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第91回広島2人デモ 『3.11』特別版 報告

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みなさま

毎度お騒がせしています。
広島2人デモ、遅ればせながら3月11日の報告です。
デモが終わった後の哲野と網野のやりとり。

哲野「ほら、今日『フクシマを忘れない!さようなら原発 ヒロシマ集会』のデモの人たちと本通りですれ違ったじゃない?
    あれは良かったねえ。」
網野「うん。参加してた田尾市議がこっちに気が付いて
    『おお、お疲れ様です』と声をかけてきてくれた。
    なんかね、撮った写真みると、ちらほらこっちに気が付いてくれた人がいたよ。」
哲野「去年は3.11に歩いたのは僕たちだけだった。」
網野「そうだよね、前日の休日にデモやって、当日は私たちだけだったね。」
哲野「休日のほうが人が集まるからというのは、確かに納得できる理由なんだけど
    やはり3.11の意味をよく考えて欲しいなと思った。
    今年は通り過ぎる人たちを見ていると、全水道、女性会議、
    教育関係の広教祖、広島電鉄の労働組合なんかが歩いてた。
    あれ、自治労が中心だったんだろうね、きっと。
    やっぱり今年の3.11は火曜日で人は集まりにくかったんだろうと思うけど
    でも仕事を終えて、あのデモに参加した人たちがたくさんいた。
    どれくらい参加したの?」
網野「情報筋によると、500人は最低いたらしいですよ。」
哲野「だろうね。とにかく僕はみてて嬉しくなった。」
網野「そうだね。この日に歩くことに意味があるね」
哲野「去年も3.11がらみのイベントがあったけれども
    自然エネルギ―を主張する人、環境を守ろうと主張する人
    なにか焦点が絞れてなかった。
    今年の3.11のこのデモはまだ生存権を守ろうという明確な主張までは至っていなかったけど
    脱原発、反原発に焦点が絞ってあった。
    1年間ではやはり大きな前進だと僕は思う。」
網野「私たちも参加するという手があったかな」
哲野「いやそれはないよ。僕たちのデモはスローガンを掲げて市民にアピールするタイプのデモではない。
    やっぱり原発や被曝に関して市民の人たちに知って欲しいことや
    市民の人たちが知りたいことをお知らせして歩く、いわば広報デモだから・・・
    ちょっと方法が違う。」
網野「ま、確かに。」
哲野「だから今日見た大人数のデモも良し、僕たちのような少人数のスタイルの違うデモもよし。
    今大事なのは街に常に僕たちがでて、原発反対の意思表示をしっかりしておくことだ。
    1人でも2人でもね。
    これが一番大事なことだ。
    で、自分の周りの人たちに、思い切って声をかけて、原発や被曝をタブーの話題とせずに
    積極的に話題にしていくことだ。
    ほら君が言っていたじゃないか、なんだっけ?」
網野「 町に出よう
     となりの人に声をかけよう
     小さな勇気が世界を変える 」
哲野「そう。その通りだよ。それが大事なところだよね。
    広島市立大学の河上さんじゃないけれど
    『あなたの一票、革命権』とどっか通じるものがあるよね。」

と自分たちのデモのことはそっちのけでさようなら原発デモの感想を言い合ってました。

では2人デモのご報告を。
参加者は7人。
哲野、網野、じゃけえさん、一ノ瀬さん、原田さん、かおるさん、ひらめさん

集合場所に行って待っていると、
じゃけえさん、一ノ瀬さん、原田さんが来ました。
かおるさんがちょうど通りかかりました。
かおるさんは福島の方々の体外へ放射能排出させるための母子保養の運動をしている人です。
http://kimita-fukushima.jimdo.com/
原田さんのお知り合いのようで「こっちに参加しない?スピーチもできるし」
ということで参加。

▼平和公園では震災イベントがされていました。

▼高校生が仮設住宅に焼却炉をと募金活動をしていました。

高校生の募金活動にしても、福島での被曝を軽減する母子保養の運動にしても
本来は政府がきっちり予算をとってやらなければならない最低限の政策です。
国がやらないから、政府がやらないから、といって
民間の人たちがやることはやむを得ないと思います。
しかし、私たちの善意が一方では上手に利用されていることも
しっかり頭のどこかに刻んでおかなければならないことだと思います。

チェルノブイリ事故で苛酷な対応をした旧ソ連政府ですら
避難者の医療費、住宅の手当て、仕事の確保など
最低限のことをやろうとしています。

ウクライナ政府などは避難者の入れ歯まで無償で提供しています。
そのためにウクライナ政府の国庫は空っぽになって借金だらけになりましたけど
それに比べれば、民間の善意を利用して政府がやらなければならないことを
踏み倒し、値切り倒している日本政府は原発事故史上、最悪の政府と言えるでしょう。

▼3月11日、夕陽を浴びる原爆ドーム

▼私たちの「3.11」

▼今回のプラカード


▼第91回チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20140311.pdf

雑談していると音楽が鳴りました。
哲野、網野、じゃけえさん、原田さん、一ノ瀬さん、かおるさんの6人で出発です。

トップバッターはじゃけえさんです。
じゃけえ「3年前の3.11に発令された原子力緊急事態宣言はまだ発令中です。
     3.11を考えるとき原発問題を是非考えてみてください。
     なぜ原発に反対するのか。
     事故を起こしていなくても、通常時でも放射能を出すからです。
     放射能に人間はとても弱いです。
     放射能安全神話を受け入れてきたからこそ原発がたち福島原発事故が起きた。
     人間が太刀打ちできない放射能がたくさん放出された。
     3.11を考えるということは、3.11を繰り返してはいけないということを考えるべきです。
     3.11を繰り返してはならないと考えるということは
     放射能安全神話の克服を考えるということです。
     本来、被曝線量に許容値はありません。
     絶対に安全であると言い切れないのなら、危険と考えるべきです。
     危険と考えなければならないのなら、避けるべきです。」

次にマイクはかおるさんに渡ります。
かおるさん「原発賛成とか反対とか、再稼働するとかしないとか
      それ以前に福島の子どもたちを救ってほしい。
      いま福島では年間1mSvは軽く超えています。
      妊婦さんがレントゲンを浴びるということがありますか?
      ありません。放射線が影響を与えることがわかっているからです。
      本来、法的には年間1mSv以上の被曝はしてはいけないんです。
      今私は、福島の子どもたちの母子保養を行っています。
      本来は国がやるべきことです。
      でも「原発事故子ども・被災者支援法」が出来ても、いつまでたっても理念法です。
      福島県にも掛け合いましたが、福島県は福島県内ならいいけど
      県外への保養は認めないという考えです。」

交通費だけでも、とカンパを呼び掛けました。
次に原田さんにマイクが渡ります。

原田さんは今なお、原子力緊急事態宣言中であること
福島の人たちは避難したくても出来ない状態に置かれていること
本来、人が住んではいけない高い線量の地域に依然として住まわされていること
政府はこうした人たちをじわじわと殺しているのと同じことだ、とスピーチしました。

次は哲野です。
哲野「今6時45分ですか、あと20分足らずで午後7時3分になります。
    今から3年前の3月11日午後7時3分に当時の菅総理大臣によって
    福島第一原発による原子力緊急事態宣言が発令されました。
    この緊急事態宣言はいまだに解除されていません。
    日本の社会は事故から3年経ったいまでも原子力緊急事態宣言下にあるわけです。
    なぜ緊急事態なのか。
    それは福島第一原発で事故が起こったからではありません。
    事故による放射能が福島現地を中心に日本を覆っているからです。
    福島第一原子力緊急事態宣言に続いてその時、福島第二原発緊急事態宣言も出されましたが
    放射能による汚染の影響はないとして、2011年の末までに解除宣言が出されました。
    いま、日本は福島第一原発の放射能による緊急事態宣言中だということを
    頭の片隅に置いておいてください。
    原子力緊急事態宣言中は、内閣総理大臣に緊急事態に対処するありとあらゆる権限が集中します。
    内閣総理大臣はオールマイティーです。
    しかし、日本の現在の首相は自分のオールマイティーの権限を全く使おうとしていません。
    自分が使える権限を使わず、東京電力に責任を押し付けています。
    そして日本の首相は、自分の権限外のことに対して影響力を行使しようとしています。
    原子力緊急事態宣言解除に向けてその権限をフルに使い
    問題解決に全力を挙げる内閣総理大臣がいま、日本に必要な事は明らかでしょう。」

ここで本通り電停にさしかかり
さようなら原発のデモとすれ違いました。


▼デモを取材する大手マスコミ
 翌日、どの新聞にも一行の記事も出ませんでした。
 ここで撮影した写真も、新聞紙上ではなく、中国電力関係者に渡っていることでしょう。

2回ほど信号を待ち、行進が少し途絶えたところで渡りました。
次は網野です。
網野は事故後3年の今日もまだ原子力緊急事態宣言中であること
福島事故は継続中であることを、政府もまた認めていること
広島・長崎の原爆被爆生存者寿命調査LSSが、現在の国際的な被曝強制基準ICRPリスクモデルと
その勧告の基礎データとして使われていること
これが放射能安全神話を形作っていること
LSSは外部高線量被曝には当てはまるが、内部低線量被曝には全く当てはまらない研究であること
しかも原爆投下から4~5年後から開始された調査であり
外部高線量被曝も過小評価されていること
広島はその意味では、放射能安全神話の故郷であること
放射能安全神話を克服することは、広島市民の使命であることなどをチラシのテーマに沿って訴えました。

次にじゃけえさんに再びマイクが渡りました。
事故から3年経ってもなおかつ、福島の人たちは本来人が住んではいけないところに住んでいる、
なぜ住んでいるのか、それは放射能安全神話があるからです。
放射能安全神話を克服しないかぎり、フクシマは解決しません
と訴えました。

元安橋に帰ってきてデモ終了なんですが
網野が一言
「いま午後7時5分過ぎました。ちょうど3年前の7時3分に原子力緊急事態宣言が発令されました。
 いまだに、解除されていません。
 フクシマ事故は継続中であることをお伝えしておきます。」

デモを終了して気が付いたのですが、実は参加者が一人増えていました。
それがひらめさんです。
終わりかけのころから、一緒に歩いてくれていました。
あとで本人に聞いてみると、2人デモの事は知っていて、以前から参加してみたかったとのこと。
仕事が忙しく、なかなか参加できないけど、今日は無理して都合をつけた、とのことでした。
ひらめさんも周りで原発問題や被曝問題について話せる人が少なく
もっと原発や被曝について知ってみたい、勉強してみたい、と思っていたそうです。

一ノ瀬さんは広島2人デモ初の参加の方ですが
黙々とチラシまきを担当してくれました。
途中で哲野が「一ノ瀬さん、一言でいいから何か言ってよ」というと
一ノ瀬「いや、いや、僕はそういうのは・・・いいよ…」とまたチラシ撒きにもどりました。
あとで聞いてみると、一ノ瀬さんは青森県の六ヶ所村に3年くらい暮らしていたそうです。
無口な人ですが、根っからの原発反対派。

というわけでこの日は寒かったので
早々に解散しました。

以上3.11特別版の報告でした。

第92回広島2人デモ 3月14日告知

▽第92回チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20140314.pdf

みなさま

第92回広島2人デモ
3月14日金曜日
18時~
いつも通り平和公園元安橋東詰め
を出発して歩きます。

チラシが出来ましたので
宜しければご覧ください。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20140314.pdf

今回は「中高生のための原発・被曝基礎知識その2」です。

大きな地震がありました。
地震のたびに伊方原発の苛酷事故を心配し
震えるのはおかしいと思います。

今日も歩いて参ります。

第91回「3.11」特別版広島2人デモ 3月11日告知

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みなさま

おはようございます。
3.11特別版 広島2人デモのご案内です。

3月11日(火曜日)18時~
平和公園元安橋東詰め出発、本通通り・金座街を往復します。

▽チラシが出来ました。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20140311.pdf

それでは歩いてきます。

第90回広島2人デモ 3月7日報告

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みなさま

毎度毎週お騒がせしております。
2014年3月7日、第90回広島2人デモの報告です。

この日、10時から広島市議会の決算特別委員会が開催され
トップバッターの質問者が田尾健一市議で、私たちが請願している
「伊方原発再稼働反対決議」(市議会で継続審議中)に関する関連質問が
なされるという連絡があり、傍聴に行きました。
(傍聴人市民は合計7人、すべてこの請願の関係者です)

請願の主旨は、伊方原発の再稼働は広島市民の生存権を侵害するというものなのですが
広島市当局、広島市議会には原発問題を生存権問題として捉える枠ぐみ自体がありません。
広島市当局、広島市議会は、基本的に
「原発問題はエネルギー問題」「環境問題・地球温暖化問題」として捉えています。
ですから、広島市議会の請願審査の枠組みも、「地球温暖化エネルギー対策」として
扱うほかはなく、最初から認識のずれと広島市・広島市議会の原発問題に対する
厚い壁を崩すところからスタートしなければなりません。

反対決議を求めるのではなく、

「地方自治法第九十九条
普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の公益に関する事件につき
意見書を国会又は関係行政庁に提出することができる」

に基ずく意見書決議であるならば、国の政策に対して物申すということなので、ハードルは低いのですが
これでは原発問題をエネルギー問題として扱う枠組みから一歩も出ることが出来ず
あくまで広島市議会の伊方原発再稼働反対決議でなければならないと考え、

「第百二十四条
普通地方公共団体の議会に請願しようとする者は、
議員の紹介により請願書を提出しなければならない。 」

の条項にのっとった反対決議請願としました。

余談ですが、地方議会に特定の原発を対象とした反対決議は日本で初めてだろうと考えていました。
(現在まで反対決議とされている地方議会の決議は99条に基づく意見書決議です。)
ところが最近になって知ったのですが、函館市議会が2012年9月25日に
「大間原子力発電所の無期限凍結を求める決議」
http://www.city.hakodate.hokkaido.jp/soumu/ohmagenpatsu/data/hakodate/ketsugi240925.pdf
を全会一致で採択しており、これがおそらく日本で初めての
地方議会が特定原発を対象にした反対決議になります。
(この場合は大間原発は建設中なので稼働反対ではなく建設反対となっています。主旨は同じです)

広島市議会の議員さんに個別に当たってみると、やはり意見書採択決議より再稼働反対決議のほうが
政治的影響が大きいことを認識している人も多く、意見書採択よりハードルが高いと実感しました。
(面白いことに、この決議の政治的影響力を正当に評価している議員さんは
 革新系の人よりも、保守系の人たちに圧倒的に多く、
 被爆都市ヒロシマでこんな決議を採択すれば、国際的影響が大きすぎるという
 自民党議員さんもいました。)

▼広島市議会の決算特別委員会の様子

前置きが長くなりました。

この日の質問は田尾議員に対する広島市当局の回答が中心のやりとりでした。
面白い事に、原発問題に関する市担当部局は環境局温暖化対策課です。
なぜ原発問題の担当部局が温暖化対策課なのか?
これは国の政策課題の流れに沿った割り振りです。
つまり、原発はCO2を出さない、地球温暖化の元凶はCO2など温室効果ガスである、
従って原発推進することは地球温暖化対策の有効な武器である、という
認識に沿った担当割り振りです。
つまり、広島市は原発推進政策を採っていることになりますし
質疑の当局回答もほぼこの線に沿ったものでした。

いわく、伊方原発再稼働問題は原発問題・エネルギー問題である、
エネルギー問題は国の専管事項であり、地方自治体としての広島市は
国のエネルギー政策の行方を見守り、福島原発事故で発生した国民の不信感についても
充分留意しながら政策を進行していってほしい、と要望している、という回答に尽きます。

いくつか当局の回答のなかでデタラメや嘘もありました。
一番酷かったのは原子力規制委員会の審査進行状況に関する広島市当局の見解でした。
曰く、「現在再稼働申請をしている原発については、原子力規制委員会で適合性審査
(この言葉を使うようになったのは大きな前進です。前回はまだ「安全審査」と呼んでいました。)
が進行中であり、その行方はまだわからない、また新しい規制基準や審査の内容については
非公開なのでよくわからない」
これはとんでもないデタラメで、規制基準及び規制規則、規制規制に伴う原子力規制委員会の内規は
堂々と原子力規制委員会のwebサイトに公開されていますし
(ただし、A4版1000ページ以上と言う大物ですけども)
審査の内容についても、資料、議事録、審議状況動画映像も全て公開されています。
(対テロ対策だけは概要のみ。詳細公開はなし)
ですから、温暖化対策課の回答は全くのデタラメなのです。

いちいち数え上げればきりがありませんけど、もう一つだけ加えれば
質問者が中国電力管内の電力事情はいかが?という主旨の質問に対して
広島市当局の回答は中国電力そのものの販売電力量とその比較でお茶を濁しておりました。
中国電力管内ということは、中国地方全体です。
発電容量全体は中国地方は原子力・火力・水力合わせて約1600万kWの発電設備を持っています。
それに対して、中国電力が持っている発電設備は1180万kWにすぎません。
中国電力は自前の火力発電設備を寝かしてでも、他社から電力を買って販売しています。
また一般電力は(家庭用を除く)すでに独立系電気事業者と大口顧客の間で取引が進んでおり
中国電力を介在しない電力取引量が次第に増加しています。
すなわち、中国電力管内の電力需給状況について、中国電力だけを語っていたのではまるで実態がわからない。
そういう事態にいまなっていることを、全く議会に報告していません。
(あとでこの問題を田尾議員に聞いてみると、意図的に市当局がとぼけている、というよりも
 勉強研究不足なんだと、一部電力自由化前、福島原発事故前の状況認識そのままで
 中国電力から貰った資料を鵜呑みにしているという事情説明がありましたし
 私たちもその通りだと思います。)

というわけで、ぶんぶんに怒りながら、午後の広島2人デモと相成りました。

今日の参加者は5人、
哲野、網野、じゃけえさん、飛び入り初参加のアイさん、原田さんですが
各人、入れ代わり立ち代わりのめまぐるしい1日でした。

▼今日の出発前
 陽が延びました。欄干の街灯に灯がついていません。

▼第90回チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20140307.pdf

▼本日のプラカード

集合場所に行って待っていると警察の方がみえたのでいつも通り指令書の確認。
警察の方と「寒い!」という話になりました。
前日は広島も寒波で小雪がちらつきました。
雑談していると音楽が鳴りました。
哲野、網野の2人で出発です。

最初は哲野のスピーチです。
今日のチラシのテーマである、トリチウムをかいつまんで説明し、
トリチウムの危険は本当は有機結合型トリチウム(OBT)にあること、
従ってトリチウムは外部被曝ではほとんど無害、
100%内部被曝する極めて特殊なかたちの放射性物質であること
その細胞損傷のパターンはICRP学者のいう様な電離エネルギーによるものではなく
身体の内部、とくに細胞形成とその破壊に関わる内部被曝のパターンであることなどを
説明しました。

しかしやはり怒りが収まらず、午前中の広島市議会の決算特別委員会のやりとりを
広島市民のみなさんに報告しつつ、

哲野「申し上げたように、広島市当局及び、多くの広島市議会議員は
    目の前に事実を突き付けられてもなおかつ、
    伊方原発再稼働問題は原発問題、
    原発問題はエネルギー問題、
    エネルギー問題は国の専管事項、
    従って地方自治体としては国の動向を見守る、という
    原発安全神話時代どっぷりの姿勢を全く崩していません。

    福島原発事故からやがて3年を迎えようとしていますが
    福島原発事故から私たちが学ぶことは
    私たちの生命と財産は、私たちが守らなければ誰も守らない、守ってくれない、
    という教訓ではなかったでしょうか。

    大変気の毒な話ではありますが、国に騙された、と飯舘村の村長さんは言いました。
    飯舘村の村長さんとしてはそう言いたかったでしょうが、
    村民の生命と財産を守るという首長の第一義責任からすれば
    これは言い訳にもなっていません。

    広島市民の生命を財産を守る第一の責任は、まず広島市長、
    それから広島市民の代表である広島市議会が
    負っていなければなりません。

    今日私が広島市議会の決算特別委員会で見た光景は
    広島市民の生命と財産を守るという第一義責任を放棄し
    生命と財産を『お国まかせ』にする広島市の姿勢でした。

    広島市当局は、そして、決算特別委員会に出席にしていながら、
    市長あての質問にも一言も発しなかった松井広島市長は
    担当部局である環境局温暖化対策課長の答弁に100%任せました。

    みなさん、この事実を忘れないようにしてください。
    広島市は原発に関わる、広島市民の生命と財産、一言でいえば生存権問題を
    一担当課長にすべて下請させている、そういう姿勢であることを。
    総じていえば、広島市は、ポスト・フクシマ時代の地方政治の在り方から
    全く取り残されています。
    私は何にもまして、この広島市の態勢は大変危険極まりないものだと思いました。
    みなさまはいかがお考えでしょうか。」

哲野のスピーチ中に、じゃけえさんが合流です。
次にじゃけえさんのスピーチです。
じゃけえさんは、伊方原発が広島から一番近い原発であること
原子力規制委のシミュレーションでは伊方原発で福島並みの苛酷事故が起きたら
原子力災害対策指針に照らし合わせると、広島市は一時移転の対象になること
これに黙っていたら、伊方原発再稼働を認めたことになる
反対ならば、はっきり反対と意思表示しなければ再稼働賛成とみなされる、
みなさんが主観的にどう思おうが、黙っていれば賛成、これが政治的意思表示です、と
訴えました。

そして、折り返し近くで、じゃけえさんが所用でデモを離れました。
(あとで知ったのですが、古い友人2人に伊方原発再稼働反対の共同請願人署名を
依頼しにいったのだそうです。その友人は「福島は収束もしてないのに、再稼働なんておかしいよね」と
言ってくれたそうです。)

そして再び、哲野の網野が2人で歩くことになりました。

哲野のスピーチ中に立て続けに3人ほどチラシを取りに来た人がいました。
哲野は左腕にチラシのふくろを抱え、右手にマイクを持っていますので
渡すことができません。左腕をだして
哲野「すみません、これ、今日のチラシなんです。取ってもらえますか?」
慣れたような手つきで相手は持っていきます。
そうしてチラシを取りに来た人が、アイさん。
チラシをとって、読みながらしばらく哲野と並んで歩きます。
そのうち、スピーカーを肩からぶら下げて、両手にプラカードを持ってあるく
網野が気の毒になったのか、「あの~私、プラカード持ちましょうか?」
哲野「助かります!手が足りないので。」

しばらく哲野のチラシをようやくしたスピーチが続きます。
折り返して半分のところで原田さんが息せききって合流。
仕事場から直行で来たようです。

スピーチと寒さで疲れていた哲野はこれ幸いと原田さんにマイクを押し付けます。
哲野「寒くてくちびるが上手く動かないんだよね。」
原田さんのスピーチがはじまります。

原田「広島から最も近い原発は中国電力の島根原発、ではありません。
    広島から最も近い原発は、直線わずか100キロ、
    四国は愛媛県、佐田岬半島に付け根に位置する
    四国電力伊方原発です。
    そしてこの伊方原発の再稼働がまじかに迫っています。
    伊方原発は危険な原発です。
    使用済み核燃料はプールに1000体以上、ぎゅうぎゅう詰めのうえに
    南海トラフ震源域の端っこですが、その上に位置しており
    また、巨大な活断層帯である、中央構造線のほぼ真上にあります。
    地震でもあれば、巨大な事故に繋がる可能性があり
    広島市民としては、絶対に稼働させてはならない
    大きなリスク要因です。

    そればかりではありません。
    事故を起こしていない状態でも、通常運転でも
    瀬戸内海に大量のトリチウムを放出しているのです。
    トリチウムの危険については、本日のチラシを是非ご覧ください。

    伊方原発の再稼働を認めるかどうかは
    広島市民の生存権を守るかどうか、という問題です。」

とスピーチ、しばらくして網野にマイクが渡ります。
網野はやはり伊方原発再稼働問題に触れ、自治体の第一義的責任は
住民の生命と財産を守ることだ、と説明し、さらに

網野「それは事実ではありますが、自治体の首長や市議会に
    その第一義責任を守らせるのは、私たち一人一人の力です。
    いくら、松井市長や広島市議会に、その第一義的責任を果たせと言ってみても
    私たちが主体的に動いて、そうさせなければ、彼らは第一義的責任を果たしません。
    つまり、広島市民の生命と財産を守る仕事は
    私たち広島市民一人一人の仕事、そして私たちが次世代の人たちに果たす
    大きな責任と義務だということです。
    みなさん、フクシマ事故から3年経ちます。
    3月11日がまじかに迫っています。
    3月11日は東日本大震災で亡くなった人々の鎮魂と祈りの日だと言う人もいます。
    しかし、福島原発事故はまだ継続中です。
    事故は続いているのです。
    放射能の危機も続いています。
    私たちは第二の福島事故を起こさないように、
    私たち自身が第二の飯舘村にならないように
    いま、しっかり考え、行動しなければなりません。」

元安橋に帰ってデモ終了。
飛び入り参加のアイさんは最後まで付き合ってくれました。

警察の方も、私たちも、寒くてガタガタ震えていたので
すぐに解散いたしました。
原田さんと3人で、近くのコーヒーショップにいって
小一時間、おしゃべりしました。

以上ご報告いたします。

尚、3月11日火曜日は18時からいつものコースで
「3.11」特別版を実施します。
いまのところテーマは「放射能安全神話の克服」です。
もしよろしれば、ご一緒に。

第90回広島2人デモ 3月7日告知

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▽第90回チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20140307.pdf

みなさま

毎度お騒がせします。
第90回広島2人デモの告知です。
3月7日18時~
いつも通り元安橋東詰めを出発して歩きます。

チラシが出来ました。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20140307.pdf

タイトル
「有機結合型トリチウム(OBT)の危険」トリチウムその3
です。

1~4ページまではその2を更新情報を入れてほぼそのままですが
5~8ページまで、新しい情報を入れています。
宜しければご覧ください。
カナダの健康被害についてや、トリチウムの研究など入れております。

では歩いて参ります。

なお明けて3月7日10時から広島市議会にて
伊方原発再稼働反対決議の請願について質疑があります。
傍聴いただける方は宜しくお願いします。
広島市当局がどんな回答をするか、是非見ておいてください。