プロフィール

コンテンツ

記事一覧

第15回伊方原発の再稼働を止めよう!3月16日報告

ファイル 115-1.jpgファイル 115-2.jpgファイル 115-3.jpgファイル 115-4.jpgファイル 115-5.jpg

◆画像説明
1.第15回伊方チラシ1-4P
2.第15回伊方チラシ2-3P
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130316_ikata.pdf

3.プラカード1・2
4.プラカード3・4
5.今日の天気

みなさま

第15回伊方デモ3月16日の報告が主催の原田さんからありました。
参加した私からも補足報告いたします。

まずは主催の原田さんの報告です。

みなさま

原田です。
3月16日第15回目の広島 元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース 伊方原発再稼働反対ウォークの報告です。
3月16日(土)15:00にスタート。今回は4人で歩きました。
今回のチラシのタイトルは、
「危険な伊方原発が再稼働します プルトニウムやトリチウム…厖大に溜め込まれた放射性物質」。
▼チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130316_ikata.pdf

次のようなことを訴えました。

福島原発からは、今も1時間あたり1000万ベクレルの放射性セシウムが放出しつづけています。
放射性物質に高濃度に汚染された汚染水が溜まりつづけています。
広い地域で、今も放射線管理区域レベルの放射線にさらされながら、人々が生活しています。
東京都新宿区の友人の家の庭の苔からは、1㎏あたり1万ベクレルの放射性セシウムが検出されたとのことです。
福島原発事故は今も続いています。

にもかかわらず、国は原発再稼働に向けて、着々と準備を進めています。
原子力規制委員会で、原発の新安全基準が準備されつつあります。
今年の7月にはそれが決定されます。
そして、その後、「新安全基準」に照らして原発再稼働のための審査が行われますが、
再稼働に向けて最短距離にあるのが、広島市から一番近い原発、広島市から100キロの四国電力の伊方原子力発電所です。

原発事故が起きたとき、福島第一原発1号機~3号機には1496体の核燃料集合体がありました。
また、1号機~4号機の使用済み核燃料プールには、3106体の燃料貯蔵体がありました。
今、伊方原発1号機~3号機の原子炉内には383体の核燃料集合体が格納されています。
伊方原発の敷地内には、使用済み核燃料が1408体保管されています。
これらの核燃料集合体や使用済み核燃料の放射性物質、ウランやプルトニウムや「死の灰」の量は、合計で約750トンにのぼります。
これは、広島原爆で使われた放射性物質は約75㎏の1万倍の量です。
ひとたび事故が起これば、これらの放射性物質が環境中にばら撒かれます。

伊方原発は中央構造線という大活断層の直近にあります。
巨大地震に見舞われる可能性は、非常に高いところです。
伊方原発で再稼働される可能性が高いのは、3号機です。
この3号機では、「プルサーマル」が行われます。
通常のウラン燃料に加えて、プルトニウム燃料を原子炉で使用するのです。

ところが、プルトニウム239の熱エネルギーは、ウラン235に比べて、40倍も大きいのです。
また、プルトニウム燃料は、ウラン燃料に比べて、溶融点、溶け始める温度が、70度も低いのです。
熱エネルギーが大きく、溶融点が低いということは、それだけメルトダウンの危険性が大きいということです。
ひとたび事故が起これば、このプルトニウムも、環境中にばら撒かれます。
当然、広島にもやってくるでしょう。

プルトニウムは、体内に摂り込まれると、非常に危険な物質です。
プルトニウムの半減期は1万年を越えます。
肺などに付着したプルトニウムは、永久に排出されません。
お配りしているチラシには、豚の肺に付着した、プルトニウムの飛跡の画像が載せられています。
体内に付着したプルトニウムは、放射線を発して、周囲の細胞を破壊しつづけます。

1kgあたり1万2000ベクレルのプルトニウム238をラットの新生児に与えたところ、
2週間以内に、45%のラットの新生児が死亡したという実験結果があります。
1kgあたり1万2000ベクレルのプルトニウム238の実効線量は、わずか0.1ミリシーベルトです。
また、伊方原発は平常時でも大量のトリチウムを環境中に放出します。
2001年から2010年の間に伊方原発が瀬戸内海に放出したトリチウムの量は、552兆ベクレルにのぼります。
電気事業連合会などはトリチウムは人体に害がないと言っていますが、事実は違います。
水素の同位体であるトリチウムは、水や水蒸気の形で体内に取り込まれやすく、元素転換によって細胞を破壊してしまいます。
原発から出るトリチウムの量と、周辺の都市の新生児死亡率との間に相関関係があることが、海外の研究で確かめられています。
(以上、チラシの内容に沿って。それから、15日の「2人デモ」でも話させていただいたのですが、
亡くなられた堀啓子さんからうかがっていたお話から、次のようなことも。)

私の知っていた方は、原爆が投下されたとき6年生で、直接の被爆はされませんでしたが、
放射性物質を含む雨「黒い雨」が降った地域で、家庭菜園で採れた野菜を食べ盛りの時期に食べて育ち、
40代でがんを発症して亡くなられました。
同じ地域の同じ年代の人に、若くして亡くなられる人が異常に多かったようです。
薬剤師でいらっしゃったこの方の奥様は、おつれあいのがんの原因は、
成長期に食べ物とともに摂り込んだ放射性ストロンチウムであろうと考えておられました。
この推測は当たっていると思います。

原発事故で放出される放射性物質の量は、広島原爆とは比べ物にならない膨大です。
放射性物質は、体の内部に摂り込まれると、内部被曝を引き起こします。
内部被曝は、外部被曝とはまったく違う現象です。
体の内部に摂り込まれた放射性物質は、付着した部分の周辺の細胞を、非常に高い密度で攻撃しつづけます。
その結果、生物の体を構成する細胞は、さまざまな形でダメージを被ります。
遺伝子の情報に狂いが生じて、がんや白血病、先天性障害の原因となることはよく知られていますが、それだけではありません。
急激な細胞の老化や、免疫機能の低下も起こります。
放射線は、細胞そのものを損傷します。

最近、心臓が突然機能を停止することで起こる突然死が増えていると聞きます。
内部被曝のメカニズムを考えれば、これは少しも不思議なことではありません。
たとえ50ベクレルのセシウム137であっても、それが心臓の要となる部分に付着して、
その部分にダメージを与えれば、心臓の突然の機能停止が起こることに、何の不思議もありません。
放射性物質に汚染された食べ物は、間違いなく私たちの食卓にものぼっています。

私たちは、巨大な嘘の体系の中に取り込まれています。
現在の放射線の防護基準の元をつくっているのは、ICRP(国際放射線防護委員会)という機関です。
ICRPは、私たちの命や健康を守るために存在している機関ではなく、
核兵器開発や原発ビジネスを進める、国際的な核利益共同体の利益を守るために存在している機関です。
多くの国々が、このICRPの勧告にしたがって放射線防護の基準を決めています。
もちろん日本もです。

いろいろな「嘘」や「ごまかし」が流されています。
内部被曝と外部被曝の影響は同じだという「嘘」。
低線量放射線の健康影響は、がんと白血病と動物実験による遺伝だけだという「嘘」。
がんや白血病は被曝から5年経たなければ出てこないという「嘘」。
100ミリシーベルト以下の被曝なら健康への影響はないと思い込ませる「ごまかし」。

国も、マスコミも、この「嘘」の体系を私たちに押し付けようとしています。
国内・国外の核利益共同体の利益を守るためです。
彼らにとって、福島原発事故被災者の命、私たちの命など、鳥の羽よりも軽いものです。
それよりも核利益共同体の利益のほうが重いのです。
原発は、現在も多くの人の命を奪いつづけています。
原発が存在し続けるということは、私たちの生存権が現実的に脅かされ続けるということです。

今回も島根から駆けつけてくださった、廃炉マリョーシカさんは、
島根原発3号機の運転をやめさせるための訴訟」への参加(原告・サポーターとして)を訴えてくださいました。
チラシ、プラカードを毎回作成し、スピーカーを掲げ続けててくださる網野さんは、
伊方原発の再稼働を止めるただ一つの手だては、広島市の100万の市民、松山市の50万の市民が、
伊方原発再稼働を認めない、とはっきり政治意思表示することだと訴えてくださいました。

人通りは非常に多く、多くの人がプラカードに目をやっていました。
しかし、危機が迫っているという雰囲気には程遠い、春の午後の本通りでした。
スピーチのしかたにも、もっと工夫が必要です。

次回は、3月30日(土)15:00~、同じコースで歩く予定です。

以下網野の補足です。

当日は天気もよく、暖かく、まさに観光日和。
多くの観光客がいました。
海外旅行者や岩国から来たと思われる海兵隊の人たちも多く見受けられました。

▼プラカード
本日の天気

原田さんと3人で待っていると廃炉マトリョーシカさんが来ました。
立ち話です。

しばらくすると警備の警察の方もいらっしゃいました。
網野「お天気が良くて良かったです。」
警察「本当そうですね。明後日からまた雨だそうですから。晴れが間に合って良かったですよ。」
警察の方はお仕事ですから・・・
雨となると気持ちの負担も違うでしょう。
気持ちよく仕事はしたいものです。
ほんといい気候の晴天でよかったです。

原田さんと指令書の確認を済まされ、チラシをお渡しします。

しばらく雑談していると時間が来ました。
網野「15時になりました!行きましょうか」

1-2
3-4

網野とシカさんが先頭
スピーチ原田さん、哲野がチラシまき。

原田さんのスピーチは報告にある通りです。
本通りは卒業シーズンもあり、羽織袴や着物を来た若い女性もちらほら見えます。
買い物客に加え、旅行者の多いこと・・外国人の多さが特に目立ちました。
しかもあきらかに4~5か国はあります。

原田さんがスピーチしていると女子高校生の2人が声をかけてきました。
どうも顔見知りの子だったようです。
スピーチを途中、中断して・・・
高校生「何をやってるんですか?」
原田「これをやってるのよ」
とチラシを渡して、少しお話されてました。

次にシカさんのスピーチです。

シカ「広島市民の皆さん、今日も私は中国山地を越えて遣って来ました。
   今日で8回目になります。山陰、島根県からこの地に遣ってまいりました。

   まず、皆さんに感謝の言葉を述べたいと思います。
   本当に、どうもありがとうございます。
   これからの私たち島根県民のあり方に共鳴して、
   この広島から島根原発3号機の運転開始をやめさせるための訴訟を、
   サポーターとして広島市民の中からご協力なさった方がいます。
   本当に心からそのかたにお礼を申し上げます。

   さらに私は、広島県の皆様に訴えたいと思います。
   現在、島根原発3号機の運転をやめさせるための訴訟を準備しています。
   その会員(原告・サポーター)を募集しています。
   正式名称は、
   中国電力・島根原子力発電所3号機の運転をやめさせる訴訟の会です。

   民主党政権から自公連立政権に代わり、島根原発3号機(ABWR130万kw)
   の運転開始に向けて様々な動きが加速されようとしています。このまま推移すれば
   確実に島根原発3号機は、今年の夏頃から運転されてしまいます。
   島根原発3号機は、運転開始前の最終段階で、原発の心臓部ともいえる
   「制御棒駆動機構」の故障で「原因究明」に1年近く費やしたいわく付の原発です。

   仮に「原発運転40年」が実施されれば、島根県が日本で一番最後まで原発が
   運転されることになります。島根原発は鳥取県も含めて半径30キロ圏内に
   約44万人が暮らしています。もし、事故が起きれば3.11福島第一原発事故を
   超える惨事になることは火を見るよりも明らかです。
   このたび、私たちは、子どもたちの未来のために、いのちと暮らしを守るために、
   島根原発3号機の運転をやめさせるために、国(行政訴訟)と中国電力(民事訴訟)
   を相手に裁判をすることにいたしました。原告は、1,000人を目標とし、
   島根県・鳥取県の住民を中心に中国地方はもとより全国の脱原発を求める
   多くの皆様に呼び掛けたいと思います。また、原告以外にサポーターとして
   応援していただける方も同時に募集いたします。
   ご存知のように裁判には莫大な「お金とエネルギー」がかかりますが、
   島根原発の運転をやめさせたいという思いを広げて是非目標の1,000人を
   達成させたいと考えています。多くの方にこの訴訟への関心を持っていただき、
   ご参加いただきますようお願いします。
  広島市民の皆さん、ご傾聴ありがとうございました。」

シカさんのスピーチは、みんなに聞かれていました。
次に哲野にマイクが渡ります。

哲野「土曜日の午後、お邪魔します。
    広島から最も近い原発は愛媛県
    直線で100キロしか離れていない、愛媛県の伊方原発です。
    遮るもののない瀬戸内海を超えてわずか100キロメートルしか離れていない
    四国電力の伊方原発、愛媛県の伊方原発

    みなさんご存知かどうかわかりませんが
    原子力規制委員会が原発再稼働の新安全基準を決めていますけど
    この新安全基準にもっとも合致してもっともはやく再稼働するのはこの伊方原発です。
    新安全基準が施行される7月以降
    もうちょっと正確に言うと7月18日以降
    もっともはやく再稼働するのは
    この広島からわずか100キロしか離れていない愛媛県の伊方原発になることはほぼ確実です。

    何事もないように今歩いておられる、広島のみなさん
    四国電力の伊方発電所が再稼働することを覚悟しておきましょう。
    そして大事故が起こらないように祈ると同時に警戒しておきましょう。」

次に網野にマイクが渡ります。

網野「みなさん、お騒がせしております。
    休日のところすみません。
    普通の市民です。デモをするというので参加しました。
    広島から一番近い原発は、愛媛県の佐田岬にある伊方原発です。
    100キロしか離れていません。
    みなさん、よく覚えておいてください。
    中国電力の島根原発ではありません。
    愛媛県の佐田岬にある伊方原発です。

    瀬戸内海に向いて立っています。
    今この原発が再稼働にもっとも近い原発なんですが
    私はこれを止めたいです。
    ご存知かどうか知りませんが、他の原発と違ってケタ違いに危険です。
    調べれば調べるほどわかりました。
    調べた内容はチラシにしていますのでもしよければご覧ください。

    原子力規制委員会の原発再稼働までのロードマップを見ますと
    私たちが止めるために動けるのは、政府が政治判断で最終的に再稼働を決定することになってるんですけども
    ここにかけるしかありません。

   原発を止めたい人は、県議会とか市議会に圧力をかけて
   原発をうごかさないでほしいという決議を上げさせる
   こういった動きが必要になってきます。
   そのことだけは覚えておいていてほしいと思います。
   どういう形でもかまいません。
   別にデモとか参加しなくていいんですけど
   原発やっぱり危ないな、止めたいなと思う方は
   こういう手だてでしか、もう止める手立てがないということをご理解ください。
   政府の政治判断にかけるしかない、という状況になっています。
   私たちの政治意思をしめさないと
   どんどん決められたレールの上で原発の再稼働は進んでいきます。

   伊方原発は瀬戸内海に向けて建っています。
   もし何かあったら・・・といっても原発は通常でも放射能を出すんですけど
   もし何かあったら、相当汚染されます。
   伊方原発のすぐ横にきらら館というPR館があります。
   そこの売店で近くでとれた魚をすり身にして、揚げたはんぺんを売ってるんですど
   現地の人は食べないそうです。
   捕れた魚も黙って出荷しているそうです。
   岩場で捕れる高級魚、これは広島方面に出荷しているそうです。
   これは私が実際に現地の人に聞きました。
   通常でも健康被害が出ているようですが、あまり伝えられていません。
   教えてくれた方は、いまがんで苦しんでおられます。

   伊方原発で何かあったら、カキ養殖はダメになると思ってください。
   海産物はだめになると思ってください。

   通常でもトリチウム・・・トリチウムしか言ってませんが
   いろんな放射性物質もでています。
   事故になったらセシウム、ストロンチウム、プルトニウムが放出されます。
   ここは燃料にプルトニウムを使っています。
   大量のプルトニウムを保管しています。
   大量の放射性物質を保管しています。
   広島型原爆に換算すると約1万発分のウランがあります。
   これが放出されるということをイメージしてみてください。
   広島の比ではない、ヒロシマの1万倍だと思ってください。
   どれだけ拡散するかを想像してみてください。
   そういう危険が100キロしか離れていない伊方原発の敷地内にあります。
   非常に危険です。

   もっと危険なことがあるんですけれども
   ここが事故を起こす危険性が他の原発より高い可能性というのがいくつかあります。
   それはお伝えしきれないのでチラシにしてまとめてあります。
   もしよかったらご覧ください。

   ここから大量にでるトリチウム、これは安全だって言われてますけど、これは大嘘です。
   これも医科学的に証明された論文を引用してチラシにまとめてありますんで見てください。

   放射能は大丈夫、100mSv以下は大丈夫という基準
   実はこれは広島と長崎の原爆被爆者の寿命調査のデータが元になってます。
   これは実は外部被曝、しかも5年後からの調査なんですけど
   これを無理やり「外部被曝も内部被曝もいっしょだよ」といった仮説で
   今、福島のひと、世界中の人々の被曝強制が推し進められてます。
   そういう事を知らない専門家が「白血病や甲状腺がんは5年後から出てくるんだよ」って言ってますがこれ大嘘です。
   5年以降からしか調査してないものを使っていて
   科学的だと自分達では言っているだけです。
   5年後までにがんや白血病やそのほかの健康障害で亡くなった人たちのデータは全く含まれていません。
   無視されています。
   ですから、がんや白血病は5年後から発症するのではなく、単に5年後から調べ始めただけのことです。
   現実には5年以内に多くの人が様々な健康障害を起こして亡くなっています。

   外部被曝と内部被曝が医科学的に同じだと言いますが
   それは単なる仮説です。
   外部被曝に当てはまることを無理やり内部被曝にあてはめただけのことです。
   内部被曝と外部被曝はリスクは同じ、と言うのは未だに証明されず仮説のままです。
   この被爆者の寿命調査データがもとになって、ICRPの放射線防護基準やリスクモデルが出来上がり
   それが勧告され、日本政府が無批判に取り入れて現在日本の防護行政が行われています。
   そして福島にもそれがそっくり適用されています。
   そういう放射線防護行政の中に私たちは暮らしています。
   そのことだけは理解しておいてください。

   これはなんとかしていかないといけないんですが
   今一番大事な事は、今何が行われているのか
   今どういった事実を元に、私たちは生きてるのかということを
   いま、知ることが一番大事なことだと思います。
   デモより、反対集会より、もっともっと大切なことは
   私たちがどんな世界に暮らしているのかを知る事だと思います。
   すいません、お騒がせいたしました。」

ということで元安橋に帰ってデモ終了。
警察の方にお礼を言ってお別れしました。

チラシは4人、しかもチラシ配りが交代で2人という状態だったんですが50枚ははけました。
その2人のうちの哲野は最悪のチラシの配り手なので、ほとんどマトリョーシカさんが渡しちゃいました。
おじさんとか、家族連れの方は特に、チラシを取ってくれました。
私は配っていませんが、配られたチラシを手に持って歩く小さい子どもをつれた家族連れや
おじさん、おばさん、若い男性が多かったです。

途中網野はスピーカーかかえ、プラカード2つもってチンドン屋状態で歩きました。
広島2人デモの初期のころはよくやってましたので慣れたものです。
チラシまきのほうが大事です。情報はチラシにあるので。
振り返りながらくすくす笑う人がいましたが、
いやな笑いじゃなく「すげえな」という笑いだったので、本気度は伝わったかなと思います。

しばらく立ち話になりました。3~40分くらいでしょうか。
その途中で哲野が元安橋のたもとで
会合から帰りの女子大生6人が立ち話をしていたところへ割り込み、

哲野「すいません、一つクイズを出します。
    広島から最も近い原発はどこでしょうか?
    みなさん、ちょっと答えてみてください。」
すると、6人のうちの1人が自信なさそうに「島根原発?中国電力の?」
哲野「他の人はどうですか?」
誰も自信を持って答える人はいません。
哲野「それでは今日はお日柄もよく、特別に正解をお教えしましょう。
   実は、愛媛県にある四国電力の伊方原発なんです。
   ほら、見てください。」
とチラシを見せ、
哲野「伊方原発は広島から直線で100キロ。
    島根原発は直線で135キロ。
    正解は伊方原発です。
    しかも、ほら島根原発はここに中国山地がありますが
    伊方原発は全く遮るものがない、直線・瀬戸内海で繋がっています。」
とチラシを渡して別れました。
哲野「ほら、原田さん。まだまだ知られてませんよ。」
原田「今の、広島の子?」
哲野「そこは確認しておきました。就職関係の集まりの帰りだそうです。広島の女子大生です。」
シカ「繰り返し繰り替えしやらないと駄目ですね。」
哲野「その通り。今の情勢だと新聞が伊方原発再稼働!って書いても広島の人はぽかーんとしてますよ。
    再稼働反対どころじゃない、伊方が知られていません。」
網野「今のやり方をもっと進化させるやり方があるんじゃないかね?」
哲野「うん。あると思う。」
網野「とにかく、数人で隔週広報したくらいじゃなかなか伝わりませんよ。」
哲野「でもね、それが基本。基本をしっかりみっちりやらないと。でも次のステージが僕は見えてきたように思う。」
網野「それってなんですかね?」

色々4人でそれに関して話したのですが
基本がまだ出来ていない上に
まだまだ次のアイデアも議論が足りません。
もっともっと多くの人の視点が必要です。

以上ご報告いたします。

第14回伊方原発再稼働を止めよう! 3月2日報告

ファイル 107-1.jpgファイル 107-2.jpgファイル 107-3.jpgファイル 107-4.jpgファイル 107-5.jpg

みなさま

第14回伊方デモ3月2日に応援参加しました。
主催者の原田さんが広島での3.10イベントで忙殺されておりまして
かわりに網野がご報告いたします。

参加者は5人、
主催者の原田さん、哲野、網野、廃炉マトリョーシカさん、牧山さんでした。

▽今回チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130302.pdf
告知版では重要な誤りがありましたので、訂正しております。
誤りはヒトの細胞の大きさです。告知版では5-6ナノメートルとしておりましたが
これが誤りで、5-6ミクロンでした。
この報告版でお詫びして訂正いたします。
尚、チラシはすでに誤りを訂正しております。

今回は手前のプラカード右上、過日亡くなられた広島の反原発活動家であり
薬植物研究家である故堀啓子さんの名刺をプラカードに加え
一緒に歩いてもらいました。
折しもこの伊方原発再稼働反対ウォークの時刻が堀さんのお葬式の時刻でした。
故堀さんは伊方原発再稼働に一貫して反対しておられた方です。
http://satogurasi.exblog.jp/

先週に比べると寒かったです。
オマケに翌日日曜日が雛祭りとあって、街は休日というよりお祭りモード。
みんな(頭が遊びで)忙しそうでした。

3時になって出発です。

最初、哲野とシカさんがプラカード役。
原田さんがスピーチ
網野と牧山さんがチラシ役にまわります。

原田さんがスピーチを始めます。

原田「お騒がせします。
    私たちは、伊方原発再稼働に反対している市民のウォークです。

    現在原子力規制委員会が原発再稼働の新安全基準をほぼ決めました。
    その新基準に照らすと、四国電力伊方原発が再稼働の最有力候補です。
    伊方原発は広島から最も近い原発
    わずか100kmしか離れていません。

    伊方原発ではプルサーマル炉の再稼働が有力です。
    プルサーマル炉はもともとウラン燃料を燃やすために設計されたものです。
    その原子炉にウランとプルトニウムを混合して入れて燃やす
    非常に危険な原発です。

    また、伊方原発は日本で最大級の活断層帯である南海トラフがすぐ近くにあります。
    が、現在の基準ではこの南海トラフが地震を起こしても原発の安全性には影響がないとされています。
    非常におかしな話です。

    また、中国電力の島根原発も再稼働の可能性もあります。
    中国電力は現在山口県の上関原発を計画準備中です。
    広島からわずか40km離れた岩国の米軍海兵隊基地には
    来年、現在厚木をベースとする核攻撃空母航空団の
    第5空母航空団が母基地を厚木から岩国海兵隊基地に移設する予定になっています。
    こうしてみると、私たち広島市民は4つの核に取り囲まれることになります。」

街の雰囲気は警察の方が言った通り、
本通りの電停から東側は大賑わい。全くのお祭りモードでした。
プラカードは、チラチラ見る人もいるのですが
ほとんど、反応が無いように感じました。

途中、先頭二人の歩く速度が速いので
哲野からスピーカーとプラカードを取り上げ、網野が先導役に回りました。

次は哲野のスピーチです。

哲野「みなさん、原子力規制委員会は御存じでしょうか?
    原子力規制委員会は前の経産省旧原子力安全・保安院、原子力安全委員会
    文科省傘下だった放射線審議会の機能を受け継ぎ、
    そのほか原子力施設の監視機能を併せ持つ、また絶大な権限も持っている
    新しい原子力規制組織です。

    その原子力規制委員会は、いま、関西電力大飯原発以外すべて停止している原発の再稼働のため
    新安全基準をほぼ決定しました。
    その安全基準に照らしてみますと、四国電力伊方原発がほぼいまのまま
    再稼働申請が出来る見通しです。
    先日朝日新聞が日本の原発の再稼働について特集を組みましたが
    見出しに「再稼働できる原発はほぼゼロ」という意味合いの記事を2ページにわたって
    掲載しましたがこの記事は正しくありません。
    というのは、伊方原発のような加圧水型原子炉には一定の猶予期間を与えて
    原子炉に安全装置を取り付けることを認めており
    猶予期間を考えれば、伊方原発はほぼ条件を満たしています。

    (網野:あの記事の狡さは、加圧水型、沸騰水型の原子炉をわざと区別しない書き方でした。
         よく報道の看板を掲げられるものです。)

    伊方原発には3つの原子炉があります。
    そのうち2つは年数も30年以上経っており、また、現在の基準では小規模原子炉なので
    おそらくこの2つは再稼働申請しないと思います。
    一番新しい3号機が再稼働の対象だと思われます。

    広島市民にとって最悪なことにこの3号機はプルサーマル炉です。
    プルサーマル炉では、プルトニウム239も燃料として使用します。
    日本の原発は軽水型と呼ばれる原子炉ですが、軽水型はウラン燃料を使用することを念頭において設計されています。
    ここにプルトニウム239を燃料として使用することは
    ただでさえ危険な原発をさらに危険にします。

    例えばプルトニウム239は、核分裂の際、ウラン235に比べて熱エネルギーが40倍も大きい
    また、プルトニウム燃料の容融点はウラン燃料よりも70度も低い、数え上げればキリがありませんが
    プルサーマル炉は非常に危険な原子炉だと言わざるを得ません。
    四国電力は3号炉に40体のプルトニウム燃料(MOX燃料)集合体を入れる許可を取っていますが
    実際に四国電力は16体しか入れていません。
    これはMOX燃料の危険性を十分認識した結果だと思えます。
    今の情勢では7月18日以降、伊方原発が再稼働することはほぼ確実です。
 

    広島市民のみなさん、広島から遮るものなしに直線でわずか100km、
    これはちょうど広島市から福山市までの距離ですがその広島から最も近い
    伊方原発が再稼働する、しかもプルサーマル炉である3号機が再稼働する、
    このことは覚悟しておかねばなりません。
    そして警戒を強めねばなりません。」

次に廃炉マトリョーシカさんにマイクがわたります。

シカ「広島市民の皆さん。
   今日もまた、中国山地を越え遣って来ました。
   ほかならぬこの広島の地に遣って来ました。
   何度でも、幾度でも越えて遣ってくるでしょう。
   2013年は、私にとってどうしても越えなければならない年だからです。
  2011年3.11に反転した歴史。
   そして、その歴史のうちに包摂された私自身の歴史。
   通時性と共時性のうちに私の一切が試されているからです。

   正直「未来」のことはわかりません。
   預言者でもなければ、断言もできません。
   かつて学生の頃、心の底から全身で感じ、震えた恐怖も今はありません。
   また、阪神淡路大震災の記録映像を、「これがそれなのか」と、見間違えた際の自嘲も知っています。
   一切は、私以外の他人にとっては意味の無いことでしょう。
   そして、2011年3.11は、普段と変わらぬ日常の中で起こりました。

   広島市民の皆さん。
   2011年3.11は、「未来」に直接つながっています。
   何度でも、幾度でも越えて遣って来ます。
   2013年「未来」が、どちらに向かうのか。
   私の一切が試されているからです。

   今ここで、私が最も危惧して来たことを敢えて挙げておきます。
   「ふくしま集団疎開裁判」のことを御存じの方も多いと思います。
   2012年10月1日、本の泉社からマイブックレットNo.22「いま 子どもがあぶない」
   福島原発事故から子どもを守る「集団疎開裁判」が出版されています。
   そのブックレットの29頁脚注2。
   それ自体は単なるケアレスミスですが。
   最初、それを目にした時、暗澹たる思いに駆られました。
   あれから数か月。糊口に墨を含む思いがさらに広がっています。
   Percent Of Fukushima Children Have ....
   2月23日、前回広島に遣って来た時、新宿での声は、この空の下私の耳に届いていたでしょうか。

   「時間が無いよ。」「時間が無いよ。」

   私自身の力は、この現実の前に無力です。
   どうぞ皆さん、一人でも多くの方がこの現実に気付き声を上げてください。
   誰の目にもわかる結果が出てからでは遅いのです。

   中国電力島根原発の再稼働は私たち島根県の人間にとって
   目の前に迫ったもっとも心配な出来事です。
   私たちはこの島根原発を再稼働させまいと訴訟に踏み切ります。
   広島のみなさん、どうか中国電力の島根原発の再稼働を止めてください。
   広島のみなさんが動けば、中国電力も再稼働を強行することはできません。
   どうかよろしくお願いします。」

再びマイクは原田さんに渡りました。
そして四国電力の伊方原発は広島からも最も近い原発であること
再稼働が一番間近なこと、を訴えました。
最後に、私も少しスピーチしました。

網野「原発をとめるために声をあげないといけないとお伝えしていますが
    デモに参加してくださいと言っているわけではありません。
    政治意思を示さなければならないと申し上げております。
    原発再稼働までのロードマップを見ますと
    最終的に内閣が政治判断で再稼働するかしないかを決定することになっております。
    残念ながら私たちはここにかけるしかありません。
    市議会、県議会で議決が必要になっていきます。
    市議会、県議会を動かす必要があります。
    再稼働を止めるためには私たち広島100万市民の
    「再稼働反対の政治意思」を示す必要があり
    その方法として再稼働反対の議決をさせる
    必要があるということだけ理解しておいてください。」

元安橋直前の信号待ちで、信号待ちをしている人全員とスピーチ中の網野は目が合いました。
私は一人一人の目を見ながら、スピーチできたわけです。
間違いなく、みなさん、聞いてくれていました。

ちょうどスピーチの間に元安橋に帰ってウォーク終了

やっぱり立ち話。
直ぐ解散というわけにはいきません。
今日の反応はどうだったか・・・

網野「今日は反応が悪いと感じました。チラシも受け取りはあんまりなかったんじゃないですか?」
牧山「そんなことないですよ、結構受け取ってもらえましたよ、私」

実はチラシ撒きはほとんど牧山さんがやったようなものです。

哲野「僕も、4枚は渡した。2人はお店の人。あと2人は取りに来た。」
網野「なにそれ。働いてないじゃない。
    そうそう、それより、電停のところの信号待ちで、おじさん2人が
    「原発反対?なにゆうとるんじゃ!」と怒ってるおじさんがいたね。」
哲野「うん。それ、僕も知ってる。
    で、チラシいりますか?と聞いたら『ばかっ!!』って言われた。」
網野「原発推進派の人って反対の人の意見を全く聞かないよね。」
哲野「ま、それは原発反対派にもあてはまる部分はあるけど
    反対派は反論しなきゃいけないからどうしても推進派の言い分をよく調べて研究してるよね。
    それに対して賛成派は表向き反対派の意見をほとんど聞いていない。
    ひとつには、反対派の言い分は情緒的、感情的、非科学的という
    刷り込みがあるせいだろうね。」

シカさんからその後メールがきました。
以下転載紹介いたします。

============
本日3月3日 「さよなら島根原発・未来のために」 簡単な報告を。

会場:くにびきメッセ国際会議場http://www.kunibikimesse.jp/24.html
 13:30 開場
 13:40 ミニライブ ギター ヤマイヌノフグリさん  
歌 梶谷美由紀さん(東京から大田市に子どもと避難)
初っ端、あの忌野清志郎
[Love Me Tender/なに言ってんだ]
http://www.youtube.com/watch?v=AqpjFCDIh4w&feature=player_detailpage

シカ世代には、かなりのインパクション。 しかも、2番は出雲弁バージョン。
                  
締めは、避難している母親の間で広まっているとか [椰子の実] 
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=H58nV1VEOQM

 14:00 司会(松永・勝部)
     代表挨拶(杉谷) 3月9日(土)「つながろうフクシマ! さよなら原発大集会」
                                       東京・明治公園 
                大江健三郎氏のアピールを一足早く紹介
     講演 長谷川健一さん 飯舘村酪農家 ウシさんたちの痛ましい悲劇
     本日のメイン、全国各地139回目の講演
 15:45 集会アピール〈後日改めて〉
 16:00 パレード メッセ→中電前(芦原さん要請書提出)→松江市内→JR松江駅

集会参加者は、会場最大収容人数のほぼ9割、満員。
飯舘村の写真展を皮切りに、おそらくこの日のために多大な労力を割かれたことと推察。
なお、芦原さんとは集会前の多忙の中、若干会話。
3号機裁判の具体的な進捗は4月に入ってからとの事。
12:00前に会場入りしたので、皆に交じって当日配布のチラシ組みのお手伝い。
最大の誤算は、前回渡辺満久さんの講演が20~30人程度だったので、
第14回の伊方チラシ、事前にもっと印刷を御願いしておけばよかったと。
一応手元にあったチラシは許可を得て、全部会場で配ったけれど。
大海の一滴。若い人も多くかなり読まれていました。

集会参加者の半分以上がパレード。
途中、何台か車から手を振ってもらったので、シカも。
昼前にJR松江駅前で署名をしていた人たちと、
「ご苦労様です。それでは、また。」と帰路。

==========================

以上報告いたします。

第14回伊方原発の再稼働を止めよう!3月2日

第14回伊方原発の再稼働を止めよう!
3月2日(土)15時~16時
広島平和公園元安橋東詰出発~本通り・金座街往復
主催:伊方原発の再稼働を許さない市民ネットワーク・広島

伊方デモのチラシが出来ましたのでお知らせいたします。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130302.pdf

第13回伊方原発の再稼働を止めよう! 2月23日報告

ファイル 102-1.jpgファイル 102-2.jpgファイル 102-3.jpgファイル 102-4.jpgファイル 102-5.jpg

◆画像説明
1.第13回伊方チラシ1-4P
2.第13回伊方チラシ2-3P
3.プラカード1・2
4.プラカード3・4
5.出発前の写真・・・猫

みなさま

「第13回四国電力伊方原発の再稼働を止めよう!」 2月23日の報告をいたします。
主催の原田さんから報告が上がりました。
応援参加しましたので私からもあとで補足報告いたします。

▽まず、原田様の報告です。転載します。
============================
原田です。

2月23日の第13回目の 元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース 伊方原発再稼働反対ウォークの報告です。

2月23日(土)15:00に5人でスタート。途中で加わってくださった方が1人ありました。

今回のチラシは、次をご覧ください。
 ↓
http://inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130223.pdf

先日、北朝鮮が第3回目の核実験を行いました。
この核実験で使用されたプルトニウム239は、約4㎏くらいだと推定されています。
ところが、伊方原発3号機では、ウラン235とともに
プルトニウム239を燃料として使用することになっています。
伊方原発3号機の格納容器の中には、500㎏近いプルトニウム239が存在している計算になります。
広島市から100キロの伊方原発に、北朝鮮の核実験で使用されたものの
100倍以上の量のプルトニウム239が存在しているということになります。
放射性物質による汚染の危険性という点では、原発は原爆よりもはるかに危険です。

島根から来てくださった廃炉マトリョーシカさんにもスピーチをお願いしました。
廃炉マトリョーシカさんは、島根原発事故を想定して行われた避難訓練が、
いかにナンセンスなものだったか、ということを話してくださいました。
島根原発で過酷事故が起こったら、現実的には、住民を避難させることはまず不可能、ということでしょう。

Kさんにもスピーチをお願いしました。
Kさんは、広島県の学校給食の検査が、どのようなものであるかを話してくださいました。
「子どもたちが食べた後の給食を、1週間分まとめて検査する。
これでは、たとえ放射性物質が検出されても、その食べ物はすでに子どもたちの身体に入った後です…」

岩国基地に、近々核攻撃部隊である第5空母航空団がやってくるとことも含めて、
広島は4つの「核」に包囲されることになる、ということも話しました。

「核実験」「核攻撃部隊」ととっつきにくい話で、街の人たちの反応はどうだろうか、とも思いましたが、
意外なことにチラシのはけは良く、用意した85枚はすべてなくなってしまいました。

次回は、次の土曜日3月2日(土)15:00~、同じコースで歩く予定です。

===========================

網野です。
以下補足報告いたします。

集合場所の元安橋に行って待ってると
廃炉マトリョーシカさん、Kさんが来てくれました。

警察の方も来て時間まで待ちます。

花時計に猫がいることに気が付きます。
みんな一斉に「おいで~」「チチチ・・・(猫寄せ)」、しかし我関せずの猫。

Kさん、手をワキワキさせて「もふりたい!!」
網野「・・・わかる。」
哲野「もしかして参加者全員猫好き?」
警備の警察さん含め全員猫好きと判定。
右からにょっこり、オスも出てきました。
Kさん「・・・春だ」

猫が日向ぼっこするほど、天気もよく、風もなく、暖かな日でした。

警察「3時になりましたよ。どうぞ」
原田「では行きましょうか!」

プラカードを網野とマトリョーシカさんが持ち、
チラシ配りにKさんと哲野が回ります。

▽本日のプラカード
1-2
3-4

原田さんのスピーチがはじまります。
原田さんのスピーチは上述報告の通りです。

しばらくして哲野にマイクが渡ります。
哲野「どうしたんですか?今日は早いですね。」
原田「うーん、ちょっと調子がでない。」
哲野「ようがす。変わりましょう」
(網野:えらい昔の広島弁ですな!)

哲野「原子力規制委員会ってみなさんご存知でしょうか?
    原発の再稼働の新安全基準を決めている委員会です。
    言ってみれば、原発再稼働委員会です。
    しかし、旧安全・保安院時代と決定的な違いがあります。
    以前は『原発は過酷事故を起こさない』ことを前提に基準を作っていましたが
    原子力規制委員会は『原発は過酷事故を起こす』という国際基準を全面的に取り入れて
    『新安全基準』を今、作成中です。
    原発は過酷事故を起こす、ことを前提にしていますから
    以前に比べると相当に厳しいハードルの高い、基準になることは確実です。
    しかし、原発再稼働のための委員会であることには違いがありません。
    その新基準は1月末に骨子が専門家会合から提出され
    2月6日の第7回原子力規制委員会で了承されました。
    骨子を見ると、細かい事はすっ飛ばして
    容積の大きい加圧水型原子炉が容積の小さい沸騰水型に比べて
    圧倒的に規制がゆるい事がわかります。
    容積の小さいほうが、事故時格納容器爆発の危険が高いからです。
    次に、沸騰水型も加圧水型もベント装置をつけることが義務付けられています。
    というのは、炉内で事故が起こって圧力容器が破裂しそうになったときに
    ベント装置で放射能を大量に含んだ蒸気を外に出すと
    破壊を免れるという主旨です。
    専門家会合の議事録を読んでいますと次のようなくだりがあります。
    『破裂をして中の放射能が飛び出すリスクよりもベントで放射能を放出し
    破裂を免れるほうがリスクは1/10から1/100低くなる。
    だからベント装置は絶対に必須』
    このベント装置には一応、放射性物質を除去するフィルターがついているのですが
    もちろん、放出される蒸気には大量の放射能を含んでいます。
    こんなフィルターで放射能がとれるはずがありません。
    ですから、放射能が100がいいのか、10がいいのか、1がいいのか
    という議論をしているわけです。
    随分ふざけた話だと思います。
    そんな危険が想定できるんであれば、はじめから原発なぞやめればいいと思うのですが。
 
    この圧力容器の破壊は、容積の大きい加圧水型原子炉はよりリスクがすくないということで
    ベント装置をつけるのには、猶予期間が与えられます。
    沸騰水型は猶予期間なしです。
    次に大きな問題は、仮に過酷事故が起こった時
    事故収束のセンターとなる建物が地震や津波あるいは通信手段の途切れない設備に
    なっていること。すなわち、免震重要棟の整備です。
    さらに移動電源装置の整備であるとか、様々な条件がありますが
    こうした条件を日本全体の原発にあてはめてみると
    なんと、広島から一番近い原発、わずか100kmしか離れていない原発
    四国電力の伊方原発がほぼ、今のままで7月以降の再稼働申請が出来る見込みです。

(2月24日の朝日新聞大阪本社版がこの問題を取り上げており
 7月以降再稼働できる原発はないことが朝日新聞の調べでわかったと書いています。
 あれ?加圧水型のベント装置整備には猶予期間が与えられていることは見逃しているのかな?
 と思ってよく読むと、ちゃんと記事中に書いてありました。
 もうひとつこの特集で不思議な事は、全国の原発を見開き2Pに渡って取り上げながら
 また各原子炉の稼働年数も取り上げながら、
 肝心の沸騰水型か加圧水型かの区別をまったく書いていませんでした。
 総合して判断すると、朝日新聞は「すぐに再稼働できる原発はないからみなさん安心して
 この問題を忘れておいてください」と言いたいようです。
 いつも思うのですが、タチの悪い悪質な新聞です。
「朝日エセ紳士、毎日マヤカシ、読売ヨタモン」が昔からの新聞業界の定評ですが
 朝日のエセ紳士ぶりもここにきていっそうの磨きがかかっているようです。)

    それでは3つある原子炉のうち、どれが再稼働なのかというと
    間違いなく、一番新しい3号機でしょう。
    あとの2つは30年以上経過しており、相当ガタがきています。
    ところが、この3号機はとんでもないことにプルトニウム燃料を使ったプルサーマル炉なのです。
    プルトニウム燃料の危険はチラシに書いておきましたので、ご覧ください。
    広島市民にとっては、最悪の事態です。
    政府は法改正を重ね、また、省令や政令を乱発して
    現状をガチガチに正当化していますから、7月以降この危険極まりない伊方3号機が
    稼働することはほぼ確実と覚悟しておかねばなりません。
    これを止める手立てはいまのところありません。
    ですが、たったひとつだけ、止める手立てがあります。
    それは100万広島市民が、50万松山市民とともに、
    伊方原発再稼働を認めない、とはっきり政治意思表示をすることです。
    これが残されたたったひとつの手立てです。
    安倍さんには、100万広島市民、50万松山市民の意思に逆らって
    伊方原発の再稼働を政治判断する度胸はどうみてもありません。」

それからKさんにマイクが渡ります。

Kさん「いつもお騒がせしております。
    伊方原発の再稼働に反対して歩いています。

    みなさんに知って欲しいことがあります。
    福島で今起きていることです。
    福島県郡山市の小中学生が
    「年間1mSv以下の安全な場所で教育を受けられるように」と裁判を起こしました。
    TV・新聞などの大手メディアはこの裁判を報道しません。
    政府・東電・東電の株主である企業がスポンサーだからです。
    スポンサーに都合の悪いことは報道しないんです。
    震災以前、子どもの甲状腺異常は1%未満でした。
    しかし、2012年4月に発表された甲状腺検査の結果、
    福島の13市町村3万8千人の子どもの35%、
    そして福島市の4万2千人の43%に嚢胞が見つかっています。
    最近では甲状腺ガンが見つかった子が2人もいます。
    通常ならば子どもの甲状腺ガンは100万人に1人なのにもかかわらずです。

    手抜き除染がニュースになっていましたが、国や県が中間貯蔵施設が決まらないまま、
    ただ除染を進めた結果、汚染土壌はあちこちに野積みされたままです。
    汚染土壌をかき集めてホットスポットを作っているようなものです。

    友人は宮城に住んでいます。
    津波で家を失いました。
    その友人の住んでいる仮設住宅の近くの一般廃棄物焼却施設で、家庭ゴミに放射能で汚染された
    牧草を混ぜて燃やされたそうです。
    牧草についた放射能は燃やされることで灰にも濃縮され、気化して空気中にも放出されます。

    東北・関東の人々は、福島原発から今も放出され続けている放射能、汚染された食品・水、
    汚染物質を燃やした煙、それらで毎日ひばくし続けているんです。
    福島県鮫川村で稼働を停止していた堆肥センターを再稼働させるそうです。
    汚染された原料で作った堆肥に、放射性物質は凝縮され濃度が高まります。
    そしてその堆肥を使った畑は汚染され、汚染された農作物が作られます。
    汚染された畑で作られた作物、その作物を食べて育った家畜の肉。

    広島は福島から遠いから大丈夫。そう思ってはいませんか?
    広島市が子ども達に学校や保育園で食べさせる給食が、放射能で汚染されていないかを
    どのように検査しているかご存じですか?
    給食を作る前に食材を調べるのではなく、食べ終わった一週間分の給食をまとめて検査しているんです。
    汚染された食材が混じっていた事がわかる時には、子ども達が食べた後なんです。
    汚染された堆肥を使えば、西日本で作られた野菜であっても汚染されています。
    西日本で育てている家畜でも、エサが汚染されていれば、同じように汚染されるんです。
    自分たちが食べている野菜・肉が汚染されていないとは言い切れないんです。

    中国からの大気汚染がニュースになっていますが、北九州では毎日震災がれきが燃やされ、
    風にのってダイオキシン・アスベストそして放射能がここ広島にも届いているんです。
    事故のあった福島原発から遠く離れていても、広島も安全とは言えないんです。
    今の福島で起きている事を知ってください。
    今福島で起きている事は、原発に囲まれているここ広島でも起きるんです。
    どうか本当に原発が必要か考えてみてください。
    食事の度に放射能の心配をする。
    地震の度に原発の心配をする。
    これをこれから先もずっと死ぬまで、そして自分が死んだ後も
    ずっと子ども・孫にも続けさせるのはおかしいと思います。
    TVや新聞は本当に大切な事を言いません。
    自分で情報を探して、そして考えてみてください。
    よろしくお願いします。」

次に廃炉マトリョーシカさんにマイクが渡ります。

シカ「広島市民の皆さん。
   シカは、今日もまた島根県から中国山地を越え、訴えにやって来ました。
   島根原発の再稼働を許してはなりません。
   建設中の3号機の運転を許してはなりません。
   「ならぬものは、ならぬのです」。

   何故、広島で訴えるのか?
   3次被ばく医療機関が、ここ広島大学にあるからです。
   西日本の最終的な被ばく医療機関が、ここ広島にあるからです。
   もし、島根原発で何らかの被ばく事故があった時には、
   最終的に、ここ広島に搬送されることになるからです。
   そんなことがあってはなりません。
   「ならぬものは、ならぬのです」。

   去る1月26日。
   島根県は、避難訓練を、原発事故の避難訓練を行いました。

(原子力規制委員会の新基準は過酷事故を想定した基準ですからその一環として
原発立地地方自治体に過酷事故時の防災計画、その中心は避難計画ですが
島根県は他県に先駆けてこの防災計画を独自に策定しました。)

   本当に嗤うような訓練でした。
   訓練にもならないような避難訓練でした。
   30キロ圏を挟んで出雲市から同じ出雲市へ。
   安来市から同じ安来市へ。
   200人足らずをバスで避難させました。
   意味が解りません。
   訳が分かりません。
   44万人の避難訓練の実態がこれです。

   今、島根では、
   「何としても3号炉の稼働を阻止したい!」
   http://sayonara.daynight.jp/shimanegenpatsu/3goro/
   と裁判による闘いが始まろうとしています。
   ぜひ皆さん、御支援ならびに御協力を宜しく御願い致します。
   「ならぬものは、ならぬのです」。

   これ以上原発を稼働させ、
   放射性廃棄物を、核のゴミを、
   子供たちやこれから先の世代に押しつけてはいけないのです。
   被ばくによって〔未来〕を傷つけてはいけないのです。

   伊方原発の稼働を許してはいけません。
   上関原発の建設を許してはいけません。
   島根原発を許してはいけません。
   「皆さん一緒に声を上げてください」。」

ふと見ると、Sさんが参加してくれて、チラシまきを手伝ってくれました。
これで合計6人です。

そしてあとはずっと原田さんがスピーチして、元安橋まで帰りました。

警察にお礼言ってお別れし立ち話に。
今日の反応はどうだったんだろうか。

Kさん「パチンコ店の警備員さん、いっつも見てるので
    チラシを渡すと受け取ってくれましたよ。
    それから、金座街のオープンテラスになっているカフェのお客さんが
    プラカードを凝視しているのでチラシを持っていくと
    すぐに受け取ってくれた。」
哲野「ほら、Kさん、金座街のところでお店の中からじっとこちらを見てるよ、と教えてくれたじゃない?
    若い男女のお店の人だったけど。
    Kさんが教えてくれたんで、ぼくズカズカ入って行って『配達です』と言って渡したら
    頭を下げて受け取ってくれた。
    昨日の2人デモでもそうだったけど、本通りのお店の人たちの反応が
    明らかに違ってきてるよね。」
Kさん「伊方デモは休日の土曜日で15時からだから本通りには家族連れも多く、
    ゆっくり歩いている人が多いですよね。
   高校生や中学生くらいの子が熱心にプラカードを見てくれて、
    チラシを受け取ってくれる子も多かったです。
    自分から受け取りに来てくれた男子高校生もいて、
    すれ違った後に「原発はいらないよ」って声に出してる男の子達もいましたよ。」
哲野「そうそう、僕のところにも一人取りに来たなぁ。
    チラシ、ちょうだいよ!ってつっけんどんな言い方でびっくりしたけど、
    話をしてみると、ずーっとチラシをくれといってるのに僕が気が付かなくて
    ついつっけんどんになったんだそうだ。」
網野「ニブいねえ・・・」
哲野「そうは言うけどさ、すぐ左後ろにつかれて小さい声で言われたってわかんないよ。」
網野「気を配ってないからよ。」
哲野「・・・・・」
網野「老人であることをもう少し意識して気を配った方がいいよ。いつまでも若くないんだから」
Kさん「もともと、年配の方達が受け取ってくれる方が多いんですけど
    今年に入ってから、子ども達が受け取ってくれるようになりましたよね」

これにはみんな同感。
特に伊方のチラシはそうです。
中高生がよくチラシを受け取ります。

シカ「僕はチラシ配りが下手なんだけど、今日はチラシ配りの面白さを知ったかな?って感じですね。」

シカさんのスピーチにもありましたが、
「中国電力・島根原子力発電所3号機運転をやめさせる訴訟の会」が結成され、3号機稼働差し止め訴訟を起こす予定です。
http://sayonara.daynight.jp/shimanegenpatsu/3goro/
シカさんも原告団の一人だそうです。
また報告してもらいましょう。

他に色々話題はあるのですが
今日これにて。

以上補足報告いたします。

第12回 伊方原発再稼働を止めよう!デモ 報告

ファイル 94-1.jpgファイル 94-2.jpgファイル 94-3.jpgファイル 94-4.jpg

◆画像説明
1.第12回伊方デモチラシ表
2.第12回伊方デモチラシ裏
3.プラカード1
4.プラカード2
▼第12回チラシ
http://inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130209.pdf

原田さんより伊方デモの報告が上がりましたで、転載いたします。

==

原田です。

2月9日の第12回目の 元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース 伊方原発再稼働反対ウォークの報告をさせていただきます。

15:00少し過ぎに、元安橋東詰めをスタートしました。
プラカードとチラシを用意してくださった網野さんがこの日はウォークには参加されず、哲野さんと、この日も島根から来てくださった廃炉マトリョーシカさんと、3人で出発しました。
ところがすぐに、シュウトさんとKさんと娘さんが合流してくださいました。
さらに、自転車を押した佐々木さんと石井さんが加わってくださって、8人でのウォークとなりました。

先日、原子力規制委員会が原発の新安全基準の骨子案を大筋で承認しました。
原発再稼働のロード・マップは、チラシ裏面に示されていますので、ご参照ください。
骨子案に照らして、再稼働への最短距離にあるのが伊方原発です。
今日はとにかく、このことを訴えたいと考えました。

「広島市から一番近い原発、四国電力の伊方原発の再稼働がいよいよ現実味を帯びてきています」
「7月、原子力規制委員会の新安全基準が決まると、日本中で最初に再稼働される可能性が最も高いのは、伊方原発です」
「伊方原発は、新安全基準をほぼクリアしています。福島第一原発と異なる加圧水型原発です。免震重要棟をすでに設置しています。活断層のリスクがありません」
「世界最大級の活断層、中央構造線のすぐ側にある伊方原発が、なぜ『活断層のリスクがない』のでしょうか。
「発電用原子炉施設に関する耐震計審査指針」(2012年3月14日)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/jishin/jishin14/ksiryo2.pdf
に基づくと、活断層が敷地外にある場合はリスクとみなされないのです。従って、これを踏襲する現在の基準では原子炉・重要構造物(正確には、「Sクラスの建物・構造物」)の真下を通る活断層でなければリスクとはみなされないからです」

次にスピーチしたのは哲野さん

「伊方原発で再稼働されるのは、もっとも新しい3号機の可能性が高いです。この3号機はプルトニウム燃料を使うもっとも危険な原子炉です。」
「今のままでは、7月18日以降、伊方原発が再稼働されるのは確実です。しかも3号機です。」
「しかし、最後のチャンスがあります。詳しくはチラシを見ていただきたいのですが、原発再稼働のプロセスでは、原子力規制委員会が安全判断をし、最後に、『政府が政治判断をする』ということになっています。原子力規制委員会の安全判断が最終ステップではありません。」
「この最終政治判断のステップに訴えることができます。もし100万の広島市民と50万の松山市民がいっせいに伊方原発再稼働反対に動けば、政府とすれば、その政治判断にこの市民の意思を無視できるものではありません。特に気の小さい安倍首相には、その反対を押し切って伊方原発を再稼働させる勇気はないでしょう。(やれるもんならやってみろ!)」

次に廃炉マトリョーシカさんのスピーチです。

「広島市民の皆さん。
シカです。今日も中国山地を越えて、広島にやってきました。
今年7月18日以降、原発の再稼働が現実になるという。
ですからシカは、広島にまたやってきました。

2011年3月11日を思い出してください。
福島の原発事故の事を、もう一度思い出してください。
一体何が起こったのか。
原発事故は決して終わっていません。
今現在も、福島の人たちは苦しめられています。
そして、再稼働の一番の焦点になっているのが、
伊方原子力発電所です。

伊方原発再稼働、そのキー(鍵)となる組織が、あの原子力規制委員会です。
原子力規制委員会とは一体どんな組織でしょうか。
二点、焦点を絞ります。

最初に、
名雪問題を知っていますか。御存じない方は、
「Our Planet TV http://www.youtube.com/embed/2ME9TvK_bPM
で検索してみてください。
名雪哲夫審議官(いまや元審議官)規制庁ナンバー3の名雪哲夫問題です。
公表前の報告書の原案を、draftを、日本原電、常務3人に手渡した問題です。
しかも内規に反して、一人で会って手渡した問題です。

まず、時系列で整理します。
1月24日、記者が名雪審議官のいないのに気が付きます。
    「体調上に理由」と説明されました。
1月28日、専門家による活断層の断定が下されました。
    原電側はすぐに反論します。
そして、
1月31日、「原発新基準の骨子案」の公表があります。
その直後、
2月1日、18時 緊急記者会見です。

実は、(24日以前の)22日に内部文書を原電に渡していたのです。
委員長の田中俊一は、「癒着ではない。」
でも、どこからどう見てもこれは、癒着以外の何物でもありません。
名雪審議官に、何回あったのか、どういうやり取りがあったのか、
誰が聴き取りを行ったのか、一切不明です。
調べるつもりもありません。
これが、原子力規制委員会という組織です。

次に、避難基準の500マイクロシーベルト(500μSv/h)。
500マイクロシーベルト。0.5ミリシーベルト。

法律があります。
「東日本大震災により生じた放射性物質により汚染された土壌等を
除染するための業務等に係る電離放射線障害防止規則」。
非常に長ったらしい名の法律ですが、
要するに、除染ではこれを守ってね。という法律です。
その第二章、第一節、第四条の二
「腹部表面における等価線量2mSv」、を越えてはいけない。
http://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-216-2-0.htm
500マイクロシーベルト(ただし、避難基準では実効線量)は、4時間以内にそれだけで超えてしまいます。

さらに、もうひとつ。
獣医さんがいます。女性の獣医さんもいます。
動物が怪我をしたときに、レントゲン写真をとります。
防御をしていますが、レントゲン写真の被ばく量は50マイクロシーベルト程度です。
妊娠中の女性の獣医さんを調べた結果、
週に5枚以上レントゲン写真を撮る人は、それ(5枚)以下の人に対して、
流産のリスクが1.82倍もあります。
<引用資料:
「低線量・内部被曝の危険性-その医学的根拠-」 編 医療問題研究会(http://ebm-jp.com/
Ⅲ.2 その他の障害(1)次世代への影響 48頁より 耕文社 2011年11月01日発行 第2刷2012年1月10日>

原子力規制委員会は、
「胎児はどうなっても構わない。」と云っているにも等しい組織です。
これが原子力規制委員会という組織です。
原発再稼働、伊方原発の再稼働に絶対反対していかなければいけません。」

次にKさんにマイクが渡ります。

「みなさんに知っておい て欲しいことがあります。
福島で今起きているこ とです。

福島県郡山市の小中学 生が「年間1mSv以下の安全な場所で教育を受けられるように」と、裁判を起こしました。

TV・新聞などの大手 メディアはこの裁判を報道しません。
政府・東電・東電の大 株主である企業がスポンサーだからです。
スポンサーに都合の悪 いことは報道しないんです。

震災以前、子どもの甲 状腺異常は1%未満でした。
しかし、2012年4 月に発表された甲状腺検査の結果、
福島の13市町村3万8千人の子どもの35%、そして福島市の4万2千人の子どもの43%に嚢胞が見つかっています。
東京の3千人に行った 検査でも36%の子どもに嚢胞が見つかっています。

福島市や郡山市の保育園では、原発から60km以上も離れているにもかかわらず、市内の至る所にホットスポットが点在し、放射線量は毎時1.5μSvの所もあり、乳幼児の外遊びは1日15分に制限されていま す。

そのため、震災の前に は上がれていたジャングルジムや滑り台に上がれなくなっている子もいるそうです。
自然に囲まれている場 所ほど線量が高く、以前のお散歩コースは立ち入り出来なくなっているそうです。

手抜き除染がニュース になっていましたが、国や県が中間貯蔵施設が決まらないまま、ただ除染だけを進めた結果、汚染 土壌はあちこちに野積みされたままです。汚染土壌をかき集めてホットスポットを作っているよう なものです。

宮城に友人が住んでいます。津波で家を失いました。
その友人の住んでいる近くの一般廃棄物焼却施設で家庭ゴミに
放射能に汚染された牧草を混ぜて燃やされたそうです。
牧草に付いた放射能は 燃やされることで灰に濃縮され、気化して空気中にも放出されます。

東北・関東の人々は、 福島原発から今も放出されている放射能、汚染された食品・水、汚染物質を燃やした煙、それらで 毎日被爆し続けているんです。

広島は遠いから大丈 夫。そう思っていませんか?

福島県鮫川村で稼働を 停止していた堆肥センターの再稼働をするそうです。
8000Bq/kgを 堆肥原料の基準にするそうです。
汚染された原料で作っ た堆肥に、放射性物質は凝縮され濃度が高まります。
そしてその堆肥を使っ た畑は汚染され、汚染された農作物が作られます。
汚染された畑で作られ た作物、その作物を食べて育った家畜の肉。

中国からの大気汚染が 毎日ニュースになっていますが、北九州では毎日震災がれきが燃やされ、風にのってダイオキシ ン・アスベストそして放射能が広がり続けています。

事故のあった福島原発 から遠く離れていても、ここ広島も安全とは言えないんです。

今の福島で起きている ことを知ってください。今福島で起きていることは、広島でも起きるんです。

どうか本当に原発が必 要なのか考えてみてください。
食事のたびに放射能を 心配する。地震のたびに原発の心配をする。
それをこれからずっ と、自分が死んだ後も子ども・孫にまで続けさせるのはおかしいと思います。

TV・新聞は本当に大 切なことを言いません。
自分で情報を探して、 そして考えてみてください。
よろしくお願いしま す。」

その後、私は、「とにかく、このままでは伊方再稼働が確実だ、ということを連呼しないと…」という気持ちになって、シュウトさんにマイクを渡すことも、網野さんから預かってきたメッセージを読むことも忘れてしまいました。ごめんなさい。

マトリョーシカさんの感想です。
「差し出すと受け取ってくれた人。素振りを見せず、ひったくるように持って行ってくれた男性。
シカのところでもですが、自転車のおじさん(佐々木さんのこと)の渡すチラシを受け取ってくれた若い人。
信号待ちの所で、「私にも1枚下さる?」と言って下さった御婆ちゃん(♪♡)。
いろんな意識の人がいます。当然と言えば、当然ですが。」

Kさんの感想です。
「今日は、昨日受け取ってもらえなかった30代以上の男性がよく受け取ってくれました。
本通りのまん中当たりのお土産屋さんで、大野町のはっぴを着た人が受け取ってくれました。」

ゆっくり歩きすぎたのか、復路は本通りのアーケードが切れるところで16:00になってしまい時間切れ。終了しました。
(警察への届けでは、デモは15時~16時の申請になっていたのです。
警察「あと20秒です!」
原田「ええっ?!」
警察「すいません!時間が切れました!」
というわけで、本通りのアーケードが途切れたところでちょうどデモも終了。
今度から15分くらい余裕をもって申請しておきます…)

デモが終わって、プラカードを片付けに行って
残りのチラシをもらおうと思ったら、
もう一枚も残っていませんでした。
網野さんは100枚用意していたはずなんですが・・・
(原田「じゃあ今日の残りのチラシを持って帰ろうかしら?」
 哲野「ええ、そのビニール袋に入ってますよ。」
 原田「…?ありませんよ。」
 哲野「そんなはずは…あ、そっか。残った10枚はいつものKさん用だから。ありませんね。ないですよ。」
 というわけでした。)

以上です。

===
以上が原田さんの報告でした。

今日は、網野が参加していませんので、哲野から聞いたことを補足します。

哲野「昨日(広島2人デモ2月8日)とだいぶ町の様子が違うんだけど…」
Kさん「やっぱり、土曜日ってことがあるんじゃないかしら。」
哲野「?」
Kさん「あの、30歳代以降の男性の反応がぜんぜん違う。
   金曜日はまだネクタイつけて、ビジネスマンモード。
   でも土曜日はセーター着て、家庭人モード。
   だから、ビジネスマンの時と家庭人の時と、意識が全然ちがうんじゃないかしら?」
哲野「なるほど…まさに『存在は意識を決定する』だね。」
Kさん「?」
哲野「いやいや、こっちのことです。」

哲野から聞くと、チラシ撒きはKさんと石井さんが大活躍してくださったそうです。
哲野はスピーカーを担いでいたこともあるけど、とうとう一枚も渡さなかったそうです。

スピーカーは、上に向けないと駄目ですよ。
横や前に向けると、近くを通る人の耳をつんざくようですから。

哲野「仰せのとおり、ちゃんと上に向けて歩いたよ」
網野「よし!」

以上です。