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第8回 広島2人デモ 8月10日 告知

みなさま

毎度毎週お騒がせしております。
広島2人デモのご案内をさせていただきます。

広島2人デモ 8回目
明日10日、18時~いつものように平和公園の元安橋東詰出発です。

今回のチラシが出来ました
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20120810.pdf

今回のトピックは

一番暑い日は8月3日金曜日、36.7度(関電管内)でした。
この日は今夏最大のピーク時使用電力でした。2681万kW。
2700万kWにも達しません。

恐らく今後、2800万kWはないと思います。

他社受電の融通電力など、中部電力から関電への供給余力は「137万kW」と朝日新聞にありますが
大嘘でして実際は140とか土日になると200以上もの電力を融通しています。
(つまり余った電気をどうも、関電にそっくり融通しているようなのです)

8月9日(今日ですね)関電のでんき予報を見ると
裏面表の下の註にかいてありますが
計208万kWにもなる火力発電を軒並み止めております。
もちろん点検でも故障でもありません。

来週のチラシには本日の電力供給・使用実績と共に詳しくお知らせできるでしょう。

許せないのは朝日新聞に例をとりますが
4月5月ごろから大手マスコミが今夏電力不足を繰り返し刷り込んでいることです。
嘘で固めた大飯原発再稼働はやめさせなければなりません。

いままで新聞が報道してきたことを
これから少しづつ検証していこうと思っております。

網野沙羅

2人デモ第7回報告のメールをみてご連絡をくれた、ある方への返信

Hさん

「不正確な記事を掲載したのは、そのときの私の説明のしかたも不正確だったのかもし れません。
もう、はっきりとは覚えていませんが、「国が受け入れさせようとしている災害廃棄物 の多くは『低レベル放射性廃棄物』だ」ということを強調して言ったと思います。」

そうではないのです。これは枝葉末節の話です。日本の現在の大手言論機関の現在の体制は遡っていくと1940年頃に完成した国家総動員体制に 突きあたります。昭和の初期には日本には有料新聞が約1300もありました。(中には週刊紙、隔日紙を含みます)確かに過当競争で各社の経営 は大変だったようです。戦争遂行のため軍部はこれを整理します。当時の記録を読むと、軍部は全国紙4-5紙、ブロック紙2-3紙、各県県紙1 紙という計画を立てました。通信社も1社とし同盟通信1社としました。この時に生まれたのが現在の中国新聞です。この言論統制の体制のまま太 平洋戦争に突入します。一部反抗的な新聞社や記者は憲兵本部を使って国家暴力で弾圧しました。

戦後マッカーサー司令部は、この日本軍部の「遺産」をそっくり受け継ぎ、占領行政に利用しました。これを長々書いているとなかなか本論には入 れませんので割愛します。表面を撫でただけの記事ですが、以下は参考になると思います。この手の記事や本が少ないせいか、今なおかつアクセス 件数が高い記事です。)
http://www.inaco.co.jp/isaac/back/018-2/018-2.htm
http://www.inaco.co.jp/isaac/back/018-3/018-3.htm
http://www.inaco.co.jp/isaac/back/018-4/018-4.htm

要は日本の主要報道機関は、1940年以来国家権力の支配体制の中に組み込まれているということです。戦前軍部による言論統制はハードな統制 だったとすれば、戦後の体制はソフトな体制でした。このソフトな体制は主として言論側の「自主規制」という形で表現されています。その自主規 制のもっとも判りやすい形で現れているのが、「用語・表現」の統一です。たとえば、1960年頃までは皇太子妃は平気で「美智子さん」と新聞 に書かれていました。それがいつの間にか、皇室には敬語・敬称を使う、と申し合わせていきます。また「核不拡散条約」は本来「核兵器不拡散条 約」でなければなりません。原発及びその技術の普及は奨励・援助すると言っているのですから。英語の名称も”Treaty on the Non-Proliferation of Nuclear Weapons”です。さすがに外務省は国際条約名ですから「核兵器不拡散条 約」と正しく表現しています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kaku/npt/gaiyo.html

これも長い話になりますので割愛しますが、日本の主要報道機関は「核不拡散条約」と表記で統一しています。用語や表記の仕方こそ言葉を生業と するものの生命線です。「部分核実験禁止条約」と表現すれば核実験の方法を制限したと言う点に重点が置かれるのに対して、「大気圏内、宇宙空 間及び水中における核兵器実験を禁止する条約」(略して大気圏核実験禁止条約)と表現すれば、大気圏核実験を禁止したと言う点に重点が置かれ ます。表記の仕方一つがものの見方、場合によれば思想を表す場合だってあるのです。(この件の正解は大気圏核実験禁止条約です。英語正式名称 は「Treaty Banning Nuclear Weapon Test in the Atmosphere, in outer Space and under Water」です。この条約のおかげで世界中の放射性物質降下は大幅に低減しました。そこがこの条約の歴史的価値でした。)

用語や表記の統一は自主規制の第一歩です。バロメータだとも言えます。3.11以降もその傾向は変わっていません。環境省の文書を読むとどこ にも「震災がれき」や「がれき」という表現はありません。正しく「震災廃棄物」と使っています。それを全て「がれき」と云う言葉でくくる訳に はいかないからです。震災廃棄物と「がれき」は同じものではありません。ところが環境省の出稿する広告には堂々と「震災がれき」と使ってあり ます。これ自体、世論誘導の意図をもった言葉です。主要言論機関はこれを「震災がれき」「がれき」と表記することに明らかに合意しています。 (何か会議があって合意する、というイメージで捉えてはなりません。もっと巧妙な体制です。NHKや共同通信が使った用語に右にならえするよ うな、もっと巧妙で陰湿な自主規制です)主要言論機関は「震災廃棄物」(岩手・宮城・福島の震災廃棄物はそのほぼ100%が低レベル放射性廃 棄物です)を「がれき」と表現し、用語統一することによって体制側に協力している訳です。広島市に出した要望書は「低レベル放射性廃棄物」と 言葉の正しい意味での「がれき」を書き分けることによって、「がれき」という言葉の持つ欺瞞性を暴こうという意図をもったものでした。このこ とに気がついているヒトは少ないと思います。毎日新聞は「がれき受け入れに反対」と書きました。これは、Hさんのせいでも、想像ですが執筆 した記者のせいでもありません。「低レベル放射性廃棄物の受け入れに反対」と仮に執筆記者が書いたとしても、必ず整理部で「がれき受け入れに 反対」と直されたことでしょう。これはもう想像以上のものがあります。主要報道機関は、自主規制によって「アレ」を「がれき」と表記する以外 の言葉をもたないのです。舌を切り取られた雀同様です。

恐らく、昨日やってきた3人の若い記者は以上のようなことを全く知らないと思います。デスクから「再稼働反対のネタを拾ってこい」と言われて ツイッターで2人デモのことを知ってのこのこやってきたのだと思います。3.11以降朝日新聞の論調を割と注意深くチェックしていますが、こ の7月ごろから明らかに「反原発市民運動」に対する扱いが変わってきています。一つにはそれまでの報道姿勢だと新聞に対する信頼が薄れてい く、場合によっては不買運動に発展しかねない、という危機感があったのだと思います。もう一つは権力側にこれ以上無視するのは得策ではないと いう判断が存在すると私は感じます。(詳しく朝日新聞の論調の変化や野田政権のものの言い方の変化を記述したいところですがこれも割愛しま す。{「ずいぶん大きな音だね」発言を最初に報じたのがサンケイ新聞だったことはずいぶん皮肉な話です。)もうひとつ明らかなことは主要言論 機関のアリバイ作りです。われわれも反原発市民運動を報じたのだ、という。

もうひとつ、重大な論調(世論誘導)の変化が現れています。それは「直接民主主義」の幻想を振りまくことですが、討論型世論調査(その実討論 型世論誘導)の本格導入とあいまって随分危険な方向に進めようとしているな、と感じますがこの件も割愛します。

あれやこれやで私もむかっ腹が立っていたのでしょう、チンピラ記者の町の地方版埋め草ネタ探しなぞに協力できるか、と追い返してしまった訳で す。どちらにしても彼らがどんな記事を作るか想像できます。これがまかり間違って掲載されでもしたらエライ迷惑です。

Hさんのせいでは全然ありません。

「昨日の反応は、すごかったようですね。」

それは網野の感じ方で私はそう感じませんでした。一つは網野が2枚プラカードをもっていて、反応を観察しながら歩いていた、私はマイクを もってしゃべって、言葉の反応を見ていた、という違いかもしれません。何回か重ねるともっとはっきりしてくると思います。ただ網野がいう ように、データを判りやすく提示するとビジネスマンの食らいつきが全然違うということは確かです。また「スローガン」や「呼びかけ」に対 しては反応が薄い(このことは第1回・第2回のデモでの反省点でデータと事実提示に第3回目から切り替えたのです)、このことも確かなこ とです。

「だまされているようだ、まきあげられているようだ、でもそれがはっきりとわからな い、それを説明してほしい、という感覚を、確かに多くの人が持っているのかもしれません。
私自身がそうです。国の赤字は膨らんでいる、どこもお金が足りないと言っている、けれども、一方では「行き場を失ったお金」があふれている。「経済」というものが人々の生活を豊かにすることとは全然関係ないところで 動いていて、ごくごく一部の人たちの懐に一方的に溜まっていっている。そのお情けのようなおこぼれに与るために、ほとんどの機関や人 が、この正しくないシステムを守る方向で動かされている、というイメージは持つのですが、それを根拠を持って人に説明することができ ません。」

全く同感です。私も取り組みたいところです。しかしはっきりしていることがいくつかあります。ご指摘の現象は日本だけの現象ではない、世 界的に「先進国」で共通して発生している現象だということ、それは常に巨大国際金融資本の利益を害さない、あるいはその利益を護る方向 で、常に部分的な幕引きが図られていること、明らかにアメリカ連邦準備制度、EU理事会、日本銀行は通貨発行を大幅に増やして(新聞は金 融緩和と呼んでいますが、大笑いです)、インフレ・ターゲットに向かっていること、その資金の源泉は、青天井の通貨発行権をもっている 「アメリカ連邦準備制度」以外にはないこと、つまり現在の信用危機の本質は「ドル基軸システム」の危機であること、ヨーロッパ国家信用危 機はそのスケープゴートにされていること、その矛先は次には日本に向かうだろうこと、等々です。これらの現象を貫く共通した本質は、国際 金融資本が国家を借金漬けにして永続的な利益を国家そのものから吸い上げる仕組みをできるだけ維持したいという動き、そして国家信用危機 レベルに達すると増税、養老年金(日本では厚生や国民年金、アメリカではソーシャル・セキュリティ・タックス)の受給率を調整しながら、 各国国民の負担を重くすることで乗り切ろう、という手法でしょう。すなわちご指摘の問題は、日本国内だけ見ていたのではわからない、とい うことでもあります。何も言っていないのに等しい「言い方」ですが、絶大な権力を持つ国際金融資本は、世界中の人々にとって「巨大な寄生 虫」になってしまっている、という認識が一番大切だろうと思います。大きくは原発問題もこのカテゴリーのなかにすっぽり入ります。

「地震の危険」よりも、「経済」の方が、リアリティを持って感じられるのかもしれま せん。とはいえ、「地震」も、ほんとうはリアルな問題です。どうやったらそれが伝わっていくのか、工夫しなければと思っています。

地震の危険をリアルな問題と感じられるかどうかは、その人によると思います。特に東日本大震災以降、地震をリアルに感じるヒトは多く なったように思います。(かくいう私も、網野もその1人です。昨年4月東北電力女川原発がM7以上の地震で3つの電源供給システムの うち、2つが停止した時は、もう怒髪天をつきました。政府・東北電力の発表は、1つは動いているので冷温停止には影響ない、というも のでした。そうじゃないだろ、水で冷やすのは当たり前だろ、地震で2つも止まることの方が大問題だ、原発ホントにやめてよ、と思いま した)

昨日、プラカードにもチラシにも入れてあったので、「プラカードをご覧下さい。関電大飯原発の1号炉、2号炉、3号炉、4号炉の真下 には、かつて断層のズレがあったことを示す断層破砕帯がミミズがのたくるように走っています。これが活断層かどうか今調査中です。し かし活断層であろうがなかろうか、これがかつて断層ズレを起こしたことは事実です。こうした破砕帯の巣の真上に4つも原子炉を作るべ きではありません。」というスピーチを2回ほど入れてみました。明らかに別な層からの反応はありました。これは「地震問題」を経済問 題とは別にリアルに感じている層がいることを示しているのだと思います。

総合して言えば、「再稼働問題」を一点から論じるのではなく、「放射能問題」、経済問題、地震問題、「倫理問題」(政府関電の詐術) など多方面から、事実とデータをもって論じることが必要だということだと思います。そのどれかを切り口にして市民各層にアプローチす ることが必要なのだ、このことが今のところ正しいアプローチ(少なくとも広島市民に向かっては、他の地域では多分違うと思います)で はないか、これが中間結論です。ネタをせっせと調べて作らねばなりません。

また長々と、失礼。

哲野イサク

第7回 広島2人デモ【8月3日】 報告

ファイル 15-1.jpgファイル 15-2.jpgファイル 15-3.jpgファイル 15-4.jpgファイル 15-5.jpg

【画像説明】
1.8月3日チラシ表面
2.8月3日チラシ裏面
▽チラシPDF
http://hiroshima-net.org/cat-crew/ivent/pdf/20120803.pdf

3.プラカード表1
4.プラカード表2
5.プラカード裏3

===========

みなさま

毎度毎週お騒がせしてすみません。
広島2人デモ、8月3日のご報告をいたします。

今日の参加者は3人+(7~10人)でした。

まず、スピーカー貸してくださった久野さん、ありがとうございました!

そして出発集合場所の「元安橋東詰」へ移動します。

先日、デモ許可書ともいえる「指令書」と取りに行ったとき、警察の警備課の方より
「すみません、8月6日の警備かあって、今回我々がつくことができなくて、機動隊に応援をお願いせざるを得なくなって・・・」
「ええっ?!困りますよ!あの、せめて私服でつくよう、言ってもらえませんか?我々の目的は示威じゃないんで・・」
「ええ、それは良くわかっています。我々もよくよく伝えて、なるべく私服でつくよう、お願いしておきます」

というやりとりが事前にありました。

で、近づいていくうちに、制服が見えます・・・ああ、私服は駄目だったのかと思いつつ近づきます。
橋のたもとの石柱の傍に最初見えたのは2人。
近づくと・・・・あ、あれ?何この人数。約10人。全員機動隊の制服。
私達以外にもデモがあるのだろうか?

「あの~~今日の2人デモのものなんですが・・」
「ああ!聞いております!我々です」
「偉い人数が多いですが・・・他にもあるんですか?」
「いえ、全員今回の2人デモの警備です」
「ええ~~~っ?困りますよ~~、本当に二人なんですよ?これは威圧感があって、嫌だなぁ・・・」
「わかりました。威圧にならないようにいたします。離れて歩きますから」

どうも、感触がつかめないので、とりあえず10人連れて行って様子を見た模様。

本当に歩くときは1人だけ、若い警官が、2メートル後を歩いてくれました。
そのほかの人は数十メートル離れて歩いたり、
街角でいかにも関係なさそうに数人ならんで待機したりと、ちょっとかわいかったです。
配慮するように、と警備課の人に念を押されていたのもあるのでしょうが、とても温かな心配りを感じました。

で出発前までにあと5分だね、と哲野と言いつつ待っていると
若い男性が3人現れて「こんにちは」と声をかけられ「こんにちは!」と答えました。
「2人でデモの方ですか?」
そうです、という代わりに哲野がチラシを渡しますと、
「毎日新聞の者ですが、ツイッターで知りました」
哲野が「何もお話しできません。取材はお断りします」といってそっぽを向きます。
「え?どうしてですか?」
「写真もお断りしますよ。遠くから撮るのはいいですが近くは駄目です。勝手に書くのはかまいませんが、我々は何も話しません」
「写真もダメなんですか?なぜ取材ができないんですか?」
「君たちは、正確に記事を書くことを知らない。おそらく勉強もしてない。今まで六回も重ねたのに、いい加減なことを書かれたらぶち壊しだ。」

哲野も説明しましたが毎日新聞は私たちもメンバーになっている
「変えよう!被曝なき世界へ市民アライアンス」の出した、広島市への要請書
http://hiroshima-net.org/cat-crew/shiryo/20120406.html

に対し、
======================
○東日本大震災:がれき受け入れ拒否求め要望書 広島市長へ市民団体 /広島

市民団体「変えよう!被曝(ばく)なき世界へ 市民アライアンス」(西区)のメンバーが
6日、広島市役所を訪れ、放射線に汚染された震災がれきを受け入れないよう求める
要望書を松井一実市長宛てに提出した。

要望書は「がれきの中には相当量の放射性物質を含んだものがあるとみられている」
と指摘。同市の施設では低レベル放射性廃棄物を施設できないとして受け入れを
認めないよう求めている。代表の原田二三子さん(53)は「国が受け入れを求めて
いるのは低レベル放射性廃棄物。絶対に受け入れてはいけない」と話した。

□ソース:毎日新聞
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20120407ddlk34040645000c.html

======================

と放射能の汚染されていない、通常のがれき受け入れは賛成しているのにもかかわらず、
低レベル放射性廃棄物は広島市は処理能力がないので
受け入れてはならない、とした文章だったのに
「がれき受け入れを拒否」とタイトルにしニュースに流し、
「非国民!」「売国奴!」などとメールが飛び込む騒ぎとなりました。
いわば流言飛語を飛ばされたのです。記者は文章もろくすっぽ読まず。
このことに対する謝罪もありませんでした。

哲野ははっきり、「君たちは正しく書かないし、書こうともしないし、書けない。調べもしない。信頼できない」と指摘しました。

それに私たちはマスコミがニュースにしないことを調べ上げて伝えているのです。
本来ジャーナリズムがすることです。
その能力すらないマスコミに、動きを紹介されるということは良いように利用されるだけです。

彼らがしっかり自分の仕事をしてれば
私たちがこんな事をする必要もなかったわけです。

ということで腹立たしいなと思っていると6時の「花車」の音楽が。
「行きましょう!」と声を哲野にかけ、毎日新聞記者さんたちとはそこでお別れしました。

そして、歩き始め、スピーチを開始。
「みなさん、毎度毎週お騒がせしております、私たちは大飯原発に反対する2人デモです・・・」

なんと、直前を歩いていた約10人のグループは原水禁世界大会参加の宮城県の人々。
声をかけてきてくれました。
「賛同します。私達、宮城の者です。女川が止まった時は、生きた心地がしなかった・・・」
※昨年311のあと、M6レベルの地震が起きて一時女川原発も止まることとなった。
http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/zatsukan/024/024.html

そしてしばらく一緒に歩きましょう、ということで歩いてくれました。

今回のプラカードを紹介します。
(上記プラカード画像を参照のこと)

哲野のスピーチは、

1.4月5月ごろ、政府関電は、夏場猛暑日電力需要は3015万キロワットと予測しました。
2.7月も終わり、関電公表のデータを調べてみると、2700万キロワットを超えた日は一日もありませんでした。
3.過大な需要予測をたてて、大飯原発再稼働に踏み切りました。しかも国民生活を守ると称して。
4.供給の面でも、嘘をつきました。関電の最大供給能力は原発なしで約2550万キロワットとしました。
5.関電公表のデータを見てみると、実際に3111万キロワット(原発なしで)あることが明らかとなっています。
6.政府・関電は需要で約300万キロワット以上のサバを読み、供給で約500万キロワットのサバを読んで
  「電力が足りない」と国民を脅しつけ、危険な大飯原発再稼働に踏み切りました。
7.私たちは、原発安全神話で一度嘘をつかれています。無関心から二度嘘をつかれ、
  これをそのまま認めるならもう私たちが悪い、ということになります。
8.嘘は必ず明らかになります。
9.この嘘を認めてしまってはいけません。

というものでした。

今回、今までで一番プカラードを見てくれる方が多かったです。
特に中高年層の男性は、必ず見ました。
サラリーマン風の人も必ず見ました。
回り込んでみる人は特に多かったです。

そして中高年層のおばさまも良く見てくださいました。

とにかく、歩いていると、向かってくる方がほとんどプラカードを見るのです。
見ながら通り過ぎる人がほとんどです。後ろから追い抜く人も
表をじっと見ながら通り過ぎる人が凄く多かった、という感じがします。
高校生も振り返りながらじっとみていました。

ビックリしました。
ここまで視線を感じたことはありませんでした。

遠くからでも、近づく私たちを感じて、待って見ている人までいるのです。

哲野と私は最初、8月6日前だし、夏休みに入ったし遊びモードだからどこまで伝えられるか?
この遊びモードの中で伝えられるかどうかが、私達の課題だ、と言っていたのですが
伝わっている感じがするのです。
少なくとも、見ようとしてくれているひとが多いことに、私のほうが面喰いました。

いつものホストのお兄さんたちは「また来た」という先週の笑顔と違いました。
先々週は「また来た。よくやるな」的にニヤニヤと
先週は「また来た」と好意的な笑顔
今週はなんとじっと全員見ていましたが、「いつもの奴だな」と仲間意識を感じました。
哲野は「目が笑ってなかったね。今日は。」と言っていました。

2人なのですが私がスピーカーをかかえプラカードを2つ持ち、
哲野がチラシとマイクをもって歩く状態です。

金座街に入った時、ふと哲野が言葉をつかえて、黙りました。その時です。
一瞬、静まり返りました。
哲野に聞いてみると、静まりかえったのはわかった。なんでそうなったのかはわからないと言います。

(この後説明しますが、パルコ前で、マイク音声が途切れました。
【この時、Kさんが参加してきて哲野と話を少ししたのです】
この時マイク音声が途切れたのですが、みんな、注目して、
次に何を話すのか、じっと待って注目していたのです。
これは私が様子を見て知っていますので、こういえます)

商店街にお店を出しているオーナーも、数店舗、わざわざ出て様子を見たり
聞きにでてくれていることがわかりました。
この様子を見て哲野が後で
「しまった・・・関電の対応で、一番被害を受けているのは小規模事業者なのよ。
 コレを言うのを忘れた」と言っていました。

(今関電は、数字の詐術の辻褄合わせのために
以前として節電モードを強いています。
この節電要請で、一番苦しんでいるのが
もう節電のしようもない、小規模事業者なのです。)

金座街も終わりのころでしょうか。折り返しを少し過ぎたところです。

前回来てくださったK様、途中から参加してくださいました。

前回意気揚々とプラカードを持ってくれた娘さんがいない。今日は娘さんはどうされました?と聞くと
「行きたい!と言ってたんですけど、来週予定があって。その分の宿題を終わらせないといけないので、今回は・・・」(笑)
そうなんだ~(笑)宿題が優先事項です!がんばって娘さん!

哲野がだいぶ喋って疲れているので、マイクを握ったのがKさんです。
前回同様、福島出身の友人さんの事をお話してくれました。(今は東京まで避難されているそうです)
「みなさん、こんにちは。福島出身の友人ことを聞いてください。・・・」
それにしても毎回思うのですが、津波ではなく放射能で家に帰れない、避難しなくてはならないわけです。
この理不尽が「国民全員」に対象にされているのものだと思うと、なんとしても原発は息の根を止めなければ・・と思いを新たにします。

Kさんがチラシ配りを手伝ってくださったのですが
哲野一人がしゃべり、配るよりも受け取る方が多くなり
中には、40歳代のサラリーマンの方がわざわざ取りに来てくださったりしました。

全体的には無関心さが薄れてきたかな、という感じがします。

来週は10日金曜日、18時からまた歩きます。

以上ご報告いたします。

第7回 広島2人デモ【8月3日】 告知

みなさま

毎度毎週お騒がせいたします。
広島2人デモのチラシができましたので、宜しければお目通しください。

7回目【広島2人デモ】
8月3日(金)18時~元安橋東詰スタート
でこれを告知して歩きます。
スピーチデモです。飛び入りは大歓迎です。

今回のトピックは、大阪瓦斯など電力を供給する新規事業者がいて、その数字を
関西広域連合・関電・政府は頬かむりしていた、ということです。
(隠していたわけではありません、触れなかっただけです)

チラシ裏を見ていただければお分かりかとおもいますが、
神鋼神戸発電所(神戸製鋼所)は140万kW、泉北発電所(大阪瓦斯)は110万kWと
原発並の発電能力を抱えます。

これら事業者とは売買契約を結びますので、関電が知らないわけがありません。

あと、7月中、35度越えの猛暑が続きましたが、
ピーク時の使用電力が2700万キロワット越えの日は一日もありません。
同じく35度越えの日曜日など、ピーク時で2217万キロワットです。

ピーク時最大需要予測3015万キロワットはどこへいったんでしょうか?

さらに新たな疑問が湧きます。

先ほど紹介した、泉北発電所(大阪瓦斯)や神鋼神戸発電所(神戸製鋼所)の使
用燃料は
LNGや石炭です。
けっして赤字ではありません。
特に4月-6月(第二四半期)、大阪瓦斯は大幅な増収増益でした。
同じ火力発電をやっていて、関電だけ、或いは電力会社だけがなぜ赤字になるの
でしょうか?

これにはカラクリがありそうです・・・

第6回 広島2人デモ 報告

ファイル 13-1.jpgファイル 13-2.jpgファイル 13-3.jpgファイル 13-4.jpgファイル 13-5.jpg

【画像説明】
1.7月27日第6回チラシ表面
2.7月27日第6回チラシ裏面
▽チラシPDF
http://hiroshima-net.org/cat-crew/ivent/pdf/20120727_6.pdf

3.プラカード表面1
4.プラカード表面2
5.プラカード裏面1

===================

みなさま

毎度お騒がせしております。
広島2人デモ 6回目のご報告をいたします。
(今回のチラシ、添付でつけております)

今回参加者は8名でした。
ツイッターをみて来てくれた福島に友人がいるKさんとその娘さん
同じくツイッターを見て来てくれた
神奈川から広島に避難してきたHさんと旦那さん、小さなお子さん
伊方ネット・広島の原田さん
哲野・網野あわせて計8名でした。

久野さんから事前に行けないけどスピーカー使って!とお申し出がありました。
心遣いと応援ありがとうございます。
取りによる予定が仕事で遅くなり、デモに間に合うか合わないかで飛び出す形になりました。
また来週、おことばに甘えます!ありがとうございます。

最初にきてくださったのがKさん親子でした。
今日配るチラシです、とお渡ししたあと
ずうずうしくもチラシ配りをおねがいいたしました。

中学生くらいの娘さんが躊躇していた様子なので
プラカードのほうがいいかなぁと思い、プラカードにする?と聞くと
首をふってチラシにする、と。
哲野が「このチラシに書かれていること、わかる?」と聞くと「わからない」
「揚水発電ってわかる?」「わからん」

「揚水発電は上と下に発電施設があって、下に落ちた水を上へ汲み上げる仕組み。
上に汲み上げるのも電気が要る。その電気はどっからくるかというと、原子力発電で捨てている電気。
原子力発電は、いったん出力をすると、火力や水力のようにその時の需要にあわせて出力を調整できないのよ。
非常に無駄の多い仕組みなの。だから本来、捨てる電気を使って、水をくみ上げる。
だからホラ、原子力発電のフル稼働と、揚水発電の設備利用率はセットになって100%近くになっているでしょ?
火力や水力は平均70%ちょっと。だから今の関電の状況は原発を動かすために火力と水力を抑えている、そういう状況よ。」
とチラシを使って説明しながら言うと、たちまち、彼女は理解したそうです。
哲野があまりの理解の速さにびっくりしていました。
(たのもしいですね)

一通り説明が終わったところで警察の警備の方が登場。
いつもついていてくださる方が、今日は多忙とのことで、新顔の警官さん。
お二人にもチラシを渡して、
「昨日暑かったのに、電気使用量はこれだけ。日曜日はこれだけだったんですよ~」と
チラシを見ながら説明すると、「これをアピールされるわけですね?わかりました」

平和公園は6時になると、「花車」の音楽が流れます。
そしてHさん親子がかけつけてくださいまして、始まりました。

行進開始です。

Hさんは2歳くらいの小さなお子さんを抱いていらっしゃいましたが
そのお子さんに「げんぱついらない」のかわいらしいカードをかかげていらっしゃいました。

今回のプラカードです。
プラカードは2つあります。

(上記プラカード画像を参照のこと)

ゆっくりゆっくり歩きます。
Kさんがプラカードをみてくれているひとにチラシを差し向けます。
受け取ってくれます。

今回、手持ちの、ちいさなちいさなスピーカーでのデモ。

近くに寄らないとあまりきこえない、小さなスピーカーなので
声があまり届きません。

多くの人が通りすがります。
でもプラカードをみてくれます。

いつも立っているホストのお兄さんたちは「また来た」と好意的な笑顔です。

商店街の音楽に負けているのはわかっていますが
スピーチしながら歩きます。

サラリーマンが今回、よくプラカードをチラチラみているのがわかります。
3人の集団のサラリーマンが、追い抜きざまにプラカードをみました。
裏面をみて、表面をみたのです。

1人が2人に話しかけます。
3人が一斉にプラカードを見ます。プラカードに指をさして話あっています。
顔は笑っています。その笑い方は明らかにプラカードに書かれた内容が話題になった笑顔でした。
「あれ、大飯だろ?」「ああなってたのか」「電気たりてるってことか」「債務超過か」そんな会話があてはまるような顔でした。

企業人の話題に食い込めた、と思いました。

また、信号待ちで止まっていると、自営業風のおじさんが後ろから回り込んで、前にきてまで
じっとプラカードをみています。
そして、納得したように、はぁなるほど!とばかりに2回うなづきました。
目が合います。会釈すると、むこうも会釈をかえしてくれ、またプラカードをじっと見てくれます。
すかさず、チラシを娘さんが渡しにいくと、受け取ってくれ、じっとみて、大事そうにおりたたんで、ポッケにいれてくれました。

また、Kさんの娘さんが
「あのね、露店で似顔絵をかいていたひとがね、通りすぎるときに音楽をさげてくれたんだよ」と
ちいさな応援の心遣いに気が付いて報告してくれました。

途中、Kラさん、Hさんにもスピーチをしてもらおうとマイクを渡そうとしました。
Hさんは遠慮して、Kさんはスピーチをしてくれました。
「福島に友人がいます。友人は津波で被害を受け、多くの物を失いました。放射能の不安におびえながら、福島に居なくてはならない友人のことを思う と・・・」
と今のKさんの心情、というよりそれは私達自身の問題としても直視しなければならない事実なのですが、語ってくれました。

原田さんが終わりがけに駆けつけてくれました。

原田さんに哲野がマイクを渡します。
哲野がチラシくばりに回ります。
するとKさんの娘さんが、出発前と違い
意気揚々とプラカードをもって先頭に立って自信に満ちた表情で歩いてくれました。
彼女は、「何か」を得たのでしょう。

ドイツ人の旦那さん、日本人の奥さんのお二人がじっとプラカードみていましたので
哲野がチラシを渡して話しかけました。
すると「広島2人デモ、ツイッターを見て知ってました。」と流ちょうな日本語で答えてくれました。
びっくりです。

そしてデモが終わって少しみんなでお話しました。
「広島2人デモは結構みんな、知ってますよ」とHさんが教えてくれました。
これもまたまたビックリしました。

Kさんは「また、娘と参加します」と言ってくださいました。

哲野と色々このご報告を書く前に議論しました。

みんな、「おかしい」と思っているのだとは歩いてみて、皆の反応を見てわかりました。
そして、みんなが欲しがっているものは「自分の疑い」をはっきり裏付ける「データ・資料」なのだと思いました。
その疑いを「確信」に変える材料が欲しい、のだとわかりました。

その意味では、「反原発への思い・心情」や「スローガン」にはあまり耳を傾けないのだな、ということもわかりました。
(広島の特殊事情もあるとは思いますが)

これからも、続けて行こうと思いました。
そして随時、調べ上げた事実やデータを告知して歩こうとおもいました。

8月はもうすでに5回分、デモ申請をしました。
警察に5回分申請しようと思うと言うと「ちょ、ちょっと待ってください、道路事情もあるし、3回分くらいに・・」と最初言われました。
とりあえず5回分もっていきますから、当日ご判断ください、と言って持っていくと「5回分、受け付けます!」
8月6日前の多忙期にすみません(笑)

ということで8月の金曜日、18時から、は決定です。
大飯が止まったり、槍が降らないかぎり、続けようと決めました。

以上ご報告いたします。