(サミュエル・マクレア・カバートからトルーマン大統領へ宛てた電報へ)

トルーマンのカバートへの返事

1945年8月11日

 親愛なるカバート氏へ

 8月9日付けの貴殿の電報に深謝します。
 私ほど原爆の使用に心を悩ませている人間はおりません。しかし私はまた、日本による警告なしのパールハーバー攻撃と戦争捕虜に対する殺人に対しても心を痛めているものであります。彼らの理解する唯一の言語は、彼らを爆撃することのように思われます。

獣と相対したときは、獣として扱う他はありません。大変遺憾には存じますが、しかし云うまでもなく、真実であります。

敬具

ハリー・エス・トルーマン

※カバートの提起している問題が理解できていないという他はない。カバートは、日本のことを言っているのではなく、「ヒューマニティへの信頼」と「人類の将来」のことを言っているのだ。
シラードの云うように、トルーマンは自分が何に関わっているのか、まるで分かっていなかった。