◆画像説明
1.第26回チラシ1P、4P
2.第26回チラシ2P、3P
3.プラカード1・2
4.プラカード3・4
みなさま
毎度毎週お騒がせして申し訳ありません。
少し遅くなりましたが第26回広島2人デモの報告を致します。
参加者は7人
哲野、網野、大歳さん、Kさん、Kさんの娘さん2人、原田さんでした。
いつもスピーカーを貸して応援くださる
久野さん、ピースリンクの皆さん、ありがとうございます。
選挙前の最後の金曜デモとあって
参加してくださったみなさん、気合が入っていました。
予想通りのあいにくの雨になりましたので
本通りのアーケードの端から歩くことにしました。
網野だけ集合場所に行って待っていると
警察の方がいらっしゃいました。
スタート地点を変えたことを伝え
指令書の確認をして移動しました。
哲野と大歳さんが来ていました。
が、まだ5分前だったのです。
ちょうどくらいの時間になって、心配になり
いつも来られる方が集合場所に来ていないかと見に行こうとしたところ
「いいですよ、ここに居てください。私が行きましょう」と警察の方が動いてくれました。
網野「申し訳ないなぁ・・・」
哲野「ほんとだね、警察の仕事じゃないんだけど」
誰もいなかったと報告を受けました。
ほっとしましたが、警察の方の温かい心遣いに
「すいません、本当にありがとうございます」とお礼を言いました。
時間になり音楽が鳴りました。
スタートです。
▼今日のチラシ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121214.pdf
▼今日のプラカード
上の画像をご覧ください。
大歳さんのスピーチから始まりました。
「お騒がせします。毎週恒例、金曜日の広島2人デモを始めたいと思います・・・」
以下大歳さんのスピーチ全文です。
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いよいよ衆議院選挙が間近となりました。明後日の日曜日が投票日となります。
明後日の選挙は、日本の未来にとってきわめて重要な選挙です。この選挙で、原発推進派もしくは容認している議員や党に票を入れないことが脱原発に とっての絶対条件となります。
思い出せば、4年前の衆議院選で民主党が政権を獲ったとき、元々、自民党に票を入れていた多くの有権者の方々が民主党に票を移しました。
これは長引く不況をいつまでたっても克服できずにいる苛立ちから、「キツイお灸をすえる」という意味で民主党に票を移した方が多くいらっしゃった ということです。
しかし、民主党がまったく公約守らないどころか、勝手にころころ公約変えていったことに幻滅して、では元の自民党に戻そうかという発想は少し短絡 的です。
自民党は故・正力松太郎氏や中曽根康弘氏の時代から一貫して『原子力ルネサンス』を支え続けた、いわば核利益共同体の一部であるといっていい党で す。今でも脱原発派の衆議院議員は党内にたったの三人しかいません。
ただ自民党の悪口ばかりではアンフェアなので、良かったところも少し述べたいと思います。自民党はいわゆる保守本流の党として高度成長期からつい 以前までほとんど野党になることがなかった政党であり、元々いろいろな考えをもつ議員が存在する多様性のある政党でもありました。だから過激なま での市場原理主義を推進する勢力や自衛隊を海外に出そうという勢力が出てきても、一定のブレーキがかかる仕組みを持っていたというのが以前までの 自民党のいいところでした。ところが小泉純一郎氏が総理になった少し前ぐらいから変わっていきました。反対意見を持つ勢力に対し〈抵抗勢力〉の レッテルを張り、ことごとく、失脚もしくは自分から出ていかざるを得ないような状況をつくりだすことで、口うるさい古株を追い出し、現在のような ネオコンとネオリベラルばかりに党になってしまいました。
自民党が政権に返り咲くようになれば、原発再稼働だけでなくTPP参加まで押し通そうとするでしょう。後ろに電事連と経団連、アメリカのシンクタ ンクががっちりと支えているからです。原発とTPPは実は無縁な話ではありません。
これらを強力に進めているのは、国際金融資本や多国籍企業という、エネルギー、金融、企業乗っ取り、武器輸出まで何でもありの国際マフィアです。 何やら怪しげな話をしているようですが、例えば日本に最も多くウランを輸出しているのがオーストラリアで、日本国何のウランの33%はオーストラ リア産です。次がカナダで27%です。
オーストラリアのウラン鉱山の所有者はRTZ社という企業です。日本が脱原発したら取引している大手商社はこれらの巨大資本から資金を引き揚げら れ長期契約している場合では最悪訴訟の対象になります。これは日本より早く脱原発を決めたドイツで起こっていることです。ドイツの原子炉メーカー に投資していたスウェーデンのエネルギー関連企業が投資に見合わなかったと訴えを起こしています。TPPに参加すればこうしたリーガルモンスター たちが白昼堂々訴訟起こしていくことでしょう。またISD条項によって日本政府が海外の企業から訴えられることもあります。つまり巨大資本が国家 すらも超える力を持つということです。すなわち、エネルギー政策という国の根本さえも海外の巨大な私企業に支配されうるということです。
だから『原発は反対』で『TPP参加は賛成』とか『原発は推進または容認』で『TPP参加は反対』といっている議員や政党も存在しますが、国際的 な力学ではこれは無理になっていきます。相手は国家を超えているからです。どうかこうしたことも十分にご参考になさって責任ある1票を入れていた だきたいと思います。ついでに申しあげますと私たちは党派的な団体ではありません。あらゆる原発に反対してデモを行っています。
もう一つ申し上げたいと思いますが、7年前の911小泉内閣郵政民営化選挙の時、アメリカのウォール街から日本の電通という大手広告代理店に 5000億円という資金が流れています。その資金がテレビ業界にも流れ、テレビを中心に、その時の選挙の争点が「郵政民営化か否か」だけがクロー ズアップされ、それ以外を伝えようとしませんでした。一種の洗脳的操作です。実はこれに最も加担したのはNHKです。
なぜアメリカのウォール街なのかというとつまり外資が日本の貯金を狙っているということです。今回は特に争点が、原発、TPP、増税なので、郵 政民営化の時よりもはるかに経済規模が大きいのです。ウォール街から多額の資金が流れたり、その他の工作がないと考えるほうが不自然です。テレ ビ、新聞はこうした資金に実に買収されやすいメディアなのです。
大手メディアは最近、触れたくないようですが、忘れてはならないのが福島第一原発1~4号機は、大量の制御困難な核燃料を抱えたまま今に至って います。修復のめどは立ちません。作業環境の劣悪化、何重にもなる下請け構造による低賃金から、作業員の確保ができていないこともわかっていま す。地盤沈下して建屋が傾いている4号機には1500以上の使用済み核燃料棒があります。今そこに大地震が起これば、北半球全土が汚染されます。 当然日本には住めなくなります。
そうしたことは今では誰も触れたくないようです。
しかし危機は依然として存在します。今これに真摯に対応できる政府が求められています。それを作るのは我々の一票です。今お配りしているチラシに は、各政党の脱原発にたいするスタンスをまとめておりますので、是非ご参考にしていただきたいと思います。
私からは以上です。ありがとうございました。
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大歳さんのスピーチ中に、哲野が横にきました。
哲野「反応どう思う?」
網野「プラカード見てくれてるよ」
哲野「だろ?俺もそう思う。」
街は雨が降り始めたせいで、仕事帰りの人、買い物の人が
アーケードの中に入ってきて割と人が多かったのです。
警察の方がデモ前に
「雨をよけて入ってくるひとがいるので、たぶん2割増しになっていると思いますよ」
とおっしゃったとおりです。
特に交差点付近は傘をたたんでアーケードに入ろうとする人でごった返していました。
本通り近くまで来たところで、本通り電停交差点で維新が選挙活動をしていました。
妨害になってはいけないので、随分前から音を消しました。
そそくさと横断歩道を渡り、スピーチを再開しはじめたところで、Kさん親子3人が合流。
チラシ撒きをKさんにお願いし、下の娘さんと私でプラカードを持って先頭へ。
大歳さんのスピーチが終わって、哲野にマイクが渡ります。
哲野はチェルノブイリ事故後のウクライナ緊急事態省の報告、
チラシに載せた内容をスピーチして歩きました。
1.ウクライナの緊急事態省の報告によると
放射能の影響で失った人口は20年足らずの間に
ほぼ650万人と報告されていること
2.現在でもチェルノブイリ大惨事の影響を受けているとして
ウクライナ政府労働社会福祉省に登録されている市民は
225万人以上もいること
3.そのうち12歳以下の子どもの被害者が約50万人登録されていること
4.低レベル放射性物質を含んだ食品を食べる成長期の子ども
8歳から12歳、成長過程にある少年期と青年前期が
もっとも危険な年齢層グル―プであること
5.ウクライナ政府の対応は、10年遅れました。
私たちも打つ手が遅れれば遅れるほど
放射能による惨事が拡がります。
6.低線量内部被曝に手を打ち、
被害を最小化すること以上の最優先の政治課題はありません。
また、これは政治の力でしか解決できません。
総選挙です。反被曝の施策を実施する政権を作りましょう。
7.ましてや原発推進政権を誕生させてはいけません。
と呼びかけました。
折り返しを過ぎて歩いていると原田さんが合流しました。
反応はあるのですが、「選挙活動」と勘違いされているのか
半分くらいは無視されている感じもします。
ところがいつもの商店街のオーナーさんが待ってくれていました。
哲野がチラシを渡して簡単にポイントを説明します。
本通りの電停では今度は未来の党が選挙活動をしていました。
選挙妨害にならないよう、スピーチをやめ、電停を渡りスピーチ再開
今度は原田さんがマイクを握りました。
哲野と原田さんも同じようにスピーチをしてくれました。
そしてデモの終わりは雨もあるので本通りアーケードの端で終了しました。
最後にみんなで軽く立ち話をしました。
哲野「中学生・高校生が意外と興味を示していたなぁ。
一人、小学校の4年生?(とKさんに相槌を求める)が
プラカードをじ~っとみてたので
近づいて行って黙ってチラシを渡したら、
受け取ってお母さんと一緒に歩きながら読んでた。」
Kさん「中学生・高校生レベルが関心が高かったのは事実ですね。
私も高校生のグループがこちらを見て立ち止まっていたので
まとめてチラシを渡したら、受け取った。
プラカードも良く見ていた感じがする。」
Kさんの感想、やはり「選挙活動と思われてる感じが伝わる」そうです。
Kさん「選挙活動と思われたら、まず無視されますね。」
選挙活動と思われないようにするにはどうしたらいいのかこれからの課題です。
絶対にはずせない条件は「選挙が済んでも続ける」ことです。
もちろん続けますし、もう今年分は申請も済ませています。
最後の最後、28日まで歩きますし1月4日も歩きます。
大飯原発が稼働を停止すれば、このデモもとりあえず停止なんですが・・・
早く停止してくれないかなぁ・・・
警察に以前申請に行ったときこんな会話がありました。
警察「1月4日はどうされますか?」
網野「もちろん歩きたいと思いますが、
警察の方でご都合が悪いとか、ありますか?
ご家族でお正月休みは過ごされたいでしょうし、
もしご負担をかけそうなら考えます。
少しずらした方がいいのであれば・・」
警察「いえ、もうこちらは1月4日は仕事始めで仕事してますし、大丈夫ですよ」
12月28日も世の中的には仕事納め、
警察の方にも、あまり負担のない日取りになってよかったです。
警察「元旦デモとか考えられてるのかな~とか・・・そうだとちょっと考えないといけないので・・・」
網野「やめましょうよ~正月は!さすがにそれはないです!」(一同笑い)
ここまで26回歩いてきてわかったことがあります。
こうやって定期的に歩くことが町のひとの変化を知るリサーチになること
街の人の反応は、私たちの提示に対する批判や情報として返ってくること
批判や情報は次への改善に役立つこと
デモを待って、チラシを心待ちにしてくれている人
この報告を毎週見てくださっている人
いけないけど、いつも気持ちは一緒に歩いてくださっている人
そして遠くから応援の声を送ってくれる人
共にがんばりましょう。
明日は総選挙です。
私たちの思う結果にはならないかもしれません。
なが~い長い、闘いになることを覚悟しております。
しかしそれが早ければ早いほどフクシマ放射能危機は小さくできるのですが・・・
各党の選挙公約的文書を調べてみて驚きました。
(チラシの見開き1P目参照)
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121214.pdf
「原発」は濃淡の差こそあれ、イシューになってました。
しかし、「反被曝」はほとんど独立イシューになっていません。
せいぜい、福島の復興の中で小さく取り上げられているだけです。
全く触れてない政党も数多い。
政治家が福島に行ったとしても、何も見ていない。何も聞いていない。何も学んでいない。
その証拠だと思います。
また、チェルノブイリ事故の現状を学んで研究しようとすれば
今はいくらでも材料があるにも関わらず、全く学んだあとがない。
恐らくは、政府、ICRP、IAEA、WHO、日本の権威ある放射線医科学者の言い分を
程度の差こそあれ、受け入れているのだと思わざるを得ません。
各政党の現状認識は極めてお寒いものがあります。
選挙が終わってどの政党が政権を握ろうが、
わたしたち市民が彼らを教育していく、
有効な政策を採らせる、
既存官僚の提出する政策を打ち破っていく、
それだけの力量を私たち市民サイドが持たねばならないと、
痛切にこの選挙を通じて感じました。
では来週も懲りずに歩いて参ります。
広島2人デモ
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/