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第31回広島2人デモ 1月18日報告

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◆画像説明
1.第31回チラシ表
2.第31回チラシ裏
3.プラカード1・2
4.プラカード3・4
5.本日の空

みなさま

毎度お騒がせいたします。
第31回広島2人デモのご報告をいたします。

今日の参加者は6人
哲野、網野、Kさん、Kさんの娘さん、じゃけえさん、シュウトさんでした。

そして時々言わねば。
いつもスピーカーを貸して応援してくださる
久野さん、ピースリンクの皆様、本当にありがとうございます。

今日は昼に粉雪が降り、水もカチカチに氷ったままになるほど寒い日でした。

先週よりまた少し明るくなっています。

集合場所に行って待っていると自転車の女性が信号待ちでプラカードをじっと見ます。
会釈してくれます。
そういえばこの方、以前にもお会いしたことある。
たしか、福島出身の方だったような。
以前も、デモ前に声をかけて来てくれ、少し立ち話をした記憶があります。
哲野がお読みになりますか?とチラシを出したら
受け取ってたたんでカバンに入れて、先を急ぐように自転車で立ち去りました。
私の記憶に間違いがなければお子さんを迎えに行くところだと思います。

しばらくすると、警察の方が。
警察「こんにちは、お久しぶりです、今日は私が担当になります」
今日の担当の方は昨年8月以来のお久しぶりの顔。
哲野「夏の一番暑い時に来てもらって、今度は冬の一番寒い時にきてもらって・・・」
極端ですよね。
指令書の確認をして、チラシをお渡ししました。

じゃけえさん、Kさんと娘さんが登場。

じゃけえさんは「用事があって15分ほどしか参加できません・・・」
ということでスピーチのトップバッターはじゃけえさん。

音楽が鳴りました。

出発です。

本日のチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130118.pdf
A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130118-A4.pdf

本日のプラカード
△上の画像をご覧ください。

スピーチ開始です。

じゃけえ「原発がどれくらい危険か皆さんご存知ですか?
     テレビで言ってないから大丈夫。そんな重要なことならテレビで言ってるはずでしょ?と思われているようですが、そうではありません。
     テレビで流れないのはそれを知られると都合が悪いと思う人がいるからです。
     本当の事は知ろうとしなければ知れません。
     皆さん、想像してみてください、もし、自分が福島で生まれていたら。
     自分が、あるいは自分の大事な人が原発の作業員だったら。
     想像してみなければ福島の方々を思いやる事は出来ないのではないでしょうか。
     声をあげる事で原発の稼動・新設の抑止力になります。
     声をあげる事を考えてみてください。よろしくお願いします。」

じゃけえさんがスピーチしているとき
澄んだ若い女性の声の素直なスピーチが響くのか
やはり視線が集まりました。

それから哲野にマイクが渡ります。

じゃけえさんはプラカード持って先頭を歩いてくれます。
先週同様、左に娘さん、右にじゃけえさんで網野は両手に華です。
(2人とも雪割草の花のようにかわいらしい方なので、網野はちょっといい気分なのです)

哲野のスピーチ中、「おお、こんにちは・・」と声が聞こえます。
あれ、知り会いがいたのかなと思ったら
じゃけえさんに「変わりましょう」と声をかけてプラカードを変わりに持ってくれたのはシュウトさんでした。
たぶん仕事帰りです。

哲野のスピーチは以下の通りでした。

哲野「東京電力が原子力規制委員会に定期的に提出している報告書と規制委員会の評価を読むと
    東電福島原発は収束してないどころか、むしろ深刻な事態になっているようです。
    現場の作業員の奮闘でなんとか最悪の事態を防いでいるのが実情だと思います。
    東電福島からは、もう事故から2年も経とうとしているのに平均1時間あたり1000万ベクレル(ヨウ素131換算)もの
    放射能を放出しています。
    止める手立ては今のところありません。
    水で冷やして急速な核崩壊を止めているのが実態です。
    環境に、私たちの生活空間にこれ以上余分な人工放射能を加えるべきではありません。
    これが、大飯原発再稼働に反対する理由です。

    原発・核施設は正常運転でも放射能を出します。
    規制当局は上限値(管理値)を設けて一定の放射能の放出を許しています。
    原発がどの程度の放射能を出しているかは、不正確ですが、原子力施設管理年報という
    報告に記載されています。
    それによると、四国電力伊方発電所は2010年1年間で1万7000ベクレルのヨウ素131を放出していました。
    東電福島原発は、たった今でも1時間に1000万ベクレルの放射能を出しています。

    事故前であれば、新聞の1面トップをにぎわすニュースです。
    しかし、このことは今、ニュースですらありません。

    なぜ私たちは平然とこうやって本通りを歩き、無警戒に食品を食べ、何事もなかったように過ごせるのでしょうか?
    それは、私たちが「放射能安全神話」を信じているからだと思います。
    放射能安全神話は低レベルの放射能であれば、健康に害がない、或いは健康に害があるという科学的な証拠がないと
    私たちに繰り返し繰り返し刷り込みます。

    しかし、これは事実ではありません。
    内部被曝では人によってはごくわずかな放射能でも病気になります。
    ウクライナのケースで言えば、死亡原因の半数は心臓疾患です。
    第二位が呼吸器系疾患です。
    放射能はがんを発症する、事実ですが、がんのみを発症するわけではありません。・・・」

というような内容を繰り返しました。

プラカードは、チラチラ見てくれます。
目の前の女性は振り返りながら見てくれました。
ですが、やはり自分の関心とかけ離れているのか、反応はあまりよくありません。
むしろ、おじさんや年配の方の反応が多かったように思います。

今日気になったのは、客引きホスト男の子たちの顔ぶれが最近変わっていることです。
昨年の冬くらいからだったと思います。
私たちのデモを物珍しそうに、そして通りを塞ぐように5~6人が見ているのです。
そしてじろじろみて、近づくと、ギリギリすれ違うほどによける。
つまりあまり避けたくない感じでした。
今日も同じようにすれ違うほどの位置になるかなと思ったら
デモが近づいたのをみてゆっくり移動して程よい距離で間をあけてくれました。

次にKさんにマイクが渡りました。

Kさん「みなさん、こんばんは。
    福島の小中学校の子どもたち14人が、年間1ミリシーベルトの被曝線量内で生活したいと
    裁判を起こしています。
    しかし、このことは報道されません・・・」

この時、ちょうど金座街に差し掛かっていたのですが、
周りの会社帰りの人たち、本屋で立ち読みしている人たち、
店舗前で待ち合わせしている風情のサラリーマンの視線が集まりました。
「え?子どもが裁判おこしてるの?」という表情です。

Kさん「みなさんは小中学校のころ、どんな事を考えていましたか?
    少なくとも、放射能で自分や家族がかんや色々な病気にかかるんじゃないか、
    そんな心配はしていなかったと思います。
    フクシマ事故や放射能の影響で今の子どもたちは
    放射能を心配し、怯えて暮して行かなければなりません。

    本当の事を知ろうと思えばインターネットで知ることができます。
    みなさん、原発のこと、福島のこと、
    本当の事を知ろうとお考えくださいませんか。
    よろしくお願いします。」

哲野がじ~~っとプラカードを見ている中年の女性がいたので
チラシを渡しにいくと、その女性は
「結構です。私はあなたがたの主張に反対です。」
時間もなかったので話をしたかったんですが哲野は頭を下げてまた元の場所に戻りました。
私たちは原発反対の立場ですが、真面目に考えて原発賛成の人も多い。
こういう人たちとお互いに事実と主張を持ち寄ってしっかり話をしてみなければなりません。
(原発推進に誘導しようと思っている人たちには別な対応になりますが
 原発賛成の人と冷静な話し合いを持たねばならないと思います。)

そしてまた哲野にマイクが渡ります。

前と同じ内容のスピーチです。
本通りに入ると、行きと帰りと印象が違います。
ほとんどの方の関心を引きませんでした。

ふとみるとシュウトさんの手にスピーチ原稿が見えます。
ということで哲野にいいところで変わるように伝え、バトンタッチ。

シュウトさんのスピーチは最初
前回の大歳さんのスピーチ原稿を引用読み上げでした。

シュウト「自民安倍政権が発足し原子力規制委員会および各電力会社のトップ連中は
     急に原発の再稼働に色めき立ちました。
     どうも懲りない人たちです。

     我々広島に住む人間とっての脅威は四国伊方原発、島根原発3号機の再稼働と
     山口上関原発の新規建設になります。
     安倍晋三氏は以前より上関原発の建設を強 く望んでいましたが、
     とりあえず今は様子見になっています。
     しかしこれはいつまで続くはわかりません。警戒いたしましょう。

     政治家が国民の言うこ とを聞くのは選挙中だけなのです。
     あとはどんどんなし崩しにしていこうとするでしょう。

     最近、産経新聞などの原発を推進するメディアで流される原発再稼働するための詭弁にはこんなものがあります。
     「核オプションのアピールと して原発は必要である」という意見です。
     これはどういう意味かというと、原発を維持していくことは、他国に対してやろうと思えば核開発できる、
     核武装できるのだということを暗にアピールできるという意味です。抑止力として意味があると言いたいのです。

     もしこんなことを中東、アフリ カなどの親米でない国の指導者が言おうものなら、
     最低でも経済制裁、最悪は暗殺されるでしょう。
     米国も詭弁であることが分かっているから放置するのです。
     なぜこれが詭弁であるかというと、日本の核産業つまり原子力マフィアたちは
     このまま原発の再稼働がうまく 進まずにいくことも考慮して、
     ますます原発の輸出を進めていこうと計画しているからです。
     「核オプションのアピールとして原発は必要である」とい う意見と、
     原発の輸出は明らかに矛盾があります。
     相手の国にも「核オプションのアピール」が可能となってくるからです。
     本音は金儲けしたいだけで すから、こんな子供騙しには騙されないようにしましょう。

     なぜこんな子供騙しな意見を持ち出さないといけないかというと電力不足の嘘や、
     火力はコスト高だからこれに依存すると電気料金が高騰するという 嘘が、
     どんどん国民にバレてきているからなのです。苦し紛れにいっているだけです。」

ここまでは一緒でした。
しかし面白いことに通りすぎるサラリーマンの様子が変わりました。
意識して聞いているのがわかりますし視線があります。

シュウト「あの忌野清志郎さんも、生前、原発反対の歌を歌っていました。
     サマータイムブルースという曲です。
     その中でもうたっていますが、日本の電力エネルギーは実はあまっています。
     原発がなくても、日本は今まで通りの生活ができるのです。
     関係者が、自分達の利益を守るために、隠しているのです。
     事故が起こってから、デモをしても意味がありません。
     自分の大切な人が、亡くなってから、デモをやっても意味がありません。
     何かが起こる前に、1つ残らず、撤去したいのです! 」

そしてマイクは哲野に変わり、本通り電停のところまで帰ってくると
ちょうど「さよなら原発ヒロシマ」さんのデモが、本通りアーケードに入るところでした。

哲野「みなさん、私たちは大飯原発に反対して歩いてるデモです。
    今、電車通りを歩いている人たちは、私たちとは別なデモ市民グループです。
    やはり、原発の反対を訴えて歩いています。
    今、この時間、日本中で多くの市民がデモをして原発反対を訴えています。
    私たちだけではありません。
    東京、大阪、北海道、九州、四国・・・100以上のグループがデモをしています。
    みんな普通の市民です。
    みなさん、目の前を歩いているデモグループは、原発反対のデモグループです・・・」

と説明スピーチを行いました。

いつもはここでチラシが売れるところですが今日はさっぱりでした。
なぜでしょうか?
たぶん、デモをしている、というだけではアピール力がなくなってきているのかもしれません。
私たちもここで一工夫も二工夫も必要になってきていると思います。

Kさんの感想
 「チラシを差し出すと、うさんくさそうに見て来る人、目をそらす人、プラカードの裏まで読んでいたのに断る人、
  断る人の隣から手を差しだしてくれる人、違う人に差しだそうとしたのを受け取ってくれる人、自分から取りに来てくれる人、・・・ 」

元安橋まで帰ってデモ終了。

恒例の立ち話ですが、Kさんは実は娘さんの調子が悪いのですぐに帰られました。

あと、シュウトさんと哲野と網野で小一時間も寒い中で立ち話。
話は面白かったのですが、超長い報告なのでカット。
中身は、ベクレルと、シーベルトと、等価線量と実効線量と、ICRPの放射線防護三原則の話でした。
このテーマになると、哲野はとまりません。
ですが、シュウトさんも止まりませんでした。
というのも、シュウトさんが知りたかったことだったのです。
シュウトさんが理解が早いのには驚きました。

北海道のデモを考えれば寒い寒いと文句はいえないのですが
しかし寒かったです。

以上ご報告いたします。

第31回 広島2人デモ 1月18日 告知

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第31回広島2人デモ
1月18日18時~
平和公園元安橋東詰出発

http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130118.pdf

告知文

===
みなさま
(いくつかのメールにお知らせします。)

おはようございます。
第31回広島2人デモの告知をさせていただきます。
明けて今日、18日18時から、広島平和公園元安橋を出発して歩きます。

チラシが出来ましたので宜しければお目通しください。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130118.pdf

今回のタイトルは

「放射能安全神話」はヒロシマから誕生しました

です。

告知や報告はwebサイトに掲載しています。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/

では今日も歩いて参ります。

1.14さよなら原発歌声パレード in おのみち 報告

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◆画像説明
海岸通りを歩くパレード
「原発の~てもえ~じゃないBINGO!」さんのサイト報告から拝借しました。
http://blog.livedoor.jp/sakatakouei/archives/51469642.html

1月14日に広島尾道で開催された「さよなら原発歌声パレード in おのみち」参加された広島県三原のユウさんから報告が届きました。

許可を得て転載いたします。

なお

共催の「原発の~てもええじゃないBINGO!」さんも報告をアップされていますので、ご紹介しておきます。
http://blog.livedoor.jp/sakatakouei/archives/51451259.html
http://blog.livedoor.jp/sakatakouei/archives/51469642.html
<動画報告はこちら>

http://blog.livedoor.jp/sakatakouei/archives/51469906.html

====

1.14さよなら原発歌声パレード in おのみち報告

14日、13時30分から尾道駅前芝生広場スタートの「さよなら原発歌声パレードINおのみち」を開催しました。以下、当日の簡単な報告です。

昨晩からの雨が朝起きても降り続いています。前夜、「結構、荒れる天気予報とのこと・・・。(中止も含めて検討することになりそうだけど)どうしましょう??」と、呼びかけ人のOさんからの電話も受けていましたが、なんとか昼前には雨も上がり、お日様の恵みを受けての集会・パレードとなりました(ほんとによかった・・・)

先にも報告しましたように今回の街頭パレードは、「守田敏也さん講演会」企画を通して繋がった尾道・福山・三原の実行委員会有志での忘年会で、『衆院選の結果を受けて“湿って”いてもしょうがない。(何がしかの)動きが必要だ!!ここは一発パレードじゃ!!』『(ええい!)ここ(忘年会)にいるメンバーが一人づつ参加者を募っても30人にはなる!やるべし!!』と、「勢い」だけで、準備も相談も不十分なまま呼びかけたものです。「(でも)なにかしなくては・・・」と云う「危機感」が、呼びかけを発したメンバーの中に大きかった・・・という側面も無きにしには非ず・・・ということで、『関係する人たちとの相談(会)もできない・・。チラシもまにあわないよ~(泣)』というなかでのドタバタ企画だったことで、関係者の方には様々なご心配を掛けた事に心からお詫びします。

私はスタッフ集合に少し送れて13時ごろ、岡田和樹くんと会場に到着。すでに尾道の人たちを中心に20名ぐらいがパレードグッズを並べて集会準備中。続々(?)というほどではありませんが集会開催の13時30分ごろには尾道・福山・三原の50名ぐらいが参集され、あちらに「防護服」、こちらに「着ぐるみ」そちらに「魔女の尖がり帽子」といった姿や、様々のプラカード、ブースを持った人たちで、とても和やかな雰囲気を醸しています。府中の石岡さんも沢山の大型「折り鶴」を持ってきてくださいました。感謝です。

集会は「原発のーてもえーじゃないBINGO!」の坂田光永さんの元気一杯の司会で始まりました。主催者挨拶は地元尾道の「フクシマから考える一歩の会」の宇佐さん。『恩師(原爆被曝者)の姿を通して、放射能の怖さを知った(知っていた)つもりだった。永くエピソードとして自分のなかにあったそのことが3.11以降、目の前に突きつけられた。様々なイベントをしてきたが、(改めて)みんなで考える時だと実感して本日のパレードを呼びかけた』と簡潔に趣旨説明。

尾道ではおなじみのミュージシャン「おとぎぞうし」の竹本さんが『衆院選挙を受けて、「いつか、来た道」が私たちの目の前に現れた。流れに「抗(あがらう)ことしかできない」のではなく、「意識的に抵抗する気概を持とう!そこから道を切り開こう!」と一曲。

3.11以降、東京から生まれ故郷の三次へ避難して「さよなら原発みよしの会」の中心として様々な取り組みをされている徳岡真紀さんからは『避難して以降、心から「楽しい」と思うことが出来なくなりました。事故をおこした福島原発で日々命を削って事故の拡大を防いでいてくださる労働者の皆さんや、日々10ミリシーベルト環境のなかで生活している福島の子供たちのことを思うとなんともいえないグズグズとした気持ちのなかですごしている毎日です。でも塞いでいても始まらないし、色々な道筋から“さよなら原発”を考え、行動することが重要だとも日々思っています。最近まで「歌」ということには(少し)訝しい?想いがあったことは事実ですが、斉藤和義さんのコンサートに行ってみて「歌の持つ力」を再認識しました。色んな人たちが繋がっていくことと行動することを通してしか、事態は変わりません。一緒に考え頑張りましょう!』とアピール。

再度登場いただいた「おとぎぞうし」の竹本さんのリードで「アメイジング・グレイス(一部替え歌)」をみんなで合唱したのちパレードに出発。

パレードは避難されてきた子供連れファミリィーと車椅子の方を先頭に80名で出発。出発時に尾道署から『申請は50名になっている!県公安条例に従って50名から先の参加者はデモとして認めない!』と、申請不慣れをいいことに不当な規制がかかりましたが、『じゃ、歩道を歩くのはokね?!』と4列の車道パレードに並んで、ゼッケンやブースを持った「歩道パレード隊?」とチラシ撒きの人たちを含めて30人ぐらいがパレードに併走して出発。“パッパカパパン~パッパカパパン~(かっとばせー00!の野球選手応援マーチとフレーズ)に乗せて“再稼動反対!原発止めろ(お~っ!)”“放射能危ない!子どもを守ろう!(お~!)と、海岸通から商店街を往復する1時間のパレードをコールあり、歌(替え歌)あり、パレード参加者の訴えありの楽しくも力強いパレードが続きました。商店街(アーケード街)ではお店から顔をのぞかせて手を振ってくださる方、声を掛けてくださる方、駆け寄って握手をしてくださる方が多数おられ、パレード参加者も元気を貰いながら歩きましたよ。

パレード終了地点(芝生広場)では参加者からのアナウンス・タイム。広島で3.11以降活動を始めた森本道人さん、関東からの避難者ママさん、京都から観光に来ていて飛び入り参加された女性のかた、三原の岡田和樹さんらの熱い「思い」を聴きながらコールを唱和して解散。(そうそう、解散直前に制服姿の男子高校生4~5人が熱心に耳を傾けていました。)

そのあと呼びか人や参加者20人でお茶タイムしながら「振り返り会」を近くの喫茶店で。準備不足(呼びかけ不足・関係者間での相談不足等)があったけれど、とても「和やかで力強いパレードだったのでは・・。」「今回は改めてのスタート、色々な道筋で頑張っている人たちとの連携を考えながら、次回はじっくりと準備を」「各地域で繋がりながら、こうした企画が(又)出来たらいいね・・」ということで散会しました。

官邸前では1月11日から毎週金曜日の行動が行われています。『安倍首相~!(再稼動しなくなるまで)つきあうぞ!!~』と「諦めない人々」の波は、広島県内でも広島市での2.3金曜日パレードや三次の2.4金曜日デモ、月1~2回の伊方原発再稼働反対デモ、内部被曝の危険性を訴える毎週金の広島2人デモ(5~10人で行われている)にも繋がっています。私たちも弛まず進みましょう。

第10回 伊方原発再稼働反対デモ

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◆画像説明
1.第10回伊方デモチラシA3表
2.第10回伊方デモチラシA3裏
3.プラカード1・2
4.プラカード3・4
5.出発前、元安橋東詰め、集合場所の花時計前で撮影したプラカード

みなさま

お疲れ様です。
主催の原田様からご報告がありましたので、参加した私からも少しご報告を差し上げます。

===

今年初、第10回目の 元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース 伊方原発再稼働反対デモの報告です。
▼チラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130112.pdf

1月12日(土)15:00に、5名で、元安橋東詰めをスタートしました。

今回は、次のようなことを訴えました。
「広島市から一番近い原発は、広島市から100キロの四国電力の伊方原発です」
「原発推進の安倍政権の誕生で、この夏以降の伊方原発の再稼働の可能性が非常に高くなってきました」
「広島市から80キロの山口県上関町での原発建設計画も、息を吹き返す可能性が高くなりました」
「広島市から130キロの島根原発の3号機の運転開始の可能性も高くなっています」
「広島市は、伊方、上関、島根と、3つの原発に包囲されることになるかもしれません」
「原発からは平常時でも放射能が放出されています」
「放射線被曝に安全値はありません」
「伊方3号機ではプルトニウムが燃料に使われます。事故でプルトニウムが放出され、プルトニウムが体内にとり込まれると、恐ろしい健康被害をもた らします」

いつも金曜日の「2人デモ」のときお会いするKさんが、こちらにも参加してくださっています。
Kさんに発言をお願いしました。
Kさんは、福島で、小中学生たちが、「安全な環境の中で勉強したい」と、裁判を起こした(ふくしま集団疎開裁判)ことについて話してくださいまし た。
「福島県の子どもの甲状腺検査で、43%の子どもたちに『のう胞』がみつかったという発表がありました」
「みなさん、自分の小中学生だったころのことを思い出してください。誰がそんな年頃のときに、放射能のことなど、心配したでしょうか?」
「子どもたちが、『自分たちは、どうせ長生きできないのだから…』と話しています」


若い子たち、中学生、高校生、そして小学生といった子たちが、ものすごく関心を持って見ているのがわかりました。
チラシを取りにくる子が、1人、2人でなく、ありました。

山陰からかけつけてくださった 廃炉マトリョーシカさんにも、発言をお願いしました。
福島で急性白血病が多発していること
茨城県の小学生の心臓疾患が増加していること
島根原発1号機は、今年3月で運転開始から40年になること
島根原発で事故が起これば、松江市の20万人、出雲市の17万人が避難することになり、その何割かを広島県が引き受けることになること
こういったことを話してくださいました。

50枚用意していったチラシは、すべてなくなってしまいました。

「ほんとうのことを知りたい」という密かな、強い思いが、特に若い人たちの中にあるように思います。

次回は、1月26日(土)15:00~ 同じコースで行う予定です。
====

以上、主催の原田様からの報告でした。
以下は私からの補足です。

天気の良い日でした。
集合場所に行くと、主催の原田さん、哲野も来ていて、少し待っていると
2人デモにいつも参加してくださっているKさん、
前回参加してくれた廃炉マトリョーシカさんが来てくれました。

警察の方も登場し、原田さんと指令書の確認をされています。

15時になり、
警察「3時になりました、いつでもどうぞ」
のお声がかかって、デモ開始です。

先頭に私とマトリョーシカさんがプラカードを持って歩きました。

今回のプラカードはこちら。
1-2
3-4

原田さんのスピーチが始まりました。

プラカードを見てもらえています。
次に哲野にスピーチが変わります。
哲野は「広島に一番近い原発は四国電力の伊方発電所、直線で100キロしか離れていません」ということを
連呼するようにスピーチしました。

その次に、前述原田さんの報告にあった、Kさんのスピーチの詳細です。

Kさん「福島県郡山市の小中学生14人の子どもたちが、

    『年1ミリシーベルト以下の、放射能から安全な場所で教育を』と訴えて
    裁判を起こしています。
    こんな小さな子どもたちが放射能を心配して裁判まで起こしデモをしているのです。
    申し訳ないと思います。

参考資料
http://maarenca.exblog.jp/17111290/

    みなさんは小中学校のころ、どんな事を考えていましたか?
    少なくとも、放射能で自分や家族がかんや色々な病気にかかるんじゃないか、
    そんな心配はしていなかったと思います。

    フクシマ事故や放射能の影響で今の子どもたちは
    放射能を心配し、怯えて暮して行かなければなりません。

    1月21日にこの裁判に関して、仙台高裁で二審第3回目の口頭弁論が行われます。
    2012年4月26日に発表された第2回甲状腺検査の結果は、13市町村3万8000人の子どもたち
    35%に、甲状腺に嚢胞が発見されました。
    そして福島市の4万2000人の子どもたちのうち、43%に嚢胞が見つかりました。

    福島現地ではどんどん事態が悪化しています。
    子どもたちが放射能の心配をし、怯え、不安に思いながら暮らしている、
    そんな社会はなんとかしなければなりません。
    他人事ではありません。
    日本の全ての子どもたちの問題です。」
通り過ぎる中高生の子たちがよく興味を示しています。
(あとで原田さんに聞いてみると、Kさんのスピーチの時、チラシを取りに来た人が多かったとのことでした)

その次に廃炉マトリョーシカさんのスピーチです。
以下転載します。

===
広島市民の皆さん。こんにちは。私たちはシカです。キキでもなくナウシカでもなく、ただのシカです。
経産省前のウシさんや、大阪で不当な逮捕を受けたウシさんの声を代弁するためにも島根県から来ました。

シカは、今、大変危機的な状況に立っています。「前門のオオカミに後門のトラ」です。
「前門のオオカミ」とは、島根原子力発電所。「後門のトラ」とは、伊方原子力発電所です。
両方の原発に挟撃される形になっています。

自民党安倍政権になって、今私たちが声を上げ動き出さなければ、
原子力発電所が動き出してしまいます。

『福島原発事故』で「テラベクレル」単位の放射能が日本全国にまき散らされました。
「10の12乗-兆」単位の放射能です。
とてつもない量です。
CTBT包括的核実験禁止条約の国際監視制度(IMS)で群馬県の高崎市にある観測所では、
チェルノブイリ原発事故の84倍もの放射能が計測されました。
茨城県取手市では市民グループの発表で、
子供の心電図の異常が3倍になっています。

福島は今とんでもないことになっています。
今月、1月11日
文科省前での「ふくしま集団疎開裁判」-光前幸一(こうぜんこういち)弁護士の発言を引用します。
「福島県相馬市で警戒に当たっていた現職の警察官3名が急性白血病で死亡しました。」
「少なくとも3名の現職警察官が、急性白血病で死亡しました。」
ふくしまの子供たちは日々放射能の危険に曝されているんです。

島根原子力発電所は1974年3月29日に運転を開始しました。
福島第一の数年後です。
今年の3月で40年を経過します。
機械は必ず故障します。必ず壊れます。
2008年には燃料棒にヒビ割れが見つかっています。
2009年には取り外した燃料棒が全挿しました。

島根県民として広島の皆さんにお願いがあります。
松江市20万人、出雲市17万人。
事故が起これば、その何割かを広島県として受け入れてもらわなければなりません。
こんなことは非現実的です。

ぜひとも島根原発再稼働、そして伊方原発再稼働を止めてください。
====

廃炉マトリョーシカさんの急性白血病で・・・というスピーチには一斉に視線が集まりました。

そしてまた原田さんにマイクが渡ります。

私の目の前を歩いてる親子のうち、ちいさな子どもが(7歳くらいと4歳くらい)何度も何度も振り返りながらじ~~~とプラカードを見ています。
私がもっていたのは、地図のプラカードです。お魚の名前も入っています。どうも興味を引いたようです。
哲野が寄って行って、その7歳くらいの子の肩をたたいて、「ん!」とチラシを差し出すと
チラシを受け取って見ています。そしてお父さんと一緒に離れて行きました。

原田さんは福島の子どもたちが「私たちはどうせ長生きできない・・・」と言っているのを知っていて
報道されないこのことをスピーチしようとしましたが、涙で声が詰まって出来なくなりました。

哲野が気持ちが落ち着くまでスピーチを変わり、
最後は原田さんで終わりました。

警察にお礼を言ってお別れし
恒例の立ち話になりました。

網野「チラシは・・・」
Kさん「ない。」
網野「全部?!」
Kさん「私の分を最後に一枚残してあったんだけど、取りに来た人がいたんで渡しちゃった。もう一枚も残ってません」
哲野「今日はチラシがよく売れた。」
原田・Kさん・哲野が一致して、「チラシを良く取りにきてくれた」
原田「署名したいんですが・・・と言ってきた人までいた。」
哲野「小中高生が、驚くほど興味を持っていたね。中学生の女の子のグループに「ん!勉強!」といって渡したら、その子が取って見てた。
    Kさんが同じグループの別な女の子に渡したら、その子も取った。
    何か、僕たちが知らないところで彼らの関心が高まっているような気がする。
    思わずマイクをとって、『小中高生のみなさん、申し訳ありません』と言いたくなった。」

中高生に関心が多いと思ったのは全員の感想です。
また中高生にチラシを渡すと受け取ってくれる子が多かったようです。
Kさん「小学校高学年も関心が高かったね。」
哲野「露店のところにいた子でこっちを見てる
    こういうのにいかにも興味なさそうなヤンキー風の茶髪の女の子に、ん!と差し向けたら
    いやがってとらないので、また ん!まぁ読んでみなさいよ、と言って突き付けると
    しかめっつらをしながら結局取った。ちょっと嬉しそうだったね。」

廃炉マトリョーシカさん
   「島根でしょ、伊方でしょ。いろんな地域の人が連携しなきゃいかんですよね。
    そういう動きがあるんでしょうか?」
原田「一応広域ネットワークはあるんですよ。」
網野「でもイベントカレンダーを運営していると、
    あまり動きがないみたいですね。」
マトリョーシカ
   「なんででしょうか?」
哲野「これは、僕が横から見ていた時の印象だけど、
    下積みでもくもくと汗をかいて準備する、ま、事務局が手薄なんじゃないだろうか?
    実際、活動を何かしようとすると、警察へ行って、申請して、段取りしなきゃいけない。
    僕たちみたいに、チラシを準備しようとすると、2日から3日はかかってしまう。
    おまけに報告が大事だってことがわかってるから報告も書く。
    実際、報告が情報共有、経験共有になるんですよね。
    僕たちの運動では。
    新聞がまともにこの問題を取り上げれば、僕たちがそこまですることはない。
    でもやらないからやらざるを得ない。
    要するに、手間暇食うんですよね。
    これが、実際には大変なんだと思う。」
網野「そうですよね。舞台に立って目立ちたい人はいっぱいいるんですけど、
    舞台裏で下積みして汗をかいて、という人が増えればいいんですけどね。
    実際大変なのわかります。主婦やって、仕事もって、子育てして・・・なかなか出来ないですよ。」
マトリョーシカ
   「そうなんだ・・・」
哲野「こないだね、フランスの反原発活動家が福島の会議に出て、広島に寄ってくれたんで網野と2人で丸1日広島見物兼ねて色々行った。
    ABCC=放影研にも連れて行きましたよ。
    『ここが放射能安全神話の故郷だ』ってね。色んな話をしましたよ。6時間くらい。
    その時、彼が福島の例の20か国閣僚会議に出席して、すぐ近くにエートス・プロジェクトのジャック・ロシャールがいて
    2~3言立ち話したそうです。
    その時、ロシャールが『我々はフクシマを占領する』と言ったんだそうですよ。
    そのフランスの活動家はね、『僕たちは戦争してるんだな』とつくづく思ったと言ってましたよ。
    戦争っていうのはね、核推進勢力と、反核勢力との間の戦争のことですけどね。
    大砲やミサイルは使いませんけど、一般大衆の支持を巡って彼らは戦争をしている、という意識があるわけですよ。
    私たちの側に『今戦争を闘っている』という緊迫感を持ってる人が、どれくらいいますかね?」
網野「ただでさえ、向こうは、金はあるわ、権力はあるわ、人材はそろってるわ、マスコミは押えてるわ、
    情報戦だっていうのに、圧倒的に不利ですよね。こちとら、明日の飯の心配しながらやってるわけですから。」
原田「ま、愚痴らないで、やることやりましょう。」

次回伊方デモは26日です。
私たちも応援して一緒に歩きます。

以上ご報告いたします。

===
告知
===
第10回伊方原発再稼働反対デモ
1月12日15時~16時
平和公園元安橋出発
本通り・金座街往復

第10回伊方デモです。
多くの方のご参加をお待ちしています。
主催の原田さんを応援して、2人デモも参加します。

島根のかた、四国のかたでちょうどお時間のある人
どうかご参加ください。
マイク回しますので、ご自分の居住区の立場から考えられる危険性や思いをスピーチしてくださると嬉しいです。

以下主催の原田さんからのデモ告知を掲載します。


みなさま
(重複お許しください)

旧年中は大変お世話になりました。

安倍原発推進政権の誕生で、伊方原発再稼働がいよいよ現実味を帯びてきました。
今年夏、参議院選挙が終わり、原子力規制委員会の新基準が決められれば、伊方再稼働・島根3号機運転開始・上関原発計画復活へ向かって働く力は巨大なものとなるでしょう。
それに抗しきれない可能性も大です。

しかし、たとえ伊方原発が一旦再稼働されても、全原発の廃炉に向かって私たちは進むのみです。
破局を迎える前に原発廃炉を実現するためには、圧倒的多数の人たちに正確な情報を伝えていく必要があります。

そのためのあまりにも小さな活動ですが、今年も伊方原発再稼働反対デモを継続して行きたいと思います。

第10回 伊方原発再稼働反対デモを、次の日時・コースで行います。
今回は、島根原発、上関原発についてもアピールしていきたいと考えています。
 
日時:1月12日(土) 15:00~16:00
コース:元安橋東詰ー本通りー金座街(折り返し)

ぜひご参加ください!

第30回広島2人デモ 1月11日報告

ファイル 81-1.jpgファイル 81-2.jpgファイル 81-3.jpgファイル 81-4.jpgファイル 81-5.jpg

◆画像説明
1.本日6時の出発地点、元安橋の夕暮れ
2.第30回チラシ表
3.第30回チラシ裏
4.プラカード1・2
5.プラカード3・4

第30回のチラシ
▼A3版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130111.pdf
▼A4版
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130111_A4.pdf

みなさま

毎度お騒がせしております。
第30回広島2人デモの報告です。

今日の参加はなんと7人。
哲野、網野、大歳さん、Kさん、Kさんの娘さん、じゃけえさん、シュウトさんでした。

シュウトさんもじゃけえさんも2回目の参加です、ありがとうございます。

チラシですが、告知と少し変更がありましたので
宜しければ再度ご覧ください。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20130111.pdf

集合場所に行って待っていました。
12月は本当に真っ暗でした。
だんだん陽が長くなっているのがわかります。先週よりまたちょっと明るくなっています。

△出発直前の空です。
元安橋の欄干が真中です。向こうに見えるのは平和公園のレストハウスです。
被爆建物で、現在は売店・観光案内所として使われています。

まず現れたのが大歳さん。
哲野と放射能安全神話、ABCC=放射線影響研究所の寿命調査(LSS)についてなにやらしきりに議論しています。

ちょうどそこへ、警察の方が登場。
指令書の確認をしてチラシを渡します。
警察「今日はワンワンワンでしたね」
網野「はい、1月11日ということで、いつものマスコットを犬にしました。
    実際原発事故で苦しんだのは人間ばかりじゃないです。
    今日の目玉がこれです」
といって、「核産業を支える放射能安全神話」のチャートを案内しておきました。

次に現れたのがじゃけえさん。
網野「来てくださってありがとうございます。お身体はもう大丈夫ですか?」
実はじゃけえさん、前回体調を悪くされていたのです。
じゃけえさん「あ、はい、もう大丈夫です。あの・・・こちらの方は?」
網野「警察の方です。」
じゃけえさん「前の方と違うんですね。」
網野「警察の方ってシフトがありますから。交代で来てくださってるんですよ。」

そんなことを言っているうちに音楽が鳴ってしまいました。

出発です。

今回のプラカードです。
△画像をご覧ください。

大歳さんのスピーチから始まりました。

大歳「お騒がせします。毎週金曜日恒例、広島2人デモを始めたいとおもいます・・・」

以下スピーチ全文
===

 自民安倍政権が発足し原子力規制委員会および各電力会社のトップ連中は急に原発の再稼働に色めき立ちました。どうも懲りない人たちです。我々広 島に住む人間とっての脅威は四国伊方原発、島根原発3号機の再稼働と山口上関原発の新規建設になります。安倍晋三氏は以前より上関原発の建設を強 く望んでいましたが、とりあえず今は様子見になっています。しかしこれはいつまで続くはわかりません。警戒いたしましょう。政治家が国民の言うこ とを聞くのは選挙中だけなのです。あとはどんどんなし崩しにしていこうとするでしょう。

 最近、産経新聞などの原発を推進するメディアで流される原発再稼働するための詭弁にはこんなものがあります。いわく「核オプションのアピールと して原発は必要である」という意見です。これはどういう意味かというと、原発を維持していくことは、他国に対してやろうと思えば核開発できる、核 武装できるのだということを暗にアピールできるという意味です。抑止力として意味があると言いたいのです。

 もしこんなことを中東、アフリカなどの親米でない国の指導者が言おうものなら、最低でも経済制裁、最悪は暗殺されるでしょう。米国も詭弁である ことが分かっているから放置するのです。なぜこれが詭弁であるかというと、日本の核産業つまり原子力マフィアたちはこのまま原発の再稼働がうまく 進まずにいくことも考慮して、ますます原発の輸出を進めていこうと計画しているからです。「核オプションのアピールとして原発は必要である」とい う意見と、原発の輸出は明らかに矛盾があります。相手の国にも「核オプションのアピール」が可能となってくるからです。本音は金儲けしたいだけで すから、こんな子供騙しには騙されないようにしましょう。

 なぜこんな子供騙しな意見を持ち出さないといけないかというと電力不足の嘘や、火力はコスト高だからこれに依存すると電気料金が高騰するという 嘘が、どんどん国民にバレてきているからなのです。苦し紛れにいっているだけです。

 また自民党の圧倒的勝利だと言っても、東北、関東を中心に不正疑惑が次々浮かび上がってきています。今のところ、投票所の投票時間の強制的短縮 を除いては、状況証拠ばかりなので不正選挙だったかどうか決定的なものはありません。それらはこれから分かってくるので、どうか気になる方はネッ トなどでご確認ください。限りなくインチキ臭い政権与党には警戒いたしましょう。

===

哲野がスピーチ中寄ってきて、「おい、プラカードよく見てくれてるぞ。」

そういえば町の雰囲気が柔らかいです。
というか見てくれています。
プラカードのどこを見てくれているのでしょうか・・・

しばらく行くと、Kさん親子が駆けつけてきてくださいました。
これで6人です。
娘さんがプラカードをもって、Kさんがチラシ撒きに回ってくれました。

網野は左に娘さん、右にじゃけえさんの両手に華の状態で3人先頭で歩きます。

次に哲野にマイクが渡ります。

哲野「毎度毎週お騒がせします。
    金曜日恒例夕方の広島2人デモです。
    今日は6人で歩いています・・・」

大歳さん「哲野さん、7人!7人です!」

ふとみると、シュウトさんがいつの間にか、参加してくださっていました。

哲野「今日は7人で歩いています。」

哲野は
1.マスコミが福島事故や放射能のことをめっきり報道しなくなったこと、
2.でも福島事故は現在も続き、危険な状態にあることは変わりないこと、
3.これから本格的なフクシマ放射能危機がやってくること、
4.食品汚染の内部被曝で危機が深刻化すること
5.厚生労働省の汚染食品新基準は抜け穴だらけであること
6.原発安全神話に変わって放射能安全神話が流し続けられていること
7.放射能安全神話の唯一の根拠は広島・長崎の被爆者寿命調査(LSS)であること
8.LSSは外部被曝には当てはまるデータだが、内部被曝には全く当てはまらないデータであること
9.特に、LSSでは内部被曝評価システムを持たない、ガンマ線と中性子線の影響を評価していること
10.逆にβ線やα線については、全く評価していないこと
11.また、膨大な数のデータではあるが、1945年8月の原爆投下から、1949年12月末までに放射線障害で死亡した被爆者のデータは一切除 かれていること
12.以上の点からLSSは内部被曝評価としては信頼がおけないデータであること
13.このLSSを根拠にしたリスクモデルや基準で被曝被害の説明や予測が行われていること
をスピーチしました。

次にマイクがじゃけえさんに渡ります。

じゃけえさん
 「広島2人デモです。今日は7人で歩いています。
  今日で30回目のデモになります。
  福島事故は終わっていません。
  私は原発の不条理を改善してほしいと思います。
  福島原発の現場作業員の待遇が悪くなっています。
  福島の事故を必死で抑えている現場の作業員や東電の社員が頑張ってくれているから私たちがこうやって暮らしています。

【参考記事】
 http://lucian.uchicago.edu/blogs/atomicage/2012/12/19/minasan-ni-onegai-ga-arimasu/
 http://lucian.uchicago.edu/blogs/atomicage/2012/12/20/tepco-shain-kirisute/

  こうした作業員の人たちの待遇が悪化するのは不条理です。
  福島には、逃げたくても逃げられない、子どもを抱えたお母さん方がいます。
  しかし、逃げたくても経済的な問題や、周りから圧力がかかって
  避難したいとも口に出せない、という人がたくさんいます。
  こういう不条理をなんとかしたいと思います。
  みなさん、もう少し原発のこと、考えてほしいと思います。
  本当の事を知ろうと思えばインターネットで調べればわかります。
  新聞やテレビは本当のことを伝えてくれません。
  原発に反対して歩いているのは私たちだけではありません。
  いまも全国で色々な人たちが原発に反対してデモをしています。
  みなさんは、原発に賛成ですか?反対ですか?
  反対の方はいろんな形で意思表示してください。
  デモに参加して意思表示しましょう。」

じゃけえさんのスピーチが終わっていったん哲野にマイクが渡りましたが
すぐに久しぶりに、Kさんにマイクが渡りました。

Kさん「福島県郡山市の小中学生14人の子どもたちが、
    『年1ミリシーベルト以下の、放射能から安全な場所で教育を』と訴えて
    裁判を起こしています。
    その子どもたちが今日、首相官邸前でデモを行いました。
    マスコミは一切、このことを報道しません。
    こんな小さな子どもたちが放射能を心配して裁判まで起こしデモをしているのです。
    申し訳ないと思います。

参考資料
http://maarenca.exblog.jp/17111290/

    みなさんは小中学校のころ、どんな事を考えていましたか?
    少なくとも、放射能で自分や家族がかんや色々な病気にかかるんじゃないか、
    そんな心配はしていなかったと思います。

    フクシマ事故や放射能の影響で今の子どもたちは
    放射能を心配し、怯えて暮して行かなければなりません。

    1月21日にこの裁判に関して、仙台高裁で二審第3回目の口頭弁論が行われます。
    2012年4月26日に発表された第2回甲状腺検査の結果は、13市町村3万8000人の子どもたち
    35%に、甲状腺に嚢胞が発見されました。
    そして福島市の4万2000人の子どもたちのうち、43%に嚢胞が見つかりました。

    福島現地ではどんどん事態が悪化しています。
    子どもたちが放射能の心配をし、怯え、不安に思いながら暮らしている、
    そんな社会はなんとかしなければなりません。
    みなさんももう少し、関心を持っていただければありがたいのですが・・・
    他人事ではありません。
    日本の全ての子どもたちの問題です。」

この時、ちょうど本通り電停の信号待ちだったのですが
多くの人が耳を傾け、プラカードを見ていました。
中には、チラシを取りに来た人もいました。

次にシュウトさんにマイクが渡り、大歳さん同様、自民党原発推進政権誕生への警戒をスピーチしました。

最後に、どうしても言いたいことがあって網野にマイクを渡してもらいました。

網野「今日は1月11日、ワンワンワンの日です。
    (誰も、プラカードですら目玉にしている、このことを言及しませんでした)
    みなさん、覚えていますでしょうか?
    原発事故で被害をうけ、苦しんだのは人間だけではありません。
    人間以外の命、人間との共存でないと生きていけない動物たち
    多くの命が犠牲になりました。
    (井上ひさしのドン松五郎の生活ではありませんが、「人間が幸せでない間は、犬にも幸せはやってこない」)
    アニマルプラネットで見た番組を思い出しました。
    原発事故で避難時、置きざりにされた犬が、繋がれたまま白骨化した映像です。
    他にも馬、牛、ダチョウ、猫・・あらゆる動物が犠牲になりました。
    私たちは多くの命に支えられないと生きていけない存在です。
    その支えてくれる多くの命を犠牲にしてまで原発を使い続ける価値はあるのでしょうか
    何十万という多くの人間が避難しなければならないものが
    経済、エネルギーと呼べるでしょうか。
    これは経済でもエネルギーでもありません。
    私たちの生存にかかわる大問題なのです。
    みなさん、もう少し、原発のこと、考えてください。
    お騒がせしました、ありがとうございました」

ちょうど、元安橋に帰ったところでスピーチも終わり、デモ終了。
警察にお礼を言ってお別れしました。

そして恒例の(40分も・・・)立ち話。

哲野「今日の反応、どうでしたか?」
Kさん「プラカードをよく見てくれてた。」
哲野「プラカードの何が注意をひいたんだろうか?」
Kさん「これですね」

と差したのが「原発問題は私たちの生存権問題」のプラカードでした。

Kさん「それと、チラシを取りに来てくれる人が多かった。嬉しかった」
大歳「僕もです。プラカードを見ていたおじさんに差し向けたら取ってくれた。」
哲野「僕は一枚も・・・」
網野「哲野は頭が高いから。取りにくればやらんでもない、という態度だもん、もうちょっと低姿勢でいこうよ」

あとは低線量内部被曝で発生している様々な病気の話や
これから注意しなければならないことや
いつものように様々な話題が飛び交いました。

大歳「来週、僕は佐藤和義(いわき市市議会議員)さんがくるんで、そっちの講演を聞きにいこうと思います。」
哲野「佐藤さんは1年半前話を聞いたことがある。まともな人ですよ。その時7~8人の人が喋ったけど、
    福島が被曝強制されている状況を一番的確につかんでいた。
    内部被曝の危険についても良くわかった人だと思う、たぶん。」
大歳「その時に他にどんな人が喋ったんですか?」
網野「内部被曝について講演するという内容だったけど、出てきたのがICRPの図表イラスト・・・あ、こりゃ駄目だと思った。」
大歳「誰ですその人は?」
網野「う~ん、名は伏せる・・・」
哲野「とにかく、その時はわかっていない人が喋ってたね、他には。」

今日の町の感じですが、人は少なかったほうだと思います。
でもよく見て、チラシを取ってくれたようです。

解散して、帰りの車の中で哲野と話しましたが
「いろんな人が、いろんな視点で、いろんな立場でスピーチするのは勉強になるね。」
という結論になりました。

事務所に帰ってから
哲野「始める前はいつも気が重いけど、終わってみたら、来週もまたやらなきゃ、と思うね。」と一言。
そう思います。

以上、30回のご報告でした。

明日は15時から、同じ集合場所、同じコースで
伊方原発再稼働反対のデモがあります。
私たちも参加します。