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第53回広島2人デモ 6月14日報告

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みなさま

毎度毎週お騒がせしております。
第53回広島2人デモのご報告をいたします。

いつもと順序を変えて。
デモ後の立ち話から。

網野「今日の反応はどうだった?」
哲野「良くなかった。またか、と言う反応じゃなかったかな?」
ツナさん、大歳さんが激しく同意。
網野「それはそうだけど、商店街の人たち、いつも必ず本通りにいる層が
    本気だと感じて店前に出始めてるみたいだ。」
哲野「それも事実だけど、そろそろ今のスタイルで半年以上
    2人デモをはじめて約1年、早くもマンネリ化しはじめたんじゃないか?」

ということでデモ後の各自のツイッターでの感想を

■網野
原発反対まだやってんの?という層は通りすがりに多く、
「こいつら本気だ」という層は必ず本通りにいる層です。
商店オーナーだけではありません。販促チラシやティッシュを配る層がデモが近づくと配慮してくれています。
だから反応にひとつひとつ反応しないで、もっと長いスパンで評価することが必要だと思う。

■ツナ
デモに対して嫌悪感を持つ人は少ないかも知れないが、距離をとりたい人は山ほど。
結局長いことスピーチしながら歩いても通りすがりの人に対しては伝わらずに自己満足で終わってしまうんだよ。
その弊害がどうしても無視できないところまで 来てるなと感じるのよね。
本気なんだけどその気持ちがキャッチしてもらえてない。そりゃマイノリティだからそうなんだけどそのままにしとく訳には…
もう無関心に対してアプローチする時期は過ぎたのではないか?
あとは自己責任ではないか?という声も出てきています。
しかしそれは意見別による選民が目的 と捉えられても仕方ないほど危ない考え方ではないかと思います。
確かに僕は真剣な推進派からも茶化したいような人らからも攻撃を受けたことはほぼないのでそんなことが言えるのかもしれません。

■じゃけえ
デモのアピールについて、もうすぐ一周年、
今までどおりのアピールではマンネリだということでなにか新しいアクションを考えたい。

■哲野
じゃどうするか?前から言ってたんだけどやっぱり多くの人が自分の意見を自由に表明して
考えを交換する場が必要だな。
スイスの原発廃炉決定の決め手になったのは、ラリー形式の市民集会だったし
今回のサン・オノフレ原発も蒸気発生器問題が起きたらすぐにフォーラム(事実上のラリー形式)が
2012年3月11日(福島原発事故1周年)にビーチで開催された。
その時、スピーチしたのは延べ200人。
もちろん、電力会社側の人間もコストの安さ、クリーンさ、電力不足の問題を訴えたそうだ。
しかし200人のスピーチをきいた聴衆はやっぱり原発はいらない、とサン・オノフレ原発は廃炉という見解を固めて行って
これが決め手の一つになる。
壮観だったろうねえ、200人も入れ代わり立ち代わり喋るんだから。
こういう形式が出来ないかなと思うんだけど。

■じゃけえ
デモアピール案。みかん箱スピーチをどこどこでやりますよ~と宣伝しながら歩く。
ついでに参加者も募る。質問も受け付ける。デモ行進の速度を上げて短めに 切り上げ、
みかん箱スピーチの時間に当てる。スピーチする人数が少ない場合など、問答形式で繋げる。
デモ後立ち話の様な内容を通行者も聞ける。
witterでスピーチ参加を呼びかける。質問や議題を受け付ける。みかん箱スピーチで応答、議論する。

■白パパ(3週間くらい前に参加した人)
今日哲野さんも網野さんも浴衣だったでしょ?
あれ、よくないな。なんか遊び半分に見えますよ。
哲野「一度浴衣着ちゃうと楽なんだよねえ・・・」
白パパ「哲野さん、そりゃよくないよ。やっぱり真剣さが伝わらないよ。
    それでチラシも反応が悪かったんじゃないか?」
哲野「わかりました、来週からはちゃんとジャケットを着てくるようにします。
    …ネクタイは勘弁ね。」
白パパ「それでよろしい。」

あとで哲野と話あって少しづつやはり変えて行かなければ、
変えるなら長続きする方法を真剣に考えなければならない。
今の形式だと、私と哲野が毎週続ければ済む話。
しかしラリー形式だと、私たちだけでは済まなくなるから、
事前に仕込みや組み立てをしておかなければいけない。
取り急ぎは少しコースでも変えてみるか・・・という話になりました。
みんなと相談しなきゃいけませんけど。

では報告です。

15分前に集合場所につくと、ツナさんがもう来ていました。
市内に用事があって、そのままデモ参加。
(今日は職場に戻らなくていいそうです。一種の出張扱い?)

大歳さんが現れ、早速3人で議論。
網野は警察の方と指令書確認のあと、チラシ内容の説明をしてました。

警察「あと30秒です!」
音楽が鳴って、4人でデモスタート。

▼今日のチラシ
(告知から、誤植など修正をかけております。よかったら再度見てください)
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130614_A4.pdf

(各人のスピーチ全文は末尾にまとめてあります。)

大歳さんからスタートです。
三菱重工業製のお粗末な蒸気発生器がサン・オノフレ原発廃炉の決め手になったことに触れたあと

大歳「私が子供のころは、原発に関してこういうことが言われていました。
    日本はエネルギー資源が少ない国、石油のような国際情勢に左右されるものに頼っていてはいけない、
    ウランを備蓄していれば有事に備えることができる、だから原発は必要なのだと。
    実は私もこれを信じていました。」

原発が高コストにつき、安全ではなく、しかも原発立地住民の中に深刻な対立を招いたことについて触れました。

大歳「日本という国はこのように国民をマインドコントロールしてまで原発を持ち続けなければならなかったのか?
    本当の理由とは何か?」(あとは末尾のスピーチ全文をどうぞ)

次に哲野です。
哲野もサン・オノフレ原発の三菱重工業製蒸気発生器が廃炉の引き金となったこと
この蒸気発生器が特に不良品だったわけではないこと、
コスト最優先・安全軽視の設計思想から生まれた産物だったこと、
三菱重工業が特にアメリカに不良品を出荷しているわけではない、
アメリカでは問題になる早期摩耗が日本では基準の甘さから問題にならないだけのこと、
日本ではこの蒸気発生器の仕組みをもった加圧水型原子炉が
北電泊、関電美浜・高浜・大飯、四電伊方、九電玄海・川内など
幅広く使われていること、そしてこのまま再稼働させるにはとても大きな不安があること
をスピーチしました。

次にツナさんです。
ツナさんはいつものように、明日からできる3つの反原発運動をアピールしました。
ツナ「政治は監視し、審判してやろう
   政治家任せにしてはいけません。
   私たちは政治家を選ぶ権利があります。
   しかし本当に必要なのは選ぶことではありません。」

選んだあと、政治家を監視し、私たちのための政策を実行させること
これが大切ですと訴えました。

次に、途中から合流したじゃけえさんにマイクが渡ります。
じゃけえさんはチラシの内容を要約してスピーチし、なかでアーバン市議会議員のアグラン氏の発言に触れ
なぜ私たちが避難させられるのだ?原発がなくなればいいではないか。というわけです、全くその通りです、
原発のある、そして避難計画を持たなければならない社会は異常です、
生活の為のはずの電気が、原発の為の生活、原発に脅かされる命にすり替わっていますと訴えました。
そして
じゃけえ「今日本で起こっていること、世界で起こっていることは私たちに全く無関係ではありません。
     いつ傍観者から被害者になってもおかしくありません。
     それに無関心でいることは「全く同じ目にあっても構わない」と言っていることと同じです。」

次にまた哲野にマイクが渡ります。
哲野は今度は福島県が安倍首相に提出した要望書に触れて、福島県は原発に依存しない社会作りを目指すこと
そのために国の責任において県内全原子炉の廃炉を要望したこと
つまり、福島県が原発ときっぱり手を切ることを明確に宣言したことを伝えました。
そして原発ときっぱり手を切るためには、もう一度フクシマ原発事故が必要なのでしょうか?と訴えました。

哲野「原発ときっぱり手を切るのか、切らないのか、これが問題の核心です。
   この問題の核心には中間はありません。
   福島県の示した「原発と手を切る」という決意を私たちのものにするのかしないのか
   イエスなのか、ノーなのか」

次に網野にマイクがわたります。
網野はチラシのトピックを紹介し、チラシをご覧下さいと案内しました。
また6月5日に原子力災害対策指針が全面改訂即日施行されたことに触れ
苛酷事故時の避難で空間線量率500μSv/hが明記されていたこと、
とんでもない被曝強制基準が原子力規制委員会の手で施行(法律に準じた指針)となっていること
を知らせました。
みなさんが知らないところで、被曝強制はどんどん制度化しています。

もうそろそろ終わろうかという時になって、白パパが登場。
白パパ「探したのよ!あっちかな、こっちかなと思って。行ったり来たりしてた。
     ここまできたらスピーカーの声が聞こえて来たから。」
というわけで、本日の参加者は合計6人となりました。

街の反応は冒頭に述べた通り、けっして芳しいものではありませんでしたが
なぜかプラカードはよく見ていました。
どう説明したらいいんでしょうかね?
後付の知恵ですけど、もう本通りはなかば、参議院選挙モード、選挙運動と見られていることも
ひとつの要因かもしれません。

商店街のオーナーにはいつものようにチラシを取る人もいるのですが
今回、はじめて様子を見に出てきた店のオーナーがいました。チラシは受け取りませんでした。
が、何を言っているのかを聞きに出てきたようです。
気が付いたところでは、追い抜きざまに今回も「原発はどうなってるんかね?」と
話題にする会社がえりと思われる若い人がいました。

以上報告でした。

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以下、各人のスピーチ全文です
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■大歳
先週6/7日に米国、南カリフォルニアのサンオノフレ原発の2号機と3号機の廃炉が決まったというニュースが飛び込んできました。そして、その廃 炉の理由が、三菱重工の作った蒸気発生器に異常な摩耗がみられたことというものでした。同社はすでに45億円の払い戻し請求を支払っていますが、 さらに100億円の損害賠償と、廃炉費用の一部まで請求されるのではないかとの声もあります。
 この夏、再稼働がほぼ確実となっている伊方原発の蒸気発生器も三菱重工製であり、しかも1世代古いタイプのものであるそうですが、原子力規制委 員会は加圧水型原子炉の蒸気発生器に、さらに高いハードルを作るべきでなないでしょうか?サンオノフレ原発の廃炉を受けて、もう一度見直すべき で、再稼働を急ぐべきではないと思います。
 
 米国では昨年より、原子炉の廃炉を決定したケースが目立ってきています。日本では耐用年数に迫った原子炉が多くありますが、なかなか廃炉を決定 してくれはしません。米国では天然ガスの価格の下落により、安価に電気が作れるようになってきているということと、日本の場合、赤字が膨らんでき ている沖縄電力以外の電力会社は、ここに廃炉費用が被さってくると一気に倒産の可能性が出てくるという事情があります。
確かに日本の電力会社が次々に倒産するような事態になれば大変です。しかし原子炉というものはいずれ廃炉にしなければいけない、これは原発を推進 してきた方々も十分わかっていることです。社会不安を起こすことなく、脱原発する次のステップを模索しなければいけません。ただしそれは原発を輸 出することではありません。
今まで日本の原子力政策は出口を全く用意せずに突き進んできました。このようなことができた背景には国と電力会社が、マスコミ使って長年、国民に 対して神話つまりマインドコントロールを刷り込んできたということがあります。今日はその話をしたいと思います。
 私が子供のころは、原発に関してこういうことが言われていました。「日本はエネルギー資源が少ない国である。石油のような国際情勢に左右される ものに頼っていてはいけない。ウランを備蓄していれば有事に備えることができる。だから原発は必要なのだ」と。実は私もこれを信じていました。し かし、石油の確認埋蔵量は減るどころか増えていき、逆にウランが実は希少な鉱物であることがわかってきました。そして核燃料は発電を終えただけで もずっと冷やしておかなければならず、当然放射能を出し続けるので厳重に保管しなければならない、巨額の予算を投入した割には、まったく割に合わ ないものであることがわかってきました。しかも原発の建設が誘致される地域では、原発を反対する住民と、賛成する住民の間で激しい対立が起こりま した。以前まで、仲の良かった親戚同士、幼馴染の間で絶縁状態、一切口を利かない、目も合わせないほど分断が生じました。電力会社はその間、高み の見物というわけです。これが日本中の原発建設地で起こったことです。お隣山口県の上関では今でも続いています。
 
そのようなすっかりイメージが悪くなった原発は次のPR方法を思いつきました。そして原子力発電は地球の温暖化の原因であるCO2の排出が少な い、エコでクリーンな発電方法です、というコマーシャルがテレビやラジオで繰り返し放送 されるようになりました。これに出演していた有名人や文化人は高額なギャラが支払われてきましたが、これらの広告代の源泉は当然、私たちが支払ってきた電 気料金です。
 原発事故が起ったあと、さすがにそのような嘘はつけなくなりましたが、次に考え出されてきたのが、原発を止めてしまうと電気が足りなくなるとい う キャンペーンでした。東京電力管内では計画停電が行われましたが、こんなことは必要なかったということがすぐにばれてしまいました。今稼働している原発は 大飯原発の3号機と4号機だけであり、これを止めても一切電力不足は起こらないことがわかっております。つまり、大飯原発再稼働の理由は関西電力 の経営上の理由だけのことです。
 そして、苦しくなった電力会社が次に考え出したことは、「火力発電はコストが高い、これに頼っていると電気料金を上げなければならなくなる」と いう嘘でした。
これも実は電力会社が大手商社から通常の何倍も高い値段で火力燃料を仕入れていることがわかりました。
このことは今でも新聞テレビでは報じられていないために、今でも火力燃料が高いと信じているひとが少なくありません。ですから今日、ひとつ覚えて いただきたいのは、火力発電は原発よりも何倍もコストが安いのです。
電気料金の値上がりは無謀なアベノミクスによる円安によって引き起こされました。

なぜ、日本という国はこのように国民をマインドコントロールしてまで原発を持ち続けなければならなかったのか?本当の理由とは何か?
もしかすると皆さんの中には「核兵器の保有」のような言葉を連想する方もいらっしゃるかもしれませんが、これは少し違います。では日本に原発の技 術を与えた国はどこか、それは米国です。ご存知のようにかつて日本は米国と戦争し、そして敗れました。米国から見ればかつて自分たちに刃向った国 が、無条件克服したといえ簡単に、原発のような軍事利用できる技術を与えてやるというのは、不思議なことです。このあたりに米国の思惑がありま す。日本は原発を保有して以来ずっとIAEAから、その技術を軍事転用していないかどうか監視され続けてきました。
話が長くなりますので結論を言いたいと思います。米国から見ればこの日本列島自体がいつでも核燃料取り出すことができる核貯蔵庫である、さらにい えば日本列島自体が米国の軍事施設であるというわけです。だから、今でもジャパンハンドラーズといわれる対日戦争マフィアの人たちが、今でも原発 を維持するようにと圧力をかけ続けています。私たちの考える日米関係は、必ずしも米国側の考える日米関係とは一致しない、むしろかけ離れたもので あると覚えておかなければいけません。

■哲野

毎度毎週お騒がせしております。
金曜日夕方この本通りを歩いております広島2人デモです。
2人デモですが現在4人で歩いております。

アメリカには原発が現在、原子炉の数で104あります。
104のうち、廃炉が2つ決定しております。
建設中が一基あります。
先週6月7日、南カルフォルニアのサン・オノフレ原発の原子炉が2機廃炉が決まりました。
これから30年から60年かけてゆっくり廃炉にしていくんだと思います。
この2つの原子炉が廃炉になった理由は三菱重工業が納めた蒸気発生器という装置にあります。
2012年1月、2号機の燃料入れ替えと格納容器蓋の入れ替えで、原発を停め、点検にはいって調べたいたところ、隣の3号機で放射能が漏れまし た。
調べてみると、蒸気発生器にある細い管がやぶれてました。
放射能を含んだ大量の水が…ま、蒸気ですけども、流れ出ました。
当然、サン・オノフレ原発は緊急停止しました。
調べてみると、三菱重工業が納品した蒸気発生器、伝熱管と言いますけども
その伝熱管合計3000本に約1万5000か所のあってはならない摩耗が発見されました。
三菱重工業はいわば不良品を納品して、このことが引き金になって、
結局サン・オノフレ原発のオーナーである、そして運営者でもある南カルフォルニア・エジソン社は
6月7日にこの2機の廃炉を決定しました。
いろんな政治的な事情もあるんですが、端折って言えば、
いまさら修理をしても原発再開のめどが立たないというのが理由で廃炉にしたわけです。
まだまだ10年以上のライセンスが残っていて本当を言えば廃炉にしたくなかったんでしょうけども
これほど大きな政治問題になれば廃炉にせざるをえない、ということだったようです。

今の問題は、この三菱重工業の蒸気発生器が何もアメリカだけに輸出されているわけではない、
それどころか日本の加圧水型原子炉では当たり前に納品され使われている商品だということです。
アメリカの基準で厳しくチェックすれば1万5000か所も出てくるんですが
日本ではそれほど厳しくチェックをしていない、ということです。
もし日本でアメリカ並みの厳しいチェックをすれば、1万や2万の危ない箇所は出てきます。

日本では加圧水型原子炉で当たり前のように使われているということです。
なぜこれまで大きな事故が起らなかったんでしょうか?

いや実は起こっているんです。
典型的な例は1991年関電美浜原発のギロチン破断事件でした。
幸いにして緊急炉心停止装置が働いて稼働がとまりましたが
もし地震と一緒に起こったら、こう上手くはいかなかったでしょう。

ある科学史家は「美浜原発が苛酷事故にならなかったのは運がよかった」と書いています。
私もそう思います。
幸運に済んできたんです。
しかしそれも福島第一原発事故まででした。

もし福島原発事故から私たちが学ぶのであれば、コストばっかり優先して安全が二の次になってしまった
典型的には三菱重工業の蒸気発生器のような、こうした機器を使った原発を
廃炉にすべき、危ない原発をうごかなさい、ということを私たちの常識にするべきだと思います。

加圧水型原発のアキレス腱と呼ばれる蒸気発生器
長い長いトラブルの歴史を学び、私たちも警戒感を持つべきだと思います。

危機感・警戒感といえば、広島から最も近い原発、
おとなり愛媛県の四国電力の伊方原発もこの加圧水型原子炉を採用しています。

今日のニュースですが、今稼働していないんですが
ホウ酸水が漏れたというニュースが入ったそうです。
2次冷却系の水が漏れたんでしょう。
私たちにとっては驚くべきニュースですが
コスト最優先、安全二の次文化にどっぷり浸かった四国電力から言えば
「大した事故じゃない、こんな事故はしょっちゅうです」
というような内容のプレスリリースがでてくるはずです。
ただ、原発は航空機事故や鉄道事故と大きく違ったところがあります。
300人死んだとして、これはこれで不幸な事ですが事故は解決します。
しかし原発事故はそうではありません。
いつまで経っても事故は事故として完結しないんです。
それはチェルノブイリ事故が教えてくれています。
1986年、27年前になりますが、漏れ出た放射能にヨーロッパの人たち
特に地元になるウクライナやベラルーシの人たちは、今も苦しんでいます。
放射能の健康障害です。
ウクライナ政府の報告を読むと、2010年時点、生まれた子供のうち8割がなんらかの健康被害をもっており
健康なこどもが2割しかいない、とか
死因が心臓病が圧倒的に多い。これはウクライナ政府の報告なのでかなり信頼性が高いと思います。

事故の終焉がやってこないという性格をもっています。
一端事故がおこれば私たちも安穏と本通りを歩いていることは出来ないと思います。

恐らく伊方原発は7月20日くらいに申請されて、9月くらいに稼働になりそうです。
私たちはもっと原発のことに注意を払わなければならないと思います。

■2回目

6月12日福島県の佐藤知事は首相官邸に安倍首相、茂木大臣、エネルギー庁など
原発関連の役所を要望書を持って歩きました。
43項目からなるその要望書の2項目に、福島県内の原発は全て廃炉にしてくれと書いてあります。
そして原発事故を経験した福島県は原発に依存しない県づくりを目指す、
原発ときっぱり手を切る。
だから国が責任を持って福島県にある原子炉10機、4機は廃炉に決まっていますから
あと6機廃炉にしてくれと要望したそうです。
そして私から見れば不充分ではありますが、賠償責任を全うしてくれと頼んでいます。
元々原発に来てくれと誘致をしたのは福島県の人じゃないか、という方もいると思いますが
だからこそ原発事故を起こしたら、もう二度と故郷を取り戻すことは出来ない
このことを福島県の人たちは今、嫌と言うほど思い知っています。

福島県の企画調整課に電話してみました。
企画調整課の担当のナガミネという人は、
原発がどうあれこうあれ、県民感情として原発をこれ以上福島県内に置いておくことは
理屈でなく県民感情として許せない、というようなことを言っていました。
私たちは原発事故を経験しなければ原発と手を切れないのでしょうか?
福島県は原発事故を経験し、そして手を切ることを決めました。
しかし問題は福島県ではありません。
私たち日本はチェルノブイリ事故なみの原発事故を経験しました。
福島県の人たちのように原発と手を切ると多くの人たちは言っていません。
たまたま福島原発事故は福島県で起きました。
しかし原発事故は日本で起こったのです。
福島県の人たちは原発と手を切ることを、固く決意しています。
しかし私たちまだ日本は原発と手を切ることを決意していません。
福島県の人たちは経験したから経験したから手を切る事にしたというならば
私たち日本は「福島原発事故を経験した」ということになり
原発と手を切るとなっていくのが自然だと思います。

しかし安倍政権の原発推進政策が閣議決定されると思います。
原発事故を経験した私たち日本の首相は原発を成長戦略と位置づけ
国内の原発再稼働を進めるばかりでなく輸出をしていこうとしています。
福島県とは全く対象的です。
私たちは原発に対する態度をどこかで一人一人決めなければなりません。

原発ときっぱり手を切るのか、切らないのか、これが問題の核心です。

この問題の核心には中間はありません。
福島県の示した「原発と手を切る」という決意を私たちのものにするのかしないのか
イエスなのか、ノーなのか

■ツナさん

みなさん今晩は
降って欲しいのは雨ですが、みなさん、雨にはお気を付け下さい。
酸性雨は銅像を溶かすそうですね。
呉市美術館の前にある銅像は青く液だれしています。
僕が子どもの頃は酸性雨にあたると剥げると教えられました。
今考えるとそれは放射能の雨、髪の毛が抜けるのは原爆症のことを暗に差していたんですね。
傘はあなたの命綱!傘を差してくださいね~!

明日から出来る原発反対運動、みなさん覚えて帰ってください!
1つ、貯金をしない。
みなさん貯金をしてはいけません、貯金をするということは原発にお金を貸すということです。
原発にお金を貸すということは、あなたのその手で原発を動かすということです。
みなさん、今日もお仕事お疲れ様です。
一生懸命働いたあなた、そこで稼いだお金であなた自身やあなたのお子さんをズタボロにする放射能を出す原発を
あなたはせっせと動かしているとしたら、
原発にせっせと仕送りをしているとしたら、いやじゃないですか?

そんなことのために働いているんじゃないですよね?
それなら銀行と手を切ってください。
会社がどうのとか言う前に、他人の事を考えるまえに、まずはあなたが手を切ってください。

ふたつ目、食べて応援しない!
みなさんは原発事故の被害者ですか?加害者ですか?関係のない人ですか?
もしもあなたが放射能を気にしていないのなら
あなたはほんのわずかでも加害者です

あなたは放射能の被害に関心がないんです。
だから放射能の被害をごまかそうとすることに加担してしまっています。
多くの人が放射能を気にしなければ福島原発事故は風化します。
そうすると放射能でズタボロになるのは避けられなくなります。

みなさんは知らない人のオナラをエレベーターの中やバスの中で嗅がされたら、たまったもんじゃないと思います。
私もそうです。
それと同じことが起きているんです。
でもオナラは直ちにでも長い将来にでも、死に至ることはありません。
しかし放射能は死にいたります。
見えない、聞こえない、におわない、そんな放射能ですが、いつもあなたの隣にいます。
原発反対と積極的に街にでて声を挙げる必要は、私はないと思います。
こんな風にしている私たちは物好きです。
しかし、放射能だけは、被曝だけは、積極的に避けてください。

3つめ、政治は監視し、審判してやろう

政治任せにしてはいけません。
私たちは政治を選ぶ権利があります。
しかし本当に必要なのは選ぶことではありません。
政治家が何があっても絶対に許さないことが私たちに求められる民主主義の在り方です。
残念ながら日本では沈黙は黙認です。
認めたことになります。

どれだけ低い投票率でも一部の人間が押した政治家が全員を統治します。
大変悔しいんですけど、これ、日本の限界です。
その限界を打ち破るためには、私たちが政治家を許さないことが大切なんです。
応援とか支持とかそういう前向きな言葉を私たちは使わされます。
でもそれは違います。
監視と審判が私たちの政治に対するあるべき姿なんです。

よく覚えて帰ってください。
貯金をしない
食べて応援しない
政治は監視し、審判してやろう

あなたが少しでも原発を許さないと思ったなら
これをしっかり覚えて帰ってください。
そして是非思ってください。

みなさん。覚えてらっしゃる方もいるでしょうし忘れている方もいらっしゃるでしょう。
福島では原発さえなければと言って自殺された方がいます。
それはお前らが放射能が危ないと街中で騒ぐからだと思われるかもしれませんが
それは誤解です。
私たちは決して、放射能を気にする人間でもそんな余裕のある人間でもありません。
放射能が生命体に影響を与えることは、これは事実。統計として証明されています。
これは気にするとかしないとか、気持ちの問題ではなくて、事実をどう取り扱うかという話です。

逃避できる現実ではありません!

チェルノブイリ原子力発電所が昔爆発しました。
かの地で何がおきたのか?
そこに住む人々がどうなったのか?
それを知ってしまったらこの現実を無視することは、
指をくわえて殺されるのを待つことと同じだと思って頂けると思います。
みなさん、調べて下さい、知ってください。

私には愛する人がいます。
過ごしたい時間があります。
大切な場所があります。
伝えたい出来事があります。
あなたはどうでしょうか?
みなさんはどうですか?

どうかみなさん、考えてください。
原発からでる放射能がどれだけ私たちをズタボロにするか?
どれだけ私たちが危険にさらされているか?
私たちの後の世代がどれだけ危険な世界にいなければならないか?
傘だけでは防げないものがあるんです。
これだけ多くの命を危険にさらして奪っていく原発。
どうか嫌いになってください。大嫌いになってください。

無関心でいたくても現実逃避できる場所はこの国にはありません。
お願いします、これはあなたに関わる問題です。
どうか知ってください、考えてください。
宜しくお願いします。

■じゃけえさん
お配りしているチラシの内容と合わせてスピーチします。
フランスの大統領と阿部首相は会談後、
「原発が重要。フランスは日本の核燃料サイクル事業に全面的に協力する。」
「日本とフランスは武器の共同開発、生産、武器輸出の枠組みを共同で作る。」
という内容の共同声明を発表しました。
原発にとどまらず武器までも作ろうとしています。
そのうち、核兵器も作るつもりでしょうか。
原発を進めることは、人間が被曝することを進めるという事です。
武器を作るという事は、その武器によって人が傷つくことに積極的に加担するという事です。
日本の首相が人が被曝しても、人が傷ついても三菱重工業が儲かれば構わないと言っています。
異常なことです。
そんなことよりも最優先することは今尚放射能が漏れ続けている福島第一原発の収束です。
なりふり構わず、国をあげて、世界をあげて対応するべきことです。

チラシに書かれている次の記事は
アメリカのサン・オノフレ原発の廃炉が6月7日に決定したことです。
コスト削減に重きを置いた原発の危険な操業を地元のアグラン議員と市民グループによって
廃炉に導かれました。
アグラン議員は
 ● 原発内に留められている核廃棄物、
 ● 放射性物質に由来する健康への危険、そして
 ● 全く不適切な避難計画
の三つを理由に挙げ、廃炉の要求しました。
アグラン議員に言わせれば

「なぜ私たちが避難させられるのだ?原発がなくなればいいではないか。」

というわけです。全くその通りです。
原発のある社会は異常です。
生活の為のはずの電気が、原発の為の生活、原発に脅かされる命にすり替わっています。

続いての記事です。
6月12日福島県知事の佐藤雄平氏は阿部首相に要望書を手渡しました。
その内容は「原発に依存しない地域社会づくり」を目指し、「県内全機廃炉」の要求
「被災者へのきめ細やかな賠償」等です。
過ちを繰り返さないためにも事故の責任追求をし続ける必要があります。

チラシには
「汚染された土地には帰れない」と訴える、被災者の投稿を掲載しています。
それから
核工場の臨界事故寸前のトラブルが起こっていた事が書かれています。

「原子力災害対策指針」が改訂、即、行使されました。
規制委員会が原発再稼働を急ぐため、事故が起きた際(避難する基準の)被爆線量を引き上げています。

詳しくはチラシをご覧ください。是非、知ってください。
webでもご覧いただけます。「広島2人デモ」で検索してみてください。

今日本で起こっていること、世界で起こっていることは私たちに全く無関係ではありません。
いつ傍観者から被害者になってもおかしくありません。
それに無関心でいることは「全く同じ目にあっても構わない」と言っていることと同じです。

重要な事実は大々的に報道されません。
あとから「誰も教えてくれなかった」「知らなかった」では済まされません。
知ろうとしなければ知れません。
原発問題は命の問題です。
社会問題以前に命に関わる問題です。
生活どころか命に係わる問題ですので
自分で納得いくまで考えて自分なりの判断をしてください。
よろしくお願いします。ありがとうございました。

■網野

みなさん毎度毎週お騒がせしております。
関西電力大飯原発の再稼働に反対しております広島2人デモです。

チラシをお配りしておりますので宜しければお手に取ってお読みください。
サン・オノフレ原発のことを取り上げております。
あと大飯原発の評価会合の最近の動きをまとめております。
原子力規制委員会は大飯原発だけ特別扱いして再稼働させようとしています。

福島県知事が12日、安倍首相に要望書を手渡しました。
福島県に電話をしてこの要望書の内容が見たいと言うと、PDFの場所を教えてもらいました。

福島県内の原発全機廃炉と、損害賠償の完全実施を求めています。
こちらのほうが大切な問題です。
こちらはマスコミは一切報道していません。
福島県は原発に頼らない福島県にしたい、まずその理念があって原発廃炉を要望しています。

昨夜入ってきたニュースでグローバル・フュエル・ジャパン
これは東芝、日立製作所、GEの合弁会社なんですが
…GEの持ち株51%くらいですからGEの子会社ですね。

コンベア上で本当はあってはならない、ウラン燃料の接触事故があったんだそうです。
これはすぐに原子力規制委員会の方に報告され、規制委員会からもすぐ発表しました。
マスコミではあまり報道されていませんね

原子力に関してなんですけどだいたい安全よりもコスト優先の姿勢が強くて
いつどこで事故が起ってもおかしくないというのが実態です。

みなさんにとって命に係わる問題ですけども
6月5日に原子力災害対策指針が全面改訂されてます。
一番重要な事はこの中で苛酷事故時は一番酷いところで500μSv/h、
1時間に500マイクロシーベルト浴びなければ避難しなくて良いというとんでもない基準です。
いわれてみてもピンと気が付かないかもしれませんが、
3号機だったか4号機だったか…その建屋の屋上が約200マイクロシーベルトです。
事故を起こした原発施設内にいなさいという避難基準です、これ。
それまで逃げるな、逃げるんだった逃げなさい、私は責任とりませんということが
うたわれた対策指針が6月5日に施行されました。

これはマスコミ等では報道されておりません。
この原子力災害対策指針は原子力規制委員会のホームページで見ることができます。
これは一度見ることを皆さんにお奨めします。
私たちが知らないところでいかに危険な基準が決められていて
国や行政が責任を取らないようなシステムがつくられているかわかると思います。