トルーマンと原爆、文書から見た歴史
           編集者 Robert H.Ferrell(ロバート・H・ファレル)


第12章 リチャード・B・ラッセル上院議員から大統領へ
8月7日付け 大統領の返事 8月9日付け

  ジョージア州選出の、リチャード・B・ラッセル上院議員は、上院の有力メンバーの一人である。ラッセルは、原爆投下に関する大統領声明と陸軍長官声明を読んだ。広島に対する原爆投下の翌日、ラッセルは大統領に電報を送り、日本に対する処理について助言した。


  注 記

1. 国務次官補のジョセフ・C・グルー(http://en.wikipedia.org/wiki/Joseph_C._Grew)はベテラン外交官の一人で、1932年からパールハーバーの時まで、駐日大使を務めた。グルーは日本の元首としての天皇の在位に好意的だった。
2. 神道は日本の公認国家宗教だった。軍国主義賛美の学者が信奉し日本の帝国主義的歩みに責任があった。第二次世界大戦で、日本がドイツ、イタリアからなる枢軸国側に立った事にも責任がある。
3. ロシアは8月8日参戦した。(トルーマンの返信はすでに8月9日だったから)トルーマンはこの返信に署名する前に、もう一度、自分の文章を読み直す必要があった。