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第75回広島2人デモ 11月22日報告

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みなさま

報告が大変遅くなりました。すみません。

結・広島の土曜のデモの応援や
伊方原発再稼働反対決議を上げてもらうための
市議会へのロビー活動に加え、忙しくなっていたのもあったのですが
急な冷え込みで風邪を引きました。
みなさんもお身体にお気を付け下さい。

11月22日の第75回の参加者は4人でした。
哲野、網野、じゃけえさん、初参加のSさんでした。

集合場所で警察との指令書確認も済ませ
チラシについてじゃけえさんと話していると
Sさんが「今日参加させてもらっていいですか。後ろからくっついて歩くだけですけど」と話しかけてきました。
哲野「ありがとうございます、助かります。ついでにチラシ配ってもらっていいですか」
Sさん「ええ、でも上手くやれるかなぁ。」
哲野「欲しいと言う人に渡せばいいだけですから。」
Sさん「じゃやってみましょう。」
後のことにはなりますが、Sさんはチラシ撒きの天才だということがわかりました。
にっこり笑って差し出すとたいていの人が取っていくそうです。
後での話ですが、
哲野「私よりはるかに多く撒いてますよ」
Sさん「ええ、結構取ってくれるんですねぇ」

Sさんは関東圏から311後にこちらに避難してきて
そのまま住まわれた方だそうです。

ということで6時の音楽が鳴って出発しました。

▼第75回チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20131122.pdf

なお、翌日伊方デモ向けの特別チラシを作成しましたので
一緒にご紹介しておきます。
▼特別チラシ11月23日作成
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20131123.pdf
中国電力2号機ニュースです。

今回も、末尾に各人のスピーチ全文を掲載しておきます。

街は、「えべっさん」も済んで、ドリミネーションの飾りつけがされていました。
チラシは40部用意しましたが、ほぼ売れました。

網野がスピーカーとプラカード2枚を持ってチンドンをし、
哲野とじゃけえさんが交代でマイクとチラシ配り
初参加のSさんはチラシまき。

Sさんは「東京に比べると反応がよくない」と思ったそうです。
哲野「静岡を境に、あきらかに危機感が違う」
網野「広島はこれでも反応が良い方です。」
特に広島は毎年8月6日にデモがある関係で、市民がデモ慣れしていて
勢力拡大デモも多かったので最初から警戒する市民が多いと説明しました。

じゃけえさんのツイートの感想から
「昨日の広島2人デモで、哲野さんに声をかけてきた方がいたそうです。
「広島2人デモですか?」と聞かれ「そうです」と答えると「実物、初めて見ました」と仰ったそうです。」

哲野の話では、「誰でも参加できるんですか」と聞かれたそうです。
哲野「ええ。あの、向こうで背の高い男の人が歩いてますでしょ。
    あの人もさっき参加していいですかって来られた人ですよ。」
急ぐ用事があったのか、うなづいて「次に参加するかもしれません」と先を急いで行ったそうです。

しかし実物って・・・
この2人デモも75回やってますけどネットでは知られるようになったみたいです。

以上簡単ですがご報告いたします。

以下各人のスピーチ全文です

◆じゃけえさん

毎度お騒がせしております。
毎週金曜日恒例の広島2人デモです。
ご通行中のみなさま、商店街のみなさま、毎度お騒がせしております。
原発に反対したい一心で個人が集まり
みなさんに知っていただきたいことをスピーチしながら歩いております。
少しでも耳を傾けていただけると幸いです。

毎週チラシを作成し、お配りしております。
原発問題について考える際、是非参考にしてみてください。

チラシはwebでもご覧いただけます。
「広島2人デモ」で検索してみてください。

日本の原発は事故を起こさないということが前提で稼働してきましたが
福島で苛酷事故は起ってしまいました。
福島で事故が起こってからの日本では
原発は福島で起こったような事故が起こることが前提で再稼働されます。
いま日本の原発は今全て止まっていますが
再稼働最有力候補となっている原発は
広島から一番近いところにある愛媛の四国電力伊方原子力発電所が
再稼働最有力候補となっています。

原発はすべて止まっていますが電気は足りています。
事故が起こるかもしれないのに原発は再稼働されようとしています。
広島から近い原発が再稼働最有力候補となっています。

原発の再稼働を容認するということは
そこで事故が起こっても構わない
事故が起こったら避難しても構わない。
事故が起これば広島で築き上げたものすべてを捨てて避難しても構わないと
言っていることと変わりません。

伊方原発再稼働を容認しないでください。

これからも広島に住みつづけたいと思われるのでしたら
伊方原子力発電所再稼働反対の声を挙げてください。
黙っていては伊方原発再稼働容認と勝手に捉えられてしまいます。

原発にはなんとなく反対しているけど
声を挙げなくては容認と捉えらえてしまうのです。
それは今の日本の政府が原発再稼働を推進しているからです。
声を挙げなくてはいいように容認と捉えられてしまうのです。

伊方原発再稼働反対にご賛同いただけましたら署名のご協力をお願いいたします。
広島市議会に伊方原子力発電所再稼働反対の決議を求める請願を提出いたしました。
署名は追加で提出することができます。
結・広島で検索してみてください。

日本の原発は事故を起こすことが前提で再稼働されますので
伊方原発が事故を起こすことは充分にあり得ます。

伊方原発で福島のような苛酷事故が起これば
広島は『一時移転』の可能性のある対象区域になります。
伊方原発で事故が起これば私たちは広島に住むことが出来なくなります。

署名は追加で提出することができます。
結・広島で検索してみてください。

◆2回目

みなさんに忘れないでいてほしいことがあります。
福島で起こった事故はまだ終息していません。
放射能は漏れ続けています。
終息しているどころか悪化の一途を辿っています。
原発事故で避難した人たちは今も仮設住宅での生活を強いられています。
厳しい規制もなく、放射性物質は日本全国に拡散されています。
いま世界中の原発が廃炉になったとしても
私たちの世代は次世代に多大な負債を残したまま
この世を去らなければなりません。

日本の原発は安全です、事故を起こしませんと言って稼働してきましたが
それはウソでした。
福島で苛酷事故は起ってしまいました。
事故が起こってからの日本では日本の原発は
福島で起ったような苛酷事故が前提で再稼働されます。

◆哲野

金曜日お勤め帰りのところをうるさくお邪魔します。
毎週金曜日に歩いております広島2人デモです。
今日はたまたま4人で歩いております。
デモというより原発や被曝関係のことでみなさんにお知らせしたいことを
勝手にしゃべって歩いております。

プラカードにありますように、実は今週、福島第一原発の関係の問題で
大きな動きがありました。
18日に4号機プールの燃料取り出しが開始されました。
みなさんちょっとご想像つかないでしょうけども
1533体の核燃料があります。
そのうち約200体が未使用、使ってない核燃料
その他が使用済み核燃料。

使っていない核燃料はまだ安全性が高いと言えます。
しかしいったん使った核燃料は
特に福島原発のような沸騰水型では大量のプルトニウム核種
プルトニウム238、239、240 241
こういった大量のプルトニウムを生成しますので
いわゆる冷温の状態を保たないといけません。
核燃料がプール内や炉内にあれば
いついかなる時でも苛酷事故の原因になります。
大量に発生している汚染水も元をただせば、この核燃料です。
この核燃料を除去して安全に保管しないかぎり
福島原発は常に第2苛酷事故の危険にさらされているということになります。
ですからプールから核燃料が取り出しがはじまったというのは
これは大きな前進だと思います。

福島地元の19日の新聞を見てみますと
福島民報ですが、お配りしているチラシに出しております。
「本格的に廃炉、第二期に意向」
朝日新聞も「廃炉本格化」
日本の各紙は廃炉に向けて順調のように書いております。
4号プールは1533体、1体あたり50本から60本の燃料棒が入っておりますので
1体あたり約200kgくらいの燃料が浸かっていることになります。

新聞各紙があたかも本格的に廃炉がはじまって
順調に進んでいるかのような印象を持たせるような記事を何故書いているのかというと
東電と経産省が廃炉に当たっているわけですが
東電と経産省が合同で作っている「廃炉対策推進会議」
経産省の中に推進会議を置いて、福島原発配置措置に向けた中長期ロードマップ
というのを出しています。
チラシの中にロードマップの内容をおおっぱに書いてますが
それを決めている。

この中長期ロードマップに基づいて新聞各紙が記事をかいている
こういう構造です。
私たちが新聞記事、TVの報道を正しいのかどうかを判断する方法は
この中長期ロードマップが実効性があるのかどうかということになります。

野田政権時代に作られたロードマップに比べると
1年半前倒しになっています。
マスコミが取り上げたのでご記憶の方もいらっしゃるかもしれません。
これが現在のロードマップの特徴です。
4号機プールの燃料取り出しも12月から始まる予定でしたが
11月に前倒しになっています。

6月27日の翌日、6月28日原子力規制委員会の中に
特定原子力施設評価検討会議というのが開かれました。
これは第13回目になります。
特定原子力視施設というのはどういうことか?
新聞テレビが報道しませんのでいったいなんのことかと
思われる方が多いかもしれませんけども。

現在の原子炉等規制法では福島原発は完全に違法な存在です。
放射能は現在でも出しっぱなし
原子炉等規制法に定められた様々な規定は守ろうにも守れない状態。
福島第一原発そのものが違法な状態です。

この違法状態をなんとか合法化するには
福島第一原発は特別であるという法的措置を取らなければなりません。
そしてそれは原子炉等規制法にキチンとそういうことが出来ると書かれてあるので
福島第一原発を特定原子炉に指定して違法状態を開放した
これが第一の目的です。
第二の目的はなんとか終息・廃炉に向けて前進させなければならないのですが
直接の監督官庁は経済産業省です。
監督・命令指揮権は経産省にあります。
しかしこの経産省が本当に信頼できるのか、こういう話が
昔から政府内ではありました。
事故直後からありました。

これに原子力委員会をかまして監視を強めていこう
これで評価会合が立ち上がりました。
しかし原子力規制委員会はあくまで監視・評価・アドバイスをする立場であって
東電福島第一原発に直接命令指揮権はありません。
直接の命令指揮権は内閣総理大臣
そしてその下についている経産省
監督官庁は経産省です。
現在は茂木さんというひとが大臣です。

28日にこの評価会合が開かれました。
この評価委員は外部有識者も入れて
中長期ロードマップについて評価するわけですが
みなさん1回議事録を読んでおいてほしいんですが要するに
絵に描いた餅。全く裏付けがない。
これは専門家でなくてもわかります。
只今中長期ロードマップによれば
廃炉完了は30年から40年後と書いてあります。
専門家でなくてもこんなことは誰も信じません。
事故を起こさない通常原発が廃炉完了がいま約40年です。

例えば1986年に事故を起こしたチェルノブイリ原発は
今まだ解体作業に入れません。
27年間経ってまだ解体作業に入れません。
ウクライナ政府の資料を読むとあと50年はかかるだろう、
つまり事故を起こしてから70年から80年かかるだろうと。
それでも見通しはつかない。
中長期ロードマップが30年から40年後に福島第一原発が廃炉に出来ると
書いてありますが、これは全く根拠も裏付けもありません。

だいたい1号機から3号機の燃料
燃料はいいですがデブリと呼ばれる溶融残骸物を安全に取り出す技術は
今開発中です。
その開発の目処も立っていません。
技術的根拠もない、現状がどうなっているかもわからない
しかし中長期ロードマップは30年から40年と書いてある。

これはそうしたいという希望的観測はわかりますけども
これは希望的観測ですよとちゃんと書いておかなければ
更田委員のコメントですが「あとで騙された気分がする」と
やはりわからないことはわからないと正直に書いてもらわないといけません。
正直に私たちに伝えてもらわないといけません。
これだけの事故ですから、わからないこと、全く未知のことが
数多くあるのは私たちにもよく理解できます。
これから非常に長い時間、福島原発という時限爆弾と
闘っていかなければならないということも良くわかります。

しかしわからないことを根拠もないことを
裏づけも確からしさもないことを
さも、私はわかっています。政府は全部把握しています
これは必ず廃炉にします、40年後に福島原発は廃炉にできます、
こうやって中長期ロードマップに書き込んで国民に示す
これはやっぱりしてはならないことだと思います。

希望や観測は当然あってかまいません。
しかし同時にわからないことや、まだ技術開発が追い付いていないことが
まだこんなに沢山あるんだということを私たちに知らせてくれないといけません。

安倍政権の福島第一原発に対する対応は
もう一つのことを意味しているように思います。
もう一つのことというのは現在の政府が福島原発の廃炉に向けて
非常に軽々しい態度をとっている
もう少し言えば、事態を甘くみたまま。

希望的観測を一方的に述べるのは
希望ですからかまいません。
ある意味嘘をついているということになります。
嘘をついている人間は自分が嘘をついているんだということを
しっかり認識してもらわないと困ります。

今の安倍政権の福島原発に対する対応は
安倍自民党政権自身が国民に対してついている嘘に
自分自身が騙されている状況に見えて仕方がありません。
これが非常に私の不安を書きたてます。

6月27日原子力規制委員会、特定原子力施設監視評価会合で
外部有識者が声をそろえて
こういう中長期ロードマップを出してたんじゃダメだと言っている
彼らの話を、私たちももう少し耳を傾けないといけません。

新聞もテレビも自分達がついている嘘に自分で騙されている状況
東電や政府が出している資料をそのまま右から左へ国民に取り次いで
福島原発が順調に廃炉に向かって進んでいるんだと言う印象を振りまけば
私たち国民は本来もっておくべき警戒感をだんだん失っていきます。

しかし自分たちがついた嘘に騙されようが騙されまいが
危険は現としてそこにあります。
一号機から4号機プールまでウラン換算で約900tの放射性物質が
ほぼむき出しのまま置かれている、
恐らく人類がこれだけ大量の放射性物質を
剥き出しのまま置いているというのはありませんでした
おそらくこれからもないでしょう。
広島原爆で使われたウラン燃料はわずか60kgです。
約900tの放射性物質がほぼむき出しのまま置かれている
これが私たちが知ろうが知るまいが、そこにある現実です。
はっきりいって、いつ何が起こってもおかしくない。
第2福島事故はいつ起きてもおかしくない状態です。

最近福島県の浜通りを中心とした地震が多い
震度が3とか4とか
さほど大きな地震ではないと思いますが、結構揺れますよ。
そういう地震があるたびに私たちは大丈夫かいなと思ってしまう。
台風が来た、もしフィリピンを襲った台風30号、風速80mという風が吹いたそうですが
これが福島原発を襲ったらどうなるか。
もう考えて見なければならないことがたくさんあります。

ほぼむき出しになった約900tの放射性物質が福島原発敷地内にある
そしてこれがどういう状態になっているのか
いまだにわからない。
わからないのは人が近づけないからですね。
人が近づけないのでどうなっているのか調べられない。
かろうじて水で冷やして食い止めているのが現在の状況です。
その現実をやはり政府は無責任なことを言うのではなく
やはり現実にしっかり向かい合わないといけないと
私は思います。

一方でもしこの現実に目を逸らしたまま
私たちが政府の言い分を信じて、また何か起こったら
例えば福島第2苛酷事故が起こったら
みなさん、自分たちは政府に騙されていたんだと
飯館村の村長が言うように国を信じてやってきたんだけども
政府に騙されたと言って済ませますか

言って済ませることはできません。
一度騙されるのは騙した方が悪い
しかし二度三度騙されるのであれば騙される方が悪い
私たちが悪い

私たちがもっと警戒感を持って
福島第一原発の現実に向かい合う必要があると思います。

何が本当の危険か
本当の危険はウラン換算約900tのほぼむき出しになった放射性物質である
これは原子力規制庁をはじめとするほんの一握りの幹部の人たちはわかっています。
しかしそのことを国民に知らせたくない
国民の共通認識にしたくない
もし共通認識にしたら政府安倍自民党政権が進めている
様々な原発あるいは放射線防護に関する政策が崩れて行ってしまうからです。
ですから嘘と言えば言い過ぎになるかもしれませんが
政府が一つの虚構、フィクションを国民に言い続けなければならないのです。
それはかまいません、もう。
一番怖いのは、自民党安倍政権が国民に示しているこのフィクションを
自分で信じてしまう、自分の嘘に自分が騙されてしまう、この事態が一番怖い。
もしかして安倍首相は完全に自分でついた嘘に完全に騙されている
そういう風に感じます。

◆2回目

今広島から最も近い原発、四国電力伊方原発再稼働の話をいたしました。
昨日中国電力からメールが入ってきました。
メールサービスを受けておりますので、入ってきました。
本日、昨日ですが、中国電力は島根県と松江市に対して
安全協定にもとづき、島根原発2号機の再稼働申請をする、その事前審査を
島根県松江市に提出した、とこういう電子メールでした。
PDFが添付されていて、原子力規制員会 規制基準適合性審査を申請しますという
内容の審査の概要が書かれてありました。

中国電力は島根原発2号機、これが伊方原発3号機と同じく
これからプルサーマルになる計画の原子炉です。
プルトニウムを使う原子炉を再稼働させようということが
電事連の中にあるのかもしれません。
プルトニウムを使わないと核燃料サイクルそのものの事業が
ダメになってしまう可能性があるからです。

伊方原発を再稼働反対と言っている間に
中国電力の島根原発2号機が再稼働するかもしれない

ただし2号機の再稼働はこれはかなり難しい。
現在の規制基準、原子力規制委員会の規制基準に照らしてみれば
中国電力はよく今の内容でどうどうと申請するもんだというほど
条件に欠けています。

まずどうしてもフィルター付ベントをつけなくてはなりません。
沸騰水型に猶予期間はありません。
また免震重要棟もこれから作らなければなりません。
やっと防潮堤の完成が見えてきたと言う段階です。

1号機はもう40年近くになるのでこれにもうお金を使う気はないだろうと思いますが
とりあえず1号機から3号機を適合させるために
約1000億円の投資をすると公表しています。
この内訳はよくわかりません、よくわかりませんが
中国電力の資料を読むと約1000億円使うそうです。

現在中国電力島根発電所は稼働しておりません。
4月に公表された決算書を見ても1kWhも発電しておりません。
にも関わらずランニングコストの高い、不合理な発電手段に
追加投資で規制基準に適合させるために1000億円使おうという投資計画を立てています。
どうも正常な経営判断をしているとは思えません。
経済合理性からこういう決定をしたのではなく
経済合理性とは離れて別な意図でこういう経営判断をしているのだと考えざるを得ません。
伊方原発の話が出ましたが、伊方に続いて島根原発の稼働が近づいております。
前門の狼、後門の虎という言葉がありますが
広島が危険な原発に取り囲まれていく状況がいま着々と進んでいます。

◆網野

毎度毎週お騒がせしております。
広島2人デモです。
毎週金曜日歩いております。
チラシをお配りしておりますのでもしよろしければお手にとってご覧ください。
原発問題に関して調べたことをまとめております。

今日のチラシは東電特集です。
東電の4号機プールの燃料取り出し開始がされ
各紙が大きく取り上げております。
しかし調べてみると、一つ一つの燃料取り出しも大変危険、
しかも一本一本確認しながら人の手で取り出すという状況で
もし核燃料が破損していたらどうするかということ
作業がストップしてしまうことを考えずに
来年度までに取り出せるという話がそのまま載せられております。
東電はそういうことを考えておりません。
東電は来年度までに出せたらいいなという目標という言葉を使っていて
計画になっておりません。
そういうことを合わせまして、政府や経産省、東電や規制委が
どういう議論を元に福島原発の終息を進めているのかという話を
まとめております。
調べてみると、私の感想ですけども
安倍政権が本当に終息に向けて動いていれば
こんなに無駄に専門家の、専門家の能力を引き出すこともなく
無駄な作業をさせることもなく
廃炉に向けて進んでいたであろうなと思う、それが私の印象です。

原子力規制委員会からも有識者からも普通の人間でもわかるような
普通のビジネスマンでも、これはおかしいなとわかるようなことが
次から次へと出ていて
廃炉に向けて順調に進んでいるとはとても思えません。
経産省の出してくる、あるいは東電の出してくる誤魔化し、希望的観測の
資料を毎回毎回出されては、へとへとになるほど批判をしているという状況です

今日たぶん中国新聞でも出たと思いますが
中国電力さんが動き始めました。

そこの記事の中に「安全審査」と言う言葉が使われております。
みなさん、繰り返し申し上げますが
安全審査はありません。
中国新聞の言葉に騙されないでください。
いま進んでいるのは規制基準適合性審査が進められております。
原発は苛酷事故を起こす可能性がある、しかし
苛酷事故の可能性を減らすために技術的な機器を整備しておきましょう
少しでも可能性を下げるために危機の性能を評価しましょう
その性能目標を元に作られた規制基準であって安全基準ではありません。
安全基準はまだ作られておりません。
誰も原発の安全を担保することも審査することも、評価することもできません。
みなさん、原発推進の人、電力業界の人々が使う
安全基準、安全審査と言う言葉に騙されないでください。
安全は誰も保証できません。
規制委も「万歳している」とちゃんと4月3日に言っています。
最初からゼロリスクはないと言っています。
規制委員会の田中委員長自身そう言っています。
安全基準、安全審査はありません。
みなさんに安全だと思われては困るので、わざわざ名称を規制基準に変えています。
原発に安全審査はありません。
騙されないでください。