(原文:http://www.doug-long.com/stimson9.htm)
(スティムソン日記の註)

1945年7月30日
大統領声明の手直し



 短い休息を取った後、ハーベイ・バンディ、ハリソン、アーサー・ページ、それにグローヴズで、大統領声明の手直しにかかった。
(原爆投下後、大統領声明を出すことになっており、この声明をトルーマンが承認することで、原爆投下の正式政治的意志決定としようとスティムソンは考えていた。)
 われわれはいくらかの変更を行った。実験の成功以来私に中にある心理的な変化に導かれての変更である。
この文書を読み返してみて初めて、私は実験成功がもたらした私の心理の中の大きな変化に気がついた。われわれは声明に幾分かの景気づけの語句と幾分劇的な表現を加えた。
それから大統領に電文を送って、承認(his authority)を求め、そして読み直した文書を特別クーリエに持たせて大統領に送った。
私がいない間に、極めて具体的な形をとってあらわれた変化のため、この計画についてもっと研究しなければならないと云う思いが非常に大きくなった。