|
三本柱の最後のテーマが『北東アジアの安全保障』だ。「要約日報」子は次のように書いている。
『外交問題評議会の上級フェロー、シーラ・スミス(Sheila Smith)は、6者協議は北東アジア諸国(北朝鮮、韓国、日本の三か国を指す)の間に協力関係を構築している、それは北朝鮮問題で協働することが必要だ、しかし、同時にアメリカが企画している台湾に対する武器売却を挟んで緊張する米中関係でも協働することが必要だ、と云っている。』
とシーラ・スミスのインタビュー記事『北東アジアの安全保障』(Security
in Northeast Asia)(<http://www.cfr.org/publication/21342/security
_in_northeast_asia.html>)を紹介している。シーラ・スミスは外交問題評議会が、ジョセフ・ナイにかわる日本向け宣伝工作者として売り込み中の人物で、朝日新聞がいたくお気に入りだ。しかし何をいっているか一応翻訳して掲載しておこうと思う。またこの後は、外交問題評議会の「北東アジア研究グループ」の最近の仕事が4−5本紹介されている。
外交問題評議会は、アメリカの政策決定に隠然と強い影響力を与えてきた。内部での重要な議論はほとんど非公開である。従ってこうして外部に発表される論文、記事はほとんど一定の政策に誘導しようとするプロバガンダと考えなければならない。しかしだからといって無価値であるわけではない。彼らの専門家として知見、知識、経験は極めて貴重である。要は批判的に検討して摂取すればいいことだ。
われわれ一般市民が専門家である彼らの見解を批判的に摂取できるか、という人もいるかも知れない。ひるむことはない。われわれには生活者としての健全な良識がある。その健全な良識に照らして批判的に検討すればいいのだ。
|