痛くない表情しながら、かわいらしいお子さんと手を繋いでツナさん参加。

次にマイクが哲野に渡ります。
哲野はもんじゅの事件に触れ、解説をした後、

哲野「今、みなさんに考えていただきたいのは、この日本原子力研究開発機構の安全軽視の体質が、
    日本原子力研究開発機構だけの体質ではなく、原子力業界、電力会社、
    ありとあらゆる核産業に携わる人たちの共通した思想だということです。
    決して日本原子力研究開発機構だけの体質ではありません。
    安全は二の次、三の次、コスト最優先。
    今まで事故が起きなかったのは私たちが幸運だったからにすぎません。
    しかし私たちの幸運も2011年の福島原発事故で尽き果てました。
    私たちの幸運の女神はもう、日本から立ち去りました。
    私たちは今までのように幸運に依存してこの日本を考えていくことは出来ません。
    原発推進の人は、申し上げたようにコスト最優先です。安全は二の次、三の次。
    そういう態勢のまま再稼働を許せば、高速増殖炉、核融合炉などの実験などもやっているようですけど
    こうしたものを進めて行けば、必ず事故が起ります。
    福島原発事故の上に、また苛酷事故が起れば、ただでは済まないことは皆さん容易に想像がつくはずです。
    今私たちに求められていることは、この原発の問題や核施設の問題を専門家任せにせず、
    私たち一人一人がしっかり調べて自分の頭で考えて彼らの暴走を、監視・抑制するという態度が一番必要だと思います。
    今回のもんじゅ、1万個の機器未点検、この事件はそうした我々に監視が必要だと教えてくれました。
    残念ながら新聞はそういうことを教えてくれません。
    しかし、今インターネットがありますので、正式な文書や記者会見など、私たちは触れることができます。
    私たちに求められているのは、あなたまかせにしない、専門家任せにしない、
    彼ら、原発を推進していく人たち三菱重工、東芝、富士電機、日立製作所、
    これらを中心とした原発産業、核産業の動きをしっかり把握して監視しておくことだと思います。」

と訴えました。
次にKさんにマイクが渡ります。
Kさんはいつものように福島の現状を知って欲しいと訴えました。

Kさん「東北・関東の人々は、福島原発から今も放出され続けている放射能、
    汚染された食品、水、汚染物質を燃やした煙、それらで毎日被曝し続けています。
    ここ広島は福島から離れているから大丈夫、そう思っていませんか?
    広島市が子どもたちに学校で食べさせている給食が、放射能で汚染されていないかを去年度検査していました。
    給食を作る前に食材を調べるのではなく、食べ終わった食材をまとめて検査していました。
    そして去年度汚染された食べ物が出なかったということで、今年度検査することは止めてしまいました。」

実は広島市でも小学校の給食検査がまともにされず、心配している親御さんがいます。
ところが広島市は1年間の検査で出なかったからとやめてしまいました。
webページを見ると、広島市の入荷している食材は、出荷前に出荷県で検査されていますが
どのような検査器具を使っているのか、検査の方法はどんななのか、
また、それがそれだけ専門家からの指摘やアドバイスでプラスマイナスの誤差や
信頼性があるのかなどの説明や不検出の定義がされていませんでした。
ベクレル検査というのは、ボタンを押して結果がでるものではないのです。
出た数値をどう読み取るかのノウハウが必要なものなのです。
こんなんで子どもを護れるんでしょうか。その責任は市がとってくれるんでしょうか?

次にツナさんにマイクが渡ります。

ツナ「えーみなさん、毎週お騒がせしております。
   金曜日恒例の広島2人デモ。そろそろ覚えていただけましたでしょうか?
   みなさん、改めましてこんばんは。
   私2週間前、GWの真っただ中、ここで今日と同じように明日から出来る原発反対運動をご紹介しました。
   覚えていらっしゃいますか?!…覚えてないですね、覚えているわけないですね…」

ていうか、毎回同じ人がここで歩いているわけじゃないんだから!とか、
2週間前ここ歩いてないわ!聞けるわけないやん!と
内心ツッコミを入れていた人は確実に居ると思われます。

ツナ「明日から出来る原発反対運動、
   まず1つ目、貯金をしない
   2つ目、食べて応援しない
   3つ目、政治を監視、徹底的に文句を言おう

   今回はですね、貯金をしない、こちらを詳しくお話したいと思って来ました。
   ところでみなさん、皆さんはご飯を食べないと生きていけないと思うんですが、原発も同じです。
   原発も飯がないと生きていけません。
   それじゃ原発の飯とはなんでしょうか?お金です。

   あなたのお金はあなたのものです。
   あなたを傷つけるもののために使わないでください。
   あなたを傷つけるものへ渡さないでください。
   私が貯金をしてはダメだ、というのはそういう事なんです。
   あなたが銀行に預けたお金は原発を建てるのに使われます。
   あなたが放射能を浴びながらせっせと働いたお金は銀行に返ってきます。
   誰かがそのお金で、あなたの被曝をよそに儲けているんです。
   あなたの貯金があなたを殺します。あなた以外の人も殺します。
   あらゆる生物を殺します。
   どうか貯金しないでください。
   貯金しなければならないという思い込みはさっさと捨ててください。

   あなたには原発を止める力があります。
   原発を動かす力もあります。
   強制はできません。
   ですがあなたの行動が明日原発を動かすのか止めるのか、
   決めているんだとそれだけは絶対に知っておいてください。
   みなさん原発を動かすのか止めるのか、あなたの行動で決まります。」

と訴えました。
これは各電力会社の有価証券報告書を見ればお分かり頂けると思います。
誰が融資しているのか、株主は誰かを見ればツナさんの言っている意味がわかります。
有価証券報告書はインターネットでも検索すれば出てきます。
どうかご覧になってみてください。
私などは原発や投機に手を染めていない「銀行をチョイスする」手もあるなと思います。

この時、Kさんが古書を扱う店で聞いていた男性にチラシを渡すと
男性「弟が原発反対運動をやってるからもう一部ちょうだい。
    ところで・・・貯金しちゃだめなの?」
と聞かれたそうです。
男性は50歳代だったようです。

こちらをじっと見ている南アジア系の人がいたので、哲野がチラシを渡しにいき、
哲野「日本語お読みになれますか?」
その人は流暢な日本語で、
男性「大丈夫です。読めます。」
哲野「ここに原子力規制委員会の5月15日会合での評価を一覧表でまとめておきました。
   ご覧になってください。」
男性は、スリランカから仕事で来ている人のようです。

次に哲野にマイクが再び渡ります。もんじゅの解説をしていましたが
チラシを渡された外国人女性が質問してきました。(英語です)
女性「何のデモですか?」
哲野「原発反対です、今はもんじゅというプロトタイプ原発の解説をしています」
女性「OK、原発反対なので私も少し参加します。」

女性はオーストラリアからちょうど観光旅行に来ていたジェーンさんという女性でした。
先週東京のデモにも参加したとのことです。
100mほど一緒に歩いてくれました。
ということでジェーンさんが一緒に歩いたときに参加者9人になりました。

つぎにじゃけえさんにマイクが渡ります。

じゃけえ「もんじゅが無期限活動停止になりました。
     安全を確保するための点検が1万件もしていなかったと発覚したからです。
     ちゃんとお給料をもらっているはずなのに、やるべき仕事をしていなかった。
     企業としてもありえないことですが、原子力という恐ろしいものを使っている人が
     そんなことをしていいのかという、そういう意識の低さもとても驚きました。
     これは大変恐ろしい事です。
     そもそも原発がなかったらこんな恐ろしい思いをすることもなかったんですが…

     中国電力も、それよりももっと悪質なことをしていました。
     原子力発電所の安全を守るための点検がなされていませんでした。
     発覚しただけでもよかったのですが、『あ、そうだったの?』という認識でいては何の解決にもなりません。
     原子力発電所がいかに恐ろしいかをみなさんが調べて知っていただくことが大切だと思います。」

今回チラシに載せていましたが、もんじゅ同様、中国電力も安全文化がありません。
2010年の事件です。この問題が終わった直後、福島原発事故が起りました。
点検していなかったことがばれたばかりか出す報告が信頼できない内容で
旧原子力安全・保安院に原発停止を命じられ、その後管理・監督下に入り
保守点検を行うと言う始末。
つまり中国電力に原発を安全・健全に運営する能力がないということが明らかになりました。
▽参考資料
http://hiroshima-net.org/cat-crew/pdf/20120924.pdf
▽鳥取県のホームページが詳細で参考になる。
  鳥取県は立地県ではないうえに多大な被害が予想される『被害地元』。
  中国電力の不誠実な対応に対しては、鳥取県と地元住民の怒りを感じます。
http://www.pref.tottori.lg.jp/196174.htm

次に網野にマイクが渡ります。
網野は日本原電、敦賀原発2号機の話に触れました。

網野「よくよく見ていただいたらわかるんですが
    NHK、TBS、どの放送を見てもそうでしたが、必ず根拠を示していません。資料の提示がありません。
    テレビや新聞で情報を得る場合の私たちのスタンスとして
    その発言に根拠があるのか、どんな資料が基になっているのか、
    それが明示されない場合は、ほとんど無根拠の場合が多いです。
    (※示された資料も資料として信頼ならない場合があります。)
    この人権威があるんだからそうなんだろうと思わずにその内容をよくよく見てください。
    今回私がちょっと怒ったのはココの部分です。
    NHKともに全く根拠を示さず、イメージだけでものを言う。
    テレビを見ていると、科学的な根拠を示さないで敦賀原発2号機直下の破砕帯を活断層と断定した
    規制委員会の横暴ぶりを非難する日本原電の社長(東電出身です)の話ばかりを流しています。
    ところが原子力規制委員会の資料を読む限り、原子力規制委員会のほうがまともです。
    説得力と透明性があります。
    (※原子力規制委員会の存在そのものがまともとは思いません)
    新聞やテレビの流すニュースにちゃんと裏付けがあるかどうか、批判的に接する必要があります。
    NHKだから、朝日新聞だから、テレビだから、ちゃんと裏付けや根拠があるんだろうと
    こっちで勝手に思い込まないようにしましょう。

    一番大切なのは自分たちで考えることですが
    情報を得ることから、情報を選りすぐる目を持つことも
    私たちの貴重な、必要な力になっていくと私は思います。
    こういったことを学びながら市民としての力を付けて行く必要があると思います。
    原子力だけの原発だけの問題に限りません。
    私たちは自分たちの生活を守るために知恵をつけて調べて行く必要があると思います。」

というわけで元安橋まで帰ってデモが終了。
今日はさよなら原発さんのデモがあったはずですがぶつかりませんでした。

警察にお礼を・・・と向かうと、あれ?警備課の課長さんがいる・・・
網野「ありがとうございました・・・あれ?今日は?どうされたんですか?」
課長さん「別なデモの警備が終わったところです。」
課長さん、さよなら原発さんのほうに警備につかれていたようです。
御礼を言ってお別れし、恒例の立ち話に。

といっても今日は白パパも混じって鳥の話、魚の話、鹿の話と
動物中心の話になりました。
白パパ「来週は背広着てきましょうか。」
どうもまた参加してくれるようです。

今日の町の反応は、哲野と大歳さんは食いつきが悪いと感じたようですが
Kさんは「反応がいい」とのことでした。
私も実際反応がいいと思いました。
40枚用意したチラシは終わるまでに全てなくなりました。
最近どうもみんな、本当に読んでくれそうな人、読ませたい人、読んで欲しい人を選んで渡すようになっているようです。
網野の観察でも、チラシを渡された方のほとんどが、持って歩きながら読んでいました。
哲野「僕のところにも一人取りに来たよ。」
網野「どんな人だった?」
哲野「50がらみの痩せた女性で、渡すとすぐ何も言わずに読み始めた。」

なお、次回は第50回です。
50回記念で何かしようと思っていたけども
なにしろ芸がないので、結局チラシを8P立てにすることに決めました。
ただし、トナー代がかかるので、限定30部になります。

以上ご報告いたします。

◆大歳

今週5/13月曜日から大阪地裁において放射能汚染ガレキ広域処理差止め裁判が開始されました。
この放射能汚染ガレキの焼却をめぐって多数の冤罪逮捕が生み出され大変大きな問題となりました。
この裁判も福島の子供の集団疎開を求める裁判同様、低線量の被曝が人体に影響があるのかどうかが最大の争点になります。
そして、これから全国で起きるであろう原発をめぐる訴訟の多くはこの問題を中心に議論されることが予想されます。

 国際的な放射能防護研究において最も大きな権威を持っている団体がICRPをいう団体です。
そして日本国内の放射線防護研究を行なっているほとんどの公式な団体はこのICRPの傘下のようなかたちになっているので、国内の放射線に関する 法律はすべてICRPの学説、リスクモデルがベースになっています。
そのICRPの代表的な学説とはどのようなものであるかというと、「はっきりとした放射線の人体影響がでるのは累積で100mSv以上からであ る。
この時の放射線の影響によって引き起こされる疾病は癌と白血病だけである」また「外部被曝も内部被曝を影響は同じである」などの学説があります。
では累積100mSv以下であれば、被曝によって引き起こされるこれらの疾病のリスクはゼロであるかというと、そうではなく被曝の度合いに応じて 200人に一人とか500人に一人とかという割合で生じるのではないかとICRPでは仮説を立てています。
 ICRPによるこれらの仮説や見解は信用に足りるものなのでしょうか?
チェルノブイリ事故の後の民間団体、非ICRP系の研究者たちによる調査結果を参考にしてみると、ICRPの学説では全く説明できない調査結果を 数多く見つけることができます。
例えば、ウクライナやベラルーシで事故の後、最も増加し疾病は心臓系の疾病です。
次に呼吸器系と消化器系の疾病が増加しました。
ICRP学派の学者たちは今でもこれらの疾病と放射線被曝との関係を科学的根拠がないとして否定していますが、ICRPの学説を反証する研究や調 査結果は他にも数多く存在し、これからのさらに発展、多様化していくでしょう。
こうした研究や調査から私たちがはっきり判断できることはICRPの学説があまりに放射線影響に関して楽観的であり、過小評価していることがあり ます。
こうした放射線影響を少なく見積もっている学説がこの日本の被曝に関する法律のベースになっていることにもとても問題があります。

 例えば今回、大阪における放射能汚染ガレキ広域処理差し止め裁判のような訴訟を例にとってみると、焼却場からどれくらいの放射線物質が排出さ れ、近辺に住む方々がどれぐらい被爆したのか、また将来にわたって被爆するのかを数字を上げて立証しなければならなくなります。
しかし出てきた数字に対してそれが人体に対してどう影響するのかを測る基準が厳しいか甘いかによって裁判官の判断は大きく異なります。
裁判官が放射線影響を過小評価しているICRPの学説を判断基準にしたとき、「その程度の被曝では健康被害は証明できない」と判断されてしまいま す。
 先日の残念ながら却下された福島の子供の集団疎開を求める裁判では、判決において「ICRPは放射能影響を過小評価している」という批判を一部 引用し認めました。
今回の大阪の裁判においても、こうしたICRP以外の学説や調査が取り上げられるかどうかが注目のポイントになります。
私からのお願いは大阪における放射能汚染ガレキ広域処理差し止め裁判に注目していただきたい。
そしてこれから各地で行われる再稼働を阻止するための訴訟にも注目していただきたいと思います。
というのもこれはほかのあらゆる裁判にいえることらしいのですが、裁判官は世間の注目を浴びることをかなり気にして嫌がるものらしいです。
傍聴席に人がいっぱいになるととても気になるそうです。
なので、未だに日本の法廷内はテレビカメラの入れず撮影もできません。
気に入らない判決が出たときには裁判所に電話をかけることもできます。
世間が注目しているとアピールすることは法廷にかなりの圧力を加えることができます。
どうかみなさんひとつ大阪の裁判に注目していただきたいとお願いをしておきます。

そしてもう一つお願いがあります。
この地震だらけの日本において54基以上もの原発を作ってしまったのですが、一体どこの政党がこれを推進してきたかというとこれは自由民主党で す。
正力松太郎原子力委員会初代委員長や中曽根康弘元首相を筆頭に自民党のほとんどの議員は原発を推進してきました。
自民党こそが原発A級戦犯政党であり、現在進行形の犯罪的な組織です。
だから脱原発をするのにまず何をしてはいけないかというと、これは自民党に票を入れてはいけないということになります。
そしてこの7月に参議院選挙がありますがこの広島の選挙区において自民党から出るのはだれかといえば、溝手顕正さんになります。
溝手さんに票を入れてしまうと脱原発はできなくなります。
アベノミクスとか何とかで自民党の支持率が75%まで上がっているとマスコミはでっち上げていますが、こんなのも全部ウソです。
所得の増加が伴わないインフレなどむしり取られているに等しいのです。
さらにいえば、アベノミクスなどなんの裏付けもない人為的な金融バブルに過ぎず危なっかしいこと、この上ありません。
昨日の夕方のフジのニュースでは安倍総理は「待機児童をゼロにする。
「保育所を増やす。」とか言っているらしく、リップサービスに過ぎないかもしれない空手形をやたら持ち上げ自民党の支持率アップに貢献しようとし ていましたがこんなものにも騙されないでください。
安倍晋三ファシスト政権は子育て支援のその先に国防軍を作ろうとしています。
自民党と同様、悪質な世論の誘導を行なう大手のマスコミからの決別もいたしましょう。

◆哲野

毎度毎週お騒がせします。
関西電力大飯原発の再稼働に反対して歩いております市民です。
広島2人デモという名前で毎週金曜日歩いていますが現在は8人で歩いています。

みなさん、あの、「もんじゅ」をお聞きになったことがあると思います。
最近マスコミで良く報道されております。
このもんじゅを運営するのは日本原子力研究開発機構、独立行政法人です。
2005年にそれまでの政府系の原子力開発機関が合併統合して出来たわけですが
この日本原子力研究開発機構が福井県敦賀市でもんじゅを運営しているわけです。
もんじゅというのは新しいタイプの原子炉実験炉です。プロトタイプ炉です。
原理は簡単に言ってしまうと、水ではなくて金属ナトリウムを冷却材に使う。減速材は使わない。
原子炉の中の中性子はスピードを制限されない高速中性子になって、プルトニウム燃料にぶつかってプルトニウム燃料が触れえて行く。
食べれば食べるほど弁当箱の中身が増えていくみたいな、そんなおとぎ話みたいな原子炉です。
水ではなくて金属ナトリウムを使います。
ナトリウムはみなさんご承知のように、空気に触れれば燃えます。
水と接触すれば爆発を起こします。
http://www.jaea.go.jp/04/monju/category05/mj_cause/mj_accipanf/accipamph11.html
非常に危険な素材を使う、そういう原子炉の開発を1980年代から始めています。
この危険なもんじゅの開発で、原子力規制委員会が約1万件…1万個という言い方をしていましたけれども、一万個の点検を先送りしていた。
原子力規制委員会の言葉を使えば、自ら点検の先送りを認識し、改善することが出来ない。
安全文化の劣化、つまり安全を二の次、三の次にして実験や研究を進めるという体質を厳しく批判してもんじゅのすべての活動、これは保守点検作業を 除くんですが、全ての活動の停止を命じました。
要するに、もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構には安全を第一にしようと言う文化、企業文化と言っていいんでしょうか、そういう文化がな かった。
そして5月15日の資料を読むと、理事長を名指ししています。
理事長のこうした経営姿勢は法令違反である。
理事長は法令違反であると珍しくはっきり書いてあります。
理事長は昨日辞意を表明して、今日日本原子力研究開発機構のwebサイトを見ると辞任が発表されています。
今、みなさんに考えていただきたいのは、この日本原子力研究開発機構の安全軽視の体質が、日本原子力研究開発機構だけの体質ではなく、原子力業 界、電力会社、ありとあらゆる核産業に携わる人たちの共通した思想だということです。
決して日本原子力研究開発機構だけの体質ではありません。
安全は二の次、三の次、コスト最優先。
今まで事故が起きなかったのは私たちが幸運だったからにすぎません。
しかし私たちの幸運も2011年の福島原発事故で尽き果てました。
私たちの幸運の女神はもう、日本から立ち去りました。
私たちは今までのように幸運に依存してこの日本を考えていくことは出来ません。
原発推進の人は、申し上げたようにコスト最優先です。
安全は二の次、三の次。
そういう態勢のまま再稼働を許せば、高速増殖炉、核融合炉などの実験などもやっているようですけど
こうしたものを進めて行けば、必ず事故が起ります。
次に事故が起れば、ただではすみません。
福島原発事故の上に、また苛酷事故が起れば、ただでは済まないことは皆さん容易に想像がつくはずです。
今私たちに求められていることは、この原発の問題や核施設の問題を専門家任せにせず、私たち一人一人がしっかり調べて自分の頭で考えて彼らの暴走 を、監視・抑制するという態度が一番必要だと思います。
今回のもんじゅ、1万個の機器未点検、この事件はそうした我々に監視が必要だと教えてくれました。
残念ながら新聞はそういうことを教えてくれません。
しかし、今インターネットがありますので、正式な文書や記者会見など、私たちは触れることができます。
私たちに求められているのは、あなたまかせにしない、専門家任せにしない、
彼ら、原発を推進していく人たち三菱重工、東芝、富士電機、日立製作所、これらを中心とした原発産業、核産業の動きをしっかり把握して監視してお くことだと思います。

====哲野2回目スピーチ====

高速増殖炉もんじゅは日本原子力研究開発機構が進めている新しいタイプの原子炉です。
この原子炉の構造についてはチラシに若干詳しく書いてあります。
この原子炉の構造は普通の原子炉よりもさらに危険なものです。

危険性のポイントは2つあります。
ひとつは燃料にプルトニウム燃料を使うこと
二つ目は冷却材に水ではなくて金属ナトリウムを使うこと

(ジェーンさん参加)

ところがこれを運転運用する研究開発機構は1万点近く点検をしてないことが昨年9月に明るみに出ました。
そしてその報告は1月31日にされましたが、この報告にも誤魔化しがありました。
やってないことをやっていたことにしていたり、
本来は調べなきゃいけないことを調べないまま報告しなかったり。

今の原子力規制委員会は何回かの立ち入り検査、ヒヤリングを行って
ほぼこの未点検1万件の全容を掴んだようです。
そしてつい一昨日ですが、5月15日の会合で処分を下す
というのはこれは法令違反ですから

(ここでジェーンさんと会話・お別れ)

えーオーストラリアから旅行に来ておられるジェーンさんですが
ジェーンさんも原発反対で先週東京でデモに参加したそうです。
今私たちのデモにも約100m参加してくれました。

もんじゅの1万の未点検ですがこれはディーゼル発電機も含んでいるそうです。
それよりも問題なのは点検してないことも経営陣が全く知らない、把握していない。
原子力規制委員会の資料を読んでみるとはっきり理事長を
資源を適切に配分していない、安全文化を育てていない、これは法律違反である、
…原子力規制委員会もちょっと怒りを見せていますが
そういう体質を持って今申し上げたようなもんじゅ、危険なもんじゅの運営をしてきた
事故ばっかりおこしてきて動かせなくて苛酷事故が起らなかったんですが
これは非常に、我々にとっては危険な事です。

さらに私たちにとって危険なのは
こうした安全軽視、安全二の次の文化
安全文化の劣化、これはなにも日本原子力研究開発機構だけの問題ではない、
原発を運営する事業者、それをメンテする三菱、東芝、日立、
こうしたメーカーの体質になっているということです。
特に悪質なのは三菱重工です。
確かに、安全とコストは裏腹の関係にあります。
安全に力を入れればコストがかかる
コストを重視すれば安全が手抜きになる、こういう裏腹の関係にありますが、
福島原発事故のような苛酷事故を二度と起こさないんだ、
こういうつもりで原発をやるならば、これまでのような安全二の次文化はもうやめなければなりません。
原子力規制委員会の担当委員である島崎さんは、テレビの記者会見で日本原子力開発機構の問題について
『こういう組織の存在を許しておいてはいけない』と言う様な事を言っていました。
チラシにも相当きついことが書かれてあります。
それは私の言葉ではありません、規制委員会の言葉です。
このような安全軽視の原発をこれ以上動かすのはもうやめましょう。

◆Kさん

いつもお騒がせしております。
広島2人デモです。
原発の再稼働に反対して歩いております。

みなさんに知って欲しいことがあります。
今福島で起きていることです。
福島県郡山市の小中学生が、年間1mSv以下の安全な場所で教育を受けられるようにと裁判を起こしました。
テレビや新聞などの大手メディアは、この裁判を報道しません。
政府、東電、東電の株主である企業がスポンサーだからです。
スポンサーに都合の悪い事は報道しないんです。
震災以前、子どもの甲状腺異常は1%未満でした。
しかし2012年4月に発表された甲状腺検査の結果、福島の13市町村3万8千人の子どもの35%、そして福島市の4万2千人の43%に嚢胞が見 つかっています。
甲状腺がんが見つかった子、急性白血病になった子、そういう子もいます。
通常ならば子どもの甲状腺がんは100万人に一人の割合にも関わらずです。

子どもたちは被曝線量を計るためのものを首から下げさせられています。
これは記録を取るためのものであって、子どもたちや親に危険を知らせるものではありません。
汚染されているとわかっている東北産のコメを、給食で食べさせられています。

手抜き除染がニュースになっていましたが
国や県が中間貯施設を決めないまま、ただ除染を進めた結果、汚染土壌はあちこちに野積みされたままです。
汚染土壌をかき集めてホットスポットを作っているようなものです。
家を除染しても庭に袋に詰めた汚染土壌が置かれていたら、何の意味もないと思いませんか?

東北・関東の人々は、福島原発から今も放出され続けている放射能、
汚染された食品、水、汚染物質を燃やした煙、それらで毎日被曝し続けています。
ここ広島は福島から離れているから大丈夫、そう思っていませんか?
広島市が子どもたちに学校で食べさせている給食が、放射能で汚染されていないかを去年度検査していました。
給食を作る前に食材を調べるのではなく、食べ終わった食材をまとめて検査していました。
そして去年度汚染された食べ物が出なかったということで、今年度検査することは止めてしまいました。

福島県鮫川村では堆肥工場を再稼働させました。
汚染された材料で作った堆肥に放射性物質は濃縮され濃度が高まります。
そしてその堆肥を使った畑は汚染され、汚染された農作物が育ちます。
汚染された畑で育った作物、その作物を食べて育った家畜の肉。
汚染された堆肥を使えば西日本で作られた野菜であっても汚染してしまいます。
家畜も同じです。
自分たちが食べている、野菜、肉が西日本で作られたものであっても汚染されていないとは限らないんです。

テレビや新聞は本当に大切なことを言いません。
それでも隠しきれずに少しずつ色んな情報を出してきています。

スポーツ選手の怪我が多いを思いませんか?
芸能人の病気や訃報が多いと思いませんか?
テレビ局の女子アナが何人も続けて留学しました。
彼女たちは報道されないたくさんの情報を知っているはずです。
若年性の心臓疾患、若い人が突然亡くなる、緑内障、色んな病気が増えているとニュースになっています。
それ以上にニュースにならないたくさんの人々が病気になっていることが想像されませんか?

色もにおいもなく、味もしない、息苦しさもない、それでも確実に体は蝕まれていくんです。
症状が現れた時には間に合わないんです。
食事のたびに放射能の心配をする、地震のたびに原発の心配をする、それをこれから先死ぬまでずっと、
そして自分が死んだ後も、子どもや孫、これから生まれてくる子どもたちみんなに続けさせるのはおかしいと思います。
どうか本当に原発が必要か考えてみてください。
自分で情報を探して、そして考えて下さい。宜しくお願いします。

◆ツナさん

えーみなさん、毎週お騒がせしております。
金曜日恒例の広島2人デモ。そろそろ覚えていただけましたでしょうか?

みなさん、改めましてこんばんは。
私2週間前、GWの真っただ中、ここで今日と同じように明日から出来る原発反対運動をご紹介しました。
覚えていらっしゃいますか?!
…覚えてないですね、覚えているわけないですね…

明日から出来る原発反対運動、
まず1つ目、貯金をしない
2つ目、食べて応援しない
3つ目、政治を監視、徹底的に文句を言おう
これについてはぐちぐち文句を言いません。

今回はですね、貯金をしない、こちらを詳しくお話したいと思って来ました。
題して「明日から出来る(原発)システムを破壊しよう」
こちらをお届けします。
ところでみなさん、皆さんはご飯を食べないと生きていけないと思うんですが、原発も同じです。
原発も飯がないと生きていけません。
それじゃ原発の飯とはなんでしょうか?
お金です。
お金があるから原発は今日も元気に再稼働できます。

冗談じゃありません。
兵糧攻めをはじめましょう。
そう簡単に全ての金脈を絶つことは出来ません。
こう考えてみてください。
あなたの財布から、原発に行くお金が半分になったらどう思いますか?
それをみんなが始めたらどう思いますか?
私の言いたいことわかっていただけますか?
貴方の一歩がなければ原発は止まりません。
もちろんあなたの一歩だけでも原発は止まりません。
だから私たちは飽きもせず懲りもせず、こうしてみなさんに声をかけています。

聴いてください。
原発を止めるためにはあなたのお金の流れを変えなくてはなりません。
原発のメーカーの商品を買わないという手もあります。
三菱、東芝、日立、原子炉を作っているメーカーの物を買わない。
(注:三菱鉛筆は三菱の名がついてても三菱グループとは関係のない企業です)
でもそれでは限界があります。
意思表示にはなりますが、原発にお金を行かさない行為にはなかなかなりません。
電力会社は何千万という原発建設費が賄えるのか?
それは原発が、発電をしてキッチリその投資を回収できる保証があるからなんです。
金融なんてものがこの世にあるから原発はぬくぬくと
電気代を払う私たちの足元を見ながら再稼働、新規建設、こんなことしやがるんですね。
みなさん、金融を否定してください。
車に乗るには自賠責が要ります。
それは法律で定められています。
法律よりも人としての問題ですね。
各種保険もありますね?私たちの日常生活はそれで支えられています。
現実に私の祖父ががんで倒れたとき、がん保険に家族一同救われました。
しかし、なぜそれらが無ければ生きていけないような世の中になっているのか?
おかしくないですか?
あなたのお金はあなたのものです。
あなたを傷つけるもののために使わないでください。
あなたを傷つけるものへ渡さないでください。
私が貯金をしてはダメだ、というのはそういう事なんです。
あなたが銀行に預けたお金は原発を建てるのに使われます。
あなたが放射能を浴びながらせっせと働いたお金は銀行に返ってきます。
誰かがそのお金で、あなたの被曝をよそに儲けているんです。
あなたの貯金があなたを殺します。あなた以外の人も殺します。
あらゆる生物を殺します。
どうか貯金しないでください。
貯金しなければならないという思い込みはさっさと捨ててください。

みなさん、あなたにはね、原発を止める力があります。
原発を動かす力もあります。
人間の欲望にはキリがありません。
どうか足るを知ってください。
自分の欲望をかなえるための力が誰かを傷つけているんじゃないかと考えてください。
その象徴の一つが原子力発電所なんです。
原子力発電所を立てるためには何千万というお金が必要です。
そういう莫大なお金をかけてつくるものに、どんな意味があるんでしょうか?
本当にそんな大きなものを作らないと、私たちの生活は豊かになりませんか?
あなたの幸せは誰かの基準で作られて与えられたものなんじゃないんですか?
あなたの欲望は誰かに都合よく作られて与えられた、本当は誰かの欲望なんじゃないんですか?

話がひん曲がってしまいましたが…
ひとつだけ覚えておいてください。

あなたには原発を止める力があります。
原発を動かす力もあります。
強制はできません。
ですがあなたの行動が明日原発を動かすのか止めるのか、
決めているんだとそれだけは絶対に知っておいてください。
みなさん原発を動かすのか止めるのか、あなたの行動で決まります。

みなさんが使っている電気、中国電力さんに作ってもらっている電気ですが…
中国電力さん、オオゴトしてますよ~
みなさん、危うく殺されるところでしたよ。
山を越えて向こう、中国電力島根原子力発電所、点検してません。(2010年)
ニュースで耳にした方いるんじゃないでしょうか?
高速増殖炉もんじゅ、点検してなかったというアホみたいなニュースが流れています。
中国電力も同じことやってます。(2010年に)
見事に口頭だけの処分とか慣れ合いの処分でした。やらかしてます。
お配りのチラシ、手に取ってみてください。
私たち知らないところで危うく殺されかけてたんです。
杜撰な管理によって殺されかけてたんです。
安全な原子力?アホか、という話ですね。
危険なものをさらに危険に管理してるんですよ。
安全性が確認できたという言葉を信用しないでください。

あなたたちが大丈夫だと思っていた中国電力島根原子力発電所
点検してませんでした。(※2010年に)
これ、よ~く覚えとってください。

◆じゃけえさん

毎度お騒がせしております。
毎週金曜日恒例の広島2人デモです。
原発に抵抗するためにそれぞれが自分の意志で集まって、みなさんに知っていただきたいことをスピーチしながら歩いております。

プラカードの内容はチラシの内容はインターネットでもご覧いただけます。
広島2人デモで検索してみてください。
チラシをお配りしておりますので是非手にとってご覧になってみてください。
チラシは毎回異なっております。
原発問題に対して色んな問題が毎週のように湧きおこっておりますので、とても新鮮な内容となっております。

今回のチラシの内容は高速増殖炉もんじゅについてと日本原子力研究開発機構について
中国電力についてもかいてあります。
もんじゅが無期限活動停止になりました。
安全を確保するための点検が1万件もしていなかったと発覚したからです。
ちゃんとお給料をもらっているはずなのに、やるべき仕事をしていなかった。
企業としてもありえないことですが、原子力という恐ろしいものを使っている人が
そんなことをしていいのかという、そういう意識の低さもとても驚きました。
これは大変恐ろしい事です。
そもそも原発がなかったらこんな恐ろしい思いをすることもなかったんですが…
もんじゅは大変危険な原発で再稼働は半永久的に静止していったん安心したんですが…
中国電力も、それよりももっと悪質なことをしていました。
原子力発電所の安全を守るための点検がなされていませんでした。
発覚しただけでもよかったのですが、『あ、そうだったの?』という認識でいては何の解決にもなりません。
原子力発電所がいかに恐ろしいかをみなさんが調べて知っていただくことが大切だと思います。
日本は放射能に対する知識が他の国よりあるはずです。
放射能から逃げてください。
じわじわと死が迫っています。
目にも見えないくらい小さくて、風に乗って、食べ物について流通してきて
水に溶け込んで流れてきます。
体内に蓄積されるとなかなか排出されません。
体内でずっと被曝し続けます。
放射能による健康被害はがんや白血病だけではありません。
免疫力低下による体調不良からどんどん深刻な病気に発展していきます。
原子力発電所はいらない。
原発は自然を破壊する。
人間は自然がなくなっては生きていけません。
原発がたくさんある日本です。でも食料自給率がとても低いです。
いったいどこか豊かな国なんでしょうか?
豊かさととはいったいなんなんでしょうか?
命の危険に脅かされることなく生きていたいという当たり前の人権です護ってもらえない国です。
国のいう事を信じないでください。
自分の命を守るためにも、国や大手マスコミを信じないでください。
じわじわと命の危機が迫っています。
すぐにでも対策してください。

(※じゃけえさんの国は国家・政府という意味)

◆網野

毎度毎週お騒がせして大変申し訳ありません。
毎週金曜日、6時から7時の間に本通りと金座街を往復して歩いております広島2人デモです。

今日はもんじゅの話と日本原電の話ですね
私は今日はこれを言いたかったと思います。
テレビや新聞で報道している敦賀原発2号機に関しての経営者のコメント
原子力規制員会が何の根拠もなく、断層があるので動かしてならんと言っていることに対して
これは何の根拠もない、科学的ではないと言っておりますが
その言っている原電自体に科学的根拠がございません。

詳しくはチラシを見ていただければわかりますが皆さんにお伝えしたいのは
原子力規制委員会のホームページをみてください。

原子力規制委員会のホームページには人選、どんな人を選んだか、どんな専門家を選んだか
きちんと公表をしていますし、学界に依頼してほとんど電力会社に関係のない人を選んでおります。

調査検討の方も、非常に科学的に調査・検討・議論がされております。
引用した資料からどんな検討がなされたか、どんな議論がなされたか
議事録から全て公開されております。

こういったことを私たちに知らせるマスコミのはずですが
根拠がないことをやっているかのように規制委員会のイメージを悪くし、
原電側の言い分がまっとうなであるかのように
イメージを持たせる報道をしています。

こんなマスコミ信じないでください。
よくよく見ていただいたらわかるんですが
NHK、TBS、どの放送を見てもそうでしたが、必ず根拠を示していません。
資料の提示がありません。
テレビや新聞で情報を得る場合の私たちのスタンスとして
その発言に根拠があるのか、どういった根拠があるのか
どんな資料が基になっているのか、
それが明示されない場合は、ほとんど無根拠の場合が多いです。
この人権威があるんだからそうなんだろうと思わずに
その内容をよくよく見てください。
今回私がちょっと怒ったのはココの部分です。
NHKともに全く根拠を示さず、イメージだけでものを言う。
テレビを見ていると、科学的な根拠を示さないで敦賀原発2号機直下の破砕帯を活断層と断定した
規制委員会の横暴ぶりを非難する日本原電の社長(東電出身です)の話ばかりを流しています。
ところが原子力規制委員会の資料を読む限り、原子力規制委員会のほうがまともです。
説得力と透明性があります。
(※原子力規制委員会の存在そのものがまともとは思いません)
新聞やテレビの流すニュースにちゃんと裏付けがあるかどうか、批判的に接する必要があります。
NHKだから、朝日新聞だから、テレビだから、ちゃんと裏付けや根拠があるんだろうと
こっちで勝手に思い込まないようにしましょう。

一番大切なのは自分たちで考えることですが
情報を得ることから、情報を選りすぐる目を持つことも
私たちの貴重な、必要な力になっていくと私は思います。
こういったことを学びながら市民としての力を付けて行く必要があると思います。
原子力だけの原発だけの問題に限りません。
私たちは自分たちの生活を守るために知恵をつけて調べて行く必要があると思います。