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アメリカは、アメリカの抑止力、軍備管理、そして不拡散利益の間のバランスをとった核の危険を削減するアプローチを追求すべきである。 |
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アメリカや他の諸国に対する核テロリズムは極めて深刻な脅威である。これはさらなる、アメリカが主導する国際的協調が必要である。 |
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核テロリズムを防止するもっとも確実な道は、テロリストたちに核兵器や核分裂物質が入手出来ないようにする事である。【註2】 |
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出来るだけ急いで世界でもっとも脆弱な核施設を閉鎖するかあるいは防備するキャンペーンを急加速させることは、国家最優先事項である。 |
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相当な貯蔵削減がロシアとの間で双務的に行われる必要があるだろう。また同じレベルの削減が、他の核兵器保有国との間に行われる必要がある。 |
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アメリカがグローバルに核の危険を削減することを考慮する時に、他の諸国と協力的にまたいろんな手段を複合して追求する事は基本である。 |
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アメリカは、ロシアとの軍備管理に関して段階的なアプローチをとるべきである。そのことが09年末に終了期限を迎えるSTARTTの後継協定を確実にする道である。 |
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もしアメリカが戦略軍事力を生存させその弾性を保存するなら、核兵器に対する依存を軽減し、その貯蔵のサイズをさらに縮小しても、アメリカは安全保障力を維持しうる。【註3】 |
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委員会はアメリカの不拡散目的を達成するに際して同盟国に対して核抑止力を引き続き保証すると共にグローバルな核不拡散条約体制が、必要不可欠な構成要素と考えている。【註4】 |
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アメリカは朝鮮半島全体における非核化に関する話し合いを目標として維持すべきである。また北朝鮮の核保有国としての地位を容認すると見られる言動を一切取るべきでない。 |
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兵器用核分裂物質生産禁止に関して、これを交渉し条約を発効させることはグルーバルな核不拡散体制にとって価値の高い追加的措置である。 |
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アメリカは、安全であり、確実で、信頼性の高いかつ依拠できる核兵器貯蔵体制が必要である。 |
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アメリカは適切な場所において、地域的なミサイルの脅威に対するミサイル防衛を展開し実戦配備すべきである。そして北朝鮮やイランのような国からの長距離の脅威に対しても備えるべきである。これらの限定脅威からの防衛が、ロシアあるいは中国に、アメリカ及びその同盟国に対する脅威を増大させるような口実を与えることは避けるべきである。 |
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アメリカは過去60年間の「核兵器不使用の伝統」を維持しなければならない。また他の核兵器保有国がそれを使用しないよう遵守させることは緊急の課題である。』 |