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第49回広島2人デモ 5月17日告知

▽A4チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130517_A4.pdf
▽A3チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130517.pdf

===以下告知文===

みなさま

おはようございます。
毎度お騒がせします。
第49回広島2人デモの告知をさせていただきます。
5月17日(金)18時~
元安橋東詰出発です。

チラシが出来ましたのでご覧ください。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130517_A4.pdf

今回このチラシを参照しながら
原子力規制委員会のwebサイトで原資料をご覧いただくことをお奨めします。

◆もんじゅの件
http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/20130515.html

◆敦賀原発の件
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/tsuruga_hasaitai/

テレビ新聞等がまるで規制委員会が根拠なく判断を下したように
イメージ付けるような番組構成をしています。
よくよくニュース内容をご覧ください。
どれも根拠が明確ではありません。
判断できる事実や資料が出てきません。
放送に出てくる専門家と称する人も何を根拠にしゃべっているのかわからず、権威によるイメージ発言に終始しています。
原子力規制委員会のwebサイトには資料や議論の経過が全て出されております。
判断するにあたった外部有識者の身元も明確です。
原電の非科学ぶりがわかります。
(そしていかにマスコミが信用ならないかわかります)

ご参考までに。

第48回広島2人デモ 5月10日報告

ファイル 142-1.jpgファイル 142-2.jpgファイル 142-3.jpgファイル 142-4.jpgファイル 142-5.jpg

みなさま

毎週お騒がせします。
第48回広島2人デモのご報告です。

参加者は5人
哲野、網野、じゃけえさん、原田さん、Kさんでした。
大歳さんとツナさんは事前に仕事で行けないと連絡がありました。

今日は雨です。
本通りアーケードの東端に哲野に行ってもらい、網野だけ元安橋へ。
警察の方と指令書の確認をして雑談していると音楽が鳴りました。
出発してアーケードで態勢立て直しです。

アーケードで一人時間待ちをしていた哲野。雨はうっとおしく気持ちを沈ませます。

”色んな人が歩いているが、今何人の人がこの瞬間原発や放射能の事を考えているだろうか?
そんな非日常を考えながら歩いている人なんかほとんどいないだろう。
毎日毎日原発や放射能をことを考えて暮している僕たちがやはり異常なのだろう。
もしかして騒ぎすぎなのかもしれない。
もしかして政府やICRP派の学者の言うように、あるいは、大手マスコミが報道するように
放射能の影響はたいしたことはない、こうやって街を日常として歩いている人のほうが
実は正解なのかもしれない。
しかし、やはり違う。
エビデンスが出てきている。
色んなところにエビデンスが出てきている。
どう考えてもこのエビデンスを元にすれば、どう考えても僕たちが事を大げさにしているとは言えない。
むしろ、これでもまだ過小評価している、放射能の危険をまだ甘くみている、と思う。
エビデンスがなければ良かった。でもエビデンスは目の前に厳然として存在している・・・・・。
街の人たちと僕との間の落差をどう埋めていくか・・・・”

とぼーっと考えていたら、目の前にじゃけえさんが立っていたそうです。

網野がアーケードにいくとちょうどじゃけえさんと哲野が立ち話をしていました。
「この人通りで原発とか放射能にどれだけの人が関心を持っているか?」と話をしていたそうです。
そこへ、別の警備課の方が。
警察「菓子博の警備で来てまして。終わって帰るところですがついでに久しぶりにデモの様子を見ようかと。」
この方は歩き初めから冬場の寒い時までよく警備についてくださった方です。
ということで、途中まで帰りがてら警備してくれました。

さて出発です。

チラシ(A4)
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130510_A4.pdf

本通りアーケードの中は雨なので人が多いかと思いきや、今日は少なかったです。
肌寒いせいや、GWの後なので、街に出る人が少なかったのかもしれません。

哲野はチラシの内容をスピーチして歩きました。

哲野「チラシの中で扱っているのは、チェルノブイリ事故の避難者の方々の
    2008年の健康状態と1988年の健康状態の比較です。
    20歳以上の成人なんですが、おおざっぱに言って、約20年間の間に健康な人の割合は67%から21%に減りました。
    急激な変化だと言っていいかもしれません。
    逆になんらかの慢性疾患、これは非がん性疾患、がんを除いた慢性疾患を抱えている人の割合は、
    20年間で3割から8割近くまで増えています。
    放射能の影響というのは20年、30年の時間をかけてゆっくりと進行するものだ、ということをこのデータは示しています。
    繰り返しますが、福島原発事故でも同じようになるとは私は思いません。
    しかし10年、20年、30年の長さ、時間を取ってみれば、同じ傾向をたどることはまず間違いないと思います。」

   「私たちはチェルノブイリ事故に学ぶことができます。
    チェルノブイリで何が起こっているのか、人々にどんな健康被害が起こっているのか。
    お配りしているチラシに、ウクライナ政府の報告書のデータを一部引用しています。
    誰の目にも明らかなことは、5年、10年、20年と経っていくうちに健康な人の割合が減っているという事です。
    慢性疾患を持った人の割合がどんどん増えていく。
    慢性疾患の人は20年間で30%から80%に増えています。
    どうしてこうなるのか?それは放射能の影響で人間の細胞がゆっくり、ゆっくり破壊されていくからです。」

   「チェルノブイリ事故から遠く離れた地域でも子どもたちの被曝線量が結構高い。
    なぜこういうことになるのか?
    実はウクライナ政府の調査は、ミルク、酪農品、葉野菜、この3つに絞り、
    この3つを摂取することによって、どれくらいの被曝の影響があったかを調査したものでした。
    つまり、この調査の目的は食品摂取による被曝がウクライナ全土でどれくらい起こっていたものかを調べるデータでした。
    ウクライナ政府の予測は実は残念なことにぴったり当たっていて、
    実際に放射性降下物を呼吸したり触れたりする被曝よりも
    放射能に汚染された食品を食べる、摂取する、
    このことによる被曝の状態が深刻だったんだ、ということがわかっています。・・・」

そして繰り返し、チェルノブイリに学ぼう、放射能や内部被曝の知識を深めることが
自分たちを護ることになる、と訴えました。

このスピーチの間に原田さんとKさん合流。

次にじゃけえさんにマイクが渡ります。

じゃけえ「どんな厳しい基準が出来ても、その基準にかなう原発があっても、再稼働は容認できません。
      ひとたび事故が起ればどんな被害がもたらされるか、
      福島第一原発事故の現状を見る限りそれは明らかです。
      放射能は目に見えないくらい小さくて風に吹かれて飛んで来たり、
      水に入って流れてきたり、食べものについて流通してきたり、完全に避けることは困難です。
      だからこそ出来る限りリスクを避けなければなりません。
      口にしたり呼吸することで体内に摂りこんだ放射能は蓄積され、その間放射線を発し続け、体内で被曝します。
      何を信じるかは個人の自由です。
      国の政策を信用できないと多くの人が感じているのではないでしょうか?
      テレビ、新聞で言っていることは偏りがあり、それだけを信じることは危険です。
      テレビ、新聞以外からも情報を集め、多面的に事実を見て、
      違和感や疑問を感じたら、それについて調べ、自分で考え判断し選択してください。
      後悔しないためにも命に係わる問題は他人任せにしないでください。」
と訴えました。

この時だったと思います。
Kさんによると、今まで絶対チラシを取りに来なかったサラリーマン集団の層があります。
特に金座街を超えて八丁堀はオフィス街、大手企業の支店が固まっています。
本通りはサラリーマンたちの移動通路でもあるんですが、集団でよく歩いていることもあります。
そういう集団の場合は仕事仲間と話が弾むのか一切関心をこちらに示してはくれませんでした。
が。今日はじめてその集団から50歳代の男性がツカツカと寄ってきて、
Kさんに「くれ」とばかりに手を差出し、Kさんが逆にびっくりしたそうです。
Kさん「初めて!今まで一切関心を示さなかったサラリーマン集団の層がチラシを取りに来た!」と
びっくりぶりを後で教えてくれました。

哲野「じゃけえさんは情報を自分のものにして自分の言葉にしてるよな。凄いな」
網野「うん、いつも感心する。自分の言葉にしてるから、スピーチがすっと胸に入ってくる。」

次にKさんにマイクが渡ります。
Kさんはいつものように福島集団疎開裁判に触れました。

Kさん「甲状腺がんが見つかった子、急性白血病になった子、そういう子もいます。
    通常ならば子どもの甲状腺がんは100万人に一人の割合にも関わらずです。
    子どもたちは被曝線量を計るための機械を首から下げさせられています。
    これは記録を取るためのものであって子どもや周りの大人に危険を知らせるものではありません。
    汚染されているとわかっている福島産のコメを、給食で食べさせられています。」
そして宮城にいる友人に触れ
Kさん「先月お父さんが心臓病で入院、お母さんは転んだだけで骨折したそうです。
    明らかに放射能の影響が身体に出てきているんです。」
さらに堆肥工場が稼働した話に触れました。
Kさん「福島県鮫川村では堆肥工場を再稼働させました。
    福島原発から出る水で、海も汚染されています。
    畑の肥料には海で捕れた魚を粉にして使っています。
    汚染された材料で作った堆肥に放射性物質は濃縮され濃度が高まります。
    そしてその堆肥を使った畑は汚染され、汚染された農作物が育ちます。
    汚染された畑で育った作物、その作物を食べて育った家畜の肉。
    汚染された堆肥を使えば西日本の野菜であっても汚染されてしまいます。
    家畜も同じです。
    自分たちが食べている、野菜、肉が西日本で作られたものであっても汚染されていないとは限らないんです。」

この話をきいて私は「え?」と思いました。
ちょっと待て、あの放射能で汚染された海で捕れた魚を堆肥に使っていると?
あまりの放射能に対する無知・無警戒ぶりに唖然としました。

次に原田さんにマイクが渡りました。

原田「そして福島では放射線管理区域の中で人々が普通に暮らしています。
    放射線管理区域の中では本当は、そこに留まる事も、モノを食べることも出来ないということになっています。
    そういう決まりになっています。
    しかしそれよりも高い放射線レベルの中で、子どもも妊婦も赤ちゃんも含む人々が普通に生活している、言語道断です。
    これは当たり前のことではありません。
    そういう状況が今福島では起こっています。
    それは広島市の明日の姿かもしれません。
    そして広島はどうか、というと広島は原発に囲まれています。
    広島市から100キロ、愛媛県の佐田岬半島には四国電力の伊方発電所があります。
    ここには広島原爆で使われた放射能のざっと1万倍の放射性物質があります。
    管理されているから大丈夫と思われるかもしれません。
    しかし、伊方原発だっていつ災害に襲われるか、その可能性がゼロということは絶対に言えません。 
    原子力規制委員会も原発苛酷事故は起こるのだということを前提にしています。」

そして私たちは非常に危険な状態にあるというのだという事を知って欲しい、と訴えました。
ここでまた哲野にマイクが渡りました。

哲野「これだけ放射能被害が出、これだけ原発に反対の人が多いのになぜ原発ビジネスは止まらないのでしょうか?
    それは原発ビジネスがおいしい仕事だからです。
    今原発一基を作るのにどれくらいのお金がかかるでしょうか?
    中国電力の決算書、有価証券報告書を見てみると、この3号機にどれだけお金をかけたかの数字が出ています。
    今から1年前の決算ですが一基作るのに約4300億円。
    この時期完成比率が93.6%でしたから、完成したら恐らく4600億円。

    今ここに歩いている方の中には営業マンの方も多いと思いますが、
    一発の契約で4600億円の売り上げ、これは誰でも飛びつきますよね?
    しかし、4600億円をかけて、そのビジネスがおいしいからといって、他の事を犠牲にすべきではありません。
    私たちは大企業の利益のために生きているのではありません。
    大企業は自分たちの利益をあげる、これは自由です。勝手です。どんどんやっていただいたらよろしい。
    しかしそのために我々の生活や、安全や命を脅かすようであれば、これは大企業側のルール違反です。
    法律の問題ではありません。ビジネス倫理の問題です。
    人の健康を侵す、人の安全を侵す、子どもたちの健康や生活を脅かす、そういうビジネスに手を出してはいけません。
    いかにおいしいビジネスでも、それは我慢しなければなりません。
    歩いておられる方の中に三菱重工業、東芝、日立製作所、IHI、その関係者の方はいらっしゃると思います。
    みなさん、いかに原発ビジネスがおいしいからといって、子どもたちの健康を損なってまで利益を追求すべきではありません。
    これは健全な資本主義の考え方からも外れています。
    三菱重工業、日立製作所、東芝の社員の方々。
    どうか自分の足元をしっかり見つめて考えてください。」
と訴えました。
歩いているサラリーマンが耳をこちらにむけているのがわかりました。

最後に網野にマイクが渡り

網野「トリチウムは現在福島原発から大量に放出されております。
    原子力業界の人たちはトリチウムは安全な物質だと言うんですけども、
    これは危険な物質でして、カナダのピカリング原発、ここは重水炉なんで大量のトリチウムが出るんですが、
    液体だけでなく実はトリチウムは気体にもなりやすい物質で、液体の1.5倍から2倍、気体で排出されています。
    このトリチウムで健康被害が出ました。社会問題化しました。
    社会問題化して今トリチウムに規制がかかっています、摂取規制がかかっています。
    日本では摂取に関して全く無規制です。
    私たちは非常に危険な状態だということをお知らせしたいと思います。
    トリチウムは安全な物質ではありません。危険な物質です。」

とスピーチし、元安橋までいかず、アーケードの東端でデモを終了しました。
警察にお礼を言ってお別れし、しばし立ち話に。
Kさんの例のサラリーマンが取りに来た!という感想が一番でした。
これは哲野もぼんやり感じていたことで、今まで無関心だった中高年の男性層が
関心を示し始めたことは確かです。
網野も毎回先頭を歩いてみて思うのは、中高年の男性はプラカードを見るのですが
デモなんかやっているのか、そういう話もあるのか、というような反応から
異変や危険を実感しはじめてきている関心の示し方ではないかと想像しています。
チラシは30部用意していました。雨だし肌寒いのであまり売れないだろうと思っていましたが
予想に反して、早々と売り切れました。
街の反応は意外に良く、プラカードはよく見られていました。

今日は参加しなかったツナさんのツイートを引用します。

ツナ「上手く言えないけど、原発止めるには「恥」の文化は越えなきゃいけない壁だと思う。」

このツイートに哲野が

哲野「全く同感。核問題以前に、同じような人類史的課題が2つあった。
    一つは奴隷制度。ギリシャの昔、デモクラシーの故郷と言われる古代ギリシャ市民社会は
    一人の自由人に10人の奴隷が支えた社会だった。
    奴隷制度はその後も永く当たり前の仕組みとして続いてきた。
    たとえばアメリカの独立革命の名士たちの中で
    奴隷所有者ではなかった人は一人しかいない。
    19世紀の半ばになってやっと奴隷制度が反社会的なしくみだという考え方が出てきた。
    南北戦争は東部資本家の仕掛けた戦争で自由な労働力を手に入れたかった、
    という動機はあるにせよ、奴隷解放の思想は正しかった。
    現在奴隷労働にしろ、性奴隷にしろ、奴隷ビジネスに手を染める人間は
    人間のクズだとみなされている。
    もう一つは麻薬。
    麻薬ビジネスは長い間、真っ当な仕事だと考えられてきた。
    たとえば1840年のアヘン戦争は清政府の国民を守るためのアヘン廃棄がきっかけだった。
    このアヘンはほとんどイギリスのビジネスが手掛けていたものだった。
    自由なビジネスを野蛮にも踏みにじる行為として
    当時のイギリス内閣はアヘン戦争を仕掛けて中国を侵略した。
    この時、この戦争に対する批判はあったものの、アヘン貿易は
    真っ当なビジネスとしてみなされ、多くのイギリスの名士たちがこの戦争を支持した。
    だいたい、アヘン貿易を手掛けていたのは当時のイギリスの上流階級の人たちだ。
    しかし20世紀に入ると、麻薬ビジネスはもっとも唾棄すべき仕事とみなされ
    今日では奴隷ビジネスを手掛ける人間同様、人間のクズ中のクズしか手をださない、
    と、見なされるようになった。
    ついここ、200年くらいだろうな。
    核ビジネスも同じことだと僕は思う。
    核ビジネスは今現在、日本でも世界でも一流中の一流企業しか手掛けられない、
    特権・独占ビジネスだ。
    日本の総理大臣が外国に行って原発のセールスマンをやってもさして道義的な批判は起こっていない。
    それどころか安倍さんは得々として自分の成果を誇っている。
    しかし、奴隷制度や麻薬ビジネス同様、核ビジネスは本来恥ずべき仕事だ。
    奴隷も麻薬も人間の存在や尊厳を根底から否定する。
    核も同様だ。
    核も人間の生存を根底から否定する。
    このような仕事は本来人類の自己保存本能からして恥ずべき仕事とみなさなければならない。
    ただ、この文化が19世紀半ばまでの奴隷制度に対する文化、
    20世紀までの麻薬ビジネスに対する文化同様
    21世紀初頭の我々の文化ではまだ恥ずかしい仕事と見なされていないだけだ。
    しかし、21世紀半ばには核ビジネスはもっとも唾棄すべき汚れた仕事だとみなされるようになるだろうし
    それでも核を扱う人たちは恐らく反社会的なマフィアや自暴自棄のテロリスト集団くらいしか
    いなくなるだろうと僕は思う。
    全くツナさんの意見に同感だ。」

と言っていました。
以上ご報告いたします。

======以下各人のスピーチ全文です。==========

◆哲野
金曜日の夕方毎週1回関西電力大飯原発の再稼働に反対して歩いております、広島2人デモです。
今現在は3人で歩いております。
今、街をこうやって歩いておられる方の中で原発や放射能の事を考えておられるか、とさっきチラッと思いました。
今月の売り上げどうしようか、資金繰りどうしようか、今晩の晩飯どうしようか、そんな日常の事をみなさんは考えておられると思います。
私も同じです。
原発とか放射能は日常の世界の出来事とは思えません。
20年、30年も経ってはっきりとした結果が出てくるような問題です。
今日用意してお配りしているチラシ、そのチラシの中にチェルノブイリ事故の影響のデータを2つ入れています。
ひとつは、チェルノブイリ事故の避難者のデータです。
チェルノブイリ原発事故の時は、年間予測被曝線量5mSvの人が避難させられました。
福島原発事故は予測被曝線量20mSv以上の人が避難の対象になっています。
チェルノブイリ事故と福島原発事故の避難対象者は同じではありません。
チラシでウクライナと日本の比較をしていますが、人口密度から言えば日本の方が4倍も大きい。
チェルノブイリ事故と福島原発事故は同じになるとは言えません。
条件が違いますから。
しかし全体の傾向は同じではないかと思います。
チラシの中で扱っているのは、チェルノブイリ事故の避難者の方々の2008年の健康状態と1988年の健康状態の比較です。
20歳以上の成人なんですが、おおざっぱに言って、約20年間の間に健康な人の割合は67%から21%に減りました。
急激な変化だと言っていいかもしれません。
逆になんらかの慢性疾患、これは非がん性疾患、がんを除いた慢性疾患を抱えている人の割合は、20年間で3割から8割近くまで増えています。
放射能の影響というのは20年、30年の時間をかけてゆっくりと進行するものだ、ということをこのデータは示しています。
繰り返しますが、福島原発事故でも同じようになるとは私は思いません。
しかし10年、20年、30年の長さ、時間を取ってみれば、同じ傾向をたどることはまず間違いないと思います。
前々回、チラシでは14歳以下の子どもの健康データをみなさんに報告しました。

1986年、旧ソ連、現在のウクライナで事故が起りました。
操作ミスから火災が起こり、火災が起こったところに減速材の黒鉛を入れたもんですから、爆発を起こしました。
その爆発の熱のために核燃料が核暴走し、大きな火柱を上げて放射能を飛び散らせました。
これがチェルノブイリ事故です。今年でちょうど27年目になります。
チェルノブイリ事故で放出した放射能と、福島原発事故で放出した放射能はどれくらいなのか、いろんな議論があります。
同じだと言う議論から7分の1という議論まで様々にありますが、現在たいして大きな問題ではありません。
大きな問題なのは、チェルノブイリでもフクシマでも大量の放射能が出たということです。
私たちはチェルノブイリ事故に学ぶことができます。
チェルノブイリで何が起こっているのか、人々にどんな健康被害が起こっているのか。
お配りしているチラシに、ウクライナ政府の報告書のデータを一部引用しています。
誰の目にも明らかなことは、5年、10年、20年と経っていくうちに健康な人の割合が減っているという事です。
慢性疾患を持った人の割合がどんどん増えていく。
慢性疾患の人は20年間で30%から80%に増えています。
どうしてこうなるのか?それは放射能の影響で人間の細胞がゆっくり、ゆっくり破壊されていくからです。
政府や厚生労働省の人たちはICRP国際放射線防護委員会の説を全面的に引用して低いレベルの放射能ではがんしか起こらない、がん以外の疾患はな い、そういう事を言っています。
しかしチェルノブイリ事故で放射能被害に遭った人やウクライナ政府の報告を読んでみると
がんではなくてがん以外の疾患、特に心臓病、圧倒的に心臓病と血管の病気が多いですね。
死因でも心臓病と血管系の病気が多い。
それから肺を中心にした呼吸系の病気、こういう病気が数多く出ています。
しかも時間が経つにつれてどんどん増えている、これが一つ大きな特徴です。
お配りしているチラシのデータにはウクライナ全土の未成年の被曝線量データが入っています。
ウクライナの一番南のクリミア半島のクリミア自治共和国はチェルノブイリ原発から500km離れています。
福島原発から東京の皇居までは直線で約230km、500kmというとだいたい静岡県あたりでしょうか。
クリミア自治共和国は被曝線量は小さかったというデータが出ていますが、7歳以下の子ども乳児、幼児の被曝線量は他の世代に比べると突出して高 い。
チェルノブイリ事故から遠く離れた地域でも子どもたちの被曝線量が結構高い。
なぜこういうことになるのか?
実はウクライナ政府の調査は、ミルク、酪農品、葉野菜、この3つに絞り、この3つを摂取することによって、どれくらいの被曝の影響があったかを調 査したものでした。
つまり、この調査の目的は食品摂取による被曝がウクライナ全土でどれくらい起こっていたものかを調べるデータでした。
ウクライナ政府の予測は実は残念なことにぴったり当たっていて、実際に放射性降下物を呼吸したり触れたりする被曝よりも放射能に汚染された食品を 食べる、摂取する、このことによる被曝の状態が深刻だったんだ、ということがわかっています。
このことは恐らく、福島原発事故後の日本の私たちにも当てはまるのではないかと思います。
チェルノブイリ事故で、ウクライナ、ベラルーシなどのほとんどの大衆の人たちは放射能については全く何も知りませんでした。
放射能が人間の身体を壊していくものだという認識はほとんどありませんでした。
ですから当初無警戒に放射能に汚染された食品や飲料を摂取して、そのことがウクライナでの内部被曝の大きな原因になっていました。
しかしながら、日本では、当時のウクライナやベラルーシの人たちに比べれば私たちの放射能についてはるかによく理解をしている。これは広島・長崎 原爆の被害、覚えていますでしょうか?ビキニ環礁で行われた水爆実験による第5福竜丸事件、アメリカのスリーマイル島原発事故、それからチェルノ ブイリ事故、こうした事件を通じて、私たちは知らないうちにある程度の放射能に対する知識、理解を深めました。
これがウクライナやベラルーシやロシアの人たちとの決定的な違いです。
放射能に対する、或いは内部被曝に対する深い理解が結果的に、放射能から私たちの健康を守るものだと私は思います。

===2回目====

これだけ放射能被害が出、これだけ原発に反対の人が多いのになぜ原発ビジネスは止まらないのでしょうか?
それは原発ビジネスがおいしい仕事だからです。
今原発一基を作るのにどれくらいのお金がかかるでしょうか?
これを知るには格好の材料があります。
中国電力島根原発3号機です。
中国電力島根原発3号機は物理的にはもう完成しています。
しかしながらまだ稼働はできません。
中国電力の決算書、有価証券報告書を見てみると、この3号機にどれだけお金をかけたかの数字が出ています。
今から1年前の決算ですが一基作るのに約4300億円。
この時期完成比率が93.6%でしたから、完成したら恐らく4600億円。
原発一基を作るのに今4600億円の金が必要だということです。
これは原発メーカーからすれば非常においしいビジネスです。
今ここに歩いている方の中には営業マンの方も多いと思いますが、一発の契約で4600億円の売り上げ、これは誰でも飛びつきますよね?
しかし、4600億円をかけて、そのビジネスがおいしいからといって、他の事を犠牲にすべきではありません。
私たちは大企業の利益のために生きているのではありません。
大企業は自分たちの利益をあげる、これは自由です。勝手です。どんどんやっていただいたらよろしい。
しかしそのために我々の生活や、安全や命を脅かすようであれば、これは大企業側のルール違反です。
法律の問題ではありません。ビジネス倫理の問題です。
人の健康を侵す、人の安全を侵す、子どもたちの健康や生活を脅かす、そういうビジネスに手を出してはいけません。
いかにおいしいビジネスでも、それは我慢しなければなりません。
歩いておられる方の中に三菱重工業、東芝、日立製作所、IHI、その関係者の方はいらっしゃると思います。
みなさん、いかに原発ビジネスがおいしいからといって、子どもたちの健康を損なってまで利益を追求すべきではありません。
これは健全な資本主義の考え方からも外れています。
三菱重工業、日立製作所、東芝の社員の方々。
どうか自分の足元をしっかり見つめて考えてください。

◆じゃけえさん

毎度お騒がせしております。
毎週金曜日恒例の広島2人デモです。
原発に反対するために皆さんに知っていただきたいことをスピーチしながら歩いております。

今回のチラシでは現在唯一稼働している大飯原発についてと原子力規制委員会について、水と区別がつかないためほぼそのまま放出されている危険な放 射性物質のトリチウムについて、放射能汚染地域で生活するだけでなく、放射能汚染された食品が流通することによって放射能による健康被害について 書いてあります。
是非お手に取って読んでみてください。

2011年に福島原発事故が起きました。
人類史上最悪の事故です。まだ収束していません。
放射線量が高すぎて危険なため人が近寄れず、収束する目処すら立っていません。
その間、放射性物質は崩壊した原子力発電所から漏れ続けています。
原発事故が起り、日本の原発は一端止まりましたが、2012年に政治的判断により、福井県にある関西電力の大飯原発は再稼働されました。
2012年9月、原子力発電所が及ぼす被害から国民を守るために原子力規制委員会がつくられ、原子力発電所を厳しく規制することになりました。
そのため規制基準をつくることになりました。
規制基準が出来る前に大飯原発は再稼働しました。
9月に規制委員会は政治判断による再稼働を理由に大飯原発を例外扱いしました。
そして規制基準の骨組みが出来上がる直前の今年1月には規制基準が出来れば大飯原発は例外扱いしないと発言しました。
今年の2月に規制基準の骨子案が出来ました。
規制委員会は新しい規制基準施行後も大飯原発はとめない、理由はバックフィット制度定着のためです。
新基準が出来るたびに原発を停止するわけにはいかないそうです。
どんな厳しい基準が出来ても、その基準にかなう原発があっても、再稼働は容認できません。
ひとたび事故が起ればどんな被害がもたらされるか、福島第一原発事故の現状を見る限りそれは明らかです。
放射能は目に見えないくらい小さくて風に吹かれて飛んで来たり、水に入って流れてきたり、食べものについて流通してきたり、完全に避けることは困 難です。
だからこそ出来る限りリスクを避けなければなりません。
口にしたり呼吸することで体内に摂りこんだ放射能は蓄積され、その間放射線を発し続け、体内で被曝します。
何を信じるかは個人の自由です。
国の政策を信用できないと多くの人が感じているのではないでしょうか?
テレビ、新聞で言っていることは偏りがあり、それだけを信じることは危険です。
テレビ、新聞以外からも情報を集め、多面的に事実を見て、違和感や疑問を感じたら、それについて調べ、自分で考え判断し選択してください。
後悔しないためにも命に係わる問題は他人任せにしないでください。

トリチウムは核崩壊して発する放射線のエネルギーは弱く、人の皮膚も通過できないので外部被曝の心配はありませんが、体内に摂りこまれて体内で核 崩壊するとDNAを傷つけます。
また人体はトリチウムを水素と区別することができず、DNAの構成に取りこまれ、核崩壊すると元素転換を起こしヘリウムに変わってしまいます。す ると、DNAは成り立たず、破壊されます。
DNAは細胞の組み立て図です。DNAが破壊されると正常な細胞は作れません。
日本は放射線の知識が今までの経験から他の国よりもあるはずです。
私たちはチェルノブイリに学ぶことができます。
命に係わる問題ですので、後悔しないためにも自分で考え、判断して、選択してください。

◆Kさん

いつもお騒がせしております。
広島2人デモです。
原発の再稼働に反対して歩いております。

みなさんに知っておいて欲しいことがあります。
今福島で起きていることです。
福島県郡山市の小中学生が、年間1mSv以下の安全な場所で教育を受けられるようにと裁判を起こしました。
テレビや新聞などの大手メディアは、この裁判を報道しません。
政府、東電、東電の株主である企業がスポンサーだからです。
スポンサーにとって都合の悪い事は報道しないんです。
震災以前、子どもの甲状腺異常は1%未満でした。
しかし2012年4月に発表された甲状腺検査の結果、福島の13市町村3万8千人の子どもの35%、そして福島市の4万2千人の43%に嚢胞が見 つかっています。
甲状腺がんが見つかった子、急性白血病になった子、そういう子もいます。
通常ならば子どもの甲状腺がんは100万人に一人の割合にも関わらずです。

子どもたちは被曝線量を計るための機械を首から下げさせられています。
これは記録を取るためのものであって子どもや周りの大人に危険を知らせるものではありません。
汚染されているとわかっている福島産のコメを、給食で食べさせられています。

手抜き除染がニュースになっていましたが
国や県が中間貯施設を決めないまま、ただ除染を進めた結果、汚染土壌はあちこちに野積みされたままです。
汚染土壌を積み上げてホットスポットを作っているようなものです。
家を除染しても庭に袋に詰めた汚染土壌を置いていたら、そこから放射能は出続けています。
友人は宮城に住んでいます。
津波で家を失いました。
その友人の住んでいる仮設住宅の近くの一般廃棄物焼却施設で、
家庭ゴミに放射能で汚染された牧草を混ぜて燃やされたそうです。
牧草についた放射能は燃やされることで灰にも濃縮され、気化して空気中にも放出されます。
先月お父さんが心臓病で入院、お母さんは転んだだけで骨折したそうです。
明らかに放射能の影響が身体に出てきているんです。

東北・関東の人々は、福島原発から今も放出され続けている放射能、
汚染された食品、水、汚染物質を燃やした煙、それらで毎日被曝し続けています。
ここ広島は福島から離れているから大丈夫、そう思っていませんか?
広島市が子どもたちに学校で食べさせている給食が、放射能で汚染されていないかをどのように検査しているかご存知ですか?
給食を作る前に食材を調べるのではなく、食べ終わった分を検査しているんです。
そして去年1年間検査した結果、汚染されたものは含まれていなかったので今年はもう検査をやめるそうです。

福島県鮫川村では堆肥工場を再稼働させました。
福島原発から出る水で、海も汚染されています。
畑の肥料には海で捕れた魚を粉にして使っています。
汚染された材料で作った堆肥に放射性物質は濃縮され濃度が高まります。
そしてその堆肥を使った畑は汚染され、汚染された農作物が育ちます。
汚染された畑で育った作物、その作物を食べて育った家畜の肉。
汚染された堆肥を使えば西日本の野菜であっても汚染されてしまいます。
家畜も同じです。
自分たちが食べている、野菜、肉が西日本で作られたものであっても汚染されていないとは限らないんです。

テレビや新聞は本当に大切なことを言いません。
それでも隠しきれずに色んな情報を出してきています。
東京では眼科の手術が数年待ちの状態になっているそうです。
スポーツ選手の怪我、芸能人の病気や訃報、テレビ局の女子アナが何人も続けて留学。
放射能とは言いませんが、そういう小さなニュースで少しづつ、色んなことが考えられます。
ニュースにはならない他の沢山の人々が病気になっていることが想像されませんか?

色もにおいもなく、味もしない、息苦しさもない、それでも確実に体は蝕まれていくんです。
症状が現れた時にはもう間に合わないんです。
食事のたびに放射能の心配をする、地震のたびに原発の心配をする、それをこれから先死ぬまで、そして自分が死んだ後も子ども孫、これから生まれて くる子どもたちみんなに続けさせるのはおかしいと思います。
どうか本当に原発が必要か考えてみてください。
どうか情報を探して、そして考えて下さい。宜しくお願いします。

◆原田さん

私たちは大飯原発に反対する2人デモ、今日は5人で歩いています。
私は今の危機的状況を少しでも皆さんに知っていただきたいと思います。
出来ることならこの危機を避けたいと思っています。
そのために皆さんに今起こっていることを共有していただきたいと思っています。

福島原発からは今もセシウムだけで1000万Bqの放射能が出続けています。
福島原発にはたくさんの溶けだした核燃料や、使用済み核燃料がむき出しになっています。
それらは水をかけて冷やし続けるしかない、と言う状況です。
事故の前には曲がりなりにも原子炉の中に閉じ込められていましたけれども、今はむき出しの状態で、水をかけて冷やしているという状態です。
もしこのような状態のままで、大きな地震や、台風や、火災や、そういう災害が福島原発を襲ったら、もう日本は終わりになってしまうかもしれませ ん。
今そういう状況にあります。
東電だけの力ではもうどうしようも出来ません。
日本中が総力をあげてこの福島原発事故の危機的状況をなんとか収めていかなければいけない、そういう状態に今あるんです。
でも、マスコミではそのようなことは滅多に取り上げられません。
景気が良くなったと騒いでいますけども、本当に景気が良くなったという感覚をみなさんお持ちですか?
株をする人、投機をする人はそう感じてらっしゃるかもしれませんけども実際には生活は苦しくなるばかりではありませんか?
ま、それは横道ですが・・・。

そして福島では放射線管理区域の中で人々が普通に暮らしています。
放射線管理区域の中では本当は、そこに留まる事も、モノを食べることも出来ないということになっています。
そういう決まりになっています。
しかしそれよりも高い放射線レベルの中で、子どもも妊婦も赤ちゃんも含む人々が普通に生活している、言語道断です。
これは当たり前のことではありません。
そういう状況が今福島では起こっています。
それは広島市の明日の姿かもしれません。

そして広島はどうか、というと広島は原発に囲まれています。
広島市から100キロ、愛媛県の佐田岬半島には四国電力の伊方発電所があります。
ここには広島原爆で使われた放射能のざっと1万倍の放射性物質があります。
管理されているから大丈夫と思われるかもしれません。
しかし、伊方原発だっていつ災害に襲われるか、その可能性がゼロということは絶対に言えません。
原子力規制委員会も原発苛酷事故は起こるのだということを前提にしています。
原発事故は起こるということを前提にしています。
それを一つの原発あたり100万年に1度の確率にすることを目標に規制基準を作ろうとしています。
しかし実際、これまで世界の核事故の出来事を見てみると、だいたい10年から20年に一度は原発苛酷事故が起っています。
1979年にはアメリカのスリーマイル島でスリーマイル原発事故が起り、周辺で異常にがんが増加したとそういう結果も報告されています。
1986年には当時ソ連のウクライナ共和国でチェルノブイリ原発事故が起りました。
そして2011年には日本の福島原発事故が起りました。
だいたい10年から20年の周期で原発事故は起こっています。
原発の苛酷事故は起こるんです。
原子力規制委員会もそのことを前提にしています。
そして広島は原発に囲まれています。
遠い福島だけのことではありません。
広島から100キロのところには四国電力の伊方発電所、130キロのところには中国電力の島根発電所があります。
そこには例えば伊方であれば、広島原爆で使われた放射性物質のざっと1万倍の放射性物質が存在しています。
そして伊方原発が建てられているのは中央構造線という大きな活断層のすぐそばです。
私たちは非常に危険な状態にあるというのだという事を知って欲しいと思います。
私は本当に非常に危機的状態だと思います。
この危機を何とか回避したいと思います。

◆網野

毎週お騒がせしてすみません。
大飯原発反対して歩き始めたデモですが、今は原発反対、被曝したくない、そういう政治意思を示したい方と一緒に歩いております。
今回で48回目になります。

原子力規制委員会、トリチウムの話をチラシにまとめてお配りしました。

トリチウムは現在福島原発から大量に放出されております。
原子力業界の人たちはトリチウムは安全な物質だと言うんですけども、これは危険な物質でして、カナダのピカリング原発、ここは重水炉なんで大量の トリチウムが出るんですが、液体だけでなく実はトリチウムは気体にもなりやすい物質で、液体の1.5倍から2倍、気体で排出されています。
このトリチウムで健康被害が出ました。社会問題化しました。
社会問題化して今トリチウムに規制がかかっています、摂取規制がかかっています。
日本では摂取に関して全く無規制です。
私たちは非常に危険な状態だということをお知らせしたいと思います。
トリチウムは安全な物質ではありません。危険な物質です。
今日はここで終わります、ありがとうございました。

第48回広島2人デモ 5月10日告知

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▽A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130510_A4.pdf
▽A3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130510.pdf

◆告知文◆

みなさま

毎度お騒がせしております。
第48回広島2人デモの告知をさせていただきます。
5月10日(金)18時~いつものように元安橋東詰出発です。
チラシが出来ましたので宜しければ見てください。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130510_A4.pdf

5月は毎週金曜日に歩きます。
ちなみに5月24日は第50回になります。
ついに50回も歩いてしまう事になりました。
まさに「想定外」の事態です。

では歩いて参ります。
ご一緒に意思表示したい方は歓迎します。

では歩いてい参ります。

第47回広島2人デモ 5月3日報告

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みなさま

毎度毎週お騒がせしております。
第47回広島2人デモのご報告を致します。

今日の参加者は6+1人。
哲野、網野、ツナさん、大歳さん、じゃけえさん、Kさん、
そして関西から参加してくださった、ツイッター名「Povera Voce」さんでした。

今日はフラワーフェスティバル(略してFF)の初日とあって、
(※毎年5月3・4・5日の3日間行われる http://www.hiroshima-ff.com/ )
絶対駐車場がないから少し離れたところに停めて歩こうと決めていました。
そして早めに出たのですが、思ったよりも空いていて、あっさり停められました。
そして集合場所についたのが30分前。

平和公園は歩行者天国になっているので人の多いこと多いこと・・・

ちょうどFFのパレードが終わってぞろぞろと帰る客がどんどん商店街に流れ込んでいきます。

警備の警察の方が早めに来ました。3人いらっしゃいます。
警察「今日は人が多いし、トラブルにならないよう念のため」
ということで2人ついてくださることに。
なんと1人は警備課の課長さんがついてくれることに・・・。

いつもついていて下さる方が、今日はFFの警備。
警察「今日は私はFFの警備なんです。迷子センターのところにいまして。また戻りますが・・・」
と、それでも駆けつけてきてくれて指令書の確認と、
今日警備を担当してくださる方を紹介をしてくれ、
お忙しいのに出発まで立ち会ってくれました。

課長「さっきまであちらのデモについてましてね、こっちに来ました。」
実は17時から原爆ドーム出発して、さよなら原発ヒロシマさんのデモがあったのです。
哲野「人数どれくらいでした?」
課長「200人くらいですかね?2梯団でしたから。
    本通りの電停を渡るのが大変だった・・・人が多くて」
あとでさよならさんの報告を閲覧すると、350人だったようです。
▽秋山理央さんの動画から
http://www.youtube.com/watch?v=kxSEb1ZVluc&list=UUvdzeJaVPolqV98uTihFmXA&index=1
300人は超えたみたいです。
人数もさることながら、盛大なデモでFFの人混みの中にも突っ切る形で歩いたようです。
哲野「よかったね。今これが一番大事なんだと僕は思う。
    原発に反対の人はなんでもいいから、街中に出て原発反対としょっちゅう言って歩くべきなんだ。
    歩かなくてもいいけど、街に立って原発反対の人間はここにいるぞとアピールすべきなんだ。」
とつぶやいていました。

警察の方にチラシを渡して・・・
網野「今日は憲法記念日なんで、憲法特集です。
    憲法12条に書いてありますよね。国民の不断の努力。これを言いたくて・・・」
警察「国民の不断の努力が足りないと?」
網野「というか・・・していいんだと。
    ドイツでは小学生から家族で政治の話をするのは当たり前なんです。
    生活の中に政治がある。これが本来、当たり前なんです。
    日本のほうがおかしい。文化の違いもあるんでしょうが・・」

というわけで話し込んでいると
大歳さん、ツナさんが来ました。
お互いに顔を見合わせて、
「僕たちはまるで異星人だね。」
街はFFのお祭りムード一色。
元安川の河畔では音楽コンサートをやってるし
みんな本当に楽しそう。
ツナ「気が引けますよねぇ。今日あたりに原発の話して歩くなんてのは。」
哲野「ほんとだよね。野暮で無粋ったらありゃしない。」
大歳「今日は反応悪いと思いますよ。」
哲野「そうだろうねえ。でもやらざるを得ない。
    野暮は100も承知、200も合点・・・」

で音楽が鳴りました。
大歳さん、ツナさん、哲野、網野の4人で出発です。

▽今日のチラシ(A4)
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130503_A4.pdf

トップバッター大歳さんからです。
(各人のスピーチ全文は末尾にまとめて掲載していますのでご覧ください。)

大歳さん「お休みのところ、お騒がせして申し訳ありません。
      金曜日恒例、広島2人デモをはじめたいと思います・・・」

大歳さんは福島集団疎開裁判の話に触れました。

大歳 「…(仙台高裁は)「確かに将来的に子供に健康被害が出る可能性があることは認めるけれども、
    除染で環境改善されるかもしれないし、今現在の被曝量では差し当っては切迫した状況とは思えない」ので原告側の訴えを却下したということ です。
    …却下の理由は、他にも幾つかあります。
    まず今回の訴えは平均空間線量率が毎時0.2μSv以上の学校では教育活動を差し止めて欲しい、というのが原告側の訴えでした。
    単純計算すれば、これを1年間に換算すると1.8mSvとなって一般の被曝上限値の1mSvを大きく超えてしまいます。
    これに該当してしまう学校では、教育活動をしないで欲しいというのが今回の原告側の訴えです。
    仙台高裁はこれに対して、希望すれば学区外の学校に通うこともできるのだから、
    原告側には該当する学校の活動を差し止めるという権利まではない、
    また、原告側の主張する『平均空間線量率で毎時0.2μSv以上の環境』と、
    『低線量内部被曝の影響』との因果関係が明らかでないことも示しています。…」

と現状肯定のための理屈をつけた判決を紹介しました。

   「…不本意な形では死にたくありません。
    原子力マフィアのような金儲けだけの人たちに猛毒撒かれて、
    「食べて応援しよう」とか「風評被害を払拭しよう」とかそそのかされて、
     ちゃんと検査したのかどうかも怪しい食べ物ばかり食べて病気になった場合、
     「放射能との因果関係は明確ではない」とか言われて納得できるでしょうか?
    実際そうなった方もいらっしゃいます。
    だとするならば私たちは安全側に立って、様々なことに警戒しながら生きていくしかないのです。
    どうかみなさんも十分すぎるほど食べ物にはお気を付けていただきたいと願っております。」

そして最後に自民党には票を入れないようにしましょう、と呼びかけました。

この大歳さんのスピーチ中、老年の夫婦が振り返りながらプラカードを凝視していました。
すかさずツナさんがチラシを持っていくと受け取ってくれました。
街はやっぱり人が相当に多かったです。
そしてじゃけえさんが参加。
そのあと、哲野にマイクが渡ります。

哲野「原発問題は憲法問題と密接に関係しています。
    そのことを明らかにしたのが『福島原発事故』でした。
    今から27年前、チェルノブイリ原発事故が起りました。
    25年経っても低線量放射線被曝はウクライナの人々を苦しめています。
    甲状腺がんは当時0歳から14歳の子どもたちに、そしてその子どもたちは成人していくわけですが、右肩上がりに、うなぎ上りに上がってい ます。
    うなぎ上りに上がっていくのは“がん”だけではありません。
    低線量内部被曝の影響はがんよりもむしろ心臓疾患、呼吸器系疾患、生殖器系疾患、知能低下、IQ低下こうしたように全身に幅広く現れてき ます。
    お配りしているチラシに2007年のウクライナの成人のうち、高血圧症で死んだ人の比率が出ていますが、心臓・血管の病気で死ぬ人は約8 割に上っています。
    それが2007年の実態です。
    こうして考えてみると福島原発事故から出てきた放射能は私たちの生存権そのものを脅かしている、これがよくわかります。
    チラシに憲法第25条、生存権を規定した内容ですが短いので全文引用してあります。
    さらに憲法13条は日本国民の幸福の追求をはっきり規定しています。
    元々憲法は私たち国民が守るものではありません。
    憲法は国家権力が遵守するものです。
    近代民主主義国家の憲法は権力に歯止めをかけるための基本法規です。
    私たちが日本国憲法をしっかり読んで理解すれば今福島で起こっている放射能被害の問題は明らかに憲法違反だということが納得できるでしょ う。」

と憲法を読みましょうと呼びかけました。
その次にじゃけえさんにマイクが渡ります。

じゃけえ「…中国新聞を読んでいると、原子力発電所、TPP、憲法改正、核、そういうワードがたくさん出てきました。
     そういうことがたくさん、新聞に載る時代になってしまったのです。
     なかでも気になった記事が、アラブ首長国連邦の首相と安倍首相が同席した席で、原子力協定に安倍さんが署名したという記事が気になりま した。

(中国新聞独自の記事ではなく、共同配信記事。中国新聞のネットニュースには載っていない。
 外務省の記事が比較的網羅している。
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/page4_000074.html

     アラブ首長国連邦の首相は日本の安全で水準の高い原子力の技術が入ってくることを大変期待しているとコメントしたそうです。
     日本の原子力の安全で大変高い水準の技術が入ってくると思ってらっしゃるんです。
     安全で水準が高いと、今でも思っていらっしゃいますでしょうか、みなさん。
     福島第一原発事故はまだまったく収束していません。
     まだ放射能が漏れています。
     ひたすら水で燃料棒を冷やしているだけです。
     …チェルノブイリ事故から25年も経ったのに、健康被害は収まるどころか悪化する一方です。
     今の私たちの無関心の代償が福島原発事故だと以前このデモでスピーチしましたが、福島どころじゃないです。
     今生きている人間の苦しみの全てが私たちの無関心の代償です。」

と呼びかけました。
次にツナさんにマイクが渡ります。
(※ツナさんのスピーチは是非末尾に掲載した全文をご覧ください。)

ツナ「原発を肯定する政党には投票しないでください。
   自民党は原発再稼働を明言しています。『安全が確認できた原発は再稼働!』
   この言葉おかしいですよね?
   みなさん、安全が確認されたドライバーは事故を起こしませんか?
   安全が確認できた家は火事になりませんか?
   安全が確認された飲食店は絶対ノロウィルスは出ませんか?
   安全が確認できても事故は起きる、皆さんよく御存じのはずです。
   それでも車が走り、天ぷらという料理が調理され、生牡蠣は美味い!なぜか?
   私たちにはシートベルトがあり、消防署があり、ノロウィルスに対処をしてくれる人がいるからです。
   ところが放射能には勝てません!!逃げるしかないんです。
   目にも見えません。完全に防ぐこともできません。
   目の前に放射能があるときに、それこそ安全を確認できないんです。
   自民党はそんな理屈にもならないことを言いながら、原発再稼働を明言しています。
  (各党の原発政策に触れ)原発がなぜいけないのか、なぜ怖いのか、こちら(各党)も全くわかっていません。
   これがわかっていない原発反対なんて、ただの人気取りです。
   はっきり言いましょう、どこにもまともな政党なんてありません。
   じゃ、どうすりゃいいんだ?ということになるんですが、原発を止めるために私たちができること、それは、まず『投票』です。
   投票から始まる『監視』と『是正』なんです。

  原発を止めるために私たちが明日から出来ること三つ。
  銀行に預金しない。
  食べて応援しない。
  政治家の監視と是正。
  私たちがこれらを実行し原発を動かさない世界をつくりましょう。」

私と大歳さんはツナさんならではの軽妙な語り口に大笑いしながら
凄い!凄い!を連発してました。
哲野は「本質をついとる!」と感心してました。
このころからでしょうか、チラシが売れるようになったそうです。
それまではさっぱりでした。

次に哲野にマイクが渡ります。
哲野「憲法は国家権力の暴走を止めるための安全装置です。すべての政治権力は暴走する危険を持っています。
    これを近代民主主義ははっきり認識しました。
    そして憲法という安全装置を設けて権力を制限する制約をかけました。
    ですから憲法を守るのは私たちではありません。
    憲法を守るのは天皇、内閣、裁判所、国会議員、そして全ての公務員です。」

哲野が憲法を知ろうと呼びかけ、大歳さんが日本国憲法前文を読み上げました。

この時ちょうど、本通り電停の横断歩道の信号待ち。
他の歩行者の邪魔にならないよう、車道ギリギリの先頭にいたのですが
若い男の子が物凄く近づいて回り込むようにニタニタ笑いながら私の顔を見ました。
網野「?」(気持ち悪いなぁ・・・)
あとで立ち話の時に、あれはなんだったんだろう?とみんなに言うと
ツナ「そういう人いましたね、数人。酔っ払いとか結構いましたよ?酒飲みながら歩いている人もいたし」
大歳「なんか珍しいものを見るように見てた人もいましたよ。祭りで浮かれてると言うか。」
網野「・・・・酔っ払いか、あれは。」

次にマイクが網野に?と思って振りかえるとKさんが参加してきてました。
あれ?いつ合流?
Kさん「折り返し過ぎたくらいから。」
ということでKさんにマイクが渡りました。
Kさんは職場から電車をふたつ乗り継いですべり込みの参加です。

Kさんは福島のみならず東北・関東圏の子どもたちが放射能に怯えて暮している、と訴えました。

Kさん「広島や長崎に原爆が落ちた時、みんな放射能のことを知りませんでした。
    今では東海村の事故やチェルノブイリの事故後、放射能は有害であることを皆さんは知っているはずです。
    広島の近くにも原発があります。
    事故が起きたらここも同じになるんです。
    どんなに新しく基準を高くした原発を作ろうと、必ず老朽化します。
    人は必ずミスをします。
    人間がいくら頑張っても地震や大津波に勝てる原発を作ることはできないんです。
    放射能は生き物にとって有害です。
    無害になるまで何千年も何万年もかかるんです。
    どうか原発が本当に必要かどうか考えてみてください。
    地震があるたびに原発の心配をする、食事のたびに放射能の心配をする、
    それをこれから先ずっと、自分の子どもや孫、そしてこれから生まれる子どもたちに続けさせる社会はおかしいと思います。
    どうか情報を探して、そして考えて下さい。宜しくお願いします。」

次に網野にマイクが渡りました。
網野は憲法第12条を読み上げました。
網野「私たちは政治の事とかに関係すると白い目で見られるとか、思ってしまうんですけども、そんなことはありません。
    ここにちゃんと憲法で保障されていまして、私たちは本当はこういうことをするものだと、ちゃんとここに書いてあります。
    政治に関わるのはおかしいとか、そういうことを言う人がいたら、そっちがおかしいと思ってください。
    政治とは我々の生活そのものの問題です。
    恥ずかしがることも何にもありません。人の目を気にすることも、体裁を気にすることも全くありません。」
と訴えました。

そしてデモ終了。
警察にお礼を言ってお別れしました。
そして終了直前に来てくださったのがPovera Voceさんでした。

Povera Voceさんは関東から関西に避難したとご自分の事を話され
いろんな健康障害について見聞きしていることを私たちに話してくれました。
約2~30分でしたでしょうか。
Povera Voceさんとお別れし、いつものメンバーで立ち話がはじまりました。

まず今回の気が付いた点。

じゃけえ「女性の人が2人ほどチラシを取りに来てくれた」
Kさん「いつもの商店街の御主人、外にでて私たちが近づくのを見ると店の中に入って
    何もなさそうにカウンターにいらっしゃるので
    チラシを渡すと、手をだして受け取ってくれるんです。」
大歳「僕も一人は渡したな」
網野「今日は実は40枚しか用意してなかったんですよね。売れないと思って。」
でもチラシは全部なくなりました。
ツナ「今日はあまり関心を引きませんでしたね。
   なにやっとんだとかって声かけられてたし。」
うーん、それはしょうがない、お祭りの中を歩いたのですから。
あの遊びモードの中でこれだけ関心を集めたことは私は立派だとおもいます。

それから延々1時間、合計1時間半、話は尽きませんでした。
良し終わりましょうか、と声をかけるのですが、みんな動かない。
みんないろんなことが同時進行で、整理できないことが溜まりに溜まっているのです。
月末また情報交換会をしようと思います。
今度は議論中心で。

じゃけえさんのデモ参加の感想を後でのツイートから。
「人が多かった~!隊列の後方にいると、私の後ろ歩いてる女の子が
 「あれ、私らデモに参加しちゃってない?笑」
 と言っているのが聞こえました。ええがな、参加したら。
 しかし祭には色んな人が来るな。ガラが悪い人も来る。
 デモをひやかしに無言で近づいて来ました。デモが珍しいのでしょうか。
 全国でも沢山やってるのにね。テレビや新聞では大々的には報道されないからでしょうか。
 私はチラシを4枚くらい配りました。
 すれ違い様にギャルに差し出すとサッと受け取ってくれてちょっと驚きました(差し出しておいて)
 あと大学生くらいのまたギャルい女の子に差し出すと、なぜかかしこまって賞状を受け取るように
 両手で会釈しながら受け取ってくれました。
 うーん、ふざけてたのか?半ば本気なのか?読んでくれたらいいな。」

ツナさんのツイート掲載の感想です。

「僕は人が遊んでるときが稼ぎ時と言われる飲食業、今日の参加は諦めてました。
ところがたまたま今日の夕方だけ都合がついたんです。本当に偶然でした。
僕はいつデモに参加出来るか分からない身の上です。
いつも、これが最後かもしれないと思いながらスピーチの場を借りてます。
僕が子供に言いたいことは何だろう? 友人に言いたいことは何だろう?
もう会えない彼女に言いたいことは何だろう?それを考えました。
みんなには、自分の身を守ってほしい。原発を止めてほしい。そう願います。
だから、僕がスピーチしたいのは、みんなにしてほしいこと、それなんだと思いました。
結果的に今日のスピーチは押し付けがましいものになったかも知れません。
配慮はしましたが、僕は自分をコントロールするほど紳士ではない。
でも皆さん、どうか、生暖かい目で見守ってやって下さいませ。
僕に関して言えるのはこれだけです。
今日のチラシは、憲法と福島第一の事故についてです。
主催の方が気にするのは、憲法は誰が守らなければならないかが正しく認識されてないということ、改憲は9条が囮ではないかということ。
私たちは、この憲法に守られています。
広島の被爆者平和記念公園には、過ちは繰り返しませんという碑文が刻まれています。
日本国憲法の前文は、英語の翻訳にも関わらず、とても力強い響きを持った日本語で、碑文と同じ空気を醸し出しています。
この憲法を作るのに携わった人たちの思いを感じます。
その思いは、立場や国籍を越えたものだと感じます。
押し付け憲法などと言う前に、あなたの憲法をよく読んでほしいです。
日本国憲法は、大日本帝国憲法の過ちを繰り返さないために、もう誰も権力の暴走に苦しめられることのないように、作られた憲法なのです。
(1条については色々とあると思いますが)
ただ、残念ながら憲法は権力から守ってくれても、放射能からは守ってはくれません。
ですから、私たちは大変なんです。あらゆるステージで危険にさらされています。
フラワーフェスティバルを楽しむのは構いませんが、その余韻に浸るほどの余裕はないのです。」

以上ご報告いたします。

===========以下各人のスピーチ全文です。=================

◆大歳
 先月4/26に福島集団疎開裁判において、仙台高裁は、郡山市に住む小中学生の安全な教育環境を求める訴えを斥ける判決を下しました。この判決 の中身は、調べてみる少し複雑なところがあります。
 まず仙台高裁は、子供たちが将来的に健康上の被害が出る危険性、可能性があると認めました。その上で、そうであるにも拘らずそうした健康被害が 出る可能性は不確定であり、実証が難しいと言うことも示されています。

 つまり、これはどういうことかというと「確かに将来的に子供に健康被害が出る可能性があることは認めるけれども、除染で環境改善されるかもしれ ないし、今現在の被曝量では差し当っては切迫した状況とは思えない」ので原告側の訴えを却下したということです。

 却下の理由は、他にも幾つかあります。まず今回の訴えは平均空間線量率が毎時0.2μSv以上の学校では教育活動を差し止めて欲しい、というの が原告側の訴えでした。単純計算すれば、これを1年間に換算すると1.8mSvとなって一般の被曝上限値の1mSvを大きく超えてしまいます。こ れに該当してしまう学校では、教育活動をしないで欲しいというのが今回の原告側の訴えです。

 仙台高裁はこれに対して、希望すれば学区外の学校に通うこともできるのだから、原告側には該当する学校の活動を差し止めるという権利まではな い、また、原告側の主張する『平均空間線量率で毎時0.2μSv以上の環境』と、『低線量内部被曝の影響』との因果関係が明らかでないことも示し ています。

 このふたつの仙台高裁の判決理由も、個人的には大変興味深いものであると感じていますが、本日はこれに深入りせずに「なぜ仙台高裁は、将来的に 子供に健康被害が出る可能性があることを認めたのか?」について考えてみたいと思います。

 現在、日本の放射線研究はICRPという国際的な放射線防護研究の権威である組織から生まれた放射線リスクモデルがそのベースになっています。 では、そのICRPはどんなことを言っているのか、が重要となってきますがICRPでは「累積被曝線量100mSv以下被曝では癌や白血病は確率 的影響として確認される」と言っています。

と言いつつも、被爆は少なければ少ないほどよいというのが、放射線防護の考え方なのでそこから公衆の年間許容上限値の1mSvという数字が出てき たというのが現在までの流れです。ちなみにICRPでは、内部被爆による1mSvも、外部被爆による1mSvも区別がありません。

 話を仙台高裁に戻します。仙台高裁においてはこのICRPの考え方自体が疑わしい、または誤りであるとする意見を一部採用したという点では評価 できます。これがどこから生まれた意見かというと、その大元はヨーロッパ放射線リスク委員会ECRRの勧告に示されているような非ICRP系の学 者・研究者の研究成果です。ECRRによる主要な見解を簡単に述べると「外部被爆よりも内部被爆のほうがはるかに人体的な影響が大きい」「低線量 の環境下においても、人体に大きなダメージを与え、癌や白血病以外の様々な疾病を引き起こす」といったものになります。実は今まで司法や行政は、 世の中にこうした見解が存在することを知りつつ、全く採用してこなかったという経緯がありますから、こうした見解の存在を仙台高裁が認めたことは 前進であったと言えると思います。
 
 話が少し難しくなって申し訳ありません。どうか「安全側に立つとはどういうことだろう?」というのを考えていただく機会にしていただきたいと思 います。人間は特に不摂生したわけでもないのに大きな病気になることもあります。当然、不摂生していると病気になりやすくなります。実際どうして 病気になったのかなんて、よく分からないことのほうが多いものです。それで「とりあえず気を付けておこう」という人と「死ぬときは死ぬんだからや りたいことやって食べたいもの食べるんだ」という人がいます。どちらが悪いとか分かりません。どちらかと言えば私も後者のほうになると思います。 しかし不本意な形では死にたくありません。原子力マフィアのような金儲けだけの人たちに猛毒撒かれて、「食べて応援しよう」とか「風評被害を払拭 しよう」とかそそのかされて、ちゃんと検査したのかどうかも怪しい食べ物ばかり食べて病気になった場合、「放射能との因果関係は明確ではない」と か言われて納得できるでしょうか?実際そうなった方もいらっしゃいます。
 だとするならば私たちは安全側に立って、様々なことに警戒しながら生きていくしかないのです。どうかみなさんも十分すぎるほど食べ物にはお気を 付けていただきたいと願っております。

 最後にもう一点。この地震だらけの日本において54基以上もの原発を作ってしまったのですが、一体どこの政党がこれを推進してきたかというとこ れは自由民主党です。
正力松太郎原子力委員会初代委員長や中曽根康弘元首相を筆頭に自民党のほとんどの議員は原発を推進してきました。自民党こそが原発A級戦犯政党で あり、現在進行形の犯罪的な組織です。だから脱原発をするのにまず何をしてはいけないかというと、これは自民党に票を入れてはいけないということ になります。そしてこの7月に参議院選挙がありますがこの広島の選挙区において自民党から出るのはだれかといえば、溝手顕正さんになります。溝手 さんに票を入れてしまうと脱原発はできなくなります。
アベノミクスとか何とかで自民党の支持率が75%まで上がっているとマスコミはでっち上げていますが、こんなのも全部ウソです。所得の増加が伴わ ないインフレなどむしり取られているに等しいのです。さらにいえば、アベノミクスなどなんの裏付けもない人為的な金融バブルに過ぎず危なっかしい こと、この上ありません。
自民党と同様、悪質な世論の誘導を行なう大手のマスコミからの決別もいたしましょう。

◆哲野

ゴールデンウイークの休み中のところ大変無粋な話で申し訳ありません。
金曜日夕方恒例の広島2人デモです。現在5人で歩いております。
関電大飯原発再稼働に反対して歩いております。
みなさん、今日は憲法記念日です。
今から66年前の1947年、昭和22年5月3日に日本国憲法が公布実施されました。
原発反対のデモに、なぜ日本国憲法の話なのか、どういう関係にあるのか、まったく無関係ではないのか?
ところが原発問題は憲法問題と密接に関係しています。
そのことを明らかにしたのが『福島原発事故』でした。
今から27年前、チェルノブイリ原発事故が起りました。
27年目の現在、放射線被害がどうなっているのか、お配りしているチラシに書いてあります。
25年経っても低線量放射線被曝はウクライナの人々を苦しめています。
甲状腺がんは当時0歳から14歳の子どもたちに、そしてその子どもたちは成人していくわけですが、右肩上がりに、うなぎ上りに上がっています。
うなぎ上りに上がっていくのは“がん”だけではありません。
低線量内部被曝の影響はがんよりもむしろ心臓疾患、呼吸器系疾患、生殖器系疾患、知能低下、IQ低下こうしたように全身に幅広く表れてきます。
お配りしているチラシに2007年のウクライナの成人のうち、高血圧症で死んだ人の比率が出ていますが、心臓・血管の病気で死ぬ人は約8割に上っ ています。
それが2007年の実態です。
こうして考えてみると福島原発事故から出てきた放射能は私たちの生存権そのものを脅かしている、これがよくわかります。
チラシに憲法第25条、生存権を規定した内容ですが短いので全文引用してあります。
さらに憲法13条は日本国民の幸福の追求をはっきり規定しています。
元々憲法は私たち国民が守るものではありません。
憲法は国家権力が守るものです。
近代民主主義国家の憲法は権力に歯止めをかけるための基本法規です。
私たちが日本国憲法をしっかり理解し、守れば、今福島で起こっている放射能被害の問題は明らかに憲法違反だということが納得できるでしょう。
憲法違反である、もしそのことが理解できないようであれば、日本国憲法をしっかり読んで理解できてないからではないかと私は思います。
日本国憲法前文は基本的人権を謳っています。
基本的人権というのは抽象的な原理ではありません。
大きく3つに分かれます。
欠乏から免れる権利、暴力から免れる権利、平和を追及する権利、平和的生存権と呼ばれています。
これが日本国憲法の前文で規定している基本的人権の中身です。
日本国憲法は国家権力の暴走、国家権力の濫用をしっかり止める歯止めとして機能しています。
今日は5月3日、憲法記念日です。今日を機会に日本国憲法を一回読んでみましょう。
日本国憲法は私たち名もない一般市民の平和と生存権を守るものです。
その意味で原発は明らかに憲法違反です。

◆哲野2回目スピーチ===========

憲法は国家権力の暴走を止めるための安全装置です。すべての政治権力は暴走する危険を持っています。
これを近代民主主義ははっきり認識しました。
そして憲法という安全装置を設けて権力を制限する制約をかけました。
ですから憲法を守るのは私たちではありません。
憲法を守るのは天皇、内閣、裁判所、国会議員、そして全ての公務員です。
憲法は彼らの行動の監視装置としてその機能を果たしています。
あんまり今は果たしていませんが…。
今お配りしているチラシに日本国憲法の前文を全文引用してあります。
いまから読みます。

(大歳さんによる前文朗読)

今憲法の前文を読み上げました。
この憲法の前文、憲法の精神に照らすと、福島原発事故以降の展開は明らかに憲法違反です。
私たちの憲法が保証する生存権を根本から否定する原発をやめましょう。止めましょう。

日本国憲法第99条にはこう書かれてあります。

(99条朗読)

全ての国家公務員は憲法を擁護しこれを遵守する義務を負っています。
内閣総理大臣が憲法改正を発議すること自体、この99条に照らせば憲法違反です。
日本国憲法を変えるためには日本国民がまずどこかを変えようと発議・提案しなくてはなりません。
それは直接的には代議員である国会議員が発議し、国会議員の3分の2がそれに賛成し、そして国民投票にかけられます。
ですから憲法を変えられる権限を持っているのは、唯一、日本国民なんです。
内閣総理大臣が憲法改正を発議する、このこと自体が日本国憲法第99条の精神に照らして憲法違反です。元々今の自民党安倍内閣は憲法違反の選挙で 選ばれた、憲法違反内閣です。
その憲法違反内閣が自らを縛る憲法を変えたいと思うのはある意味当然でしょう。
しかし、法的正統性を持たない今の安倍内閣が、権限もない権能もない、憲法改正を発議し、そして彼らに都合のいい憲法を作り上げようとするなら ば、これは一種のクーデターです。
クーデターは銃や鉄砲だけで起こるものではありません。
現実に今、安倍政権は日本国憲法を不法に変えるという行為を通じてクーデターを考えています。
クーデターの後は1920年代から30年代のナチスドイツ、日本の天皇制軍国主義、つまり憲法が私たちが守るものになっていく、権力者が押し付け るものになっていく、こういう状態が知らず知らずやってきます。
本当の危機は、本当の危険は、私たちの気が付かないところで、ゆっくりゆっくりやってきます。
今7月の参議院選挙に向けて日本の保守右翼のクーデターが静かに進行しています。
今日は憲法記念日です。みなさん、日本国憲法を読んでしっかり理解しましょう。

◆じゃけえ

毎度お騒がせしております。
毎週金曜日恒例の広島2人デモです。
お休み中のところお騒がせして申し訳ありません。
原発に反対してスピーチしながら歩いております。
少しでも耳に入れていただけると幸いです。

今日、スピーチにするためのメモを用意できませんでした。
今日用意しているチラシも読まずにデモに参加しております。
中国新聞はちらっと読んできました。
中国新聞を読んでいると、原子力発電所、TPP、憲法改正、核、そういうワードがたくさん出てきました。そういうことがたくさん、新聞に載る時代 になってしまったのです。
なかでも気になった記事が、アラブ首長国連邦の首相と安倍首相が同席した席で、原子力協定に安倍さんが署名したという記事が気になりました。

(中国新聞独自の記事ではなく、共同配信記事。
外務省の記事が比較的網羅している。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/page4_000074.html

アラブ首長国連邦の首相は日本の安全で水準の高い原子力の技術が入ってくることを大変期待しているとコメントしたそうです。
日本の原子力の安全で大変高い水準の技術が入ってくると思ってらっしゃるんです。
安全で水準が高いと、今でも思っていらっしゃいますでしょうか、みなさん。
福島第一原発事故はまだまったく収束していません。
まだ放射能が漏れています。
ひたすら水で燃料棒を冷やしているだけです。
しかも水をかけて冷やすその水は、高濃度放射線汚染された水としてどんどん溜まっていく一方です。先ほどの記事の続きに安倍首相はアラブ首相国連 邦の方に、日本の放射能汚染された食品の輸入をお願いしたそうです。そして大統領はその要請に応じたそうです。
日本にとどまらず世界にも放射能汚染された食品を輸出することを、良しとしているんですね。
TPPも憲法改正も色んな心配なことが多くて原発問題がたいしたことじゃないんじゃないかと思いそうになりますが、全然たいしたことじゃないんで す。大変なことです。
原子力発電所はこのままいけば再稼働します。
事故を起こさなくても放射能は漏れています。
チェルノブイリ事故から25年も経ったのに、健康被害は収まるどころか悪化する一方です。
今の私たちの無関心の代償が福島原発事故だと以前このデモでスピーチしましたが、福島どころじゃないです。今生きている人間の苦しみの全てが私た ちの無関心の代償です。
原子力発電所を日本につくったのは自民党です。
そのことだけは忘れないで選挙に行って投票をお願いします。

◆ツナさん

みなさん、こんにちは。
ゴールデンウィークの楽しい時間をお邪魔して申し訳ありません。
と、原発や放射能にも謝って欲しい気分です。
みなさん気づいてないかもしれませんけど、彼らに凄い邪魔されていますよ?

改めましてこんにちは!
原発の再稼働諸々に反対して歩いております。
私たち2人デモ、現在5人です。

『私は原発がないと困る!原発が大好きだ!』と言う方、いらっしゃいますか?
恐らくそういう方はいらっしゃらないと思います。
『ま、無ければ無いに越したことはないんだけど、無くすのは無理なんじゃないかなぁ?』と言う方がほとんどじゃないでしょうか?
どちらかと聞かれると、『無い方がいいよね』という方がほとんどじゃないかと思います。
別にいいんです、それでいいんです。
『原発大好き!』と言うんでしたらね、色々とここで一勝負願いたいところですが『原発なんか無くなればいい』、そう思ってくれているならそれでい いんです。
で、『原発無くすのにどうすりゃええっちゅうねん』ということが今度問題になってきます。
そこで明日から出来るささやかな原発反対運動というのを私、考えてきました。
是非皆さん、ここで一つ覚えて帰ってください。
フラワーフェスティバルの勇壮なパレード、車いすも入れない菓子博、みなさん楽しい記憶です。かけがえのない時間です。
そこに一つ、このおかしな男が言う、明日から出来る原発反対運動、是非覚えて帰ってください。

まず一つ。貯金をしない。
出来るだけ銀行の金庫にお金を入れないでください。
銀行にお金を預けると、何に使われるかわかりません。原発を作るのにも使われます。
原発を動かす燃料や運搬費、人件費、色々使われます。
原発なんてね、誰かのポケットマネーで動くような安いもんじゃないんですよ。
『銀行にお金を預けないと経済はどうなる?銀行にお金を預ける方が、経済が回って良いじゃないか』
みなさん、勘違いしています。そんなことはありません。
経済を回しているのは、原発が爆発した時真っ先に被曝させられる『下々の者』、つまり私たちです。
私たちが一生懸命経済を回しました。
ところが私たちが回したお金が、上に巻き上がっていくばかりで…落ちてきませんねぇ。
落ちてきません。なぜこんなことを言うかわかりますか?
日本人の個人の総資産は変わっていません。
変わっていないのに年間の自殺者は増え続けています。
失業者も増えました。
仕事は減り続けています。
私たちの所得も減り続けます。
いったいどこへ消えたんでしょうかね?
個人の総資産は変わってないのに、私たちのお金はどこに消えたんでしょうか?
考えてみてください。
銀行にお金を入れなくてもいい、私たちが無理をしなくてもいい、そうやって生きていける社会がいいと思いませんか?
そのために一歩踏み出してください。
中には銀行に貯金しないと使っちゃうよという人もいると思います。
でもこれは余談ですけど、いいアイデアがあります。そういう時は是非あなたの貯金箱に名前を付けてください。
何でもいいです。元彼の名前でもいいです。好きなアイドルでもいいです。ジョセフィーヌという名前でもいいです。
とにかくそうやってお金を入れない。タンス預金万歳です。

二つ目。これは誠に残念なことなんです。
行いは簡単ですが、誠に残念です。
でも一つの現実を受け入れないといけません。
太平洋で捕れた魚は食べないでください。
食べて応援したい気持ちは私もわかるつもりです。
あれだけの辛い思いをした人たち、事故で、地震で、大変な目に遭いました。
ほおっておくなんて人間の行いではありません。
でも現実に放射能は海に流れています。海底の泥に潜る魚をはじめ、多くの魚が汚染されています。
水俣病の時のように生体濃縮されて大きな生体の中にどんどん放射能は溜まっていくでしょう。そして食物連鎖の頂点にいるのが私たち人間です。
気付いた時には私たちの身体の中には濃縮された放射能でいっぱいです。
そんな太平洋の魚がどれくらい売れるか?
これは放射能を私たちがどれだけ気にしていないかというバロメーターになります。
そして放射能を気にしなくなったとき、原発事故は風化します。
原発事故の被害が放射能被害なんですから、放射能を気にしなくなった時に原発事故は風化します。
私たちは食べて応援するどころか、彼らが受けるべき補償、補償を受けるのを邪魔してるんです。
そして事故が風化すれば原発は再稼働します。
なぜ今原発が仮に動かないようになっているか、なぜ今原発が再稼働するかしないかで、せずにいられるか。
これは、福島原発事故がまだ続いているからです。
食べて応援というのは被災者の方の生活再建を邪魔するのはもちろん、私たちの生活に原発を入れてしまう行為なんです。
いいですか?どれだけ男前が食べて応援と言っても、みなさんは『それは違う。ちゃんと考えろ』そう言ってください。
そして明日から出来る簡単な原発反対運動、三つ目。
みなさん、夏に参議院選挙があります。今はわざとわかりにくい憲法を争点にしていますが、原発政策もひとつここは注目してください。
原発を肯定する政党には投票しないでください。
自民党は原発再稼働を明言しています。『安全が確認できた原発は再稼働!』
この言葉おかしいですよね?
みなさん、安全が確認されたドライバーは事故を起こしませんか?
安全が確認できた家は火事になりませんか?
安全が確認された飲食店は絶対ノロウィルスは出ませんか?
安全が確認できても事故は起きる、皆さんよく御存じのはずです。
それでも車が走り、天ぷらという料理が調理され、生牡蠣は美味い!なぜか?
私たちにはシートベルトがあり、消防署があり、ノロウィルスに対する対処療法をしてくれる人がいるからです。
ところが放射能には勝てません!!逃げるしかないんです。
目にも見えません。完全に防ぐこともできません。目の前に放射能があるときに、それこそ安全を確認できないんです。

自民党はそんな理屈にもならないことを言いながら、原発再稼働を明言しています。
民主党はどうでしょうか?民主党も同じです。再稼働容認ですから、語るものはありませんね。
日本維新の会、こちらも再稼働を容認しています。
大飯原発の時はね、橋下さんの変容ぶりは凄かったですね。
国民の生活が第一、と旗に掲げた生活の党。こちらは核融合なるものを推進しています。
これはトリチウムという非常にやっかいな放射能を出します。
原発の何が問題か?放射能の被害が原発の事故の被害だ、ということがわかっていません。
みんなの党、共産党。こちらは絆で東北の瓦礫を受け入れましょう、焼いて燃やして応援だ!
東北の震災廃棄物には1kgあたり100ベクレル以上の放射能がついているものがあります。
さらに六価クロムとかアスベスト。アスベストは一昔前話題になりました。
本来厳重に取り扱われるはずの猛毒が、なぜかみんな一緒になって燃やしてしまえという、そんな風になっています。
放射性物質をはじめ、様々な健康被害を出す汚染物質を閉じ込めることなく、全国各地で燃やそう、そういう考えなんですね。
原発がなぜいけないのか、なぜ怖いのか、こちらも全くわかっていません。
これがわかっていない原発反対なんて、ただの人気取りです。

じゃどこに入れたらいいんだ、どこに投票したらいいんだ?
はっきり言いましょう、どこにもまともな政党なんてありません。
投票するところなんてないんですよ。
だから半分以上の人が選挙に行かなくなるんです。
選挙に行かないのは決して悪い事ではありません。
これはみなさん、勘違いしないでください。ニュースのように煽りますけどね、選挙に行かないことは悪い事じゃないんです。だってまともな政党がな いんですから。
まともな政党がないのに無理やり与えられた選択肢の中で選べなんて冗談じゃないです。
じゃ、どうすりゃいいんだ?ということになるんですが、原発を止めるために私たちができること、それは、まず『投票』です。
投票から始まる『監視』と『是正』なんです。

大阪である人物が当選しました。その人は言いました。『当選したという事は白紙委任状を貰ったようなものだ』と。
つまり当選した以上は大阪市長として私は4年間任されましたから好きなようにやらしてもらいますよ、と。
『ふざけんな、ゴルァ!』ですね。
この町には湯崎という知事がいます。松井という市長がいます。
もしも彼らが『当選したんだから好きなようにやるよ』と言い、財政苦しいから公立高校の授業料月10万にしますと言ったら、みなさん家計困ります よね?オイオイオイ、待てよ!となります。
広島市で車持ってる人は贅沢なので月5万頂きますよと言ったらどうなりますか?やっぱりみなさん、オイオイ待てよ、ですよね?
それなんです。『オイオイ、待てよ』なんです。
その声を出すのが、私たちの責任なんです。
政治家の責任というのは当選することではありません。これは当たり前です。
政治家の責任は当選することではなく、その仕事の中身にあります。
そのように私たちの責任も投票ではなく、投票後の中身にあるんです。
どうかみなさん、原発を動かして、被曝を私たちに押し付けて、汚れ物の処理を未来に押し付ける政治家に抗議してください。

どうやって抗議したらええねん?そんなのは簡単です。
一番簡単なのは今すぐ私たちと一緒に歩いてください。
そうしていただければ大変光栄です。
でもやっぱりこっ恥ずかしいじゃねえか、よりによってなんでこんな人の多い日に何言ってんだという方。一番簡単なのは電話とかFAXとかという手 があります。
FAXはね、これは政治家の方は本当に迷惑するそうです。事務所紙だらけになりますからね。
あとはこれは私自体やったんですけど、ツイッターで湯崎知事に延々と話しかけてください。彼が読んでいるかどうかわかりませんが。
そういうところから始めてください。
黙っている子羊になったままでは、間違いなく殺されます。
原発を止めるために私たちが明日から出来ること三つ。
銀行に預金しない。
食べて応援しない。
政治家の監視と是正。
私たちがこれらを実行し原発を動かさない世界をつくりましょう。
どうかよろしくお願いします。

◆Kさん

みなさんに知って欲しいことがあります。
福島の子どもたちのことです。
福島県郡山市の小中学生が、年間1mSv以下の安全な場所で教育を受けられるようにと裁判を起こしました。
テレビや新聞などの大手メディアではこの裁判を報道しません。
テレビや新聞のスポンサーが東電や東電の株主だからです。
スポンサーにとって都合の悪い事は報道しないんです。
2012年4月に発表された甲状腺検査の結果、
福島の13市町村3万8千人の子どもの35%、
そして福島市の4万2千人の子どもたちの43%に嚢胞が見つかっています。

みなさんは子どものころ、どんなことを考えられていましたか?
自分や家族がいつ病気になるんだろう、大人になるまで生きられるんだろうか?
大人になっても子どもを産めないんじゃないか?
そんな心配をしていたでしょうか?
放射能は目に見えません。においもなく、味もしません。
福島だけでなく、東北、関東の子どもたちも放射能に怯えながら暮らしています。
広島や長崎に原爆が落ちた時、みんな放射能のことを知りませんでした。
今では東海村の事故やチェルノブイリの事故後、放射能は有害であることを皆さんは知っているはずです。
広島の近くにも原発があります。
事故が起きたらここも同じになるんです。
どんなに新しく基準を高くした原発を作ろうと、必ず老朽化します。
人は必ずミスをします。
人間がいくら頑張っても地震や大津波に勝てる原発を作ることはできないんです。
放射能は生き物にとって有害です。
無害になるまで何千年も何万年もかかるんです。
どうか原発が本当に必要かどうか考えてみてください。
地震があるたびに原発の心配をする、食事のたびに放射能の心配をする、
それをこれから先ずっと、自分の子どもや孫、そしてまだ生まれて来ていない、これから生まれる子どもたちに続けさせる社会はおかしいと思います。
どうか情報を探して、そして考えて下さい。宜しくお願いします。

◆網野

ゴールデンウィークの楽しいところを、無粋な話で…空気が読めなくてホント申し訳ありません。
毎週金曜日に歩いておりますんでこの日にぶつかってしまいました。
毎週金曜日、原発に反対して歩いております広島2人デモです。
自分たちで調べたことをチラシにして歩いております。もしよろしかったらチラシをお手に取ってください。
今日は憲法記念日なので、憲法の事を調べてチラシにしております。
ひとつ皆さんに知っていただきたい憲法の条項があります。
第12条です。読みますね。

(憲法12条朗読)

私たちは政治の事とかに関係すると白い目で見られるとか、思ってしまうんですけども、そんなことはありません。
ここにちゃんと憲法で保障されていまして、私たちは本当はこういうことをするものだと、ちゃんとここに書いてあります。
政治に関わるのはおかしいとか、そういうことを言う人がいたら、そっちがおかしいと思ってください。
政治とは我々の生活そのものの問題です。
恥ずかしがることも何にもありません。人の目を気にすることも、体裁を気にすることも全くありません。
ありがとうございました。

第47回広島2人デモ 5月3日告知

A4
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130503_A4.pdf

A3
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130503.pdf

みなさま

2013年5月3日第47回広島2人デモのお知らせをいたします。
今日も18時から歩きます。

http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130503.pdf
今日のチラシです。
宜しければご覧ください

では歩いて参ります。