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第20回伊方原発再稼働を止めよう! 5月25日告知

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第20回伊方原発再稼働を止めよう!
日時:5月25日(土曜日)15時~16時
場所:広島平和公園元安橋東詰 (花時計前)出発

▽チラシができました。
◆A4
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130525_ikata_A4.pdf
◆A3
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130525_ikata.pdf

本通りと金座街を往復します。
伊方原発の危険性を知らせながらデモします。
反原発・反被曝で意思表示をされたい方はどうぞ。
良かったら一緒に歩いてください。
参加者の方にはなるべく「一言でも」とマイクを回します。
(※無理強いはしませんが)

伊方デモのほうは土曜日だし人も多く
関心の高い地元の問題なので
歩いていても反応良くて楽しいですよ。

途中からの飛び入りも歓迎です。
ちょっとだけでも一緒にどうぞ。

第49回広島2人デモ 5月17日報告

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みなさま

毎度毎週お騒がせして申し訳ありません。
第49回広島2人デモのご報告を致します。

今回飛び入り含め9人。
哲野、網野、大歳さん、Kさん、じゃけえさん、ツナさん、ツナさんのお子さん
そして哲野・網野の顔見知りの「白ちゃんのパパ」
飛び入り参加のオーストラリアからちょうど旅行に来ていたジェーンさん

まず、出発前に知人から電話があり
「あの人覚えてる?」
網野「ああ!あの人!?いや最近あんまり見ないので心配してた」
「顔見にデモに行こうかって言ってるよ、ちょっと代わるね」
と電話に出たのが今までいろんなところで鉢合わせして妙にお知り合いになった方。
場所を教えて来てくれることになりました。
それが「白ちゃんのパパ」
東北大震災の時には仕事場からペットを救うために救援物資を送るなどした
弱い命を大事にされる方です。
ちなみに白ちゃんは溺愛した真っ白なオカメインコです。

集合場所にいくとすでに大歳さんが来てました。
しばらくするとKさんが。
そして警察の方も。
指令書を確認してチラシを渡します。
そこへ白ちゃんのパパが来ました。
白パパ「お久しぶりです!」
哲野・網野「おお~~お久しぶりです!」
聞けばお身体を悪くされて仕事も退職されていたとのこと。
スピーチは今回無理だけど一緒に歩いてくれることになりました。
途中までということだったのに結局最後まで歩いてくれました。
白パパ「僕は初めてなので、ちょっと腰が引けてます。この人数で歩くんですか?」
哲野「そうよ。今日なんか多いほうじゃないかなぁ。そういや最初は勇気が要ったよなぁ」
白パパ「僕は今日は、後ろからついて歩きますよ。」
それでいいのだ!反対の意思表示をすることがまず大切なのだ。

ということでいつものメンバーに白パパを紹介しているとゴング代わりの音楽が鳴りました。
5人で出発です。

▽チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130517_A4.pdf

トップバッター大歳さんからスタートです。

いつものように各人の全文スピーチは末尾にまとめてあります。

大歳「チェルノブイリ事故の後の民間団体、非ICRP系の研究者たちによる調査結果を参考にしてみると、
    ICRPの学説では全く説明できない調査結果を数多く見つけることができます。
    例えば、ウクライナやベラルーシで事故の後、最も増加し疾病は心臓系の疾病です。
    次に呼吸器系と消化器系の疾病が増加しました。
    ICRP学派の学者たちは今でもこれらの疾病と放射線被曝との関係を
    科学的根拠がないとして否定していますが、
    ICRPの学説を反証する研究や調査結果は他にも数多く存在し、これからもさらに発展、多様化していくでしょう。
    こうした研究や調査から私たちがはっきり判断できることは
    ICRPの学説があまりに放射線影響に関して楽観的であり、過小評価していることがです。
    こうした放射線影響を少なく見積もっている学説が
    この日本の被曝に関する法律のベースになっていることにもとても問題があります。」

    「例えば今回、大阪における放射能汚染ガレキ広域処理差し止め裁判のような訴訟を例にとってみると、
     焼却場からどれくらいの放射線物質が排出され、近辺に住む方々がどれぐらい被爆したのか、
     また将来にわたって被爆するのかを数字を上げて立証しなければならなくなります。
     しかし出てきた数字に対してそれが人体に対してどう影響するのかを測る基準が
     厳しいか甘いかによって裁判官の判断は大きく異なります。
     裁判官が放射線影響を過小評価しているICRPの学説を判断基準にしたとき、
     「その程度の被曝では健康被害は証明できない」と判断されてしまいます。
     先日の残念ながら却下された福島の子供の集団疎開を求める裁判では、
     判決において「ICRPは放射能影響を過小評価している」という批判を一部引用し認めました。
     今回の大阪の裁判においても、こうしたICRP以外の学説や調査が取り上げられるかどうかが注目のポイントになります。」

そして最後に自民党に票を入れないようにしましょう、と訴えました。
街の雰囲気は通常モード。サラリーマンがよく帰るところが見られ多くもなく少なくもない状態でした。
しかしプラカードを凝視するサラリーマンがよく見受けられました。若い子から中高年層まで幅広いです。

大歳さんのスピーチ中にじゃけえさんと
目に入れても痛くない表情しながら、かわいらしいお子さんと手を繋いでツナさん参加。

次にマイクが哲野に渡ります。
哲野はもんじゅの事件に触れ、解説をした後、

哲野「今、みなさんに考えていただきたいのは、この日本原子力研究開発機構の安全軽視の体質が、
    日本原子力研究開発機構だけの体質ではなく、原子力業界、電力会社、
    ありとあらゆる核産業に携わる人たちの共通した思想だということです。
    決して日本原子力研究開発機構だけの体質ではありません。
    安全は二の次、三の次、コスト最優先。
    今まで事故が起きなかったのは私たちが幸運だったからにすぎません。
    しかし私たちの幸運も2011年の福島原発事故で尽き果てました。
    私たちの幸運の女神はもう、日本から立ち去りました。
    私たちは今までのように幸運に依存してこの日本を考えていくことは出来ません。
    原発推進の人は、申し上げたようにコスト最優先です。安全は二の次、三の次。
    そういう態勢のまま再稼働を許せば、高速増殖炉、核融合炉などの実験などもやっているようですけど
    こうしたものを進めて行けば、必ず事故が起ります。
    福島原発事故の上に、また苛酷事故が起れば、ただでは済まないことは皆さん容易に想像がつくはずです。
    今私たちに求められていることは、この原発の問題や核施設の問題を専門家任せにせず、
    私たち一人一人がしっかり調べて自分の頭で考えて彼らの暴走を、監視・抑制するという態度が一番必要だと思います。
    今回のもんじゅ、1万個の機器未点検、この事件はそうした我々に監視が必要だと教えてくれました。
    残念ながら新聞はそういうことを教えてくれません。
    しかし、今インターネットがありますので、正式な文書や記者会見など、私たちは触れることができます。
    私たちに求められているのは、あなたまかせにしない、専門家任せにしない、
    彼ら、原発を推進していく人たち三菱重工、東芝、富士電機、日立製作所、
    これらを中心とした原発産業、核産業の動きをしっかり把握して監視しておくことだと思います。」

と訴えました。
次にKさんにマイクが渡ります。
Kさんはいつものように福島の現状を知って欲しいと訴えました。

Kさん「東北・関東の人々は、福島原発から今も放出され続けている放射能、
    汚染された食品、水、汚染物質を燃やした煙、それらで毎日被曝し続けています。
    ここ広島は福島から離れているから大丈夫、そう思っていませんか?
    広島市が子どもたちに学校で食べさせている給食が、放射能で汚染されていないかを去年度検査していました。
    給食を作る前に食材を調べるのではなく、食べ終わった食材をまとめて検査していました。
    そして去年度汚染された食べ物が出なかったということで、今年度検査することは止めてしまいました。」

実は広島市でも小学校の給食検査がまともにされず、心配している親御さんがいます。
ところが広島市は1年間の検査で出なかったからとやめてしまいました。
webページを見ると、広島市の入荷している食材は、出荷前に出荷県で検査されていますが
どのような検査器具を使っているのか、検査の方法はどんななのか、
また、それがそれだけ専門家からの指摘やアドバイスでプラスマイナスの誤差や
信頼性があるのかなどの説明や不検出の定義がされていませんでした。
ベクレル検査というのは、ボタンを押して結果がでるものではないのです。
出た数値をどう読み取るかのノウハウが必要なものなのです。
こんなんで子どもを護れるんでしょうか。その責任は市がとってくれるんでしょうか?

次にツナさんにマイクが渡ります。

ツナ「えーみなさん、毎週お騒がせしております。
   金曜日恒例の広島2人デモ。そろそろ覚えていただけましたでしょうか?
   みなさん、改めましてこんばんは。
   私2週間前、GWの真っただ中、ここで今日と同じように明日から出来る原発反対運動をご紹介しました。
   覚えていらっしゃいますか?!…覚えてないですね、覚えているわけないですね…」

ていうか、毎回同じ人がここで歩いているわけじゃないんだから!とか、
2週間前ここ歩いてないわ!聞けるわけないやん!と
内心ツッコミを入れていた人は確実に居ると思われます。

ツナ「明日から出来る原発反対運動、
   まず1つ目、貯金をしない
   2つ目、食べて応援しない
   3つ目、政治を監視、徹底的に文句を言おう

   今回はですね、貯金をしない、こちらを詳しくお話したいと思って来ました。
   ところでみなさん、皆さんはご飯を食べないと生きていけないと思うんですが、原発も同じです。
   原発も飯がないと生きていけません。
   それじゃ原発の飯とはなんでしょうか?お金です。

   あなたのお金はあなたのものです。
   あなたを傷つけるもののために使わないでください。
   あなたを傷つけるものへ渡さないでください。
   私が貯金をしてはダメだ、というのはそういう事なんです。
   あなたが銀行に預けたお金は原発を建てるのに使われます。
   あなたが放射能を浴びながらせっせと働いたお金は銀行に返ってきます。
   誰かがそのお金で、あなたの被曝をよそに儲けているんです。
   あなたの貯金があなたを殺します。あなた以外の人も殺します。
   あらゆる生物を殺します。
   どうか貯金しないでください。
   貯金しなければならないという思い込みはさっさと捨ててください。

   あなたには原発を止める力があります。
   原発を動かす力もあります。
   強制はできません。
   ですがあなたの行動が明日原発を動かすのか止めるのか、
   決めているんだとそれだけは絶対に知っておいてください。
   みなさん原発を動かすのか止めるのか、あなたの行動で決まります。」

と訴えました。
これは各電力会社の有価証券報告書を見ればお分かり頂けると思います。
誰が融資しているのか、株主は誰かを見ればツナさんの言っている意味がわかります。
有価証券報告書はインターネットでも検索すれば出てきます。
どうかご覧になってみてください。
私などは原発や投機に手を染めていない「銀行をチョイスする」手もあるなと思います。

この時、Kさんが古書を扱う店で聞いていた男性にチラシを渡すと
男性「弟が原発反対運動をやってるからもう一部ちょうだい。
    ところで・・・貯金しちゃだめなの?」
と聞かれたそうです。
男性は50歳代だったようです。

こちらをじっと見ている南アジア系の人がいたので、哲野がチラシを渡しにいき、
哲野「日本語お読みになれますか?」
その人は流暢な日本語で、
男性「大丈夫です。読めます。」
哲野「ここに原子力規制委員会の5月15日会合での評価を一覧表でまとめておきました。
   ご覧になってください。」
男性は、スリランカから仕事で来ている人のようです。

次に哲野にマイクが再び渡ります。もんじゅの解説をしていましたが
チラシを渡された外国人女性が質問してきました。(英語です)
女性「何のデモですか?」
哲野「原発反対です、今はもんじゅというプロトタイプ原発の解説をしています」
女性「OK、原発反対なので私も少し参加します。」

女性はオーストラリアからちょうど観光旅行に来ていたジェーンさんという女性でした。
先週東京のデモにも参加したとのことです。
100mほど一緒に歩いてくれました。
ということでジェーンさんが一緒に歩いたときに参加者9人になりました。

つぎにじゃけえさんにマイクが渡ります。

じゃけえ「もんじゅが無期限活動停止になりました。
     安全を確保するための点検が1万件もしていなかったと発覚したからです。
     ちゃんとお給料をもらっているはずなのに、やるべき仕事をしていなかった。
     企業としてもありえないことですが、原子力という恐ろしいものを使っている人が
     そんなことをしていいのかという、そういう意識の低さもとても驚きました。
     これは大変恐ろしい事です。
     そもそも原発がなかったらこんな恐ろしい思いをすることもなかったんですが…

     中国電力も、それよりももっと悪質なことをしていました。
     原子力発電所の安全を守るための点検がなされていませんでした。
     発覚しただけでもよかったのですが、『あ、そうだったの?』という認識でいては何の解決にもなりません。
     原子力発電所がいかに恐ろしいかをみなさんが調べて知っていただくことが大切だと思います。」

今回チラシに載せていましたが、もんじゅ同様、中国電力も安全文化がありません。
2010年の事件です。この問題が終わった直後、福島原発事故が起りました。
点検していなかったことがばれたばかりか出す報告が信頼できない内容で
旧原子力安全・保安院に原発停止を命じられ、その後管理・監督下に入り
保守点検を行うと言う始末。
つまり中国電力に原発を安全・健全に運営する能力がないということが明らかになりました。
▽参考資料
http://hiroshima-net.org/cat-crew/pdf/20120924.pdf
▽鳥取県のホームページが詳細で参考になる。
  鳥取県は立地県ではないうえに多大な被害が予想される『被害地元』。
  中国電力の不誠実な対応に対しては、鳥取県と地元住民の怒りを感じます。
http://www.pref.tottori.lg.jp/196174.htm

次に網野にマイクが渡ります。
網野は日本原電、敦賀原発2号機の話に触れました。

網野「よくよく見ていただいたらわかるんですが
    NHK、TBS、どの放送を見てもそうでしたが、必ず根拠を示していません。資料の提示がありません。
    テレビや新聞で情報を得る場合の私たちのスタンスとして
    その発言に根拠があるのか、どんな資料が基になっているのか、
    それが明示されない場合は、ほとんど無根拠の場合が多いです。
    (※示された資料も資料として信頼ならない場合があります。)
    この人権威があるんだからそうなんだろうと思わずにその内容をよくよく見てください。
    今回私がちょっと怒ったのはココの部分です。
    NHKともに全く根拠を示さず、イメージだけでものを言う。
    テレビを見ていると、科学的な根拠を示さないで敦賀原発2号機直下の破砕帯を活断層と断定した
    規制委員会の横暴ぶりを非難する日本原電の社長(東電出身です)の話ばかりを流しています。
    ところが原子力規制委員会の資料を読む限り、原子力規制委員会のほうがまともです。
    説得力と透明性があります。
    (※原子力規制委員会の存在そのものがまともとは思いません)
    新聞やテレビの流すニュースにちゃんと裏付けがあるかどうか、批判的に接する必要があります。
    NHKだから、朝日新聞だから、テレビだから、ちゃんと裏付けや根拠があるんだろうと
    こっちで勝手に思い込まないようにしましょう。

    一番大切なのは自分たちで考えることですが
    情報を得ることから、情報を選りすぐる目を持つことも
    私たちの貴重な、必要な力になっていくと私は思います。
    こういったことを学びながら市民としての力を付けて行く必要があると思います。
    原子力だけの原発だけの問題に限りません。
    私たちは自分たちの生活を守るために知恵をつけて調べて行く必要があると思います。」

というわけで元安橋まで帰ってデモが終了。
今日はさよなら原発さんのデモがあったはずですがぶつかりませんでした。

警察にお礼を・・・と向かうと、あれ?警備課の課長さんがいる・・・
網野「ありがとうございました・・・あれ?今日は?どうされたんですか?」
課長さん「別なデモの警備が終わったところです。」
課長さん、さよなら原発さんのほうに警備につかれていたようです。
御礼を言ってお別れし、恒例の立ち話に。

といっても今日は白パパも混じって鳥の話、魚の話、鹿の話と
動物中心の話になりました。
白パパ「来週は背広着てきましょうか。」
どうもまた参加してくれるようです。

今日の町の反応は、哲野と大歳さんは食いつきが悪いと感じたようですが
Kさんは「反応がいい」とのことでした。
私も実際反応がいいと思いました。
40枚用意したチラシは終わるまでに全てなくなりました。
最近どうもみんな、本当に読んでくれそうな人、読ませたい人、読んで欲しい人を選んで渡すようになっているようです。
網野の観察でも、チラシを渡された方のほとんどが、持って歩きながら読んでいました。
哲野「僕のところにも一人取りに来たよ。」
網野「どんな人だった?」
哲野「50がらみの痩せた女性で、渡すとすぐ何も言わずに読み始めた。」

なお、次回は第50回です。
50回記念で何かしようと思っていたけども
なにしろ芸がないので、結局チラシを8P立てにすることに決めました。
ただし、トナー代がかかるので、限定30部になります。

以上ご報告いたします。

◆大歳

今週5/13月曜日から大阪地裁において放射能汚染ガレキ広域処理差止め裁判が開始されました。
この放射能汚染ガレキの焼却をめぐって多数の冤罪逮捕が生み出され大変大きな問題となりました。
この裁判も福島の子供の集団疎開を求める裁判同様、低線量の被曝が人体に影響があるのかどうかが最大の争点になります。
そして、これから全国で起きるであろう原発をめぐる訴訟の多くはこの問題を中心に議論されることが予想されます。

 国際的な放射能防護研究において最も大きな権威を持っている団体がICRPをいう団体です。
そして日本国内の放射線防護研究を行なっているほとんどの公式な団体はこのICRPの傘下のようなかたちになっているので、国内の放射線に関する 法律はすべてICRPの学説、リスクモデルがベースになっています。
そのICRPの代表的な学説とはどのようなものであるかというと、「はっきりとした放射線の人体影響がでるのは累積で100mSv以上からであ る。
この時の放射線の影響によって引き起こされる疾病は癌と白血病だけである」また「外部被曝も内部被曝を影響は同じである」などの学説があります。
では累積100mSv以下であれば、被曝によって引き起こされるこれらの疾病のリスクはゼロであるかというと、そうではなく被曝の度合いに応じて 200人に一人とか500人に一人とかという割合で生じるのではないかとICRPでは仮説を立てています。
 ICRPによるこれらの仮説や見解は信用に足りるものなのでしょうか?
チェルノブイリ事故の後の民間団体、非ICRP系の研究者たちによる調査結果を参考にしてみると、ICRPの学説では全く説明できない調査結果を 数多く見つけることができます。
例えば、ウクライナやベラルーシで事故の後、最も増加し疾病は心臓系の疾病です。
次に呼吸器系と消化器系の疾病が増加しました。
ICRP学派の学者たちは今でもこれらの疾病と放射線被曝との関係を科学的根拠がないとして否定していますが、ICRPの学説を反証する研究や調 査結果は他にも数多く存在し、これからのさらに発展、多様化していくでしょう。
こうした研究や調査から私たちがはっきり判断できることはICRPの学説があまりに放射線影響に関して楽観的であり、過小評価していることがあり ます。
こうした放射線影響を少なく見積もっている学説がこの日本の被曝に関する法律のベースになっていることにもとても問題があります。

 例えば今回、大阪における放射能汚染ガレキ広域処理差し止め裁判のような訴訟を例にとってみると、焼却場からどれくらいの放射線物質が排出さ れ、近辺に住む方々がどれぐらい被爆したのか、また将来にわたって被爆するのかを数字を上げて立証しなければならなくなります。
しかし出てきた数字に対してそれが人体に対してどう影響するのかを測る基準が厳しいか甘いかによって裁判官の判断は大きく異なります。
裁判官が放射線影響を過小評価しているICRPの学説を判断基準にしたとき、「その程度の被曝では健康被害は証明できない」と判断されてしまいま す。
 先日の残念ながら却下された福島の子供の集団疎開を求める裁判では、判決において「ICRPは放射能影響を過小評価している」という批判を一部 引用し認めました。
今回の大阪の裁判においても、こうしたICRP以外の学説や調査が取り上げられるかどうかが注目のポイントになります。
私からのお願いは大阪における放射能汚染ガレキ広域処理差し止め裁判に注目していただきたい。
そしてこれから各地で行われる再稼働を阻止するための訴訟にも注目していただきたいと思います。
というのもこれはほかのあらゆる裁判にいえることらしいのですが、裁判官は世間の注目を浴びることをかなり気にして嫌がるものらしいです。
傍聴席に人がいっぱいになるととても気になるそうです。
なので、未だに日本の法廷内はテレビカメラの入れず撮影もできません。
気に入らない判決が出たときには裁判所に電話をかけることもできます。
世間が注目しているとアピールすることは法廷にかなりの圧力を加えることができます。
どうかみなさんひとつ大阪の裁判に注目していただきたいとお願いをしておきます。

そしてもう一つお願いがあります。
この地震だらけの日本において54基以上もの原発を作ってしまったのですが、一体どこの政党がこれを推進してきたかというとこれは自由民主党で す。
正力松太郎原子力委員会初代委員長や中曽根康弘元首相を筆頭に自民党のほとんどの議員は原発を推進してきました。
自民党こそが原発A級戦犯政党であり、現在進行形の犯罪的な組織です。
だから脱原発をするのにまず何をしてはいけないかというと、これは自民党に票を入れてはいけないということになります。
そしてこの7月に参議院選挙がありますがこの広島の選挙区において自民党から出るのはだれかといえば、溝手顕正さんになります。
溝手さんに票を入れてしまうと脱原発はできなくなります。
アベノミクスとか何とかで自民党の支持率が75%まで上がっているとマスコミはでっち上げていますが、こんなのも全部ウソです。
所得の増加が伴わないインフレなどむしり取られているに等しいのです。
さらにいえば、アベノミクスなどなんの裏付けもない人為的な金融バブルに過ぎず危なっかしいこと、この上ありません。
昨日の夕方のフジのニュースでは安倍総理は「待機児童をゼロにする。
「保育所を増やす。」とか言っているらしく、リップサービスに過ぎないかもしれない空手形をやたら持ち上げ自民党の支持率アップに貢献しようとし ていましたがこんなものにも騙されないでください。
安倍晋三ファシスト政権は子育て支援のその先に国防軍を作ろうとしています。
自民党と同様、悪質な世論の誘導を行なう大手のマスコミからの決別もいたしましょう。

◆哲野

毎度毎週お騒がせします。
関西電力大飯原発の再稼働に反対して歩いております市民です。
広島2人デモという名前で毎週金曜日歩いていますが現在は8人で歩いています。

みなさん、あの、「もんじゅ」をお聞きになったことがあると思います。
最近マスコミで良く報道されております。
このもんじゅを運営するのは日本原子力研究開発機構、独立行政法人です。
2005年にそれまでの政府系の原子力開発機関が合併統合して出来たわけですが
この日本原子力研究開発機構が福井県敦賀市でもんじゅを運営しているわけです。
もんじゅというのは新しいタイプの原子炉実験炉です。プロトタイプ炉です。
原理は簡単に言ってしまうと、水ではなくて金属ナトリウムを冷却材に使う。減速材は使わない。
原子炉の中の中性子はスピードを制限されない高速中性子になって、プルトニウム燃料にぶつかってプルトニウム燃料が触れえて行く。
食べれば食べるほど弁当箱の中身が増えていくみたいな、そんなおとぎ話みたいな原子炉です。
水ではなくて金属ナトリウムを使います。
ナトリウムはみなさんご承知のように、空気に触れれば燃えます。
水と接触すれば爆発を起こします。
http://www.jaea.go.jp/04/monju/category05/mj_cause/mj_accipanf/accipamph11.html
非常に危険な素材を使う、そういう原子炉の開発を1980年代から始めています。
この危険なもんじゅの開発で、原子力規制委員会が約1万件…1万個という言い方をしていましたけれども、一万個の点検を先送りしていた。
原子力規制委員会の言葉を使えば、自ら点検の先送りを認識し、改善することが出来ない。
安全文化の劣化、つまり安全を二の次、三の次にして実験や研究を進めるという体質を厳しく批判してもんじゅのすべての活動、これは保守点検作業を 除くんですが、全ての活動の停止を命じました。
要するに、もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構には安全を第一にしようと言う文化、企業文化と言っていいんでしょうか、そういう文化がな かった。
そして5月15日の資料を読むと、理事長を名指ししています。
理事長のこうした経営姿勢は法令違反である。
理事長は法令違反であると珍しくはっきり書いてあります。
理事長は昨日辞意を表明して、今日日本原子力研究開発機構のwebサイトを見ると辞任が発表されています。
今、みなさんに考えていただきたいのは、この日本原子力研究開発機構の安全軽視の体質が、日本原子力研究開発機構だけの体質ではなく、原子力業 界、電力会社、ありとあらゆる核産業に携わる人たちの共通した思想だということです。
決して日本原子力研究開発機構だけの体質ではありません。
安全は二の次、三の次、コスト最優先。
今まで事故が起きなかったのは私たちが幸運だったからにすぎません。
しかし私たちの幸運も2011年の福島原発事故で尽き果てました。
私たちの幸運の女神はもう、日本から立ち去りました。
私たちは今までのように幸運に依存してこの日本を考えていくことは出来ません。
原発推進の人は、申し上げたようにコスト最優先です。
安全は二の次、三の次。
そういう態勢のまま再稼働を許せば、高速増殖炉、核融合炉などの実験などもやっているようですけど
こうしたものを進めて行けば、必ず事故が起ります。
次に事故が起れば、ただではすみません。
福島原発事故の上に、また苛酷事故が起れば、ただでは済まないことは皆さん容易に想像がつくはずです。
今私たちに求められていることは、この原発の問題や核施設の問題を専門家任せにせず、私たち一人一人がしっかり調べて自分の頭で考えて彼らの暴走 を、監視・抑制するという態度が一番必要だと思います。
今回のもんじゅ、1万個の機器未点検、この事件はそうした我々に監視が必要だと教えてくれました。
残念ながら新聞はそういうことを教えてくれません。
しかし、今インターネットがありますので、正式な文書や記者会見など、私たちは触れることができます。
私たちに求められているのは、あなたまかせにしない、専門家任せにしない、
彼ら、原発を推進していく人たち三菱重工、東芝、富士電機、日立製作所、これらを中心とした原発産業、核産業の動きをしっかり把握して監視してお くことだと思います。

====哲野2回目スピーチ====

高速増殖炉もんじゅは日本原子力研究開発機構が進めている新しいタイプの原子炉です。
この原子炉の構造についてはチラシに若干詳しく書いてあります。
この原子炉の構造は普通の原子炉よりもさらに危険なものです。

危険性のポイントは2つあります。
ひとつは燃料にプルトニウム燃料を使うこと
二つ目は冷却材に水ではなくて金属ナトリウムを使うこと

(ジェーンさん参加)

ところがこれを運転運用する研究開発機構は1万点近く点検をしてないことが昨年9月に明るみに出ました。
そしてその報告は1月31日にされましたが、この報告にも誤魔化しがありました。
やってないことをやっていたことにしていたり、
本来は調べなきゃいけないことを調べないまま報告しなかったり。

今の原子力規制委員会は何回かの立ち入り検査、ヒヤリングを行って
ほぼこの未点検1万件の全容を掴んだようです。
そしてつい一昨日ですが、5月15日の会合で処分を下す
というのはこれは法令違反ですから

(ここでジェーンさんと会話・お別れ)

えーオーストラリアから旅行に来ておられるジェーンさんですが
ジェーンさんも原発反対で先週東京でデモに参加したそうです。
今私たちのデモにも約100m参加してくれました。

もんじゅの1万の未点検ですがこれはディーゼル発電機も含んでいるそうです。
それよりも問題なのは点検してないことも経営陣が全く知らない、把握していない。
原子力規制委員会の資料を読んでみるとはっきり理事長を
資源を適切に配分していない、安全文化を育てていない、これは法律違反である、
…原子力規制委員会もちょっと怒りを見せていますが
そういう体質を持って今申し上げたようなもんじゅ、危険なもんじゅの運営をしてきた
事故ばっかりおこしてきて動かせなくて苛酷事故が起らなかったんですが
これは非常に、我々にとっては危険な事です。

さらに私たちにとって危険なのは
こうした安全軽視、安全二の次の文化
安全文化の劣化、これはなにも日本原子力研究開発機構だけの問題ではない、
原発を運営する事業者、それをメンテする三菱、東芝、日立、
こうしたメーカーの体質になっているということです。
特に悪質なのは三菱重工です。
確かに、安全とコストは裏腹の関係にあります。
安全に力を入れればコストがかかる
コストを重視すれば安全が手抜きになる、こういう裏腹の関係にありますが、
福島原発事故のような苛酷事故を二度と起こさないんだ、
こういうつもりで原発をやるならば、これまでのような安全二の次文化はもうやめなければなりません。
原子力規制委員会の担当委員である島崎さんは、テレビの記者会見で日本原子力開発機構の問題について
『こういう組織の存在を許しておいてはいけない』と言う様な事を言っていました。
チラシにも相当きついことが書かれてあります。
それは私の言葉ではありません、規制委員会の言葉です。
このような安全軽視の原発をこれ以上動かすのはもうやめましょう。

◆Kさん

いつもお騒がせしております。
広島2人デモです。
原発の再稼働に反対して歩いております。

みなさんに知って欲しいことがあります。
今福島で起きていることです。
福島県郡山市の小中学生が、年間1mSv以下の安全な場所で教育を受けられるようにと裁判を起こしました。
テレビや新聞などの大手メディアは、この裁判を報道しません。
政府、東電、東電の株主である企業がスポンサーだからです。
スポンサーに都合の悪い事は報道しないんです。
震災以前、子どもの甲状腺異常は1%未満でした。
しかし2012年4月に発表された甲状腺検査の結果、福島の13市町村3万8千人の子どもの35%、そして福島市の4万2千人の43%に嚢胞が見 つかっています。
甲状腺がんが見つかった子、急性白血病になった子、そういう子もいます。
通常ならば子どもの甲状腺がんは100万人に一人の割合にも関わらずです。

子どもたちは被曝線量を計るためのものを首から下げさせられています。
これは記録を取るためのものであって、子どもたちや親に危険を知らせるものではありません。
汚染されているとわかっている東北産のコメを、給食で食べさせられています。

手抜き除染がニュースになっていましたが
国や県が中間貯施設を決めないまま、ただ除染を進めた結果、汚染土壌はあちこちに野積みされたままです。
汚染土壌をかき集めてホットスポットを作っているようなものです。
家を除染しても庭に袋に詰めた汚染土壌が置かれていたら、何の意味もないと思いませんか?

東北・関東の人々は、福島原発から今も放出され続けている放射能、
汚染された食品、水、汚染物質を燃やした煙、それらで毎日被曝し続けています。
ここ広島は福島から離れているから大丈夫、そう思っていませんか?
広島市が子どもたちに学校で食べさせている給食が、放射能で汚染されていないかを去年度検査していました。
給食を作る前に食材を調べるのではなく、食べ終わった食材をまとめて検査していました。
そして去年度汚染された食べ物が出なかったということで、今年度検査することは止めてしまいました。

福島県鮫川村では堆肥工場を再稼働させました。
汚染された材料で作った堆肥に放射性物質は濃縮され濃度が高まります。
そしてその堆肥を使った畑は汚染され、汚染された農作物が育ちます。
汚染された畑で育った作物、その作物を食べて育った家畜の肉。
汚染された堆肥を使えば西日本で作られた野菜であっても汚染してしまいます。
家畜も同じです。
自分たちが食べている、野菜、肉が西日本で作られたものであっても汚染されていないとは限らないんです。

テレビや新聞は本当に大切なことを言いません。
それでも隠しきれずに少しずつ色んな情報を出してきています。

スポーツ選手の怪我が多いを思いませんか?
芸能人の病気や訃報が多いと思いませんか?
テレビ局の女子アナが何人も続けて留学しました。
彼女たちは報道されないたくさんの情報を知っているはずです。
若年性の心臓疾患、若い人が突然亡くなる、緑内障、色んな病気が増えているとニュースになっています。
それ以上にニュースにならないたくさんの人々が病気になっていることが想像されませんか?

色もにおいもなく、味もしない、息苦しさもない、それでも確実に体は蝕まれていくんです。
症状が現れた時には間に合わないんです。
食事のたびに放射能の心配をする、地震のたびに原発の心配をする、それをこれから先死ぬまでずっと、
そして自分が死んだ後も、子どもや孫、これから生まれてくる子どもたちみんなに続けさせるのはおかしいと思います。
どうか本当に原発が必要か考えてみてください。
自分で情報を探して、そして考えて下さい。宜しくお願いします。

◆ツナさん

えーみなさん、毎週お騒がせしております。
金曜日恒例の広島2人デモ。そろそろ覚えていただけましたでしょうか?

みなさん、改めましてこんばんは。
私2週間前、GWの真っただ中、ここで今日と同じように明日から出来る原発反対運動をご紹介しました。
覚えていらっしゃいますか?!
…覚えてないですね、覚えているわけないですね…

明日から出来る原発反対運動、
まず1つ目、貯金をしない
2つ目、食べて応援しない
3つ目、政治を監視、徹底的に文句を言おう
これについてはぐちぐち文句を言いません。

今回はですね、貯金をしない、こちらを詳しくお話したいと思って来ました。
題して「明日から出来る(原発)システムを破壊しよう」
こちらをお届けします。
ところでみなさん、皆さんはご飯を食べないと生きていけないと思うんですが、原発も同じです。
原発も飯がないと生きていけません。
それじゃ原発の飯とはなんでしょうか?
お金です。
お金があるから原発は今日も元気に再稼働できます。

冗談じゃありません。
兵糧攻めをはじめましょう。
そう簡単に全ての金脈を絶つことは出来ません。
こう考えてみてください。
あなたの財布から、原発に行くお金が半分になったらどう思いますか?
それをみんなが始めたらどう思いますか?
私の言いたいことわかっていただけますか?
貴方の一歩がなければ原発は止まりません。
もちろんあなたの一歩だけでも原発は止まりません。
だから私たちは飽きもせず懲りもせず、こうしてみなさんに声をかけています。

聴いてください。
原発を止めるためにはあなたのお金の流れを変えなくてはなりません。
原発のメーカーの商品を買わないという手もあります。
三菱、東芝、日立、原子炉を作っているメーカーの物を買わない。
(注:三菱鉛筆は三菱の名がついてても三菱グループとは関係のない企業です)
でもそれでは限界があります。
意思表示にはなりますが、原発にお金を行かさない行為にはなかなかなりません。
電力会社は何千万という原発建設費が賄えるのか?
それは原発が、発電をしてキッチリその投資を回収できる保証があるからなんです。
金融なんてものがこの世にあるから原発はぬくぬくと
電気代を払う私たちの足元を見ながら再稼働、新規建設、こんなことしやがるんですね。
みなさん、金融を否定してください。
車に乗るには自賠責が要ります。
それは法律で定められています。
法律よりも人としての問題ですね。
各種保険もありますね?私たちの日常生活はそれで支えられています。
現実に私の祖父ががんで倒れたとき、がん保険に家族一同救われました。
しかし、なぜそれらが無ければ生きていけないような世の中になっているのか?
おかしくないですか?
あなたのお金はあなたのものです。
あなたを傷つけるもののために使わないでください。
あなたを傷つけるものへ渡さないでください。
私が貯金をしてはダメだ、というのはそういう事なんです。
あなたが銀行に預けたお金は原発を建てるのに使われます。
あなたが放射能を浴びながらせっせと働いたお金は銀行に返ってきます。
誰かがそのお金で、あなたの被曝をよそに儲けているんです。
あなたの貯金があなたを殺します。あなた以外の人も殺します。
あらゆる生物を殺します。
どうか貯金しないでください。
貯金しなければならないという思い込みはさっさと捨ててください。

みなさん、あなたにはね、原発を止める力があります。
原発を動かす力もあります。
人間の欲望にはキリがありません。
どうか足るを知ってください。
自分の欲望をかなえるための力が誰かを傷つけているんじゃないかと考えてください。
その象徴の一つが原子力発電所なんです。
原子力発電所を立てるためには何千万というお金が必要です。
そういう莫大なお金をかけてつくるものに、どんな意味があるんでしょうか?
本当にそんな大きなものを作らないと、私たちの生活は豊かになりませんか?
あなたの幸せは誰かの基準で作られて与えられたものなんじゃないんですか?
あなたの欲望は誰かに都合よく作られて与えられた、本当は誰かの欲望なんじゃないんですか?

話がひん曲がってしまいましたが…
ひとつだけ覚えておいてください。

あなたには原発を止める力があります。
原発を動かす力もあります。
強制はできません。
ですがあなたの行動が明日原発を動かすのか止めるのか、
決めているんだとそれだけは絶対に知っておいてください。
みなさん原発を動かすのか止めるのか、あなたの行動で決まります。

みなさんが使っている電気、中国電力さんに作ってもらっている電気ですが…
中国電力さん、オオゴトしてますよ~
みなさん、危うく殺されるところでしたよ。
山を越えて向こう、中国電力島根原子力発電所、点検してません。(2010年)
ニュースで耳にした方いるんじゃないでしょうか?
高速増殖炉もんじゅ、点検してなかったというアホみたいなニュースが流れています。
中国電力も同じことやってます。(2010年に)
見事に口頭だけの処分とか慣れ合いの処分でした。やらかしてます。
お配りのチラシ、手に取ってみてください。
私たち知らないところで危うく殺されかけてたんです。
杜撰な管理によって殺されかけてたんです。
安全な原子力?アホか、という話ですね。
危険なものをさらに危険に管理してるんですよ。
安全性が確認できたという言葉を信用しないでください。

あなたたちが大丈夫だと思っていた中国電力島根原子力発電所
点検してませんでした。(※2010年に)
これ、よ~く覚えとってください。

◆じゃけえさん

毎度お騒がせしております。
毎週金曜日恒例の広島2人デモです。
原発に抵抗するためにそれぞれが自分の意志で集まって、みなさんに知っていただきたいことをスピーチしながら歩いております。

プラカードの内容はチラシの内容はインターネットでもご覧いただけます。
広島2人デモで検索してみてください。
チラシをお配りしておりますので是非手にとってご覧になってみてください。
チラシは毎回異なっております。
原発問題に対して色んな問題が毎週のように湧きおこっておりますので、とても新鮮な内容となっております。

今回のチラシの内容は高速増殖炉もんじゅについてと日本原子力研究開発機構について
中国電力についてもかいてあります。
もんじゅが無期限活動停止になりました。
安全を確保するための点検が1万件もしていなかったと発覚したからです。
ちゃんとお給料をもらっているはずなのに、やるべき仕事をしていなかった。
企業としてもありえないことですが、原子力という恐ろしいものを使っている人が
そんなことをしていいのかという、そういう意識の低さもとても驚きました。
これは大変恐ろしい事です。
そもそも原発がなかったらこんな恐ろしい思いをすることもなかったんですが…
もんじゅは大変危険な原発で再稼働は半永久的に静止していったん安心したんですが…
中国電力も、それよりももっと悪質なことをしていました。
原子力発電所の安全を守るための点検がなされていませんでした。
発覚しただけでもよかったのですが、『あ、そうだったの?』という認識でいては何の解決にもなりません。
原子力発電所がいかに恐ろしいかをみなさんが調べて知っていただくことが大切だと思います。
日本は放射能に対する知識が他の国よりあるはずです。
放射能から逃げてください。
じわじわと死が迫っています。
目にも見えないくらい小さくて、風に乗って、食べ物について流通してきて
水に溶け込んで流れてきます。
体内に蓄積されるとなかなか排出されません。
体内でずっと被曝し続けます。
放射能による健康被害はがんや白血病だけではありません。
免疫力低下による体調不良からどんどん深刻な病気に発展していきます。
原子力発電所はいらない。
原発は自然を破壊する。
人間は自然がなくなっては生きていけません。
原発がたくさんある日本です。でも食料自給率がとても低いです。
いったいどこか豊かな国なんでしょうか?
豊かさととはいったいなんなんでしょうか?
命の危険に脅かされることなく生きていたいという当たり前の人権です護ってもらえない国です。
国のいう事を信じないでください。
自分の命を守るためにも、国や大手マスコミを信じないでください。
じわじわと命の危機が迫っています。
すぐにでも対策してください。

(※じゃけえさんの国は国家・政府という意味)

◆網野

毎度毎週お騒がせして大変申し訳ありません。
毎週金曜日、6時から7時の間に本通りと金座街を往復して歩いております広島2人デモです。

今日はもんじゅの話と日本原電の話ですね
私は今日はこれを言いたかったと思います。
テレビや新聞で報道している敦賀原発2号機に関しての経営者のコメント
原子力規制員会が何の根拠もなく、断層があるので動かしてならんと言っていることに対して
これは何の根拠もない、科学的ではないと言っておりますが
その言っている原電自体に科学的根拠がございません。

詳しくはチラシを見ていただければわかりますが皆さんにお伝えしたいのは
原子力規制委員会のホームページをみてください。

原子力規制委員会のホームページには人選、どんな人を選んだか、どんな専門家を選んだか
きちんと公表をしていますし、学界に依頼してほとんど電力会社に関係のない人を選んでおります。

調査検討の方も、非常に科学的に調査・検討・議論がされております。
引用した資料からどんな検討がなされたか、どんな議論がなされたか
議事録から全て公開されております。

こういったことを私たちに知らせるマスコミのはずですが
根拠がないことをやっているかのように規制委員会のイメージを悪くし、
原電側の言い分がまっとうなであるかのように
イメージを持たせる報道をしています。

こんなマスコミ信じないでください。
よくよく見ていただいたらわかるんですが
NHK、TBS、どの放送を見てもそうでしたが、必ず根拠を示していません。
資料の提示がありません。
テレビや新聞で情報を得る場合の私たちのスタンスとして
その発言に根拠があるのか、どういった根拠があるのか
どんな資料が基になっているのか、
それが明示されない場合は、ほとんど無根拠の場合が多いです。
この人権威があるんだからそうなんだろうと思わずに
その内容をよくよく見てください。
今回私がちょっと怒ったのはココの部分です。
NHKともに全く根拠を示さず、イメージだけでものを言う。
テレビを見ていると、科学的な根拠を示さないで敦賀原発2号機直下の破砕帯を活断層と断定した
規制委員会の横暴ぶりを非難する日本原電の社長(東電出身です)の話ばかりを流しています。
ところが原子力規制委員会の資料を読む限り、原子力規制委員会のほうがまともです。
説得力と透明性があります。
(※原子力規制委員会の存在そのものがまともとは思いません)
新聞やテレビの流すニュースにちゃんと裏付けがあるかどうか、批判的に接する必要があります。
NHKだから、朝日新聞だから、テレビだから、ちゃんと裏付けや根拠があるんだろうと
こっちで勝手に思い込まないようにしましょう。

一番大切なのは自分たちで考えることですが
情報を得ることから、情報を選りすぐる目を持つことも
私たちの貴重な、必要な力になっていくと私は思います。
こういったことを学びながら市民としての力を付けて行く必要があると思います。
原子力だけの原発だけの問題に限りません。
私たちは自分たちの生活を守るために知恵をつけて調べて行く必要があると思います。

第49回広島2人デモ 5月17日告知

▽A4チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130517_A4.pdf
▽A3チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130517.pdf

===以下告知文===

みなさま

おはようございます。
毎度お騒がせします。
第49回広島2人デモの告知をさせていただきます。
5月17日(金)18時~
元安橋東詰出発です。

チラシが出来ましたのでご覧ください。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130517_A4.pdf

今回このチラシを参照しながら
原子力規制委員会のwebサイトで原資料をご覧いただくことをお奨めします。

◆もんじゅの件
http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/20130515.html

◆敦賀原発の件
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/tsuruga_hasaitai/

テレビ新聞等がまるで規制委員会が根拠なく判断を下したように
イメージ付けるような番組構成をしています。
よくよくニュース内容をご覧ください。
どれも根拠が明確ではありません。
判断できる事実や資料が出てきません。
放送に出てくる専門家と称する人も何を根拠にしゃべっているのかわからず、権威によるイメージ発言に終始しています。
原子力規制委員会のwebサイトには資料や議論の経過が全て出されております。
判断するにあたった外部有識者の身元も明確です。
原電の非科学ぶりがわかります。
(そしていかにマスコミが信用ならないかわかります)

ご参考までに。

第48回広島2人デモ 5月10日報告

ファイル 142-1.jpgファイル 142-2.jpgファイル 142-3.jpgファイル 142-4.jpgファイル 142-5.jpg

みなさま

毎週お騒がせします。
第48回広島2人デモのご報告です。

参加者は5人
哲野、網野、じゃけえさん、原田さん、Kさんでした。
大歳さんとツナさんは事前に仕事で行けないと連絡がありました。

今日は雨です。
本通りアーケードの東端に哲野に行ってもらい、網野だけ元安橋へ。
警察の方と指令書の確認をして雑談していると音楽が鳴りました。
出発してアーケードで態勢立て直しです。

アーケードで一人時間待ちをしていた哲野。雨はうっとおしく気持ちを沈ませます。

”色んな人が歩いているが、今何人の人がこの瞬間原発や放射能の事を考えているだろうか?
そんな非日常を考えながら歩いている人なんかほとんどいないだろう。
毎日毎日原発や放射能をことを考えて暮している僕たちがやはり異常なのだろう。
もしかして騒ぎすぎなのかもしれない。
もしかして政府やICRP派の学者の言うように、あるいは、大手マスコミが報道するように
放射能の影響はたいしたことはない、こうやって街を日常として歩いている人のほうが
実は正解なのかもしれない。
しかし、やはり違う。
エビデンスが出てきている。
色んなところにエビデンスが出てきている。
どう考えてもこのエビデンスを元にすれば、どう考えても僕たちが事を大げさにしているとは言えない。
むしろ、これでもまだ過小評価している、放射能の危険をまだ甘くみている、と思う。
エビデンスがなければ良かった。でもエビデンスは目の前に厳然として存在している・・・・・。
街の人たちと僕との間の落差をどう埋めていくか・・・・”

とぼーっと考えていたら、目の前にじゃけえさんが立っていたそうです。

網野がアーケードにいくとちょうどじゃけえさんと哲野が立ち話をしていました。
「この人通りで原発とか放射能にどれだけの人が関心を持っているか?」と話をしていたそうです。
そこへ、別の警備課の方が。
警察「菓子博の警備で来てまして。終わって帰るところですがついでに久しぶりにデモの様子を見ようかと。」
この方は歩き初めから冬場の寒い時までよく警備についてくださった方です。
ということで、途中まで帰りがてら警備してくれました。

さて出発です。

チラシ(A4)
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130510_A4.pdf

本通りアーケードの中は雨なので人が多いかと思いきや、今日は少なかったです。
肌寒いせいや、GWの後なので、街に出る人が少なかったのかもしれません。

哲野はチラシの内容をスピーチして歩きました。

哲野「チラシの中で扱っているのは、チェルノブイリ事故の避難者の方々の
    2008年の健康状態と1988年の健康状態の比較です。
    20歳以上の成人なんですが、おおざっぱに言って、約20年間の間に健康な人の割合は67%から21%に減りました。
    急激な変化だと言っていいかもしれません。
    逆になんらかの慢性疾患、これは非がん性疾患、がんを除いた慢性疾患を抱えている人の割合は、
    20年間で3割から8割近くまで増えています。
    放射能の影響というのは20年、30年の時間をかけてゆっくりと進行するものだ、ということをこのデータは示しています。
    繰り返しますが、福島原発事故でも同じようになるとは私は思いません。
    しかし10年、20年、30年の長さ、時間を取ってみれば、同じ傾向をたどることはまず間違いないと思います。」

   「私たちはチェルノブイリ事故に学ぶことができます。
    チェルノブイリで何が起こっているのか、人々にどんな健康被害が起こっているのか。
    お配りしているチラシに、ウクライナ政府の報告書のデータを一部引用しています。
    誰の目にも明らかなことは、5年、10年、20年と経っていくうちに健康な人の割合が減っているという事です。
    慢性疾患を持った人の割合がどんどん増えていく。
    慢性疾患の人は20年間で30%から80%に増えています。
    どうしてこうなるのか?それは放射能の影響で人間の細胞がゆっくり、ゆっくり破壊されていくからです。」

   「チェルノブイリ事故から遠く離れた地域でも子どもたちの被曝線量が結構高い。
    なぜこういうことになるのか?
    実はウクライナ政府の調査は、ミルク、酪農品、葉野菜、この3つに絞り、
    この3つを摂取することによって、どれくらいの被曝の影響があったかを調査したものでした。
    つまり、この調査の目的は食品摂取による被曝がウクライナ全土でどれくらい起こっていたものかを調べるデータでした。
    ウクライナ政府の予測は実は残念なことにぴったり当たっていて、
    実際に放射性降下物を呼吸したり触れたりする被曝よりも
    放射能に汚染された食品を食べる、摂取する、
    このことによる被曝の状態が深刻だったんだ、ということがわかっています。・・・」

そして繰り返し、チェルノブイリに学ぼう、放射能や内部被曝の知識を深めることが
自分たちを護ることになる、と訴えました。

このスピーチの間に原田さんとKさん合流。

次にじゃけえさんにマイクが渡ります。

じゃけえ「どんな厳しい基準が出来ても、その基準にかなう原発があっても、再稼働は容認できません。
      ひとたび事故が起ればどんな被害がもたらされるか、
      福島第一原発事故の現状を見る限りそれは明らかです。
      放射能は目に見えないくらい小さくて風に吹かれて飛んで来たり、
      水に入って流れてきたり、食べものについて流通してきたり、完全に避けることは困難です。
      だからこそ出来る限りリスクを避けなければなりません。
      口にしたり呼吸することで体内に摂りこんだ放射能は蓄積され、その間放射線を発し続け、体内で被曝します。
      何を信じるかは個人の自由です。
      国の政策を信用できないと多くの人が感じているのではないでしょうか?
      テレビ、新聞で言っていることは偏りがあり、それだけを信じることは危険です。
      テレビ、新聞以外からも情報を集め、多面的に事実を見て、
      違和感や疑問を感じたら、それについて調べ、自分で考え判断し選択してください。
      後悔しないためにも命に係わる問題は他人任せにしないでください。」
と訴えました。

この時だったと思います。
Kさんによると、今まで絶対チラシを取りに来なかったサラリーマン集団の層があります。
特に金座街を超えて八丁堀はオフィス街、大手企業の支店が固まっています。
本通りはサラリーマンたちの移動通路でもあるんですが、集団でよく歩いていることもあります。
そういう集団の場合は仕事仲間と話が弾むのか一切関心をこちらに示してはくれませんでした。
が。今日はじめてその集団から50歳代の男性がツカツカと寄ってきて、
Kさんに「くれ」とばかりに手を差出し、Kさんが逆にびっくりしたそうです。
Kさん「初めて!今まで一切関心を示さなかったサラリーマン集団の層がチラシを取りに来た!」と
びっくりぶりを後で教えてくれました。

哲野「じゃけえさんは情報を自分のものにして自分の言葉にしてるよな。凄いな」
網野「うん、いつも感心する。自分の言葉にしてるから、スピーチがすっと胸に入ってくる。」

次にKさんにマイクが渡ります。
Kさんはいつものように福島集団疎開裁判に触れました。

Kさん「甲状腺がんが見つかった子、急性白血病になった子、そういう子もいます。
    通常ならば子どもの甲状腺がんは100万人に一人の割合にも関わらずです。
    子どもたちは被曝線量を計るための機械を首から下げさせられています。
    これは記録を取るためのものであって子どもや周りの大人に危険を知らせるものではありません。
    汚染されているとわかっている福島産のコメを、給食で食べさせられています。」
そして宮城にいる友人に触れ
Kさん「先月お父さんが心臓病で入院、お母さんは転んだだけで骨折したそうです。
    明らかに放射能の影響が身体に出てきているんです。」
さらに堆肥工場が稼働した話に触れました。
Kさん「福島県鮫川村では堆肥工場を再稼働させました。
    福島原発から出る水で、海も汚染されています。
    畑の肥料には海で捕れた魚を粉にして使っています。
    汚染された材料で作った堆肥に放射性物質は濃縮され濃度が高まります。
    そしてその堆肥を使った畑は汚染され、汚染された農作物が育ちます。
    汚染された畑で育った作物、その作物を食べて育った家畜の肉。
    汚染された堆肥を使えば西日本の野菜であっても汚染されてしまいます。
    家畜も同じです。
    自分たちが食べている、野菜、肉が西日本で作られたものであっても汚染されていないとは限らないんです。」

この話をきいて私は「え?」と思いました。
ちょっと待て、あの放射能で汚染された海で捕れた魚を堆肥に使っていると?
あまりの放射能に対する無知・無警戒ぶりに唖然としました。

次に原田さんにマイクが渡りました。

原田「そして福島では放射線管理区域の中で人々が普通に暮らしています。
    放射線管理区域の中では本当は、そこに留まる事も、モノを食べることも出来ないということになっています。
    そういう決まりになっています。
    しかしそれよりも高い放射線レベルの中で、子どもも妊婦も赤ちゃんも含む人々が普通に生活している、言語道断です。
    これは当たり前のことではありません。
    そういう状況が今福島では起こっています。
    それは広島市の明日の姿かもしれません。
    そして広島はどうか、というと広島は原発に囲まれています。
    広島市から100キロ、愛媛県の佐田岬半島には四国電力の伊方発電所があります。
    ここには広島原爆で使われた放射能のざっと1万倍の放射性物質があります。
    管理されているから大丈夫と思われるかもしれません。
    しかし、伊方原発だっていつ災害に襲われるか、その可能性がゼロということは絶対に言えません。 
    原子力規制委員会も原発苛酷事故は起こるのだということを前提にしています。」

そして私たちは非常に危険な状態にあるというのだという事を知って欲しい、と訴えました。
ここでまた哲野にマイクが渡りました。

哲野「これだけ放射能被害が出、これだけ原発に反対の人が多いのになぜ原発ビジネスは止まらないのでしょうか?
    それは原発ビジネスがおいしい仕事だからです。
    今原発一基を作るのにどれくらいのお金がかかるでしょうか?
    中国電力の決算書、有価証券報告書を見てみると、この3号機にどれだけお金をかけたかの数字が出ています。
    今から1年前の決算ですが一基作るのに約4300億円。
    この時期完成比率が93.6%でしたから、完成したら恐らく4600億円。

    今ここに歩いている方の中には営業マンの方も多いと思いますが、
    一発の契約で4600億円の売り上げ、これは誰でも飛びつきますよね?
    しかし、4600億円をかけて、そのビジネスがおいしいからといって、他の事を犠牲にすべきではありません。
    私たちは大企業の利益のために生きているのではありません。
    大企業は自分たちの利益をあげる、これは自由です。勝手です。どんどんやっていただいたらよろしい。
    しかしそのために我々の生活や、安全や命を脅かすようであれば、これは大企業側のルール違反です。
    法律の問題ではありません。ビジネス倫理の問題です。
    人の健康を侵す、人の安全を侵す、子どもたちの健康や生活を脅かす、そういうビジネスに手を出してはいけません。
    いかにおいしいビジネスでも、それは我慢しなければなりません。
    歩いておられる方の中に三菱重工業、東芝、日立製作所、IHI、その関係者の方はいらっしゃると思います。
    みなさん、いかに原発ビジネスがおいしいからといって、子どもたちの健康を損なってまで利益を追求すべきではありません。
    これは健全な資本主義の考え方からも外れています。
    三菱重工業、日立製作所、東芝の社員の方々。
    どうか自分の足元をしっかり見つめて考えてください。」
と訴えました。
歩いているサラリーマンが耳をこちらにむけているのがわかりました。

最後に網野にマイクが渡り

網野「トリチウムは現在福島原発から大量に放出されております。
    原子力業界の人たちはトリチウムは安全な物質だと言うんですけども、
    これは危険な物質でして、カナダのピカリング原発、ここは重水炉なんで大量のトリチウムが出るんですが、
    液体だけでなく実はトリチウムは気体にもなりやすい物質で、液体の1.5倍から2倍、気体で排出されています。
    このトリチウムで健康被害が出ました。社会問題化しました。
    社会問題化して今トリチウムに規制がかかっています、摂取規制がかかっています。
    日本では摂取に関して全く無規制です。
    私たちは非常に危険な状態だということをお知らせしたいと思います。
    トリチウムは安全な物質ではありません。危険な物質です。」

とスピーチし、元安橋までいかず、アーケードの東端でデモを終了しました。
警察にお礼を言ってお別れし、しばし立ち話に。
Kさんの例のサラリーマンが取りに来た!という感想が一番でした。
これは哲野もぼんやり感じていたことで、今まで無関心だった中高年の男性層が
関心を示し始めたことは確かです。
網野も毎回先頭を歩いてみて思うのは、中高年の男性はプラカードを見るのですが
デモなんかやっているのか、そういう話もあるのか、というような反応から
異変や危険を実感しはじめてきている関心の示し方ではないかと想像しています。
チラシは30部用意していました。雨だし肌寒いのであまり売れないだろうと思っていましたが
予想に反して、早々と売り切れました。
街の反応は意外に良く、プラカードはよく見られていました。

今日は参加しなかったツナさんのツイートを引用します。

ツナ「上手く言えないけど、原発止めるには「恥」の文化は越えなきゃいけない壁だと思う。」

このツイートに哲野が

哲野「全く同感。核問題以前に、同じような人類史的課題が2つあった。
    一つは奴隷制度。ギリシャの昔、デモクラシーの故郷と言われる古代ギリシャ市民社会は
    一人の自由人に10人の奴隷が支えた社会だった。
    奴隷制度はその後も永く当たり前の仕組みとして続いてきた。
    たとえばアメリカの独立革命の名士たちの中で
    奴隷所有者ではなかった人は一人しかいない。
    19世紀の半ばになってやっと奴隷制度が反社会的なしくみだという考え方が出てきた。
    南北戦争は東部資本家の仕掛けた戦争で自由な労働力を手に入れたかった、
    という動機はあるにせよ、奴隷解放の思想は正しかった。
    現在奴隷労働にしろ、性奴隷にしろ、奴隷ビジネスに手を染める人間は
    人間のクズだとみなされている。
    もう一つは麻薬。
    麻薬ビジネスは長い間、真っ当な仕事だと考えられてきた。
    たとえば1840年のアヘン戦争は清政府の国民を守るためのアヘン廃棄がきっかけだった。
    このアヘンはほとんどイギリスのビジネスが手掛けていたものだった。
    自由なビジネスを野蛮にも踏みにじる行為として
    当時のイギリス内閣はアヘン戦争を仕掛けて中国を侵略した。
    この時、この戦争に対する批判はあったものの、アヘン貿易は
    真っ当なビジネスとしてみなされ、多くのイギリスの名士たちがこの戦争を支持した。
    だいたい、アヘン貿易を手掛けていたのは当時のイギリスの上流階級の人たちだ。
    しかし20世紀に入ると、麻薬ビジネスはもっとも唾棄すべき仕事とみなされ
    今日では奴隷ビジネスを手掛ける人間同様、人間のクズ中のクズしか手をださない、
    と、見なされるようになった。
    ついここ、200年くらいだろうな。
    核ビジネスも同じことだと僕は思う。
    核ビジネスは今現在、日本でも世界でも一流中の一流企業しか手掛けられない、
    特権・独占ビジネスだ。
    日本の総理大臣が外国に行って原発のセールスマンをやってもさして道義的な批判は起こっていない。
    それどころか安倍さんは得々として自分の成果を誇っている。
    しかし、奴隷制度や麻薬ビジネス同様、核ビジネスは本来恥ずべき仕事だ。
    奴隷も麻薬も人間の存在や尊厳を根底から否定する。
    核も同様だ。
    核も人間の生存を根底から否定する。
    このような仕事は本来人類の自己保存本能からして恥ずべき仕事とみなさなければならない。
    ただ、この文化が19世紀半ばまでの奴隷制度に対する文化、
    20世紀までの麻薬ビジネスに対する文化同様
    21世紀初頭の我々の文化ではまだ恥ずかしい仕事と見なされていないだけだ。
    しかし、21世紀半ばには核ビジネスはもっとも唾棄すべき汚れた仕事だとみなされるようになるだろうし
    それでも核を扱う人たちは恐らく反社会的なマフィアや自暴自棄のテロリスト集団くらいしか
    いなくなるだろうと僕は思う。
    全くツナさんの意見に同感だ。」

と言っていました。
以上ご報告いたします。

======以下各人のスピーチ全文です。==========

◆哲野
金曜日の夕方毎週1回関西電力大飯原発の再稼働に反対して歩いております、広島2人デモです。
今現在は3人で歩いております。
今、街をこうやって歩いておられる方の中で原発や放射能の事を考えておられるか、とさっきチラッと思いました。
今月の売り上げどうしようか、資金繰りどうしようか、今晩の晩飯どうしようか、そんな日常の事をみなさんは考えておられると思います。
私も同じです。
原発とか放射能は日常の世界の出来事とは思えません。
20年、30年も経ってはっきりとした結果が出てくるような問題です。
今日用意してお配りしているチラシ、そのチラシの中にチェルノブイリ事故の影響のデータを2つ入れています。
ひとつは、チェルノブイリ事故の避難者のデータです。
チェルノブイリ原発事故の時は、年間予測被曝線量5mSvの人が避難させられました。
福島原発事故は予測被曝線量20mSv以上の人が避難の対象になっています。
チェルノブイリ事故と福島原発事故の避難対象者は同じではありません。
チラシでウクライナと日本の比較をしていますが、人口密度から言えば日本の方が4倍も大きい。
チェルノブイリ事故と福島原発事故は同じになるとは言えません。
条件が違いますから。
しかし全体の傾向は同じではないかと思います。
チラシの中で扱っているのは、チェルノブイリ事故の避難者の方々の2008年の健康状態と1988年の健康状態の比較です。
20歳以上の成人なんですが、おおざっぱに言って、約20年間の間に健康な人の割合は67%から21%に減りました。
急激な変化だと言っていいかもしれません。
逆になんらかの慢性疾患、これは非がん性疾患、がんを除いた慢性疾患を抱えている人の割合は、20年間で3割から8割近くまで増えています。
放射能の影響というのは20年、30年の時間をかけてゆっくりと進行するものだ、ということをこのデータは示しています。
繰り返しますが、福島原発事故でも同じようになるとは私は思いません。
しかし10年、20年、30年の長さ、時間を取ってみれば、同じ傾向をたどることはまず間違いないと思います。
前々回、チラシでは14歳以下の子どもの健康データをみなさんに報告しました。

1986年、旧ソ連、現在のウクライナで事故が起りました。
操作ミスから火災が起こり、火災が起こったところに減速材の黒鉛を入れたもんですから、爆発を起こしました。
その爆発の熱のために核燃料が核暴走し、大きな火柱を上げて放射能を飛び散らせました。
これがチェルノブイリ事故です。今年でちょうど27年目になります。
チェルノブイリ事故で放出した放射能と、福島原発事故で放出した放射能はどれくらいなのか、いろんな議論があります。
同じだと言う議論から7分の1という議論まで様々にありますが、現在たいして大きな問題ではありません。
大きな問題なのは、チェルノブイリでもフクシマでも大量の放射能が出たということです。
私たちはチェルノブイリ事故に学ぶことができます。
チェルノブイリで何が起こっているのか、人々にどんな健康被害が起こっているのか。
お配りしているチラシに、ウクライナ政府の報告書のデータを一部引用しています。
誰の目にも明らかなことは、5年、10年、20年と経っていくうちに健康な人の割合が減っているという事です。
慢性疾患を持った人の割合がどんどん増えていく。
慢性疾患の人は20年間で30%から80%に増えています。
どうしてこうなるのか?それは放射能の影響で人間の細胞がゆっくり、ゆっくり破壊されていくからです。
政府や厚生労働省の人たちはICRP国際放射線防護委員会の説を全面的に引用して低いレベルの放射能ではがんしか起こらない、がん以外の疾患はな い、そういう事を言っています。
しかしチェルノブイリ事故で放射能被害に遭った人やウクライナ政府の報告を読んでみると
がんではなくてがん以外の疾患、特に心臓病、圧倒的に心臓病と血管の病気が多いですね。
死因でも心臓病と血管系の病気が多い。
それから肺を中心にした呼吸系の病気、こういう病気が数多く出ています。
しかも時間が経つにつれてどんどん増えている、これが一つ大きな特徴です。
お配りしているチラシのデータにはウクライナ全土の未成年の被曝線量データが入っています。
ウクライナの一番南のクリミア半島のクリミア自治共和国はチェルノブイリ原発から500km離れています。
福島原発から東京の皇居までは直線で約230km、500kmというとだいたい静岡県あたりでしょうか。
クリミア自治共和国は被曝線量は小さかったというデータが出ていますが、7歳以下の子ども乳児、幼児の被曝線量は他の世代に比べると突出して高 い。
チェルノブイリ事故から遠く離れた地域でも子どもたちの被曝線量が結構高い。
なぜこういうことになるのか?
実はウクライナ政府の調査は、ミルク、酪農品、葉野菜、この3つに絞り、この3つを摂取することによって、どれくらいの被曝の影響があったかを調 査したものでした。
つまり、この調査の目的は食品摂取による被曝がウクライナ全土でどれくらい起こっていたものかを調べるデータでした。
ウクライナ政府の予測は実は残念なことにぴったり当たっていて、実際に放射性降下物を呼吸したり触れたりする被曝よりも放射能に汚染された食品を 食べる、摂取する、このことによる被曝の状態が深刻だったんだ、ということがわかっています。
このことは恐らく、福島原発事故後の日本の私たちにも当てはまるのではないかと思います。
チェルノブイリ事故で、ウクライナ、ベラルーシなどのほとんどの大衆の人たちは放射能については全く何も知りませんでした。
放射能が人間の身体を壊していくものだという認識はほとんどありませんでした。
ですから当初無警戒に放射能に汚染された食品や飲料を摂取して、そのことがウクライナでの内部被曝の大きな原因になっていました。
しかしながら、日本では、当時のウクライナやベラルーシの人たちに比べれば私たちの放射能についてはるかによく理解をしている。これは広島・長崎 原爆の被害、覚えていますでしょうか?ビキニ環礁で行われた水爆実験による第5福竜丸事件、アメリカのスリーマイル島原発事故、それからチェルノ ブイリ事故、こうした事件を通じて、私たちは知らないうちにある程度の放射能に対する知識、理解を深めました。
これがウクライナやベラルーシやロシアの人たちとの決定的な違いです。
放射能に対する、或いは内部被曝に対する深い理解が結果的に、放射能から私たちの健康を守るものだと私は思います。

===2回目====

これだけ放射能被害が出、これだけ原発に反対の人が多いのになぜ原発ビジネスは止まらないのでしょうか?
それは原発ビジネスがおいしい仕事だからです。
今原発一基を作るのにどれくらいのお金がかかるでしょうか?
これを知るには格好の材料があります。
中国電力島根原発3号機です。
中国電力島根原発3号機は物理的にはもう完成しています。
しかしながらまだ稼働はできません。
中国電力の決算書、有価証券報告書を見てみると、この3号機にどれだけお金をかけたかの数字が出ています。
今から1年前の決算ですが一基作るのに約4300億円。
この時期完成比率が93.6%でしたから、完成したら恐らく4600億円。
原発一基を作るのに今4600億円の金が必要だということです。
これは原発メーカーからすれば非常においしいビジネスです。
今ここに歩いている方の中には営業マンの方も多いと思いますが、一発の契約で4600億円の売り上げ、これは誰でも飛びつきますよね?
しかし、4600億円をかけて、そのビジネスがおいしいからといって、他の事を犠牲にすべきではありません。
私たちは大企業の利益のために生きているのではありません。
大企業は自分たちの利益をあげる、これは自由です。勝手です。どんどんやっていただいたらよろしい。
しかしそのために我々の生活や、安全や命を脅かすようであれば、これは大企業側のルール違反です。
法律の問題ではありません。ビジネス倫理の問題です。
人の健康を侵す、人の安全を侵す、子どもたちの健康や生活を脅かす、そういうビジネスに手を出してはいけません。
いかにおいしいビジネスでも、それは我慢しなければなりません。
歩いておられる方の中に三菱重工業、東芝、日立製作所、IHI、その関係者の方はいらっしゃると思います。
みなさん、いかに原発ビジネスがおいしいからといって、子どもたちの健康を損なってまで利益を追求すべきではありません。
これは健全な資本主義の考え方からも外れています。
三菱重工業、日立製作所、東芝の社員の方々。
どうか自分の足元をしっかり見つめて考えてください。

◆じゃけえさん

毎度お騒がせしております。
毎週金曜日恒例の広島2人デモです。
原発に反対するために皆さんに知っていただきたいことをスピーチしながら歩いております。

今回のチラシでは現在唯一稼働している大飯原発についてと原子力規制委員会について、水と区別がつかないためほぼそのまま放出されている危険な放 射性物質のトリチウムについて、放射能汚染地域で生活するだけでなく、放射能汚染された食品が流通することによって放射能による健康被害について 書いてあります。
是非お手に取って読んでみてください。

2011年に福島原発事故が起きました。
人類史上最悪の事故です。まだ収束していません。
放射線量が高すぎて危険なため人が近寄れず、収束する目処すら立っていません。
その間、放射性物質は崩壊した原子力発電所から漏れ続けています。
原発事故が起り、日本の原発は一端止まりましたが、2012年に政治的判断により、福井県にある関西電力の大飯原発は再稼働されました。
2012年9月、原子力発電所が及ぼす被害から国民を守るために原子力規制委員会がつくられ、原子力発電所を厳しく規制することになりました。
そのため規制基準をつくることになりました。
規制基準が出来る前に大飯原発は再稼働しました。
9月に規制委員会は政治判断による再稼働を理由に大飯原発を例外扱いしました。
そして規制基準の骨組みが出来上がる直前の今年1月には規制基準が出来れば大飯原発は例外扱いしないと発言しました。
今年の2月に規制基準の骨子案が出来ました。
規制委員会は新しい規制基準施行後も大飯原発はとめない、理由はバックフィット制度定着のためです。
新基準が出来るたびに原発を停止するわけにはいかないそうです。
どんな厳しい基準が出来ても、その基準にかなう原発があっても、再稼働は容認できません。
ひとたび事故が起ればどんな被害がもたらされるか、福島第一原発事故の現状を見る限りそれは明らかです。
放射能は目に見えないくらい小さくて風に吹かれて飛んで来たり、水に入って流れてきたり、食べものについて流通してきたり、完全に避けることは困 難です。
だからこそ出来る限りリスクを避けなければなりません。
口にしたり呼吸することで体内に摂りこんだ放射能は蓄積され、その間放射線を発し続け、体内で被曝します。
何を信じるかは個人の自由です。
国の政策を信用できないと多くの人が感じているのではないでしょうか?
テレビ、新聞で言っていることは偏りがあり、それだけを信じることは危険です。
テレビ、新聞以外からも情報を集め、多面的に事実を見て、違和感や疑問を感じたら、それについて調べ、自分で考え判断し選択してください。
後悔しないためにも命に係わる問題は他人任せにしないでください。

トリチウムは核崩壊して発する放射線のエネルギーは弱く、人の皮膚も通過できないので外部被曝の心配はありませんが、体内に摂りこまれて体内で核 崩壊するとDNAを傷つけます。
また人体はトリチウムを水素と区別することができず、DNAの構成に取りこまれ、核崩壊すると元素転換を起こしヘリウムに変わってしまいます。す ると、DNAは成り立たず、破壊されます。
DNAは細胞の組み立て図です。DNAが破壊されると正常な細胞は作れません。
日本は放射線の知識が今までの経験から他の国よりもあるはずです。
私たちはチェルノブイリに学ぶことができます。
命に係わる問題ですので、後悔しないためにも自分で考え、判断して、選択してください。

◆Kさん

いつもお騒がせしております。
広島2人デモです。
原発の再稼働に反対して歩いております。

みなさんに知っておいて欲しいことがあります。
今福島で起きていることです。
福島県郡山市の小中学生が、年間1mSv以下の安全な場所で教育を受けられるようにと裁判を起こしました。
テレビや新聞などの大手メディアは、この裁判を報道しません。
政府、東電、東電の株主である企業がスポンサーだからです。
スポンサーにとって都合の悪い事は報道しないんです。
震災以前、子どもの甲状腺異常は1%未満でした。
しかし2012年4月に発表された甲状腺検査の結果、福島の13市町村3万8千人の子どもの35%、そして福島市の4万2千人の43%に嚢胞が見 つかっています。
甲状腺がんが見つかった子、急性白血病になった子、そういう子もいます。
通常ならば子どもの甲状腺がんは100万人に一人の割合にも関わらずです。

子どもたちは被曝線量を計るための機械を首から下げさせられています。
これは記録を取るためのものであって子どもや周りの大人に危険を知らせるものではありません。
汚染されているとわかっている福島産のコメを、給食で食べさせられています。

手抜き除染がニュースになっていましたが
国や県が中間貯施設を決めないまま、ただ除染を進めた結果、汚染土壌はあちこちに野積みされたままです。
汚染土壌を積み上げてホットスポットを作っているようなものです。
家を除染しても庭に袋に詰めた汚染土壌を置いていたら、そこから放射能は出続けています。
友人は宮城に住んでいます。
津波で家を失いました。
その友人の住んでいる仮設住宅の近くの一般廃棄物焼却施設で、
家庭ゴミに放射能で汚染された牧草を混ぜて燃やされたそうです。
牧草についた放射能は燃やされることで灰にも濃縮され、気化して空気中にも放出されます。
先月お父さんが心臓病で入院、お母さんは転んだだけで骨折したそうです。
明らかに放射能の影響が身体に出てきているんです。

東北・関東の人々は、福島原発から今も放出され続けている放射能、
汚染された食品、水、汚染物質を燃やした煙、それらで毎日被曝し続けています。
ここ広島は福島から離れているから大丈夫、そう思っていませんか?
広島市が子どもたちに学校で食べさせている給食が、放射能で汚染されていないかをどのように検査しているかご存知ですか?
給食を作る前に食材を調べるのではなく、食べ終わった分を検査しているんです。
そして去年1年間検査した結果、汚染されたものは含まれていなかったので今年はもう検査をやめるそうです。

福島県鮫川村では堆肥工場を再稼働させました。
福島原発から出る水で、海も汚染されています。
畑の肥料には海で捕れた魚を粉にして使っています。
汚染された材料で作った堆肥に放射性物質は濃縮され濃度が高まります。
そしてその堆肥を使った畑は汚染され、汚染された農作物が育ちます。
汚染された畑で育った作物、その作物を食べて育った家畜の肉。
汚染された堆肥を使えば西日本の野菜であっても汚染されてしまいます。
家畜も同じです。
自分たちが食べている、野菜、肉が西日本で作られたものであっても汚染されていないとは限らないんです。

テレビや新聞は本当に大切なことを言いません。
それでも隠しきれずに色んな情報を出してきています。
東京では眼科の手術が数年待ちの状態になっているそうです。
スポーツ選手の怪我、芸能人の病気や訃報、テレビ局の女子アナが何人も続けて留学。
放射能とは言いませんが、そういう小さなニュースで少しづつ、色んなことが考えられます。
ニュースにはならない他の沢山の人々が病気になっていることが想像されませんか?

色もにおいもなく、味もしない、息苦しさもない、それでも確実に体は蝕まれていくんです。
症状が現れた時にはもう間に合わないんです。
食事のたびに放射能の心配をする、地震のたびに原発の心配をする、それをこれから先死ぬまで、そして自分が死んだ後も子ども孫、これから生まれて くる子どもたちみんなに続けさせるのはおかしいと思います。
どうか本当に原発が必要か考えてみてください。
どうか情報を探して、そして考えて下さい。宜しくお願いします。

◆原田さん

私たちは大飯原発に反対する2人デモ、今日は5人で歩いています。
私は今の危機的状況を少しでも皆さんに知っていただきたいと思います。
出来ることならこの危機を避けたいと思っています。
そのために皆さんに今起こっていることを共有していただきたいと思っています。

福島原発からは今もセシウムだけで1000万Bqの放射能が出続けています。
福島原発にはたくさんの溶けだした核燃料や、使用済み核燃料がむき出しになっています。
それらは水をかけて冷やし続けるしかない、と言う状況です。
事故の前には曲がりなりにも原子炉の中に閉じ込められていましたけれども、今はむき出しの状態で、水をかけて冷やしているという状態です。
もしこのような状態のままで、大きな地震や、台風や、火災や、そういう災害が福島原発を襲ったら、もう日本は終わりになってしまうかもしれませ ん。
今そういう状況にあります。
東電だけの力ではもうどうしようも出来ません。
日本中が総力をあげてこの福島原発事故の危機的状況をなんとか収めていかなければいけない、そういう状態に今あるんです。
でも、マスコミではそのようなことは滅多に取り上げられません。
景気が良くなったと騒いでいますけども、本当に景気が良くなったという感覚をみなさんお持ちですか?
株をする人、投機をする人はそう感じてらっしゃるかもしれませんけども実際には生活は苦しくなるばかりではありませんか?
ま、それは横道ですが・・・。

そして福島では放射線管理区域の中で人々が普通に暮らしています。
放射線管理区域の中では本当は、そこに留まる事も、モノを食べることも出来ないということになっています。
そういう決まりになっています。
しかしそれよりも高い放射線レベルの中で、子どもも妊婦も赤ちゃんも含む人々が普通に生活している、言語道断です。
これは当たり前のことではありません。
そういう状況が今福島では起こっています。
それは広島市の明日の姿かもしれません。

そして広島はどうか、というと広島は原発に囲まれています。
広島市から100キロ、愛媛県の佐田岬半島には四国電力の伊方発電所があります。
ここには広島原爆で使われた放射能のざっと1万倍の放射性物質があります。
管理されているから大丈夫と思われるかもしれません。
しかし、伊方原発だっていつ災害に襲われるか、その可能性がゼロということは絶対に言えません。
原子力規制委員会も原発苛酷事故は起こるのだということを前提にしています。
原発事故は起こるということを前提にしています。
それを一つの原発あたり100万年に1度の確率にすることを目標に規制基準を作ろうとしています。
しかし実際、これまで世界の核事故の出来事を見てみると、だいたい10年から20年に一度は原発苛酷事故が起っています。
1979年にはアメリカのスリーマイル島でスリーマイル原発事故が起り、周辺で異常にがんが増加したとそういう結果も報告されています。
1986年には当時ソ連のウクライナ共和国でチェルノブイリ原発事故が起りました。
そして2011年には日本の福島原発事故が起りました。
だいたい10年から20年の周期で原発事故は起こっています。
原発の苛酷事故は起こるんです。
原子力規制委員会もそのことを前提にしています。
そして広島は原発に囲まれています。
遠い福島だけのことではありません。
広島から100キロのところには四国電力の伊方発電所、130キロのところには中国電力の島根発電所があります。
そこには例えば伊方であれば、広島原爆で使われた放射性物質のざっと1万倍の放射性物質が存在しています。
そして伊方原発が建てられているのは中央構造線という大きな活断層のすぐそばです。
私たちは非常に危険な状態にあるというのだという事を知って欲しいと思います。
私は本当に非常に危機的状態だと思います。
この危機を何とか回避したいと思います。

◆網野

毎週お騒がせしてすみません。
大飯原発反対して歩き始めたデモですが、今は原発反対、被曝したくない、そういう政治意思を示したい方と一緒に歩いております。
今回で48回目になります。

原子力規制委員会、トリチウムの話をチラシにまとめてお配りしました。

トリチウムは現在福島原発から大量に放出されております。
原子力業界の人たちはトリチウムは安全な物質だと言うんですけども、これは危険な物質でして、カナダのピカリング原発、ここは重水炉なんで大量の トリチウムが出るんですが、液体だけでなく実はトリチウムは気体にもなりやすい物質で、液体の1.5倍から2倍、気体で排出されています。
このトリチウムで健康被害が出ました。社会問題化しました。
社会問題化して今トリチウムに規制がかかっています、摂取規制がかかっています。
日本では摂取に関して全く無規制です。
私たちは非常に危険な状態だということをお知らせしたいと思います。
トリチウムは安全な物質ではありません。危険な物質です。
今日はここで終わります、ありがとうございました。

第19回伊方原発再稼働を止めよう! 5月12日報告

ファイル 141-1.jpgファイル 141-2.jpg

▽A3版チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130512_ikata.pdf
▽A4版チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130512_ikata_A4.pdf

===
報告は月曜日以降になります。