◆画像説明
1.第12回伊方デモチラシ表
2.第12回伊方デモチラシ裏
3.プラカード1
4.プラカード2
▼第12回チラシ
http://inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130209.pdf
原田さんより伊方デモの報告が上がりましたで、転載いたします。
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原田です。
2月9日の第12回目の 元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース 伊方原発再稼働反対ウォークの報告をさせていただきます。
15:00少し過ぎに、元安橋東詰めをスタートしました。
プラカードとチラシを用意してくださった網野さんがこの日はウォークには参加されず、哲野さんと、この日も島根から来てくださった廃炉マトリョーシカさんと、3人で出発しました。
ところがすぐに、シュウトさんとKさんと娘さんが合流してくださいました。
さらに、自転車を押した佐々木さんと石井さんが加わってくださって、8人でのウォークとなりました。
先日、原子力規制委員会が原発の新安全基準の骨子案を大筋で承認しました。
原発再稼働のロード・マップは、チラシ裏面に示されていますので、ご参照ください。
骨子案に照らして、再稼働への最短距離にあるのが伊方原発です。
今日はとにかく、このことを訴えたいと考えました。
「広島市から一番近い原発、四国電力の伊方原発の再稼働がいよいよ現実味を帯びてきています」
「7月、原子力規制委員会の新安全基準が決まると、日本中で最初に再稼働される可能性が最も高いのは、伊方原発です」
「伊方原発は、新安全基準をほぼクリアしています。福島第一原発と異なる加圧水型原発です。免震重要棟をすでに設置しています。活断層のリスクがありません」
「世界最大級の活断層、中央構造線のすぐ側にある伊方原発が、なぜ『活断層のリスクがない』のでしょうか。
「発電用原子炉施設に関する耐震計審査指針」(2012年3月14日)
<http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/jishin/jishin14/ksiryo2.pdf>
に基づくと、活断層が敷地外にある場合はリスクとみなされないのです。従って、これを踏襲する現在の基準では原子炉・重要構造物(正確には、「Sクラスの建物・構造物」)の真下を通る活断層でなければリスクとはみなされないからです」
次にスピーチしたのは哲野さん
「伊方原発で再稼働されるのは、もっとも新しい3号機の可能性が高いです。この3号機はプルトニウム燃料を使うもっとも危険な原子炉です。」
「今のままでは、7月18日以降、伊方原発が再稼働されるのは確実です。しかも3号機です。」
「しかし、最後のチャンスがあります。詳しくはチラシを見ていただきたいのですが、原発再稼働のプロセスでは、原子力規制委員会が安全判断をし、最後に、『政府が政治判断をする』ということになっています。原子力規制委員会の安全判断が最終ステップではありません。」
「この最終政治判断のステップに訴えることができます。もし100万の広島市民と50万の松山市民がいっせいに伊方原発再稼働反対に動けば、政府とすれば、その政治判断にこの市民の意思を無視できるものではありません。特に気の小さい安倍首相には、その反対を押し切って伊方原発を再稼働させる勇気はないでしょう。(やれるもんならやってみろ!)」
次に廃炉マトリョーシカさんのスピーチです。
「広島市民の皆さん。
シカです。今日も中国山地を越えて、広島にやってきました。
今年7月18日以降、原発の再稼働が現実になるという。
ですからシカは、広島にまたやってきました。
2011年3月11日を思い出してください。
福島の原発事故の事を、もう一度思い出してください。
一体何が起こったのか。
原発事故は決して終わっていません。
今現在も、福島の人たちは苦しめられています。
そして、再稼働の一番の焦点になっているのが、
伊方原子力発電所です。
伊方原発再稼働、そのキー(鍵)となる組織が、あの原子力規制委員会です。
原子力規制委員会とは一体どんな組織でしょうか。
二点、焦点を絞ります。
最初に、
名雪問題を知っていますか。御存じない方は、
「Our Planet TV http://www.youtube.com/embed/2ME9TvK_bPM 」
で検索してみてください。
名雪哲夫審議官(いまや元審議官)規制庁ナンバー3の名雪哲夫問題です。
公表前の報告書の原案を、draftを、日本原電、常務3人に手渡した問題です。
しかも内規に反して、一人で会って手渡した問題です。
まず、時系列で整理します。
1月24日、記者が名雪審議官のいないのに気が付きます。
「体調上に理由」と説明されました。
1月28日、専門家による活断層の断定が下されました。
原電側はすぐに反論します。
そして、
1月31日、「原発新基準の骨子案」の公表があります。
その直後、
2月1日、18時 緊急記者会見です。
実は、(24日以前の)22日に内部文書を原電に渡していたのです。
委員長の田中俊一は、「癒着ではない。」
でも、どこからどう見てもこれは、癒着以外の何物でもありません。
名雪審議官に、何回あったのか、どういうやり取りがあったのか、
誰が聴き取りを行ったのか、一切不明です。
調べるつもりもありません。
これが、原子力規制委員会という組織です。
次に、避難基準の500マイクロシーベルト(500μSv/h)。
500マイクロシーベルト。0.5ミリシーベルト。
法律があります。
「東日本大震災により生じた放射性物質により汚染された土壌等を
除染するための業務等に係る電離放射線障害防止規則」。
非常に長ったらしい名の法律ですが、
要するに、除染ではこれを守ってね。という法律です。
その第二章、第一節、第四条の二
「腹部表面における等価線量2mSv」、を越えてはいけない。
http://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-216-2-0.htm
500マイクロシーベルト(ただし、避難基準では実効線量)は、4時間以内にそれだけで超えてしまいます。
さらに、もうひとつ。
獣医さんがいます。女性の獣医さんもいます。
動物が怪我をしたときに、レントゲン写真をとります。
防御をしていますが、レントゲン写真の被ばく量は50マイクロシーベルト程度です。
妊娠中の女性の獣医さんを調べた結果、
週に5枚以上レントゲン写真を撮る人は、それ(5枚)以下の人に対して、
流産のリスクが1.82倍もあります。
<引用資料:
「低線量・内部被曝の危険性-その医学的根拠-」 編 医療問題研究会(http://ebm-jp.com/)
Ⅲ.2 その他の障害(1)次世代への影響 48頁より 耕文社 2011年11月01日発行 第2刷2012年1月10日>
原子力規制委員会は、
「胎児はどうなっても構わない。」と云っているにも等しい組織です。
これが原子力規制委員会という組織です。
原発再稼働、伊方原発の再稼働に絶対反対していかなければいけません。」
次にKさんにマイクが渡ります。
「みなさんに知っておい て欲しいことがあります。
福島で今起きているこ とです。
福島県郡山市の小中学 生が「年間1mSv以下の安全な場所で教育を受けられるように」と、裁判を起こしました。
TV・新聞などの大手 メディアはこの裁判を報道しません。
政府・東電・東電の大 株主である企業がスポンサーだからです。
スポンサーに都合の悪 いことは報道しないんです。
震災以前、子どもの甲 状腺異常は1%未満でした。
しかし、2012年4 月に発表された甲状腺検査の結果、
福島の13市町村3万8千人の子どもの35%、そして福島市の4万2千人の子どもの43%に嚢胞が見つかっています。
東京の3千人に行った 検査でも36%の子どもに嚢胞が見つかっています。
福島市や郡山市の保育園では、原発から60km以上も離れているにもかかわらず、市内の至る所にホットスポットが点在し、放射線量は毎時1.5μSvの所もあり、乳幼児の外遊びは1日15分に制限されていま す。
そのため、震災の前に は上がれていたジャングルジムや滑り台に上がれなくなっている子もいるそうです。
自然に囲まれている場 所ほど線量が高く、以前のお散歩コースは立ち入り出来なくなっているそうです。
手抜き除染がニュース になっていましたが、国や県が中間貯蔵施設が決まらないまま、ただ除染だけを進めた結果、汚染 土壌はあちこちに野積みされたままです。汚染土壌をかき集めてホットスポットを作っているよう なものです。
宮城に友人が住んでいます。津波で家を失いました。
その友人の住んでいる近くの一般廃棄物焼却施設で家庭ゴミに
放射能に汚染された牧草を混ぜて燃やされたそうです。
牧草に付いた放射能は 燃やされることで灰に濃縮され、気化して空気中にも放出されます。
東北・関東の人々は、 福島原発から今も放出されている放射能、汚染された食品・水、汚染物質を燃やした煙、それらで 毎日被爆し続けているんです。
広島は遠いから大丈 夫。そう思っていませんか?
福島県鮫川村で稼働を 停止していた堆肥センターの再稼働をするそうです。
8000Bq/kgを 堆肥原料の基準にするそうです。
汚染された原料で作っ た堆肥に、放射性物質は凝縮され濃度が高まります。
そしてその堆肥を使っ た畑は汚染され、汚染された農作物が作られます。
汚染された畑で作られ た作物、その作物を食べて育った家畜の肉。
中国からの大気汚染が 毎日ニュースになっていますが、北九州では毎日震災がれきが燃やされ、風にのってダイオキシ ン・アスベストそして放射能が広がり続けています。
事故のあった福島原発 から遠く離れていても、ここ広島も安全とは言えないんです。
今の福島で起きている ことを知ってください。今福島で起きていることは、広島でも起きるんです。
どうか本当に原発が必 要なのか考えてみてください。
食事のたびに放射能を 心配する。地震のたびに原発の心配をする。
それをこれからずっ と、自分が死んだ後も子ども・孫にまで続けさせるのはおかしいと思います。
TV・新聞は本当に大 切なことを言いません。
自分で情報を探して、 そして考えてみてください。
よろしくお願いしま す。」
その後、私は、「とにかく、このままでは伊方再稼働が確実だ、ということを連呼しないと…」という気持ちになって、シュウトさんにマイクを渡すことも、網野さんから預かってきたメッセージを読むことも忘れてしまいました。ごめんなさい。
マトリョーシカさんの感想です。
「差し出すと受け取ってくれた人。素振りを見せず、ひったくるように持って行ってくれた男性。
シカのところでもですが、自転車のおじさん(佐々木さんのこと)の渡すチラシを受け取ってくれた若い人。
信号待ちの所で、「私にも1枚下さる?」と言って下さった御婆ちゃん(♪♡)。
いろんな意識の人がいます。当然と言えば、当然ですが。」
Kさんの感想です。
「今日は、昨日受け取ってもらえなかった30代以上の男性がよく受け取ってくれました。
本通りのまん中当たりのお土産屋さんで、大野町のはっぴを着た人が受け取ってくれました。」
ゆっくり歩きすぎたのか、復路は本通りのアーケードが切れるところで16:00になってしまい時間切れ。終了しました。
(警察への届けでは、デモは15時~16時の申請になっていたのです。
警察「あと20秒です!」
原田「ええっ?!」
警察「すいません!時間が切れました!」
というわけで、本通りのアーケードが途切れたところでちょうどデモも終了。
今度から15分くらい余裕をもって申請しておきます…)
デモが終わって、プラカードを片付けに行って
残りのチラシをもらおうと思ったら、
もう一枚も残っていませんでした。
網野さんは100枚用意していたはずなんですが・・・
(原田「じゃあ今日の残りのチラシを持って帰ろうかしら?」
哲野「ええ、そのビニール袋に入ってますよ。」
原田「…?ありませんよ。」
哲野「そんなはずは…あ、そっか。残った10枚はいつものKさん用だから。ありませんね。ないですよ。」
というわけでした。)
以上です。
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以上が原田さんの報告でした。
今日は、網野が参加していませんので、哲野から聞いたことを補足します。
哲野「昨日(広島2人デモ2月8日)とだいぶ町の様子が違うんだけど…」
Kさん「やっぱり、土曜日ってことがあるんじゃないかしら。」
哲野「?」
Kさん「あの、30歳代以降の男性の反応がぜんぜん違う。
金曜日はまだネクタイつけて、ビジネスマンモード。
でも土曜日はセーター着て、家庭人モード。
だから、ビジネスマンの時と家庭人の時と、意識が全然ちがうんじゃないかしら?」
哲野「なるほど…まさに『存在は意識を決定する』だね。」
Kさん「?」
哲野「いやいや、こっちのことです。」
哲野から聞くと、チラシ撒きはKさんと石井さんが大活躍してくださったそうです。
哲野はスピーカーを担いでいたこともあるけど、とうとう一枚も渡さなかったそうです。
スピーカーは、上に向けないと駄目ですよ。
横や前に向けると、近くを通る人の耳をつんざくようですから。
哲野「仰せのとおり、ちゃんと上に向けて歩いたよ」
網野「よし!」
以上です。