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第20回伊方原発再稼働を止めよう! 5月25日告知

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第20回伊方原発再稼働を止めよう!
日時:5月25日(土曜日)15時~16時
場所:広島平和公園元安橋東詰 (花時計前)出発

▽チラシができました。
◆A4
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130525_ikata_A4.pdf
◆A3
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130525_ikata.pdf

本通りと金座街を往復します。
伊方原発の危険性を知らせながらデモします。
反原発・反被曝で意思表示をされたい方はどうぞ。
良かったら一緒に歩いてください。
参加者の方にはなるべく「一言でも」とマイクを回します。
(※無理強いはしませんが)

伊方デモのほうは土曜日だし人も多く
関心の高い地元の問題なので
歩いていても反応良くて楽しいですよ。

途中からの飛び入りも歓迎です。
ちょっとだけでも一緒にどうぞ。

第19回伊方原発再稼働を止めよう! 5月12日報告

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▽A3版チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130512_ikata.pdf
▽A4版チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130512_ikata_A4.pdf

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報告は月曜日以降になります。

第18回伊方原発再稼働を止めよう! 4月27日報告

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現在報告作成中です。

▽チラシA3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130427_ikata.pdf

▽チラシA4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130427_ikata_A4.pdf

先に主催者原田さんの報告をアップしておきます。

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みなさま

4月27日第18回目の広島 元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース 伊方原発再稼働反対ウォークの報告です。

4月27日(土)15:00にスタート。今回は4人で歩きました。
前の晩の寒さはどこへか、すっかり初夏の装いの元安川岸、若葉がきれいでした。本通りの人出は、特別多くもなく、少なくもありませんでした。

今回のチラシのタイトルは、「広島は伊方原発の最大の被害地元 ~事故を起こさなくても瀬戸内海に流れ込む大量の危険なトリチウム~」
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130427_ikata_A4.pdf

◇今回、特に訴えたかったことは、原発から通常運転時でも放出される大量のトリチウムの危険性です。

伊方原発は、2001年から2010年までの10年間に、552兆ベクレルもの液体トリチウムを海に放出しています
(独立行政法人原子力安全機構『原子力施設運転管理年報』平成23年版より)。
気体トリチウムは、おそらくその2倍程度放出していると考えられます。

トリチウムは、水素の同位体で、放射性物質です。
電力業界は、「トリチウムの電離エネルギーは弱いので、人体への影響は無い」と宣伝してきました。しかし、事実は違います。
トリチウムは、他の放射性物質とは違ったメカニズムで生体を損傷します。

例えば、人間を含む動物の細胞には、タンパク質、核酸などの高分子化合物が含まれていて、これらが生命活動を担っています。
これらの高分子化合物において、水素は分子と分子をつなぐ大切な役割を果たしています。
ところが、トリチウムは水素の同位体なので、トリチウムが体内に入ると、水素があるべきところにトリチウムが代わって摂り込まれてしまいます。
ところが、トリチウムは放射性物質なので、元素転換を起こしてヘリウムに変わってしまいます。
ヘリウムは分子と分子をつなぐ役割を担えないので、水素があるべきところにトリチウムを摂り込んでしまった高分子化合物は損傷し、正常に機能することができなくなってしまいます。

トリチウムを分離することは難しく、世界中の核施設がトリチウムを垂れ流しにしてきました。
しかし、2009年、カナダのオンタリオ州政府の飲料水諮問委員会は、飲料水のトリチウム濃度規制値を1リットルあたり上限20ベクレルとすることを提案する報告書を提出しました。
この背景には、オンタリオ州最大の都市トロントに近い、ピッカリング原発から放出されるトリチウムによる子どもたち(特に乳児)の健康損傷があります。

伊方原発が再稼働するということは、ふたたび伊方原発から大量のトリチウムが海へ、大気中へ、放出し続けられるようになるということです。
伊方原発と広島の間には、放射性物質を運ぶ海はありますが、遮るものはありません。
広島名産の「牡蠣」が獲れ、チヌが獲れ、スナメリが泳ぐ海と大気がふたたびトリチウムで汚染され続けるようになるということです。

伊方原発は、7月に原子力規制委員会の「規制基準」が決定されれば、その後の再稼働一番乗りとなる可能性が最も高い原発です。
苛酷事故の危険性も小さなものではありませんが、平常運転でも大量の危険なトリチウムを放出します。
伊方原発の再稼働を止める可能性があるとすれば、被害地元ととなる周辺住民が挙って「伊方原発再稼働反対」の政治意思表示をすること以外にありません。

◇今回、用意した50枚のチラシは、復路のアンデルセン前あたりで最後の1枚がなくなってしまいました。
真剣な表情でプラカードをみつめる人が多かったこと、今回は、若い人よりも中年以上の「物がわかった」感じの人がよくチラシを受け取ってくださったことが印象的でした。

第17回伊方原発再稼働を止めよう! 4月13日報告

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▽A4版チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130413_ikata_A4.pdf
▽A3版チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130413_ikata.pdf

みなさま

4月13日土曜日の伊方デモに参加しましたので私からも補足報告いたします。
最初に主催の原田さんの報告です。

みなさま
(Bccで失礼します)

広島の原田です。
4月13日第17回目の広島 元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース 伊方原発再稼働反対ウォークの報告です。

4月13日(土)15:00にスタート。今回は5人で歩きました。
前日と違って、春らしい暖かいお天気の中、本通りにもたくさんの人が歩いていました。

今回のチラシのタイトルは、「広島から最も近い愛媛・四国電力の伊方原発3号機再稼働がいよいよ現実へ」。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130413_ikata_A4.pdf

◇次のようなことを訴えました。

さきおととい(4月10日)、原子力規制委員会が、原発の「新規制基準案」を決定しました。
原発再稼働に向けての準備が着々と整っています。
原子力規制委員会の「新規制基準」に基づいて、最初に再稼働される可能性が一番高いのが、
広島市から一番近い原発、愛媛県の佐田岬半島にある四国電力の伊方原発です。
「新規制基準」が求める条件を、最も満たしているからです。

今朝も地震がありました。
淡路島が震源ということで、阪神淡路大震災を思い出します。
1995年の阪神淡路大震災が私たちに教えたことは、「日本列島の上では、いつ、どこで大地震が起こっても不思議はない」ということです。
まして、伊方原発は、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下にもぐりこむ境界面で引き起こされる南海地震の震源域に建てられています。
大活断層「中央構造線」が直近を走っています。
大地震に見舞われる可能性が、特に高いということです。
しかし、原子力規制委員会の「規制基準」に基づけば、伊方原発は「活断層のリスクはない」ということになります。
なぜなら、原子炉などの直下に活断層の露出がないからです。

伊方原発には、広島原爆の約1万倍の放射性物質が溜め込まれています。
しかも、再稼働の可能性が一番高い伊方原発3号機は、プルトニウムを燃料として用いることになっています。
プルトニウムは、核崩壊熱エネルギーがウランの40倍も大きく、溶融点が70度も低い核物質です。
それだけ、苛酷事故を起こす可能性が高くなるということです。
地震などによって原子炉が破壊されたとき、緊急停止に失敗してしまったら、「核暴走」が起きることになります。
だれも原子炉近くに近寄ることはできなくなり、水素爆発や水蒸気爆発の起こる可能性も大きくなります。
溜め込まれた核物質が飛び散るのにまかせる他なくなります。
その最大の被災地は、この広島市になるでしょう。

伊方原発の再稼動は粛々と進められていくでしょう。
それは、私たちの命が危険にさらされるということです。
私たちの命だけでなく、日本列島がもはや人や生き物の住み続けることのできない島になるかもしれないということです。
この、まちがいなく「国難」である危機から、今の政府も、マスコミも、目を逸らせようとしています。

いったい誰のために、国は原発は再稼働しようとしているのか。
決して、私たち一般の人間のためではありません。
「原発がないと電気が足りなくなる」というのは、真っ赤な嘘です。
お配りしているチラシに、四国電力管内の電力供給能力のデータや、
四国電力が行った「需要予測」と「供給予測」のトリックが示してありますので、ぜひご覧ください。
原発が決して「安い電気」ではないということも、データに示してあります。
ぜひご覧ください。

四国電力が再稼働を急ぐのは、ただただ四国電力の経営問題です。
四国電力は、純資産の大きな部分を原発施設が占めています。
もし廃炉が決まれば、これらは「資産」ではなくなってしまいます。
四国電力が倒産したらどうするんだ、という方もあるかもしれません。
しかし、四国電力が倒産しても、その従業員も、四国電力から電力の供給を受けている人も、困ることはありません。
国が、従業員ごと、倒産した四国電力を買い取り、事業を続けていけば、よいだけです。
ただ、困るのは、四国電力に、融資や、株や、高い燃料の売りつけによって利益を吸い上げている金融資本・旧財閥系グループです。
四国電力が倒産すると困るのは、彼らだけです。
彼らの利益を守るために、伊方原発の再稼動は行われようとしています。
これは伊方原発だけのしくみではありません。すべての原発に共通するしくみです。

原発再稼働は、電力会社に融資を行い、株を保有し、高い燃料を売りつけて
利益を吸い上げている巨大企業グループの利益を守るために行われるのだということを、銘記しておきましょう。

◇哲野さんにお話しいただきました。

哲野さんは、伊方原発と広島市との間には遮るものがないこと、海というものが放射性物質の運搬役を果たすことが過去の事故から明らかになっている こと、インターネットのある現在、市民ももはや「情報が隠されていた」「知らなかった」では済まされないこと、なども加えて、伊方原発再稼動が 迫っていることを繰り返し訴えてくださいました。

◇島根から参加してくださった、廃炉マトリョーシカさんは、中国電力島根原発の危険性について話してくださいました。

福島原発事故では、地震発生時、「幸いにも」制御棒が挿入されて緊急停止できたけれど、それができない可能性も十分にあるのだということ、
哲野さんとの掛け合いで、緊急停止に失敗した場合には「核暴走」という状態になることについても、話してくださいました。

◇「2人デモ」でよくお会いする大歳さんは、伊方原発再稼働が迫っていることに加えて、

原発を一貫して推進しつづけ福島原発事故を招いた「A級戦犯」は自民党だということ、
次の参議院選挙では、「A級戦犯」政党の候補者には投票してはいけないということを訴えてくださいました。

◇網野さんは、伊方原発からは、平常運転時でも放射性物質が大量に放出されること、

中でも、現在福島第一原発から出る汚染水で問題になっているトリチウムを、伊方原発は瀬戸内海に大量に放出してきたこと、
電力業界は「トリチウムは無害だ」という宣伝をしているけれどそれは嘘で、
トリチウムは、他の核種とはまったく違ったメカニズムで生物の体に害を与えることを話してくださいました。
トリチウムが崩壊するときに出すベータ線のエネルギーは大きくありませんが、
トリチウムは、水素の同位体であるため、細胞をつくる高分子に水素と間違ってとり込まれ、壊変してヘリウムになってしまうことで、細胞に損傷を与 えます。

現在福島第一原発から大量に出ている、トリチウムを除去できていない汚染水を、海に放出するか否かという問題に関して、
ある新聞は「『安全』でも風評被害」といった見出しで報じていましたが、
トリチウムは決して「安全」ではありません。きわめて危険な放射性物質です。

賛同にしろ、反発にしろ、街の人たちの反応が感じられた今回のウォークでした。
「お疲れ様です」と言ってチラシを受け取ってくださった方があったことには、感激しました。
いつもチラシ、プラカードをつくって、プラカードとスピーカーを掲げてくださる網野さん、哲野さんに、
ほんとうに「お疲れ様です」と感謝しなければなりません。
ウォークに参加してくださる方々にも…。

次回は4月27日(土)、同じコース・時間帯で歩く予定です。

以下網野から補足説明です。

さて、土曜日は快晴な上に暖かな日でした。
平和公園の雁木では「水辺のコンサート」が行われていました。

原田さんと一緒に集合場所に行くともう廃炉マトリョーシカさんと警察の方がきていました。
15分も前にです・・・・早すぎません?
警察の方はいつも10分前くらいにお越しになるのですが・・・・

原田さんと警察の方が指令書の確認をしている間に大歳さんもきました。
今日は原田さん、哲野、網野、シカさん、大歳さんの5人です。

先日針が狂っていた花時計はまだ直っていません。
時間になるまでと思いチラシのこととかで喋っていました。
警察「あ、もう時間になりました・・・」
ということでデモ開始。

原田さんからスピーチがはじまりました。
原田さんのスピーチは報告にある通りです。

次に哲野です。

哲野「みなさん、広島から一番近い原発はどこでしょうか?
   5人いらっしゃったら5人のうち1人は島根原発とお答えになります。
   5人のうち4人はわかりませんと言われます。
   広島から一番近い原発は瀬戸内海を隔ててお隣、愛媛県、四国の佐多岬にある伊方原発です。
   四国電力の伊方原発が実は広島から最も近い原発です。
   直線距離にしてわずか100キロメートル、100キロメートルというと広島から福山の距離ですね。
   福山に原発があると思えば距離感覚は掴めると思います。
   しかし広島と福山の間には山があります。
   それが遮蔽の防護壁になりますが、残念ながら伊方原発の間は海しかありません。
   しかもこれまでに起こった色んな核事故を調べてみると、海が放射性物質を媒介して海岸の沿岸を汚染する、これがわかっています。
   『海岸効果』というそうです。

   今現在原子力規制員会が進めている規制案の中身を照らし合わせてみると、
   なんとこの四国電力伊方発電所が最も再稼働に近い…これほぼ確実ですね、今の状況では。
   再稼働に近い原発です。

   伊方原発は3つの原子炉を持っています。
   お配りしているチラシを見ていただければわかりますが最も新しい原発が3号機です。
   3号機ですが、この3号機が最有力候補。
   これが私たちにとって最悪な事に、プルサーマルという原子炉です。
   プルサーマルというのはどういうことかというと、普通原子炉はウラン燃料を燃やすように設計されていますが
   そのウラン燃料の中にプルトニウム酸化燃料を混ぜて使うという、ちょっと考えてみるとおかしな発想なんですが
   燃料と原子炉設計は見合っていないといけないんですけどもプルサーマル炉というのは見合っていない
   ある意味無理やりプルトニウムを使うと言う無理をします。
   このため苛酷事故の危険は非常に高くなる。
   ウランを使った原発でも事故を起こす可能性は高い、それは福島第一原発事故が見事に証明しています。
   プルトニウムを燃料に使った原子炉はさらに苛酷事故を起こす可能性が高い
   それは元々ウランを使うように設計された原子炉に40倍も核崩壊熱エネルギーの高いプルトニウムを使うわけですから危険が大きい。
   もう一つ大きな理由はプルトニウム燃料は融解点が低い。
   つまりメルトダウンをしやすいということです。
   ウラン燃料に比べると約70度も容融点が低い。
   結局福島原発事故では水による冷却機能が失われた
   核崩壊熱で原子炉の中の温度がどんどん上がっていった
   約1900℃までで溶けるジルコニウム被覆管が溶けた
   2800℃までで溶けるウラン燃料ペレットが溶けた
   そしてメルトダウンをした
   約1600℃までで溶ける鉄鋼のお釜、ここに穴が空いちゃった、メルトスルー
   そして大量の放射能を放出した
   だいたいこういう経過になりますけども、事の発端はメルトダウンです。
   プルトニウムはウラン燃料よりもさらにメルトダウンを起こしやすい
   そういう原子炉を持った伊方3号機が7月以降に再稼働することはほぼ今確実です。

   今日はみなさんに広島から一番近い原発は中国電力の島根発電所ではない
   四国電力の伊方発電所だ、わずか100キロメートルしか離れていない
   まずこのことを皆さんにお伝えしておきたい

   2番目にお伝えしておきたいのは、この伊方発電所がこの7月以降
   再稼働することはほぼ確実、このことをお伝えしておきたい、
   というのは新聞がほとんど書いてくれんからです。
   新聞が書いてくれたら私たちがこんなことをやることはない
   新聞やテレビがこういう大事なことやってくれないから
   しょうがなくこうやって歩いておるわけです。

   3つ目、私たち広島市民にとって最悪なことに
   この再稼働最有力候補の伊方3号機というのは
   プルトニウムを使ったプルサーマル炉であるということです。
   このことをしっかり皆さんにお伝えしておきたい。

   わずか広島から100キロしか離れていない原発
   これが7月以降に最初に再稼働する、私たちにとって最悪の選択です。
   しかも最悪中の最悪は、その中でよりによって危険なプルサーマル炉を持つ3号機、これが再稼働する。
   危険の上に危険が重なってる状態です。
   このことを皆さんにお伝えしておきたい。
   最悪の状況だと私は思います。
   福島事故のような苛酷事故は絶対起こらないという安全神話はもう完全に崩れました。
   今の原子力規制委員会も安全神話は完全に捨てています。
   『原発とは苛酷事故を起こすもの』であることを前提に今の規制基準が作られています。
   規制委員会の発想は原発は事故を起こすんだから事故を起こした時にはその被害を最小にしよう、こういう発想です。
   事故を起こすもんなら作らなきゃいいと思うんですけれども、なぜか規制委員会はそういう発想をします。
   それによって基準ができる、つまり原子力規制委員会も原発事故は起こる、それは苛酷事故になる可能性がある、
   このことを条件にして規制行政を進めているわけです。
   それがよその国のことだったらまだしも、広島からわずか100キロメートルしか離れていない
   四国電力の伊方原発が最初に再稼働するというわけです。
   このことは原発賛成反対は別として事実としてしっかり知っておいていただきたい。

   なにか起こって『政府が悪い』『私たちは知らされてなかった』ということはもうできません。
   私たちが知ろうとすれば、情報はたくさん公開されています。
   今は情報は受け取る私たちに責任があります。
   『政府に騙されていた』『私たちは知らされてなかった』
   こういことは福島原発事故以降、一切通用しなくなりました。
   情報は公開されています。あとはその情報を我々が摂取するかどうか。
   そしてそこからものを考えるかどうか。
   やっかいなことになりました。昔は『騙されていた』で済んだ。
   今は騙されていたではもう済まなくなっています。
   一人一人の市民の責任が問われる時代になったともいえます。」

次に廃炉マトリョーシカさんです。

シカ「広島市民のみなさん、こんにちは!
   今日も島根から来ました。島根です、お隣の県です。
   広島県は四国電力の伊方発電所と、島根県の島根原発とに囲まれています。
   島根県民としてはみなさんにぜひとも訴えたいと思います。
   あ、ありがとうございます、ありがとうございます・・」

ちょうどこの時、年配のご婦人が丁寧に「頑張ってくださいね」と声をかけてきてくれました。
このご婦人はプラカードを持っている私たち先頭の2人にも声をかけていかれました。
哲野はスピーチに気をとられ、全く気が付いていません。

シカ「今私たちの生活は大丈夫なんでしょうか?
   家や車、或いは友達や家族、ご夫婦、そういう人たち
   私たちの周りの全てのものが1枚の氷の上に立っているんじゃないでしょうか?
   今もしその氷が突然割れた時、福島県の、いま放射能の問題に苦しみ
   生活再建の問題に苦しんでいる、福島県の人たちと同じ立場に立たされているんだということを
   みなさんに訴えたいと思います。
   私は島根原発3号機の運転稼働をやめさせる訴訟の会の原告として
   なんとしてもこの流れを押しとどめたいと思います。
   前回もみなさんにみなさんに訴えましたように
   島根原発3号機は制御棒の問題で1年間も認可が下りなかった、そういう原発です。
   島根原発3号機は欠陥を持った原子炉である、ということです。

   広島市民の皆さん、一歩間違えば奈落の底に突き落とされるような
   そういった薄氷の上に私たちは立っているんじゃないでしょうか?
   もし島根原発の制御棒が正常に動かなかったら。
   福島原発以上の非常に危険な状態になります。
   制御棒が正常に動かなかったら一挙に核暴走へと突き進んでしまいます。

   福島原発の教訓てなんでしょうか?
   いままで大丈夫だったから、これからも大丈夫なんでしょうか?
   福島原発では制御棒が完全に作動しました。
   だからといって、島根原発の制御棒が正常に動くという事がありますでしょうか?
   すでに原発の再稼働に向けて上の方では走り出しています。」

ここから機転をきかせて哲野との掛け合いに。

哲野「福島原発の時は制御棒が作動しましたけど、もし島根原発で福島原発の時のような大地震が来たら
   島根原発で制御棒が確実に作動という保証はあるんでしょうか?」
シカ「僕はこれまでの島根原発の色んなアクシデントを見る限り、非常に問題が大きすぎると思います。
   特に1号機はマーク1型と呼ばれる、福島原発と全く同じ形です。
   しかも40年を迎えようとしていて脆性遷移温度も上昇しており、
   玄海原発1号機と同じように中性子によって圧力容器の靭性(金属の粘り)が低下しています。

(脆性遷移温度:金属はある温度以下になると粘りがなくなって、衝撃に弱くなる。この境目の温度のこと。金属に中性子が当たり続けると原子の並び 方が乱れ、より高い温度でも壊れやすくなる。このことが最近問題になっているのは、2013年4月3日の原子力規制委員会で基本原子炉寿命40年 に例外規定があり、その例外規定の規則を決定する際、上記脆性遷移温度の決定方法で議論があった。要するに、中性子が当たりつづけて圧力容器が脆 くなっている、40年を超すと特にその脆さが顕著になる。)

   これらすべてを考えた時に、制御棒が正常に作動するかどうかも含めて、どういう事故が起るかわからない。
   島根原発でどういう事故が起るか全く予想がつかないんです。」

(原子力規制委員会の原子炉寿命20年延長許可の議論でも、『いかなる事故が起るだろうかの予測』を巡って現在も議論が続いている。この規則は今 年7月の原子炉等規制法改正時までに決定するとしている。2013年4月3日原子力規制委員会定例会議事録参照のこと)
http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/data/20130403-kisei.pdf

哲野「制御棒が正常に作動しないということは何を意味するんでしょうか?
   圧力容器内では中性子をあててウラン235を核分裂させますよね?
   核分裂の連鎖反応がはじまるわけですよね?
   その制御棒は中性子の量を調整するんでしたよね?
   核分裂が勝手に進んでいったら何が起こるんでしょうか?」
シカ「核暴走です。核暴走が起こります。
   もはや人間の手によってなす術はありません。

(福島第一原発事故では、原子炉緊急停止装置が働いて、核暴走にはならなかったが、冷却ができなかったため核崩壊熱が上昇し、結局炉心溶融が起 こった。いわゆるメルトダウン、そしてメルトダウンした燃料がメルトスルーを起こした。その際、燃料棒を包んでいるジルコニウム被覆管も当然溶 け、水と反応して大量の水素が発生した。この水素が格納容器の外に漏れ出し水素爆発の原因となった。幸いにして、水蒸気爆発までには至らなかっ た。幸運と言うべきである。)

   もし島根原発で水蒸気爆発や核暴走まで起こったら
   私たちの生活は一瞬にして終わってしまいます。
   私たちの生活を守るために、私たち自身の命を守るために
   ぜひとも広島市民のみなさんにも声を挙げていただきたいと思います。
   島根原発3号機の運転差し止め訴訟の団結式が今月25日にありますが
   広島のみなさんにも是非サポーターになっていただきたいと思います。
   ご傾聴ありがとうございました。」

次に原田さんにマイクが渡りましたがこの時に変な男性が近づいてきて
「あんたらは許可を取ってやっとるんか?」と聞いてきました。
哲野が「警察の許可を取ってやってますよ。警察はえーと・・・あ、あそこです」
そういうと、その男性は去って行かれたようです。
哲野とあとでその話になったんですが、哲野にも意図がわからない、と。
妨害とかではなさそうですし、原発問題には関心なさそうですし・・・
網野「もしかして、あれじゃない?警察の方がチェックされてる人じゃない?」
哲野「うーんそうかもしれんなぁ・・・」
本通りは店が閉まってるとことかに露店を出す人や
大道芸人さんとか、素人で音楽をする人とかいるんですが
「ショバ代」を求め金銭トラブルを起こす人が存在するらしいのでそれじゃないか、と話になりました。
本当のところはわかりません。

次に大歳さんにマイクが渡りました。

大歳「週末にお騒がせして大変申し訳ありません。
    また今朝早朝、大きな地震がありました。
    この辺では震度3、淡路島では震度6弱という阪神淡路大震災のことが頭をよぎる大きな地震でした。
    幸いいままで大きな人的被害がないということで、ひやっとしただけで済みましたが、
    日本は今地震の活動期にあるんだということを再々確認させられる地震となりました。

    もし同じ大きさの地震が福島を襲ったらと考えると恐ろしくなります。
    縁起もないことをいう様ですが、ホラーシナリオを描くということは必要なので申し上げますが
    同じ大きさの地震が今、今朝あったような地震が再び福島を襲ったら
    汚染水をためこんでいる貯水プール、これは今も破損して、汚染水が地下に漏れていますが
    さらにこれに歯止めがかからなくなり、高濃度の汚染がさらに拡がり、収束活動をさらに困難にさせていく、
    こういうことが起こってきます。

    もし伊方原発や島根原発を再稼働させて同様の地震が起こったらどうでしょうか?
    原子力規制委員会は再稼働のハードルと少し上げただけの規制基準を設けましたが
    大地震が起こっても原子炉は大丈夫という保証はどこにもありません。

    実際に大きな地震実験台に原子炉を乗せて実験したわけではありませんから
    所詮、こんなものはシミュレーションにすぎないのです。
    危険なプルトニウムを使った伊方原発を再稼働させてはいけません。

    もし伊方原発で、今福島で起こっているような大量の汚染水が漏れるというようなことが起こったら
    いったい、瀬戸内海はどうなるでしょうか?
    瀬戸内海のように狭い海域、狭いがゆえに大きな潮汐力が働いて凄い速度で潮が流れていく海域においては
    放射能は瀬戸内海の端から端まであっという間に拡散されていくでしょう。

    もしこうなると、広島の名産の牡蠣、牡蠣なんか全滅しますし
    あらゆる水産物が駄目になってしまいます。
    水産物だけではありません。
    私たちに直接放射能の被害が襲い掛かってきます。
    広島から一番近い原子力発電所は愛媛県にある伊方原発です。
    島根にある島根原発ではありません。
    これを再稼働させてはいけません。

    選挙が近づいてまいりました。
    この7月には参議院選挙が行われます。
    過去30年、40年において原発を推進してきた政党はどこでしょうか?
    もちろんそれは自民党です。
    公明党も1999年以来自民党と連立政権を組み、原発を推進してきました。
    では次の参議院、自民党から出る広島の議員さんと言えば溝手顕正さんですね。
    溝手さんには票を入れないようにしましょう。」

ここで哲野に確認が入りました。
大歳「これ、公職選挙法に違反しませんかね?」
哲野・網野「大丈夫。いま選挙期間中じゃないから。どんどん言って。」

大歳「自民党がいままでずっと、原発を推進政策を進めてきました。
    正力松太郎さんや中曽根康弘さんが中心となって
    有力な議員さんたちが、ずっと原発を推進してきました。
    彼らは原発のA級戦犯政党です。自民党は福島原発事故のA級戦犯政党です。
    次の参議院選で広島から出る議員さんは溝手さんです。
    溝手さんには票を入れないようにしましょう。
    私からは以上です。」

次にまた原田さんにマイクが渡りました。
歩いていると杖をついた足のおぼつかないおじいさんが近づいてきたので哲野がチラシを渡すと
おじいさん「原発はいかんよ。島根もいかんよ。原発はやめさせにゃあいかんよ!」と言われ
哲野「そう!そうですよね!その通りです!」
というと満足そうにチラシを持って離れて行かれました。

元安橋に帰って来たのですが、網野に最後にマイクが渡りました。

網野「伊方原発というのは広島からたった100kmのところにあります。
    みなさんわかると思うんですが、台風とか来たら南から来ますよね?
    放射能は通常運転でも、ここ、出してます。
    希ガス(クリプトン85やキセノン133)も相当出しているんですが少量ですがヨウ素131も出しています。
    それより大量に出しているのは今福島原発でも問題になっているトリチウム(三重水素)です。
    トリチウムがなぜ危険かはチラシにも書いてありますが、大量に体内に取り込むと細胞の高分子結合を破壊します。
    これによって細胞が損傷します。
    これは実際にカナダで原発周辺で起こった健康損傷問題の原因になっています。
    日本の電力業界はこのトリチウムを全く無害だと言っています。
    (正確には、現在出ている量のトリチウムでは健康に全く影響はない、という言い方をしています)

    私たちが知らなければいけないのは、私たち自身が置かれている今の状態だと思います。
    私たちが知らなければ私たちは一人の市民として間違った判断をしてしまうと思います。

    今福島原発は危機的状況にあります。
    まず第1事故で破壊された施設は正常な復帰をしていません。
    すべて応急処置、仮設です。
    生命線の交流電源まで仮設です。
    さらに事故の鎮圧に伴って大量の高レベル中レベル低レベルの放射能が出ています。
    汚染水もその一つですけど、敷地内は汚染物だらけの状態になっています。
    核のゴミ捨て場と言ってもいいでしょう。
    ほとんどむき出しの状態です。
    今の法律ではこれは許されませんよね。
    原子炉等規制法違反です。
    でもそこはちゃんと手が打たれていて2012年11月7日付けで特定原子力施設に指定されて通常の法令の例外扱いとなっています。
    言ってしまえば治外法権状態です。
    だからこんなむき出しの核のゴミ捨て場になっても許される状態です。
    でも、法律が許しても現実は許しませんよね。
    法律が例外扱いしても、現実は例外扱いしませんから。
    福島原発が前にも増して危険な状態にあるということはみなさん、頭に入れておいてください。
    原子力規制委員会のホームページや東電のホームページをよく読みこめば、このことはお分かりいただけます。」

ということでデモ終了しました。

今日の感想として
シカさんからは
「最初からサラリーマン風の方が話しかけて来て、チラシを受け取りに来てくれた。
 同じような年配の女性の方もいた。
 (地震の影響かも?明確にこれまでと反応の違う人が出てきている。)
 学生の中に受け取る子が増えている。」との感想でした。

大歳さんは初めて土曜の伊方デモ参加でしたが
「今回初めて伊方デモ参加させていただきましたが、二人デモよりもチラシがずいぶん渡しやすく感じました。参加者のなかで最もチラシを配るのが苦手な私ですが・・・」
とツイッターで感想を寄せてくれました。

警察にお礼を言ってお別れし、1時間20分もの立ち話に。
長くなるので割愛しますが、大事な話が結構でました。
1点だけ。
「白い猫だろうが黒い猫だろうが、ネズミをとってくれりゃいい」
つまり、推進の動きから出ようが、反原発の動きから出ようが、
きちんと放射線や放射能の基礎理解をし、勉強し、検査器を扱うことができ
我々を放射能から守る力になってくれるのであれば、
どちらの金でその人材が生まれようが良い、という意味です。

私たちはICRPの批判をしますが、ICRPの学者の中にもしっかりした研究者はいます。
反対に反原発を言いながらしっかり研究・勉強していない学者もいます。
安易にレッテルを張ってこの人はICRPだからいう事は全部否定する、と言う姿勢を持ってはいけないと思います。
私たちは人ではなく、研究の中身と成果を見極める目を持つことも必要になってくるのかな、と思いました。
大変ですけどね・・・

あとシカさんの依頼でこの一言を載せてくれということなので・・・
「みんな楽しくHappy♡がいい♪」

以上ご報告いたします。

第16回伊方原発再稼働を止めよう! 3月30日報告

ファイル 123-1.jpgファイル 123-2.jpgファイル 123-3.jpgファイル 123-4.jpgファイル 123-5.jpg

◆画像説明
1.第16回チラシ1-4P
2.第16回チラシ2-3P
3.プラカード1・2
4.プラカード3・4
5.本日の天気、桜咲く平和公園

みなさま

3月30日15時~に伊方再稼働反対ウォークがありました。
応援参加しましたので私からも補足いたします。

主催の原田さんの報告と、哲野と網野のスピーチは最後にまとめてあります。

今日は本当に人が多かったです。
平和公園は花見客+観光客でごった返していました。
ぽかぽか陽気で暑いくらいでした。
・・・16時になるまでは。

集合場所に行くとすでにマトリョーシカさんも来ていました。
立ち話になります。
そこへ雑誌『環太田川』の編集者の人が取材がてら参加。
計5人。

警察の方もきて、原田さんと指令書の確認。
雑談をしているとそろそろ15時。

警察「今日は音楽が鳴りませんからね!」
といいつつ腕時計で時間を見てくれます。
(音楽が鳴るのは18時だけです。)
警察「もうちょっと待ってくださいね~あと10秒です!」
と言われりゃ、カウントダウンしちゃいます。
原田・網野「9、8、7、6、5、4、3、2、1・・・・」
警察「はい、時間になりました。どうぞ。」

というわけでデモ開始。

原田さんのスピーチがはじまります。
原田さんのスピーチは末尾の報告にある通りです。

本通りも人が多かったです。
4人+1人しかいないので、早々に網野はプラカード2枚とスピーカーを抱いてチンドン屋に。
情報はチラシにあるので、興味を示す方にはチラシを受け取っていただかないと意味がありません。

原田さんのスピーチのあとはシカさん
シカさんのスピーチは末尾報告の通りです。

途中気が付いたんですが、商店街のお店の人、昨日も歩いた人間が3人来るわけですから
見てくれていましたし聞いてくれていました。
しかし様子見といったところでしょうか?
2人デモのように毎回ネタがはっきり違うわけではないので
「また来たな」と見ている感じです。

哲野、それから網野にマイクがわたり
最後に原田さんが締めておわりました。

チラシは60部持っていきましたが、復路ですべてなくなりました。
実は花見モードなのであんまり売れないだろうと思っていました。
せいぜい40部程度かなと思っていましたが、これはちょっと意外でした。

警察にお礼をいってお別れし、立ち話に。

シカさんによると「先週ほど反応がよくない」とのこと。
シカさんの分析は「人の流れに負けている。」
哲野「それは、こちらの人数が少ないっていうことですかね?」
シカ「うーん、必ずしもそうではなくて、勢い負けしている、と言う感じかな?
   前回とはそう人数は変わってないけども、勢い負けしているという感じはなかった。」
哲野「意外と、重要な指摘かもしれないなぁ。
    人数の問題ではなくて、別な問題かぁ・・・なんだろう?」
シカ「僕もそれ以上上手く言えないなぁ。」
網野「私たちが工夫して改善しないといけない点は確かにありますよね。」
シカ「うーん、フォーメーションというか、そういうの、あるんですよ。例えば
   1人がスピーカーを持つでしょ?
   2人がプラカードを持つでしょ?
   1人がスピーチするでしょ?
   2人がチラシまきするでしょ?
   そうすると最低でも6人必要になる。
   単に6人ということじゃなしに、それがフォーメーションを組んで歩いている。
   今日なんかは4人の間を平気で一般の人がすりぬけていきましたよ。
   ウォークのメンバーなのか、一般通行人なのか、さっぱりわからない。」
哲野「ははは、そりゃそうだ。2人デモの時なんか、あんまり威圧がないというか
    完全に通行人の中に埋まってますもんね。」
網野「ま、それが良いところでもあるんですけどね。」
哲野「一工夫二工夫必要なことは、間違いない。
   でも今日のシカさんの指摘、勢いに負けている、というのは何か別な要因、
   何か根本的な問題がありそうな気がするな。考えてみないといけないね。」
網野「これも良く無かったよね。解りにくかった。」
   (といってプラカードを差す・・・プラカード4です)

哲野「言われてみればその通りだ。確かにここには凄い恐ろしいことが書いてある。
    だけど、例えば『原子炉自動停止失敗時』なんて平気で言ってるけど
    自動停止に失敗すりゃ、確実に核暴走だからそんなこと想定してるってことを
    伝えたかったけど、原子炉自動停止ってそりゃなんじゃ?って話だろうねきっと。
    また、『格納容器破損時』なんてすごい事も言ってる。
    でも、原子炉格納容器がいったい何で、それが破損することの意味がわかんなきゃ
    それがどうした?ってことになっちゃうよね。
    ここを伝えるにはどうやったらいいんだろうねえ。
    伊方原発の再稼働ではここまで想定して安全対策を講じてるってことだけど
    私たちからすれば『そんな危ないもの動かすなよ!』ってことだけど。
    どうやって伝えたらいいのか・・・」
網野「今回このプラカードはほんとに、ぱっと見た目わかりにくすぎた。
    工夫が必要だね。」
哲野「福島原発事故の時は原子炉自動停止は成功した。
    しかし、メルトダウンやメルトスルーで、あるいは地震で格納容器が壊れちゃった。
    それで放射能が大量に漏れ出した。
    水素も漏れて爆発の原因になった。
    要するに福島事故のいきさつ、なぜあれだけの大惨事になったのか
    という知識がまだまだ一般に共有されていないってことだよね。
    それがわかっていれば、このプラカードを見て腰を抜かすはずなんだけどね」
網野「ほんとだよねえ・・・トンデモなこと言ってるんだけどね、この人たち。」

というわけでみんな、これから一工夫、二工夫も必要ということでは一致しました。
以上補足報告です。

▽以下、主催の原田さんの報告です。

みなさま

広島の原田です。
3月30日第16回目の広島 元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース 伊方原発再稼働反対ウォークの報告です。

3月30日(土)15:00にスタート。今回は4人+1人で歩きました。
今回のチラシのタイトルは、
「着々と再稼働準備の伊方原発…
苛酷事故発生を念頭に新安全基準適合の最終対策
苛酷事故の可能性があるなら止めてほしい再稼働」。
(チラシは毎回、「変えよう!被曝なき世界へ 市民アライアンス」の哲野さん・網野さんが作成してくださっています。)
 ↓
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130330_ikata.pdf

◇次のようなことを訴えました。
広島市から100キロ、愛媛県の佐田岬半島にある四国電力の伊方原子力発電所が
再稼働に向けて着々と準備を進めています。
原子力規制委員会は、今年の7月中旬、原発を再稼働させるための「新安全基準」を
完成・施行する予定です。
この基準に基づいて、原発再稼働のための審査が行われますが、
再稼働に最短距離にあるのが、広島から一番近い原発、四国電力の伊方原子力発電所です。

原子力規制委員会がつくる「新安全基準」とは、
原発周辺の住民の安全をほんとうに守るための基準ではなく、
原発再稼働の手続きを進めるための基準です。

「新安全基準」は、原発苛酷事故が起こることを想定して、「少しでも被害を小さくするため」の設備を電力会社に求めています。
「少しでも被害を小さくするため」とは、文字どおり「少しでも小さく」なればいいということで、
周辺住民の命や安全を保障するものではまったくありません。

例えば、原子炉格納容器の爆発を避けるための「ベント」の装置をつけろと言っています。
「ベント」とは、強い放射能を持つ気体を、格納容器から環境中に放出する装置です。
強い放射能を持つ気体が大気中に出てきても、原子炉が爆発するよりはマシということです。

しかし、この「ベント」の装置も、福島原発と違った一回り大きい加圧水型原発の伊方原発は、
付けるのを5年間猶予してもいいということになっています。
伊方原発の原子炉は福島第一原発の原子炉よりも容積が大きいので、爆発の危険は「少し小さい」ということです。

それから、地震や津波に耐えられる「免震重要棟」という建物を原子炉から
少し離れた所につくれと言っています。通信を確保するためです。
原子炉から少し離れた所にあることで、原子炉がヤバイ状態になっても、
「免震重要棟」がヤバイ状態になる可能性が「少し小さくなる」ということです。
また、原子炉の自動停止に失敗したり、冷却ができなくなった場合に備えて、補助ポンプや補助タンクや補助電源を用意しておくということです。

原子炉の自動停止に失敗すれば、核爆発と原理的には同じ、核暴走が起きます。
大量の中性子線が出て、原子炉周辺に近づくことなどできなくなります。
どうやって補助ポンプや補助タンクや補助電源を使うのか、まったくわかりませんが、
それでも「無いよりは少しマシ」ということでOKなのです。

このようなナンセンスな「対策」でも、原子力規制委員会の決める
「新安全基準」に定められた「対策」をとっておけば、原発の再稼働は認められます。
伊方原発は、福島原発よりも一回り大きい型の原発ですし、「免震重要棟」も準備しています。
今年6月までには、原子力規制委員会の決める「新安全基準」に定められた補助ポンプや補助タンクや補助電源などを十分用意できるでしょう。

広島市から一番近い原発、四国電力の伊方原子力発電所の再稼働は、すでに決まったようなものです。

愛媛県は、原発過酷事故が起こった場合の「防災計画」を、すでに立てています。
原発過酷事故が、手順に従って、マニュアルどおりの対応ができるような形で
起こることを想定したナンセンスなものですが、地元県の「防災計画」が紙の上でできていれば、原発再稼働はOKなのです。

福島県飯舘村で、牧場の馬に異変が起こっています。
写真家の森住卓さんのブログに、写真とコメントが掲載されています。
飯舘村の細川徳栄さんの経営する牧場では、今年になってから、生後1週間から1ヶ月で死亡した子馬が14頭、元気に育った子馬は1頭のみです。
さらに、2月末から今までに、大人の馬が4頭死亡しています。
後ろ足を引きずるようになり、だんだん歩けなくなり、死んでしまうのだそうです。
家畜保健所の検査の結果では、細菌やウィルス、寄生虫による死亡ではありません。
福島原発事故が起こった後の異変です。

原発事故はすべてを奪います。
原発事故が起こった後に、大量の放射性物質のふりそそいだ土地で、「復興」など不可能なのです。
伊方原発で苛酷事故が起こった後に、
広島市の復興も、瀬戸内海がふたたび恵みの海になることもあり得ません。

地震はいつ起こるかわかりません。
伊方原発への航空機の墜落もいつ起こるかわかりません。
いつ地震や事故が起こっても、すべてを失う事態を招かないためには、
原発の停止と廃炉以外にありません。

わたしたちのささやかな、しかし、大切な財産、
呼吸できる空気、恵みをもたらす海、住み慣れた土地での生活、
それらをすべて「核利益共同体」の犠牲に差し出しますか?
伊方原発再稼働を止めるただ一つの方法は、
広島市民が一斉に政治意志表示をして、
安倍内閣に再稼働をしない政治判断をさせることのみです。

◇今回も島根から駆けつけてくださった、廃炉マリョーシカさんのスピーチです。

広島市民の皆さん。こんにちは。
また今日もしつこく、中国山地を越えて島根県から広島に遣って来ました。
何度でも遣ってくるつもりです。
「お百度参り」って御存知ですよね。
日本の民間信仰で、神仏に祈願するために百度参拝するという。これがお百度参りです。
心願、つまり心からの願いが成就するように、お百度を踏む。
私自身は無神論者ですし、ほんとうは、人に見られないように行った方が効果あるんでしょうけども。
月2回のペースなので、ここ広島に来ています。5年はかかってしまいます。

5年というのは、「5年の猶予期間」と同じ長さです。
原子力規制委員会は、「原子力新安全基準」の適合に、「5年の猶予期間」を設けようとしてます。
ふくしまで起きたような過酷事故の対策に、設置に時間のかかる設備について「5年の猶予期間」です。
委員長の田中俊一、彼の私案で示された文章には、
「新規制導入の際には、基準への適合を求めるまでに一定の施行期間を置くのを基本とする」
今月3月19日-規制委員会定例会合の文章です。

新安全基準の適合を求める5年の間に、本当に何も起こらないのでしょうか?

思い出してください、今月の18日。
福島第一で、電源がネズミによってショートして・・・
ネズミが原因というのはほんとかどうかわかりませんけれども、冷却システムが停止しました。
私たちは今この場で買い物をしたり、
彼氏や彼女と一緒にお茶を飲んだりすることも出来なくなるかもという危機的状況、
危機的状況、タイムリミット4日間の危機的状況の時を刻んだのです。

確かに、原子力規制委員会のHP上は、何も起こりませんでした。
そして、平然と、翌19日、「5年の猶予期間」。田中私案です。
もう一度繰り返させていただきます。
19日午前。「5年の猶予期間」。田中私案。
20日午前零時12分。共用プール、冷却システムの全面復旧です。
何か起こってませんか?

3・11前の5年間に島根原発で起こったこと。

・2006年
<11月7日>
 復水貯蔵タンクの点検において、
 腐食によりタンク水位計配管取付け部の一部に、
 技術基準における必要な厚さ(9.9mm)を下回っている部位が見つかっています。
<11月9日>
 復水フィルタ出口ヘッダー配管と復水フィルタ出口配管との
 合流部6箇所のうち2箇所(B, C)の一部に減肉が認められています。(B:5.9mm, C:5.8mm)

・2008年
<11月21日>
 燃料 取替装置の点検を実施するために燃料取替装置を移動したところ、
 燃料つかみ部が燃料プールの手摺に接触し変形しました。
 要するにぶつけちゃったということです。 
<4月18日>
 原子 炉圧力の上昇操作中、A-、B-原子炉格納容器 線量当量率計の指示値が安定せず。
<7月11日>
 定期 試験のため高圧注水ポンプを起動したところ、誤信号による高圧注水系駆動用タービンが自動停止しています。
<8月3日>
 高圧 注水ポンプ起動直後に、タービンに蒸気を供給する主塞止弁が急速に開き、
 蒸気流入量が一時的に過大となり、高圧注水系駆動用タービンが自動停止しています。
・2009年
<3月26日>
 原子炉保護系ハーフスクラム試験実施中、制御棒1本が全挿入されました。
<6月4日>
 B-原子炉再循環系配管の溶接継手部1箇所に、ひび(長さ80mm、深さ4mm).。
・2010年
<3月30日>
 28 回定期検査(平成21年5月~平成21年10月)の後に行った
 「不適合管理検討会」(平成22年1月22日開催)において、
 「点検計画表」上では第26回定期検査で点検したこととなっていた
 「高圧注水系蒸気外側隔離弁の駆動用電動機」が、実際には点検されていないことが発覚。
 1 号機の運転を停止し、改めて点検を実施すること、
 及び定期検査中の2号機についても点検実施を公表。
 点検未実施511件。
・2011年
<1月18日>
 A- 原子炉再循環ポンプ 出口弁下流側配管溶接継手部1箇所に、
 ひび(長さ574mm、深さ:最大5.0mm)。
 同入口弁上流側配管溶接継手部2箇所に、ひび(長さ25mm、深さ:最大2.7mm・長さ27mm、深さ:最大2.7mm)。
 B-原子炉再循環ポンプ 入口弁上流側配管溶接継手部1箇所に、ひび(長さ79mm、深さ:最大4.0mm)。
・2012年
<9月10日>
 原子力安全・保安院から、(平成24年8月10日付) 「燃料集合体チャンネルボックス上部(クリップ)の
 一部欠損について(指示)」を受け、調査したところ、クリップ接合部の一部に欠損がある
 チャンネルボックスが10体ある ことを確認。 (1号機10体、2号機3体)

以上1号機。

・2006年
<3月1日>
 試験のため制御棒の一部を引き抜き原子炉の炉心倍増率測定を行ったところ、
 IRM(中間領域計装)異常高の信号により、制御棒が自動で全挿入。
<3月18日>
 高圧炉心スプレイ系の 7つのスプレイノズルにおいて、部品の一部(デフレクタ)の脱落確認
・2008年
<10月14日>
  B-原子炉再循環系配管と原子炉浄化系配管の接続部分の溶接継手部に、
 長さ81mm、深さ3.6mm・長さ120mm、深さ3.6mmのひびを確認。

以上2号機。

5年間に、何も起こってませんか?
何か起こってませんか?
私の心願は、心からの願いは、みなさんの生命と、そして出来るならば私自身の生命とがまっとうできる量にすることです。
そのためなら私は何度でもこの広島の地にやってきます。
今島根原発では3号機の稼働が進められようとしています
それを阻止するための私は原告です。
稼働を阻止するための原告の役割も担って広島のみなさんに訴えるためにこうして立っています。歩いています。
広島市民の皆さん、ご傾聴ありがとうございまし た。

◇哲野さんは、
 福島原発事故後、大きく変わったことは、「原発苛酷事故は発生する」ということを
 前提とするようになったことだ、ということを強調されました。

 「原発苛酷事故は発生する」のに原発を動かし続けるということの意味――
 人間の命や、決して「賠償」などできないような財産、大切な人やふるさと、安全な食べ物――
 基本的な生存権が侵されていることに、なぜみんな怒らないのか、という憤りがこめられているように感じました。

 チラシにもあるように、山口県知事が四国電力に問い合わせをし、
 それに対して四国電力が「伊方原発で苛酷事故が発生したら
 山口県民に賠償する。賠償には『風評被害』を含む。」と回答したこと、
 特に山口県知事山本繁太郎氏が「原発過酷事故が起きたら、
 山口県民に賠償してくれるか」という問い合わせとしたことの異常さを指摘されました。

◇網野さんは、
 黙っていたら認めることになるということ、
 「知らない」では済まされないこと、いやなものはいやだと言うことが
 民主主義社会でのイロハであることを強調されました。

 デモに参加してもらわなくてもいい、有権者として、
 例えば請願といった形で、みんなが意思表示しなければ、ということを強調されました。
 マスコミは大切なことを報道しません。報道されたときは手遅れです、ということも。

お花見の人や観光客、非常に多くの人通りでした。

プラカードに目をやる人は多いのですが、チラシを差し出すと拒否する人も。
気にはなっても、考えたくない、というところでしょうか。
(確かに、お花見に来て、原発の話など聞きたくはないかも。
 しかし、どこかできちんと向き合わなければ、
 元安川でお花見をすることなど二度とできないような事態が来てしまうかもしれません。)

次回は、4月13日(土)15:00~、同じコースで歩く予定です。

以上原田さんの報告です。

◆哲野のスピーチです。

哲野「春の土曜日のお休み中をお邪魔します。大変無粋な話でお邪魔します。
    広島から一番近い原発は島根原発ではありません。
    伊方原発は広島から直線で100キロ、愛媛県にあります。
    瀬戸内海、遮るものがありません。

    原子力規制委員会は原発再稼働のために今新安全基準を作っています。
    その新安全基準に照らすと一番最初に再稼働するのは伊方原発です。
    新聞やテレビは報道しませんが、四国電力は再稼働にむけて着実に準備しています。

    四国電力は山口県知事に対して質問の回答書を公表しました。
    なぜお隣の山口県が四国電力に質問書をだしたかと思われるかもしれませんが
    山口県の上関町は伊方原発からわずか40kmくらいしか離れていません。
    もし伊方原発が苛酷事故を起こしたら、当然、山口県の上関町も放射能の被害に遭います。
    そのことを心配して山口県知事は質問書を出しました。
    四国電力の回答書は、もし苛酷事故がおきたら山口県民の財産を誠意をもって賠償する
    これには風評被害も含むと、山口県知事に回答しました。
    これこそ山口県知事が四国電力から最も聞きたい回答だったでしょう。
    『本当に事故が起こったら賠償してくれるのか、風評被害も含め賠償してくれるのか』
    この回答を聞いて山口県知事は自分の安心材料にして
    恐らくは伊方原発の再稼働に反対しない態度を明確にしたことでしょう。

    しかし私は山口県知事は間違っていると思います。
    山口県知事が四国電力に確認しなければならなかったことは
    『伊方原発が絶対に事故を起こさない絶対保証』を求めることだったと思います。
    それができなければ山口県知事として伊方原発の再稼働反対、政治生命をかけて反対すべきだったと思います。
    なぜなら山口県知事は県民の命と健康と財産を守る、政治的最高責任者だからです。
    その政治的最高責任者が、事故を起こしたら賠償してくれるかという質問をだして
    賠償しますという答えを聞いて満足したわけです。
    山口県知事は間違っています。

    広島県知事は四国電力伊方3号機が事故が起こったら、あるいは絶対に事故が起こさない保証を求める、
    広島県知事はまだこういう動きをしていません。

    思い出してみてください。
    福島原発事故で近隣の双葉町、浪江町、飯館村、そのほかの地域、
    この地域に住んでいた人たちは何もかも失いました。
    先祖伝来の田畑、綺麗な空気、綺麗な食べ物、子どもたちの健やかな笑い声、
    つましいけれど幸せな日常生活、住み慣れた土地、家、すべて失いました。
    未来まで失いました。
    福島原発で近隣の人たちが失った価値に、いったい、お金で価格が付けられるでしょうか?
    こうしたお金に換算できない価値を賠償と言う形でお金にするわけです。
    そのような苛酷事故を起こすようなものを動かしてはいけません。
    どんなに賠償金を積まれても、私たちが失う価値に比べれば、雀の涙にすぎません。
    私たちが失う価値はお金に換算できない、金額で表現できないほど大きな価値を持つものだからです。
    事故がおきたら賠償金がもらえるかと聞いた山口県知事は、
    県民の生命と財産を守る、最高責任者としての県知事の資格は私はないと思います。
    苛酷事故は前提としていろんな対策が進んでいます。
    しかし考えてみてください。お金をもらってどうにかなりますか?
    このような原発、苛酷事故をおこすような原発、
    広島から100キロしか離れていない原発
    これを動かすことがいったい、広島市民の生活にどんな影響があるのか。
    こうやって本通りを歩いて安穏に買い物をしたり
    デートしたり、映画をみたり、喋り合ったりするような
    このつましい生活が一瞬にして吹っ飛ぶ、その可能性がある
    その可能性があることを、みなさんちょっと想像してみてください。
    お金をもらって済む問題ではありません。
    賠償金を貰って済む問題ではありません。

    新安全基準が施行されるのが7月、再稼働まで最短であと5か月後に迫っています。
    新聞が報道した時にはもう手遅れです。
    すべて政治的にも経済的にも手はずが整っています。
    みなさん、あと5か月しかありません」

◆網野のスピーチです。

網野「お休み中の所、お騒がせしてホントにすみません。
    気分ぶち壊しになるかもしれませんけども
    伊方原発に反対して私たち歩いております。
    隔週、歩かせていただいております。

    皆様にお伝えしたいのは、広島に一番近い原発は
    中国電力の島根原子力発電所ではありません。
    愛媛県の佐田岬半島にある、四国電力伊方原子力発電所です。
    たった100キロの距離です。
    広島型原爆にして1万発分の核物質があります。
    ここが危険なのは『伊方原発敷地前面海域の活断層群』と言う、活断層群がすぐ目の前にあることです。
    また、再稼働予定の伊方3号機は燃料にプルトニウムを使います。
    プルトニウムで汚染された地域は2万年は元に戻りません。
    広島は福島から遠いから大丈夫だと思っている方いらっしゃるかもしれませんがそうではありません。
    広島にはたった100キロしか離れていないところに伊方原発があるのです。
    ここが事故を起こさないという保証は誰にもできませんし
    事故が起こった時に広島に住めるかどうか誰も保証はできません。

    原子力規制委員会は、原発は苛酷事故を起こすものと前提しています。
    苛酷事故を起きたら被害を最小限にするために規制を厳しくしましょうというのが原子力規制委員会の方針です。
    もともと、原発は苛酷事故など起こさないということで建てられてきました。
    しかし180度変わりました。
    福島原発事故が起きたからです。
    福島原発事故がおきたら、『いや、原発は苛酷事故を起こすものだよ』とあっさり方針転換しました。
    そして私たちに、避難訓練しなさい、いつも逃げる準備をしておきなさい、と行政に指導をかけています。
    行政のそういう計画がないと再稼働を認めないと言っています。

    停めようとおもったらたった一つだけ方法があります。
    最終的に政府が再稼働の政治判断をします。
    そこに地元の人間として再稼働を認めないという意思表示をすることができます。
    しかしそのためには、私たちは一人一人、原発はやめてくれと言う必要が出てきています。
    しかし市民ならば当たり前です。
    私たちは声をださないと、意思表示しないと、相手がやっていることを認めることになります。
    これは小学校で習う事です。
    黙っているのは認めているのと同じことだ、YESと言っているのと同じことだ
    実際社会はその通りのシステムですから、私たちが黙っているのはYESと同じことになります。
    知らなかったでは済まされません。
    小中学校ときちんと義務教育を受けてきているわけですから。
    嫌ならいやといわないといけない、これは主権を持った普通の市民としての当り前の権利です。
    ここを躊躇してはいけません。
    政治意思表示というのはデモのことではありません。
    県知事や県議会、市議会など、市民の代表である機関に
    市民の声の代表として正式に政治意思表示をさせることです。」