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第57回広島2人デモ 7月12日報告

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みなさま

毎度毎週お騒がせしております。
第57回広島2人デモのご報告です。

参加者は哲野、網野、Kさん、じゃけえさん、
初参加のフジワラさんでした。
そして初の街頭スピーチにはタケダさん、原田さんがきてくれました。
というわけで合計7人の参加、途中で名前不明の若い男性3人を入れると10人ということになります。
仕事で大歳さんとツナさんが来れないと事前に連絡がありました。

今回はデモコース変更の最初のデモでした。
デモのあと街頭スピーチをしました。
街宣のほうは「表現の自由」を行使して交通警察の許可はとっていません。
(時間も短いですし)
権利は行使しないと死んでいく、というのは本当ですね。

18時からデモ、19時ちょいすぎにデモが終わり、しばらくの立ち話のあと
街頭スピーチへ。
20時できっかりで終わりました。
やはり20時すぎると「非常識」になります。

街頭スピーチのあと立ち話をしていると、
大阪から来たと言う(酔っ払いの)サラリーマン風のおじさんに話しかけられ
しばらく立ち話になりました。
自分は反原発だと言う方ですが・・・

さて今回もKさんがチラシ折りの手伝いにきてくれました。
哲野「何部用意する?」
Kさん「デモ40部、街宣40部で計80部!」
網野「んじゃ100部にしよう、余れば使えるし」
ということで用意したチラシは100部。

哲野と網野の働く事務所は空調は別系統で動力が入っていましたが
高い電気代と高い基本料金に、契約を切りました。
家庭電気料金からすると同じ消費でも金額は1.5倍だと思っていいです。
空調のない部屋で暑い暑いといいながらチラシ折りです。

集合場所に行って待っていると警察の方が来ました。
指令書の確認のあとチラシを渡して説明します。

6時になってデモ開始の音楽が鳴りました。

哲野、網野、Kさんの3人で出発です。
▼A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130712_A4.pdf
▼A3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130712.pdf
1-2
3-4

哲野のスピーチからはじまりました。
哲野は7月8日の新規制基準施行後、各電力会社から提出された申請を見ると
広島から一番近い伊方原発が主要な項目をクリアしていて
年内には再稼働されるだろうこと

新基準施行後、審査も受けていない原発が堂々と稼働していて
結局素直に現実を見てみれば、原子力規制員会の存在そのものに
規制力がなく、権威を持たず、信頼に欠けた組織であることを
自ら証明したようなものであること

内閣府の人口動態調査を見れば
80歳代以降の高年齢者層の死亡は
2011年の震災では震災で亡くなった人がカウントされているのに
2012年では減るどころか増えていること
その要因は福島から放出される放射能が強く疑われること
(ほぼその社会的要因しか見当たらないこと)

反被曝・反原発政策が必要であり
20年後、40年後を考えれば
本来この参院選挙はそれが争点にならなければいけないこと
などを訴えました。

哲野のスピーチ中にフジワラさんが参加。
スピーチは初回ということで遠慮されましたが
ずっと最後まで一緒に歩いてチラシを配ってくれました。

本通りの交差点ではさよなら原発ヒロシマさんが「選挙に行きましょう」と街宣をしていました。

途中からじゃけえさんも参加。
ここで5人になりました。

次にKさんにマイクが渡ります。
Kさんはいつものように、放射能が必要かどうか考えてほしいと訴えました。

次にじゃけえさんにマイクが渡りました。
じゃけえさんは
「今の一般的な世論を正しいと思いますか?
 なぜ正しいと思うのですか?
 みんながそう思っていると考えているからですか?
 テレビや新聞がそう言っていないからですか?
 テレビ新聞=正しい のですか?
 だとしたらテレビや新聞を正しいと思っている根拠はなんですか?
 みんなが見ているからですか?
 そこに自分の視点や考えはあるのですか?
 テレビや新聞が正しいという考えは思い込みではないですか?
 少しでも違和感を感じたのなら是非自分で考え調べてみてください。
 信じている情報とは反対の情報にも目を向けてみてください。
 事実の異なる情報があるということは、どちらかが嘘、でまかせであるということです。
 比べて自分で判断してください。

 前回の選挙で投票に行かなかった人は半数近くもいるのです。
 この人たちこそ最大派閥なのです。
 良く考えて選挙に行きましょう。
 そして投じた票に責任を持ちましょう。
 選挙に行かないことは無責任です。
 今の日本に住む人々、未来に日本に住む人々の生活と命がかかっています。
 先祖にも子孫にも笑われる世代には、私はなりたくありません。」

と訴えました。
次にもう一度哲野にマイクが渡りましたが
チラシを渡された20歳前後の3人の男の子が一緒について参加しました。
哲野「何か一言」
とマイクを差し向けると言いたいことがなかったようなので遠慮しておきました。
しばらく一緒に歩きました。

哲野は、原発関連企業である帝国電機製作所の株が一挙に500円高になったことを紹介し

「帝国電機製作所が原発再稼働になれば利潤が増える、利益が上がる、これは買いだ、
 株式市場というのは正直なもんです。
 人間お金が絡むとすぐ正直になります。
 このことは日本でなぜ原発がいままで続いているのか
 これだけ反対の声があってなぜ原発を続けようとするのか
 そして日本の首相、安倍晋三氏が外国に向けて原発のトップセールスを務めるのか
 原発を巡る様々な状況をたった一つの事実で説明してくれると思います。
 原発は一部の企業にとって儲かるからです。」

そして日本で約268万社ある中小も含めた法人のなかで
原発関連企業約1万社が支配している構造に触れました。

次に網野にマイクが渡ります。
網野はマスコミが原子力規制委員会の規制基準適合審査を「安全審査」と報道していること
規制委員会自体、安全と一般の人たちに思われては困ると
安全基準から規制基準に名称を変更していること
原発は重大事故発生前提で稼働されること
政府が最終的には政治判断で原発稼働決定するけど
その前提条件の安全審査や安全保証は存在せず、誰も出来ないこと
などをスピーチしました。

そして
「原発の問題、放射能の問題は、もう私たち自身の問題になりました。
 もしここ(伊方原発)で苛酷事故が起ったらと言うシミュレーションがだいぶ前に規制委員会から出されているんですが
 広島は実効線量で約4mSv、空中線量率で40μSv/h
 これは今の福島第一原発敷地内の免震重要棟の前で観測される値です。
 この放射能が襲って私たちは一時移転の対象になる、
 つまり広島に住めなくなるというシミュレーションがもう出ています。
 ですから私たちの直接の問題になっています。
 しかも原子力規制委員会は重大事故を起こす前提で基準を作っています。
 重大事故前提で再稼働されます。」

とスピーチし、是非考えてほしいと訴えました。

元安橋に帰ってデモ終了。

警察にお礼を言ってお別れし
しばらく立ち話をしました。
チラシは約60部くらい売れたみたいです。
立ち話のあとフジワラさんとお別れし、本通りの交差点で街宣しました。
哲野、Kさん、原田さんの3人で8時になって時間切れ。

哲野「あれもう終わっちゃうの?」
網野「8時になりました、さすがにこれ以上は常識はずれです。
    選挙運動だって8時で終わりでしょ?」
哲野「なるほど、了解」

はじめての街宣ですけど、色々工夫が必要みたいです。
街宣にはタケダさんが来てチラシまきを手伝ってくれました。
100部すべて売れたようです。

大阪から来た反原発の男性と長話をしたり
色々あるのですが、疲れたのでこのへんで・・・

以上ご報告します。

■以下スピーチ全文です■

◆哲野

毎度毎週お騒がせします。毎週金曜日夕方、関西電力大飯原発の稼働継続、日本の全ての核施設に反対して歩いている広島2人デモです。
2人デモですが今は3人で歩いています。

お配りしているチラシにもありますが、7月8日、原子力規制委員会の新規制基準が施行されました。
みなさんすでにご存じだと思いますが、5原発10原子炉の申請が当日に行われました。
今日九電の玄海原発、3号機と4号機の申請が行われましたので6原発12原子炉の申請が行われていることになります。

6原発12原子炉のうち5原発10原子炉についてはチラシにデータを入れてありますのでご覧ください。
この5原発10原子炉のうち、いますぐ稼働の条件を満たしている原発はたった一つしかありません。

四国電力の伊方3号機です。
今規制基準に照らしてみて、主要な条件をクリアしているのは四国電力伊方原発だけです。

他の原子炉は規制審査が行われる前に、敷地内に活断層がないことをはっきり確認しなければなりません。
審査に入るのに時間がかかると思います。

伊方原発再稼働は恐らく11月には再稼働ということになるでしょう。
マスコミは半年以上かかると言っていますが半年もかかるような条件がありません。
みなさん、このことを頭に入れておいてください。

(フジワラさん参加)

(さよなら原発ヒロシマの街宣があるので控えた。)

毎度毎週お騒がせします。
2人デモです。
みなさんに原発と被爆の問題をお伝えするために毎週こうやって歩いております。

※新規制基準適合審査問題、適合するのは伊方3号機だと繰り返し

広島のみなさん、四国電力伊方原発がほぼ再稼働決定的です。
四国電力伊方原発は広島から最も近い原発です。
広島からわずか100キロしか離れていません。

広島から最も近い原発、四国電力伊方原発が新規制基準施行後、もっとも早く再稼働する原発です。
嫌な話です。
11月には再稼働する。
みなさんこのことをしっかり頭に入れておいてください。

7月8日新規制基準施行には、非常におもしろい珍妙な事態になりました。
原子力規制委員会は昨年9月に成立し、今年7月18日までに規制基準を施行しなければならない
こういう法律の都合を抱えています。

ですから商業用原子炉の規制基準作成に全力を挙げ、施行させたわけですが
田中俊一委員長は世界で最も厳しい規制基準だと胸を張りました。
ですがその施行当日に、規制基準の審査を受けてない原発が
堂々と稼働しているという現実をみなさん忘れないようにしてください。

原子力規制員会がこれほど力を入れた規制基準は
施行当日から完全に魂を抜かれている。
このことをみなさん、頭に入れておいてください。

次に申し上げたいことは、福島原発から出た放射能の事です。
様々な噂、様々な説、様々な話があります。
今年の6月、内閣府の人口動態調査がやっと出ました。
福島からの放射能が高年齢者層、特に80歳以上の年齢層に直撃しはじめたことが読み取れます。
高年齢者層は低年齢者層と同じように、放射能に対して抵抗力がありません。
赤ん坊や幼児が放射線弱者である理由とは全く別な理由で、高年齢者層も放射線弱者です。
そのことはすでに2012年の人口統計にはっきり表れてきております。
もしこのままほっておけば、死亡の増加は高年齢者層からさらに下の方へ、次にもっとも低い年齢者層から上に
上と下から死亡者が増えていくと思われます。

チラシの中のグラフを見て、自分でお考えになっていただきたいと思います。

フクシマ放射能危機、福島原発から放射性物質換算で116トンが放出しましたが
これが死亡増という形で2012年の人口動態調査にはっきり表れてきています。
このままほっておけば死亡の増加、そしてチェルノブイリで起こったように
ウクライナやベラルーシや南ロシアで起こったように
出生児の激減がはじまります。
お配りしているチラシにウクライナの人口統計の表を記載していますが
それを見ても年間約80万人くらいあった生児出生が
チェルノブイリ事故5年後くらいから激減しはじめ、
2000年には約半分以下になっている、こういう状況がほっておけば
日本にもやってくることを私は恐れています。

その意味で、今我々日本人全体の被曝や危険を避ける
被曝のリスクを最小化する、そういう政策、
一言でいえば反被曝政策をいち早く実施すること
本来であればこの参院選挙はこの反被曝政策が最大の争点になるはずです。
現実はそうなってはいません。

しかし本来、反被曝政策をどうつくり、そしてどう実施に移していくか
これが参院選挙の争点でなければなりません。
なぜこれが最大の争点になっていないのか、これは私は単純だと思います。

私たちは20年後や30年後を考えていないからだというほかはありません。
私たちはいま、今日、明日のことしか考えていません。
ですから手っ取り早い金融主導主義のアベノミクスみたいなバブル経済などにすぐ目が行ってしまいます。
しかし私たちは同時に10年後、20年後、30年後、40年後の私たちの社会のこともしっかり考えておかねばなりません。
そのことを考えてみた時、今回の参議院選挙の最大の争点にすべきは
申し上げた反被曝政策、福島から出た放射能、重量換算で116トン
今も現在も出続けていますが、これらの被害をいかに最小化するかの検討と実施こそが
この参議院選挙の最大の争点のはずです。

一口に116トンの放射性物質が放出されたと言います。
広島原爆ではいったいどれくらいだったんでしょうか?
広島原爆の放射性物質はわずか75kgにすぎませんでした。
もちろん、片方は核分裂による放射能、片方は核爆発による放射能
ですからその影響の仕方は全く違います。
しかし放射性物質の量ということになれば、広島原爆の放射性物質の量などは
全く問題にならないほどの、大量の放射性物質がすでに放出されたわけです。

さらに恐ろしい事は、もし旧原子力安全・保安院の推計が正しいとするならば
2011年5月までに約116トンの放射能が放出されました。
しかし福島第一原発敷地内には2646トンに相当する放射性物質が、
眠っているということを忘れないようにしてください。

放出された放射能は全体のわずか4~5%にすぎません。
福島第2事故が起きないようにする、これも参院選の争点の大きな1つにならなければなりません。
福島原発敷地内には新燃料換算で2762トンの放射能がありました。
放出したのが116トン、残り2646トンの放射性物質がありますが
これに火がついて第2事故になる、
ロイターが報じたように悪化している劣化しているというのを信じるなら
私たちは第2事故に一歩一歩近づいているのかもしれません。

私たちは注意して私たちの将来を目の前の危険をとしっかり見据えて
対処できる賢い市民にならなければなりません。
アベノミクスと浮かれている場合ではありません。

■2回目

私たちの目的は、放射能や原発にかかわる情報をお伝えすることです。
後はみなさんがそれぞれ考えて頂きたい。
ご承知のように、原子力規制委員会の原発再稼働のための規制基準が7月8日に施行されました。

(高校生3人に話しかける)

帝国電機製作所という会社があります。
あまり有名ではないですが、中堅どころの優秀な電気機器メーカーです。
この会社の株が7月8日規制基準が施行され、電力会社が申請に行ったその翌日
この帝国電機製作所の株が一挙に500円高になりました。
http://minkabu.jp/stock/6333/pick?order=1&top=true

一挙に値段が上がりました。
その理由は簡単です。
この帝国電機製作所は原発の機器や装置の重要な部品を作っているメーカーだからです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E9%9B%BB%E6%A9%9F%E8%A3%BD%E4%BD%9C%E6%89%80

帝国電機製作所が原発再稼働になれば利潤が増える、利益が上がる、これは買いだ、
株式市場というのは正直なもんです。
人間お金が絡むとすぐ正直になります。
投資家は帝国電機製作所の株に集中したわけです。

このことは日本でなぜ原発がいままで続いているのか
これだけ反対の声があってなぜ原発を続けようとするのか
そして日本の首相、安倍晋三氏が外国に向けて原発のトップセールスを務めるのか
原発を巡る様々な状況をたった一つの事実で説明してくれると思います。

なぜ帝国電機製作所というところの株が一気に上がったのか
これはなぜ原発が止まらないのかを説明してくれています。

原発は一部の企業にとって儲かるからです。

長期的な資金を寝かせなければなりません。
ですから銀行にとっても非常にありがたいお客さんです。
原発がなぜなくならないのか、それは一部の企業が儲かるからです。
その1部の企業とは、三菱重工業、ウェスティングハウスを買収した東芝、
そしてアメリカのGEとの繋がりを深めている日立製作所
この3つのグループが中心には座っていますが
これを取り巻く原発関連企業は約1万社と言われています。

こうした日本の支配的な会社、例えば経団連の会長はいま、住友化学から出してます。
米倉という人が経団連の会長です。
住友化学は原発にどうしても必要な放射能の吸着剤を作っています。
日本の大企業で原発に関連しないことをしている会社はありません。
つまり原発は日本の大企業のために、そしてそれを取り巻く中小企業のために約1万社あると言われていますが。
しかし日本の法人は中小も含めて言えば約258万社ありますから、
1万社なんていう数字は本当に一部の人のために働いているようなもんです。

なぜ原発がなくならないのか
なぜ再稼働申請したあと原発関連企業の株が上がっていったのか
このことはなぜ原発がなくならないのかをよく説明していると思います。

毎度毎週お騒がせしております。
広島2人デモです。
現在は5人で歩いております。

7月8日新規制基準が施行されましたが、実際には内閣で閣議決定されたので
内閣による政令です。

※大飯原発稼働継続の珍妙を再度スピーチ

実はこのことは、規制力を持たない、権威を持たない、信頼に欠けたものである
このことを意味しています。
こうした原子力規制委員会の適合審査をその判断に私たちの未来を掛けることはできないと思いますが
みなさんはいかがでしょうか。

◆Kさん

いつもお騒がせしております。
金曜2人デモです。
原発の再稼働に反対して歩いております。
みなさんに考えてほしい事があります。
放射能がどんなものなのか、自分たち、この世界に対してどのような働きをするものか。
みなさんが考える放射能、それはアメリカやソ連が持っている武器に使われているものであり
平和利用と言う名目で発電のひとつの方法になっています。

例えば刃物は人を殺すためにも使えるけれど、料理するためには必要、
だからそれと同じように放射能も使えると考えている人もいっぱいいると思います。

ですが、いくら平和利用といっても、放射能はもともと毒なんです。

包丁は持っていても動かさなければ怪我はしませんが
放射能はそこにあるだけで、周りの空気や、近くにいる人や動植物、
全てに対して悪い影響があります。

東海村で放射性物質が漏れた時に換気してしまった事故がありましたが
平和利用だからと放射能が目にみえないのをいいことに
毒性について考えないことにして、
いますぐ自分の身体に悪影響はないと思い込み
そうやって自分を騙しながら放射能をつかってきていたのに
いざ漏れた時に恐ろしくなって換気してしまったんだと思います。

人間はミスをします。
ミスをしたときに取り返しがつかないものになるのが放射能です。

土地も汚れ、海も汚れ、空気も汚れ、
放射能に汚染された食べ物しかなくなっても
普通に健康に生きていきたい、そんなことは気にしない。
放射能があっても大丈夫、といいながら暮らしつづけることが出来ると思いますか?

どうかもう一度本当に、放射能が私たちの生活に必要か考えてみてください。
原爆が落とされる前やチェルノブイリ事故の前のように
放射能は人体に影響がないと信じて暮らしていけるほど
私たちは無知ではないはずです。

チェルノブイリ事故によって今でも健康被害で苦しんでいる人たちが
いっぱいいることを無視して
日本は大丈夫、そう思って暮らしていくには放射能は危険すぎます。

お願いだから放射能がどのように人間を壊し、生活を壊し
それが自分の家族や仲間たちに
そしてこれから生まれてくる子どもたちに
どのような影響があるのか、そういうことをもう一度よく考えてみてください。

地震のたびに原発の心配をする
食事のたびに放射能の心配をする
それをこれから死ぬまでずっと、そしてそれを自分だけでなく
子どもやこれから生まれてくる子どもたちに
ずっと続けさせるのはおかしいと思います。
どうか、原発や放射能が必要かどうか考えてみてください
宜しくお願いします。

◆じゃけえ

毎度お騒がせしております。
広島2人デモです。
原発に反対したい一心で毎週金曜日、市民が集まって
みなさんに知っていただきたいことをスピーチしながら歩いております。
少しでも耳を傾けていただけると幸いです。

毎回チラシをお配りしております。
内容は毎回更新されております。
是非お手にとってご覧になってみてください。
webでもご覧いただけます、「広島2人デモ」で検索をかけてみてください。

福島事故はまだ収束していません。
放射能が漏れ続けています。
また、全国50か所の原発のうち、2基が動いております。
原発事故が収束していないのに、私たちの国の代表は原発を他の国に売ろうとしております。
福島の方たちを思うのでしたら、原発事故の問題、被曝の問題について是非考えてみてください。

福島原発事故はチェルノブイリ事故を超えました。
27年前に起ったチェルノブイリ事故、今どうなっているかというと
健康な子どもたちは2割もいません。8割が慢性的な健康疾患を抱えています。
国民のヘルスケアで経済的に圧迫されています。
日本の福島原発事故はチェルノブイリをすでに超えております。
被災者の方たちを真に、復興を願うのでしたら
原発問題、反被曝問題について是非考えてみてください。

放射能は目に見えません。
風にのってやってきたり
水に溶け込んで流れてきたり
食べ物が汚染されて流通されてきたり
車や新幹線について日本全国を回って汚染は日本全国にどんどん拡大しています。
食べ物には是非注意してください。

毎度お騒がせしております。
広島2人デモです。
毎週18時からみなさんに知っていただきたいことをスピーチしながら歩いております。
本日で57回目になります。
私たちは団体ではありません。政治家でもありません。
ましてや宗教でもなく右でも左でもなく一般の市民が原発に抵抗して集まり
自分達なりの考えでスピーチして歩いております。
毎回チラシを作っております。是非お手に取って読んでください。
毎回チラシの内容は更新されております。
テレビや新聞のような偏った記事ではないです。
テレビや新聞を見ているだけでは知ることの出来ない大事な事実が書かれています。
ちゃんと公式に発表された情報を元に作られております。
一部の人間たちに都合の良く作られたイメージ戦略など取り払った、
本当に必要とされる情報の詰まったチラシです。
是非お手にとってご覧ください。
webでもご覧いただけます。広島2人デモで検索をしてみてください。

とんでもないと思われる事実がたくさんあり
信じがたいと思われるかもしれませんが
是非思い込みを捨てて読んでください。
今の一般的な世論を正しいと思いますか?
なぜ正しいと思うのですか?
みんながそう思っていると考えているからですか?
テレビや新聞がそう言っていないからですか?
テレビ新聞=正しい のですか?
だとしたらテレビや新聞を正しいと思っている根拠はなんですか?
みんなが見ているからですか?
そこに自分の視点や考えはあるのですか?
テレビや新聞が正しいという考えは思い込みではないですか?
少しでも違和感を感じたのなら是非自分で考え調べてみてください。
信じている情報とは反対の情報にも目を向けてみてください。
事実の異なる情報があるということは、どちらかが嘘、でまかせであるということです。
比べて自分で判断してください。

7月21日参議院選挙があります。
是非投票に行きましょう。
事前調査や選挙予想に惑わされないでください。
イメージや耳触りの良いキャッチコピーだけで判断せず
具体的な政策などよく吟味して候補を選びましょう。
去年衆議院選挙の投票率は有権者の過半数をやっと上回った程度です。自民党の全国区得票率は27.62%でした。
3割にも満たなかったのです。
もし投票に行かなかった人が行っていれば、結果は変わっていたかもしれません。
票を入れたい政党や候補がいないから行きたくない、それも立派な意見ですが
それを選挙結果に反映させることは、今の選挙では不可能です。
票を入れたい政党や候補がいなくて、投票にいかなければ
確実に票を得られる大きな政党が勝つだけです。
どうせ嫌いな政党が勝つからと諦めてはいけません。
前回の選挙で投票に行かなかった人は半数近くもいるのです。
この人たちこそ最大派閥なのです。
良く考えて選挙に行きましょう。
そして投じた票に責任を持ちましょう。
選挙に行かないことは無責任です。
今の日本に住む人々、未来に日本に住む人々の生活と命がかかっています。
先祖にも子孫にも笑われる世代には、私はなりたくありません。
どうかよろしくお願いします。

福島第一原発事故はまだ収束していません。
放射能が漏れ続けています。
日本の原発事故はチェルノブイリを超えました。
そのチェルノブイリが今どうなっているかというと
健康な子どもは2割もいません。
国民の健康医療のために国の財政が圧迫されています。

選挙は地元の選挙区と全国比例と2つあります。
選挙区は外に見られる看板に貼られているポスターの候補に投票することです。
全国比例はポスターを貼る場所はなく、市民の厚意で貼られています。
全国比例区は選挙区とは違い、全国から投票できます。
なかなか知る機会がないと思います。
是非調べてみてください。
全国比例区は政党と候補の個人名両方書けます。
個人名を書くとその候補と政党を当時に支持することができ
その候補が議員になる確率が上がります。

ちなみに緑の風の党と緑の党は異なります。
略称でみどりと書くと、緑の風に入ります。
漢字だと緑の党になります。

◆網野

毎度毎週お騒がせしております。
毎週金曜日本通りと金座街を往復して原発に反対して歩いております。

チラシをお配りにお配りしております。
官公庁など原発に関連した資料を調べてまとめてチラシにしております。
良かったらお手に取ってみてください。
そしてそれを元に考えてみてください。

私たちは普通の市民です。団体でもありません。
ただ、知っていただきたい情報があります。
知っていただきたい情報をスピーチしたりチラシにしてお配りしております。
あとは皆さんのご判断だと思います。

原子力規制委員会は7月8日に新規制基準を施行しました
これに対してマスコミが報道するなかで、『安全審査』と言う言葉を使っております。
これはまったくのデタラメです。
規制基準ですから規制基準適合審査です。
原子力規制委員会自体、原発は安全ではない、安全だと一般の方に思われたら困る
この基準は最低限の基準だから、安全と思われたら困ると
わざわざ安全基準という名称から規制基準に変えています。

つまり誰も安全審査、安全判断、安全保証をすることは出来ません。

ところがマスコミは安全審査と言う言葉をつかって、私たちに安全だと
この規制基準を通れば安全なんだと思い込ませるためにわざわざ安全審査という言葉を使っています。
騙されないでください。

規制委員会のホームページをみたらお分かり頂けると思います。
規制基準です。ですから規制基準適合審査です。

みなさん、どうか騙されないでください。
最終的に政府が安全を確認後、政治判断で稼働を決定することになっておりますが
政府が決定する前提である安全審査そのものは存在しません。
規制基準は安全を保証するものではありません。
どうかマスコミの言葉に惑わされないようにしてください。
マスコミは安全審査と言う言葉を使っていますが違います。
規制基準適合審査です。
規制委員会自体が一般の人に安全だと思われたら困ると
わざわざ安全基準から規制基準に名称を変えております。
どうか騙されないようにしてください。

私たちが騙されてはいけないと思います。
そしてこういうことにキチンと批判、抗議していくことが
私たちの生活を守ることになります。

毎度お騒がせしております。
もうすぐ選挙です。
どうかみなさん、良く調べ、考えて投票に行ってください。
原発は危険です。しかもその危険な原発を動かそうとしています。
原子力規制委員会は私たちを護るために作られた組織ではありません。
重大事故を起こすという前提で再稼働のための規制基準を作っております。
つまり最初から重大事故を起こす前提で原発は再稼働されます。

安全な原発など、どこにもありません。
規制委員会そのものがそう言っております。

政府が政治判断で最終的に稼働を決定することになっていますが
その前提条件である安全審査、安全保証は誰もすることができません。

どうかみなさん、安全審査と言う言葉に騙されないようにしてください。

福島第一原発の状況をチラシにまとめてあります。
東電の発表したプレス・リリース、報道機関向けの情報を
今年の1月からまとめたものです。
報道されませんが事故、トラブル、色々起っております。
もし福島第一原発事故に第2事故が起れば取り返しのつかない、
東日本に人が住むことが出来ない状況になります。

日本も、経済だ、アベノミクスだと浮かれている、その前提条件がなくなります。
福島の収束を最優先にしなければなりません。
ところが政府はそのことに全く手をつけないでいます。

福島では本来人が住んではいけないところに、まだ人が住まわされています。
反被曝政策を政治にさせねばなりません。
それは次の私たちの姿です。
規制基準施行後、4電力各社から申請されましたが内容をみてみると
広島から一番近い原発、たった100キロしか離れていない伊方原発が稼働されることはほぼ確定的です。
しかもマスコミは半年くらいかかると言ってますけど11月くらいに稼働しそうです。

原発の問題、放射能の問題は、もう私たち自身の問題になりました。
もしここで苛酷事故が起ったらと言うシミュレーションがだいぶ前に規制委員会から出されているんですが
広島は実効線量で約4mSv、空中線量率で40μSv/h
これは今の福島第一原発敷地内の免震重要棟の前で観測される値です。
この放射能が襲って私たちは一時移転の対象になる、
つまり広島に住めなくなるというシミュレーションがもう出ています。
ですから私たちの直接の問題になっています。
しかも原子力規制委員会は重大事故を起こす前提で基準を作っています。
重大事故前提で再稼働されます。
誰にも安全保証が出来ませんし、安全審査もできません。
この事実を知ってください。
チラシにまとめてありますので良かったら見てください。
そして自分の問題として、少しでもいいんで考えてみてください。
宜しくお願いします。ありがとうございました。

第57回広島2人デモ 7月12日告知

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▼A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130712_A4.pdf
▼A3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130712.pdf

以下告知文

みなさま

毎度毎週お騒がせしております。
本日7月12日、第57回広島2人デモの告知をさせていただきます。
18時広島平和公園元安橋東詰出発、
本通り金座街、それから今日から少しだけ胡町通りを歩き往復します。
デモが終わって少し、本通り電停交差点で街宣をしようと思っています。
選挙に行ってくださいと呼びかけます。

チラシが出来ましたので宜しければご覧ください
▼A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130712_A4.pdf
▼A3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130712.pdf

今日のメインテーマ
「参議院選挙の本当の争点は反原発・反被曝です」

トピックは
1.今回参議院選挙の本当の争点は反被曝(内部被曝影響の最小化)と反原発です
2.すでに高齢者層を直撃しはじめた「フクシマ放射能危機」
3.新規制基準7月8日に施行、原子力規制委員会は“裸の王様”
4.規制基準施行と同時に5原発10原子炉が適合審査申請に殺到、本命は伊方3号機だけ そして「安全審査」と呼ぶマスコミと自⺠党のまやかし
5.状態が刻一刻悪化、第2事故の徴候を示す福島第一原発

です。

特に2の高齢者層を直撃しはじめた・・・では厚労省の人口動態調査データを引用しています。

では今日も歩いて参ります。
宜しければご一緒に声を挙げてください。
飛び入り歓迎です。

広島2人デモwebサイト
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/

安全審査ではありません。騙されないでください。

みなさま

ひとつお知らせしておきます。

今規制委員会に各電力会社から申請が出され審査が行われております。

この報道について、「安全審査」と言う言葉をマスコミが使っております。
(『赤旗』さんはさすがに腐っても鯛なので使っていませんが)

これは嘘です。

新規制基準ですから規制基準適合審査です。
安全審査ではありません。

そもそも規制委員会自体、「原発は苛酷事故を起こす」前提に立っており
その基本的な考え方から基準や指針が出来ております。
事故が起ったら各自治体の責任において避難させるようにとの原子力災害対策指針もそうです。

つまり最初から安全はありません。
ですから規制委員会も4月ごろだったと思いますが
名称を「安全基準」から「規制基準」に変更しています。

政府が最終的に政治判断で原発再稼働をすることになっていますが
その前提条件であるところの「安全審査」「安全確認」は最初からないのです。

マスコミは規制基準に合致すれば原発の安全確認になると思い込ませるために「安全審査」と言う言葉を使っています。

誰にも、原発の安全審査や安全確認、安全保証はできません。
神様にも出来ません。

そもそも政治判断による稼働決定条件がないことに
気が付かれたくない、誰からも指摘されたくないようです。
騙されないようにしてください。

安全保証は原発を再稼働せずなくすことです。

第56回広島2人デモ 7月5日報告

ファイル 167-1.jpgファイル 167-2.jpgファイル 167-3.jpgファイル 167-4.jpgファイル 167-5.jpg

みなさま

毎度毎週お騒がせしております。
第56回広島2人デモのご報告を致します。

(報告はwebサイトにも掲載します
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/

今日の参加者は
哲野、網野、Kさん、じゃけえさん、京都のタケダさん、広島のトモダさん
の6人でしたが、大歳さんがスピーチweb参加なので、7人になります。
※末尾のスピーチを参照ください。

Kさんが事務所にきてくれ、目にもとまらぬ早業で
チラシを折ってくれました。
いつも哲野の「いくら折っても終わらない!」という
愚痴を聞かされ続けた私にとっては
哲野より非常に強力な助っ人でした。

集合場所に行って待っていると
おじさんがプラカードをみて、「こんにちは!」と声をかけてきました。
このおじさんは、昨年夏あたりでも、話しかけてきた人で
原発問題はこの時はあまり関心がなさそうでしたが
核兵器廃絶を強く願う人でした。
プラカードとじっと見て哲野に
男性「反被曝って初めて聞く言葉だけど、どういう意味があるのかね?」
哲野「初めて聞かれますか?
    この言葉の意味は、すでにある被曝を最小化して
    私たちへの健康影響を最小限に抑え込もうと言うことです。
    例えば、全国で瓦礫と称する低レベル放射性廃棄物が拡散されました。
    これを阻止しようとすることは、反被曝の闘いということになります。
    また、学校給食でクリーンフードを食材として政府が責任をもって供給すること、
    これは代表的な反被曝政策ということになりますね。」
男性「ああ、福島あたりじゃ、相当汚染されとるんじゃろ?」
哲野「いや、福島はまた特別な対応をしないといけませんが
    今の話は全国レベルの話です。」
男性「基準値以内なんじゃろ?全国レベルで言えば」
哲野「基準値は上限値で、安全値ではありませんよね。
    実際、チェルノブイリでのケースを見てみると、
    毎日例えばセシウム137に例を取ってみると
    1ベクレル、2ベクレルを摂取し続けて内部被曝健康損傷を起こす
    ケースが多いんですよ。」
男性「でも身体の外に出るんじゃろ?」
哲野「ええ、出ます、生物学的半減期という言葉がありますが
    セシウム137の場合は100日程度とされています。
    問題は、1回きり摂取ならまだしも、一番怖いのは
    慢性的な被曝状況です。
    身体の外に出て行ったそばから毎日毎日とりこんじゃうんですから。
    そういう慢性的な被曝状況を脱するためには毎日摂取する給食などは
    全くゼロにしておかないといけません。」
男性「そうよ、1回のことしかいわんよねえ。」
網野「そうなんですよ、1回だったら医科学者が言ってることは正しいんですけど
    毎日毎日食べてたら、蓄積する方が大きくなるんですよ」
哲野「例えばサナトリウムを全国に作って、若いお母さんや子どもたちを
    1年に2~3か月は暮らしてもらうと、それだけでも違うんですよ。」
男性「なに?サナトリウムって」
哲野「これはウクライナやベラルーシなどで実施されている研究を読んだんですけど
    要するに、2か月でも3か月でも全く放射能フリーの環境と食品を提供する
    このことが先ほどの慢性被曝環境を軽減する効果があることが確認されています。
    これも重要な反被曝政策ですよね。
    ですからこれからは原発を動かさない、ことはもちろんとして
    反被曝政策を強めていく必要がある
    これを国レベルの政策に採用するような政府を作って行かないといけない、
    ということでこのプラカードに『反被曝政策を!』を入れました。」
男性はその後も長々と話し込み出発直前の音楽が鳴ってもまだ話をしていました。
男性「安倍首相がこないだ、外国に原発を売りにいったじゃろ?
    あれはいけんよ、がっかりしたよ。
    国がどうなろうかいうときに、なにをしよるんか思うて。国の代表が。
    外国に原発を売るいうのは、あれはいけん。」

ちなみに、この時点で思い出しましたが、この人はガチガチの右翼の人です。
しかし、今日は「私も原発は反対」とはっきり言いました。
その時、出発の音楽はとっくに鳴っていました。

哲野「じゃこれから歩いていきます。」と哲野が立ち上がると、男性は
男性「おう、これからデモにいくんか?」
哲野「ま、デモったって歩くだけですけどね。」
男性「そりゃ邪魔して悪かった」
哲野「いえいえとんでもない、ありがとうございます。」
男性「頑張ってください!」

と何度も何度もお互いにありがとうと言いながら、別れました。
出発は哲野、網野、Kさんの3人です。
大歳さんツナさんはお仕事で抜けられないと連絡がありました。
原田さんは職場で残業続き。この時間に来ることは出来ません。

歩き始めてから哲野が警備課の人に
哲野「昨日参議院選挙公示ですよね?我々の方で何か注意しておくことはありますか?」
警察「うーん、それは選挙管理委員会が基本的に判断する事項で
    私たち警備課が口を出す問題ではありません。」
哲野「それを承知でお尋ねをするんですが、何かアドバイスがありませんか?
    これからスピーチなもんで。」
警察「まぁアドバイスというほどではありませんけど、
    やはり『良識』が一番大切だと思います。」
哲野「ああ、私もやっぱり、そう思います。
    悪意のあることとか、中傷とか、そういうものはいけませんね。」
警察「市民的な良識を守る、これがやはり基本だと思います。」

今日のチラシ
A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130705_A4.pdf
A3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130705.pdf

で、哲野のスピーチがはじまります。
哲野は大飯原発稼働継続容認で、原子力規制委員会の馬脚が現れたこと
マスコミと政府が『安全審査』と言う言葉を使い始めているけれども
これは誤魔化し、規制委の言葉使いは『規制基準適合審査』です。
8日から規制基準が施行されますが、この規制基準も大きな問題が少なくとも3つあること

1.フクシマ原発事故の教訓が全く盛り込まれていない
2.日本の原子力業界・電力業界全般について言える安全軽視、コスト最優先の思想に踏み込んでないという点
3.現行原発設備や装置自体はを問題がないものとして規制基準をつくっている

新潟県職員が福島県や福島第一原発に行って
事故対応を学んできた、という話を取り上げ
県職員としてなすべきは、事故対応を学ぶことではなく、事故原因を除去することではないか
などと様々なトピックを取り上げてスピーチしました。

網野「長かったわね今日は。」
哲野「人数少ないからね。長めにやっとかないと。
    ネタはいやんなるほどあるけど。」

哲野のスピーチ中に、じゃけえさんが参加。
しばらくするとKさんが哲野の背中をつつくので振り返ると
見慣れぬ若いお二人がチラシまきをはじめていました。
哲野「ん?」
聞いてみると、お一人は京都から広島に遊びに来られたタケダさん、
もう一人はそのお友達の広島のトモダさんでした。
これで、今日は6人になりました。
哲野「しまった、長くやりすぎちゃった。」

マイクはKさんに渡ります。
Kさんは自分で調べ、考えて原発が本当に必要なのかもう一度よく考えてくれと訴えました。

次に京都のタケダさんにマイクを渡しちゃいました。
タケダさん、いきなり振られてそれでもスピーチをはじめました。

タケダ「あーどうも。
    京都からいま広島に遊びにきているんですけど。
    京都もすごい近くに…大飯原発が再稼働が決まり
    昨年のいま時分に再稼働したんですけど
    京都からも多くの人が駆けつけて、テントはってずっと(反対運動)をやってたんですけど
    それでも再稼働してしまいまして…
    福井県は原発銀座と言われてますけど、本当に物凄い数の原子力発電所があり
    関西の琵琶湖で生活している文化圏は、
    言ってしまうと事故が起きたらどうしようもないと言われている場所なんですが…
    もちろん福島原発で直接被害を受けた場所や
    関東は津波や地震で被害を受けた場所、関東から東に向けた場所なんで
    やっぱそちらの方のほうが、基本的に意識が高いというか、活発にされてますけど。
    実際に原子力発電所の数を見ると、西日本が本場だと思うんで。
    広島ももちろん、立地的には喫緊の場所だとは思います。
    伊方もありますが。
    …あとなんじゃろ?
    この2人デモ、噂は聞いてましたけど、今回参加しながら
    すごい…チラシを見てもそうですけど、このエネルギーで毎週毎週やってるのは凄いなと
    ホントにちょっと思っております、今。」

哲野「黙っていられない…」

タケダ「ええ、ほんとに、今回56回目だそうですけど
    こういう人たちが広島にいてやってるってことだけでも
    僕ちょっと感動してますが 
    もしよかったら話に耳を傾けて、チラシを見て
    なにかメッセージでも答えてあげたらすごいいいかなと思っています。」

次に広島のトモダさんにマイクを渡しちゃいました。

トモダ「広島2人デモに初めて参加します、トモダです。
    どれほどの方が聞いておられるのかわかりませんが
    原発に関するデモということで
    今福島ではいまだに収束していないわけですね、原発が。
    これから先何年も、何十年も私たちが背負っていかなければならない問題だと思っています。
    被曝労働に行かなければならない人の人数を考えただけでも
    誰一人無関係ではないんですけども。
    当たり前のように遠い広島では日常を過ごしてしまいます。
    原発が必要だと思っている人がどれほどいるのかわからないんですけれども
    あんな事故もあったことだし…
    今中国電力管内では一基も動いてませんよね。
    電気はどう考えても足りているし
    オマケに危険な電力ということで、存在を許す必要は全くないと思っています。
    それでもいまだに中国電力は山口県の上関に原発を建てる計画を全く諦めていません。
    中国電力本社のある広島の人ももう少しそのことを考えていただきたいと思います。」

そして次にじゃけえさんにマイクが渡ります。
じゃけえ「投票に行かなければ大手の政党の思うつぼになるからです。
     投票に行って是非ましな政党を選んで投票してください。
     このままでは憲法も改憲されます。
     TPPも通されてしまいます。
     原発も再稼働されます。
     私たちが住んでいる広島から一番近い伊方原発もこのままいくと再稼働されます。」
哲野「まず間違いないね。」 と、相の手。

じゃけえ「原発はそこにあるだけで危険です。
     稼働していても危険です。
     事故が起っても危険です。
     廃炉に100年はかかります。
     放射能の管理に2万年はかかります。
     私たちが生きている時間軸では考えられないような時間です。
     そんな恐ろしいものを人間は作ってしまったのです。
     これから生きていく子どもたちに
     その負の遺産を遺すことはとても恥ずかしい事です。」

と訴えました。
あとで哲野が網野に感想。
哲野「今日のタケダさんのスピーチやトモダさんのスピーチを聞いてもそう思うんだが、
    僕は感心する。というのは、みんな自分が考えたことや、思った事を等身大に表現している。
    それが一番大切だと思う。それが一般市民には説得力なんだと思う。
    既成の市民運動の人の中には、何か立派なことを言おう、おおげさに言おう、
    みんなを奮い立たせようとして等身大ではないスピーチをしてしまうひとがいる。
    これはやはり、一般市民から見ればかえって『胡散臭い』と捉えられてしまう。
    等身大に自分が考えたこと、思ったことを言う、これが大切だと
    改めて今日思ったよ」

次に哲野に再びマイクが渡り
哲野は参院選公示が昨日だということに触れ

哲野「…こういった反被曝の政策はどこの政党もゼロでした。
    私たちにとって選ぶ政党はないわけです。
    だから選挙にいかないのか、これも間違いです。
    よりましな政党な、よりましな候補を選ぶほうが間違っています。
    私たちの選挙行動は、より悪くない、より悪質でない、政党や候補者を選んで入れるべきです。
    ですから選挙には絶対行った方がほうがよろしい。
    棄権をする、投票をしないということは何を意味するか。
    それは今政治政権を握っている政党や政治家に白紙委任状を出すことになるからです。
    棄権した本人は入れるところがなかったからと思っているかもしれませんが
    客観的に政治的に見れば棄権行為は、実は今、政権を握っているひとに
    あんたに全部まかせるという白紙委任を出すことと同じになるからです。
    白紙委任を出してはいけません。
    私たちは棄権をすることによって白紙委任を出すことになります。
    棄権をしないようにしましょう。」

と訴えました。
網野にマイクが渡ります。
網野はチラシを是非読んで下さいとお願いし
網野「私たちが一人一人、市民として国民としての権利を行使しないと
    私たち自身の権利や命が守れなくなっていると思います。」
スピーチしました。

元安橋に帰ってデモ終了です。

今日の感想ですが
街はサラリーマンが少なかったです。
網野の分析ですが、前日、前々日と大雨で早めに引き上げた反動か、
恐らく多くのサラリーマンが、残業をしてるのではないかと思いました。
現実に、私たちの事務所の隣の会社は、ず~~っと徹夜残業続きです。
私の先頭を歩いた観察では、前回ほどプラカードを凝視したり、通りすがりに見る人は少なかったです。
Kさんによると、離れてじっとみていた人に気が付いて、チラシを持っていくと
「わ~ここまでありがとう、頑張ってね」と言われたそうです。
哲野も同じ感想で、遠くからプラカードを半信半疑で見ている若い奥さん
(哲野から見るとみんな若い奥さんですけど)に「お読みになりますか?」と差し出すと
躊躇しながらも受け取った人が多かったそうです。
しかしチラシは余ってしまいました。
余った半分はKさんが地元で撒くために持って帰りました。
Kさん「それでも40部は売れたよ!」

で、恒例の立ち話ですが、トモダさんがチラシをくれました。
7月19日に、こだままこと(祝島)、ヒデヨヴィッチ上杉(京都)、のっこん(広島)の
ジョイントライブのチラシでした。
会場は安佐南区上八木のカフェ・テアトロ・アビエルトというところだそうです。
ちなみに大飯原発オキュパイ行動の上映会もあるそうです。
▼詳しくはこちら
http://cafe-teatro-abierto.com/のイベントをご覧ください。

立ち話には、実はもう一人参加者がいました。
名古屋のマスゾエさんという男性です。
鹿児島からヒッチハイクで名古屋に帰る途中で、昨日広島に着いて今日平和公園に来たそうです。
あいつらなにやっとるんかいな、と思いながら近づいて
チラシを受け取ったところから立ち話の仲間に入りました。

さよなら原発ヒロシマさんが、今日はデモだけでなく街頭宣伝をするというので
立ち話のあと、スピーチを聞きにいきました。

▼本通り交差点を歩く市民に「選挙に行ってください!」と呼びかけるスピーカー
(写真1)

▼チラシを配る街宣参加者有志
(写真2)

哲野の感想
「えらいよね。いま、街に出ないと、いけない時だもんね。」

以上報告します。

▼以下参加者スピーチ全文です。▼
京都のタケダさん、トモダさんは本文中全文引用してあります。
なお、大歳さんが、webスピーチ参加ということで原稿を上げております。

◆大歳

今週のトピックスを3点取り上げたいと思います。
トピック1、東京電力は2日、新潟県の停止中の柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働に向けた安全適合審査を申請することを決めたと発表しました。
トピック2、電力会社10社が7月1日から電気料金の一斉値上げを始めています。
トピック3、一票の格差たいした是正もないまま参議院選に突入しました。

ということで、トピック1の柏崎刈羽原発の再稼働ですが、報道によれば東京電力は、新潟県にある柏崎刈羽原発6、7号機を再稼働させて経営再建を して黒字転換に持っていきたいとしています。当然、地元新潟では早くも反発の声が高まっています。
新潟・泉田県知事は「福島第1原発事故の十分な原因究明や対応策ができていると思えない。」とコメントし、さらに規制委員会に対して「新基準は事 故を起こさないための安全基準ではなく、(規制を実行すれば、後は知らない)といっているようなものだ。」とかなり厳しく批判していますが、至極 まっとうな意見です。そこは曲げずに貫いていただきたいと思います。
東電が黒字転換したいといっても、あれだけの事故を起こしておいて黒字転換などあり得ません。これから何十年にもわたって賠償し続けていかなけれ ばなりませんが、その財源作るためにも再稼働するというのはかなり狂った判断です。
やはり、東京電力に再稼働をさせたがっているのは株主であるメガバンクと東京都でしょう。猪瀬知事は当選前から「東京を電気の輝く街にしたい」と いって柏崎刈羽原発の再稼働をさせたがっていました。首都圏の人口流出はすでに始まっていますが、そこは知らないふりをしてオリンピックに誘致を 一生懸命やっていらっしゃいます。
福島原発にしても、新潟の柏崎刈羽原発にしても実は東京電力の管内ではなく、東北電力の管内の場所に立地しています。しかしこれを所有し運転して いるのは東京電力です。
つまり首都圏のように人口が多い場所には置いておけないから、たとえ電力の輸送コストがかかっても地方に金ばらまいてでも、原発を所有していると いうのが、福島原発であり柏崎刈羽原発です。危険なものをお金の力に頼って押し付けるのが原子力マフィアです。お隣山口県の上関でも30年間、そ うした買収を中国電力が行ってきました。
原発を再稼働するとなぜ経営再建ができるか、これを大手の新聞社は書きません。一般に原発の発電コストが安いからと思われていますが大きな嘘で す。総括原価方式という電気料金のカラクリによって、実は高コストな原発の運用コストをそのまま需要家に価格転嫁できるから、原発を動かしたいの です。これが本当の理由です。

トピック2、電力会社10社が7月1日から電気料金の一斉値上げを始めています。これに関しても悪質な情報操作が大手マスコミ各社によって行われ ています。あたかも火力燃料に頼っているから値上げがされるというように報道されていますが、火力燃料を石油並みに高く買っている国は日本だけで す。天然ガスや石炭をアメリカ相場の6~9倍の価格で買い取っています。そしてコストが高すぎて、今やほとんどの国がやらなくなった石油による発 電を続けているのも日本ぐらいとなっています。
火力発電はコストが高いとどの新聞でも書いていますが、火力しか持たない沖縄電力も、関西電力に外部供給している大阪ガスの子会社も黒字経営で す。大手の新聞社の大口スポンサーは、電力会社なのでこうしたことが発表されることはありません。
今報道の世界で行われることは、火力に頼り続けていると電気料金はどんどん上がっていくという刷り込みを国民一般に与えることです。
こうした報道に私たちが対抗するには「海外の相場はえらい安いのに、これっておかしくないですか?」と厳しくツッコミをするのが一番賢い方法で す。ちなみに、このたびの値上げの本当の原因となっているのは無策なアベノミクスが引き起こしたインフレです。どうか騙されないようにしてくださ い。

トピック3、一票の格差たいした是正もないまま参議院選に突入しました。前回の参院選で一票の格差が5倍ちょっとだったのを4.7倍にして選挙を 行うらしいですが、こんなものは是正のうちに入りません。これでは裁判所からまた憲法違反の判決が下るので、昨年の衆院選と同じくあからさまな不 正選挙ということになります。
なぜ今の議員の方々は選挙区の区割りを一票の格差をギリギリまで1倍にする努力をしようとしないのでしょう?それは今の議員のほとんどが親や祖父 の代から強固な地盤を譲り受けた世襲議員だからです。選挙区の区割りを小さくされたり大きくされたりすると今までの選挙運動が通用しなくなるの で、そこはいじりたくないのです。
こんなことでは国政選挙のたびに毎回、裁判所が違憲判決を下すことが延々と繰り返されるでしょう。自民党は日本の憲法を変えたくてしょうがないみ たいですが、それ以前に現行の憲法も理解していません。総裁である安倍晋三氏からして理解をしていないでしょう。無理もありません。彼は漢字が読 めないからです。

◆哲野
大飯原発が再稼働したのは昨年の7月でした。ちょうど1年経ちます。
今の規定によると13か月に一度は定期点検をしなさいということになっていますので
この9月からは定期点検に入ります。
大飯原発はそこで一端停止するわけです。

7月8日に原子力規制委員会が9か月かけてつくった商業原子炉用の規制基準が施行になります。
大飯原発は問題なしと、正式な審査を受けないまま稼働を続けることになります。
おかしな話です。

規制基準が施行されると、いきなり規制基準の適格審査を受けていない原発が目の前に稼働していることになります。
おかしな話です。
おかしな話といえば色々出てきます。
新聞を読んでいると、原発の「安全審査を受ける」「受けない」と言う様な事を言っております。
原子力規制委員会の田中委員長は3月、安全基準と言う言葉をやめる、規制基準にするといって規制基準になっております。
田中委員長が呼び方を変えたのは安全基準というと、適格審査に合格すれば安全であるかのような印象を受ける
これは正しくない、原発適格審査を受けたとしても、誰も安全であることの保証はできない、
原発はもともと絶対安全とは言えない
さらに日本の電力会社、原子力業界はやや安全文化に欠けている
安全基準と言う言葉を使って、それで安全と思われるのはよくない、
だから規制基準と言う言葉に変えると
この時極めて妥当なことを田中委員長は言っていました。
しかし新聞等は「安全審査」という言葉を使っています。
自民党の幹部の人、安倍首相も時々、安全審査に適合した原発はどんどん稼働させると言っています。
しかしこれは正しくありません。
規制基準に適合した原発というべきです。

安全審査という言葉を使う事によって7月8日に施行される規制基準に適合すれば安全なんだという印象を
持たせようと言う意図を感じます。

原子力規制委員会の安全基準が規制基準と名前を変えています。
みなさんこのことをしっかり頭に入れておいてください。

毎度毎週お騒がせします。
毎週金曜日の夕方6時から関西電力大飯原発再稼働に反対して歩いております広島2人デモと申します。
2人デモですが、今は3人で歩いております。

2人や3人のデモはおかしいなと思われるかもしれません。
私たちは普通の一般の市民ですが黙っているわけにはいきません。
黙っていることはYESと同じです。
黙っていることは原発を認めることになります。
プロの市民運動家でも政治家でも宗教団体でもありませんが
一人の市民として黙っていられない、こうやって歩いております。

現在の原子力規制委員会が成立したのは9月19日でした。
原子力規制委員会が最初に手を付けたのは、原発を再稼働させるための新規制基準作りでした。
この7月8日からいよいよ施行させます。

いまかいまかと待っていた電力会社は一斉に再稼働を申請すると見られます。
7月8日に新規制基準が施行される、このことを皆さん、頭に入れておいてください。

次に頭に入れておいていただきたいのは、この新規制基準には大きな問題があるということを頭にいれておいてください。

1.フクシマ原発事故の教訓が全く盛り込まれていない

国会事故調が福島事故の分析をして、未解決問題を先送りしました。
本来原子力規制員会が引き継いでその原因を追及していかなればならなかったのですが
原発再稼働の規制基準を作ることを優先して福島原発事故の分析を後回しにしました。
福島原発事故分析に関する評価会合がスタートしたのは今年5月になってからです。
しかもまだ2回しか開かれていません。
規制基準に福島原発事故の教訓を盛り込むことは元々できない話でした。
それほど原子力規制委員会は原発再稼働のための基準作りを急いだことになります。

2.日本の原子力業界・電力業界全般について言える安全軽視、コスト最優先の思想に踏み込んでないという点です。

田中委員長は日本の原発業界、電力業界は安全文化をなおざりにしていることだと口では指摘していますが
その中身が全く規制基準のなかに盛りこまれていません。
例えば定期点検のありかた、定期点検のチェック事項、
それから最大の問題、アメリカではすでに実施されていますが規制基準に違反した場合に罰金を取る
あるいはあまり悪質な場合にはNRC、アメリカ原子力委員会が司法省に告発をして刑事事件にしていく
こうした観点が今回の規制基準の中に全くありません。

安全文化形成だといっても、それは口先だけにならざるを得ません。

規制基準に違反した場合、軽くても罰金、重くて刑事罰を与える
こうした仕組みを取り入れて行かなければ結局規制基準は紙の上のことだけになりかねません。

3.現行原発設備や装置自体は問題がないものとして規制基準をつくっている

原子炉、タービン、蒸気発生器、特に蒸気発生器の中にある細管、
コスト最優先の原発設計思想
今の原発は設計の段階から、あるいは設計思想の段階から様々な問題を持っています。
それが原発事故の基礎的原因になっていることは否めません。

今回の原子力規制委員会の基準はその原発の装置、機器そのものの安全基準に全く踏み込んでいない。
大きく言って、今回の規制基準にはこの3つの問題があります。
このことは規制委員会もしっかり認識していて
規制基準を施行したからといって安全だとは一言もいいません。

新潟県の職員が福島県を訪れたそうです。
一昨日の新潟日報の記事に出ていました。
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20130705052825.html
(ログインしないと記事全文を公開しないようにしている)

新潟県と言えば東電の刈羽柏崎原発があります。
新潟県の職員が福島原発を訪れました。
福島県も訪れました。
目的は原発事故が起った時の対応を学ぶのだそうです。
原発事故が起った時の対応を新潟県の職員が学ぶ。
良く考えてみると非常におかしなことだと思います。

福島原発事故のような事故が起れば、本来対応の仕様がないわけです。
ただひたすら県民をより安全なところに逃がす以外には手がないわけです。
その対応を学ぶよりも避難しなければならないようなものを
新潟県から叩きだす、新潟県にそうした危険源があることを取り除く
そのことのほうが私ははるかに重要だと思います。

みなさんは原発の存在が危険だと思っていらっしゃらない方も多いと思います。
しかしながら原発の危険は放出する放射能にあります。
原発に限らず核施設というものは事故を起こさなくても放射能を出しています。
政府の言葉を使えば、これを「計画被曝状況」というのだそうです。

原発・核施設は事故を起こさなくても放射能を出している
このことを「計画被曝状況」と言っているそうです。

事故を起こすとフクシマのときのように大量の放射能が出ます。
私たちが恐れなければならないのは、この放射能です。
放射能の人体に対する影響は様々な議論があります。
放射能の影響について私たちが学ぶことができるデータは
1986年に旧ソ連のチェルノブイリ事故が最も適切だろうと思います。

チェルノブイリ事故の健康影響については長い間私たちは知らされることはありませんでした。
ひとつは旧ソ連の秘密主義、もう一つはIAEAや国連科学委員会、ICRPなど国際的核・原発推進の側にたつ
国際機関が極端に原発事故の影響を過小評価してきたからでもあります。

1980年代後半から200年代に入って、チェルノブイリ事故の影響はだんだん明らかになってきました。
いまでもインターネットで3000以上の論文が読める、そんな時代になっています。
またチェルノブイリ原発のあるウクライナ政府が、分厚な報告書を出しました。

こうした研究や政府、あるいは研究機関の研究成果を私たちは読むことが出来るようになりました。
それが2000年代に入ってからの大きな特徴です。
その一端はお配りしているチラシの中に入れてあります。
お配りするチラシをご覧ください。
そしてご自分で判断されるといいと思います。

(ここで京都のタケダさん、広島のトモダさんが飛び入り参加)

ウクライナ政府が2010年に発表したデータをチラシに載せてますが
健康な子ども(12歳以下)の割合がどんどん減っている
慢性的な病気を持つ子どもが年を追うごとにどんどん増えているという現象が
ウクライナでは起っています。

お配りしているチラシのデータを出せば健康な子どもの割合は20%をもう切りました。
2009年の結果では8割くらいの子どもが何らかの慢性疾患を持っています。
事故後27年も経って健康な子どもの割合がどんどん減っている。
これはどう説明したらいいのか?
様々な説明ができると思いますが
依然として汚染された環境にいて、その汚染された環境から
主として食品摂取によって内部被曝をしている、これが一つ。
それから両親が被曝をした場合、遺伝子の中にある遺伝情報、これはゲノムと言いますが
そのゲノムが非常に不安定になることが知られています。
これは『ゲノムの不安定性』と呼ばれていますが
被曝した遺伝子はその遺伝情報、ゲノム、つまりソフトウェアですけども
そのソフトウェアが非常に不安定になっていく
それは親から子どもへ受け継がれるとき、或いはひとつの細胞が分裂して次の細胞に受け継がれるとき
そうした時にゲノムの不安定性が発生する、そのことが一つの大きな原因だろうと言われています。

低線量内部被曝の影響というのは確かにわからないことが多い。
しかしすべてがわからないことではありません。
今私たちが低線量内部被曝の影響、特に1mSv以下の被曝を極低線量被曝と呼んでいますが
極低線量被曝の影響を私たちは知ることができます。

1957年の旧ソ連のウラル核事故、これは兵器級プルトニウムをつくっていたところですが
マヤークという核施設ですがここで爆発事故が起りました。
このことが知られるようになったのは旧ソ連の崩壊、情報公開があって以降のことです。
しかしながら今でも研究が追い付かず、広範な内部被曝の状況についてはまだ大きな情報がありません。

この、まとまった研究が1999年から2005年にかけてやっと世間に出始めました。
チラシの中に入れているのは1999年に女性の研究者グループがまとめた研究です。
それによりますと、だいたい25年間の間で平均1mSv以下、チラシでは0.98mSvと書いていますが
被曝した人たちのうち、1000人に11人の死産が発生している。
これは驚くべき数字です。
我々が死産や流産について統計を取るとき、尺度を1000人にとるということはまずあり得ません。
なぜなら1000人の尺度にすると数字がゼロになってしまうからです。
普通は10万人を尺度に取ります。
ところがマヤーク事故の研究では1000人です。
1000人に11人が死産、流産あるいは乳児死亡。
事故から30年以上経ってもこの状況が続いている。
これが低線量内部被曝の影響の実態です。

政府やIAEAや、UNSCEARの報告のように
『福島原発事故の影響はほとんどない』『それは低線量だからほとんどない』
この話は全く・・・こういう言葉を使うべきではありませんが、デタラメです。
言ってしまえば、放射能の影響を軽く見せようとするデマだと思います。
100mSvどころか1mSv以下の被曝で、いかに私たちが20年、30年、40年にわたって苦しめられるか。
そのほんの一端が、今回のチラシの中に盛り込まれています。
どうかご参考に、チラシをご覧になってください。

◆2回目

昨日、参議院選挙が公示されました。
去年衆院選の投票率は59.32%でした。
たしか戦後2番目に低い投票率だったと思います。
なぜこんな低い投票率になってしまったのか。
ひとつは我々に選択肢がなかったと思います。
政党も候補者も、これだという人がいなかった。
これがひとつ大きな原因だと思います。

もう一つは世論調査という名の世論操作に我々が惑わされたことが大きな原因だと思います。

大手メディアは何度も何度も「自民党大勝」を伝えました。
このため自民党に票を入れたくない人は早々と棄権してしまったことが次に挙げられると思います。

選挙に行って、投票したくない
それは私も同じ思いです。
参院選の各党の公約をざっと読みましたけども
曖昧な反原発、曖昧な脱原発の政策を掲げている政党はありましたけれども
肝心の反被曝政策を掲げた政党は一つもありませんでした。

反被曝政策というのは、たとえば
全国の学校で提供される給食を、完全にクリーンな食材、
放射能フリーの食材を使って提供することを政策に掲げるとか
あるいは福島を中心とする子どもたちやお母さんたちを
1年間に2か月でも3か月でも、完全にクリーンな空間を提供する
ウクライナやベラルーシではこれをサナトリウムと呼んでいます。
サナトリウムの中では2か月でも3か月でも、クリーンな空間の中で、クリーンなフードを食べる。
このことだけで体内に蓄積したセシウム137は約10%から多い人で15%減っていくという
研究結果もでています。
一番怖いのは、慢性的な、途切れの無い、内部被曝の環境です。
ですから若いお母さんや小さな子どもたちを1年間に一度クリーンな環境に置く
各県にサナトリウムを設置する。

こういった反被曝の政策はどこの政党もゼロでした。

私たちにとって選ぶ政党はないわけです。
だから選挙にいかないのか、これも間違いです。
よりましな政党な、よりましな候補を選ぶほうが間違っています。
私たちの選挙行動は、より悪くない、より悪質でない、政党や候補者を選んで入れるべきです。
ですから選挙には絶対行った方がほうがよろしい。

次にどうしても投票をしなければならないもっと、重要な理由があります。

棄権をする、投票をしないということは何を意味するか。
それは今政治政権を握っている政党や政治家に白紙委任状を出すことになるからです。
棄権した本人は入れるところがなかったからと思っているかもしれませんが
客観的に政治的に見れば棄権行為は、実は今、政権を握っているひとに
あんたに全部まかせるという白紙委任を出すことと同じになるからです。

白紙委任を出してはいけません。
私たちは棄権をすることによって白紙委任を出すことになります。
棄権をしないようにしましょう。

◆Kさん

いつもお騒がせしております。
金曜2人デモです。
原発の再稼働に反対して歩いております。
みなさんに考えてほしい事があります。
放射能がどんなものなのか、自分たち、この世界に対してどのような働きをするものか。
みなさんが考える放射能、それはアメリカやソ連が持っている武器に使われているものであり
平和利用と言う名目で発電のひとつになっています。

例えば刃物は人を殺すためにも使えるけれど、料理するためには必要、
だからそれと同じように放射能も使えると考えている人もいっぱいいると思います。

ですが、いくら平和利用といっても、放射能はもともと毒なんです。

包丁は持っていても動かさなければ怪我はしませんが
放射能はそこにあるだけで、周りの空気や、人や動植物、
全てに対して悪い影響があります。

東海村で放射性物質が漏れた時に換気してしまった事故がありましたが
平和利用だからと放射能が目にみえないのをいいことに
毒性について考えないことにして、
いますぐ自分の身体に悪影響はないと思い込み
そうやって自分を騙しながら放射能をつかってきていたのに
いざ漏れた時に恐ろしくなって換気してしまったんだと思います。

人間はミスをします。
ミスをしたときに取り返しがつかないものになるのが放射能です。

土地も汚れ、海も汚れ、空気も汚れ、
放射能に汚染された食べ物しかなくなっても
普通に健康に生きていきたい、そんなことは気にしない。
放射能があっても大丈夫、といいながら暮らしつづけることが出来ると思いますか?

どうかもう一度本当に、放射能が私たちの生活に必要か考えてみてください。
原爆が落とされる前やチェルノブイリ事故の前のように
放射能は人体に影響がないと信じて暮らしていけるほど
私たちは無知ではないはずです。

チェルノブイリ事故によって今でも健康被害で苦しんでいる人たちが
いっぱいいることを無視して
日本は大丈夫、そう思って暮らしていくには放射能は危険すぎます。

お願いだから放射能がどのように人間を壊し、生活を壊し
それが自分の家族や仲間たちに
そしてこれから生まれてくる子どもたちに
どのような影響があるのか、そういうことをもう一度よく考えてみてください。
宜しくお願いします。

◆じゃけえさん

毎度お騒がせしております。
広島2人デモです。
原発に反対したい一心で毎週金曜日、市民が集まって
みなさんに知っていただきたいことをスピーチしながら歩いております。
少しでも耳を傾けていただけると幸いです。

もうすぐ選挙ですね。
みなさん選挙にはいかれますか?
前回の選挙では投票率が60%未満でした。
自民党は勝ちましたが投票率はほんのわずかでした。
本来なら投票に行かなかった人が大多数だったということになります。
投票にいかなかったことを責めるつもりは全くありません。
投票をするような価値のある政党はなかったと思います。
しかしその意見が通るようなことは今の選挙ではままならないので
是非ましな政党をえらんで投票してください。

投票に行かなければ大手の政党の思うつぼになるからです。
投票に行って是非ましな政党を選んで投票してください。

このままでは憲法も改憲されます。
TPPも通されてしまいます。
原発も再稼働されます。
私たちが住んでいる広島から一番近い伊方原発もこのままいくと再稼働されます。

原発はそこにあるだけで危険です。
稼働していても危険です。
事故が起っても危険です。
廃炉に100年はかかります。
放射能の管理に2万年はかかります。
私たちが生きている時間軸では考えられないような時間です。
そんな恐ろしいものを人間は作ってしまったのです。
これから生きていく子どもたちに
その負の遺産を遺すことはとても恥ずかしい事です。
今生きている私たちの命さえ削ってしまいます。
未来を生きる子どもたちの命をも削ってしまいます。
今度の選挙は是非ましな政党を選んで選挙に行ってください。
投票しないということは大手の政党の思うつぼになるからです。
このままいけば、憲法は改憲されます。
TPPも通ってしまいます。
全国54か所(福島原発4基は廃炉決定なので50基)の原発が再稼働されることになるかもしれません。
私たちが住んでいるところから一番近い伊方原発は
このままいけば再稼働されます。
原発はそこにあるだけで危険です。
稼働していても危険です。
事故が起ったらもちろん危険です。
事故が起れば、私たちは広島に住むことは出来なくなります。
今度の選挙は是非ましな政党を選んで選挙にいってください、宜しくお願いします。

◆網野

みなさん、お騒がせします。
広島2人デモです。
原発に抵抗して、毎週金曜日、本通りと金座街を往復して歩かせていただいております。

チラシをお配りしております。
よろかったらお手にとって見てください。
調べたデータを揚げております。

サラリーマンの人が見て面白いのは
各電力会社の原発運営コスト、有価証券報告書から抜粋して挙げております。
よかったらお手に取ってみてください。

電源開発の発電設備と、原発を持たない・・・実は火力発電は赤字になるといいながら
電源開発がいかに利益を上げているか
サラリーマンの人が見たらわかりやすいと思います。
数字だらけですけどよかったら見て下さい。

それから被曝に関して、チェルノブイリの健康損傷を調べた研究を
まとめてありますので、良かったら見てください。

私たちが原発に反対するのは
ひとつ大きな原因として放射能被曝に反対するからです。
放射能被曝の内部被曝が恐ろしいというのは広島の方だったらわかると思います。

政府とか医科学者がいう様に、がん、白血病というのはかなり小さな数字です。
実際に多くの近所の人たちが死んだのは、脳内出血、それから心臓病です。
私の実感としてもそうです。

あそこのおじさんが亡くなったといえば、あそこの人も亡くなったと
一気に亡くなる人が多かった時期というのはあります。

実はそうしたことはわからなかった。
放射能のせいだとみんなの噂にはなるけれども
医科学的な証拠がなかったので言えなかったんですが
今分子生物学が発達して、このことが検証されつつあります。
私たちは今後20年、30年、放射能被曝に苦しめられることがわかっております。
これからいかにその被害を抑えるかというのが、本来私たち大人が真剣に考え
そして政府に仕事をやらせなければなりません。
そうしないと次の世代、子どもの命に責任は持てません。
その基本資料となるものをチラシにまとめてあります。
もしよろしかったらお手に取ってみてください。

チェルノブイリでも多くの方が亡くなられていますが
心臓疾患が多いです。
それから消化器系、循環器系、脳なんかの病気も多いです。
福島原発事故以降、心臓病でなくなられている方がいま、増えています。
日本もこれから徐々に健康障害が増えて行きます。

私たちは原発に反対し、被曝に反対し
一人の市民として意思表示をしたいとはじめたデモの2人デモです。

私たちがなぜこれだけ歩くほど危機感を持ったか
調べた内容をチラシにして歩いております。
よかったらご覧になってみてください。

参議院選挙の公示がありました。
今は選挙期間です。
少しでも悪くない人に投票していただきたいと思います。
どこにもまともな政党はありません。
私たち市民の立場にたって本気で考えてくれる政党は政策を読む限りありません。
ですがそのことはとりあえずおいといて
少しでも悪くない人に、悪くない党に投票してください。

今投票をしない、棄権するということは白紙委任するということと同じことです。
昨年の衆議院選挙の時、大手メディアが自民党圧勝を公示前、公示後も出して
それに絶望した人が選挙に行かなかった人がでました。
そのため最低投票率になりました。59.32%です。
自民党大勝、自民党大勝と言われ、私たちマスコミに惑わされましたが
蓋を開けてみれば、自民党の得票率は27.6%しかありませんでした。
(本当にマスコミに騙されましたね!)

私たちが一人一人、市民として国民としての権利を行使しないと
私たち自身の権利や命が守れなくなっていると思います。

是非みなさん、調べて、色んなことを調べて考えてみてください。
宜しくお願いします。

第56回広島2人デモ 7月5日告知

ファイル 166-1.jpgファイル 166-2.jpg

A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130705_A4.pdf
A3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130705.pdf

みなさま

おはようございます。
第56回広島2人デモの告知を致します。
7月5日(金)18時~
平和公園元安橋東詰出発です。
いつも通り本通りと金座街を往復します。

今日のメインタイトルは
「参議院選挙投票にいきましょう
 棄権は現政権に白紙委任状を出すのと同じことです
 投票率低下こそ敵の思うつぼ」

トピックは
1.投票しましょう、棄権は自⺠党安倍政権に白紙委任状を渡すのと同じです
2.各電力会社赤字決算、しかしこれは作られた赤字です
3.悪質な朝日新聞、関電デマをそのまま宣伝
4.大飯原発稼働継続容認で馬脚を顕した原子力規制委
5.低線量内部被曝で本当に怖いのはがん以外の様々な健康損傷

になります。
良かったらチラシをご覧ください。

では今日も歩いて参ります。