(原文:http://www.doug-long.com/stimson9.htm)
(スティムソン日記の註)

1945年8月1日
どっかへ行ってしまいたい


 昨日私は相当働いたので眠れぬ夜となった。
でもとても気分がいい。どっかへ消えてしまいたい。
昨日概要ができあがっていた降伏文書の語句を繰り返し検討した。
今バーンズの手元に向かっている。4強国も日本からの通告の返事について、バーンズを承認している。
 イギリスが強く心配している問題、降伏文書に天皇の署名を銘記させる問題もあった。
 (イギリスは、天皇の署名よりも、政府の指導者の署名とした方が、降伏問題は早く片づくと見ていた。最終的にアメリカも同意した。)
 中国は歓声をあげて喜んでいたし、ロシアも受け容れた。
しかしロシアは連合国最高司令官の問題について話し合いたいと云っていた。
こうして物事はすべてうまくいった。
日本が連帯した4国の前にいかに抵抗できるとは思えなかった。
できるだけ早く、どっかに行ってしまおうと私は計画していた。