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第40回広島2人デモ 3月15日報告

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◆画像説明
1.第40回チラシ1-4P
2.第40回チラシ2-3P
3.プラカード1・2
4.プラカード3・4
5.今日の天気


<2013.3.18 修正・追記>
チラシおよびプラカードにて示した、セシウム134の半減期減衰グラフおよびグラフ縦軸表記が誤っておりました。
お詫びして訂正いたします。
チラシも訂正いたしましたので、再度ダウンロードくださいませ。
詳細は3月18日付けの記述をご覧ください。

みなさま

毎度毎週お騒がせしております。
第40回広島2人デモの報告を致します。

今回は8人。
哲野、網野、ツナさん、大歳さん、じゃけえさん、Kさん、Kさんの娘さん、原田さん
でした。

事前にKさんから遅れるよ~と連絡が入りました。
お天気もいいので、早めに元安橋に行きます。
今回から、18時に陽が出るようになりました。

プラカードを差して待っていると、通りがかりの方が結構プラカードを見てくれました。

ツナさん登場。
でもここ連続です。
お仕事無理して上がってきてるのではないかと心配してたので聞いてみました。
哲野「お仕事大丈夫なんですか?無理されてませんか?」
ツナ「終わって帰る時間なので大丈夫です。それにあれです。管理職ですし」

警察の方登場。
明るくなりましたね!と言いながら指令書の確認をし、チラシをお渡ししました。

原田さんとじゃけえさん登場。
チラシの内容のことでワイワイ話していると音楽が鳴りました。

出発です。

▼今回のチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130315.pdf

トップバッターは哲野。

哲野「夕方、お勤め帰りのところをお邪魔します。
    金曜日恒例の2人デモです。
    今現在唯一稼働している、関西電力大飯原発の再稼働に反対して歩いております。
    放射能や原発の話をいきなりここでするのは気が引けるのですが
    放射能や原発のことは、いずれ私たちの生活の問題として大きな問題になっていくのが目にみえておりますので
    こうやってお知らせしながら歩いております。

    私たちはどの政治政党にも労働組合にも組織にも宗教にも関係していません。
    普通の一般のあたりまえの市民です。

    福島原発事故から2年以上経過しました。
    お配りしているチラシにありますように、事故が起こって3月11日から5月の半ばまで
    第一期の大量放射能放出がありました。
    当時政府の試算では約1か月半の間にセシウム134が1.8京ベクレル。
    1兆の一万倍が1京です。
    1号機~3号機の原子炉だけから放出した量です。
    セシウム137が1.3京ベクレル。
    セシウム137と134を合算すると、3.1京ベクレル。
    京都の京という字をかいてケイと読むそうです。
    1京は1兆の1万倍です。
    当時3.1京ベクレルの放射能が出ました。
    その放射能は今はどうなっているでしょうか?
    1・8京ベクレルから2.2京ベクレルまで下がってます。
    表面、大きく下がったように見えます。
    ところが実際にはセシウム137は半分になるのに30年、セシウム134は半分になるのに2年
    この全く違う放射性核種を合算して「放射性セシウム」というわけですから合算上は最初大きく減ります。
    このプラカードにある通りです。
    しかし人体に大きな損傷を与えるのはセシウム137です。
    セシウム137がもし人間の身体の中に入ると、身体の中で2回核崩壊します。
    その都度大きな崩壊エネルギーを出します。
    その崩壊エネルギーが人間の細胞を傷めます。
    傷められた細胞は各機能、各器官を機能不全に陥らせます。
    これが放射線被曝による損傷の原理です。

    セシウム134と137の合算で考えれば、あたかも減ったように見えます。
    新聞やテレビなども、放射性セシウムがあたかも大きく減って危険が去ったかのような印象を与えていますが
    実際にはこのプラカードにあるように、それは見かけにすぎません。

    お配りしてるチラシにはチェルノブイリ事故によるウクライナのセシウム137の汚染状況のマップが入ってます。
    それを見ていただくとわかるんですが、半減期30年のセシウム137は現在でも大きく減ってはいません・・・」

(参考資料:チェルノブイリ事故後25年:未来に向けての安全ーウクライナ緊急事態省報告
 http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/genpatsu/ukraine_go_report.html  )

途中、電停の横断歩道を歩いていると、大歳さんがやってきました。
網野「お疲れ様です!」
哲野「(ほっとしたように)ああ~~来ないのかと思って、僕がトップバッターやってるよ」
大歳「はは、すみません」
どうも仕事場から出て来られるのが少し遅くなったようです。

哲野「・・・ベラルーシの、ユーリ・バンダジェフスキーという学者の研究結果が載っています。

(参考資料:ユーリ・バンダジェフスキー『こどもたちの臓器におけるセシウム137の慢性的蓄積』
 原文もあります。http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/hiroshima_nagasaki /fukushima/08.html )

    バンダジェフスキーは放射能で亡くなった、大人や子どもや乳児、幼児を病理解剖して
    身体の各器官にたまったセシウム137を計測して
    それから病理学的診断、解析を行いました。
    お配りしているチラシには6人の乳児の死因と各臓器に溜まったセシウム137のグラフを載せています。

    セシウム137は身体全体に溜まっていき各臓器でだいたい数千ベクレル溜まると
    生後6か月未満の乳児は自分の命を保つことができません。
    特に6か月未満の乳児は身体の器官がまだ本当に成長していません。
    そのためセシウム137の毒にすぐにやられてしまい
    敗血症あるいは奇形、知能低下、呼吸器系疾患、心臓疾患などで死んでいきます。
    みなさんに今日お伝えしたいのはセシウム137の危険です。
    外部被曝ではたいした損傷のないこのセシウム137は
    人間の身体の中、つまり内部被曝すると非常に猛威を振るいます。
    身体の中で2回核崩壊をするのですが、1回1回の核崩壊エネルギーが大きい、
    細胞を損傷する度合いが大きい、最大の問題はなかなか減らないということです。
    半分になるのに30年もかかる。
    この点がセシウム134と大きく違う点です。
   
    原子炉から出る危険な核種はヨウ素131、セシウム137、134、
    セシウムほど出ませんがプルトニウム238、これは非常な猛毒です。
    それとストロンチウム90。これも身体の中で2回核崩壊します。
    どれくらい出たかは、チラシに細かく表にしてあります。

    こういう放射性物質で私たちの身体の細胞は損傷していきます。
    チェルノブイリ事故で言えば、死因の中では心臓病が高い病気でした。
    がんや白血病はなかったわけではありませんが死因の大きな原因ではありません。
    一番気を付けなければいけないのは、心臓、呼吸器系疾患、全体的な抵抗力の低下
    ストレス耐性の低下、免疫力の低下です。
    福島原発からは広島は遠いですから、
    みなさんの中にはあまり切実にお感じになっていない方もいらっしゃるかもしれない。
    しかし、これは非常に危険です。

    今日みなさんにお伝えしたいことはセシウム137の危険です。
    科学的な知識をしっかりもって対処していくことが必要です。
    日本の政府は残念ながら私たちを守るようなそういう政策を採っていません。
    日本の政府は私たち一般市民を消耗品のように見ていると思います。
    少々の被曝をし、少々の病気が出、少々の人間が死んだところで
    原発を維持していくための犠牲だと考えている、このことは明らかです。
    みなさん、自分の身体は自分で守る以外にはありません。
    政府をあてにすると、とんでもなく騙されます。
    飯館村の村長さんがいい例です。
    今日はセシウム137の危険を皆さんにお伝えしたいと思ってまいりました。
    詳しくはチラシをご覧ください。」

で、大歳さんにバトンタッチします。

大歳「今週3月11日、月曜日は311特別編としてデモを行いました。
    今日は金曜日ということで、4日しか経っていませんが、通常どおりデモを始めたいとおもいます。
    ・・・あ、もう始めてるか。

    今週のニュースとしてはやはり3月11日に全国各地で哀悼のセレモニーが行われたということ、
    テレビも震災復興の特集は組むものの、予想通り放射能も被爆の問題もほぼノータッチということでした。

    そうした国民洗脳状態のなかで、島根の有志の方々ができたてホヤホヤ島根原発3号機の
    稼働をやめさせるための訴訟をおこすということで、
    私も微力ながら島根原発3号機可動阻止スピーチを行いたいと思います。
    私たちの住む、この中国地方中電管内は、原発による発電のない状態で
    全く電力不足など生じていないわけですが、全国に作られた原発と同様金儲けのためだけに、
    中国電力はわざわざ必要のない3号機を新設いたしました。

    現在は出来立てホヤホヤですがまだ稼働していない状態です。
    この島根原発3号機の建設費用は4600億円と言われていますが、実際にはどれだけかかったんでしょうか?
    直近の有価証券報告書をみると、投資金額から見ると2012年3月末現在で4333億円が建設仮勘定で計上されています。
    長期投資のうち50%が建設仮勘定として資産計上することが認められていますし、
    これは3号機95%完成の時点ですから、実際には約9050億円が3号機建設コストではないかと推測されます。
    言われている数字の倍以上かかっていると見るのが妥当でしょう。

    今これを廃棄にしてしまえば数百億程度の解体費用だけで済みます。
    しかしこれを稼働させてしまえば最悪40年も動き続け、
    そのあと何十年かかるかもわからない、
    何千億かかるかもわからない廃炉の問題を抱える羽目になってしまいます。
    そして更なる使用済み核燃料廃棄の問題も加わります。
    もうこれ以上、核のゴミを抱えないほうが、私はいいと思います。もう十分です。

    この3号機以前に1号機と2号機があるわけですが、
    これらはトラブル続きの代物なうえ、
    点検で嘘をついている箇所が1159か所、
    その上、重要機器に関して点検そのものをしていない箇所が511件もありました。
    中国電力は最初から守る気がない、管理能力もない、ということが明らかになり
    さすがの原子力安全・保安院も、中国電力の定期点検を特別扱いし
    自分の管理監督下に置くことにしたのです。

    こんな会社にただでさえ危険極まりない原発をもたせるのは自殺行為です。
    安心して任せられらると思う方がおかしいです。

    島根原発は島根の県庁所在地である人口20万人の松江市の市内にあります。
    これもかなり異常なことです。
    私たち広島県民はこのことを忘れてはならないと思います。
    中国地方の電力需要は瀬戸内側に偏っています。
    つまり危険で有害なものを山陰側の島根に押し付けるという
    地域格差を背景とした差別が存在するということです。

    これは日本本土が沖縄、奄美に押し付けてきたこと、
    もしくは首都圏が東北に押し付けてきたことと同じ構図が、
    残念ながらここ中国地方にも存在していることを意味しています。
    我々が知らないうちにその差別に加担してしまっている、
    いわば消極的加害者の側になっていると言えると思います。
    では積極的加害者は誰かといいますと、
    当然中国電力ですが、電力会社だけではありません。
    中電にお金を貸してきたのは誰でしょう。
    名だたる金融資本と機関投資家です。(いまや機関投機家ですが・・)
    原発と金融機関がセットになっているのは世界共通です。
    「原発作るのなら金を貸そう」というわけです。
    そして面白いことにこの原発を推進する金融資本は、
    見事にTPPの推進勢力でもあるわけです。
    「原発もTPPも賛成だ」という人が一体国民の何割いるというのでしょう?
    国民主権も民主主義も機能しておらず、
    わずか1%の人たちによって残りの99%の人間が支配されるというのは米国だけではありません。
    それは日本にも当てはまります。
    差別と支配と洗脳のシンボルである島根原発及び日本のすべての原発を廃炉にしてやりましょう。

    これからTPPによる経済的暴力(強欲資本主義)と、放射能による内部被曝の恐怖に加え、
    さらに大増税と憲法改正による再軍備化と人権の剥奪が待ち受けています。
    サービス満点です。
    夢なら冷めて欲しいです。
    しかしこの現実と向き合わなければいけません。
    最初にすべきことは洗脳状態を脱するということです。
    今おこなっているスピーチ内容はウェブ上で「広島2人デモ」と検索すれば読むことができます。
    そしてお配りしているチラシも読むことができます。
    どうかよろしくお願い致します。
    私からは以上です。」

彼は若いのに鋭い洞察力と分析力を持っています。

この間、Kさん親子が「お疲れ様です~」と言いながら合流。
娘さんがプラカード、Kさんがチラシまきに回ってくれます。
次に、じゃけえさんにマイクが渡ります。

じゃけえ「今回のチラシでは13日の国会でのある議員の発言について指摘しています。
      私でも「変なこと言ってるぞ」とわかるくらいのわかりやすい"嘘"でした。
      「福島第一原発から飛散したのはセシウムのみでストロンチウムもプルトニウムも出ていません。」
      嘘です。どれも出ています。
      他にもたくさんの放射性核種が。
      公式にどれくらい飛散されたか公表もされています。
      特にプルトニウムは半減期が2万4065年と、半永久的に長く恐ろしい核種です。
      2万4065年経っても放射線を発する能力が半分にしかならないのです。
      続けてこう発言されました。
      「低線量セシウムは人体に全く無害です。」
      嘘です。セシウム137の内部被ばくは1ミリSvの
      そのまた千分の一の1マイクロSv以下でも大変危険なことがあります。
      過去に起きた原発事故・チェルノブイリの事例を見れば明らかです。
      事故の影響で死亡した乳児の死因は
      敗血症、未熟・奇形、大脳奇形、心臓病、と様々ですが、
      病理的原因は全てセシウム137が各部位に蓄積された結果
      起こった多臓器不全であることがわかっています。
      調べればすぐにわかる事実です。

      安全基準の認識の低さはどこから来るのかというと
      【ICRP】国際放射線防護委員会の勧告から来ています。
      放射線防護、とありますが騙されてはいけません。
      原発事故が起こる度に安全基準を改定し、
      原発の利益を守るために多くの人々に不要な被爆をさせた、原発推進機関です。

      1960年代に建てられた原発などの核施設はこれから本格的に
      「廃棄・廃炉」ラッシュを迎えます。
      「廃棄・廃炉」するには膨大な時間とコストがかかります。
      核産業団体は何とかコスト削減をしようとします。
      今、日本で「東北震災がれき広域処分事業」が行われています。
      放射能汚染された瓦礫を各地へ運び焼却しています。
      今までの基準では1kgあたり100ベクレル以上が「低レベル放射性廃棄物」とされ
      厳重に管理されるべきものでしたが、
      この瓦礫処理を行うため1kgあたり8000ベクレルにまで引き上げられました。
      一般の産業廃棄物として処理することでコストを抑えているのです。
      瓦礫を運ばれた地域に住んでいる人達に被爆をさせてまで。
      それは「震災がれき」ではありません。「放射性廃棄物」です。
      やっていることは汚染の拡大です。

      大雑把ですがチラシの内容を紹介しました。
      詳しく、正確に知りたい方はぜひお配りしているチラシをご覧ください。
      厳しい現実ばかりですが事実を元に作られたチラシです。
      是非ご一読ください。
      なおチラシの内容はインターネットでもご覧いただけます。
      「広島2人デモ」で検索してみてください。
      内容は原発に反対する理由ですが、毎回異なっております。
      本日で40回目なので、40枚すべて異なった内容のチラシがご覧いただけます。
     (1回目と2回目はチラシがなかったので、正確には38種類です)
      それだけ皆さんに知って頂きたい事実は沢山あります。
      原発を取り巻く現状は悪くなる一方です。
      是非、知ってください。
      あなたの命のために。
      ご家族の命のために。
      未来を生きる子どもたちのために。
      私からは以上です。ありがとうございました。」

途中、携帯のカメラでデモを撮影している男の子がいました。
次にツナさんにマイクが渡ります。

ツナ「みなさん、すっかり暖かくなったりしたかなと思ったらまた寒くなったりしてますが・・
   みなさんのお子さんは風邪をひいてないですか?
   お子さんは元気ですか?
   ・・・で、ついでに聞きますが、みなさん、みなさんのお子さん、かわいいですか?
   そう、お子さんはかわいいでしょうね。

   でもちょっと、怒らずに聞いてくださいね。
   あなたのお子さん、親の死に目に合えないかもしれません。
   はっきり言います。
   そういう可能性を私たちは日々大きくしています。
   福島第一原発から出た放射能はどんどん拡がっていきました。
   そして今もどんどん出続けています。
   最近ニュースで汚染水のタンクがいっぱいになったとかってやってますけども
   いっぱいになっただけじゃないんですね。
   あれ、耐久性3年ないんです。
   もう、2年以上経ちました。
   つまりこれから、タンクの中身・・タンク作り換えて移すのか、海へ流すのか。
   東電は一度海へ流しています。

   (実際には低レベルと称し、今も海へ流し続けています。
    RO浸透膜法で除去できないストロンチウム90とトリチウムはそのまま流し続けています。
    今の技術では水から分離できないと東電の計画書に書いてあります。)

   これ、明らかに国際条約の違反です。
   その条約違反のツケも、そして放射能被害も、私たちが被るようになります。
   そして私たち以上に、私たちの子どもが被ります。
   子どものほうが放射能の影響、受けやすいです。
   だからあなたのお子さんは『親の死に目に合えないかもしれませんよ』と言っています。
   脅しではありません。
   うちの子はですね、ある会社のある地域でつくられたヨーグルトを食べて、30分後に鼻血を出しました。
   『これで1年くらい、寿命縮んだかな』と思いながら。
   私には・・子どもが食べてしまった以上、成す術はありませんでした。
   みなさんのお子さんはどうでしょうか?
   いまのところ、元気ですかね?
   もし元気なら今のうちに、本当に必要な情報を取ってください。
   本当にあなたの守りたい人を守ってください。
   もう一度言います。
   あなたのお子さんは親の死に目に合えないかもしれません。
   これは脅しではありません。」

子どもの健康も危ないのですが、その前に親が病気で倒れたり亡くなったりしたら
その子どもはもっと悲惨な状況になります。
これは多くの地元広島市民がすぐに感じたことだと思います。
私の親がそうすぐに感じたほどでしたから・・・

次に、Kさんにマイクが渡ります。

Kさん「いつもお騒がせしております。広島2人デモです。
    原発の再稼働に反対して歩いています。

    みなさんに知っておいて欲しいことがあります。
    福島で今起きていることです。
    福島県郡山市の小中学生が「年間1mSv以下の安全な場所で教育を受けられるように」と、裁判を起こしました。
    TV・新聞などの大手メディアはこの裁判を報道しません。
    政府・東電・東電の大株主である企業がスポンサーだからです。
    スポンサーに都合の悪いことは報道しないんです。
    震災以前、子どもの甲状腺異常は1%未満でした。
    しかし、2012年4月に発表された甲状腺検査の結果、
    福島の13市町村3万8千人の子どもの35%、そして福島市の4万2千人の
    子どもの43%に嚢胞が見つかっています。
    東京の3千人に行った検査でも36%の子どもに嚢胞が見つかっています。

    福島市や郡山市の保育園では、原発から60km以上も離れているにもかかわらず、
    市内の至る所にホットスポットが点在し、放射線量は毎時1.5μSvの所もあり、
    乳幼児の外遊びは1日15分に制限されています。
    そのため、震災の前には上がれていたジャングルジムや滑り台に上がれなくなっている子もいるそうです。
    自然に囲まれている場所ほど線量が高く、以前のお散歩コースは立ち入り出来なくなっているそうです。

    手抜き除染がニュースになっていましたが、
    国や県が中間貯蔵施設が決まらないまま、ただ除染だけを進めた結果、
    汚染土壌はあちこちに野積みされたままです。
    汚染土壌をかき集めてホットスポットを作っているようなものです。

    宮城に友人が住んでいます。津波で家を失いました。
    その友人の住んでいる近くの一般廃棄物焼却施設で家庭ゴミに
    放射能に汚染された牧草を混ぜて燃やされたそうです。
    牧草に付いた放射能は燃やされることで灰に濃縮され、気化して空気中にも放出されます。
    東北・関東の人々は、福島原発から今も放出されている放射能、
    汚染された食品・水、汚染物質を燃やした煙、それらで毎日被爆し続けているんです。

    広島は遠いから大丈夫。そう思っていませんか?
    福島県鮫川村で稼働を停止していた堆肥センターの再稼働をするそうです。
    8000Bq/kgを堆肥原料の基準にするそうです。
    汚染された原料で作った堆肥に、放射性物質は凝縮され濃度が高まります。
    そしてその堆肥を使った畑は汚染され、汚染された農作物が作られます。
    汚染された畑で作られた作物、その作物を食べて育った家畜の肉。

    中国からの大気汚染が毎日ニュースになっていますが、
    北九州では毎日震災がれきが燃やされ、
    風にのってダイオキシン・アスベストそして放射能が広がり続けています。
    事故のあった福島原発から遠く離れていても、ここ広島も安全とは言えないんです。
    今の福島で起きていることを知ってください。今福島で起きていることは、広島でも起きるんです。

    どうか本当に原発が必要なのか考えてみてください。
    食事のたびに放射能を心配する。地震のたびに原発の心配をする。
    それをこれからずっと、自分が死んだ後も子ども・孫にまで続けさせるのはおかしいと思います。
    TV・新聞は本当に大切なことを言いません。
    自分で情報を探して、そして考えてみてください。
    よろしくお願いします。」

次に原田さんです。

原田「私の知っていたある方は、原爆が投下されたときに6年生で、
    直接の第一次放射線被爆はされませんでしたが、
    放射性物質を含む雨「黒い雨」が降った地域で、
    家庭菜園で採れた野菜を、食べ盛りの時期に食べて育ち、
    40代でがんを発症して亡くなられました。
    同じ地域の同じ年代の人に、若くして亡くなられる人が異常に多かったようです。
    (草津・己斐・高須地区)
    薬剤師をしておられたこの方の奥様は、お主人のがんの原因は、
    成長期に食べ物とともに摂り込んだ放射性ストロンチウムが原因であろうと考えておられました。
    この推測は当たっていると思います。

    福島原発事故で放出された放射性物質の量は
    広島原爆で放出された放射性物質とは、比べ物にならないほど膨大です。
    100万キロワット級の原発を1年間運転すれば、
    おおよそ広島原爆で生じた「死の灰」の1000倍の「死の灰」が生まれます。
    福島原発事故では、大量の「死の灰」を含む原子炉内の放射性物質や核燃料が溶け出し、
    水素爆発によってそれが撒き散らされたのです。

    放射性物質は、体の内部に摂り込まれると、内部被曝を引き起こします。
    内部被曝は、外部被曝とはまったく違う現象です。
    体の内部に摂り込まれた放射性物質は、
    付着した部分の周辺の細胞を、非常に高い密度で攻撃しつづけます。
    その結果、生物の体を構成する細胞は、さまざまな形でダメージを被ります。
    遺伝子の情報に狂いが生じて、
    がんや白血病、先天性障害の原因となることはよく知られていますが、それだけではありません。
    急激な細胞の老化や、免疫機能の低下も起こります。 
    放射線は、細胞そのものを損傷します。

    最近、心臓が突然機能を停止することで起こる突然死が増えていると聞きます。
    内部被曝のメカニズムを考えれば、これは少しも不思議なことではありません。
    たとえ50ベクレルのセシウム137であっても、
    それが心臓の要となる部分に付着して、
    その部分にダメージを与えれば、
    心臓の突然の機能停止が起こることに、何の不思議もありません。

    放射性物質に汚染された食べ物は、間違いなく私たちの食卓にものぼっています。

    私たちは、巨大な嘘の体系の中に取り込まれています。
    現在の放射線の防護基準をつくっているのは、ICRP(国際放射線防護委員会)という組織です。
    ICRPは、私たちの命や健康を守るために存在している組織ではなく、
    核兵器開発や原発ビジネスを進める、国際的な核利益共同体の利益を守るために存在している組織です。
    多くの国々が、このICRPの勧告にしたがって放射線防護の基準を決めています。
    もちろん日本もです。

    いろいろな「嘘」や「ごまかし」が流されています。
    内部被曝と外部被曝の影響は同じだという「嘘」。
    低線量放射線の健康影響は、がんと白血病、動物実験では遺伝だけという「嘘」。
    がんや白血病は被曝から5年経たなければ出てこないという「嘘」。
    100ミリシーベルト以下の被曝なら健康への影響はないと思い込ませる「ごまかし」。

    国も、マスコミも、この「嘘」の体系を私たちに押し付けようとしています。
    国内・国外の核利益共同体の利益を守るためです。
    彼らにとって、福島原発事故被災者の命、私たちの命など、鳥の羽よりも軽いものです。
    それよりも核利益共同体の利益のほうが重いのです。
    原発は、現在も多くの人の命を奪いつづけています。
    原発が存在し続けるということは、私たちの生存権が現実的に脅かされ続けるということです。」

この時、高校生の男の子集団6~7人が目の前を歩いていました。
Kさんがチラシ持っていったら、躊躇してましたが
1人が手を伸ばしてくれて、受け取りました。
様子を見てると、すぐ、みんなで囲むように読みはじめました。
しらばらくしてその集団が立ち止まったので追い抜く形になったのですが、
哲野が「もう一枚いる?」差し出したら「ください」と言って同じグループの別の子が取りました。
このグループ以外もそうでしたが、中高生の関心は高いです。

次に網野にマイクが渡ります。

網野「お騒がせいたします。
    毎週金曜日恒例の広島2人デモです。
    商店街の皆様、毎週お騒がせして申し訳ありません。
    私たちは原発を止めたい一心で、また被曝したくない、
    被曝を容認する世界には生きていたくない、そんな世界にはしたくないと
    そういう一心でバラバラに集まった市民です。

    今日は放射性セシウムの危険性について調べたことをチラシにしてまとめてあります。
    もしよろしければご覧ください・・・」

哲野「網野、チラシ、もうない」
網野「え?・・・あれ?ないの?」
    (この時、うそでしょ~?と思いました。
     だって、いつもの倍、用意してきたんですよ。来た人に持って帰ってもらうために)
網野「すみません、チラシがなくなりました・・・
    プラカードにしてありますので、少しでも見ていただければ嬉しいです。
    いま、政府やいろんな専門家が、また新聞、大手メディアが
    『放射性セシウム』と言う言葉を使っています。
    その言葉はセシウム137、134を合算した言い方です。
    ですが、セシウム134とセシウム137は違う核種で、特性も半減期も違います。
    セシウム137は半減期30.1年、セシウム134は2.06年です。
    これを合算すると、初期の5年ほどは急激にセシウムの濃度が下がったように誤魔化されてしまいます。
    またそれを目的にして、政府マスコミ等は『放射性セシウム』と言う言葉を使っていました。
    特にここ最近になって言われるようになってきたので
    このトリックを知っていただきたく、こうやってお話して歩いています。

    これから世界的に原発や実験炉等いろんな核施設の寿命を迎えた廃炉・廃棄ラッシュが始まります。
    本格的にこれから始まってきます。
    今、核利益推進団体が目指しているのはまた、目的としてるのは
    いかにコストダウンをするかです。

    おかしいと思う人がいたと思います。
    阪神淡路大震災の時は、瓦礫処理をすべて県内で処理したのに
    ほぼ同じ物量をなぜ広域瓦礫処理として強引に県外で処理するよう進めたか。
    どうも低レベル放射性廃棄物を産業廃棄物化してコストダウンをしようとしているところに
    目的がありそうだということがわかってきました。

    これから世界的な核施設廃棄ラッシュが始まりますが
    放射性廃棄物は高レベル・中レベル・低レベルとありますが
    商業用原子炉では低レベル放射性廃棄物はほぼ90%です。
    この90%の低レベル放射性廃棄物、これをまともに処分しようとすると膨大なコストがかかります。
    それを回避するためには『これはたいしたことはない』と一般産業廃棄物と同じように処理をさせることが
    一番安上がりです。

    しかし良く考えてみてください。
    電離放射線は危険なものです。
    環境に放出され循環し、生物内部に取り込まれると危険なので
    低レベル放射性廃棄物は封じ込めの厳重管理が原則で義務付けられています。
    それだけ危険なものが自然界に普通のごみとして出される。
    核利益共同体は「安く済んだ」とほくそ笑むかもしれませんが
    私たちの健康や命はそこに顧みられておりません。
    もし健康被害がおきても「それは放射能のせいではない」いわれそうですし
    その準備をしているようだと私には思えてなりません。

    今私たちがどういう世界にいるかを知りましょう。
    少しでも関心を持ちましょう。
    自分たちの命を守るために、事実を知ろうとしましょう。
    私たちも調べ、告知をし、色んなところで発表していきます。
    お互いに調べ合いましょう。」

他にも言いたいことがあったんですが吹っ飛んでしまって哲野に代わってもらいました。

哲野「みなさんこれからセシウム137に気を付けてください。
    チェルノブイリのケースでいえば、あと2年ほど経つとストロンチウム90が私たちの生活の中に出てきます。
    一応、ヨウ素131は全部なくなりました。
    これから気を付けなければいけないのはセシウム137
    あともうじき気を付けなければいけないのはストロンチウム90です。
    政府のいう事を真に受けないようにしてください。
    お騒がせしました。」

元安橋に帰ってきてデモ終了。
さよなら原発さんがあったはずですが、先に早めに終わってしまったようでいつものようにすれ違いませんでした。

警察「今日はよくチラシが取られて良く読まれていましたね。」
と感想をくれました。
警察の方に御礼を言ってお別れし、恒例の立ち話に。

実際、チラシを渡すと読んでくれるひとが多かったのです。
今日は持って帰ってもらおう思って、普段の20枚多い60枚用意しとったんですが
まさか無くなるとは思いませんでした。
哲野によると復路で早めになくなって、みんな手持無沙汰で歩いていたそうです。

立ち話になって早速出たのは西田議員の話題。
哲野「見られました?質疑の動画。」
ツナ・じゃけえ「見ました。」
Kさん「私はテキスト起こしで見ました。」
哲野「え?もうテキスト上がってた?」
じゃけえ「見た時は、あんな、私でもわかるようなデタラメをよくも言うもんだと思いました」
Kさん「TV・新聞の言う事を鵜呑みにして自分で考えてない人達の認識はあの程度かも」

誰が見てもおかしいのですが・・・
大歳「あれで、そういうもんなんだと思う人がまだいる、ということなんだよね」
哲野「それ、まだまだけっこう多いと思うよ。」

今日の感想は全員、プラカードをよく見てくれていたと一致。
チラシも実際全てはけたし・・・
チラシを取りに来たひとに自分の分を供出したひともいたらしいです。

哲野「今日はヤンキーな子に渡そうと思って渡していった」
大歳「そりゃまたハードルが高い・・・(笑)」
哲野「けっこう取ってくれるよ」
網野「それにヤンキーの子のほうが素直だよ。
    抑圧の反発感情が言葉にならない子が素直に反発を表現してる子が多い。
    (というか言葉が使いこなせなくて理解できないし、表現が出来ないから無理もない)
    むしろ素直で純粋ないい子たちだよ。
    高校の時にレディース(女だけの暴走族)の子が同じクラスにいたから知ったんだけど。」
哲野「そうだよな。むしろ中途半端な優等生が一番受け入れないね。
    自分の頭で考えないからね。
    本当の優等生はちゃんと別に居るんだけどね。」
大歳「へえ~そうなんですか。そういや忌野みたいなスタイル考えたら、そうだな。」

最初に帰ったのがKさん親子でしたがその後色々
世界核協会(WNA)とかの話で
他のメンバーと立ち話が30分以上続きました。

大歳さんのスピーチにも出てきましたが中国電力のトラブル等に関して、話が盛り上がり
哲野が鳥取県のwebサイトが良くまとめられていると伝えました。
哲野「原発の地元県じゃないうえに、20km圏で米子があるからね。
    鳥取はものすごい危機感持ってるよ。」
ツナさんが早速見つけてツイートで回してくれました。
http://www.pref.tottori.lg.jp/32511.htm

他にも色々あったのですが長くなるのでこのへんで。
じゃけえさんがあとで感想を上げてくれてましたので、紹介して報告を終わります。

じゃけえさん
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「今回のチラシで知った一番の衝撃事実は「がれき処理」をする真の目的でしょうか、
 今までの見識だとその事業を請け負う業者が利益を得る事と、
 放射能汚染を日本に万遍なく広げて健康被害が出ても
 どこの地域も大差がないとして原因を放射能と認めない理由にする為、と思っていたんですが
 もっと壮大でした。
 「廃棄・廃炉」ラッシュに備えて「低レベル放射性廃棄物」の基準を引き上げるためのモデルにされているようです。
 「がれき処理」が上手くいっているように見せかけて。
 健康被害が出たとしても放射能が原因とは認めないでしょう。
 ということは「コストはかからない」として核産業団体はまたしても原発を推奨していくのでしょうか。
 過ちを繰り返してはいけない。日本を「核の廃棄のお手本」させてはいけない。
 がれき処理をなんとかせき止めたいです。

 デモ後の立ち話で
 情報の公表はされている、隠されていることの方が少ない、
 ただ、独特の言い回し、独特の専門用語が多用され一般の人が読める文書ではないそうです。
(※これは日本独特です。ウクライナではわかりやすいように書かれていますし
  専門用語等は最後に解説を入れたりしています。
  世界核協会もわざとわかりにくい文章にしてません。)
 いじわるですね~。
 私達に読む必要はない、と言っているようなものですね。
 その難解な文書をわかりやすく伝えるのがジャーナリストの仕事だそうです。
 の、はずなんですがテレビ・新聞からはなかなか伝わってきませんね。
 そういった類の文書を解読する訓練が必要になってくるかもしれませんね。
 人に頼らず情報収集できたらなぁと思いました。」
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