<軍産学複合体制と核兵器の起源 関連資料> |
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ミサイル防御はワルシャワを標的とする (原題:Missile shield Warsaw in crosshairs) |
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(以下記事本文) |
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ロシアの副参謀総長は、ポーランドがミサイルをめぐってアメリカとやりとりをすると言うことは、ロシアにワルシャワに向かって核兵器を使用することを許すことになるだろう、と語った。 AP電の伝えるところによれば、アナトリー・ノゴビツィン中将(*現ロシア副参謀総長)は次のように語った。 「ポーランドが(核ミサイルシステムを)採用すると云うことは、100%、自身を攻撃に晒すことになる。」 アメリカのミサイル防御網の部分が、ポーランドとチェコに配備されるという計画は、ロシアにとっては憂慮の種である。それはロシアの国家安全を串刺しにする、と言うほどだ。 ノゴビツィンは、ロシアの軍事ドクトリンによれば、核兵器をもつ国の同盟国に対しては、もし彼らが何らかの形で助け合うならば、丁度今回ポーランドが(ミサイル配備)に署名するように、核兵器の使用を許している、という。
両国の核ミサイル配備交渉は、もしポーランドがアメリカに協力するなら、見返りにアメリカがポーランドの国家安全保障を増進されると云う何らかの補償を、ワシントンがワルシャワに与えることを渋ってきたために、手詰まり状態になっていた。 しかし、両国はツビリシ(グルジアの首都)―モスクワ間の紛争のさなか、木曜日(*8月14日)に、この手詰まり打開に目処をつけた。 ポーランドの首相、ロナルド・トゥスクによれば、この交渉には、「もし何らかの問題が発生した」時には、「相互関与」(*mutual commitment)をすると言う内容を含んでおり、ロシアの不承認にあっている。 ノゴビツィン、ロシアはこの合意(*ポーランド国内ミサイル配備計画)の反応として、何らかの軍事行動をとるかもしれないと示唆した後、「そのような目標(*今回のポーランド国内のような前線ミサイル配備基地)は最優先目標として破壊の対象となる。」と付け加えた。 ロシア政府官僚機構のもっとも高いレベルは、この計画(*アメリカのミサイル配備計画)は、ワシントンが事前警告として必要な措置としての軍事資源であると主張するように、イランのような中東諸国からの脅威に対する、というよりもモスクワをむいている、と指摘している。 プレスTVがロシアの政治分析家、バチェスラフ・マツゾフにこの問題に関するコメントを求めたところ、彼の答えは、次のようなものだった。 「その意図に関するアメリカの声明を額面とおり受け取るものは誰もいない。」 |
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