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第11回伊方原発再稼働反対デモ 1月26日報告

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◆画像説明
1.第11回伊方デモチラシ表
2.第11回伊方デモチラシ裏
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130126.pdf
3.プラカード1・2
4.プラカード3・4

みなさま

お疲れ様です。
まず、主催者原田さんの報告が届いていますので、転載します。
===
広島の原田です。
(Bccで失礼します)

昨日(1月26日)行った、第11回目の 元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース 伊方原発再稼働反対ウォークの報告です。

1月26日(土)15:00に、元安橋東詰めをスタートしました。
出発時は4人でしたが、途中で弓場さんが子どもさん3人と4人連れで参加してくださり、さらに、Kさんが駆けつけてくださいました。結果、9人で のウォークとなりました。

今回のチラシは、添付のようなものです。「変えよう!被曝なき世界へ 市民アライアンス」の哲野さん、網野さんに作成していただいています。

参議院選挙が終わり、原子力規制委員会の新基準が決まれば、原発再稼働の嵐が訪れるであろうこと、原発の新規建設計画も再燃する可能性があること をふまえて、
「原発に包囲される100万都市広島」を見出しとし、裏面は原子力規制委員会の事故時の避難基準の問題を取り上げました。

今回は、次のようなことを訴えました。
「広島市から一番近い原発は、広島市から100キロの四国電力の伊方原発です」
「広島市から130キロのところには、中国電力の島根原発があります」
「広島市から80キロの山口県上関町にも、中国電力の原発建設計画があります」
「広島市は3つの原発に囲まれようとしています」
「今、福島市では、おおよそ1時間あたり1マイクロシーベルト、放射線管理区域レベルの放射線量の中で、人々が生活することを余儀なくされていま す」
「歯医者さんのレントゲン室の中が一番放射線量が低いという皮肉な状態になっています」
「ところが、原子力規制委員会が新たに決めようとしている基準では、原発事故が起こった場合、1時間あたり500マイクロシーベルトの線量になっ てはじめて人々を避難させることになっています」
「福島市の500倍の線量です」
「このような線量の中にいれば、たとえその瞬間に命を失うことはなくても、ほとんどすべての人が放射線被曝が原因で命を失うことになるでしょう」
「原子力規制委員会の新基準は、人間を人間扱いしていません」

弓場さんにマイクを渡しました。突然でびっくりされたようですが、
親戚の方が被爆されたことに触れ、
「広島の人たちは放射能の怖さをよく知っているはずです」
「広島から、すべての原発を無くそうという声を上げてください」
と訴えてくださいました。

Kさんは、前回に続いて、福島で、小中学生たちが起こしたふくしま集団疎開裁判について話してくださいました。
「福島では、子どもたちが、『年間1ミリシーベルト以下の環境の中で、安心して生活し学びたい』と裁判を起こしました」(*「年間1ミリシーベル ト」は1990年ICPR勧告の「一般公衆の線量限度(=「受け容れることができないレベル」の被曝線量と「進んで受け容れることはできないが耐 えることはできる(我慢できる)レベル」の被曝線量との境界)」です)
「子どもたちが、『私は、おとなになっても子どもを生めないだろう』と話しています」(悲し過ぎます)

前回に続き山陰からかけつけてくださった 廃炉マトリョーシカさんは、福島原発事故で放置され、やがて屠殺され、解剖された29頭の牛の話をしてくださいました。
また、「私は島根県から来ています」と、島根原発で事故が起こった場合、数十万人の人たちを避難させることになっているが、1本しかない国道9号 線を使って、これだけの人たちを避難させることは事実上不可能だということを、実感を持って語ってくださいました。

イサクさんは、「来年7月以降、まっ先に再稼働されるのは、広島から一番近い原発、四国電力の伊方原発です」ということを、繰り返し強調してくだ さいました。

弓場さんの子どもさんたちの大活躍もあったのですが、今回は本通りの人たちのものすごい関心を感じました。70枚のチラシはすべてなくなってしま いました。
みやげ物店に入っている大勢のお客さんたちが、広島と瀬戸内海と伊方原発・島根原発・上関原発の位置関係を示した地図を貼り込んだ「原発推進政権 誕生で伊方原発・島根原発、中電上関原発の着工・完成・稼働開始が迫っています」というプラカードを食い入るように見ていたことには驚きました。

次回は、2月9日(土)15:00~ 同じコースで行う予定です。

====

応援参加の私どもからも補足報告いたします。

出発は原田さん、哲野、網野、島根からやってきた廃炉マトリョーシカさんの4人。
今日は4人のウォークかなと思ったら
すぐに弓場さんと子どもさん3人が参加。
哲野「ああ、チラシを受け取ってもらえますか?」
弓場「ええ。今日は参加ですよ。」
哲野「あ、すみません、子どもさんチラシ撒き部隊に回ってもらえますか?」
弓場さんがすぐに子どもたちにチラシ撒きをお願いね、と声をかけていました。

見たところ、一番上のサトシくんが10歳くらい、2番目のタカシくんが8歳くらい、3番目の子が6歳くらい。
このチーム弓場が大活躍するのですが、それは後の話。

このあとすぐにKさんが登場。
Kさんは手慣れたもので、哲野からチラシをとってチラシ撒き部隊に加わります。

▽今日のチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130126.pdf

▽今日のプラカード
上の画像をご覧ください。

原田さんのスピーチは報告の通りです。

驚いたのは、チラシのハケの良さです。
見てると、チーム弓場のサトシくんがどんどん、どんどん、手渡していきます。
テーマが広島市民に身近な上に、かわいらしい男の子がチラシを持ってくるわけですから
みんな受け取ります。
哲野「よくわかるねえ、チラシを受け取ってくれそうな人が。」
サトシ「うん。看板(プラカードのこと)をじっと見てるひとがいたらうけとってくれるよ。」
哲野「!!!」
観察の鋭い、頭のいい子です。
将来頼もしいです。

次にマイクが弓場さんに変わります。

弓場「こんにちは。私は、3.11の福島原発事故後、原発の実態を知り、その危険度の大きさに、
   怖くていてもたってもいられない気持ちになっています。
   また、その危険な原発が、地震大国の日本に50基もある異常さを感じます。
   確かな資料とともに原発の危険性を訴える学者さんが今までもたくさんいたのに、
   さらには今まで事故が何度も起きていたのに、
   おかしなへりくつをこねて原発を続けてきたのはなんでなんだろう。
   人の命をなんだと思っているんだろうか、と疑問と怒りも感じています。

   様々な利権や核兵器保有の思惑があるようですが、
   福島などの海や大地をめちゃくちゃにして、
   何万人もの人生を根こそぎにしてもなお、
   今まで通り原発を維持しようとする姿勢に対しては、
   もはや人の心を持っているとはとても思えないです。

   福島原発からは今も放射能がもれ続け、
   汚染食材の流通や汚染廃棄物の利用などは広がるばかりです。
   今、この瞬間も、線量の高い地域で、
   汚染食材を食べ続けている子どもたちがいるのだと思うと、本当に胸が痛いです。

   もし、島根県や愛媛県にある原発が過酷事故をおこせば、
   広島やその周辺の子供たちにも同じように被害を与えてしまいます。
   私は、わが子だけではなく、全ての子供たちに不要な被ばくをさせたくありません。
   どうかみなさんも、「原発はもう嫌だ。」と声をあげてください。
   被ばくの恐ろしさをよく知る広島から、大きな声を上げることは、とても大切だと思っています。 」

次がKさん。
Kさんは2人デモの時と同じように、ふくしま集団疎開裁判のことを話しました。
後で哲野に聞くと、Kさんが
   「フクシマ事故や放射能の影響で今の子どもたちは
    放射能を心配し、怯えて暮して行かなければなりません。
    子どもが無事に大人になれるんだろうか、
    いつまで生きていられるんだろうかと心配する
    そんな社会はおかしいと思います。」
と話しているときに、通りすがりの中学生や高校生がじっと聞き耳を立てていたことが印象的だったそうです。

次に哲野です。
哲野「広島から一番近い原発は中国電力島根原発ではありません、四国の伊方原発です。
    わずか100kmしか離れていません。
    広島から福山の距離です。
    7月の参院選で自民党が大敗しない限り、稼働することを覚悟しておきましょう
    特に3号機はプルトニウムを使っています。
    私たちは時限爆弾と一緒に暮らしているようなものです。」
を繰り返し、繰り返しスピーチ。

その後原田さんにマイクがわたり同じように原子力規制委員会の非人間的な非難基準案を訴えました。
その時、2人連れの中学生の女の子がだいぶ離れたところからプラカードをじっと見て原田さんの話を聞いていました。
哲野がチラシを渡しにいこうとすると、チーム弓場のサトシくんが2人にチラシを渡しにいきました。
中学生の女の子の一人が頭を下げてチラシを受け取っていました。
哲野と原田さんが顔を見合わせて、「!!!」

次にマイクが渡ったのが廃炉マトリョーシカさんです。
   「広島市民のみなさん、こんにちは。
    島根からやってきました、シカです。
    今日は三頭の仲間たちの声を伝えたいと思います。
    どうしても伝えなけれればならないと思います。

   まず最初は、多くの命を人間の手によって奪われたウシさんです。
   あの福島第一原発事故によって、半径20km圏に設定された警戒区域内に
   置き去りにされ、揚句の果てに殺された、川内村と南相馬市の79頭のウシさんたちのことです。

   あれは、2011年8月29日から11月15日のことでした。
   臓器別のガンマ線を放出する放射性物質の濃度を計測するためでした。
   殺して手に入れたデータを、人間が読み上げます。

   「セシウム137とセシウム134の放射能濃度は、ほぼ1:1で検出。」
   「肝臓、放射性銀110m。腎臓、テルル129m・・・」
   「上記、半減期の比較的短いものが特異的に集積。」
(銀110mもテルル129mもそれぞれの元素の同位体。もちろん不安定な同位体ですから、核崩壊をして放射線を出します。セシウム137は決して物理的半減期が短い放射性物質ではありません)
   「回帰解析の結果、臓器中の放射性セシウム濃度は、血液中濃度に比例。」

   さらに声は続きました。
 
   「放射性セシウム濃度は、胎児で1.2倍。子どもで1.5倍。」

   シカはその話を1月21日に聞きました。
   東北大学加齢医学研究所(http://www.idac.tohoku.ac.jp/index.ja.php)です。
   (以下の東北大学のサイトでこの報告を読むことができます。
   『福島第一原子力発電所事故に伴う警戒区域内に残された牛における人工放射性物質の体内分布を明らかに』
   http://www.idac.tohoku.ac.jp/ja/activities/info/news/20130124 /index.html

   でも、本当はもっともっとたくさんのウシさんたちが飢えて死んでいったり
   放射能で死んでいったのです。
 
   次に因幡の白ウサギさんの言い伝えを。
   「昔も昔、大昔、平安時代の前期、人間の年号で言うと西暦869年。
    貞観三陸地震というのがあったそうな。
    津波も被害も甚大でな。
    マグにニュード8.3以上はあったらしい。
    それから今度はその18年後、887年の仁和地震。
    それ、あれじゃ。人間が今、騒いでいる南海トラフや三連動とかいうやつじゃ。
    880年の出雲地震、言い伝えはここから。
    くにびき。くにびき。赤い目の白ウサギ。」

    シカの一言。

    1993年には昭和三陸地震が起きました。
    1936年には宮城県沖地震、1943年には鳥取地震、1946年には昭和南海地震。
    日本は昔から地震の国です。
    こんな国に原発を作ってはなりません。」

マトリョーシカさんがこれで終わろうとするので、哲野が
哲野「駄目ですよ!ちゃんと締めてください。」
シカ「えっ?締めるんですか?」
哲野「そうです、締めてください。」

で、マトリョーシカさんが再びマイクを握ります。

シカ「広島のみなさん、私は島根県からやってきました。
   中国電力島根原発のある島根からやってきました。
   みなさんにお願いがあります。
   もし、島根原発が事故をおこしたら、松江地方20万人、出雲地方17万人、
   合計40万人近い人間が避難しなければなりません。
   広島のみなさんにも受けれてもらわなければなりません。」

(2012年島根県は中国電力島根原発が過酷事故を起こした時の避難計画を発表しました。
 島根原発から半径30km以内の住民はすべて避難の対象としています。
 その数、約36万9000人。島根県の総人口は71万7000人です。)

シカ「みなさん、9号線の狭さをご存知でしょう。
   また中国山地を超えてくる国道54号線の狭さをご存知でしょう。
   1本道です。
   こんな大量の人間が、逃げることなんかできません。
   こんな計画は非現実的です。
   島根の人間はもし事故が起これば、みんな放射能に汚染されます。
   中国電力島根原発を動かしてはなりません。葬りさらなければなりません。
   私たちも地元で努力しています。
   でも、広島のみなさんが動いていただかなければ島根原発は動くでしょう。
   広島のみなさん、お願いです。
   島根原発をなくしてください!」

この時、逃げることは出来ない、とシカさんがスピーチした時
あたりがシーンとなった感じでした。
本通りの有名な地元の食材や乾物を扱うお店にはいつも
観光客の人でいっぱいですが、お店の店員の人も含めて、一斉にプラカードと私たちを見ていることに気が付きました。
プラカードは原田さんも言うとおり、マップのプラカードをよく見ていました。

次に原田さんにマイクが渡ります。

原田「島根の人もこうして参加して、言ってくれたように
    7月の参院選後、島根原発が稼働する恐れが非常に高くなっています。
    このままでは伊方原発も動くことは確実です・・・・」

この時、「私も島根出身です」と言って、チラシを取りにきた女性がいました。

また、本通りの雑貨店から出てきた中学生の女の子2人連れ。
ひとりが、熱心に何かを読んでるので、哲野がみたら、配ってる今日のチラシでした。

弓場さんの配るチラシがよく受け取ってもらえていたようです。
哲野「若い綺麗なおかあさん・・・得だよなぁ。」
Kさん「ホント。不公平ですよね。」

最後まで原田さんが原子力規制委員会の新避難基準案の非人道性を訴えて元安橋まで帰ってきました。

警察の方にお礼を言ってお別れしました。
   
恒例の立ち話ですが、
網野「チラシ何枚残ってますか?」
哲野「ないよ。50枚全部なくなった」
網野「今日は70枚持ってきたんだけど。」
哲野「あれ?50って言ってたじゃん!ねえ、原田さん」
原田「60のはずじゃなかったですか?
    50枚配るけど、Kさんに10枚持って帰ってもらうということじゃなかった?」
網野「みんなに黙って70枚持ってきた。
    だから言ったじゃん、伊方は身近な問題だから100枚がいいって。
    Kさんに持って帰ってもらうぶんがなくなっちゃった。」

あまり寒いの立ち話もそこそこに、解散しました。

事務所に帰る車の中。
哲野「今日は違う感じがする。街が溶けはじめてる感じがする。
    壁が溶けはじめてる感じがする。」
網野「土曜日ってこともあるんじゃないか?
    金曜はネクタイを締めて仕事モードの人が
    土曜日だと父親や夫に戻るんじゃないか?」
哲野「そういえば、Kさんが子ども連れのパパさんがよくチラシを取ってくれたと言ってたなぁ。
    ネクタイを締めてれば、企業戦士だけど
    土曜日でネクタイを外せば、パパや旦那さんに戻るんだろうかね。
    一人の市民が原発推進と、原発反対に分裂しているのかもしれない。」

以上ご報告いたします。

第10回 伊方原発再稼働反対デモ

ファイル 80-1.jpgファイル 80-2.jpgファイル 80-3.jpgファイル 80-4.jpgファイル 80-5.jpg

◆画像説明
1.第10回伊方デモチラシA3表
2.第10回伊方デモチラシA3裏
3.プラカード1・2
4.プラカード3・4
5.出発前、元安橋東詰め、集合場所の花時計前で撮影したプラカード

みなさま

お疲れ様です。
主催の原田様からご報告がありましたので、参加した私からも少しご報告を差し上げます。

===

今年初、第10回目の 元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース 伊方原発再稼働反対デモの報告です。
▼チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130112.pdf

1月12日(土)15:00に、5名で、元安橋東詰めをスタートしました。

今回は、次のようなことを訴えました。
「広島市から一番近い原発は、広島市から100キロの四国電力の伊方原発です」
「原発推進の安倍政権の誕生で、この夏以降の伊方原発の再稼働の可能性が非常に高くなってきました」
「広島市から80キロの山口県上関町での原発建設計画も、息を吹き返す可能性が高くなりました」
「広島市から130キロの島根原発の3号機の運転開始の可能性も高くなっています」
「広島市は、伊方、上関、島根と、3つの原発に包囲されることになるかもしれません」
「原発からは平常時でも放射能が放出されています」
「放射線被曝に安全値はありません」
「伊方3号機ではプルトニウムが燃料に使われます。事故でプルトニウムが放出され、プルトニウムが体内にとり込まれると、恐ろしい健康被害をもた らします」

いつも金曜日の「2人デモ」のときお会いするKさんが、こちらにも参加してくださっています。
Kさんに発言をお願いしました。
Kさんは、福島で、小中学生たちが、「安全な環境の中で勉強したい」と、裁判を起こした(ふくしま集団疎開裁判)ことについて話してくださいまし た。
「福島県の子どもの甲状腺検査で、43%の子どもたちに『のう胞』がみつかったという発表がありました」
「みなさん、自分の小中学生だったころのことを思い出してください。誰がそんな年頃のときに、放射能のことなど、心配したでしょうか?」
「子どもたちが、『自分たちは、どうせ長生きできないのだから…』と話しています」


若い子たち、中学生、高校生、そして小学生といった子たちが、ものすごく関心を持って見ているのがわかりました。
チラシを取りにくる子が、1人、2人でなく、ありました。

山陰からかけつけてくださった 廃炉マトリョーシカさんにも、発言をお願いしました。
福島で急性白血病が多発していること
茨城県の小学生の心臓疾患が増加していること
島根原発1号機は、今年3月で運転開始から40年になること
島根原発で事故が起これば、松江市の20万人、出雲市の17万人が避難することになり、その何割かを広島県が引き受けることになること
こういったことを話してくださいました。

50枚用意していったチラシは、すべてなくなってしまいました。

「ほんとうのことを知りたい」という密かな、強い思いが、特に若い人たちの中にあるように思います。

次回は、1月26日(土)15:00~ 同じコースで行う予定です。
====

以上、主催の原田様からの報告でした。
以下は私からの補足です。

天気の良い日でした。
集合場所に行くと、主催の原田さん、哲野も来ていて、少し待っていると
2人デモにいつも参加してくださっているKさん、
前回参加してくれた廃炉マトリョーシカさんが来てくれました。

警察の方も登場し、原田さんと指令書の確認をされています。

15時になり、
警察「3時になりました、いつでもどうぞ」
のお声がかかって、デモ開始です。

先頭に私とマトリョーシカさんがプラカードを持って歩きました。

今回のプラカードはこちら。
1-2
3-4

原田さんのスピーチが始まりました。

プラカードを見てもらえています。
次に哲野にスピーチが変わります。
哲野は「広島に一番近い原発は四国電力の伊方発電所、直線で100キロしか離れていません」ということを
連呼するようにスピーチしました。

その次に、前述原田さんの報告にあった、Kさんのスピーチの詳細です。

Kさん「福島県郡山市の小中学生14人の子どもたちが、

    『年1ミリシーベルト以下の、放射能から安全な場所で教育を』と訴えて
    裁判を起こしています。
    こんな小さな子どもたちが放射能を心配して裁判まで起こしデモをしているのです。
    申し訳ないと思います。

参考資料
http://maarenca.exblog.jp/17111290/

    みなさんは小中学校のころ、どんな事を考えていましたか?
    少なくとも、放射能で自分や家族がかんや色々な病気にかかるんじゃないか、
    そんな心配はしていなかったと思います。

    フクシマ事故や放射能の影響で今の子どもたちは
    放射能を心配し、怯えて暮して行かなければなりません。

    1月21日にこの裁判に関して、仙台高裁で二審第3回目の口頭弁論が行われます。
    2012年4月26日に発表された第2回甲状腺検査の結果は、13市町村3万8000人の子どもたち
    35%に、甲状腺に嚢胞が発見されました。
    そして福島市の4万2000人の子どもたちのうち、43%に嚢胞が見つかりました。

    福島現地ではどんどん事態が悪化しています。
    子どもたちが放射能の心配をし、怯え、不安に思いながら暮らしている、
    そんな社会はなんとかしなければなりません。
    他人事ではありません。
    日本の全ての子どもたちの問題です。」
通り過ぎる中高生の子たちがよく興味を示しています。
(あとで原田さんに聞いてみると、Kさんのスピーチの時、チラシを取りに来た人が多かったとのことでした)

その次に廃炉マトリョーシカさんのスピーチです。
以下転載します。

===
広島市民の皆さん。こんにちは。私たちはシカです。キキでもなくナウシカでもなく、ただのシカです。
経産省前のウシさんや、大阪で不当な逮捕を受けたウシさんの声を代弁するためにも島根県から来ました。

シカは、今、大変危機的な状況に立っています。「前門のオオカミに後門のトラ」です。
「前門のオオカミ」とは、島根原子力発電所。「後門のトラ」とは、伊方原子力発電所です。
両方の原発に挟撃される形になっています。

自民党安倍政権になって、今私たちが声を上げ動き出さなければ、
原子力発電所が動き出してしまいます。

『福島原発事故』で「テラベクレル」単位の放射能が日本全国にまき散らされました。
「10の12乗-兆」単位の放射能です。
とてつもない量です。
CTBT包括的核実験禁止条約の国際監視制度(IMS)で群馬県の高崎市にある観測所では、
チェルノブイリ原発事故の84倍もの放射能が計測されました。
茨城県取手市では市民グループの発表で、
子供の心電図の異常が3倍になっています。

福島は今とんでもないことになっています。
今月、1月11日
文科省前での「ふくしま集団疎開裁判」-光前幸一(こうぜんこういち)弁護士の発言を引用します。
「福島県相馬市で警戒に当たっていた現職の警察官3名が急性白血病で死亡しました。」
「少なくとも3名の現職警察官が、急性白血病で死亡しました。」
ふくしまの子供たちは日々放射能の危険に曝されているんです。

島根原子力発電所は1974年3月29日に運転を開始しました。
福島第一の数年後です。
今年の3月で40年を経過します。
機械は必ず故障します。必ず壊れます。
2008年には燃料棒にヒビ割れが見つかっています。
2009年には取り外した燃料棒が全挿しました。

島根県民として広島の皆さんにお願いがあります。
松江市20万人、出雲市17万人。
事故が起これば、その何割かを広島県として受け入れてもらわなければなりません。
こんなことは非現実的です。

ぜひとも島根原発再稼働、そして伊方原発再稼働を止めてください。
====

廃炉マトリョーシカさんの急性白血病で・・・というスピーチには一斉に視線が集まりました。

そしてまた原田さんにマイクが渡ります。

私の目の前を歩いてる親子のうち、ちいさな子どもが(7歳くらいと4歳くらい)何度も何度も振り返りながらじ~~~とプラカードを見ています。
私がもっていたのは、地図のプラカードです。お魚の名前も入っています。どうも興味を引いたようです。
哲野が寄って行って、その7歳くらいの子の肩をたたいて、「ん!」とチラシを差し出すと
チラシを受け取って見ています。そしてお父さんと一緒に離れて行きました。

原田さんは福島の子どもたちが「私たちはどうせ長生きできない・・・」と言っているのを知っていて
報道されないこのことをスピーチしようとしましたが、涙で声が詰まって出来なくなりました。

哲野が気持ちが落ち着くまでスピーチを変わり、
最後は原田さんで終わりました。

警察にお礼を言ってお別れし
恒例の立ち話になりました。

網野「チラシは・・・」
Kさん「ない。」
網野「全部?!」
Kさん「私の分を最後に一枚残してあったんだけど、取りに来た人がいたんで渡しちゃった。もう一枚も残ってません」
哲野「今日はチラシがよく売れた。」
原田・Kさん・哲野が一致して、「チラシを良く取りにきてくれた」
原田「署名したいんですが・・・と言ってきた人までいた。」
哲野「小中高生が、驚くほど興味を持っていたね。中学生の女の子のグループに「ん!勉強!」といって渡したら、その子が取って見てた。
    Kさんが同じグループの別な女の子に渡したら、その子も取った。
    何か、僕たちが知らないところで彼らの関心が高まっているような気がする。
    思わずマイクをとって、『小中高生のみなさん、申し訳ありません』と言いたくなった。」

中高生に関心が多いと思ったのは全員の感想です。
また中高生にチラシを渡すと受け取ってくれる子が多かったようです。
Kさん「小学校高学年も関心が高かったね。」
哲野「露店のところにいた子でこっちを見てる
    こういうのにいかにも興味なさそうなヤンキー風の茶髪の女の子に、ん!と差し向けたら
    いやがってとらないので、また ん!まぁ読んでみなさいよ、と言って突き付けると
    しかめっつらをしながら結局取った。ちょっと嬉しそうだったね。」

廃炉マトリョーシカさん
   「島根でしょ、伊方でしょ。いろんな地域の人が連携しなきゃいかんですよね。
    そういう動きがあるんでしょうか?」
原田「一応広域ネットワークはあるんですよ。」
網野「でもイベントカレンダーを運営していると、
    あまり動きがないみたいですね。」
マトリョーシカ
   「なんででしょうか?」
哲野「これは、僕が横から見ていた時の印象だけど、
    下積みでもくもくと汗をかいて準備する、ま、事務局が手薄なんじゃないだろうか?
    実際、活動を何かしようとすると、警察へ行って、申請して、段取りしなきゃいけない。
    僕たちみたいに、チラシを準備しようとすると、2日から3日はかかってしまう。
    おまけに報告が大事だってことがわかってるから報告も書く。
    実際、報告が情報共有、経験共有になるんですよね。
    僕たちの運動では。
    新聞がまともにこの問題を取り上げれば、僕たちがそこまですることはない。
    でもやらないからやらざるを得ない。
    要するに、手間暇食うんですよね。
    これが、実際には大変なんだと思う。」
網野「そうですよね。舞台に立って目立ちたい人はいっぱいいるんですけど、
    舞台裏で下積みして汗をかいて、という人が増えればいいんですけどね。
    実際大変なのわかります。主婦やって、仕事もって、子育てして・・・なかなか出来ないですよ。」
マトリョーシカ
   「そうなんだ・・・」
哲野「こないだね、フランスの反原発活動家が福島の会議に出て、広島に寄ってくれたんで網野と2人で丸1日広島見物兼ねて色々行った。
    ABCC=放影研にも連れて行きましたよ。
    『ここが放射能安全神話の故郷だ』ってね。色んな話をしましたよ。6時間くらい。
    その時、彼が福島の例の20か国閣僚会議に出席して、すぐ近くにエートス・プロジェクトのジャック・ロシャールがいて
    2~3言立ち話したそうです。
    その時、ロシャールが『我々はフクシマを占領する』と言ったんだそうですよ。
    そのフランスの活動家はね、『僕たちは戦争してるんだな』とつくづく思ったと言ってましたよ。
    戦争っていうのはね、核推進勢力と、反核勢力との間の戦争のことですけどね。
    大砲やミサイルは使いませんけど、一般大衆の支持を巡って彼らは戦争をしている、という意識があるわけですよ。
    私たちの側に『今戦争を闘っている』という緊迫感を持ってる人が、どれくらいいますかね?」
網野「ただでさえ、向こうは、金はあるわ、権力はあるわ、人材はそろってるわ、マスコミは押えてるわ、
    情報戦だっていうのに、圧倒的に不利ですよね。こちとら、明日の飯の心配しながらやってるわけですから。」
原田「ま、愚痴らないで、やることやりましょう。」

次回伊方デモは26日です。
私たちも応援して一緒に歩きます。

以上ご報告いたします。

===
告知
===
第10回伊方原発再稼働反対デモ
1月12日15時~16時
平和公園元安橋出発
本通り・金座街往復

第10回伊方デモです。
多くの方のご参加をお待ちしています。
主催の原田さんを応援して、2人デモも参加します。

島根のかた、四国のかたでちょうどお時間のある人
どうかご参加ください。
マイク回しますので、ご自分の居住区の立場から考えられる危険性や思いをスピーチしてくださると嬉しいです。

以下主催の原田さんからのデモ告知を掲載します。


みなさま
(重複お許しください)

旧年中は大変お世話になりました。

安倍原発推進政権の誕生で、伊方原発再稼働がいよいよ現実味を帯びてきました。
今年夏、参議院選挙が終わり、原子力規制委員会の新基準が決められれば、伊方再稼働・島根3号機運転開始・上関原発計画復活へ向かって働く力は巨大なものとなるでしょう。
それに抗しきれない可能性も大です。

しかし、たとえ伊方原発が一旦再稼働されても、全原発の廃炉に向かって私たちは進むのみです。
破局を迎える前に原発廃炉を実現するためには、圧倒的多数の人たちに正確な情報を伝えていく必要があります。

そのためのあまりにも小さな活動ですが、今年も伊方原発再稼働反対デモを継続して行きたいと思います。

第10回 伊方原発再稼働反対デモを、次の日時・コースで行います。
今回は、島根原発、上関原発についてもアピールしていきたいと考えています。
 
日時:1月12日(土) 15:00~16:00
コース:元安橋東詰ー本通りー金座街(折り返し)

ぜひご参加ください!

第9回伊方原発再稼働反対デモ 12月15日

ファイル 68-1.jpgファイル 68-2.jpgファイル 68-3.jpgファイル 68-4.jpgファイル 68-5.jpg

◆画像説明
1.第9回伊方デモチラシ表
2.第9回伊方デモチラシ裏
3.プラカード1・2
4.プラカード3
5.プラカード4

伊方原発再稼働反対デモ
12月15日(土)15時~16時
平和公園元安橋東詰出発
主催:伊方原発の再稼働を許さない市民ネットワーク・広島

応援アップします。

▼チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121215.pdf

総選挙前日です。
選挙前としては最後のデモです。頑張ります。

====以下報告
みなさま

12月15日、広島で行われた第9回伊方原発再稼働反対デモに
参加しましたので私からも報告を致します。

主催の原田様からは次のように報告が上がっています。
============
昨日(12月15日)の 元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース 第9回 伊方原発再稼働反対デモの報告です。

午後3時15分~4時、雨模様の中、今日は、いつもの3人かと思いきや、
3人の女性が参加してくださって、6人でのデモとなりました。
雨がかなり降っていたので、アーケードに入ったところからの出発・ゴールとしました。

私たちの前に、他の市民団体のデモもあったらしく、また、いろいろな政党の総選挙前日の「最後のお願い」が本通りで行われており、なん とも奇妙なエネルギーに満ちた空間が現出していました。

今回のチラシは、「広島2人デモ」のサイトに掲載していただいています。
12月15日の項をご覧ください。
 ↓
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/

今回は次のようなことを訴えました。
「広島から一番近い原発は、四国電力の伊方原発です。広島市から100キロです。」
「伊方原発は世界最大級の活断層 中央構造線の上に建てられています。」
「危険な伊方原発は今すぐ廃炉にしなければなりません。」
「しかし、もし原発推進政党が政権を握ったら、必ず伊方原発を再稼働させようとするでしょう。」
「私たちは、私たちの力で、放射能から環境を守り、命を守る政治を実現させなければなりません。」
「明日の総選挙は、私たちの意思を表す絶好の機会です。」
「原発戦犯政党に政権を握らせてはいけません。」

スピーカーがハウリングしないよう、選挙妨害にならないよう、気を使いながらのデモでした。

今回のチラシには、14日の「広島2人デモ」のチラシに掲載されていた「私たちが当面する政治課題・最低限必要な措置」を転載していた だきました。
まさに、今、早急に取り組まなければならない最低限必要な措置です。
チラシ上段左ページ(2つ折りにすると4ページ目に当たります)をぜひご覧ください。

選挙を通じて、そして選挙後も、これらを実現させていくよう私たちは諸政党・政治家に力をかけつづけていかなければいけません。
また、これからは、政策を作っていく力を市民がつけていく必要があると感じます。

==========
以下私からの詳細報告です。

途中で合流した原田さんと哲野と3人で現地に向かいました。

網野「おかしい。前日の予報では雨のち晴れだったのに!」
哲野「網野・・・あれは天気予報じゃない、お天気占いだぞ?」
網野「いや違う。きっと日頃の行いの悪い人が出ているせいだ!」
哲野・原田「なるほど!」

元安橋東詰めでは私が残ることになり、哲野と主催の原田さんはアーケードに行ってもらいました。

警察との打ち合わせでは、15時に他のデモが平和公園あたりで終わるらしく
そのあと、こちらにきてくださる予定になっていました。
が、すでに警察の方が来ていました。
網野「あれ?前のデモはもう終わったんですか?」
警察「ええ、終わりました。あともう一人(担当の警察)来ますから待ちましょう。
    あと、今日雨ですけど、どうします?
    昨日みたいにアーケードから出発されますか?」
網野「はい、そうしたいと思います。
    もう主催の原田さんにはあちらにいっていただいているので、
    もう一人の方がいらっしゃいましたら、あちらに行っていただけますか?
    私は15時まで念のためここで待とうと思います」

ということで15時まで待って、誰も来ないことを確認しアーケードに向かいます。
なにやら自民党の車が止まり、同じアーケードの端に自民党の一団が
せっせとのぼり旗とか出されています。
どうも同じ時間から自民党が本通りで練り歩き選挙活動をするようです。

警察「どうします?先に行きますか?」
原田「いえ、先に行かせましょう。」

ということで15分ほど出発をずらしました。

目の前で岸田候補が準備をしています。
原田さんの知人がちょうど通りかかって「どうして自民党のところにいるの!?」
原田さんは伊方デモがこれからで、
重なってしまったので待っているんだと説明し、
証拠品のプラカードを見せてチラシを渡したそうです。

警察「選挙活動は、申請しなくていいですし、いきなり始まりますから、読めませんよね」
と慰めてくれました。
選挙前日に各党が本通りを練り歩くのは知ってましたが
まさかスタート地点が重なるとは不運です。

自民党の団体が出発してだいぶ離れてからデモを開始しました。

今日のプラカードです。
2人デモの使い回しもあります。

※プラカードは上の画像をご覧ください。

原田「私たちは伊方原発の再稼働の危険性を皆様に知っていただきたく歩いております。
    広島から一番近いのは中国電力の島根原子力発電所ではありません。
    四国の伊方原子力発電所です。
    広島から100キロの位置にあります。・・・」

やはり選挙活動と重なるのか、素知らぬふりをする人が多いようですが
でもプラカードを見る人は結構いました。
やはり地元に関係する話となると関心があります。
振り返りながら見る人、通り過ぎながら見る人、じっと見る人もいました。

街は休日で雨もあって人が多いなんてもんじゃなく
本通り中がごったがえしていました。
その上に選挙活動、イベントの100Wスピーカーの騒音、それに負けじと声を張り上げる呼び込みさん、
いやはや、まぁ・・・・原田さんは奇妙なエネルギーと言っていましたが
「異様なエネルギー」でした。

原田さんによると、若い女性(高校生くらい)が会話しているのが聞こえたそうです。
女性1「あ、あれ、いつものやつだ。
     (もう一人の女性に)広島に一番近い原発はどこでしょう?」
女性2「島根じゃないんでしょ?」
女性1「そう、四国の伊方原発!100キロしか離れてないってやつ」
クイズ番組のノリですね。少しづつですが、認知されてきているようです。

しばらくするとMさんが参加してくれました。
M 「あれ?これだけ?」
原田「いつもこんなもんよ。宣伝広報デモだから。」

本通り電停に近づくと、未来の党が交差点の角で選挙活動をしていました。
スピーチを消して、横断歩道を渡りきったところでKさん親子と合流。合計6人です。

しばらくしてスピーチを再開しようとしましたが
ところが先に前に行かせた自民党が、支援者と握手しながらゆっくり歩いているので
だんだん近づいてきてすぐに声が出せなくなりました。

そこへちょうど維新の列がすれ違います。
自民と維新から「頑張りましょう!」という声が飛び交い
お互いにエールを交換しているところを見ました。

そして通り過ぎる維新の列の横を
プラカードを掲げて過ぎました。

しばらく歩きましたが、自民の隊列がゆっくりで離れそうにありません。
追い抜こうとしたら今度は歩くスピード上がったりして同じなのでいつまでも声が出せません。

このままだといつまでたってもスピーチが出来ない。
原田さんと私と、警察とで目が合いました。
原田「追い抜きます!」

だっと駆け出す原田さんを追いかけるデモ参加者と警察。
しかも自民を追い抜いたあと、声がある程度かぶらない位置までいかないといけません。
デモは基本小走り禁止ですけど、もうこれはやむをえません。充分に配慮したあげくのことです。
こちらだって政治意思を示す権利があります。
このままずっと潰されてはかないません。
政党さんにも妨害にならないためという私たちの意図も伝わり、警備の警察の人も一緒に走りました。

充分離れたところでスピーチ再開。

金座街に入ります。
ところが金座街の先に、こんどは「みんなの党」が選挙活動しています。
妨害にならないところでスピーチをやめ
選挙カーの前を折り返しました。
無言でプラカードだけ高く掲げて歩いていたところ、しばらくして
Kさん「プラカードだけのデモもありですよね。」
哲野「?」
Kさん「いや、結構プラカード見てもらってましてね。
    私もう3人チラシを受け取ってもらえましたよ。」
哲野「なるほど・・・・プラカードで訴えるか・・・なるほど・・・」
と関心していました。

離れたところでまたスピーチ再開

本通りに入ってドトールのあたりで自民党がスピーチをしていたらしく停まってました。

ちょうど終わったところらしく、動き出す自民党の列。
「みなさんのために頑張ります」とスピーカーから聞こえてくるなか
岸田文雄本人と応援隊の列の横を、
しっかりプラカードを高く掲げ無言で歩きました。
自民党の隊列から「なんだ?」という声が聞こえました。
気まずい空気が漂う横を10センチくらいの幅ですれ違いました。

彼らに見えていたのは実はこの2つ。
プラカード1とプラカード3

16日の中国新聞の使われた写真には、通りかかるところが使われたらしく、
名前を消した候補者の列の向こうにプラカードが。ピンがあってないのですが映っていました。

しばらくしてまたスピーチ再開。
「福島事故の戦犯政党に政権を握らせてはいけません!」

と最後までスピーチしました。

雨なのでアーケードの端で終了しました。
警察にお礼を言って解散したあと
しばらく立ち話に。
やはり昨日の2人デモでも感じたことですが
中学生・高校生の「原発・放射能」に対する問題に関心が高いことが確認できました。
彼らは何が本当なのか、新聞で言われていること、世間で言われているようなことを
そのまま受け止めてはいないようです。
自分たちなりに、見定めようとしている感じがします。

「反原発」というよりも、むしろ「反被曝」に高い関心を持っているような気がします。

チラシは雨に濡れたぐちゃぐちゃになった5~6部が残りました。

以上ご報告いたします。

伊方再稼働反対デモ 12月9日

ファイル 67-1.jpgファイル 67-2.jpgファイル 67-3.jpgファイル 67-4.jpg

伊方原発再稼働反対デモ
12月9日(日)16:00~17:00
平和公園 元安橋東詰出発
主催:伊方原発の再稼働を止めよう!市民ネットワーク・広島
▽チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121209.pdf

===
みなさま

主催の原田様から報告が上がりました。

◆==
12月9日(日)の午後4時~5時、元安橋東詰めー本通りー金座街往復コースで
第8回目の伊方原発再稼働反対デモを行いました。6名で行いました。

チラシを添付します。

1週間後の16日は総選挙です。
今回は、「原発推進政権が誕生したら、伊方原発が動く!私たちの命が危ない!」を前面に掲げました。

12月7日には、東北地方でM7.3の地震が起こりました。
「地震のたびに、原発はどうなったのかと怯えながら生活するのはもうイヤです」
「広島市から100キロの伊方原発は、世界最大級の活断層の上に建っています」
「こんどの総選挙で原発推進政権が誕生したら、伊方原発は必ず動きます」
「原発推進政権を誕生させてはいけません」こんなことを訴えました。

今回、若い人たちの反応が目立ったようです。
原発は、まだ選挙権を持たない人たち・若い人たちの上に大きな負の遺産としてかぶさっていきます。
選挙権を持つ大人たちが、「福島原発事故の戦犯政党」をまたもや政権の座に就かせるようなことをしてはいけません。

次回、第9回目のデモは、次のような予定です。
日時:12月15日(土) 15:15~16:15
コース:元安橋東詰ー本通りー金座街(折り返し)

他の催しと時間帯が一部重なって(今回もそうでした)申し訳ございませんが、
今こそ街の人たちに広島の間近にある原発の危険性・犯罪性を訴えていきたいと思います。
◆==

参加した私からも報告を上げさせていただきます。

参加者は6人、
原田さん、森本さん、本間さん、哲野、網野、Kさんでした。
本間さんは森本さんがツイッターノーニュークスで知り会った方のようです。

集合場所の元安橋に行くと原田さんが最初にきてました。
しばらくすると、森本さん合流。
森本さんはギリギリ用意してきた「選挙に行こう」と「NO NUKES」の紙を
買ったボードに貼ろうとプラカードの仕上げをし始めました。
そこに警察の方が登場。

原田さんと指令書の確認をして
今日のチラシの説明を哲野がします。

哲野「四国電力の有価証券報告書から火力発電と原子力発電の操業コストを調べて比べてみました。
    そうすると、確かに、燃料費では火力発電が原子力発電の5倍かかってます。
    ここだけを比較すると、確かに原発がコストの安い発電手段と見えるんですが
    原発独特のコストが余計にかかってますよね。
    人件費は除いて計算してみたんですけど
    おおざっぱに言って、火力発電4か所380万キロワットが1068億円
    原発一か所で202万キロワットで880億円
    設備容量1キロワットあたりを計算してみると
    火力発電が38,184円、原発が43,521円となるんですね。」
警察「ふつうそれって、1キロワット/hで比較されませんか?」
哲野「そうなんですよ。それが一般の比較なんですけど
    なんかおかしい。
    というのは、四国電力なんかは、原発の利用率を上げるために
    火力発電を抑えてきましたから、
    当然、火力発電は能力に比べて利用率が低い。
    だから、ワット/時で計算すると、コストが高くなってしまう。
    それで、設備容量に対するコストで比較してみたんですよ。
    そしたら元々、四国電力の火力発電は関西電力同様、高コスト体質なんですけど
    それでも原発より設備能力で比較すると
    火力発電の方が安くなってしまう。
    これ以外にこの表では現れてこない膨大なコストが将来に先送りされている。
    こういうことでしょうね、きっと」   

説明していると16時になりましたので
出発します。
▽チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121209.pdf
(思いっきり日付けが間違ってました。修正は後日します)

▽プラカード1

▽プラカード2

原田さんのスピーチから始まりました。

「広島から一番近い原発は四国電力の伊方原子力発電所です。直線で100キロです」
「世界最大級活断層、中央構造線の上に立てられています。」
「事故が起こる危険は非常に高いと言わざるを得ません。」
「原発推進勢力が政権をとれば、伊方原発は確実に動きます」

本通りの電停まで出てくると
維新の候補者が街宣していたので
マイクの声が大きく聞こえるようになったところで
妨害にならないよう、中断しました。

「広島の原爆は、上空560mでさく裂し・・・」と
広島の人間に広島原爆を説明しているおかしさを聞きながら
「・・・大阪にかえりんさい」と横断歩道を渡りつつ思わずつぶやいてしまいました。
周りもシラ~~っとしていました。

そして電停を渡り、妨害にならないほど離れてからスピーチを開始しました。

そのあと森本さんにマイクが渡りました。
「311までは原発の事に関心はなかった。311以降、原発をなくしたい、その思いで歩いている」

次に哲野
「12月7日には、東北地方でM7.3の地震が起こりました。」
「地震のたびに、原発はどうなったのかと怯えながら生活するのはもうやめましょう」
「どうして一部の人たちのために、怯えて暮さねばならないのか」
「原発推進政権を誕生させてはいけません」

その次に本間さん
「いらないっしょ。原発。
 自然のきれいなところにビルが建つようなもんでしょ。
 想像してみてください。
 普通に空気吸って、大丈夫だろうかと心配している人がいること。
 子どもが外で自由に走り回れないこと
 広島じゃ想像できないかもしれないけど
 福島は現実に起こっているんです。
 先日、友人が死にました。
 でも福島では放射線量が高くて、
 まだ生きていて助けられた人も
 政府が規制して救助すらできず
 死んでいった人がいる
 いま、歩いている恋人、夫婦、家族、大事な人が
 同じような境遇だったらと想像してください。
 助けるどころか死に目にすら会えないんです。」

プラカードは見てもらえましたしスピーチも聞いていました。
ただしKさんの観察では(当たっていると思いますが)
時節柄「クリスマスのことや年末の雰囲気で頭がいっぱい」という感じでした。

選挙中なのか、やはり「選挙活動かも」「誘導されるかも」と警戒されている空気もあります。

ただこれは哲野もKさんも一致してビラまきをしてたので
感じたことですが、中学生、高校生が素直な反応を返してくれました。
意外でした。

折り返して本通りの電停に帰ったころ
「頑張れよ!」と声をかけた見知らぬ若者に本間さんが「お前が頑張れよ!」と
じゃれ合うほんわか雰囲気もあったり、
チラシを配っている原田さんのところに学生の集団が来て原田さんが説明したりと
なかなか良い雰囲気でした

最後に私も一言、元安橋に帰った時に言わせていただきました。
「人を守れない人間が、国を守れるわけがありません。
 自分の命を一番に大事に考え、権利を、政治を、一票を、行使してください」

余りに寒かったので、立ち話もなく
警察も挨拶してすぐに解散しました。

チラシは間違えて90部も用意してしまいました。
事務所に帰って数えると13部残っていました。
ということは意外とはけたようです。

ほんとにこの日は寒かったです。
スピーチする時はみんな口がこわばってました。

以上ご報告いたします。

追伸
島原市の市長選挙の結果(12月9日投票日)を
Kさんに教えていただきました。
(12月10日新聞休刊)

============
島原新聞抜粋
http://www.shimabara.ne.jp/shimabara_newspaper/headline.php#1370

任期満了に伴う島原市長選は9日、投票が行われ、即日開票の結果、青果店を経営する元市議で新人の古川隆三郎氏(56)が1万4739票を獲得 し、再選を目指した現職の横田修一郎氏(66)を2141票の大差で破り初当選を飾った。
===========

古川氏は無所属
現職横田氏は自民・公明・民主推薦でした。
同じ日の朝日は
「古川隆三郎氏(56)=無新、前市議、初当選。横田修一郎氏(66)=無現、民・公推薦=の再選を阻む。投票率は70.24%。 」
http://www.asahi.com/politics/update/1209/SEB201212090006.html

長崎新聞

長崎新聞はこの結果を伝えずに
●政治面のトップが「自民21%、維新・民主は10% 共同通信の比例投票先調査」
http://www.nagasaki-np.co.jp/f24/CO20121210/po2012121001001781.shtml
をかかげてあげていました。

●前副知事の猪瀬氏リード 追う宇都宮、松沢両氏
http://www.nagasaki-np.co.jp/f24/CO20121210/po2012121001001842.shtml

も次に挙げています。
マスコミの世論調査は本当なんでしょうかねぇ?

伊方原発再稼働反対デモ

ファイル 50-1.jpgファイル 50-2.jpgファイル 50-3.jpgファイル 50-4.jpg

◆画像説明
11月17日伊方デモチラシ表
11月17日伊方デモチラシ裏

◆チラシA4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121117-A4.pdf
◆チラシA3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121117_A3.pdf

伊方原発の再稼働を止めよう!デモ
◆日時:11月17日(土曜日)15:00~16:00
◆場所:広島平和公園元安橋東詰~本通り~金座街 往復
主催:伊方原発の再稼働を止めよう!市民ネットワーク・広島

広島市民にはまだまだ中国電力の島根原発や上関原発のほうが
なじみがあり、伊方原発の存在が知られておりません。

島根原発よりもっと近い、ということもあまり知られていません。

広島市民に伊方の存在を広報するデモです。

大飯の次に伊方が有力候補であることも。

大飯原発問題も伊方原発も
私たち広島市民は決して他人事ではありません。

広島2人デモも応援します。

=================
みなさま
(いくつかのメールにお送りいたします)

先日につづいて失礼いたします。

今日は伊方原発の再稼働を許さない市民ネットワーク・広島主催の
伊方原発の再稼働を止めよう!の広報デモが15時からありました。

主催者の原田様からご報告があると思いますが
参加した私からもご報告をいたします。

▽チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121117_A3.pdf

今日の参加者は4人でした。

原田さん、哲野、網野、ツイッターを見て来てくれた、2人デモによく参加してくれるKさんです。

街はちょうど雨が上がりました。
土曜なので人も多かったです。
明日からえびす講なので屋台の準備も進んでいました。

私が一番最後に遅れていったのですが
集合場所には
原田さん、Kさん、哲野、警察の方、そして秋山さんという脱原発カメラマンが来ていました。

秋山さんやKさんがちょうどここに来る前に見かけたそうですが
幸福実現党が原発推進デモをしていたそうです。
平和大通りを歩いたということですが、詳しい事はわかりません。
それで警備の警官が一人だったのか、とは納得しました。

実は昨晩、広島2人デモのあと、原田さんと合流し
原子力規制委員会の放射線拡散シミュレーションについて延々議論をしました。
「この数字は、どういう意味の数字か」「これは10のマイナス6乗だ」とか計算をしたりしながらグラフとにらめっこしていました。
「対数の勉強をしなおさないといかんなぁ」と言いつつあるていどチラシの内容を決めて別れた後
哲野がグーグルで計算を入れると乗数計算をしてくれることを発見。

それで計算するとフクシマ並みの事故が伊方で起きると原子力規制委員会は
広島は5ミリシーベルト以上(7日間の実効線量)の放射能汚染をする、というシミュレーションをしていることがわかりました。
<原子力規制委員会第7回の資料>
http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/20121024.html

それで急遽、この内容をチラシに反映することにしました。

▽今日のプラカード
使い回しもありますが・・・
1-2
▽プラカード3・4
3

15時になり、デモ開始です。

原田さんがスピーチして歩きます。
「広島から一番近い原発は四国電力の伊方原発です。
 広島から直線で100キロ。瀬戸内海を挟んで佐田岬半島にあります。
 先月の原子力規制委員会が、フクシマ事故並みの過酷事故が起きたらというシミュレーションを発表しました。
 それによると、広島は5ミリシーベルト以上の被曝線量になります。
 チェルノブイリ事故の基準で言えば避難対象のレベルです。」

結構注目を浴びます。

本通り中ほどで網野にマイクが渡りました。
「今、大手スーパーなどに、厚生労働省や食品安全委員会が作成したパンフレットが置かれています。
 食べ物と放射性物質のはなし」というパンフレットです。
 その最初に出された厚労省が作成したパンフレットに
 「基準値以下の食品はずっと食べ続けても安全です」と書かれています。
 これは嘘です。
 基準値は安全値ではありません。被曝許容上限値です。
 原発推進の科学者、ICRPの科学者も含め、世界中の科学者は
 「放射線被曝に安全量はない」と一致した見解を出しています。
 絶対に「安全」ではないのです。
 人それぞれに体質もあり、放射能に弱い人もいます。
 また、子どもは大人にくらべ100倍から1000倍もリスクが違うと言われています。
 絶対に安全ではないのです。
 みなさん、『放射線被曝に安全量はない』、これが世界の科学者の共通見解だということを覚えておいてください。」

チラシは今回、あまりとる人も居ないだろうと思い30部ほど用意していきましたが
折り返しに来ると
Kさん「チラシ、もうありませんよ?」

聞けば取りに来る人が多かったそうです。

哲野にマイクが渡ります。
「広島から一番近い原発は四国電力の伊方原発です。
 広島から直線で100キロです。
 福山市に原発があるようなものです。」と連呼しました。

そうです、これを理解してもらわないといけません。
広島の市民はたった100キロのところに原発があることを知らない人が多いのです。

街は遊びモードなのに
本当によくプラカードをみてくれましたしスピーチを聞いてくれたと思います。
「うるさいなぁ迷惑だなぁ」という感触はありません。
昨日の今日、というのもありますが商店街で働いている人の中には
デモが近づくと、よけてくれる人も出てきました。

哲野によると商店街で働いている人で、明らかにチラシを持ってくるのを待っている人が現れました。
(というのも、チラシを取りに店から出られないからです。)
今日は3人しか渡せなかったようですが、
「読んでいただけますか?」と言って渡すと
「読ませていただきます」と言って3人とも受け取ってくださったとのことです。
3人とも年配のご婦人でした。

デモが終わって警察にお礼を言って・・
警察「チラシ1枚もらえませんか?」
原田さんが自分の資料用に持っていたグシャグシャの1枚しか残っていません。
それをお渡しすると丁寧に伸ばして折りたたんで持って帰っていかれました。

その後立ち話になりました。

秋山里央さん(りおと読むんだそうです。)に
哲野「珍しいお名前ですね。どなたがお付けになったんですか?」
秋山「母です。ブラジルのリオデジャネイロにいたもので・・・」

秋山「こういう脱原発デモを300件近く撮影しています」

秋山さんのwebサイト
http://www.youtube.com/user/rioakiyama

哲野「なぜ?」
秋山「大手マスコミが全く報道しませんから。これは僕がやろうと思ってはじめたんです。
    それと政府が子どもたちの健康のことを全く考慮していない。
    これを知って愕然としたことも大きな動機です。
    昨日は川崎で今から宮崎に行きます」
哲野「お金がかかるでしょう」
秋山「今年もう200万くらい使いました。
    みなさんがカンパしてくれてます。
    機材も結構かかりますので・・」
哲野「そうですよねえ。市民グル―プが財政基盤をしっかりしてあなたのような人に
    経費だけでも負担ができるような仕組みを早くつくらなきゃいけませんね。
    ヨーロッパの市民グループと比べると、決定的に弱いところですね。
    ひとつ質問があるんですけど、
    それだけいろんな運動をみておられたら
    市民運動についてご意見をお持ちだと思いますけど
    肯定的に見るんじゃなくて、批判的に見た時、どんなご意見をお持ちですか?
    ぜひとも聞いてみたい。我々の運動の改善のために。」
秋山「あります!いっぱいあります!(網野:こういう話がしたかったんだろうなぁ・・目が嬉しそうでした)
    第一に、団体旗を持ち込むのは駄目です。若者が引きます。」
哲野「?」
秋山「市民運動の中に、政党や労働組合などの組織が入っていく、という意味です。」
哲野「政党や組織の宣伝や拡大に利用されるということを警戒するんでしょうかね」
秋山「私は若いので知らないのですが、政党や組織のデモというと警察との対決イメージがある。それで引いていくんだと思います。
    2番目に一つのデモで色んなことを言うのはあまり支持を得られていない。
    反原発デモなのか、オスプレイ反対デモなのか、TPP反対デモなのか
    それははっきり狙いを絞って運動すべきでしょう。
    一般市民の人たちと市民運動参加をしている人たち、間には大きな認識の落差があります。
    反対、反対と言ったってまず、何に反対なのかわからない。
    一般市民の人たちはまだまだ関心が薄い。
    その薄い関心に訴えていくためには狙いを絞ったデモや運動じゃないといけないと思うんですが・・・
    僕は本業はCMディレクターなんですけど
    CMを作るときでも狙いをキリキリに絞って訴えて行きますよね。
    訴求をしていく、そして理解を求めていく、この姿勢が足りないのかなとも思います。」
哲野「要するに市民運動をする側が、内部自己完結的に終わるのか、
    それとも一般市民に積極的に訴えていこうとするのか、そこが分かれ目ですよね」
秋山「ええ、そういうことになりますね。要は誰に向かって訴えていくかという点ですね。
    その意味で今日のデモは私には非常に新鮮でした。」
哲野「?」
秋山「伊方原発の危険性について、的を絞ったデモでしたから。
    あまり見たことのないタイプのデモですね。」
原田「厳密には私たちのデモはデモじゃないんですよね。
    街頭広報宣伝なんですよね。
    最初に町に出た時に気が付きました。
    伊方原発再稼働反対と言っても、誰も伊方原発を知らない。
    ぽかーんとしている。
    それでまず伊方原発とはなにかを周知広報しないと話にならない。
    それで今の形になったわけです。それでアナウンスも伊方の事を知っていただくための市民広報宣伝隊です、と言っています。
    広島から一番近い原発は四国電力の伊方原発なんだ、と。わずか100キロしか離れてないんだと。
    ここは通常運転でも大量の放射能を瀬戸内海に放出している。
    フクシマ並みの事故でも起こせば、5ミリシーベルト以上の被曝を広島市民がしてしまう。
    このことをしっかりわかったうえで、反対だの、再稼働だのと話をしないと永久のすれ違いになってしまう。
    これに気が付いたわけですよ。
哲野「大間原発にも行かれたんでしょ?現地の反応はどうですか?」
秋山「ええ、行きました。大間っていっても小さい漁村ですから、反応はないですよね。
    漁民の方の中には大間原発賛成の人もいます。」
哲野「しかしそこで捕れた魚は放射能に汚染されてるんですよ?」
秋山「そんなことは知らないんですよ。原発はクリーンエネルギーだと思っている。対岸の函館は大反対なんですよ。」
哲野「あそこは市長みずから大反対ですよね。」
Kさん「函館市は原発反対に予算をつけたんですよ。2500万円(訴訟準備費)」
哲野「それは知らなかったなぁ。」
網野「原発に対する認識、それがいかに危険か、放射能がいかに危険か
    この認識を一般市民共有の認識にしないとヨーロッパのようにフクシマ事故のあと
    すぐに原発停止、段階的解消、という風に政府が動かないですよね。
    市民のパワーが違うということでしょう。ヨーロッパと比べて。」

色々お話しましたが、長くなるのでこのへんで。

以上ご報告でした。