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『広島2人デモ』アクセス・ランキング(番外編です)

網野「広島2人デモをはじめて8か月経つ。
   先週のデモで34回目だった。効果はあるんだろうか?」
哲野「効果?何をもって効果というのか?」
網野「原発を止め、被曝を最小化するためには、政治が動かないといけない。
  政治を動かすためには、多くの市民が動かないといけない。
  ところが今、多くの広島の市民はこの問題に表面無関心か、
  あるいは関心があっても考えるに十分な知識をもっていない。
  関心のない人はいないと思うんですよ。
  だから、広島市民を説得しようと始めたのが広島2人デモなんだけど、
  その効果があるんだろうか、という意味なんだけど・・・。」
哲野「なかなか気宇壮大で結構毛だらけ猫灰だらけなんだけど、
   ドンキホーテだね、まるっきり。で、そういう意味での効果だけど
   仮にあるとしても、今のところ数値化できないのが悩みの種だね。
   効果があるとしても、感覚的、情緒的な判定しかできない。
   何とか数値で定量化できないかねえ。」
網野「うーん。例えばwebサイトのアクセスを見るのはどうかね?」
哲野「というと?」
網野「去年の8月4日に広島2人デモのwebサイトを開設したでしょ?
   そこから解析ソフトを使って、アクセス状況を分析すれば
   何か数値化の手がかりが出ないかなぁ。」
哲野「それはもしかして、もしかすると、もしかするね。」
網野「ま、2人デモのサイト自体が知られているかどうかもあるんだけど、
   効果についての傾向は見られるじゃないかなぁ。」
哲野「ま、手掛かりだね。やってみべえか。」

というわけで、「広島2人デモ」のアクセス状況を調べてみました。
以下、日別のアクセストップ10。
(アクセスはページビューを使用しました。ページビューとは1日24時間中、1アクセスで1ページ以上を閲覧した場合「1」とカウントします。つまり、1アクセスが何回ヒットしてもページビューは「1」です。)

▼「広島2人デモ」日別ページビュートップ10
1位◆2013年1月28日(月)1792(単位は閲覧数、以下同じ)
2位◆2013年1月27日(日)1753
3位◆2012年12月11日(火)1322
4位◆2013年1月31日(木)1254
5位◆2013年2月8日(金)1099
6位◆2013年2月2日(土)1097
7位◆2013年2月10日(日)1068
8位◆2013年2月7日(木)1014
9位◆2013年1月21日(月)1003
10位◆2012年12月13日(木)972

哲野「1月28日にアクセスが多いっていうのは、どうしてなの?」
網野「うーんと…1月25日(金)に第32回広島2人デモ、
翌26日(土)に第11回伊方原発再稼働反対デモをやってるんだけど、
   2人デモの報告が土曜日、伊方デモの報告を日曜日の27日にアップしているから、
   これを読みに来てくれたんじゃないだろうかと思う。」
哲野「じゃあ、1月27日日曜日に、次にアクセスが多いのは?」
網野「うーん、2人デモの報告を見に来てくれたんじゃないだろうか。」
哲野「3位の12月11日は?」
網野「12月7日に第25回の2人デモ、12月9日日曜日に伊方デモ。
   この時、2人デモの報告は翌日の土曜にして、
   9日の伊方デモは月曜日に報告を上げてるんですよね。
   と言っても、日曜の深夜ですけど。
   この報告を読みに来てくれたんじゃないかな」
哲野「そうすると、1月31日は?」
網野「わからんのですよ、それが。木曜日近辺でどうしてアクセスが高いのか。
   ずっと以前に、鎌仲ひとみさんが2人デモのチラシをツイッターで紹介した時に、
   アクセスが上がったことがあるけど、ここではそういう動きもなかったし。
   金曜日の予告を見に来たとも思えない。
   金曜日が近づいて、あ、2人デモは先週どうだったのかな、と見に来たのかなとは
   思ったことはあるんですよ。ただ、ここまでアクセス多いと、違うなと思います。」
哲野「もしかして、チラシがアップされているかどうか見に来てくれてるのかね?」
網野「どうでしょうねえ。知りたいところですね。」
哲野「ちょっと待って。これおかしいよ。
   だって全部、日付が最近のもんばっかじゃない。
   2人デモの認知度が上がってアクセス数が増えた、という以上の結論は出せないんじゃないの?これは。」
網野「それはその通りだと思う。
   だけど、認知度が上がったこと自体が、効果が出てきたと考えることもできますよね?」
哲野「うん。そりゃまぁ、そうだね。
   だけどもうちょっと、はっきりした数字がでないかな。
チラシだけの閲覧データは出ないかな?」
網野「あ、出ますよ。2012年8月4日以降のチラシだけのページビューを見ればいいわけでしょ?」

というわけで、以下がチラシだけのページビュートップ10。
(2012年8月4日0:00~2013年2月10日24:00)
▼『広島2人デモ』チラシページビュートップ10
1位◆2012年9月14日 第13回チラシ  3592
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20120914.pdf
2位◆2012年12月21日 第27回チラシ  444
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121221.pdf
3位◆2012年11月2日 第20回チラシ   374
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121102.pdf
4位◆2013年1月11日 第30回チラシ  360
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130111.pdf
5位◆2013年2月8日 第34回チラシ  285
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130208.pdf
6位◆2012年9月7日 第12回チラシ  264
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20120907.pdf
7位◆2012年12月14日 第26回チラシ  254
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121214.pdf
8位◆2012年11月23日 第23回チラシ  253
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121123.pdf
9位◆2012年10月19日 第18回チラシ  252
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121019.pdf
10位◆2012年9月28日 第15回チラシ  246
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20120928.pdf

哲野「9月14日の第13回のチラシがダントツなんだけど、どうしてだろうね。
   中身とすれば、データだらけの結構小難しいチラシではあるんだけど。」
網野「内容は「作られた電力不足は何のため?」「危険な関電原発」「債務超過を恐れる関西電力」のトピックだよね。
   この日、鎌仲ひとみさんがツイッターでこのチラシを紹介したんだけど
   それが回ったのかも・・・」
哲野「じゃ、これは『鎌仲効果』か。」
網野「そうだろうね。たぶん。」
哲野「それじゃあ、2位の第27回チラシは?」
網野「ああこれは高校生のコメントを出したぶんですね。
   私たちがなぜ大飯原発再稼働に反対するか、それと
   フクシマ放射能危機について政策的な提言を出しているし、
   放射能汚染食品基準(上限値、または許容値)の国際比較データもある。
   小ぶりだけど、内容があるいいチラシになったなと思ってた。」
哲野「なるほど。じゃ11月2日は?」
網野「これは第20回で、関西電力の総まとめ版ですよ。
   夏場の関西電力の供給電力をエネルギー源別に内訳を出して、
   ピーク時の使用電力と比較して、電力不足の嘘をデータで暴いた、
   その総まとめ版ですね。」
哲野「あ、思い出した。供給電力の内訳を出したのは、関西電力だけだった。
   それで大いに助かった記憶がある。というのは、これを手がかりにして
   関西電力管内に独立系電気事業者がだいたい600万~700万キロワットの供給能力を持っていることがわかったから。
   同じように他の管内も調べて行ったら、どこも多かれ少なかれ独立系電気事業者の供給能力が大幅に上がっていることがわかった。
   だから朝日新聞が大嘘を書いていると思い切って批判が出来た。
   四国電力の広報に電話した時に、
   『四国電力は内訳は出さない、経済産業省の指導もあることだし…。
   関西電力さんだけですよ、内訳出しているのは。思い切ったことをされてますよ。』と言っていた。普通は、一般には公開しないデータなんだろうね。」
網野「ホントに関西電力さんは質問に丁寧に答えてくれて、
   内訳が知りたいと言ったらデータのある場所を教えてくれて、親切だったね。」
哲野「2013年1月11日と、2月8日のチラシ閲覧。
   というのはこのデータは累積だから、チラシが新しければ新しいほど、数字は低いはずなんだけど。これはなんでだろうか?」
網野「1月11日はちょうど第30回のチラシでやはり特別版を作ってますね。
   でも、恐らく、放射能汚染食品問題と、低線量内部被曝の危険性についての記事が
   読まれたんじゃないかなと思ってるんです。」
哲野「でも、この問題って、みんなやってるじゃない。」
網野「取り上げたのが、厚生労働省のリーフレット「食べ物と放射性物質のはなし」で、
   『基準値以下の汚染食品はいくら食べても安全です』に対して裏面では
  例えばわずか50ベクレルのセシウム137による内部被曝が実際どういうメカニズムで細胞を損傷させるか、を説明しているのと、もっとも厳しい汚染食品基準をリンクさせて説明している点、じゃないかな。
  つまり、政府が言う「大丈夫」はみんな「おかしい」と思ってるんだけど、
  なにがどうおかしいのかを、このチラシがある程度説明してる点じゃないかな?」
哲野「なるほど。で、2月8日はどう思うの?」
網野「私もびっくりですが…最初、2月9日に、前日の8日の1日だけのアクセスを見た時、
  『みんな、福島原発がどうなっているのか』と心配してるんだと思いましたよ。」
哲野「マスコミを信用してないということかね?」
網野「そう思いますよ。結局、福島第一原発に大きな問題があるんだけど、マスコミがそれを報じない。と疑ってる人も多いということじゃないかな。
   だってふつう、あれだけの原発事故起こして、はい、収束なんて信じられませんよ。
   どう収束したのかすらはっきりわからないままですもん。」
哲野「どうだろうか?1号炉から3号炉だけのセシウム放射性物質だけで
   1時間に1000万ベクレルの放射能が今でも出続けていることは
   一般の知識になっているだろうか?」
網野「いや、なってないと思う。だって、ホラ、正月に親戚が集まった話をしたじゃないですか。『もう放射能はでなくなったんでしょ?だって放射能が出てるようなら、新聞やテレビが騒ぐはずでしょ?』と言われた話をしたでしょ。
   そこはマスコミを使った政府の広報宣伝が浸透してると考えたほうがいい。
   だけど、信じてない層も多い、と言える。」
哲野「だからあの2月8日の直近のチラシがアクセスが高いんだろうね。」

網野「これで2人デモの効果はある程度、数値化されたでしょうか?」
哲野「ぜんぜん。ただ、今のところ、やらんよりマシだ。という程度じゃないか?」
網野「そうだとしても、やる以外にはない。居ても立ってもいられなんなぁ、もう」
哲野「まあ、座りなさい。じっくり腰を落ち着けていくしかないですな。網野君」

ということで、分析してみました。

第12回 伊方原発再稼働を止めよう!デモ 報告

ファイル 94-1.jpgファイル 94-2.jpgファイル 94-3.jpgファイル 94-4.jpg

◆画像説明
1.第12回伊方デモチラシ表
2.第12回伊方デモチラシ裏
3.プラカード1
4.プラカード2
▼第12回チラシ
http://inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130209.pdf

原田さんより伊方デモの報告が上がりましたで、転載いたします。

==

原田です。

2月9日の第12回目の 元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース 伊方原発再稼働反対ウォークの報告をさせていただきます。

15:00少し過ぎに、元安橋東詰めをスタートしました。
プラカードとチラシを用意してくださった網野さんがこの日はウォークには参加されず、哲野さんと、この日も島根から来てくださった廃炉マトリョーシカさんと、3人で出発しました。
ところがすぐに、シュウトさんとKさんと娘さんが合流してくださいました。
さらに、自転車を押した佐々木さんと石井さんが加わってくださって、8人でのウォークとなりました。

先日、原子力規制委員会が原発の新安全基準の骨子案を大筋で承認しました。
原発再稼働のロード・マップは、チラシ裏面に示されていますので、ご参照ください。
骨子案に照らして、再稼働への最短距離にあるのが伊方原発です。
今日はとにかく、このことを訴えたいと考えました。

「広島市から一番近い原発、四国電力の伊方原発の再稼働がいよいよ現実味を帯びてきています」
「7月、原子力規制委員会の新安全基準が決まると、日本中で最初に再稼働される可能性が最も高いのは、伊方原発です」
「伊方原発は、新安全基準をほぼクリアしています。福島第一原発と異なる加圧水型原発です。免震重要棟をすでに設置しています。活断層のリスクがありません」
「世界最大級の活断層、中央構造線のすぐ側にある伊方原発が、なぜ『活断層のリスクがない』のでしょうか。
「発電用原子炉施設に関する耐震計審査指針」(2012年3月14日)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/jishin/jishin14/ksiryo2.pdf
に基づくと、活断層が敷地外にある場合はリスクとみなされないのです。従って、これを踏襲する現在の基準では原子炉・重要構造物(正確には、「Sクラスの建物・構造物」)の真下を通る活断層でなければリスクとはみなされないからです」

次にスピーチしたのは哲野さん

「伊方原発で再稼働されるのは、もっとも新しい3号機の可能性が高いです。この3号機はプルトニウム燃料を使うもっとも危険な原子炉です。」
「今のままでは、7月18日以降、伊方原発が再稼働されるのは確実です。しかも3号機です。」
「しかし、最後のチャンスがあります。詳しくはチラシを見ていただきたいのですが、原発再稼働のプロセスでは、原子力規制委員会が安全判断をし、最後に、『政府が政治判断をする』ということになっています。原子力規制委員会の安全判断が最終ステップではありません。」
「この最終政治判断のステップに訴えることができます。もし100万の広島市民と50万の松山市民がいっせいに伊方原発再稼働反対に動けば、政府とすれば、その政治判断にこの市民の意思を無視できるものではありません。特に気の小さい安倍首相には、その反対を押し切って伊方原発を再稼働させる勇気はないでしょう。(やれるもんならやってみろ!)」

次に廃炉マトリョーシカさんのスピーチです。

「広島市民の皆さん。
シカです。今日も中国山地を越えて、広島にやってきました。
今年7月18日以降、原発の再稼働が現実になるという。
ですからシカは、広島にまたやってきました。

2011年3月11日を思い出してください。
福島の原発事故の事を、もう一度思い出してください。
一体何が起こったのか。
原発事故は決して終わっていません。
今現在も、福島の人たちは苦しめられています。
そして、再稼働の一番の焦点になっているのが、
伊方原子力発電所です。

伊方原発再稼働、そのキー(鍵)となる組織が、あの原子力規制委員会です。
原子力規制委員会とは一体どんな組織でしょうか。
二点、焦点を絞ります。

最初に、
名雪問題を知っていますか。御存じない方は、
「Our Planet TV http://www.youtube.com/embed/2ME9TvK_bPM
で検索してみてください。
名雪哲夫審議官(いまや元審議官)規制庁ナンバー3の名雪哲夫問題です。
公表前の報告書の原案を、draftを、日本原電、常務3人に手渡した問題です。
しかも内規に反して、一人で会って手渡した問題です。

まず、時系列で整理します。
1月24日、記者が名雪審議官のいないのに気が付きます。
    「体調上に理由」と説明されました。
1月28日、専門家による活断層の断定が下されました。
    原電側はすぐに反論します。
そして、
1月31日、「原発新基準の骨子案」の公表があります。
その直後、
2月1日、18時 緊急記者会見です。

実は、(24日以前の)22日に内部文書を原電に渡していたのです。
委員長の田中俊一は、「癒着ではない。」
でも、どこからどう見てもこれは、癒着以外の何物でもありません。
名雪審議官に、何回あったのか、どういうやり取りがあったのか、
誰が聴き取りを行ったのか、一切不明です。
調べるつもりもありません。
これが、原子力規制委員会という組織です。

次に、避難基準の500マイクロシーベルト(500μSv/h)。
500マイクロシーベルト。0.5ミリシーベルト。

法律があります。
「東日本大震災により生じた放射性物質により汚染された土壌等を
除染するための業務等に係る電離放射線障害防止規則」。
非常に長ったらしい名の法律ですが、
要するに、除染ではこれを守ってね。という法律です。
その第二章、第一節、第四条の二
「腹部表面における等価線量2mSv」、を越えてはいけない。
http://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-216-2-0.htm
500マイクロシーベルト(ただし、避難基準では実効線量)は、4時間以内にそれだけで超えてしまいます。

さらに、もうひとつ。
獣医さんがいます。女性の獣医さんもいます。
動物が怪我をしたときに、レントゲン写真をとります。
防御をしていますが、レントゲン写真の被ばく量は50マイクロシーベルト程度です。
妊娠中の女性の獣医さんを調べた結果、
週に5枚以上レントゲン写真を撮る人は、それ(5枚)以下の人に対して、
流産のリスクが1.82倍もあります。
<引用資料:
「低線量・内部被曝の危険性-その医学的根拠-」 編 医療問題研究会(http://ebm-jp.com/
Ⅲ.2 その他の障害(1)次世代への影響 48頁より 耕文社 2011年11月01日発行 第2刷2012年1月10日>

原子力規制委員会は、
「胎児はどうなっても構わない。」と云っているにも等しい組織です。
これが原子力規制委員会という組織です。
原発再稼働、伊方原発の再稼働に絶対反対していかなければいけません。」

次にKさんにマイクが渡ります。

「みなさんに知っておい て欲しいことがあります。
福島で今起きているこ とです。

福島県郡山市の小中学 生が「年間1mSv以下の安全な場所で教育を受けられるように」と、裁判を起こしました。

TV・新聞などの大手 メディアはこの裁判を報道しません。
政府・東電・東電の大 株主である企業がスポンサーだからです。
スポンサーに都合の悪 いことは報道しないんです。

震災以前、子どもの甲 状腺異常は1%未満でした。
しかし、2012年4 月に発表された甲状腺検査の結果、
福島の13市町村3万8千人の子どもの35%、そして福島市の4万2千人の子どもの43%に嚢胞が見つかっています。
東京の3千人に行った 検査でも36%の子どもに嚢胞が見つかっています。

福島市や郡山市の保育園では、原発から60km以上も離れているにもかかわらず、市内の至る所にホットスポットが点在し、放射線量は毎時1.5μSvの所もあり、乳幼児の外遊びは1日15分に制限されていま す。

そのため、震災の前に は上がれていたジャングルジムや滑り台に上がれなくなっている子もいるそうです。
自然に囲まれている場 所ほど線量が高く、以前のお散歩コースは立ち入り出来なくなっているそうです。

手抜き除染がニュース になっていましたが、国や県が中間貯蔵施設が決まらないまま、ただ除染だけを進めた結果、汚染 土壌はあちこちに野積みされたままです。汚染土壌をかき集めてホットスポットを作っているよう なものです。

宮城に友人が住んでいます。津波で家を失いました。
その友人の住んでいる近くの一般廃棄物焼却施設で家庭ゴミに
放射能に汚染された牧草を混ぜて燃やされたそうです。
牧草に付いた放射能は 燃やされることで灰に濃縮され、気化して空気中にも放出されます。

東北・関東の人々は、 福島原発から今も放出されている放射能、汚染された食品・水、汚染物質を燃やした煙、それらで 毎日被爆し続けているんです。

広島は遠いから大丈 夫。そう思っていませんか?

福島県鮫川村で稼働を 停止していた堆肥センターの再稼働をするそうです。
8000Bq/kgを 堆肥原料の基準にするそうです。
汚染された原料で作っ た堆肥に、放射性物質は凝縮され濃度が高まります。
そしてその堆肥を使っ た畑は汚染され、汚染された農作物が作られます。
汚染された畑で作られ た作物、その作物を食べて育った家畜の肉。

中国からの大気汚染が 毎日ニュースになっていますが、北九州では毎日震災がれきが燃やされ、風にのってダイオキシ ン・アスベストそして放射能が広がり続けています。

事故のあった福島原発 から遠く離れていても、ここ広島も安全とは言えないんです。

今の福島で起きている ことを知ってください。今福島で起きていることは、広島でも起きるんです。

どうか本当に原発が必 要なのか考えてみてください。
食事のたびに放射能を 心配する。地震のたびに原発の心配をする。
それをこれからずっ と、自分が死んだ後も子ども・孫にまで続けさせるのはおかしいと思います。

TV・新聞は本当に大 切なことを言いません。
自分で情報を探して、 そして考えてみてください。
よろしくお願いしま す。」

その後、私は、「とにかく、このままでは伊方再稼働が確実だ、ということを連呼しないと…」という気持ちになって、シュウトさんにマイクを渡すことも、網野さんから預かってきたメッセージを読むことも忘れてしまいました。ごめんなさい。

マトリョーシカさんの感想です。
「差し出すと受け取ってくれた人。素振りを見せず、ひったくるように持って行ってくれた男性。
シカのところでもですが、自転車のおじさん(佐々木さんのこと)の渡すチラシを受け取ってくれた若い人。
信号待ちの所で、「私にも1枚下さる?」と言って下さった御婆ちゃん(♪♡)。
いろんな意識の人がいます。当然と言えば、当然ですが。」

Kさんの感想です。
「今日は、昨日受け取ってもらえなかった30代以上の男性がよく受け取ってくれました。
本通りのまん中当たりのお土産屋さんで、大野町のはっぴを着た人が受け取ってくれました。」

ゆっくり歩きすぎたのか、復路は本通りのアーケードが切れるところで16:00になってしまい時間切れ。終了しました。
(警察への届けでは、デモは15時~16時の申請になっていたのです。
警察「あと20秒です!」
原田「ええっ?!」
警察「すいません!時間が切れました!」
というわけで、本通りのアーケードが途切れたところでちょうどデモも終了。
今度から15分くらい余裕をもって申請しておきます…)

デモが終わって、プラカードを片付けに行って
残りのチラシをもらおうと思ったら、
もう一枚も残っていませんでした。
網野さんは100枚用意していたはずなんですが・・・
(原田「じゃあ今日の残りのチラシを持って帰ろうかしら?」
 哲野「ええ、そのビニール袋に入ってますよ。」
 原田「…?ありませんよ。」
 哲野「そんなはずは…あ、そっか。残った10枚はいつものKさん用だから。ありませんね。ないですよ。」
 というわけでした。)

以上です。

===
以上が原田さんの報告でした。

今日は、網野が参加していませんので、哲野から聞いたことを補足します。

哲野「昨日(広島2人デモ2月8日)とだいぶ町の様子が違うんだけど…」
Kさん「やっぱり、土曜日ってことがあるんじゃないかしら。」
哲野「?」
Kさん「あの、30歳代以降の男性の反応がぜんぜん違う。
   金曜日はまだネクタイつけて、ビジネスマンモード。
   でも土曜日はセーター着て、家庭人モード。
   だから、ビジネスマンの時と家庭人の時と、意識が全然ちがうんじゃないかしら?」
哲野「なるほど…まさに『存在は意識を決定する』だね。」
Kさん「?」
哲野「いやいや、こっちのことです。」

哲野から聞くと、チラシ撒きはKさんと石井さんが大活躍してくださったそうです。
哲野はスピーカーを担いでいたこともあるけど、とうとう一枚も渡さなかったそうです。

スピーカーは、上に向けないと駄目ですよ。
横や前に向けると、近くを通る人の耳をつんざくようですから。

哲野「仰せのとおり、ちゃんと上に向けて歩いたよ」
網野「よし!」

以上です。

第34回広島2人デモ 2月8日報告

ファイル 93-1.jpgファイル 93-2.jpgファイル 93-3.jpgファイル 93-4.jpgファイル 93-5.jpg

◆画像説明
1.第34回チラシ1-4P
2.第34回チラシ2-3P
3.プラカード1・2
4.プラカード3・4
5.今日の天気
<チラシ>
▽A3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130208.pdf
▽A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130208-A4.pdf

みなさま

毎週お騒がせします。
少し遅くなりました。
第34回広島2人デモのご報告をいたします。

参加者は6名
哲野、網野、Kさん、Kさんの娘さん、じゃけえさん、シュウトさんでした。

1週ごとに、明るくなっていくのがわかります。
警察の方との指令書の確認も、今日でついに懐中電灯なしで行いました。

じゃけえさん、Kさん親子が登場し雑談していると音楽が鳴りました。
出発です。

第34回のチラシ
▼A3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130208.pdf
▼A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130208-A4.pdf

告知版に誤植があったので修正しています。

今回のプラカード
1-2
3-4

今日はいつものトップバッター大歳さんが年度末で溜め上げた書類整理に集中しているとのことで、不参加。
(お気の毒・・・)
で、トップバッターは哲野。
チラシ内容をスピーチして歩きます。

哲野「毎度毎週お騒がせいたします。
    金曜日夕方恒例の広島2人デモです。
    現在は5人で歩いております。
    (シュウトさんはまだ仕事中)
    福島原発事故からもう2年経ちます。
    2012年の11月からは福島第一原発も法的に原子力規制委員会の管理・監督下に入りました。
    規制委員会の計画提出に対応して、東電は次々と修正計画を提出しています。
    その過程でさまざまな現状が次第に明らかになってきています。
    詳しくはお配りしているチラシをご覧ください。
    東電は福島原発事故の全容をまだはっきり把握していません。
    特に1号炉から3号炉の核燃料及びデブリ(溶融燃料の残骸。なぜデブリと呼ぶのでしょうか?残骸でいいと思うんですが・・・)
    の実態が把握されていません。
    最大の危険源が把握されていません。
    使用済み核燃料プールにもお配りしているチラシにあるように
    約6000体の燃料が浸かったままです。
    東電は燃料に損傷はない、と主張していますが、その検査方法を見るとわずかな燃料引出しでその様子を見て、損傷はないと主張しているにす ぎません。
    特に3号機プールはいったん、カラカラになっていますから、損傷はないはずがありません。
    損傷なしは東電の希望的観測です。
    これ以外に、共用プールには6400体の核燃料が貯蔵されていることも明らかになっています。
    いったん冷却機能を失った共用プールは、今は完全に機能回復したと東電は主張していますが
    それは応急工事にすぎません。
    こうした危険源の多くは、完全密閉という意味では「むき出し」のままです。
    ある意味、事故前よりも危険な状態にあると言えます。
    地震にも津波にも台風にも不測の事態にも、事故前より脆弱な状態にあります。
    一言で言えば、危機は全く去っていないのです。
    さらに、新たな危機を生んでいる要素もあります。
    プラカードやチラシをご覧いただければおわかりのように、
    東京電力福島第一原発敷地全体が危険な
    高レベル、中レベル、低レベルの放射性廃棄物の仮置き場と化しています。
    さらにもっとも大きな危険は、福島原発の周囲にはまだ人が住んでいることです。
    あまつさえ、帰還を促しています。
    冷静に考えてみてください。
    爆弾処理をするときは、その爆弾の危険度に合わせて周辺住民を避難させます。
    爆弾処理がうまくいくとは限らないからです。
    福島原発事故の鎮圧作業もうまくいく保証はどこにもないのです。
    再臨界、再びの大量の放射能放出、台風や地震、津波などによる放射性物質の拡散、
    こうした事態は十分起こり得る危険です。
    であるならば、周辺住民を避難させて、腰を落ち着けて鎮圧作業にあたらなければなりません。
    アメリカ原子力規制委員会の規制項目をそのまま当てはめてみるならば、半径50マイル(80km)には一般市民は立ち入るべきではありま せん。
    チラシをご覧いただけば他に様々な危険が存在していることはお分かりと思います。
    一言でいえば、危険を除去しようと新たな危険を生んでいる、危険の連鎖反応状態です。
    福島原発危機はぜんぜん、去っていません。
    最大の問題は東電の姿勢にあります。
    東電の計画は、自然災害、不測の事故、人為ミス、大火事、など、障害は全く起こらないことを前提にして組み立てられています。
    私たちからすれば、現在いつ、何があってもおかしくない状態です。
    東電一社まかせにするのではなく、日本全体が福島事故解決に向けて全力を上げ、そのために政治がリーダーシップを取らなければなりませ ん。
    私たちはいま、非常に危険な状況にあります。

    また、こんな状態で、大飯原発を再稼働など、愚かしい限りです。
    大飯原発再稼働は止めてしかるべきです。
    こんな事態に、大飯原発を動かす、また他の原発を再稼働させようと考えるなど
    愚の骨頂と言えましょう。」

哲野のスピーチはデモ向きのスピーチではありませんでしたが、
言わねばならぬことをとにかく言っておこう、という感じです。

電停を渡ったところでシュウトさん参加。
チラシ撒きにまわってくれました。

いつもの商店街のオーナーが声をかけてきてくれました。
哲野がスピーチを中断してマイク持ったまま、
立ち止まってチラシをオーナーに簡単に説明し、スピーチ再開。

哲野のスピーチを聞いていると
だんだん寒くて声が固くなり
歯の音が合わなくなっています。
だんだん冷え込んできたのです。

次にKさんにマイクが渡りました。

Kさん「いつもお騒がせしております。広島2人デモです。
    原発の再稼働に反対して歩いています。

    みなさんに知っておいて欲しいことがあります。
    福島で今起きていることです。
    福島県郡山市の小中学生が「年間1mSv以下の安全な場所で教育を受けられるように」と、裁判を起こしました。
    TV・新聞などの大手メディアはこの裁判を報道しません。
    政府・東電・東電の大株主である企業がスポンサーだからです。
    スポンサーに都合の悪いことは報道しないんです。
    震災以前、子どもの甲状腺異常は1%未満でした。
    しかし、2012年4月に発表された甲状腺検査の結果、
    福島の13市町村3万8千人の子どもの35%、そして福島市の4万2千人の
    子どもの43%に嚢胞が見つかっています。
    東京の3千人に行った検査でも36%の子どもに嚢胞が見つかっています。

    福島市や郡山市の保育園では、原発から60km以上も離れているにもかかわらず、
    市内の至る所にホットスポットが点在し、放射線量は毎時1.5μSvの所もあり、
    乳幼児の外遊びは1日15分に制限されています。
    そのため、震災の前には上がれていたジャングルジムや滑り台に上がれなくなっている子もいるそうです。
    自然に囲まれている場所ほど線量が高く、以前のお散歩コースは立ち入り出来なくなっているそうです。

    手抜き除染がニュースになっていましたが、
    国や県が中間貯蔵施設が決まらないまま、ただ除染だけを進めた結果、
    汚染土壌はあちこちに野積みされたままです。
    汚染土壌をかき集めてホットスポットを作っているようなものです。

    宮城に友人が住んでいます。津波で家を失いました。
    その友人の住んでいる近くの一般廃棄物焼却施設で家庭ゴミに
    放射能に汚染された牧草を混ぜて燃やされたそうです。
    牧草に付いた放射能は燃やされることで灰に濃縮され、気化して空気中にも放出されます。
    東北・関東の人々は、福島原発から今も放出されている放射能、
    汚染された食品・水、汚染物質を燃やした煙、それらで毎日被爆し続けているんです。

    広島は遠いから大丈夫。そう思っていませんか?
    福島県鮫川村で稼働を停止していた堆肥センターの再稼働をするそうです。
    8000Bq/kgを堆肥原料の基準にするそうです。
    汚染された原料で作った堆肥に、放射性物質は凝縮され濃度が高まります。
    そしてその堆肥を使った畑は汚染され、汚染された農作物が作られます。
    汚染された畑で作られた作物、その作物を食べて育った家畜の肉。

    中国からの大気汚染が毎日ニュースになっていますが、
    北九州では毎日震災がれきが燃やされ、
    風にのってダイオキシン・アスベストそして放射能が広がり続けています。
   事故のあった福島原発から遠く離れていても、ここ広島も安全とは言えないんです。
   今の福島で起きていることを知ってください。今福島で起きていることは、広島でも起きるんです。

    どうか本当に原発が必要なのか考えてみてください。
    食事のたびに放射能を心配する。地震のたびに原発の心配をする。
    それをこれからずっと、自分が死んだ後も子ども・孫にまで続けさせるのはおかしいと思います。
    TV・新聞は本当に大切なことを言いません。
    自分で情報を探して、そして考えてみてください。
    よろしくお願いします。」

次にじゃけえさんのスピーチです。

じゃけえ「福島の人々は今も高濃度汚染された地域で暮らしています。
     福島第一原発から放射能は漏れ続けています。
     量が減っても漏れ続けている限り危険です。安全ではありません。
     福島の高校生達の中には
     「どんな子供が生まれるかわからないから怖くて子供なんて産めない。」
     と子供を産むことを諦めている子さえいます。
     広島・長崎・チェルノブイリと同じ、それ以上の大惨事が起きています。
     それほど恐ろしいものを作ってしまったのです。

     福島の現状は全く報道されていません。
     福島の人々は事故の風化をおそれています。
     忘れ去られて、無かったことにされるのを恐れています。
      (※安倍首相の所信表明演説は、まさにそうでした)
     現状を知ることから福島への支援につながります。
     知ろうとしなければ本当のことは知れません。

     最近になってようやく放射能の勉強を始めました。
     大まかな知識ですがスピーチしたいと思います。
     放射能とは放射線を発する機能、能力のことです。
     その能力を持ったものが放射性物質です。
     被曝とは人体が放射線にさらされることです。
     被曝には大きく分けて二つあります。
     体外から被曝する「外部被曝」と
     放射性物質を飲食などで口にしたり大気中に漂っている放射性物質を呼吸することで吸い込んで体内に入れてしまい
     体内から被曝する「内部被曝」とあります。
     Sv(シーベルト)とは人に放射線が影響を及ぼす量を表す単位です。
     1Svは1000mSv(ミリシーベルト)1mSvは1000μSv(マイクロシーベルト)となります。
     放射線に対する感受性は人により異なりますが、
     統計的にどれ位の被曝で死に至るのかというと、
     短期的に全身外部被曝した場合の致死量は
     2Svで5%、20人に1人が死亡します。
     4Svで50%で半数で、7Svで100%、全員が死亡します。
      (※ICRPのモデルでは、これを「放射線による確定的影響」と呼んでいます。つまり、急性被曝のことです。)
     放射能に近づいたり、放射能が漂っている空気を吸ったり、
     放射能に汚染された食品を口にしたり、
     普通に生活しているだけでリスクは膨大です。
     目に見えないだけに警戒しなければ危険です。
     放射能汚染地から離れていても安心はできません。
     放射能は今、日本全国に拡散されています。
     空気からも雨からも海からも流通品からもです。
     内部に取り込んだ放射能は減ることはありますが簡単には無くなりません。
     放射能を体内に取り込んでしまうと体内で被曝し続けてしまうのです。
      (※つまり慢性被曝状態になります)
     警戒しないといつ致死量に達してしまうかわかりません。
     知ることで身を守ることが出来ます。
     是非、放射能について知ってください。」

次にマイクが渡ったのがシュウトさんでした。

シュウト「あの忌野清志郎さんも、生前、原発反対の歌を歌っていました。
     サマータイムブルースという曲です。
     その中でもうたっていますが、日本の電力エネルギーは実はあまっています。
     原発がなくても、日本は今まで通りの生活ができるのです。
     関係者が、自分達の利益を守るために、隠しているのです。
     事故が起こってから、デモをしても意味がありません。
     自分の大切な人が、亡くなってから、デモをやっても意味がありません。
     何かが起こる前に、1つ残らず、撤去したいのです!

     もう一つ皆さんが忘れている、あるいは見落としがちな問題があります。
     それは人間以外の生き物達も当然、私達人間と同様あるいはそれ以上の被害を受けている事です。
     私達が目にするテレビ等では、動物ましてや昆虫や植物にいたっては
     その被害については殆んど報道されていないのではないでしょうか。
     私達人間の起こした事故で、何も関係のない沢山の生き物が病気になっている、
     あるいはこれからなっていくでしょう。
     身体に及ぼす影響は人間だけではないのです。
     私達人間の文明の為に人間の勝手な都合で、他の生物が犠牲になるのは食物連鎖の範囲を越えています。
     自然の摂理を大きく越えたおこないは、許される事ではないですし、阻止しなければなりません。
     地球に住んでいるのは私達人間だけではありません。
     地球に害を及ぼすモノは出来るだけ多く無くして行きましょう。
     最近発表された研究結果では、
     極端に言えば日本のどこで地震が起こってもおかしくない可能性が出てきました。
     黙っていては何も変わりません。
     まだ日本はデモに参加したあるいは原発に反対したからといって、
     他国のように生命に危険が及ぶ事はないでしょう。
     原発を皆で無くして行きましょう。」

次にまた哲野にマイクが渡り、その後、網野もスピーチをしました。

網野のスピーチ内容は
1.自分自身で調べないと、現在の危険や現在の世界がわからなくなっていること
2.デモに参加しなくていいし私たちも信用しなくていいので、自分で知ろうとし、調べてほしいこと
3.黙っているのはYESと同じ、また無関心もYESと同じであること
4.私たちも311から調べて色々知った市民であること
5.現在の状況は、無関心が許されなくなっていること

最後にもう一度哲野にマイクが渡り、元安橋でデモ終了。

警察にお礼を言ってお別れし
みんな一致して即座に「寒い!」
Kさん「来る前、なんじゃこの寒さ!と思った」
実は前日も終日雪がちらつく寒さだったのです。

先週の2人デモに比べると、街の反応は冷淡でした。
ひとつには、寒くて人通りも少なく、足早だったこともあります。
また、テーマが福島第一原発で、広島の人には遠い世界のことと捉えられたのかもしれません。

チラシのはけに関しては反応がイマイチな印象を受けました。
取りに来た人も少なかったようです。

哲野、Kさんの観察によると背広来たサラリーマン層、特に30歳代以降の男性は
これまで無視を決め込んできた人が多かったのが、反応を返すようになりました。

例えば、哲野は遠くからこちらに「バカ」と言っている人も見ましたし
これ見よがしに首を横に振って「わかってないなぁ、この人たちは」と
私たちが理解不足であることをジェスチャーで示す男性もいました。
この人たちは、今まで全く無視を決め込んできた人たちです。

何が起こっているのかがよくまだわかりません。
しかし、明らかな変化ではあります。
結局、チラシのはけ具合は、先週とたいして大きくは違わなかったことが後でKさんに聞いてわかりました。
印象と実際が違うのかもしれません。

翌日の9日、広島2人デモのwebサイトのアクセスを見ると
8日金曜日の予告チラシの閲覧者だけで200を超え、ダウンロードは100を超えていました。
1日だけでです。(解析ソフトの分析)
数字の高さに「やっぱり関心はあるんだ」と思いました。

恒例の立ち話・・・になるはずだったのですが
あまりの寒さで解散しました。

あとでじゃけえさんは感想を送ってくださいました。

じゃけえさん
「今回のスピーチは福島の現状について焦点を当てよう、と前回の情報交換で決まり、
 スピーチメモに取り組もうとしたが、常々ちゃんと放射能の勉強をしようと思っていたので
 まず放射能の基礎用語をネットで勉強しました。
 本当に初歩的なことですがやっと理解しました。
 次回も福島について主に健康に関した内容でスピーチすることになりました。
 スピーチするとなると不確かな情報は発表できないので情報の確かさをよく吟味しなくていはいけません。
 当日は寒くて寒くて、鼻水が垂れているかわからないくらいに感覚がマヒするほどでした。
 寒いせいか前回ほどチラシははけなかったようです。
 それほど前回の反応はすごかったです。
 本当に寒かった! 」

その後の2人の感想です。
哲野「じゃけえさんは偉いなあ。自分の頭で理解しようとしている。
    これが、我々一般市民に今一番必要なことだよね。
    ある新聞記者さんが、『僕は文科系だから、これは理解できない』とつぶやいているのを聞いたことがある。
    最初からギブアップするか、しないか、これが決定的な分かれ目だ。」
網野「じゃけえさんもだけど、Kさんも、シュウトさんもだよね。
    タイプは違うけど、自分の頭で理解しようとしてる。」

以上ご報告いたします。

第34回広島2人デモ 2月8日告知

ファイル 87-1.jpgファイル 87-2.jpg

第34回広島2人デモ
2月8日18時~
平和公園元安橋東詰出発

以下告知文

みなさま

おはようございます。
(明けてしまいました)

第34回広島2人デモの告知をさせていただきます。
元安橋東詰めから、18時から歩きます。

チラシができました。
今回のテーマは
「福島第一原発は、今…」です。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130208.pdf

宜しければお目通しください。

第33回広島2人デモ 2月1日報告

ファイル 92-1.jpgファイル 92-2.jpgファイル 92-3.jpgファイル 92-4.jpgファイル 92-5.jpg

◆画像説明
1.第33回チラシ1-4P
2.第33回チラシ2-3P
3.プラカード1・2
4.プラカード3・4
5.本日の天気

みなさま

毎度毎週お騒がせしております。
第33回広島2人デモのご報告をいたします。

最初にお断りしておきますが、いつもにも増して今回報告は長いです。
ご容赦のほどを。
今回スピーチは、合計9人になりました。

今回の参加者は、結局10人。参加者はおいおいご説明します。

今日は冷たい雨でした。
哲野に数十メートル離れたアーケードに行ってもらい、元安橋から私だけ時間通りに歩きます。
途中参加の形を取ってもらいます。

写真ではわかりにくいかもしれませんが
水蒸気が飽和状態になっているらしく、けぶっています。

警察の方がきて、指令書の確認をし、時間まで待ちます。
警察「こないだは雪で今日は雨ですね。」
海の方から頻繁に汽笛が聞こえます。
警察「船の汽笛が頻繁に聞こえますね。
    航行に支障がでるほど視界が相当悪いんでしょうね。」
網野「海にでると、ここよりもっと酷いんでしょうね。」
警察「このあたりでこれくらいですからねえ・・・・」

ロンドンの霧とまではいきませんが・・
警察の方と元安川を見ながら
あまりお目にかかることのない天候な上に頻繁な船の汽笛に心配していました。
事故がおきないといいですが。

雑談をしていると6時の音楽が鳴りました。
歩いて一人で本通りのアーケードに向かいます。

Kさん親子、じゃけえさん、大歳さんが来ていました。
哲野が今回のチラシのトピックの、原子力規制委員会の動きについて、説明していました。
スピーカーを抱いて、プラカードをじゃけえさんとKさんの娘さんが持ちます。

合計6名で出発です。

網野「よし、行きましょう!トップバッターは?」
大歳「ボクです。」

▽今日のチラシ
チラシは告知版より、原子力規制委員会のところのフローに若干間違いがありましたので修正しています。
宜しければ再度ご覧ください。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130201.pdf

▽本日のプラカード
上の画像をご覧ください。

大歳さんのスピーチです。
===
 さて原発推進内閣トップの安倍内閣総理大臣殿は所信演説において「危機突破」という言葉を連発していらっしゃいました。言葉尻を捉えて揚げ足取 ることは致しませんが、この「危機突破」という言葉、十分に注意しなければなりません。「より安心、安全な原発を作ること」で危機を突破する、金 融緩和と財政出動でデフレを突破する。いずれにせよ、危機の回避ではないのです。

 突破というからには今目前にある問題を、そのまま突き抜けよう、反省ばかりしても仕方がない、という意味でおそらくこのような言葉を使っている のだと思います。しかし、人間は反省が大事なのです。

 先日の茨木で震度5の強い地震が起こりました。3.11以来何度目でしょう?明らかに日本は地震の活動期に入ったということができます。そして 巨大地震に耐えられる原発など一基もありません。島根原発などのように現実不可能な避難計画を立てなければならず、とんでもなく高コストであり、 何より人間の生存への脅威になる、どこをとってもデメリットだらけの原発というものを再稼働、新規建設させてはなりません。

 原発に反対する我々のような人間にとって、昨年末における自民圧勝の衆議院選挙の結果は大変残念なものでした。この結果の意味するところは、原 発問題が直接の争点とならなかった、多くの人にとっては長引く不況こそなんとかして欲しいと考えた、ということだと思います。

世の中には原発容認派という方々も多くいらっしゃいます。原発があまりいいものだとは思ってはないが、経済を動かすにはとにかく大きなお金の動き が必要なんだ、必要悪のようなものだ、と考える人たちです。

 私はこの考えには賛同はしませんが、特に大間違いとも思っていません。実際、原発以外でも、治水上意味の少ないダムや河口堰、交通量の少ない場 所に作られた立派な道路、ミサイルを迎え落とすためのミサイルの開発などに日本は巨額の資金を費やしてきました。効果が少ないようでもこうしたお 金を回すことは、経済学の先生方がおっしゃるには、富の再分配の上でそれなりに重要らしいのです。こうした考え方をケインズ主義というそうです。

 そうした考え方に則っていけば、クリーンで安全で、あまりに安上がりにできてしまう最先鋭天然ガス火力発電などはけしからんわけです。原発ほど 大きな利権が発生しないから、業者も旨みがないのです。原発の場合は、それが作られる場所では必ず反対運動が起きますから、これを押さえ込むのに 多額の資金が動きます。テレビ、新聞を使っての一大キャンペーンも張らなければいけませんから、メディアにも多額の資金が入ってきます。恩恵にあ ずかることができるとても人が多いわけですが、当然これらの資金の出どころは私たちが支払う電気料金です。

 こんな姿をしたのが100年経っても、200年経っても変わらない、わたしたち日本人であるならばそれはそれでしょうがないのです。ならば、せ めてもっとましなことにお金をかけるようしたらどうでしょう。例えば、日本の某大学では、藻類から石油同等のオイルを作り出す研究をしているとこ ろがあるらしいです。藻類とは海やら池に生える藻のことです。実際にそのオイルは製造と使用が成功しているそうですが、大量生産する技術が今後の 課題になっているそうです。こうした研究の第一人者が日本人の先生だそうですが、そうこうしている間にオーストラリアが同じく藻類からオイルを作 り出すための大きな研究所を作ってしまって先を越されてしまったそうです。こうしたことには、大きな予算をつけてでも早く進めたほうがよいと思い ます。こうしたグループが利権化されたとしても、原子力マフィアよりかははるかにましでしょう。

 それから潮汐発電というものあります。和歌山などの黒潮が通っている海域に、スクリューを設置して発電するというものです。これなら海の上に大 きな構造物を作らなければならないので、ゼネコンさんにも大きな仕事が回ってきます。決して悪くない話だと思います。

 確かに自然エネルギーというものにはそれぞれ技術上のハードルがいくつもあります。たとえば地熱発電は地中の圧力を人為的に抜くことになるので 地震が発生し安くなるという話があります。しかし100年経っても実用化されないだろうと言われている高速増殖炉に一日当たり5000万円もかけ るよりかははるかにこうした研究に予算をかけるほうが遥かにマシというものです。

===

大歳さんのスピーチがはじまってすぐ、
プラカードをじっと見てる仕事中の某配達業者の方がいました。
足をとめて見ているのです。
Kさんが気が付いてチラシを持っていきます。
哲野は「仕事中だし見られたらやっかいだから、チラシをとらないだろう」と
思いつつ見ていたら、チラシを躊躇なく受け取り、びっくりしたそうです。

歩き始めてすぐなのに
2枚、3枚・・・とチラシが受け取られていきます。
いずれも中年の男性でした。
哲野とKさんが顔を見合わせて「?」

そしてデモ中、終始プラカードが注目されましたが
一番みなさんの関心を引いたのは

「福島原発事故の超A級戦犯 安倍晋三首相
 原発のげの字もないあきれはてた所信表明演説
 日本国民、とりわけ福島県民
 命、健康、財産、平穏な暮らしを奪われ
 今なお避難している人々に
 やはり国会で一言謝罪すべきです」

このプラカードのメッセージが一番注目を引いたのは確実のようです。

ちなみに、出がけに共産党志位委員長の国会質問をチェックしました。
志位氏の質問は関連個所以下の様でした。

===
2006年12月に、日本共産党の吉井英勝議員が、質問主意書で、「巨大地震の発生にともなう全電源喪失によって冷却機能を失った場合の検討を 行っているのか」とただしたのに対して、政府は答弁書で、「ご指摘のような事態が生じないように安全の確保に万全を期している」と答えたのであり ます。そして、この答弁をしたのは、安倍総理、あなただったのです。総理にいま求められているのは、こうした「安全神話」をふりまき、大事故を引 き起こしたことへの深刻な反省であり、国民とりわけ福島県民への謝罪ではありませんか。しかとお答え願いたい。
===
http://www.shii.gr.jp/pol/2013/2013_02/K2013_0201_1.html

出がけに哲野はこれを読んで、感想。
哲野「なんだこれは?!
    政治家・首相としての根本的責任を追及していない。
    吉井氏はまるっきし福島原発事故を予見したような質問だった。
    だから、これを一蹴した安倍首相の政治責任・行政責任が問われる。
    ここに踏み入ってない。」

大歳さんからマイクが哲野に渡ります。
ちょうどこのころ、仕事を終えたシュウトさんが、合流。
プラカード役にまわり、じゃけえさんがチラシ部隊に回ります。

ここで合計7名。

哲野は福島原発事故の政治的超A級戦犯、安倍首相の責任追及と
所信表明演説で原発事故に全く触れなかった政治感覚、無責任さに
触れた内容に終始しました。

哲野が早々に切り上げ、Kさんにマイクが渡ります。

Kさんのスピーチです。
===
みなさんに知って欲しいことがあります。福島の子ども達の事です。
福島県郡山市の小中学生が「年間1mシーベルト以下の安全な場所で教育を受けられるようにと、裁判を起こしました。

TV・新聞などの大手メディアはこの裁判を報道しません。
政府・東電・東電の大株主がスポンサーだからです。
自分たちのスポンサーに都合の悪いことは報道しないんです。

2012年4月に発表された甲状腺検査の結果では、福島の13市町村3万8千人の子ども達の35%、そして福島市の4万2千人の子ども達の43% に嚢胞が見つかっています。

子ども達は「友達を見捨てて自分だけ逃げるなんて裏切りは出来ない」
「学校からは離れたくない。でも、福島にはいたくない」という思いで裁判を起こしました。

去年福島で干し柿などの加工自粛の呼びかけがありました。
軒下に吊された干し柿から1kg当たり100Bqを越える放射性セシウムが検出されたからです。

子ども達は被曝量を抑えるために、外遊びが制限されています。
身近に子どものいる人にはよくおわかりだと思いますが、子ども達にとってものすごいストレスになります。

福島地裁郡山支部は去年12月、子ども達の生命身体に対する切迫した危険性があるとまでは認められないとの理由から、子ども達の訴えを却下しまし た。
現在は宮城県の仙台高裁で控訴審が続いています。

子ども達の身体に目に見える症状が現れた時には手遅れなんです。

放射能は目に見えません。匂いもなく、味もしません。
放射能は生き物にとって有害です。無害になるまでは何千年もかかるんです。

福島原発からは今でも大量の放射能がもれて、風にのって広がり続けています。

政府も東電も原子炉のどこに燃料があるのかさえわかっていないのに、新しい放射能漏れはない、収束したと嘘をついています。
民主党から政権は移りましたが、収束宣言はそのままです。
自民党も公明党もこれからも原発を推進し、利権を手放したくないからです。

どうか本当にこの世界に原発が必要か考えてみてください。
地震の度に原発の心配をする。
それをこれから先ずっと自分だけではなく、子ども・孫にも続けさせる社会はおかしいと思います。

TVや新聞は本当に大切なことは言いません。自分で情報を探して、そして考えてみてください。
よろしくお願いします。
===

Kさんのスピーチ中は、ちょっと周りの雰囲気が違いました。
中学生、高校生らしい若い子が、じっと立って、スピーチを聞いているのです。
中学生、高校生は本能で自分たちに危険が迫っていることを感じ取っていると感じました。
チラシも、中学生、高校生に差し向けると、よく取ってくれ、またよく読んでくれていました。

マイクが次にじゃけえさんに渡ります。
===
毎度お騒がせしております。
毎週金曜18時からのアーケードを歩いての広島2人デモです。
今は7人で歩いています。
私たちは、既成の団体や、組織ではありません。普通の市民です。
原発に反対して個人が集まり、こうして歩いております。
デモで使用するチラシやプラカードは、毎回内容が変わっています。
それだけ、みなさんに知っていただきたい事実がたくさんあり、原発に反対する人々にとって状況が刻々と悪い方向に向かっているからです。

これからお話することはチラシの要約です。
気になった方は、チラシをお配りしておりますので、どうぞお手にとってご覧ください。

2012年6月原子力規制員会法が成立しました。
目的は原発再稼働へ向けての「新安全基準」作りです。
すでに25回の会合を重ねてきました。
新聞やテレビでは混乱してこれらの動きを断片的に伝えるだけなので
私たちにはなにが起きているか、わかりにくいのですが
規制委員会のwebサイトは極めてよく整理されていますので、
直接サイトを閲覧することをお奨めします。

現在、この新しい、安全基準の骨子は出来ており、
一部意見公募(パブコメ)も始まっています。
その意見を踏まえて3月から4月に新基準案を固め、再び意見公募をして
「新安全基準」の作成を終えて正式に施行されます。
「新安全基準」が施行されると、電力会社は再稼働を申請し、
規制委員会は「新安全基準」に基づき審査し許可を出します。
それを受けて、政府は政治判断の上、原発を再稼働させてしまうでしょう。
原発に反対するため、私たちに出来ることは、選挙を通じて反原発政府を作り
再稼働の動きに歯止めをかけることです。

中国電力は、上関原発の原子炉設置許可の申請をし、規制委員会で審査の上許可を出すことになります。
その前提として、現在問題になっている公有海面埋め立て許可延長を山口県知事は、
このままいくと自民党政府の動向を見定めながら、結局許可を出してしまうでしょう。

原子力規制委員会の動向に目を向けて原発再稼働・新設に対する動きに
注意を向けましょう。
今私たちが住んでいるこの町も、このままではフクシマ、チェルノブイリになってしまう可能性は十分にあります。
===

このじゃけえさんのスピーチ中、プラカードの「福島原発事故の超A級戦犯 安倍晋三首相」のプラカードを見て
食ってかかってきた50歳代の男性がいました。
ところが食ってかかった相手が、警備の警察の方でした。
哲野は明らかにおかしい人と判断して、議論の相手になることをやめ、対応を警備課の方に任せました。
見ていると警備課の方は、相当長い間、対応されていました。
あとで話を聞きました。
網野「すいませんでした、対応していただいて・・・どうでした?」
警察「あれは、酔っぱらいですね。」
網野「えっ?まともに見えたんですが・・・」
警察「近寄ると酒臭くて。相当飲んでますね。
    A級戦犯という言葉に敏感に反応したみたいです。
    原発のことを言ってるんだということが全然わからないほどでした」
網野「そうでしたか、ありがとうございました。」

じゃけえさんのスピーチが終わったころ、仕事場から直接来てくれた原田さんが合流。
合計8人です。
すぐにマイクが原田さんに渡ります。

原田さん
===
今、大飯原発だけが動いていますが、この夏参議院選挙が終わり、原子力規制委員会の新しい基準が決まれば、再稼働の嵐がやってきます。
一番先に再稼働される可能性が高いのは、広島市から一番近い原発、四国電力の伊方原発です。

放射線被曝に安全値はありません。
特に危険なのが内部被曝です。
内部被曝の一番大きい原因が食べ物によるものです。
保育園、小学校、中学校の子どもたちの給食の放射能検査を行政の手で行う必要があります。

現在、福島市では毎時1マイクロシーベルト、放射線管理区域レベルの線量の中で人々が暮らしています。
しかし、原子力規制委員会の新しい避難基準では、その500倍の毎時500マイクロシーベルトになってはじめて人々を避難させることになっています。

原発を進める側にとって一番都合がいいことは、わたしたちの「無関心」です。
何が起こっているのかということに関心を持ちましょう。
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哲野が思わず、
「そうだ!核推進勢力は私たちの無関心につけ込んで、どんどん再稼働準備を進めている」と怒鳴っていました。

次にマイクがシュウトさんに渡ります。
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あの忌野清志郎さんも、生前、原発反対の歌を歌っていました。サマータイムブルースという曲です。
その中でもうたっていますが、日本の電力エネルギーは実はあまっています。
原発がなくても、日本は今まで通りの生活ができるのです。
関係者が、自分達の利益を守るために、隠しているのです。
事故が起こってから、デモをしても意味がありません。
自分の大切な人が、亡くなってから、デモをやっても意味がありません。
何かが起こる前に、1つ残らず、撤去したいのです!

もう一つ皆さんが忘れている、あるいは見落としがちな問題があります。
それは人間以外の生き物達も当然、私達人間と同様あるいはそれ以上の被害を受けている事です。
私達が目にするテレビ等では、動物ましてや昆虫や植物にいたっては
その被害については殆んど報道されていないのではないでしょうか。
私達人間の起こした事故で、何も関係のない沢山の生き物が病気になっている、
あるいはこれからなっていくでしょう。
身体に及ぼす影響は人間だけではないのです。
私達人間の文明の為に人間の勝手な都合で、他の生物が犠牲になるのは食物連鎖の範囲を越えています。
自然の摂理を大きく越えたおこないは、許される事ではないですし、阻止しなければなりません。
地球に住んでいるのは私達人間だけではありません。
地球に害を及ぼすモノは出来るだけ多く無くして行きましょう。
最近発表された研究結果では、極端に言えば日本のどこで地震が起こってもおかしくない可能性が出てきました。
黙っていては何も変わりません。
まだ日本はデモに参加したあるいは原発に反対したからといって、
他国のように生命に危険が及ぶ事はないでしょう。
原発を皆で無くして行きましょう。
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そして次にマイクが網野に渡ります。

このころ、Kさんが高校生のグループにチラシを差し出すと、一人の子がひったくるようにして取りました。
そしてもう一人の子が、「僕もちょうだい」。で、Kさんが渡しました。
チラシを見た一人の子が哲野に解説を求めました。

 哲野「僕としては、今日のチラシで見てほしいのはココだよね、ココ。
     原子力規制委員会がこういうスケジュールで今、再稼働を進めている。
     これをよく見てほしいね。
     今は、ほら、ここ。骨子案をまとめたとこだね。
     だから再稼働は7月以降になる。
     それともう一つ、ほらプラカードに書いてあるだろ?
     前の旧原子力安全・保安院は福島事故のような過酷事故は起こらない、という前提で
     原子力規制行政を進めていた。
     今の原子力規制委員会は、過酷事故は起こることを前提に
     原子力規制行政を進めている。
     ここをしっかり押さえておいてほしい。」
高校生「過酷事故が起こることを前提にしてるんですか?」
 哲野「その通り。だから、避難計画とか、被曝医療計画とか、原子炉の安全対策の強化とか、
     前の規制行政に比べるとはるかに厳格な態度を取っている。
     しかし、原発事故は起こる。このことは、認めざるを得なくなってきた、ということだね。」
高校生「それっていうのは、おかしくないですか?」
 哲野「何が?」
高校生「絶対事故の起こらない原発って出来ないんですか?」
 哲野「人間のつくるもので、絶対事故が起こらないものはない。
     原発も絶対事故が起こらない原発はありえない。」
高校生「原発は事故が起こるんですか?」
 哲野「だから。今の社会は原発安全神話をやめて、
     率直に原発も事故が起こる、と認めて、コトが進んどるわけだよ」
高校生「それって納得いかんですよね。
      原発が事故を起こすんでありゃあ、そんなものはやめんにゃあいかんですよね。」
 哲野「・・・・。
     そうだよ!キミ!その通りだ!
     キミ、マイク渡すから、それ喋ってくれんか。」

というわけで、スピーチをはじめかけた網野からマイクはこの高校生へ。

高校生A
「もし原発が福島事故のような事故を起こすのなら
 その可能性があるなら、絶対事故を起こさない原発が出来ないのなら
 原発をやめてほしいです。
 僕たちは、原発はいりません。
 みなさん、お願いします。
 ご清聴ありがとうございました」
高校生B
「原発いらないです。原発やめてください。」

ご清聴もなにも、喋った時間はたったの10秒。
しかし説得力はありました。

2人をカウントすると、これで今日は10人参加ということになります。
2人は待ってこっちをみていた、仲間の高校生グループに合流して行きました。

マイクは再び網野へ。
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今、高校生の飛び入り参加がありました。
ありがとうございました。
(去っていく高校生グループが全員手を振って会釈しながら離れていきました)

毎週お騒がせします。
広島2人デモです。今日は8人で歩いています。

中国電力の島根原子力発電所が停まって、1年以上経ちました。
電気が足りなくなることはありませんでした。
昨年冬にドリミネーションも行われましたが
それでも電気が足りなくなることはありませんでした。

私たちは普通の市民です。
原発に反対して集まっているだけです。

311以降、私たちは、原発とはなにか、放射能とはなにかを調べました。
調べた内容を、理解して、これは私たちは大変な世界に暮らしていると知りました。
調べた内容を毎回チラシにして、こうやってお話して歩いています。

デモに参加していただかなくていいです。
私たちの事を信用していただかなくていいです。
私たちも素人です。間違いがあります。

今大事な事は、今自分たちがどういう世界にいるのか、
自分たちの立ち位置はどこなのかを知ることだと思います。

大事な事は、知る事、調べること、そして議論すること
お互いに話し合う事です。
原発や放射能問題を、話題のタブーにしてはいけません。
どうか、新聞やテレビを鵜呑みにせずご自分の目で調べてご自分の頭で考え、判断してください。
それが今一番大切なことだと思います。
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後での原田さんの感想。
「今回、網野さんの呼びかけが、聞きやすかったのもありますが、
 そのとおりだとうなづけ、聞いている人が多いと感じました。」

マイクは哲野に渡ります。
哲野の役割は、さよなら原発さんのデモといつも合流をする電車通りの交差点で
間を持たせることでした。
というのも、警察との話で、こちらが待つことにしているからです。
網野「さよなら原発さんは今どこらへんですか?」
警察「もう、本通りを歩いていかれたようです。
    ただ、さっき、アーケードに入ったばかりなので・・・
    信号を1回待ったほうがいいでしょうね。」
というわけで、哲野のスピーチも手短に

哲野「みなさん、今原子力規制委員会は、お配りしているチラシのように
    着々と原発再稼働へ向けて準備を進めています。
    確かに、今の原子力規制委員会は、かつてのような「事実上規制なし」の状況から
    大きく方針転換をし、厳格に規制をかけていこうという姿勢をとっております。
    しかし、原発を推進していこうという立場には変わりはありません。
    もう一つ、大きな転換があります。
    過酷事故は起こらないという前提で、これまで原子力規制行政が行われてきました。
    現在の原子力規制委員会は福島事故やチェルノブイリ事故のような
    過酷事故は起こる、絶対に避けることはできないという前提に方針転換しました。
    私たちは過酷事故が起こることを覚悟しながら毎日の生活を送っています。
    みなさん、こんな不合理なことはありません。
    私たちの社会の主人公は私たちであって、原発ではありません。
    原発をやめましょう。
    いま、日本で唯一稼働している関西電力の大飯原発の再稼働も停めましょう。」

通常であれば、この待ちタイムでチラシが売れるのですが
今日はもう、チラシがありませんでした。
哲野の台本用のチラシも、チラシ撒き部隊に取られていました。

マイクが再び原田さんに渡り、原田さんは今度は原子力規制委員会の避難計画や
被曝医療計画の非人間性についてスピーチしました。

原田「原子力規制委員会が固めている避難計画をみると、
    空間線量率500μシーベルトではじめて避難させる。
    これは事実上、放射線被曝で死ねというのと同様です。
    このような避難計画を作らなければならないような原発再稼働はけっして許してはなりません。」

(ちなみに、現在福島市内の平均空間線量率は下がったとはいいながら1μシーベルト。
 事故前の東電福島第一原発の正門近くのモニタリングポストの値は、0.07μシーベルト。
 また、事故前の東北地方の平均空間線量率は、0.04μシーベルトでした。
 原子力災害対策本部2011年3月12日07:00報告参照のこと
 http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/pdf/201103120700.pdf

原田さんが最後までスピーチし、本通りのアーケードの端でデモを終了しました。

警察の方にお礼を言ってお別れし
このあと、恒例の立ち話ですが、今日は近くのファミレスで暖をとりながら
情報交換ということで、お話することになりました。

今日の反応や観察を話合いましたが、あまり長いのですべてをご紹介するわけにはいきません。
簡単にまとめます。

1.いつもにくらべて、中年の男性がチラシをよく受け取った。
2.ここ最近の傾向ではあるけど、中高生の関心が高いことが確認できた。
  女子グループも、それから、これまで比較的関心が薄いと思われていた男子グループも
  実は関心が高いことがわかった。
  チラシを取りに来た中高生が増えたこと、熱心に読んでいる姿が見られたことなどが特徴。
3.一般の人でもチラシを取りに来た人が今日は特に多かった。
  20歳代、30歳代、40歳代の男性。
4.Kさんの感想で、プラカードをじっと見なくても、チラシを差し向けると受け取る人が増えてきたようだ。
5.2人デモにおなじみになっている、本通り商店街の従業員が好意的な反応を示すようになった。

以上ご報告いたします。