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第107回広島2人デモ 9月12日報告

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▽第107回広島2人デモチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20140912.pdf

みなさま
(いくつかのメーリングにお送りします。)

第107回広島2人デモ9月12日の報告です。
今日は参加者が3人。
常連メンバーの人はそれぞれ仕事で抜けられず、
Kさんが仕事が終わって電車を乗り継いで
やっとデモも半分以上過ぎたころやっと滑り込みセーフという状況でした。

今回のチラシのテーマはなぜ原発をやめられないか、の第3回目。
業界グループごとに見ていく方法ではなくて、原発ビジネス(核利益共同体)を
思い切って俯瞰してみよう、そうすると原発ビジネス(核利益共同体)が
市民社会と一体化して、社会の仕組みの中に完全に溶け込んでいる状態が
見えてくるのではないか、と言う切り口でした。

さて、成功しているのかどうか。

本日のチラシです。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20140912.pdf

なお、追加修正をしております。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/index.cgi?no=329

また、チラシ4~5Pの日本原子力産業協会 会員名簿の処理にも
例えば岡山大学耐災安全・安心センターを大学に分類しなかったり
三重テレビ放送(株)をマスコミに分類しなかったりなどの不備もありましたので
こちらも訂正しております。

▽本日のプラカード

特にプラカードの「原発ビジネスは同心円状に巨大」は
チラシの中でも使っておりますが
税金と電気料金は強制的に同心円の中央に吸い上げて
これを同心円周辺に向けてお金が流れていき
核利益共同体が生命維持しているダイナミズムを表現しようとしました。
さて能書き通り成功しているかどうか、ご判断ください。

18時直前で元安橋の欄干に灯りがともりました。
出発の音楽が鳴って、網野と哲野が2人で出発です。

網野はプラカード2枚とスピーカーを抱えて、ほぼチンドン屋状態。
哲野は片手にマイク、片手にチラシ袋。
こちらはズボラを決め込んで、チラシ袋のファスナーも開けておりませんでした。

スピーチ開始早々、妙齢のご婦人がチラシをいただけますかと哲野に近づいてきたので
哲野が慌てて袋を差し出して、「すみません、ファスナーを開けて一枚取ってもらえませんか」
女性は慌てずにっこりとファスナーを開けて、一部取って行ってくれました。
網野「チラシ数枚、すぐ渡せるように持ってなさいよ!」
哲野「違いない。それもそうだ」
とチラシの束を片手に持ってスピーチを再開しました。

哲野のスピーチはほぼ、チラシの内容を解説したものなので省略します。
スピーチは哲野1人ではじめから終わりまで担当しました。

プラカードはよく見てもらえました。
特に「同心円」、「こんなおいしい商売はやめられない」
「六ヶ所村年間歳入」の3枚は、一般にも注目度が高かったようです。
哲野「チラシを取りに来た人の顔ぶれが今日は全然違う。
   まず、ビジネスマン風というよりも、経営者風、元経営者風の人、
   妙齢のご婦人のような実社会で働いている一線の人、
   という感じで、普段原発反対とは縁のなさそうな感じだった。」
網野「こちらから差し出せば、取ってくれた人はかなりいたと思う。
   プラカードへの視線が違う」
帰りも半分以上、過ぎたころKさんが息せき切って哲野のところに。
Kさん「チラシ!」
すぐに哲野が慌ててチラシを何枚か渡すと、Kさん、ものも言わずにどこかへ消えました。
哲野「今Kさん来たんだけども、どっかいっちゃったよ」
あとで聞くと、近づいた時にプラカードを凝視している男性が4~5人いて
チラシを渡そうと通り過ぎたその男性を追いかけていったとのことです。
5人中、3人取ったとのことです。
チラシは全部で10枚程度はけました。

哲野のスピーチは省略すると書きましたが、一か所だけ書きます。

哲野「・・・ですから、核利益共同体というのは、別に一部の原発機器メーカーや
   一部の電力会社だけで構成しているのではありません。
   私たちの普段の生活の中にこの核利益共同体の同心円は深く、深く、浸透し
   私たちの生活に食い込んでいます。
   例えば広島は戦前から三菱重工の企業城下町という性格を色濃く持っている。
   三菱重工業、その関連会社、その取引企業、従業員、家族まで含めると
   膨大な人たちが三菱重工業の周りで働き、生活しています。
   例えばマンション経営者もいま上得意は大企業の契約です。
   中には三菱関連の会社もあります。
   だから原発反対、とは言いにくい雰囲気があるのは紛れもない事実です。
   原発反対というと何かどこかから睨まれて、利益にならない、損をする、
   あるいは突然契約を切られたりするんじゃないか、という不安の中で生活している。
   これもまた事実です。
   だから原発の話をするときは相手をよく見てひそひそ話をしてお互いに腹を探り合っている、
   こういう状況があることも事実です。
   核利益共同体の同心円の最周辺、末端の末端で起きている紛れもない現実です。
   核利益共同体がいかに私たちの身近な生活の中に食い込んでいるか。
   また、中央から流れてくる薄めに薄められたマネーを少しでも自分の懐に入れ
   あるいは自分の会社の売り上げにしよう、これは決して一概に非難のできない、
   誰にとっても自分の生活を守り、仕事と売り上げを確保する、真っ当な行為です。
   しかし、その真っ当な行為をみんなが一生懸命やればやるほど
   核利益共同体の中に知らず知らず入り込み抜け出せなくなる、
   これが原発をやめられない理由の大きなひとつになっていると思います。…」

元安橋に帰ってデモ終了後
久しぶりに参加したKさんと3人で事務所でおしゃべりしていると
仕事を終えた原田さんが参加
4人で原発のこと、伊方原発のこと、九電川内原発のことを
しばらくおしゃべりしました。

以上ご報告いたします。

広島2人デモ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/