◆画像説明
1.第19回チラシ表
2.第19回チラシ裏
3.プラカード1・2(表裏)
4.プラカード3.4(表裏)
みなさま
毎度毎週お騒がせしております。
第19回広島2人デモのご報告を致します。
本日は5人でした。
哲野、網野、大歳さん、Kさん、Kさんの娘さんでした。
先日、朝日新聞を見て激怒した哲野、
是非この原子力規制委員会の話題を入れたいと
チラシに入れる方針をしました。
とにかく他の仕事がひと段落した夜からチラシ作りを開始したものですから
チラシが出来上がるのが夜明けになってしまいました。
差してくる朝日を浴びならメールで告知した次第です。
そのあと昼まで撃沈し
プラカードを作って告知もそこそこにデモに向かいました。
集合場所に行く途中とっぷり暮れましたが
やまと言葉の「とっぷり」という言葉、その感覚が好きだと言うと
「たっぷりとか、どっぷりとかより言葉として綺麗」と哲野
やまと言葉のやさしい響きが好きです。
背景に豊かな自然を感じさせます。
さて集合場所に行くと懐中電灯が必要な暗さになっていました。
待っていると最初に現れたのが大歳さん。
3人でお喋べりしていると警察の方登場・・・やはりお一人。
警察「他の人間は別なデモのほうに行ってます。暗いですしあちらは車道なので・・・」
いやもう、交通事故なんかシャレになりませんから当然です。
簡単に指令書の確認をしようと書類を出すと
拡げた紙にささっと懐中電灯の光をあてられました。
さすが安全第一の警察。懐中電灯をお持ちになっていらっしゃいました。
周りの暗さを再確認しました。
絶対次は懐中電灯を持っていこうと思いました。
警察「今日はチラシはないのですか?」
と聞かれ、「あります」チラシをお渡ししました。
警察「勉強させてもらいます」
報告もあるのでしょうが、毎回チラシを楽しみにしてもらっています。
今回は哲野が原子力規制委員会が設定した避難基準、
7日で100mSvに対する説明をしました。
法律違反であることも言いました。
なにより哲野が激怒してこの問題を扱おうとした理由は朝日新聞の記事にあります。
10月24日の原子力規制委員会の議論を詳細に書き、
また福島原発事故並みの過酷事故が起こった場合の
シミュレーションイラストを2面にわたって展開しながら
原子力規制委員会のシミュレーションで使った
「避難基準 7日間で実効線量100ミリシーベルト」を当たり前のようにして書いていた点です。
哲野「これはですね、7日間の被曝実効線量が100ミリシーベルト未満の住民は
避難させない、ということを意味しているわけですよ!」
警察「ええ、ええ。そういうことになりますね。」
哲野「こんなめちゃくちゃな話がありますか?!
1986年のチェルノブイリ事故では、まだシーベルトと言う言葉は出来てなかったんですけど
換算すると、5ミリシーベルト以上は強制避難、強制移住の対象だったんですよ。
そのため旧ソ連政府は100万人以上の人たちを避難させた。
バスに乗せて、即、身の回りの荷物も満足に持たせず、さらうように強制避難させた人たちもいる。
去年の福島事故、いろんな言い方をしてますけど事実上20ミリシーベルト以上は避難だったんですよ。
今回の規制委員会はさらに上回って100ミリシーベルト以上が避難対象というわけです。
どこまで被曝を強制すれば気が済むのか。
もう人間扱いしてませんよ。
これに一片の批判もない新聞って・・・そりゃもう、政府プロバガンダ紙ですよ!」
警察「はぁ、なるほど」
哲野「今現在、法で定めているのは年間1ミリシーベルトですよ。
これを守らせないといかん。本当に」
法が定めてあるなら、いかに大臣が何を言おうが、国の組織が何を決めようが
法が最優先です。
人の命や健康損傷に係わるならなおさらです。
プラカードをじっと見て渡したチラシを取りだしてまた見られるので
「関電の燃料高騰で赤字は限りなく嘘に近い」話もしました。
アジアLNG価格システムの説明をしたのです。
私も哲野と共に昨晩調べて呆れました。
アジアプレミアムでは日本の輸入価格(CIF)16ドル(100万BTUあたり)の時に、EU8~9ドル、アメリカ2~3ドルです。
石油価格に連動して価格が上下する、不合理なLNGをわざわざ買っているのです。
しかも電力会社が直接買うのではなく、大手商社が買い、その大手商社がマージンを乗せてさらに高くなったものを買うわけです。
大阪瓦斯に限りませんが
独立系電気事業者のように、直接いろんなところと長期契約を結んでコスト削減する、という
企業として当たり前のコスト削減すらやっていないのです。
いかに私が頭の悪い社員であろうとも
利幅をつけようと努力し、業者と時々テーブルの下で足をけり合い利鞘の取り合いするのは
商売上やって当たり前だし、やらないところは逆に軽蔑するくらい当然のことだと思っておりましたが
あまりにも関電のコスト削減の意識のなさすぎさにあきれ果てました。
それで「燃料費高騰で赤字だ」「電気代値上げだ」と言うわけです。
これで電気料金値上げだと言われりゃ腹も立ちます。
しかもその手口は、東電を初めとして関電にとどまらず、全ての電力会社が使える手口なのです。
1円10円に価値をつけ、汗を流して稼ぐ商売をやってるこちらとしては
たまったもんじゃありません。
さて今日は3人ですねえと言っているとKさん親子が参加してくれました。
音楽も鳴ってスタートです。
プラカードは娘さんと網野、
マイクは大歳さん
チラシ配りはKさんと哲野で始まりました。
今日のチラシはこちら
(告知の時と違って色を変えました。)
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20121026.pdf
今日のプラカードです。
1-2
3-4
最初のスピーチは大歳さんでした。
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毎度お騒がせいたします。週末の帰宅どきに、またお食事どきに大変失礼いたします。私は関西電力大飯原発の再稼働に反対するためにこのデモに参加 しています。私は、政府と、田中俊一氏率いる原子力規制委員会に対し、大飯原発およびそれ以外の原発、建設中の原発、計画中の原発その全てに反 対、即刻の中止を求めます。加えて発足したてのところ申し訳ありませんが、原子力規制委員会の解散を求めます。
私は、原発の段階的停止も、エネルギー源のベストミックスという考えも支持いたしません。原発は今すぐ停止、今すぐ廃炉、使用率0%を希望しま す。ただ、こういうとすぐ次のような批判をされそうです。「非現実的だし無理がある」、「段階的な脱原発を目指すべき」「電気代が上がってしま う」、「CO2の削減はどうするんだ」、「日本も核武装すべき」などの意見です。最後の核武装だけは論外ですが、それ以外の意見は確かにそう言い たくなるのかもしれません。
それでは、なぜ段階的な脱原発ではダメか、という根拠をいくつか説明したいと思います。その次に「核武装は論外」と今私は述べましたが実は政治家 の中には今も昔も大真面目これを考えている人たちが少なからずいて、これが国の原発政策ともつながっているということを説明したいと思います。は じめに段階的な脱原発を考えている人たちは、厳密なストレステストを行なって、稼働できるものに関してはうまく利用しながら少しずつ原発の依存度 を下げていこうというふうに考えているのかもしれません。通常の感覚であれば、確かに現実的と受け止められやすいのですが、ここには大きな落とし 穴、盲点があります。段階的脱原発論者の人たち自身がよく知らないか、知っていて知らないふりをしているかのどちらかです。
現在までに全国各地の原発で排出されていた使用済み核燃料は青森の六ヶ所村という場所に集められていますが、この工場にストックできる許容量はあ とわずかなので、各電力会社はどうすることもできずそれぞれの施設で使用済み核燃料を保管しています。ではなぜ再処理しないのかという問いが生じ ますが、答えはこうです。「危なすぎて動かせない」というのが答えです。実は再処理自体も技術的にままならないのですが、仮に再処理が行われると すれば、原発一基が一年に出す放射能を一日に放出すると言われています。汚染される規模が原発自体と比べても桁外れに大きいということです。
それから再処理の意味ですが、当然無害化するという意味ではありません。放射能は煮ても焼いてもどうにもならないのです。再処理とは使用済み核燃 料を構成する様々な物質を化学的分離するということであって、分離されたとしてもそれぞれの物質は相変わらず“超キケン”なのです。科学的分離を するということは原爆の原料にもなる高純度のプルトニウムを取り出すということであり、これは軍事技術と全く同じものです。
ところで、現在のような核廃棄物だらけの状態のことをよく「トイレのないマンション」と例えたりしますが、こんな危険なものが現実溢れかえってい るので、段階的脱原発などという悠長なことを言っている場合ではないのです。段階的脱原発が本当に可能ならば、もっと早くからそれを行うべきだっ たということです。
そして大量の使用済み核燃料を保管している六ヶ所村のその施設は、またしても活断層の上に建てられているおそれがあるのです。しかも建てられてい る場所も緩やかな丘の上なので、大きな津波が来ればもう日本はおろか北半球がすべて汚染されてしまいます。なぜ、こんなことになるかというと、原 子力施設建設前において実施されてきた活断層調査が、そうした施設を建設するために極めてゆるい評価しかおこなってこなかったからです。再稼働の ためのストレステストなどもやはり同様で、問題の多い甘い安全審査で、通過させてしまっているのです。
大量の使用済み核燃料の問題にしても、再処理工場の問題にしても余りにも問題が多すぎて手がつけられない状態にあります。原発推進派も段階的脱原 発論者もこのようなことを深く考えていないか、無いことにしてしまっているのです。彼らにそのような疑問をぶつけるときまって「そのような課題に 関しては多くの意見を集めて慎重な議論を進めていきたい」などという無意味な返答をするものです。
ただし一部の人たちが「原発は日本の安全保障の上でも必要である」という意見を突如として持ち出し始まました。そしていつの間にか原子力の憲法と 言われる原子力基本法の中にこれと同じ意味の文章が追加されていました。私は驚いたと同時にこの言葉の意味について考えました。これが「核武装し たい」という意味以外にどういう意味があるのか考えました。安全保障というなら原発を他国が攻撃すれば核ミサイルでなくとも同様のダメージを与え ることができるのです。「安全保障のために原発をなくす」というなら話は分かります。彼らは原発を延命させるために無茶苦茶な論理を展開しようと しています。
自民党新総裁の安倍晋三氏は以前から憲法9条を改正したいと述べていますし、今でもバリバリの反省なき強力な原発推進派です。安倍氏はかつて総理 だった時期、福島原発の安全性について野党から厳しい質問を受けていましたが、「原発は安全なので、対策をとる必要なない」として、必要な対策を 怠りました。本来責任を追及されるべき政治家です。今自民党が政権に返り咲くことになれば、広島から近い上関原発建設計画も悪い方向に急展開する 恐れが大いにあります。「美しき日本」だの「麗しき日本」だの耳心地の良いことを謳っている安倍晋三氏は国土が汚染されることを推進する偽りの保 守派であることを是非ご理解していただいたく思います。
これまでの話はほとんどテレビ、新聞では出ることがありません。それは大手メディア自体が、この権力の一部であるからです。どうか、みなさまご自 身で信頼の置ける情報源を得て欲しいと願っています。今私が行なっているスピーチもマイクロで頼りないかもしれませんが、一種のメディアです。 ウェブで「広島二人デモ」と検索すれば、内容を再確認することもできます。お騒がせしていることは心苦しいですが、これからもよろしくお願いいた します。どうもありがとうございました。
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大歳さんは毎回スピーチ文章をしっかり書いてきてくれます。
プラカードもそうですが、注目してもらえました。
見てもらえます。何が書いてあるんだろう、と振り返ったりしながら通り過ぎる人が結構います。
遠目からもこちらのスピーチを聞きながら見ている人がいます。
商店街の店のマスター、何人かは出て様子をみてくれていました。
チラシをお渡しに行けばきっと受け取ってくださったでしょうが
今回お渡しにはいかなかったようです。
チラシ撒き担当によると
基本、取りに来た人、興味を向けた人に差しだしてみて取ってくれる人だけに
お渡しすることにしたようです。
今回気が付いたことがあります。
プラカードを見て、通り過ぎるのですが
「放射線被曝に安全量はない」(プラカード1)を見ると、「えっ」とばかりに様子が変わるのです。
先週のコントなみの反応をしてくれたおじ様のような感じです。
あれほどではありませんでしたが、似たような反応をした人がちらほらいました。
案外、「放射線被曝に安全量はない」このことが知られていないとわかりました。
つまりマスコミ等の報道で、「あれは安全値だ」とやはり勘違いされている(意図的に思い込まされている)、と感じました。
本通りを半分すぎたところで、哲野にマイクがスイッチします。
哲野は、原子力規制委員会の先日出したシミュレーションは
「7日で100mSv」という避難基準を出したこと
チェルノブイリは年間被曝線量5mSVを考えると、
福島は4倍、今回の避難基準はさらに福島の5倍以上だとスピーチして歩きました。
街はちょうどオフィス街から出てきたサラリーマンも多かったのですが
関心なさそうに通り過ぎる人たちが、実はチラチラこちらを見ていて
聞いていることがよくわかりました。
折り返して本通りにさしかかったところで
告知にもご紹介した
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10・26反原発デー
伊方・島根・上関…すべての原発を止めよう!
17:00~18:30
中国電力本社前 アピール行動
担当:上関原発止めよう!広島ネットワーク)
18:30~19:30 デモ(中国電力本社前―原爆ドーム前)
(担当:伊方原発の再稼働を許さない市民ネットワーク・広島)
主催:伊方原発の再稼働を許さない市民ネットワーク・広島
上関原発止めよう!広島ネットワーク
原発・核兵器なしで暮らしたい人々
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のデモと当たりました。
向こうが車道なので信号待ち、こちらが横断歩道を渡る格好です。
プラカードを振っていると、気が付いてくれて
顔見知りの方の顔もいくつか見え、手を振ってくれました。
そしていつもこのデモに参加してくださっている原田さんがスピーチをしていました。
「お疲れ様です!」と声を掛けながらこちらも手を振ってデモの前を通り過ぎました。
哲野は「みなさん、今信号待ちをしているデモは伊方原発の再稼働を止めようというデモです。頑張ってください」とスピーカーで紹介しました。
お互いエールを送り合いながらデモがすれ違う。素敵な事です。
もっともっとデモが増えて、あちこちですれ違いながら「お疲れ様です」「お互い頑張りましょう」と言えるようになったらと思います。
同じ目的でも主張の角度や立場が違うのですから
色んなデモがあっていいはずなのです。
これこそ個性を大切にする本当の政治意思表示行使だと思います。
デモが終わって、警察に「ありがとうございました」と挨拶すると
「いまならまだ丁度、歩いていますからまだ間に合いますよ?」と言われました。
後で、別デモの皆さんにエールとあいさつに行こうかと思いましたが
恒例の立ち話になりました。
毎回、こういう動きがあるとか、こういう話がある、この情報はどう思うかとか
情報交換の場になります。
大事なことです。
Kさんからは主に福島近辺の被曝に関する情報や食品、瓦礫関連の情報が提示されます。
大歳さんとはその時その時で色んな話になります。
楽しいので20分くらいはあっという間に経ってしまいます。
Kさんが娘さんに「チラシを一枚、先生に渡したら?」と言って渡します。
娘さんが丁寧に折ってポッケに入れます。
娘さん「先生、怒るから。」
哲野「え?怒られるの?」
網野「チラシを持っていったら怒られるのならまずいんじゃ・・?」
Kさん「先生は原発に反対なんです。」
娘さん「こういうの見ると怒っちゃう」
哲野「なるほど、火に油を注ごうと!」(一同、笑い)
そこで哲野がチラシの詳しい解説を娘さんにしはじめました。
今週、食品汚染被曝の話をしようとおもっていましたが
まさか原子力規制委員会がこんなネタを提供してくれるとは思いもよりませんでした。
最後に言わせてください。
防災対策とは、自然災害のように、予測のできないコントロールできないものに対して採られるものです。
原子力災害は自然災害ではなく人がコントロールできるものです。
やめればいい、使わなければ良い、のです。
防災計画、ましてや避難計画が必要なものは止めるべきです。
原発はまるで、東京大空襲みたいなものです。
何度も言います。
何十万、何百万もの人を避難させなければならないようなことが予測されるものは
そして取り返しのつかないことが想定されるものは
封印すべきです。使うべきではありません。
それはもはや人の犠牲を前提としている犯罪です。
被害や犠牲は人間だけではないのです。
防災対策を立てないと稼働を許さないという原子力規制委員会(本質は原子力推進委員会なのですが)
滑稽でしかありませんが、私たちはこのバカバカしい考えや組織を許してはいけません。
大飯を止めましょう。すべての再稼働を許す第一歩になる天王山です。
大飯を許すかぎりすべての原発再稼働を許すことになります。
来週も懲りずに歩いて参ります。
来週は11月2日、第20回目になります。
宜しければご一緒に歩いてください。