第33回広島2人デモ
2月1日18時~
平和公園元安橋東詰出発
広島で毎週金曜日18時から、元安橋東詰をスタートして歩いています。(休止中)
1月で広島で行われるデモの情報です。
【広島】第10回伊方原発再稼働反対デモ
1月12日15:00~16:00
◆場所:平和公園元安橋~本通り~金座街往復
◆主催団体:伊方原発の再稼働を許さない市民ネットワーク・広島
【広島・尾道】さよなら原発歌声パレードinおのみち
1月14日13:00~
◆場所:尾道駅前芝生広場
◆時間:13:30~
▼主催団体
フクシマから考える一歩の会
原発のーてもええじゃないBINGO!実行委員会
命と未来を考える会・三原
http://blog.livedoor.jp/sakatakouei/
※すいません、終わってからのアップになってしまいました。
報告が上がってます。
【広島】ヒロシマ・アピール・ウオーク
1月18日18:00~
◆場所:国泰寺公園出発~中電前~元安橋東詰め
◆主催団体:さよなら原発ヒロシマの会
http://zeronpphiroshima.daa.jp/
【広島・三次】さよなら原発、みんなで歩こう!みよし
1月25日18:00~
◆場所:警察署隣の天神公園集合
◆主催団体:さよなら原発みよしの会
【広島】第11回伊方原発再稼働反対デモ
1月26日15:00~16:00
◆場所:平和公園元安橋~本通り~金座街往復
◆主催団体:伊方原発の再稼働を許さない市民ネットワーク・広島
【広島】反原発デモ@広島 VOL.5
1月27日13:30~
◆場所:原爆ドーム前集合
◆主催団体:TwitNoNukes中国
http://twitnonukescgk.blog.fc2.com/
◆画像説明
1.第11回伊方デモチラシ表
2.第11回伊方デモチラシ裏
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130126.pdf
3.プラカード1・2
4.プラカード3・4
みなさま
お疲れ様です。
まず、主催者原田さんの報告が届いていますので、転載します。
===
広島の原田です。
(Bccで失礼します)
昨日(1月26日)行った、第11回目の 元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース 伊方原発再稼働反対ウォークの報告です。
1月26日(土)15:00に、元安橋東詰めをスタートしました。
出発時は4人でしたが、途中で弓場さんが子どもさん3人と4人連れで参加してくださり、さらに、Kさんが駆けつけてくださいました。結果、9人で のウォークとなりました。
今回のチラシは、添付のようなものです。「変えよう!被曝なき世界へ 市民アライアンス」の哲野さん、網野さんに作成していただいています。
参議院選挙が終わり、原子力規制委員会の新基準が決まれば、原発再稼働の嵐が訪れるであろうこと、原発の新規建設計画も再燃する可能性があること をふまえて、
「原発に包囲される100万都市広島」を見出しとし、裏面は原子力規制委員会の事故時の避難基準の問題を取り上げました。
今回は、次のようなことを訴えました。
「広島市から一番近い原発は、広島市から100キロの四国電力の伊方原発です」
「広島市から130キロのところには、中国電力の島根原発があります」
「広島市から80キロの山口県上関町にも、中国電力の原発建設計画があります」
「広島市は3つの原発に囲まれようとしています」
「今、福島市では、おおよそ1時間あたり1マイクロシーベルト、放射線管理区域レベルの放射線量の中で、人々が生活することを余儀なくされていま す」
「歯医者さんのレントゲン室の中が一番放射線量が低いという皮肉な状態になっています」
「ところが、原子力規制委員会が新たに決めようとしている基準では、原発事故が起こった場合、1時間あたり500マイクロシーベルトの線量になっ てはじめて人々を避難させることになっています」
「福島市の500倍の線量です」
「このような線量の中にいれば、たとえその瞬間に命を失うことはなくても、ほとんどすべての人が放射線被曝が原因で命を失うことになるでしょう」
「原子力規制委員会の新基準は、人間を人間扱いしていません」
弓場さんにマイクを渡しました。突然でびっくりされたようですが、
親戚の方が被爆されたことに触れ、
「広島の人たちは放射能の怖さをよく知っているはずです」
「広島から、すべての原発を無くそうという声を上げてください」
と訴えてくださいました。
Kさんは、前回に続いて、福島で、小中学生たちが起こしたふくしま集団疎開裁判について話してくださいました。
「福島では、子どもたちが、『年間1ミリシーベルト以下の環境の中で、安心して生活し学びたい』と裁判を起こしました」(*「年間1ミリシーベル ト」は1990年ICPR勧告の「一般公衆の線量限度(=「受け容れることができないレベル」の被曝線量と「進んで受け容れることはできないが耐 えることはできる(我慢できる)レベル」の被曝線量との境界)」です)
「子どもたちが、『私は、おとなになっても子どもを生めないだろう』と話しています」(悲し過ぎます)
前回に続き山陰からかけつけてくださった 廃炉マトリョーシカさんは、福島原発事故で放置され、やがて屠殺され、解剖された29頭の牛の話をしてくださいました。
また、「私は島根県から来ています」と、島根原発で事故が起こった場合、数十万人の人たちを避難させることになっているが、1本しかない国道9号 線を使って、これだけの人たちを避難させることは事実上不可能だということを、実感を持って語ってくださいました。
イサクさんは、「来年7月以降、まっ先に再稼働されるのは、広島から一番近い原発、四国電力の伊方原発です」ということを、繰り返し強調してくだ さいました。
弓場さんの子どもさんたちの大活躍もあったのですが、今回は本通りの人たちのものすごい関心を感じました。70枚のチラシはすべてなくなってしま いました。
みやげ物店に入っている大勢のお客さんたちが、広島と瀬戸内海と伊方原発・島根原発・上関原発の位置関係を示した地図を貼り込んだ「原発推進政権 誕生で伊方原発・島根原発、中電上関原発の着工・完成・稼働開始が迫っています」というプラカードを食い入るように見ていたことには驚きました。
次回は、2月9日(土)15:00~ 同じコースで行う予定です。
====
応援参加の私どもからも補足報告いたします。
出発は原田さん、哲野、網野、島根からやってきた廃炉マトリョーシカさんの4人。
今日は4人のウォークかなと思ったら
すぐに弓場さんと子どもさん3人が参加。
哲野「ああ、チラシを受け取ってもらえますか?」
弓場「ええ。今日は参加ですよ。」
哲野「あ、すみません、子どもさんチラシ撒き部隊に回ってもらえますか?」
弓場さんがすぐに子どもたちにチラシ撒きをお願いね、と声をかけていました。
見たところ、一番上のサトシくんが10歳くらい、2番目のタカシくんが8歳くらい、3番目の子が6歳くらい。
このチーム弓場が大活躍するのですが、それは後の話。
このあとすぐにKさんが登場。
Kさんは手慣れたもので、哲野からチラシをとってチラシ撒き部隊に加わります。
▽今日のチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130126.pdf
▽今日のプラカード
上の画像をご覧ください。
原田さんのスピーチは報告の通りです。
驚いたのは、チラシのハケの良さです。
見てると、チーム弓場のサトシくんがどんどん、どんどん、手渡していきます。
テーマが広島市民に身近な上に、かわいらしい男の子がチラシを持ってくるわけですから
みんな受け取ります。
哲野「よくわかるねえ、チラシを受け取ってくれそうな人が。」
サトシ「うん。看板(プラカードのこと)をじっと見てるひとがいたらうけとってくれるよ。」
哲野「!!!」
観察の鋭い、頭のいい子です。
将来頼もしいです。
次にマイクが弓場さんに変わります。
弓場「こんにちは。私は、3.11の福島原発事故後、原発の実態を知り、その危険度の大きさに、
怖くていてもたってもいられない気持ちになっています。
また、その危険な原発が、地震大国の日本に50基もある異常さを感じます。
確かな資料とともに原発の危険性を訴える学者さんが今までもたくさんいたのに、
さらには今まで事故が何度も起きていたのに、
おかしなへりくつをこねて原発を続けてきたのはなんでなんだろう。
人の命をなんだと思っているんだろうか、と疑問と怒りも感じています。
様々な利権や核兵器保有の思惑があるようですが、
福島などの海や大地をめちゃくちゃにして、
何万人もの人生を根こそぎにしてもなお、
今まで通り原発を維持しようとする姿勢に対しては、
もはや人の心を持っているとはとても思えないです。
福島原発からは今も放射能がもれ続け、
汚染食材の流通や汚染廃棄物の利用などは広がるばかりです。
今、この瞬間も、線量の高い地域で、
汚染食材を食べ続けている子どもたちがいるのだと思うと、本当に胸が痛いです。
もし、島根県や愛媛県にある原発が過酷事故をおこせば、
広島やその周辺の子供たちにも同じように被害を与えてしまいます。
私は、わが子だけではなく、全ての子供たちに不要な被ばくをさせたくありません。
どうかみなさんも、「原発はもう嫌だ。」と声をあげてください。
被ばくの恐ろしさをよく知る広島から、大きな声を上げることは、とても大切だと思っています。 」
次がKさん。
Kさんは2人デモの時と同じように、ふくしま集団疎開裁判のことを話しました。
後で哲野に聞くと、Kさんが
「フクシマ事故や放射能の影響で今の子どもたちは
放射能を心配し、怯えて暮して行かなければなりません。
子どもが無事に大人になれるんだろうか、
いつまで生きていられるんだろうかと心配する
そんな社会はおかしいと思います。」
と話しているときに、通りすがりの中学生や高校生がじっと聞き耳を立てていたことが印象的だったそうです。
次に哲野です。
哲野「広島から一番近い原発は中国電力島根原発ではありません、四国の伊方原発です。
わずか100kmしか離れていません。
広島から福山の距離です。
7月の参院選で自民党が大敗しない限り、稼働することを覚悟しておきましょう
特に3号機はプルトニウムを使っています。
私たちは時限爆弾と一緒に暮らしているようなものです。」
を繰り返し、繰り返しスピーチ。
その後原田さんにマイクがわたり同じように原子力規制委員会の非人間的な非難基準案を訴えました。
その時、2人連れの中学生の女の子がだいぶ離れたところからプラカードをじっと見て原田さんの話を聞いていました。
哲野がチラシを渡しにいこうとすると、チーム弓場のサトシくんが2人にチラシを渡しにいきました。
中学生の女の子の一人が頭を下げてチラシを受け取っていました。
哲野と原田さんが顔を見合わせて、「!!!」
次にマイクが渡ったのが廃炉マトリョーシカさんです。
「広島市民のみなさん、こんにちは。
島根からやってきました、シカです。
今日は三頭の仲間たちの声を伝えたいと思います。
どうしても伝えなけれればならないと思います。
まず最初は、多くの命を人間の手によって奪われたウシさんです。
あの福島第一原発事故によって、半径20km圏に設定された警戒区域内に
置き去りにされ、揚句の果てに殺された、川内村と南相馬市の79頭のウシさんたちのことです。
あれは、2011年8月29日から11月15日のことでした。
臓器別のガンマ線を放出する放射性物質の濃度を計測するためでした。
殺して手に入れたデータを、人間が読み上げます。
「セシウム137とセシウム134の放射能濃度は、ほぼ1:1で検出。」
「肝臓、放射性銀110m。腎臓、テルル129m・・・」
「上記、半減期の比較的短いものが特異的に集積。」
(銀110mもテルル129mもそれぞれの元素の同位体。もちろん不安定な同位体ですから、核崩壊をして放射線を出します。セシウム137は決して物理的半減期が短い放射性物質ではありません)
「回帰解析の結果、臓器中の放射性セシウム濃度は、血液中濃度に比例。」
さらに声は続きました。
「放射性セシウム濃度は、胎児で1.2倍。子どもで1.5倍。」
シカはその話を1月21日に聞きました。
東北大学加齢医学研究所(http://www.idac.tohoku.ac.jp/index.ja.php)です。
(以下の東北大学のサイトでこの報告を読むことができます。
『福島第一原子力発電所事故に伴う警戒区域内に残された牛における人工放射性物質の体内分布を明らかに』
http://www.idac.tohoku.ac.jp/ja/activities/info/news/20130124 /index.html
でも、本当はもっともっとたくさんのウシさんたちが飢えて死んでいったり
放射能で死んでいったのです。
次に因幡の白ウサギさんの言い伝えを。
「昔も昔、大昔、平安時代の前期、人間の年号で言うと西暦869年。
貞観三陸地震というのがあったそうな。
津波も被害も甚大でな。
マグにニュード8.3以上はあったらしい。
それから今度はその18年後、887年の仁和地震。
それ、あれじゃ。人間が今、騒いでいる南海トラフや三連動とかいうやつじゃ。
880年の出雲地震、言い伝えはここから。
くにびき。くにびき。赤い目の白ウサギ。」
シカの一言。
1993年には昭和三陸地震が起きました。
1936年には宮城県沖地震、1943年には鳥取地震、1946年には昭和南海地震。
日本は昔から地震の国です。
こんな国に原発を作ってはなりません。」
マトリョーシカさんがこれで終わろうとするので、哲野が
哲野「駄目ですよ!ちゃんと締めてください。」
シカ「えっ?締めるんですか?」
哲野「そうです、締めてください。」
で、マトリョーシカさんが再びマイクを握ります。
シカ「広島のみなさん、私は島根県からやってきました。
中国電力島根原発のある島根からやってきました。
みなさんにお願いがあります。
もし、島根原発が事故をおこしたら、松江地方20万人、出雲地方17万人、
合計40万人近い人間が避難しなければなりません。
広島のみなさんにも受けれてもらわなければなりません。」
(2012年島根県は中国電力島根原発が過酷事故を起こした時の避難計画を発表しました。
島根原発から半径30km以内の住民はすべて避難の対象としています。
その数、約36万9000人。島根県の総人口は71万7000人です。)
シカ「みなさん、9号線の狭さをご存知でしょう。
また中国山地を超えてくる国道54号線の狭さをご存知でしょう。
1本道です。
こんな大量の人間が、逃げることなんかできません。
こんな計画は非現実的です。
島根の人間はもし事故が起これば、みんな放射能に汚染されます。
中国電力島根原発を動かしてはなりません。葬りさらなければなりません。
私たちも地元で努力しています。
でも、広島のみなさんが動いていただかなければ島根原発は動くでしょう。
広島のみなさん、お願いです。
島根原発をなくしてください!」
この時、逃げることは出来ない、とシカさんがスピーチした時
あたりがシーンとなった感じでした。
本通りの有名な地元の食材や乾物を扱うお店にはいつも
観光客の人でいっぱいですが、お店の店員の人も含めて、一斉にプラカードと私たちを見ていることに気が付きました。
プラカードは原田さんも言うとおり、マップのプラカードをよく見ていました。
次に原田さんにマイクが渡ります。
原田「島根の人もこうして参加して、言ってくれたように
7月の参院選後、島根原発が稼働する恐れが非常に高くなっています。
このままでは伊方原発も動くことは確実です・・・・」
この時、「私も島根出身です」と言って、チラシを取りにきた女性がいました。
また、本通りの雑貨店から出てきた中学生の女の子2人連れ。
ひとりが、熱心に何かを読んでるので、哲野がみたら、配ってる今日のチラシでした。
弓場さんの配るチラシがよく受け取ってもらえていたようです。
哲野「若い綺麗なおかあさん・・・得だよなぁ。」
Kさん「ホント。不公平ですよね。」
最後まで原田さんが原子力規制委員会の新避難基準案の非人道性を訴えて元安橋まで帰ってきました。
警察の方にお礼を言ってお別れしました。
恒例の立ち話ですが、
網野「チラシ何枚残ってますか?」
哲野「ないよ。50枚全部なくなった」
網野「今日は70枚持ってきたんだけど。」
哲野「あれ?50って言ってたじゃん!ねえ、原田さん」
原田「60のはずじゃなかったですか?
50枚配るけど、Kさんに10枚持って帰ってもらうということじゃなかった?」
網野「みんなに黙って70枚持ってきた。
だから言ったじゃん、伊方は身近な問題だから100枚がいいって。
Kさんに持って帰ってもらうぶんがなくなっちゃった。」
あまり寒いの立ち話もそこそこに、解散しました。
事務所に帰る車の中。
哲野「今日は違う感じがする。街が溶けはじめてる感じがする。
壁が溶けはじめてる感じがする。」
網野「土曜日ってこともあるんじゃないか?
金曜はネクタイを締めて仕事モードの人が
土曜日だと父親や夫に戻るんじゃないか?」
哲野「そういえば、Kさんが子ども連れのパパさんがよくチラシを取ってくれたと言ってたなぁ。
ネクタイを締めてれば、企業戦士だけど
土曜日でネクタイを外せば、パパや旦那さんに戻るんだろうかね。
一人の市民が原発推進と、原発反対に分裂しているのかもしれない。」
以上ご報告いたします。
◆画像説明
1.第32回チラシ1-4P
2.第32回チラシ2-3P
3.プラカード1・2
4.プラカード3・4
5.「出発前」集合場所の写真と
「バッチ」東京送られてきたバッチと三次のバッチ
みなさま
(いくつかのメールにお送りします。)
毎度お騒がせします。
第32回広島2人デモ1月25日の報告です。
参加者は6人
哲野、網野、じゃけえさん、Kさん、シュウトさん、原田さんでした。
集合場所に行って待っていました。
<出発前の写真>
5時50分ごろの写真です。
6時だともう少し空が紺色になってました。
たった10分でも随分変わります。
<バッチの写真>
東京の馬場千枝子様から
広島2人デモに30回記念のお祝いというか御礼というか、応援として
なんと経産省前テントで手作りでつくられた
限定50個のバッチのうち2つが送られてきました。
下の丸い2個がそうです。ありがとうございます。
上の風車をかたどったバッチは「さよなら原発みんなで歩こう三次」のみなさんの手づくりバッチ。
馬場さんから送ってもらったバッチと、三次のバッチも今日は一緒に歩いてもらう事にしました。
離れていても私たちは一緒に歩いています。
しばらく待っていると、じゃけえさんが来ました。
哲野「スピーチ用意してますか?」
じゃけえさん「用意してない・・・」
哲野「用意してなくてもあとでマイク渡しますからね」
警察の方登場。原爆ドーム側からやってこられました。
警察「あんまり原爆ドームがいい感じだったもんで、ちょっと撮ってました」
みんなで警察の方の携帯写真を覗き込みます。
全員「きれ~~~い!」
お見せできないのが残念です。
薄青い暮れの空に、ライトアップされて全体的に優しく淡い暖かなオレンジ色に染まったドーム
両端に常緑樹のクスノキの緑色。
哲野「撮る人の思想が出てますね。いい写真です」
網野「仮に、これでもし遅れて来られたとしても、私構わないと思うくらいだ。」
それほどでした。
こういうシャッターチャンスは偶然の賜物ですからね。
年に何度もあるチャンスではないし、なかなか遭遇できるものではありません。
秀逸な写真でした。
指令書の確認をし、チラシをお渡しして説明していると
ゴング代わりの音楽が鳴りました。
出発です。
今回のチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130125.pdf
今回のプラカード
※上の画像をご覧ください。
今回、事前にKさんから
「外国人の方が結構歩いているので、英語を入れてほしい」という要望があり
入れておきました。
前回歩いた時も、旅行者や海兵隊と思われる方をちょくちょく見かけました。
哲野のスピーチがはじまる直前、Kさんが来ました。
Kさんのはチラシ撒きに回ってくれました。
哲野のスピーチ
哲野「毎度毎週、お騒がせします。
金曜恒例の広島2人デモです。
今日は4人で歩いています。
1月21日・24日と、原子力規制委員会は会合を開いて福島事故なみの過酷事故が起こった時の
避難基準案を検討しています。
その中身は、原発周辺5km外での住民の避難なんですが
なんと、空間線量率500μSvで初めて避難というないようになっています。
これは年間の線量率に換算すると4~5シーベルト
いっぺんに浴びると外部被曝だけでも半分以上の人が死に至るというとんでもない基準です。
私たちがアルジェリア人質事件や殺人事件や経済問題で注意を奪われているときに
こんなとんでもない基準を決めようとしています。
避難計画は今年7月に出来る原発再稼働の必須要件である
地域防災計画のガイドラインになりますので
規制委員会はこの避難計画(防護措置の実施の判断基準)決定を急いでいるわけです。
もともと、30km以内の住民は即時避難という基準をベースに考えていましたが
この基準ではいっぺんに30万人から50万人の人たちを避難させなくてはならず
これでは非現実的、と今回の基準にする模様です。
現実的な基準とは、さらに過酷な被曝を強制する基準です。
私たちが主人公なのか、原発が主人公なのか、
原発の事故に怯えながら常に事故の準備をしながら送る生活は本末転倒です。
こんな避難基準が必要であるなら、そもそも原発自体が不必要であるばかりでなく危険です。」
外国人の集団が目につきます。
哲野がスピーチを途中中断してなにやら話をしています。
「メキシコからきたのよ。観光でね。」
哲野「君ら、原発ないんだろ?」
「ないよ。あんなバカなものは持たないよ」
哲野「そのね、バカなもののね、反対デモをやってるの、今。」
「そう。頑張ってね。」
と、冷たく去って行きました。
本当に・・・私たち日本は、本当に愚かに見えてきます。
プラカードを見る人は少しはいるのですが
あまり反応はよくないようです。
本通り電停の横断歩道を渡ったところでシュウトさんが来ました。
シュウトさんもプラカードを持って歩いてくれます。
しばらく行って、スピーチをじゃけえさんに変わります。
じゃけえ「今のままだと原発は動いてしまいます。広島で生活していながら不安を感じています。
日本の何処かで原発が動いたら、新設されたら、はたまた最悪な事に爆発なんて起きたら。
死の街どころか、日本は死の国になってしまいます。
私はただ、単純に、自己中心的に、自分の命を守りたくて、こうして歩いています。
福島県双葉町の町長がこの度、辞任されました。
町民の避難を優先してお仕事をされてきた方です。
復興よりも避難なのです。
経済よりも先に命なのです。
自分の人権は自分で守らなければ誰も守ってくれません。
国は国民を守ろうとしていません。
広島・長崎以外にも日本は放射能汚染被害を受けています。
(第5福竜丸事件がきっかけで気付いた核実験放射性降下物被害のこと)
その時に実証済みです。
国は国民の被曝を容認していたのです。
国を国として形作る為に国の中身である国民を守ろうとはしませんでした。
皆さん、声をあげる事を今一度、考えてみてください。よろしくお願いします。」
哲野が感心してこのスピーチを聞いていました。
「あそこまで本質が鋭く見抜けるとは。」
(あとでじゃけえさんは自分のツイートに次のように書いていました。
「今回はデモに最後まで参加。スピーチが回ってくるまでに時間があったお陰か、
前回ほど言葉に詰まることはなかったが今までのスピーチの中で断トツで感情が込もったものに」
と書いていました。)
次にKさんにスピーチが変わります。
Kさん「みなさん、こんにちは。
福島県郡山市の小中学生14人の子どもたちが、
『年1ミリシーベルト以下の、放射能から安全な場所で教育を』と訴えて
裁判を起こしました。
※参考サイト「福島集団疎開裁判」http://fukusima-sokai.blogspot.jp/
マスコミは一切、このことを報道しません。
なぜならマスコミのスポンサーや大株主には東電などがいるからです。
スポンサーに都合の悪い事は報道しないんです。
みなさんは小中学校のころ、どんな事を考えていましたか?
少なくとも、放射能で自分や家族が、がんや色々な病気にかかるんじゃないか、
そんな心配はしていなかったと思います。
フクシマ事故や放射能の影響で今の子どもたちは
放射能を心配し、怯えて暮して行かなければなりません。
子どもが無事に大人になれるんだろうか、
いつまで生きていられるんだろうかと心配する
そんな社会はおかしいと思います。
福島現地ではどんどん事態が悪化しています。
福島だけの問題ではありません。
日本の全ての子どもたちの問題です。
今日本は地震活発期です。
どこで地震が起こっても不思議ではありません。
地震があるたびにフクシマは大丈夫だろうかと心配しています。
広島も他人事ではありません。
もし広島近くの原発で、四国電力の伊方原発や中国電力の島根原発で
事故が起こったら福島と同じように広島の子どもたちが危険にさらされます。
・・・テレビや新聞は本当のことを言いません。
どうか自分で情報を探してみてください。
少しでも考えてみていただけないでしょうか。
宜しくお願いします。」
いったん哲野にマイクが渡り、次はシュウトさんでした。
シュウトさんにマイクが渡るまえに、数人の男の子たちがシュウトさんに会釈してました。
シュウトさんの知り合いのようです。
シュウト「あの忌野清志郎さんも、生前、原発反対の歌を歌っていました。サマータイムブルースという曲です。
その中でもうたっていますが、日本の電力エネルギーは実はあまっています。
原発がなくても、日本は今まで通りの生活ができるのです。
関係者が、自分達の利益を守るために、隠しているのです。
事故が起こってから、デモをしても意味がありません。
自分の大切な人が、亡くなってから、デモをやっても意味がありません。
何かが起こる前に、1つ残らず、撤去したいのです!」
シュウトさんは他にも、原発事故で被害を受けた動植物の事に触れ
自然サイクルが壊れたら人間にも影響があるとスピーチました。
シュウト「もう一つ皆さんが忘れている、あるいは見落としがちな問題があります。
それは人間以外の生き物達も当然、私達人間と同様あるいはそれ以上の被害を受けている事です。
私達が目にするテレビ等では、動物ましてや昆虫や植物にいたっては
その被害については殆んど報道されていないのではないでしょうか。
私達人間の起こした事故で、何も関係のない沢山の生き物が病気になっている、
あるいはこれからなっていくでしょう。
身体に及ぼす影響は人間だけではないのです。
私達人間の文明の為に人間の勝手な都合で、他の生物が犠牲になるのは食物連鎖の範囲を越えています。
自然の摂理を大きく越えたおこないは、許される事ではないですし、阻止しなければなりません。
地球に住んでいるのは私達人間だけではありません。
地球に害を及ぼすモノは出来るだけ多く無くして行きましょう。
最近発表された研究結果では、極端に言えば日本のどこで地震が起こってもおかしくない可能性が出てきました。
黙っていては何も変わりません。
まだ日本はデモに参加したあるいは原発に反対したからといって、
他国のように生命に危険が及ぶ事はないでしょう。
原発を皆で無くして行きましょう。」
シュウトさんのスピーチは、人間から離れて自然界の目から眺めていました。
なるほどと思いました。
その次に原田さん
原田さんは原子力規制委員会の1月21日の避難基準案の話をし、
参院選後に広島から一番近い原発、四国電力の伊方原子力発電所が再稼働される恐れが非常に高いこと
島根原発の3号機も稼働する恐れがあること、をスピーチしました。
その次に私も少しマイクを渡してもらいました。
網野「今日は1月25日、私の被爆者の祖母の5回目の命日でした。
曾祖父は昭和20年12月に亡くなっています。
(被爆者にカウントされていません、という事を言いたかったのですが)
広島の方、被爆者が身内にいる方はわかると思います。
被爆者の子は早く死ぬ、とか被爆者も長生きしないとか。
噂があるほどです。
思い出していただきたい。
原爆からそんなに経たず、白血病を発症してる人が居ます。
ある時期は脳疾患、脳内出血で死ぬ人が多かった。
ある時期は心臓疾患、心不全で死ぬ人が多かった。
循環器系疾患で死ぬ人が多かった。
近所の人がバタバタと死んでいった、私にも小さい頃、覚えがあります。
福島は広島原爆の百倍以上もの放射能が出ています。
(広島原爆がウラン235 60kg 福島原発が今までのところ、10トン放出しているものとして)
広島の人なら実感として福島でこれから何が起こるか、想像つくはずです。
私の家族ですら、こりゃ大変なことになるぞと話になりました。
少しでもわかっていることを話しませんか。声をあげていきませんか。
フクシマは収束していません。放射能を出し続けています。
それなのにこれ以上放射能を多くすべきではありません。
賛成反対関係ないです。推進反対関係ないです。
今は停めるべきです。
原発が経済問題、エネルギー問題だというのなら停めて、福島を収束させてからの話でしょう。
また、地震活発期にある今、事故が起こる可能性を残しておくべきではありません」
哲野が「その通りや!」、と私の方をポンと叩きました。
そこでなんで関西弁なのかわかりませんが。
また最後に哲野にマイクが渡り最後までスピーチしました。
元安橋に帰ってきて、警察の方にお礼を言ってお別れしました。
警察「寒いのでみなさん、風邪ひかないように気を付けてくださいね。」
網野「○○(警察の方)さんも、お気を付け下さいね。」
警察「いや私、もう引いちゃって・・・」
あらら。そういえばマスクされてました、てっきり予防かと。
お身体お大事になさってください。
恒例の立ち話なのですが、冷え込みが凄くて、10分程度で解散しました。
チラシはあまり売れませんでした。
ただし、中学生、高校生たちが興味を持っている傾向は今日も見てとれました。
はっきりした一つの流れだとおもいます。
Kさんの分析によると
Kさん「今日のテーマは一般の人にはなかなかわかりにくいですよね」
哲野「そうなんですよ。市民の人に興味のある話題を提供する場合と、
どうしても知って欲しい話題を提供する場合とあるんですけどね。
今日は覚悟の上でどうしても知って欲しいことをテーマにしたんですよ。」
網野「原子力規制委員会の動きや中身を私たちが本当は知って監視しておななきゃいけないんだけどね」
哲野「なかなか・・・敵も手ごわいよ。情報公開とかいいながら、一般人にはなかなか理解しにくいままだからね。」
これは事実上の情報隠しだね。
情報公開も一種のアリバイ作りかもしれない。
でも、前の自民党時代のように、全くのブラックボックスよりはるかにマシだ。
丁寧に読めばともかくも、理解できるからね。」
あとでじゃけえさんはツイートでこんなことを言っていました。
「スピーチの最中、少々我を忘れていたみたいで記憶が曖昧です。
デモの最中、主催のお二人も言っていたのですが、
今回デモに参加した6人全員がスピーチをして、
そのスピーチがそれぞれに全て違った視点からされていて面白かったです。
他の方のスピーチを聞きながら、「へぇ~、そうなんだー!」と思うことばかりでした。
デモ終了後、立ち話の中で
「どうしたら皆に大事なことを知ってもらえるんだろう?事実を知れば原発容認出来ないはずなのに…」
という話になり、きっかけさえあればなぁ、と思いました。」
Kさん「次回、どこか暖かいところに入って、情報交換の場を持ちませんか?」
賛成です。ということで次回、2人デモが終わったら、近くのお店に入って小一時間ほど、情報交換の場を持ちたいと思います。
以上ご報告いたします。